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「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」

「Vengeance」…aka「Revenge」2009 香港/フランス
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フランシス・コステロに「列車に乗った男/2002」「クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち/2004」のジョニー・アリディ。
アイリーンに「エディット・ピアフ~愛の讃歌~2007」「サガン-悲しみよこんにちは-/2008」のシルヴィー・テステュー。
クワイにアンソニー・ウオン。
チュウにラム・カートン。
フェイロクにラム・シュー。
ジョージ・ファンにサイモン・ヤム。
監督は「エクザイル/絆/2008」のジョニー・トー。

パリでレストランを経営するコステロは元殺し屋。彼の娘アイリーンは中国人の夫と二人の子供に囲まれ、マカオの高級住宅街に暮らしている。ある日、何者かが家に押し入り、夫と二人の子供が惨殺される。重傷を負ったもののただ一人生き残ったアイリーンは病院に収容される。マカオにやって来た父親コステロは娘とその子供たちのため復讐の鬼と化す…

“復讐”と言う原タイトルに相変わらずのスゴい邦題。でも映画にぴったりマッチしているところがニクい。
香港/フランス合作のリヴェンジ・アクション。殺し合いシーンは暗く、そして雨…“香港ノワール”の旗手と言われるらしいジョニー・トーの世界。しかしながら鬼才と呼ばれる監督ジョニー・トーの映画は観たことがなく、今回初めて。
取り憑かれたようにリヴェンジに挑む初老の男コステロ。雇われたクワイ、チュウ、フェイロクの殺し屋3人組が、彼らの親分ジョージ・ファンをも裏切り、どこまでもコステロに忠実でトレヴィアンだ。殺しの報酬は彼がオーナーであるパリのレストランと家。報酬に惹かれたのかも知れないが、3人組とコステロの間には友情が芽生えて行くようにも見える。
「列車に乗った男」のジョニー・アリディは最高にクールだったが、こちらでも復讐に燃えまくり、徹底的にワルを追いつめて行く姿が凄まじくもカッコいい。
ヨーロッパ人から見ればアジア人は誰も同じ顔に見えるのか?コステロが3人をポラロイドに撮って名前を書く、あれは中々のグッド・アイデアだった。
土曜日、最終回、シアターは若い男性&年配の男性たちがいっぱいで、皆ジョニー・トー ファンだったに違いない。
新宿 武蔵野館にて
Commented by sabunori at 2010-06-23 18:36
margotさん、こんばんは。
ジョニー・トウ監督作は今日本で一番数多く公開される香港映画かも
しれません。
(私はハッキリ言って好みじゃありませんが・・・)
「男の美学」の一言ですね。好きな方はたまらない世界でしょう。
ところでコステロが殺し屋3人組の写真を撮って名前を書いていたのは
頭に残っている弾のせいで自分の記憶があやふやになることを
考えてではないでしょうか。
Commented by margot2005 at 2010-06-24 23:51
sabunoriさん、こんばんは!
ジョニー・トゥは香港でも人気の監督なのですね。
男の美学ですか?なるほど。その美学見学の男性でシアターいっぱいで驚きました。
そうコステロは脳に入った銃弾のせいで記憶がどんどんぼやけるでしたね。でも記憶がぼやけなくともあの方法は良いかと思いましたわ。
Commented by cochi1228 at 2010-08-05 21:33
僕には「男の子の遊び」といったほうがピッタリ感があります。コステロの記憶を失う荒涼感がいいですね。ジョニー・トーの前作「エクザイル/絆」が傑作かと。男の絆に対する女性の嫉妬感も描かれ可笑しいくらいヒューマニティ溢れています。
Commented by margot2005 at 2010-08-08 00:24
cochi1228さん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
そうですか?「男の子の遊び」ですか。分からなくもないですね。
香港映画はほとんど観ないので「エクザイル/絆」も知らないのですが、機会があれば観てみたいですね。ジョニー・トーの世界は中々良いです。
by margot2005 | 2010-06-15 23:58 | Comments(4)