2024年 03月 12日
「クリミナル・レコード」TVシリーズ 1シーズン/8エピソード
「Criminal Record」2024 UK/USA
ロンドン中心部の街。ベテラン刑事のヘガティとキャリアが浅いレンカー刑事。匿名の電話をきっかけに2人は古い事件に引き込まれ、両者はやがて対立する…
匿名女性のDVの発信により10年前の事件が浮かび上がる。気付いたのはまだ経験の浅い刑事ジューン・レンカー。10年前の事件担当は、今ではベテラン刑事となったダニエル・ヘガティ。レンカーはヘガティに事件の詳細を聞き出そうとするが言い逃れるばかり。そこでレンカーは当時の事件に関わった弁護士ソニアと手を組んで、匿名女性の発信と10年前の事件の結びつきの解明に奔走する。
エロル・マティスは10年前の殺人事件の犯人として刑務所に収監され、母親のドリスは無実を訴えていた。
最近ダークなドラマは避けている。でも刑事物は大好きなのでダークでないものは鑑賞。クライムスリラーの本作は人種問題やDVについて多く語られ、心理面での描写も大きい。
私生活ではジューン・レンカーの夫レオと母親モーリーンは白人で、彼女と息子ジェイコブはハーフ。夫とは人種問題で衝突し議論に発展する。一方でダニエル・ヘガティは妻に先立たれ、一人娘はヘロイン中毒と悩みは尽きない。
笑わないピーター・キャパルディの顔が怖い。そう言えばキャパルディは「パディントン/2014」のちょっと意地悪なMr.カリーだった。クシュ・ジャンボがnice。
ダニエル・ヘガティに「どん底作家の人生に幸あれ!/2019」のピーター・キャパルディ。
ジューン・レンカーに「ステイ・クローズ/2021」のクシュ・ジャンボ。
ソニア・シンにアイシャ・カーラ。
レオ・ハンラティに「ジョーンの秘密/2018」「国を売る人/2019」のスティーヴン・キャンベル・ムーア。
ジェイコブにジョーダン・A.ナッシュ。
エロル・マティスにトム・ムーチ。
ドリス・マティスに「モナリザ/1986」のキャシー・タイソン。
モーリーンに「マリリン 7日間の恋/2011」のゾー・ワナメイカー。
AppleTV+
2024年 03月 08日
「落下の解剖学」
「Anatomie d'une chute」2023 フランス
人里離れた雪深い山荘で男が転落死する。事故かと思われたがベストセラー作家の妻に嫌疑がかかる…
第一発見者は転落死したサミュエルの11歳の息子ダニエル。しかし彼は目に障害があった。妻サンドラは友人でもある弁護士ヴァンサンに助けを求める。
検事の容赦ない追及が強烈。夫婦の秘密が暴かれサンドラは窮地に陥る。息子に「ママはモンスターじゃないのよ」と言う母サンドラが印象的。
夫の頭に殴られた形跡があり、妻の腕にはアザがある。
目撃者は目に障害のある息子だけ…”事故か?自殺か?殺人か?”の謎解きクライムスリラー。
裁判の場面がとてもスリリングで、ラストのラストまで真実がわからないところに見応えあり!
”カンヌ国際映画祭パルムドール”受賞作品。オスカーにノミネートされている。
パルムドッグ賞を受賞したダニエルの愛犬スヌープが名演技。演じるのはボーダーコリーのメッシ。
ザンドラ・ヒュラーが大熱演。ダニエル役のミロも良かった。
オープニングクレジットで幸せそうなサンドラとサミュエルの姿(若い頃の写真)を映す様がユニーク。
サンドラに「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド/2021」のザンドラ・ヒュラー。
ヴァンサンに「グレース・オブ・ゴッド 告発の時/2018」「ジョーンについて/2022」のスワン・アルロー。
ダニエルにミロ・マシャド・グラネール。
サミュエルにサミュエル・タイズ。
検事に「BPM ビート・パー・ミニット/2017」のアントワーヌ・レナルツ。
監督、脚本は「ヴィクトリア/2016」「愛欲のセラピー/2019」のジュスティーヌ・トリエ。
TOHOシネマズシャンテ
2024年 03月 01日
「ネクスト・ゴール・ウィンズ」
「Next Goal Wins」2023 UK/USA
“0対31”というワールドカップ予選史上最悪の大敗を喫したアメリカ領サモア代表チームが、外国人監督を招聘する。やって来たのはアメリカのチーム監督をクビになったトーマス・ロンゲン。寄せ集めのチームにうんざりのロンゲンはウイスキー片手に全くやる気がない。しかしあることをきっかけに俄然頑張り始める…
ドキュメンタリー「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦」をスポーツコメディとして映画化。
残念ながらこのドキュメンタリーは観ていない。Amazon Prime&AppleTV+で有料配信あり。
サッカー好きでFassyファンなので観に行った。この映画はサッカー好きでFassyファン以外の人が観ても感動もしないし、面白くないとも思う。やはりシアターは空いていた。
同じ劇場で上映している「落下の解剖学」を観たかったが、なんだかとても人気らしくて混んでいて次回鑑賞にした。
前作とは打って変わったキャラのマイケル・ファスベンダー。一喜一憂し、時にははしゃぎまくるFassyを初めて見た。本人(ラストに選手たちと登場)に合わせてヘアーをプラチナブロンドに染めている。彼の地毛は赤毛の様子。
トンガに勝って最下位から脱出したアメリカ領サモア。FIFAランキングを調べてみたらアメリカ領サモアの下にラオスとモンゴリアの名があった(2024.2/15現在)。
Apple TV+で配信中の「メッシとワールドカップ:世界王者への道」に感動した。リオネル・メッシって誰からも愛されるに値する素晴らしい人。
トーマス・ロンゲンに「ザ・キラー/2023」のマイケル・ファスベンダー。
タビタにオスカー・ナイトリー。
ジャイアにカイマナ。
エースにデヴィッド・フェイン。
ルースにレイチェル・ハウス。
ダルにビューラ・コアレ。
ゲイルに「透明人間/2020」「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊/2021」のエリザベス・モス。
アレックス・マグヌッセンにウィル・アーネット。
監督、脚本、製作、出演(司祭)は「ジョジョ・ラビット/2019」のタイカ・ワイティティ。
TOHOシネマズ池袋
2024年 02月 22日
「Rita リタ」TVシリーズ 5シーズン/40エピソード
「Rita」2012〜2020 デンマーク
一途でサバサバした性格のリタは生徒に大人気の教師。しかし大人の人間は苦手で中々うまくいかない…
ニコチン中毒で校内でもタバコをスパスパ。sexに関する言動もスーパー級にオープン。おそらくこんな教師は存在するわけないけど...。私生活より子供(生徒)たちが大事なリタは、一人で3人の子供リコ、モリー、イェベを育てたシングルマザーなのだ。ゲイの次男イェベと、男をコロコロと変える母リタの会話が過激ながら面白い。
リタがなぜ教師になったのか?詳細は語られないが、孤独で惨めだったティーン時代。あの時、あの教師の助言があったからかと思った。
型破りの教師がヒロインの「Rita」は最高だった。演じるミレ・ディーネセンはもちろ初めて見たデンマークの俳優。キャラにピッタリで言うことなし。ヤーディスとラスムス役の俳優もバッチリだし、リタの次男イェベ役のニコライ・グロートも良かった。ウフ&ヤーディスのカップルが天然ぽくって笑わせてくれる。ヨナス役のアレクサンドル・ウィヨームは、現在AppleTV+で配信、鑑賞中のTVシリーズ「The New Look」にデンマークの大使役で出演している。
最近暗いニュースばかりで、個人的にも少々…で、ダークなサスペンスばかり見ていたけど、近頃明るいドラマ(コメディ)にハマっていた。
おすすめに飛び込んできたデンマークのTVシリーズ。見始めたら止まらなくなり、日々数エピソード鑑賞でようやく見終わった。とってもナイスなドラマだった。
そしてナイスなテーマ曲↓を歌うのはデンマークのミュージシャン、ナナ・オーランド・ファブリシャス。彼女はマッツの「悪党に粛清を/2014」でマッツ演じるジョンの妻マリー役で映画出演している。
リタにミレ・ディーネセン。
ヤーディスにリーゼ・バーストルップ。
ラスムスにカーステン・ビィヤーンルン。
ヘレにエレン・ヒリングスー。
イェベにニコライ・グロート。
モリーにサーラ・ヒョルト。
リコにモーテン・ヴァン。
ウフにクリストファー・ファブリキウス。
ヨナスに「トゥームレイダー ファースト・ミッション/2017」のアレクサンドル・ウィヨーム。
Netflix
2024年 02月 16日
「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」
「Jeanne du Barry」2023 フランス/ベルギー/UK/ロシア/サウジアラビア
貧しい家庭に生まれ娼婦同然の生活を送ってきたジャンヌ。しかしその美貌と知性を武器に社交界に進出し、デュ・バリー伯爵に囲われるようになる。やがてヴェルサイユ宮殿で国王に紹介され公妾の地位を手にする…
フランスの英雄を英米で製作した「ナポレオン/2023」は、フランスで評価良くなかったらしいが、本作はフランス人も満足したに違いない。
ヴェルサイユ宮殿で撮影されたドラマは少々コメディタッチのところもあり、マイウェン&ジョニー・デップのカップルがトレビアン!
コスチューム&ウイッグに固まったジョニデがナイス!エキゾティックな魅力を放つマイウェンも良かった。
バンジャマン・ラヴェルネが王の側近ラ・ボルド役。彼はコメディが似合う俳優。しかし本作では終始シリアスなキャラで逆に可笑しい。デュ・バリー伯爵を演じるメルヴィル・プポーが貫禄。
アンナ・ド・ノアイユ伯爵夫人役でノエミ・ルヴォヴスキが出演している。マリー・アントワネットを演じるポーリン・ポルマンはキュートで役にピッタリ。
愛妾ポンパドゥール夫人亡き後、国王ルイ15世は新たに現れたどの女性も気に入らなかった。しかしジャンヌに一目惚れする。
ポンパドゥール夫人の肖像画は有名でルーヴルで見た。デュ・バリー夫人の肖像画は見た覚えがない。ちょっと調べてみたら<フィラデルフィア美術館>にあるらしい(他の美術館にもあり)。
ジャンヌ・デュ・バリーはマリー・アントワネットの小説と映画に必ず登場する。ヴェルサイユを追い出された後のジャンヌの行き先は修道院。そしてエンディングでジャンヌのその後が記される。
ソフィア・コッポラの「マリー・アントワネット/2006」でデュ・バリー夫人を演じたのはイタリアの俳優で存在感ありだった記憶がある。
ルイ15世に「グッバイ、リチャード/2018」のジョニー・デップ。
ラ・ボルドに「デリシュ!/2021」のバンジャマン・ラヴェルネ。
デュ・バリー伯爵に「それでも私は生きていく/2022」のメルヴィル・プポー。
リシュリュー公爵に「みんなで一緒に暮らしたら/2011」のピエール・リシャール。
エマニュエル・アルマン・ド・ヴィニュロー・デュ・プレシに「それでも私は生きていく/2022」のパスカル・グレゴリー。
監督、脚本、出演(ジャンヌ・デュ・バリー)に「パリ警視庁:未成年保護特別部隊/2011:監督、脚本、出演」「モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由/2015:監督、脚本」のマイウェン。
TOHOシネマズ日比谷