「運命は踊る」

Foxtrot 2017 イスラエル/スイス/ドイツ/フランス

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ある日、テルアビブに住むミハエルとダフナ夫妻のもとに息子のヨナタンが戦死したとの知らせが届く。母のダフナは突然の訃報にショックで寝込み、父ミハエルも役人の対応に苛立ちを募らせていく。そんな中、戦死したのは同姓同名の別人だったと再び役人が知らせにくる。安堵はしたものの、軍の不手際に不信感を覚え、ミハエルは役人に怒りを爆発させる


ヨナタンは戦死しなかったが、彼と同姓同名の男は亡くなり、その家族は戦争の犠牲者となる。

ドラマの中に戦争は出てこない。ヨナタンが仲間の兵士と検問所にいる様は退屈しているような雰囲気で、彼らの国で争いが起こっているなど想像もできないほど。しかしある通行人の行動で非常事態が勃発する。


人は、運命を避けようとしてとった道でしばしば運命に出会う”…フランスの詩人ラフォンテーヌの言葉。

それはラストにつながり言い得て妙である。


ドラマは不条理な運命を描いているが、少々ユーモア(ブラックではない)が入っていて笑える。

閑散とした検問所で銃を抱え”Foxtrot”するヨナタンや、検問所のバー(柵)が上がり悠々と通過するラクダがオカシイ。

ヨナタンが仲間の兵士と寝食を共にするコンテナが沼地にあるため傾きかけている。缶詰を転がしてその速度を測り、日々傾きの斜度が増していると、仲間の兵士と議論する姿は滑稽。しかしながらあのコンテナの汚さに唖然!あれじゃバイキンだらけで彼らは汚染されるんじゃないかと心配になる。


過去に見たイスラエル映画の「迷子の警察音楽隊/2007」「オオカミは嘘をつく/2013」にもユーモラスなシーンが上手く描かれている。  


ミハエルに「オオカミは嘘をつく」のリオル・アシュケナージ。

ダフナに「ジェリーフィッシュ/2007」のサラ・アドラー。

ヨナタンにヨナタン・シレイ。

ヨナタンの妹アルマにシラ・ハース。

監督、脚本は「レバノン/2009」のサミュエル・マオズ。


新宿武蔵野館にて


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# by margot2005 | 2018-10-22 22:39 | アジア | Comments(0)

「かごの中の瞳」

All I See Is You2016 タイ/USA

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タイ、バンコクに暮らすジーナは子どもの頃に交通事故に遭い視力を失っていた。しかし優しい夫ジェームズに支えられ、何不自由のない幸せな日々を過ごしている。そんなある日、角膜移植の手術を受けることが可能になる。手術によって片方の視力を取り戻したジーナは嬉しさに感動するするが、初めて目にした夫ジェームズに少し失望するのだった


視力を回復した妻ジーナは人生を楽しむようになり、髪をブロンドに染めますます美しくなっていく。一方でジェームズは次第に自分から離れていく若くて美しい妻に不安と疑念がないまぜになり嫉妬心を募らせる。

夫婦は子供を切望している、しかし子供は中々授からない。ある時、ジェームズは検査をする。結果、彼の精子は少なく、精子をもらうか、養子を取るよう勧められる。しかしジーナはそのことを知らない。そして次第に目が見えなくても幸せだった日々が崩れ始める。ジェームズはジーナの目が不自由の方が彼女を独占でき自分にとっては幸せと思っていたに違いない。

想像と違っただけ…”と夫に告白するジーナ。そう、優しい夫は中年のオヤジだった。若くて美しい妻は夫に失望したのだ。ドラマのラストは衝撃的かつ残酷。少々後味の悪いドラマだった。


ブレイク・ライヴリーを初めて見たのは「旅するジーンズと16歳の夏/2005」。とてもチャーミングな彼女が印象に残っている。あれから10年以上たった今ではチャーミング+ゴージャスな女優。

彼女がドラマの中で"Double Dutch" ギター片手に歌っているシーンが素敵。

監督のマーク・フォースターの作る映画は”007”も含めてジャンルが多彩。ハル・ベリーがオスカーに輝いた「チョコレート/2001」と、アフガニスタンから父親と共にアメリカに亡命、作家となった男の感動のドラマ「君のためなら千回でも/2007」など素晴らしい。


ジーナに「カフェ・ソサエティ/2016」のブレイク・ライヴリー。

ジェームズに「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」「聖杯たちの騎士/2015」のジェイソン・クラーク。

ヒューズ医師に「汚れたミルク あるセールスマンの告発/2014」のダニー・ヒューストン。

ダニエルに「告発のとき/2009」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のウェス・チャサム。

ジーナの姉カーラに「フルートベール駅で /2013」「スティーブ・ジョブズ/2013」のアナ・オライリー。

カーラの夫ラモンにミケル・フェルナンデス。

カレンに「アイ・フランケンシュタイン/2014」「白い闇の女/2016」のイヴォンヌ・ストラホフスキー。

監督、脚本、製作は「プーと大人になった僕/2018」のマーク・フォースター。


TOHOシネマズシャンテにて


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# by margot2005 | 2018-10-20 20:24 | MINI THEATER | Comments(0)

「ブレイン・ゲーム」

Solace2015 USA

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FBI特別捜査官のジョー・メリウェザーは相棒のキャサリンと連続殺人事件の捜査に当たっているが中々解決に至らず、ある日、元同僚で今では隠遁生活を送るジョンの家を訪ねる


ジョンの参加で容疑者が浮上してくる。その男はジョンと同じく優れた予知能力を持っていた。やがてジョンと男の戦いが始まる。

超能力を信じていないFBI特別捜査官のキャサリン・コウルズと、精神科医を信じていないアナリスト兼医師のジョン・クランシー博士。ずば抜けた予知能力を持つジョンと精神科医の資格を持つFBIのキャサリンの組み合わせが面白い。


映像がスタイリッシュで、展開も素早くて観客を釘付けにする。とてもスリリングなサスペンスだがテーマはかなりアブノーマルでよくぞ公開されたと思う。容疑者チャールズが神は関係ない!と言っていたが、劇中十字架が繰り返し登場し、チャールズ自ら体を十字にするシーンもあり宗教からは切り離せないイメージ

そしてDVDスルーにならずに一般公開されたのは出演陣のせい?


大好きなコリン出演作ながら彼は中盤以降にしか登場しないのが残念。何となくコリンが前公開作品より若いと思っていたら映画は2015年製作だった。

アビーは「スリー・ビルボード」では地味なキャラだったが本作ではスゴくかっこいい!ので大満足。彼女は大のお気に入り女優。

実はアンソニー・ホプキンスは大の苦手。コリンとアビーが出演していなかったら見送っていた可能性が高い。しかしながらホプキンスは予知能力を持つジョンがハマっている。

映画を見終わってロマン・デュリスの人の死期が分かる男を描いた「メッセージ そして、愛が残る/2008」を思い出した。


ジョン・クランシー博士に「ハイネケン誘拐の代償/2014」のアンソニー・ホプキンス。

ジョー・メリウェザーに「ウォッチメン/2009」「悪党に粛清を/2015」のジェフリー・ディーン・モーガン。

キャサリン・コウルズに「スリー・ビルボード/2017」のアビー・コーニッシュ。

チャールズ・アンブローズに「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア/2017」のコリン・ファレル。

監督はアフォンソ・ポヤルト。


新宿武蔵野館にて


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# by margot2005 | 2018-10-17 00:02 | MINI THEATER | Comments(0)

「クワイエット・プレイス」

A Quiet Place2018 USA

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ある時、地球は何かに襲われて壊滅状態に陥る。そんな中、リーとエヴリン夫婦は3人の子供と共になんとか生き延び、家族は田舎で素足で行動し、音を立てない自給自足の生活を送っていた


あの状態で妊娠するなんて危険すぎると思ったけど、このドラマにエヴリンの出産シーンは欠かせないなと納得した。上、ポスターにもなってるし

亡くなった長男の墓標に”20162020”と記されていたので、ドラマは近未来ではなく2年後に設定してある。

音に反応するエイリアンだけあって耳が大きくて、中も特徴があり面白い。父リーが作った補聴器をつけた聴覚障害者のリーガンとエイリアンが同時に反応する様も興味深かった。

ラスト、ライフル銃を装填するエヴリンがカッコ良かった。母は強し!

エイリアン映画ってかなり食傷気味ながら本作のエイリアンは中々の代物。昨今公開されるサスペンスホラーにはあまりそそられないが、これはナイスで見ごたえがあった。そしてエヴリンのラストのシーンで続を予感

実生活でも夫婦のジョン&エミリーがナイス・キャスティング。


本作もwowowで放送している”Hollywood Express”で繰り返し紹介していた1作。低予算で作られた映画だったが全米でNo.1ヒットを記録した。


エヴリンに「ガール・オン・ザ・トレイン/2016」のエミリー・ブラント。

監督、脚本、製作総指揮、出演(リー)に「かけひきは、恋のはじまり/2008」「だれもがクジラを愛してる。/2012」「プロミスト・ランド/2012」のジョン・クラシンスキー。

リーガンに「ワンダーストラック/2017」のミリセント・シモンズ。

マーカスにノア・ジュープ。


TOHOシネマズ日比谷にて


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# by margot2005 | 2018-10-08 22:34 | USA | Comments(4)

「バッド・ジーニアス危険な天才たち」

Bad Genius2017 タイ

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リンは天才的な頭脳を持つ女子高生。父親は教師をしているが決して裕福ではない。しかしある日、その明晰な頭脳を認められ特待奨学生として進学校へ転入することになる。学校でグレースという女子高生と仲良くなったリンは試験に合格するよう手助けして欲しいと頼まれる


グレースがボーイフレンドでリッチマンの息子パットにリンの手助けを話したところ、パットはリンに”カンニングをビジネスにしないか?”と持ちかけてくる。やがて真面目な男子高生バンクも参加し危険なビジネスはエスカレートして行く。

現在タイのバーツは日本円で3.51。バンクは100万と言っていたので約350万円の報酬を得たことになる。彼はさらにその稼ぎを1000万にしたいなんて言っていたけど…。

シアターで予告編は何度か見た。それほど見たいとは思わなかったが新宿武蔵野館で上映していたのでGO!そして公開2週目の雨模様の昼下がりシアター1(大きい方)はなんと!なんと!満席だった。そう、映画はすごく!面白かった!

バックの音楽が上手い。マークシート方式の答案に鉛筆でマークする度、それに合わせて流れるMusicが実に軽妙。その場にいるかのような臨場感だった。

消しゴム、ピアノのレッスン(指の動きを暗号化)から始まったカンニングの手法。時差までも活用する天才少女リンの頭はどうなっている?と感心しきりだった。


オフィシャル・サイトにクライマックスは、28分間におよぶ手に汗握る、史上最大のカンニング・シーン!とあるが、あのシーンは本当にハラハラドキドキしてしまった。それにしてもオーストラリア、シドニーでの大学統一入試<STIC>の係りの男性のしつこさに脱帽。


頭脳明晰な女子高生リンを演じたチュティモン・ジョンジャルーンスックジンは本作が初めての演技らしいが、リンに成りきっていて素晴らしかった。そしてバンク、グレース、パットと皆ナイスキャスティング。

実際に起こったカンニング事件をテーマに描いたドラマはとっても見ごたえがあった。現在、東京と大阪でしか上映していないが、やはりで順次全国展開される模様。


水上学校を舞台にしたタイ映画「すれ違いのダイアリーズ/2014を鑑賞したが残念なことにレビューを書かなかった。で、タイ映画鑑賞は二度目。 


リンにチュティモン・ジョンジャルーンスックジン。

バンクにチャーノン・サンティナトーンクン。

グレースにイッサヤー・ホースワン。

パットにティーラドン・スパパンピンヨー。

リンの父に「ポップ・アイ/2017」のタネート・ワラークンヌクロ。

監督、脚本はナタウット・プーンピリヤ。


新宿武蔵野館にて


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# by margot2005 | 2018-10-02 23:59 | アジア | Comments(2)

「リグレッション」

Regression2015 スペイン/カナダ/USA

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1990年、アメリカ、ミネソタ州。ある日、刑事のブルース・ケナーは17歳の娘アンジェラを虐待した疑いで父親のジョン・グレイを取り調べる。訴えられた父親は虐待の記憶がないにも関わらず罪を認めてしまう。不審に思ったケナーは著名な心理学者ケネス・レインズに協力を依頼する


事件の真実を追う刑事ケナー。そしてその事件はこの小さな田舎町に秘められた恐るべき巨大な闇だったことが次第にわかってくる。

関わった人々に”記憶を遡る退行療法”を試みる心理学者レインズ。やがてそれにより次第に真実が明らかになって行く。

実際に起きている事なのかケナーの夢なのか良くわからない描写もあり、見ていて謎は深まるばかりだった。

宗教やオカルト論争に耳を傾けない頑固な心理学者ケネス・レインズを連れてきたのは間違いだった??

母親の墓の前でキスしたことをバラすわよ!と宣った17歳のアンジェラが恐ろしい。ラストは少々えっつ!なぜに?だったけど


本作は単なるホラー・サスペンスではなく、悪魔崇拝者によるカルト宗団のメンバーが儀式/生贄を執り行う不思議な世界を描いている。おまけに実話を基にしているらしい。日本人にとって非日常な宗教色が極めて濃い映画で、よくDVDスルーにならなかったなと?思ったけど、監督と出演俳優のせいかも知れない。


撮影当時20代半ばのエマが17歳の役を演じているが意外にOK40代まっただ中のイーサン・ホークは渋さが増して若い頃より素敵だ。

本作を見ることにしたのは監督がアレハンドロ・アメナーバルということと、上映館が新宿武蔵野館だったから。エマ・ワトソンはどうも好きじゃないけど...。イーサン・ホークはまぁ好きな俳優の部類かな?そしてデヴィッド・シューリスはお気に入りに入る英国人俳優。

アメナーバル映画が一般公開されたのは「アレクサンドリア/2009」以来。レイチェル・ワイズ主演のそれは珍しく歴史もので見ごたえがあった。「オープン・ユア・アイズ/1997」と「海を飛ぶ夢/2004」がお気に入り。


ブルース・ケナー刑事に「6才のボクが、大人になるまで/2014」「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ/2015」のイーサン・ホーク。

アンジェラ・グレイに「コロニア/2015」「美女と野獣/2017」のエマ・ワトソン。

ケネス・レインズに「レジェンド 狂気の美学/2015」のデヴィッド・シューリス。

ジョン・グレイに「裏切りのサーカス/2011」「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」のダーヴィッド・デンシック。

ローズ・グレイに「ウィンターズ・ボーン/2010」のデイル・ディッキー。

ロイ・グレイにデヴォン・ボスティック。

牧師にロテール・ブリュトー。

ジョージ・ネスビット刑事にアーロン・アシュモア。

クリーヴランドに「オーロラの彼方へ/2000」のピーター・マクニール。

監督、脚本、製作は「バニラ・スカイ/2001」「アザーズ/2001」のアレハンドロ・アメナーバル。


新宿武蔵野館にて


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# by margot2005 | 2018-09-28 22:42 | スペイン | Comments(0)

「ヒトラーと戦った22日間」

Собибор…akaSobibor2018 ロシア/ドイツ/リトアニア/ポーランド

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アウシュヴィッツと並ぶナチスの絶滅収容所ソビボルで実際に起こった集団脱出劇の全貌を映画化した実録歴史サスペンス。


反乱のリーダー、サーシャの下に集まったメンバーはレオ、ボリス、セミョン、アルカジイたち。そして収容者のハンナ、ルカ、セルマ、シュロモ、ハイム、トマスたちも加わり脱出を図る。サーシャの計画は収容者全員での脱出だった。


ポーランドにあるナチスの収容所ソビボルには今日も列車が到着し、運ばれてきた多くの人々がガス室に送られて行く。ガス室送りを免れたのは手に職を持つ人々。しかし彼らには執拗な虐待が待っていた。19439月、ソ連の軍人アレクサンドル・ペチェルスキー(通称サーシャ)が収容者として移送されて来る。日々虐待を受ける収容者から反乱のリーダーになってくれないか?と頼み込まれたサーシャは収容所からの脱出とナチスに復讐するため立ち上がるのだった。


ナチスの親衛隊が収容者を虐待するシーンが酷すぎる。ナチス親衛隊曹長カール・フレンツェルを演じたクリストファー・ランベールはドイツ人ではない。ドイツ人はこのようなキャラを演じたくないだろうなと思った。

記憶にある限りナチスが関わった映画の邦題のほとんどにヒトラーが付いている。本作もそう。それっていつも思うのだけどあまりにも陳腐ではないか?「ソビボル」で良いのに?と思ったけど


虐待が描かれるヒトラー映画はあまり見たくないが、新宿武蔵野館で上映しているので見に行ってしまった。最近この映画館に激しく足を運んでいる。ベンチやブランコが置いてあってまるで中高年憩いの場所みたいで、見たい映画がかかるのとシネコンよりミニシアターが断然好き。


監督、出演(アレクサンドル・ペチェルスキー/サーシャ)に「ウォンテッド/2008」「ブラック・シー/2014」コンスタンチン・ハベンスキー。

ハンナにミハリーナ・オルシャニスカ。

ルカにフェリス・ヤンケル。

レオにダイニュス・カズラウスカス。

セルマにマリヤ・コジェフニコワ。

アルカジイにセルゲイ・ゴディン。

シュロモにイワン・ズロビン。

ハイムにファビアン・コチェンツキ。

ボリスにロマーン・アゲエフ。

セミョンにゲラ・メスヒ。

ナチス親衛隊曹長カール・フレンツェルに「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)/2015」のクリストファー・ランベール。

ナチス親衛隊グスタフ・ワーグナーにウォルフガング・キャニー。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2018-09-26 22:01 | ヨーロッパ | Comments(0)

「プーと大人になった僕」

Christopher Robin2018 USA

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クマのプーさんの親友クリストファー・ロビンが大人になり、森からやって来たプーと再会して自分を取り戻す姿を描いた大人のためのファンタジー。


100エーカーの森で親友のプーやその仲間たちと楽しい毎日を送っているクリストファー・ロビンは、ある日ロンドンの寄宿学校へ転校することになる。プーにきみのことは絶対に忘れないと誓いクリストファーはから去って行く。年月が流れ大人になったクリストファーは仕事漬けの毎日で、妻のイヴリンと娘のマデリンとはすれ違いの日々が続いていた。そんなある日、クリストファーの前にプーが突然現れる。


仕事中毒のクリストファーは妻子と共に休暇を過ごすこともままならない。彼は心の中でこのような日々で良いのだろうか?と思っていたに違いない。そうしたらってわけじゃないけどプーが現れたのだ。一方でプーはクリストファーとの再会を喜ぶが森に戻れないことを知り、必死になって森に戻る手伝いをクリストファーに頼み込む。やがてプーと共に森に入ったクリストファーは仲間たちとも再会し少年時代を懐かしく思い出すのだった。


ユアンの大ファンなので楽しみにしていた一作。

クマのプーさん映画なのにシアターにおじさんが??と思っていた。しかし見終わってこれって仕事漬けのおじさんのためのファンタジーかと思った。しかしながらプーを始めとしたぬいぐるみが可愛くない(上のポスターは美化している)。おまけに汚れた感じ。それは生活がかかったくたびれた(疲れた)おじさんのイメージ??そう、あえてそうしているのなら大成功。疲れて重い表情が漂う仕事中毒のクリストファーがプーと再会し、顔の表情がだんだんと明るくなっていくのがナイスだった。


クマのプーさんは相当前に東京ディズニーランドのアトラクションで見たことがあるが、ディズニーのアニメーション映画は見たことがない。一度見てみたい。

来週は監督マーク・フォースターの「かごの中の瞳/2016」が公開されるので楽しみ。


クリストファー・ロビンに「アメリカン・バーニング/2018」のユアン・マクレガー。

イヴリン・ロビンに「シンデレラ/2015」のヘイリー・アトウェル。

マデリン・ロビンブロンテ・カーマイケル。

ジャイルズ・ウィンズロウに「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」「否定と肯定/2016」のマーク・ゲイティス。

プー/ティガーの声に「プリンセスと魔法のキス/2009」のジム・カミングス。

ピグレットにニック・モハメッド。

イーヨーに「塔の上のラプンツェル/2010」のブラッド・ギャレット。

カンガに「リリィ、はちみつ色の秘密/2008」のソフィー・オコネドー。

ラビットに「パディントン/2014」「パディントン2/2017」のピーター・キャパルディ。

オウルに「ハッピーエンド/2017」のトビー・ジョーンズ。

監督は「007/慰めの報酬/2008」「マシンガン・プリーチャー/2011」のマーク・フォースター。


TOHOシネマズ日比谷にて


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# by margot2005 | 2018-09-23 20:19 | USA | Comments(2)

「MEG ザ・モンスター」

The Meg2018USA/中国

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絶滅したと思われていた太古の巨大ザメ、メガドロン(通称MEG)が深海から浮上し人間に襲い掛かるパニック・アクション。


大陸から遥か200キロ沖合に浮かぶ海洋研究施設。ある日、潜水した捜査船が未知の海溝を発見するが、喜びもつかの間行方不明になってしまう。やがて乗組員を救うため潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラーを探し出すことになる。見つけ出したジョナスはタイで酔っ払っていた。もう潜水レスキューはしないと言い張るジョナスだったが、元妻ローリーが行方不明だと告げられ海洋研究施設にやって来る。


サメってあんな深海で生きられるのか?と少々不思議だったけど映画だから許した。そしてMEGが実に上手く出来ていて感心する。

サメ映画では必ず次々と人間が餌食になるが本作でも然り。

映画はニュージーランドでロケされた模様。海水浴客でひしめく中国のビーチのシーンが登場。あのシーンには唖然!改めて半端ない人口のスゴさに驚き!湘南のビーチなんてぜんぜんマシかも?

ジョナスとスーインの未来と共に続あり?


酷暑が続いた今年の夏wowowサメ映画の特集をしていて色々と見た。古典の「ジョーズ/1975」の放送もあった。それはもちろんシアターで見たけど、21世紀の今見たら全く面白くなくて途中で挫折。イチオシはマンディ・ムーアの「海底47m2017」かな?


本作もハリウッド映画案内で何度も紹介されていて、本国ではもちろんN.O.!ヒットを飛ばした。見に行った一番の理由はジェイソンが主演だから。実は「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ/1998」以来ジェイソンの大ファン!調べてみたら彼の出演映画はほとんど見ている。しかしながらシアターで鑑賞したのは「ブリッツ2011」が最後。本作は是が非でもシアターで見たかった。で、面白かった!

元飛び込み選手のジェイソンはトランスポーター シリーズ/20022008」の1作目で華麗なスイミングを披露していたが、今回もバッチリ!昨年50歳でパパになったジェイソンは相変わらずゴージャス。

監督のジョン・タートルトーブの過去の作品はどれもかなり良い作品。このようなパニック映画は初めての気がする。サンドラブロック主演の「あなたが寝てる間に」が懐かしい。素敵な映画だった。


ジョナス・テイラーに「バンク・ジョブ/2008」「トランスポーター3 アンリミテッド/2008」「ブリッツ/2011」SPY/スパイ/2015」のジェイソン・ステイサム。

スーインに「ドラゴン・キングダム/2008」のリー・ビンビン。

モリスに「JUNO/ジュノ/2007」のレイン・ウィルソン。

ジャックスリに「ジョン・ウィック:チャプター/2017」のルビー・ローズ。

ジャン博士に「ウェディング・バンケット/1993」のウィンストン・チャオ。

マックに「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官/2009」のクリフ・カーティス。

ローリーに「君への誓い/2002」のジャシカ・マクナミー。

DJに「S....2003」のペイジ・ケネディ。

トシに「ゲットスマート/2008」のマシ・オカ。

ウォールに「誘拐の掟/2014」「LIFE!/ライフ/2013」のオラフル・ダッリ・オラフソン。

ヘラー博士に「マトリックス/1999」のロバート・テイラー。

メイインにソフィア・ツァイ。

監督は「フェノミナン/1996」「あなたが寝てる間に/1998」「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記/2007」「ラストベガス/2013」のジョン・タートルトーブ。


TOHOシネマズ日比谷にて

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# by margot2005 | 2018-09-21 23:58 | USA | Comments(2)

「判決、ふたつの希望」

L'insulte2017 フランス/キプロス/ベルギー/レバノン/USA

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レバノンの首都ベイルート。パレスチナ難民のヤーセルはイスラム教徒で、住宅の補修作業の現場監督をしている。ある日、アパートの住人でキリスト教徒のトニーとの間でトラブルが起きる。やがてヤーセルは上司に伴われ謝罪に行くが、トニーが放った一言に感情を抑えることができず思わず手を上げてしまう


パレスチナ人なんて皆シャロンに抹殺されればよかったんだ!と、言ってはならない一言を発してしまったトニー。侮辱を受けたヤーセルはトニーにパンチを食らわす。

シャロンはイスラエルの元首相で、パレスチナ首脳部との和平交渉には決して応じないという信条の持ち主だった。そう、シャロンの名前でヤーセルは怒りを爆発してしまったのだ。

一方でトニーにもレバノンで起こった内戦で、命からがら故郷からベイルートへ逃げてきた過去があった。

ドラマの中で衝突するのはアラブとパレスチナの対立ではなく、ユダヤ教キリス教徒の対立。かつてベイルートは中東のパリと呼ばれフランスの影響力が大きく、中東の国にありながら国民の中にはキリスト教徒が多い。

そしてパレスチナ難民であるヤーセルの妻マナールがノルウェーに移民したい!と言っていたのが印象的だった。


トニーとヤーセル、それぞれの弁護士が親子って設定が面白かったし、親子ゲンカはやめて!と裁判長に注意されていたシーンには笑ってしまった

レバノン、ベイルート舞台の映画は「キャラメル」以来。トニー役のアデル・カラムはコメディアンとしてたくさんのTVドラマや映画に出演している様子。「キャラメル」での彼は、コメディっぽい役だったように記憶している。


トニーとヤーセルは互いに憎しみを覚えたわけではない。ただ謝罪すればよかったのだこの辺り男たちの頑固さをひしひしと感じる。

大統領官邸前でエンジンがかからなくなったヤーセルの車に駆け寄り無言で修理するエンジニアのトニー。そして何事もなかったかのように走り去る2台の車。あのシーンとても素敵だった。そして大ラス裁判所前、少し離れた所から互いを見つめ軽く頷きあう二人。感動の素晴らしい!ラストだった。

憎しみに燃えるのではなく、時にユーモアも交えて(裁判のシーン)描かれたヒューマンドラマは素晴らしかった。とても見ごたえがありMY BEST決まり!の一作。


トニー・ハンナに「キャラメル/2007」のアデル・カラム。

ヤーセル・サラーメにカメル・エル・バシャ。

シリーン・ハンナにリタ・ハイエク。

マナール・サラーメにクリスティーヌ・シューイリ。

ワジュディー・ワハビーにカミーユ・サラメ。

ナディーン・ワハビーにジャマン・アブー・アブード。

監督、脚本はジアド・ドゥエイリ。


TOHOシネマズシャンテにて



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# by margot2005 | 2018-09-20 20:50 | フランス | Comments(2)