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「テンペスト」

「The Tempest」2010 USA
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プロスペラに「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~/2005」「クィーン/2006」「消されたヘッドライン/2009」「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」のヘレン・ミレン。
エアリエルに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」のベン・ウィショー。
怪物キャリバンに「ブラッド・ダイヤモンド/2006」のジャイモン・フンスー。
ナポリ王子ファーディナンドに「ヒマラヤに降る雪/1999」のリーヴ・カーニー。
プロスペラの娘ミランダに「わたしの可愛い人-シェリ/2009」のフェリシティ・ジョーンズ。
ナポリ王アロンゾーに「ボーン・アルティメイタム/2009」「マイ・ブルーベリー・ナイツ/2007」のデヴィッド・ストラザーン。
老顧問官ゴンザーローに「すべてはその朝始まった/2005」のトム・コンティ。
ミラノ大公ア ントーニオに「ザ・タウン/2010」のクリス・クーパー。
ナポリ王弟セバスチャンに「リプリー 暴かれた贋作/2005」「バーレスク/2010」のアラン・カミング。
王の執事(酒蔵係)ステファノーに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「シルク/2007」「17歳の肖像/2009」のアルフレッド・モリナ。
同じく道化師トリンキュローに「ベッドタイム・ストーリー/2008」のラッセル・ブランド。
監督、脚本、製作に「アクロス・ザ・ユニバース/2007」のジュリー・テイモア。

娘の婚礼の帰り道、ナポリ王アロンゾーは海上で大嵐に遭遇する。船は難破し、やがて王の弟セバスチャン、忠実な老顧問官ゴンザーロー、そしてミラノ大公アントーニオらと共に孤島に流れ着く。しかし王子ファーディナンドの姿は見当たらなかった。実はこの大嵐は孤島に住むプロスペラが魔術によって引き起こしたものだった。名君ミラノ大公の妃であった彼女は、夫亡き後女大公として民衆に愛されていたが、12年前、弟アントーニオとナポリ王アロンゾーらの謀略により、一人娘ミランダと共に追放されていた。プロスペラは孤島で魔術を修得し、技を極め、空気の妖精エアリアルを操り、裏切りものへの復讐を日々目論んでいた...
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あの景色はどこだろうと思っていたらハワイでロケされた模様。
ウイリアム・シャイクスピアの最後の作品といわれる“テンペスト”は読んでいない。でもお大まかなストーリーは知っていたので、物語には入って行けた。幻想的な映像がとても印象的で美しい。
映画は主人公のプロスペラーが男性から女性に変えられている。そして少々ミュージカルっぽい場面もあり。それにしてもベン・ウィショーとリーヴ・カーニーは歌が実に上手い。二人ともとっても甘い声の持ち主で、特にベン・ウィショーのsweet voiceには驚かされた。ベン・ウィショーが歌うのは意外だったが、リーヴ・カーニーはブロードウェイでミュージカル版“スパイダーマン”に出演していて、先だってBSで放映された“トニー賞2010”で彼のパフォーマンスを見た(聞いた)ばかり。上手いの当たり前かと感心しきり。

ナポリ王子ファーディナンド役のリーヴ・カーニーはプリンスの雰囲気ぴったりの俳優で中々素敵だ。上にも書いたようにBSで放映された“トニー賞2010”でのリーヴ・カーニーのパフォーマンス。それは映画を観た後だった気がする。なんとなく観たことあるなぁ??と思っていたのは彼の出演する「テンペスト」を観ていたからかも?

「クイーン」のヘレン・ミレンは貫禄たっぷり。上映館TOHOシネマズ・シャンテにラスト近くで彼女が着るドレス(ポスターと同じ衣装)が飾ってあった。しかしながらそれはあまりにも華奢で、小さくて驚いた。
でも、ヘレン・ミレンは貫禄たっぷりで素晴らしく、他の俳優が霞んでしまっていると書きたい所だが…いやいやそうでもない。妖精エアリエルと怪物キャリバンを演じた二人は良かったな。ベン・ウィショーもジャイモン・フンスーもほぼ全裸に近い格好で頑張っていたし…まぁほぼ全裸だから頑張っていたというものではないけれど...。
ジャイモン・フンスーは「ブラッド・ダイヤモンド」で素敵だなと思った俳優。ベン・ウィショーはあまり好みではないが「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~」の彼は良かったな。
そして一押しで印象に残るのは道化師トリンキュロー役のラッセル・ブランド。彼については殆ど知らない。アダム・サンドラーの「ベッドタイム・ストーリー」のミッキー役の彼の記憶は飛んでいるが、この作品では精彩を放っている。
王の執事(酒蔵係)ステファノー役のアルフレッド・モリナもいつもながら存在感のある俳優。
そして多種多様な役柄を演じるクリス・クーパーの出演にも驚かされた。

全体的にファンタジーって感じで観ると楽しめる。

TOHOシネマズシャンテにて
by margot2005 | 2011-06-22 23:03 | Comments(0)