「ハート・ロッカー」

「The Hurt locker」 2008 USA
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ウイリアム・ジェームズ二等軍曹に「S.W.A.T./2003」「スタンドアップ/2005」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」のジェレミー・レナー。
J.T.サンボーン軍曹に「ヘイヴン/堕ちた楽園/2004」「ミリオンダラー・ベイビー/2004」のアンソニー・マッキー。
オーエン・エルドリッジ技術兵に「守護神/2006」のブライアン・ジェラティ。
マット・トンプソン軍曹に「L.A.コンフィデンシャル/1997」「モンテ・クリスト伯/2002」のガイ・ピアース。
リード大佐に「グリーンマイル/1999」「パッセンジャーズ/2008」のデヴィッド・モース。
請負チームリーダーに「上海の伯爵夫人/2005」「ナイロビの蜂2005」「ある公爵夫人の生涯/2008」「愛を読むひと/2008」のレイフ・ファインズ。
監督、製作に「ブルースチール/1990」「ハートブルー/1991」「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日/1995」「K19/2002」のキャスリーン・ビグロー。
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2004年夏、イラクのバクダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊のスペシャリストたちは危険と隣り合わせで爆発物の処理をしている。ある日、スペシャリストのリーダーであるマット・トンプソン軍曹が、処理後避難しようとした瞬間に突如起こった爆破事故により殉職する。
新たに中隊のリーダーとしてやって来たウイリアム・ジェームズ二等軍曹は、過去に873個の爆弾を処理した怖いもの知らずのスペシャリスト。彼はまるで爆弾に取り憑かれたように次々とそれらを処理して行く。そして、任務開けまであと38日…

基本的な安全対策も行わずに爆発物に挑むウイリアム。J.T.とオーエンはいつ死ぬかもわからない環境でウイリアムの身勝手な行動に不安を募らせて行く。やがて3人の間で衝突が始まり、ストレスの溜まった彼らは浴びるほど酒を飲み、思い切り殴り合って互いを理解し合う。殴り合って理解し合うと言うやり方は男の世界で実に羨ましい。
オスカー授賞式で、ノミネートされた主演男優紹介の際「S.W.A.T.」で共演したコリン・ファレルがジェレミー・レナーを絶賛していた。ベビー・フェイスが印象的なジェレミー・レナー。家族と離れ孤独な上、死と隣り合わせの過酷な任務に携わるアメリカ兵と彼の風貌がミスマッチで面白いキャスティング。誰かがやらねばならない過酷な任務。取り憑かれたように果敢に任務を遂行するウイリアムをジェレミー・レナー熱演している。
レナー以下、主演陣は地味な俳優ばかりだが、脇を固める個性派俳優たち…ガイ・ピアース、レイフ・ファインズ、、デヴィッド・モース...すぐ死んじゃってもったいない彼らの存在も見逃せない。
ラスト、ウイリアムの任務が解け帰国し子供と再会する。しかしまたすぐ軍に招集されるウイリアムのやるせない姿にずしーんと来る。

オスカー最優秀監督賞に輝き、キャサリーン・ビグローは女性監督初受賞と言う快挙。最優秀作品賞をもたらしたのはアメリカ合衆国らしい選択かと思う。
ビグロー映画は上に書いた4本を見ている。どれもこれもサスペンスかバイオレンス・アクション映画。
「ハートブルー」はキアヌー・リーヴスがFBI捜査官、亡くなったパトリック・スウェイジがサーファーの銀行強盗役で、マイベストに入れたいサスペンス・アクション映画の一つ。「K-19」はストーリー展開は面白くなかったが、ハリソン・フォードとリーアム・ニーソンが原水力潜水艦の中で対立する臨場感たっぷりのサスペンス。後者は女性が作ったとは思えない骨太のサスペンス。
キャサリーン・ビグローはアクション映画が好きなのか?それともアクションしか撮りたくないポリシーでもあるのか?オスカー授賞式のTV中継(wowow)で見たビグローのドレス姿は素晴らしく美しく…そして若くて(そろそろ60歳だって!)…アクション映画の監督らしからぬエレガントさで二度驚かされたのは言うまでもない。
日比谷 みゆき座にて
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by margot2005 | 2010-04-13 19:00 | USA | Comments(0)
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