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「ルイーサ」

「Luisa」2008 アルゼンチン/スペイン
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ルイーサにレオノール・マンソ。
足の不自由なオラシオにジャン・ピエール・レゲラス。
管理人ホセにマルセル・セレ。
監督はゴンサロ・カルーサ。
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ブエノスアイレスのアパートに猫のティノと暮すルイーサは60歳。ある日、ティノが死んでしまい、それと同時に職まで失ってしまう。途方に暮れるルイーサだったが、ティノの埋葬費用捻出のため立ち上がる...

どん底にあるにも関わらずユーモア精神を忘れないで生きているラティンの人々はなんと陽気なんだろうと関心する。しかし物乞いに至る発想は凄まじく画期的でただただ脱帽。
ルイーサの夫と娘が亡くなった過程は詳しくは描かれない。相当前に亡くなり、一人暮らしが長いことが伺える。猫のティノは唯一の家族で、ティノの死に打ちのめされる彼女はとてもお気の毒。
ルイーサの仕事は霊園事務所の電話番。30年も勤めたのにリストラされ、あげく退職金も支払ってもらえない。もう一つの仕事で、往年の大スター女優の家政婦を20年間務めたがこちらも解雇されてしまう。それもこれも不景気のせい。
貯金もなく、日々の生活にも困るルイーサだが、管理人のホセに夕食を誘われてもじっと我慢し、キッチンでお茶を飲みながらクラッカーをかじる。隣人には決して弱みを見せないのだ。
愛猫ティノを埋葬するための金を稼ごうと決めたあたりからがスゴい。人ごみが嫌いだったルイーサが初めて乗った地下鉄で、詐欺まがいに物を売っている青年のまねをして自らも挑戦するが失敗に終わる。やがて身体の不自由な男が物乞いするのを見て“これだ!”と思い立ち、松葉杖を購入(お金がないので腕時計と交換)して駅に居座る。しかし足が不自由でないことがバレ別の手を考え出す。次は目が不自由なフリをすることだった。
死んだティノを家庭の冷凍庫に入れて保存するなど、少々ブラックなコメディではあるが、懸命に生きようとするルイーサに拍手を送りたくなる。
ルイーサを演じるレオノール・マンソはアルゼンチンでは著名な女優であり、演出家だそう。このおばちゃん上手い!
渋谷 ユーロスペースにて
by margot2005 | 2010-11-02 22:31 | 中・南米 | Comments(0)
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