2010年 09月 17日
「ミックマック」

バジルに「戦場のアリア/2005」「ぼくの大切なともだち/2006」「コード/2008」のダニー・ブーン。
タンブイユ(料理番)に「パリ、ジュテーム/2006」「セラフィーヌの庭/2008」のヨランド・モロー。
レミントンにオマール・シー。
ラ・モーム・カウチュ(軟体女)に「パリ/2007」のジュリー・フェリエ。監督、脚本、製作に「アメリ/2001」「ロング・エンゲージメント/2004」のジャン・ピエール・ジュネ。

パリに住むバジルはレンタル・ビデオ・ショップの店員。ある夜、突然の発砲事件に巻き込まれ頭に銃弾を受けるはめになる。命は取り留めたものの銃弾は取り出せず、頭に残ったままの状態で退院して来る。しかしバジルがショップに戻った所、新しい店員がおり、彼は仕事も家も失ってしまったことに気づく。ホームレスとなったバジルは廃品回収をしながら共同生活を送るユニークな人々と出会い、彼らに温かく迎えられる...


幼い頃に地雷の事故で父親を亡くしたバジルは、大人になり発砲され銃弾を頭に受ける。そしてこの地雷と、銃弾(ピストル)の製造会社を偶然に見つけ復讐を誓う。
“世界が平和でありますように。”…とバジルとその仲間が武器製造会社社長二人を叩きのめすさまは痛快。
とてつもなく奇想天外な映画なので、バジルの仲間は皆不思議な特技を持つスーパー級に個性的な人物ばかり。
今年のフランス映画祭で上映された作品だったが、観ることが出来ずでずっと楽しみにしていた。フランスの風刺映画は展開が強烈で面白いことこの上ない。地雷&ピストル製造会社の社長たちがやり玉にあげられる終盤は最高!で、彼らを演じる二人の俳優...大の男が命を助けてと懇願する滑稽な姿…こんな役柄初めて観た!の二人の俳優。特にアンドレ・デュソリエの気の毒なほどの変わりぶりには大笑いした。
主演のバジルを演じるダニー・ブーン。「ぼくの大切なともだち」で一風変わった実に善良なタクシー・ドライヴァーが似合っていた。こちらの役でもちょっと変なバジルは奇想天外な物語にすっかり溶け込んで、ダニー・ブーンもぴったり。
パリの街がふんだんに登場するのもたまらない。バジルがホームレスするセーヌを始め、オルセー、ギャラリー・ラファイエットやムーラン・ルージュにモンマルトル墓地、パリ東駅&リヨン駅と、そこにある有名レストラン、トラン・ブルーとパリの街歩き観光状態。映像は全体的にセピア色で、それがパリの街にマッチしている。
ジャン・ピエール・ジュネ映画「デリカテッセン/1991」は残念なことに未見なので是非観てみたい。
恵比寿ガーデン・シネマにて
観る前から期待していた映画でしたが、期待以上に楽しくて、面白くて堪能いたしました。
煙突はヨーロッパには欠かせない風景ですよね?

