「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜」

「Goethe!」 …aka「Young Goethe in Love」2010 ドイツ
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ヨハン・ゲーテに「ブッデンブローク家の人々/2008」「イングロリアス・バスターズ/2009」のアレクサンダー・フェーリング。
シャルロッテ・ブッフにミリアム・シュタイン。
アルベルト・ケストナーに「ミケランジェロの暗号/2010」のモーリッツ・ブライブトロイ。
ゲーテの父にヘンリー・ヒュプヘン。
シャルロッテの父に「ベルリン、僕らの革命/2004」「白いリボン/2009」のブルクハルト・クラウスナー。
ゲーテの友人ウイルヘルム・イェーザレムに「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「愛を読むひと/2008」のフォルカー・ブルック。
監督、脚本に「アイガー北壁/2008」のフィリップ・シュテルツェル。
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1772年、ドイツ、ヴェッツラー。フランクフルト生まれのヨハン・ゲーテの夢は作家になること。しかし出版社に送った原稿はボツとなり、父親の命により田舎町ヴェッツラーの裁判所で実習生として働くことを余儀なくされる。そしてゲーテはある日、田舎町で催された舞踏会でシャルロッテという女性と出会う...

アレクサンダー・フェーリング…「イングロリアス・バスターズ」でのナチス、ドイツのユニフォーム姿は以外に印象に残らなかったが、今回よく見るとマシュー・マコノヒー似(上の写真は似てないですが...)の彼はイケメンなのだ。来日してTVに映っている姿も見たけど、かなりキュートでラヴ・ストーリーが似合う。
そして、ミリアム・シュタインは若き日のデブラ・ウインガーにとても良く似ている。

裕福な家庭に生まれ、ハンサム・ボーイだったゲーテは何度も恋に落ち、失恋もしている。ゲーテは相当なる“恋多き男”だったように思える。ゲーテを演じたアレクサンダー・フェーリングはきわめてgood。
“若きウェルテルの悩み”はもちろん読んだが、それは数十年前のことなので、ストーリーは全く覚えていない。この機会に今一度読んでみたい。
Internationalタイトルの“恋する若きゲーテ”がナイス。

がさつではあるが美しいシャルロッテに出会ったゲーテは一瞬で恋に落ちる。友人の後押しもあり、ゲーテはシャルロッテの家に会いに行く。燃え上がる二人を誰も止めることは出来なかった。しかし、子だくさんで男やもめの父親は、娘には裕福な男との結婚を望んでいた。
いわゆる見合い結婚(arranged marriage)である。そしてその相手はあろうことかゲーテの上司のケストナーだった。やがてやむにやまれぬトライアングル状態に陥る。シャルロッテはゲーテが恋しくて、恋しくて涙に暮れるが、父親や、幼い弟、妹のことを考えるとケストナーとの結婚を選ぶしかなかった。この時代の女性はホントお気の毒。
そして、ゲーテも恋に破れ自暴自棄になるが、自殺は思いとどまり、ペンと紙に全てを委ねる。

映画は少々大胆に描かれている。あの時代いくら惹かれ合っても、あんな簡単にメイク・ラヴには至らなかったであろうと想像する。でもロケされた景色は美しかった。

エンディングで…“結婚し子宝に恵まれたシャルロッテは一度だけゲーテに会った。”という解説が出る。シチュエイションは違うが、これより20年ほど後の物語「ジェイン・オースティン 秘められた恋/2007」のトムとジェインを思い浮かべた。

ゲーテの上司で、ゲーテの恋敵でもあるケストナー役のモーリッツは大好きなドイツ人俳優。彼の映画が2本、同じシアターで同時に上映されているって最初で、最後かも知れない。嬉しい限りだ。コメディが似合う彼も、今回はラヴ・ストーリーでマジな役柄。モーリッツって顔が笑えるのだ!と思った。

私的にこういった時代物映画は大好きだが、シアターの席はやはり空いていた。観る人限られる映画である。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2011-11-06 17:11 | ドイツ | Trackback(6) | Comments(4)
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Tracked from Cartouche at 2011-11-08 19:09
タイトル : *ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜*
  1772年、ドイツ。法律を学ぶヨハン・ゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)は、博士号取得の試験を受けるが、不遜な態度を非難され不合格、父親から田舎町ヴェッツラーの裁判所で実習生として働くように命じられる。上司のケストナー参事官(モーリッツ・ブライブトロイ)は、初対面からゲーテに厳しく接するが、陽気で自由奔放なゲーテは、同僚のイェルーザレムとすぐに仲良くなり、舞踏会へと繰り出し、そこでシャルロッテ・ブッフ(ミリアム・シュタイン)と出逢う。                ...... more
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Tracked from いやいやえん at 2012-05-27 09:33
タイトル : ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~
「若きウェルテルの悩み」は有名ですよね。ゲーテ自身の体験談が元になっています。青年ウェルテルが婚約者のいる身である女性シャルロッテに恋をし、叶わぬ思いに絶望して自殺するまでを描いていますが、これで自殺が一時はやったんですって。 ゲーテの青春時代を描いた悲恋ロマンス作品です(史実とは異なります)。 詩人として独り立ちをすることを夢見ていたゲーテは、父からヴェツラーの裁判所で修行するように命じられる。そこでは参事のケストナーの下で働くことになり、同僚のイェルーザレムとも親しくなる。ある舞踏会で...... more
Tracked from シネマ・ワンダーランド at 2012-07-29 20:15
タイトル : 「ゲーテの恋」(GOETHE!)
ドイツの文豪ゲーテ(1749-1832年)を主人公にした恋愛映画「ゲーテの恋~君に捧ぐ『若きウェルテルの悩み』~」(2010年、独、105分、ワーナー映画配給)。この映画はゲーテの代表作である「若きウェルテルの悩み」のモデルともなった自身の恋の行方を軸に、彼の青春時代を瑞々しいタッチで描く。主演のゲーテにはドイツの若手俳優アレクザンダー・フェーリング、共演のシャルロッテにはミリアム・シュタインが扮している。監督はフィリップ・シュテルツェル。... more
Commented by ひろみ at 2012-02-05 00:23 x
私もこの映画大好きです。時代物は、目が楽しいですね。

ただ、東宝シネマズは失敗だったかも。平日お昼、3人でした。大阪の都会なのに…。ミニシアター系ならよかったと思います。

素敵な映画なのに残念☆
Commented by margot2005 at 2012-02-06 23:10
ひろみさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
時代もの映画は大好きです。
大阪の東宝シネマズですか?
これ系の映画って万人に受けないでしょうね??
Commented by nonki at 2012-05-14 16:35 x
初めまして、いつもブログ拝見させていただき映画を観る時の参考にさせていただいています。
「ゲーテの恋」上映を待ってましたが、田舎にはなかなか興業的な関係もあってか?劇場では観ることができず、結局今回DVDで観る事になりました。
情景の美しい素敵な映画でした。ゲーテのイメージが変わり「若きウェルテルの悩み」を読んでみたいと思いました。
Commented by margot2005 at 2012-05-16 00:17
nonki さん、こんばんは。いつも見にきていただいて、観る時の参考にしていただいてるなんて嬉しい限りです。

さて「ゲーテの恋」は全国展開しなかったのですね。時代物大好きなので私的に素敵な映画でした。ヨーロッパが舞台の映画はロケされた景色の美しさも観る要素の一つです。

「若きウェルテルの悩み」同感です。読みたいですね。
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