「ゲティ家の身代金」

All the Money in the World2017 USA/イタリア

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ある日、石油王ジャン・ポール・ゲティの孫ポールが誘拐される。誘拐犯が要求した身代金は1700万ドル。ポールの母親アビゲイルは離婚しており1700万ドルなど払えるわけがない。そこで彼女は息子ポールの祖父であるジャン・ポール・ゲティに身代金を支払ってくれるよう頼み込むが素気なく拒否されてしまう


ドラマの主人公はアビゲイル・ハリス。ラスト、ポールが解放された3年後ジャン・ポール・ゲティが亡くなり、ゲティ家に戻ったアビゲイルがドラッグ中毒の元夫に代わりに会社の経営を引き継ぐところでラストを迎える。

ゲティはドラマの中で14人の孫がいると言っていたから、実際はこんな簡単に事が進んだわけではなく、石油王ジャン・ポール・ゲティの遺産相続に関しては相当もめたに違いない。しかしこのすっきりとしたシンプルなエンディングはとても良かった。美術品が大好きな彼がゲティ美術館財団を設立していたのは大正解


お蔵入りとなったケヴィン・スペイシー版がちょっと見てみたいけど、石油王ジャン・ポール・ゲティ役はクリストファー・プラマーで良かったのではないか?と思った。

見ている間、誰だか?全くわからなかったティモシー・ハットンの老人化にびっくり!

誘拐犯のチンクアンタ役でロマン・デュリスが出演していて驚き。誘拐犯の中でただ一人人間味のあるキャラでナイス。


アビゲイル・(ゲイル)ハリスに「グレイテスト・ショーマン/2017」のミシェル・ウィリアムズ。

ジャン・ポール・ゲティに「手紙は憶えている/2015」「偽りの忠誠 ナチスが愛した女/2016」のクリストファー・プラマー。

フレッチャー・チェイスに「テッド/2012」「パトリオット・デイ/2016」のマーク・ウォールバーグ。

ジャン・ポール・ゲティ三世にチャーリー・プラマー。

チンクアンタに「彼は秘密の女ともだち/2014」「ロマン・デュリスの 偶然の殺し屋/2016」のロマン・デュリス。

オズワルド・ヒンジに「普通の人々/1980「グッド・シェパード/2006」「ゴーストライター/2010」のティモシー・ハットン。

ジャン・ポール・ゲティ二世に「おみおくりの作法/2013」のアンドリュー・バカン。

監督、製作は「オデッセイ/2015」「エイリアン コヴェナント/2017」のリドリー・スコット。


TOHOシネマズ日比谷にて




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# by margot2005 | 2018-06-15 21:30 | USA | Trackback | Comments(4)

「ファントム・スレッド」

Phantom Thread 2017 USAUK

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1950年代のロンドン。レイノルズ・ウッドコックは天才的仕立て屋で英国のオート クチュール業界の中心的人物。ある日、訪れたレストランで若いウェイトレスのアルマと出会う。アルマを気に入ったレイノルズはディナーに誘い食事の後自分の別荘に連れ帰る。やがてレイノルズは自分好みの完璧な身体を持つアルマに創作意欲を掻き立てられ、彼女をモデルにドレスの製作を開始する


支配しまくるエゴイスト男を操り自分のものにしてしまった女。

私はここに住んでいるの””私の名前はアルマよと、ただのお針子ではないことをレイノルズの顧客に主張する健気なアルマ。訪ねてきたドクターに何かあれば連絡くださいミセス・ウッドコック。と言われ、結婚してないながらも訂正しないしたたかなアルマ。ドクターを見送るシーンでレイノルズの姉シリルと愛人アルマとの沈黙の闘いが面白かった。そう女はコワイ。


しかし何と言っても圧巻はキノコ。微笑みながら毒キノコを炒めるアルマ。レイノルズの嫌いなバターをたっぷりと入れて。そして再び具合が悪くなったレイノルズに私があなたの世話をしてあげるわと宣うアルマ。異常とも思える二人の愛情が何ともスゴい。

キノコの件では「The beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ/2017」を思いだしたのは言うまでもないが、種類によってはキノコで簡単に毒殺することはできないということを知った。


ダニエル・デイ=ルイスは完璧主義の支配者が実に似合う。8090年代のダニエル・デイ=ルイスといえば「存在の耐えられない軽さ/1988」「マイ・レフトフット/1989「父の祈りを/1993」と、どの作品も素晴らしい。

アカデミー賞主演男優賞3度の受賞はダニエル・デイ=ルイスただ一人というのにも納得。そして本作を最後に引退するらしいが、彼、じいさん役はきっとNO!なのだろう?


ダニエル・デイ=ルイスはもちろん、ヴィッキー・クリープスとレスリー・マンヴィルがナイスキャスティング。50年代のオート クチュールが美しい!

オスカーの作品、監督、主演男優、助演女優にノミネートされ、衣裳デザイン賞を受賞している。


レイノルズ・ウッドコックに「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド/2007」「NINE/2009」「リンカーン/2012」のダニエル・デイ=ルイス。

アルマ・エルソンに「殺意は薔薇の香り/2013」「コロニア/2015」のヴィッキー・クリープス。

シリル・ウッドコックに「ロンドン、人生はじめます/2017」のレスリー・マンヴィル。

監督、脚本、製作は「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド」「ザ・マスター/2012」のポール・トーマス・アンダーソン。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2018-06-09 00:33 | USA | Trackback | Comments(4)

「君の名前で僕を呼んで」

Call Me by Your Name2017 イタリア/フランス/ブラジル/USA

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1983年、北イタリア。17歳のエリオは田舎のヴィラで両親と共に夏のヴァカンスを過ごしている。ある日、大学の美術史教授である父のインターンとして24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーがやって来る。初めは自信家のオリヴァーに反発していたエリオだったが、日を追うごとに彼に惹かれて行くのだった…


オスカーの作品賞や主演男優賞にノミネートされ日本でも話題になり上映館もかなり多い。

映画は”初恋の輝き 甘く美しく…”なんて絶賛されている。なぜ絶賛されるのだろうか?私的にはあまりそそられなかった。でも、エリオのラストシーンは素晴らしい!そしてロケされた美しいイタリアの景色は堪能できるし、景色同様アーミー・ハマー&ティモシー・シャラメが美しい。

以前見たブラジル映画「彼の見つめる先に/2014」とても爽やかな青春ラブ・ストーリーだった。最近映画で男性同士のキスシーンを見る機会が多いので違和感を覚えなくなったけれども「彼の見つめる先に」と比較するとこちらは爽やかさが足りない。ルカ・グァダニーノ&ジェームズ・アイヴォリーのせいかも知れない?


17歳の息子がゲイなのにたじろがないどころか認める父親が理解できない。それも80年代なのに…。一方でオリヴァーは父親に知れたら矯正施設に入れられると言っていた。この差はどこから来る?

君の名前で僕を呼んで”は男女間では違和感ありで、男同士だから不自然なく呼び合うことができる。二人が互いの名前で呼び合い戯れる山のシーンが素敵だった。


オリヴァー「ジャコメッティ 最後の肖像/2017」のアーミー・ハマー。

エリオに「インターステラー/2014」のティモシー・シャラメ。

パールマン教授に「シェイプ・オブ・ウォーター/2017」のマイケル・スタールバーグ。

アネラに「僕とカミンスキーの旅/2015」 のアミラ・カサール。

マルシアに「ジェラシー/2013」のエステール・ガレル。

キアラに「愛を綴る女/2016」のヴィクトワール・デュボワ。

監督、製作は「ミラノ、 愛に生きる/2009」「胸騒ぎのシチリア/2015」のルカ・グァダニーノ。

脚本は「日の名残り/1993「上海の伯爵夫人/2005」「最終目的地/2009」のジェームズ・アイヴォリー。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2018-06-02 21:32 | イタリア | Trackback | Comments(2)

「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」

Smetto quando voglio: Masterclass2017 イタリア

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「いつだってやめられる/2014」の続編。

本作は3部作の第2章で、今年イタリアで公開される第3章「Smetto quando voglio: Ad honorem」と一緒に撮影された模様。


合法ドラッグをめぐる大騒動の後、神経生物学者のピエトロは獄中生活を満喫中。一方で女性刑事のパオラ・コレッティは街にはびこる合法ドラッグを絶滅しようと躍起になっている。ある日、ドラッグがやめられないアルベルトが自動車事故を起こし警察に連行される。そこでコレッティはチームを再結成して警察に協力してくれないかとピエトロに持ちかける


犯罪歴の抹消を条件にOKしたピエトロたち7人と、新たに加わった解剖医と弁護士の2人。彼らのミッションは警察が直接介入することが出来ない合法ドラッグの取引を非合法化するために、秘密裏にドラッグを入手して、その成分を分析することだった。


前作では学者のピエトロたちがドラッグストアで原材料を買ってドラッグを作って売りまくる話で、痛快でとても面白かった。本作もチームが再結成して警察に協力するという展開は中々面白い。前作に比べるとスケールがかなり大きくなっていて見せ場がたっぷりある。


ピエトロ役のエドアルド・レオはスタントなしで真夏に列車のアクション・シーンに挑んだそう。あのシーンはイタリア映画では中々見られない。とてもハリウッド的だった。そしてその列車のシーンにちょっと怪しいヴァルテル役でルイジ・ロ・カーショが出演している。


ピエトロにエドアルド・レオ。

マッティアにヴァレリオ・アプレア。

アルベルトにステファノ・フレージ。

アルトゥーロにパオロ・カラブレージ。

バルトロメオにリベロ・デ・リエンツォ。

ジョルジョにロレンツォ・ラヴィア。

アンドレアにピエトロ・セルモンティ。

ジュリアにヴァレリア・ソラリーノ。

パオラ・コレッティにグレタ・スカラーノ。

ヴァルテルにルイジ・ロ・カーショ。

監督、原案、脚本はシドニー・シビリア。


Bunkamura シネマにて上映中(イタリア映画祭2017で鑑賞)



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# by margot2005 | 2018-06-02 21:25 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「ロンドン、人生はじめます」

Hampstead2017 UK/ベルギー

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アメリカ人のエミリーは未亡人となり、ロンドン郊外のハムステッドの高級マンションに一人で暮らしている。日々送られてくる請求書から亡き夫の借金が発覚し、浮気をしていたことまで分かってしまう。うわべだけの近所付き合いにはうんざりだし、息子のフィリップが仕事で海外に移住するという。気苦労が絶えないそんなエミリーがひょんなことから近所の森に暮らすホームレスの男性と出会う


ドナルドは長年住んで愛着のある掘っ立て小屋に住み続けたいと願うがエミリーは無理だと主張する。エミリーの気持ち100%理解出来る。年老いたカップルは、愛があれば掘っ立て小屋でもオーケーではないということなのだ。一旦別れた二人だが、ドラマはもちろんハッピー・エンディング。

ロケされたハムステッド・ヒースの景色が素晴らしく美しい。英国ってやはりガーデニングの国なのだと改めて気付かされる。


70歳を過ぎたダイアン・キートンがとてもチャーミング。wowowのハリウッド映画案内でキートン主演の「Book Club」が紹介されていて面白そうだった。多分日本公開はないだろう?とは思うけど…。

ブレンダン・グリーソン良いな。


エミリーに「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります/2014」「クーパー家の晩餐会/2015」のダイアン・キートン。

ドナルドに「「ヒトラーへの285枚の葉書/2016」「パディントン2/2017」ブレンダン・グリーソン。

フィオナに「ターナー、光に愛を求めて/2014」のレスリー・マンヴィル。

ジェームズに「オネーギンの恋文/1999」のジェイソン・ワトキンス。

フィリップに「ベル ~ある伯爵令嬢の恋~/2013」「戦争と平和/2016」のジェームズ・ノートン。

監督は「新しい人生のはじめかた/2008」「ラブ・パンチ/2013」のジョエル・ホプキンス。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2018-05-30 19:09 | UK | Trackback | Comments(0)

「さよなら、僕のマンハッタン」

The Only Living Boy in New York2017 USA

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大学を卒業したトーマスは親元を離れニューヨークの街で一人暮らしをしている。ある日、一風変わった初老の隣人と出会い、人生の悩みを告白するようになる。そんな折、ガールフレンドのミミと行ったナイトクラブで父親の浮気現場に遭遇する


父親の浮気現場を見てしまった息子ってどれほどのショックを受けるのか?と思ってしまった。ましてやこの息子はかなりの母親思い。

現タイトルの”The Only Living Boy in New York”はサイモン&ガーファンクルの名曲。ドラマの中のトーマスはトムと呼ばれたくないと言っていたけど、S&Gの曲ではトム(トーマスの愛称)という名前が登場する。そして監督のファミリーネーム、ウェブと主人公のファミリーネームがかぶるのも何か監督の映画への思い入れが感じられる。

ニューヨーク舞台のウディアレン風のドラマは素敵だった。

何はともあれロケされたN.Y.マンハッタンの景色がドラマを盛り上げている。


英国出身のカラム・ターナーは「アサシン クリード」で見ているけれども全く記憶がない。TVドラマ「戦争と平和」のアナトール・クラーギン役の方がまだ記憶に残っているかな?ナイーヴで母親に超優しい息子役がとても似合っていてgood

60代で恋する男を演じても違和感がなかったリチャードギアがラヴストーリー映画からとうとう引退。本作のピアースはギアに続く人材で素敵だ。勝手に決めてるけど


ちょっとネタバレ

父親と息子が同じ女性を愛してしまうドラマって意外にある。そしてそれのどれもが泥沼化して行ってラストは酷い結果となる。しかしこれはとても爽やかな結末でナイスだった。トーマスとW.F.の関係には唖然としたけど


トーマス・ウェブに「アサシン クリード/2010」「戦争と平和/2016」のカラム・ターナー。

W.F.ジェラルドに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」のジェフ・ブリッジス。

ジョハンナに「天使が消えた街/2014」のケイト・ベッキンセイル。

イーサン・ウェブに「愛さえあれば/2012」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「おとなのワケあり恋愛講座/2014」のピアース・ブロスナン。

ジュディス・ウェブに「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります/2014」のシンシア・ニクソン。

ミミ・パストーリに「フラットライナーズ/2017」のカーシー・クレモンズ。

監督は「500日のサマー/2009」「gifted/ギフテッド/2016」マーク・ウェブ。


丸の内ピカデリーにて



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# by margot2005 | 2018-05-28 23:58 | USA | Trackback | Comments(0)

「モリーズ・ゲーム」

Molly's Game2017 カナダ/USA

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モリー・ブルームは女子モーグル北米3位で冬季オリンピック出場目前だった。しかし国内予選で転倒して重傷を負い彼女の選手生命は終わってしまう。怪我から回復しL.A.1年間の休暇を取っていた時バイト先のボスからポーカーゲームのアシスタントを頼まれる


女子モーグルのトップ選手から26歳でセレブ相手の高額闇ポーカーの経営者となったモリー・ブルームってマジで頭の良い女性だったと感嘆する。

バイト先のボスからクビを言い渡されたモリーは転んでもすかさず起き上がるタイプ。やがて拠点をN.Y.に移して密かに計画していたモリーズゲームを立ち上げ大成功する。しかしある日突然FBIに逮捕されてしまったのだ。


ドラマは時系列ではなく過去と現在が行ったり来たりする。

モリーは何人かに弁護を依頼するがことごとく断られてしまい、最後の頼みとなった弁護士チャーリー・ジャフィーにも断られてしまう、しかしジャフィーはモリーを知るうち弁護しようと心に決める。


このドラマはとても見ごたえがあって引き込まれた。実話って惹かれるのかも知れない。

実話ながら前知識なしで鑑賞したので、結末はどうなるのか?とかなり気がかりだったがエンディングを迎えて一安心。

ところでスパルタの精神科医のパパがずっと娘を心配していたのにも安堵した。


モリー役のジェシカ・チャステインがスーパー・ゴージャス。でもケヴィンがジェシカのパパ役って少々お気の毒かな?

イドリス・エルバがクール!


モリー・ブルームに「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命/2016」のジェシカ・チャスティン。

チャーリー・ジャフィーに「フレンチ・ラン/2015」のイドリス・エルバ。

ラリー・ブルームに「ドリーム/2016」のケヴィン・コスナー。

プレイヤーXに「JUNO/ジュノ/2007」のマイケル・セラ。

ディーンに「マネー・ショート 華麗なる大逆転/2015」のジェレミー・ストロング。

ダグラスに「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」のクリス・オダウド。

ハーランに「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア/2017」のビル・キャンプ。

ブラッドに「スポットライト 世紀のスクープ/2015」「ザ・シークレットマン/2017」のブライアン・ダーシー・ジェームズ。

監督、脚本は「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「ソーシャル・ネットワーク/2010」「スティーブ・ジョブズ/2015」の脚本家アーロン・ソーキン。


TOHOシネマズ日比谷にて



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# by margot2005 | 2018-05-26 20:57 | USA | Trackback | Comments(3)

「心と体と」

Teströl és lélekröl…akaOn Body and Soul2017 ハンガリー

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マーリアはブタペスト郊外にある食肉処理場で代理職員として働いている。コミュニケーションが苦手な彼女は職場に馴染むことができず孤立している。マーリアの上司のエンドレは片手が不自由な中年男で妻と別れて一人暮らし。エンドレはマーリアが気がかりだが首尾よくアプローチすることができない。そんなある日、社内で盗難事件が発生し、全従業員が精神分析医クラーラのカウンセリングを受けることになる


映画のオープニングは二頭の鹿が水辺にいるシーン。ドラマが進み二頭の鹿は夢の中のマーリアとエンドレに重なる。

ある時、同じ夢を同じベッドでみようと計画した二人はエンドレの家で眠ることになる。しかし互いに寝付けずトランプを始めてしまう。不器用な二人は互いが側にいると緊張してしまうのかも知れない。


食肉処理場での牛の屠殺、解体のシーンがかなり残酷でちょっと引いた。エンドレが従業員を採用する際精神的にキツい仕事だが耐えられるか?と質問する台詞があったのを思い出す。ドラマの中でも血だらけのシーンが何度か登場し、盗難事件で捜査に来た刑事が失神していた一方で従業員はランチで屠殺され加工された肉を普通に食べている。特殊な世界を垣間見た。


タイトルの「心と体と」マーリアは心に欠陥があり、エンドレは体に欠陥がある。同じ夢を見たことで二人が歩み寄り結ばれるラヴ・ストーリーはとてもユニーーク。

血が溢れ出る食肉処理場のシーンが、マーリアエンドレが見る美しい夢のシーンによってかき消されているようにも思えた。

マーリア役のアレクサンドラ・ボルベーイが心を病む女性を素敵に演じている。


マーリアにアレクサンドラ・ボルベーイ。

エンドレにゲーザ・モルチャーニ。

クラーラにレーカ・テンキ。

シャーンドルにエルヴィン・ナジ。

監督、脚本は「私の20世紀/1989」のイルディコー・エニェディ。


新宿シネマカリテにて(既に上映終了)



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# by margot2005 | 2018-05-23 20:33 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

The Square2017 スウェーデン/ドイツ/フランス/デンマーク 

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バツイチのクリスティアンは可愛い二人の娘の父親で現代美術館のキュレーターをしている。彼は次の展覧会ですべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われるということをテーマに掲げた参加型アート思いやりの聖域/ザ・スクエアを発表する。そんなある朝、出勤途中のクリスティアンはスリに遭い財布とスマホ、そしてお気に入りのカフスボタンまで盗まれてしまう


GPS機能を使って犯人の住まいを突き止めたのはナイスだったが、集合住宅のそれぞれの部屋に脅迫めいたビラを配布したことで騒動が起きる。

でもクリスティアンのサイフとスマホが、そのままで戻ってきたのが摩訶不思議。犯人はなぜ金を取らなかったのだろう?

そうそうクリスティアンに迫る少年のしつこさに驚き。


ショッピングセンターで迷子になった娘たちを探すクリスティアン。助けを求めるものの誰も取り合ってくれない。結局彼が助けを求めオーケイしてくれたのは物乞いの男だった。

ドラマの中、幾度か物乞いの男女が登場する。過去に行ったフランスやイタリアで何度も見かけた物乞い。日本ではもはや見かけなくなったが、ヨーロッパは物乞い天国なのかも知れない。

ハンバーガーショップでクリスティアンに玉ねぎ抜きのサンドイッチをねだる物乞いのおばさんに唖然!良い人のクリスティアンも玉ねぎは自分で抜け!と言っていたけど

アーティスト、ジュリアンがインタビューを受けるシーン...女性司会者に卑猥なヤジを飛ばす男をかばう面々の姿にはちょっと呆れた


「フレンチアルプスで起きたこと」がとても面白かったので楽しみにしていた一作。ヨーロッパ映画ながら意外にも上映時間が長かったが、だらだらとした感じはなくて最後までこの悲喜劇を楽しむことができた。


本作でブレイクしたという主演のデンマーク人俳優のクレス・バングがトラブルに巻き込まれまくる男を好演している。「猿の惑星リプート・シリーズ」を見ていないのでテリー・ノタリーに初めてお目にかかった。ちょっとマーク・ウォールバーグ似の彼のパフォーマンスはスゴ過ぎる。


スウェーデンやデンマーク映画の楽しみの一つはインテリアやテーブルウェア。会議のシーンに登場したガラスのコーヒーカップがシンプルながらオシャレだった。


クリスティアンにクレス・バング。

アンに「ハイ・ライズ/2015」「ニュースの真相/2015」のエリザベス・モス。

ジュリアンに「マネーモンスター/2016」のドミニク・ウェスト。

オレグに「猿の惑星リプート・シリーズ/20112017」のテリー・ノタリー。

監督、脚本、編集は「フレンチアルプスで起きたこと/2014」のリューベン・オストルンド。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



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# by margot2005 | 2018-05-22 22:17 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(2)

イタリア映画祭2018...「環状線の猫のように」

Come un gatto in tangenziale…akaLike a Cat on a Highway2017 イタリア

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シンクタンクに勤めるインテリのジョヴァンニは妻ルーチェと別れてシングル・ファーザーとなり、リッチな家に一人娘と暮している。一方でパートで働くモニカは郊外の団地で一人息子と異母姉妹と共に暮らしている。現在モニカの夫は刑務所に服役中そんな二人の13歳になる子供たちが付き合い始める


ジョヴァンニがシンクタンクで、郊外に住む移民や低所得者層の社会的統合を目指すプロジェクトを率いていたり、今はフランスで暮らす元妻のルーチェがとてもスノッブな人間であることが多いに笑える。

ジョヴァンニのリッチな家で働く家政婦の態度がデカいのも実にオカシイ。

境遇も価値観も全く違う男女が出会い、ドタバタしながらも互いに歩みよる姿が微笑ましい。

インテリのジョヴァンニが、実際にルーマニアやバングラデシュからの移民や低所得者層の人々の暮らしを見て、統計だけでは見えてこない彼らの実態を知り得る過程がナイス。ラストは素敵だった。


「これが私の人生設計/生きていてすみません!」の監督とその妻のパオラが再びタッグを組んだ痛快コメディ。パオラもナイスだけどアントニオ・アルバネーゼが最高!そしてアントニオの元妻役のソニア・ベルガマスコがこれまたナイス・キャスティング。


出演(モニカ)/脚本に「これが私の人生設計/生きていてすみません!/2014」のパオラ・コルテッレージ。

ジョヴァンニに「日々と雲行き/2007」「ハートの問題/2009」「ローマでアモーレ/2012」のアントニオ・アルバネーゼ。

ルーチェに「オレはどこへ行く?/Viva!公務員/2016」のソニア・ベルガマスコ、

監督、脚本は「これが私の人生設計/生きていてすみません!」のリッカルド・ミラーニ。


今年は6作品を鑑賞。鑑賞した中でこれが一番面白く、「イタリアの父」は素敵なドラマだった。他作品は一風変わった作風で心に訴えるものがなかったような気がする。イタリア映画祭2018は例年より空席が目立ったように思えたのが残念。


有楽町朝日ホールにて



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# by margot2005 | 2018-05-20 20:17 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)