「英国王のスピーチ」

「The King's Speech」 2010 UK/オーストラリア/USA
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ジョージ6世に「シングルマン/2009」のコリン・ファース。
ライオネル・ローグに「ミュンヘン/2005」「キャンディ/2006」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」のジェフリー・ラッシュ。
エリザベスに「ファイト・クラブ/1999」「カンバセイションズ/2005」のヘレナ・ボナム・カーター。
エドワード8世に「L.A.コンフィデンシャル/1997」「ハート・ロッカー/2008」「ザ・ロード/2009」のガイ・ピアース。
ウィンストン・チャーチルに「美しき家、わたしのイタリア/2003」「魔法にかけられて/2007」のティモシー・スポール。
大司教コスモ・ラングに「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」のデレク・ジャコビ。
ローグ夫人に 「抱擁/2002」「高慢と偏見/1995」のジェニファー・イーリー。
ジョージ5世に「華麗なる恋の舞台で/2004」「グッド・シェパード/2006」「恋愛上手になるために/2007」のマイケル・ガンボン。
監督に「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~/2005」のトム・フーバー。
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幼い頃から吃音というコンプレックスに悩まされてきたジョージ。彼は父ジョージ5世に命じられ様々な式典でスピーチをするが、どれもこれも悲惨なものに終わる。妻エリザベスはなんとか夫を救おうと、ロンドンの街中に住むスピーチ矯正の専門家ライオネルを訪ねる…

コリン・ファースがアカデミー主演男優賞をゲットした。授賞式の中継をwowowで見た際、オスカー像を手にしたコリンが“嬉しくてダンスを踊りそう!”と言い、ホントに踊りだすのか?なんて思ったけど…そうはならず残念だった。

英国の人々も良く知らなかったというジョージ6世の逸話。私的にジョージ6世の存在とは現エリザベス二世の父親だったことくらい。逆に”王冠をかけた恋”で有名な兄エドワードの方が知っているし、ジョージの妻で、101歳まで生きたエリザベス皇太后も知っている。なぜジョージ6世を良く知らないのかと思ったら、1952年に56歳で亡くなっていた。しかしジョージ6世は英国では人気のあった国王だそうだ。
ジョージ5世の次男ジョージ。彼には長男エドワードがいるため次期国王になる予定は全くなかった。しかしエドワードが王位を捨て民間人と結婚してしまい、ひょんなことから王位を継がねばならない境遇に陥ってしまう。その時のプレッシャーて相当なのものだったに違いない。ましてや人前で話すのが苦手な彼だったのだから。

後に国王ジョージ6世となるヨーク公ジョージ。吃音を直すため様々な治療を試みるが、どれも上手く行かない。お手上げ状態の頃、妻エリザベスはスピーチ矯正の専門家でオーストラリア人のライオネルの家を訪ねる。平民のライオネルはジョージを愛称(バーディ)で呼び“私たちは平等だ”と宣言し、タバコを吸おうとするバーディに“喫煙はやめなさい”と注意する。無遠慮な態度を取るライオネルに怒りを覚えるバーディだが、次第に彼のペースに乗せられて行く。ラスト、ライオネルが見守る前でラジオでの“英国王のスピーチ”はちょっとした感動を呼ぶ。
エンドクレジットにジョージとライオネルの親交は互いが亡くなるまで続いたと記されていた。

オスカー主演男優賞に輝いたコリンはもちろんのこと、やはりオスカー俳優であるジェフリー・ラッシュ、そしてエリザベスを演じたヘレナ・ボナム・カーターの存在は素晴らしかったと思う。出番は少ないがライオネルの妻ローグ夫人役のジェニファー・イーリーは相変わらず古典が似合う女優だ。
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて

<東北関東大震災の被害に遭われた方々に心よりお見舞い申しあげます。
報道を見る度被災された人々がお気の毒でなりません。11日以降も別の地域でも何度も地震が起き、都内でも揺れることしばしばです。なんとなく落ち着かなくてレビューを書く気持ちにもならず、上の映画も観てからずいぶん日にちが経過した次第。閉鎖されたシアターや、上映時間が短縮された映画館が続出しており、気持ち的にも当面シアターへは行かないと思います。そして計画停電は娯楽施設から。>
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by margot2005 | 2011-03-15 23:03 | UK | Comments(6)
Commented by foggykaoru at 2011-03-21 22:28
TBさせていただきました。

私は計画停電が実施されないと聞いて、昨日今日と立て続けに映画を観て、精神的にかなり救われました。
計画停電が実施されている平日に映画を観るのは後ろめたいけれど、実施されない日には、映画館を応援するのは悪いことじゃないと思ったりもします。
Commented by ブリ at 2011-03-23 17:18 x
ヘレナもジェフリー・ラッシュも演技達者でしたねw。
でも一番の功労者はやはりコリン・ファースでしょう。映画も脚本がしっかりしていてぶれてないし。やはり映画は脚本ありきですね。
ラスト、ジョージ6世がスピーチを終えて帰ってきた時に娘が父親としてではなく王として迎えた(おじぎした)ときのカレの表情がジーンときた。複雑だよね・・。
Commented by margot2005 at 2011-03-24 23:41
foggykaoruさん、TBありがとうございました。
さて原発やら、水汚染やら、野菜汚染やらで大変なことに陥っている昨今ですが、鉄道の間引きや、ショッピング関係のスポットが夜間営業を自粛しているため、一部の区を除き都内はまだ計画停電に陥ってなくてありがたいです。
シアターへは2週間以上行ってなくてストレスがたまっています。連休は都内の映画館混んでたようですね。来週からはシアターへ行くのを再会したいと思っています。
Commented by margot2005 at 2011-03-24 23:48
ブリさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
さて、ヘレナもジェフリーも上手いですね。同感です。そしてコリンですね。同感!同感!オスカーに値する演技でした。
エリザベスが膝を曲げてお辞儀をしてましたね。ジョージ6世は家族をとっても大切にする王だったようなので、娘のシグサは複雑だったかも知れません。
Commented by cochi1228 at 2011-04-18 21:21
こんばんは、以前のように気楽に劇場に足を運ぶことはなくなりましたが、この作品は以前より気になっていました。映画は脚本がしっかりしていると、ラストまで流れるように行くんですね。ラストの開戦スピーチは決まりすぎるくらいの内容でしたが、その影には、あのような可笑しな苦労があるとはね。
Commented by margot2005 at 2011-04-25 23:55
cochi1228さん、コメントありがとうございます。レス遅くなりましてごめんなさい。
さて先月の震災以来シアターに行く機会が全くもって少なくなってしまいました。今月に入ってからは今までのようにシアターに通いたいと思っているのですが...。

ラストの開戦スピーチは感動的でしたね。
あのように苦労されたキングもいたのだと知り、驚くと共にジョージ6世に愛着を感じました。
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