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「クロッシング」

「Brooklyn's Finest」 2009 USA
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エディに「綴り字のシーズン/2005」「ハンティング・パーティ/2007」「アイム・ノット・ゼア/2007」「HACHI 約束の犬/2008」「最後の初恋/2008」のリチャード・ギア。
サルに「その土曜日、7時58分/2007」「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」のイーサン・ホーク。
タンゴに「オーシャンズ13/2007」「クラッシュ/2004」のドン・チードル。
キャズに「ブレイド/1998」のウェズリー・スナイプス。
ホバーツ副署長に「追いつめられて/1987」「60セカンズ/2000」のウイル・パットン。
スミス捜査官に「シー・オブ・ラヴ/1989」「オーシャンズ13」のエレン・バーキン。
監督、製作総指揮に「トレーニング・ディ/2001」「キング・アーサー/2004」「ザ・シューター/極大射程/2007」のアントワン・フークワ。
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ニューヨーク、ブルックリン。ある日、警官による強盗事件が発生し、ニューヨーク市警はマスコミにさらされる中イメージ回復に躍起になっている。1週間後に定年を迎えるベテラン刑事のエディは新人警官の指導を任されムカついている。サルはまたしても妊娠中の妻と、子供たちのために広い家を購入することに必死だが資金を工面出来る手だてはない。長年ギャング団に潜入していたタンゴの私生活はボロボロで、捜査から抜けたいと上司に頼むが、逆に命の恩人でギャングのボス、キャズに対するおとり捜査を命じられる…

とても後味の悪い映画でレビューを書くかどうかずっと迷っていた。
公開後観客を虜にし全米を席巻させた映画だそうだが、日本での反応はそうではないことをミニ・シアターが証明している。

退職間際のベテラン刑事、信仰深くて家族想いの麻薬捜査官、そして潜入捜査官の3人。主演3人の他にもウェズリー・スナイプス、ウイル・パットン、エレン・バーキンと、豪華な出演者たち皆それぞれ適役で見応えはあるが、ストーリーはスゴくハード。安月給で命をはり過酷なジョブをこなす警官たちの姿は賞賛に値する。

宗教的な理由で子だくさんにならざるを得ない状況はお気の毒だが、愛する家族のためとはいえ売人を殺してまで金を奪うサルには同情出来ない。潜入捜査官タンゴの結末は辛すぎる。
リチャード・ギアの汚れ役は珍しい。60歳になっても女性をときめかしそうな彼が、寂しさを娼婦で紛らす哀れで、孤独な男を演じていて以外にもマッチしている。

定年まで残された1週間の間、何事もなく無事に過ごしたいと決めてかかっていたエディが、定年退職した正にその日、俄然刑事魂が蘇り…ギア、ホーク、チードル3人あっての物語だが、ラストはリチャード・ギアがキメている。
イーサン・ホークは「その土曜日、7時58分」に続き破滅して行く男に扮している。かつてイーサン・ホークには“破滅”といったイメージは全くなかったが、今やこれが定番になってしまいそうなほどしっくりとハマってしまっている。
ドン・チードルは「ホテル・ルワンダ/2004」が素晴らしかったが、「クラッシュ」の彼も、この作品の彼も味愛深い。
交差する3人がラストで一つになる。ラストはとてつもなく残酷。
TOHOシネマズ・日比谷シャンテにて
by margot2005 | 2010-12-08 01:28 | MINI THEATER | Comments(0)
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