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「アリスのままで」

「Still Alice」2014 USA/フランス
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アリスはコロンビア大学で教鞭をとる50歳の大学教授。高名な言語学者として知られるアリスは、ある日、講演中に一つの言葉が思い出せず困惑する。そしてジョギング中自分の大学のキャンパスで道に迷ってしまったのだ。異変に気づいたアリスは神経科を訪ね脳の検査を受ける。検査の結果は若年性アルツハイマー病で、それは遺伝性のものでもあった...

アリスに「メイジーの瞳/2012」「フライト・ゲーム/2014」のジュリアン・ムーア。
ジョンに「私の中のあなた/2009」「恋するベーカリー/2009」「ローマでアモーレ/2012」「ブルージャスミン/2013」のアレック・ボールドウィン。
長女アナに「ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~/2004」「綴り字のシーズン/2005」「スーパーマン・リターンズ/2006」「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」のケイト・ボスワース。
次女リディアに「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」「スノーホワイト/2012」「オン・ザ・ロード/2012」のクリステン・スチュワート。
長男トムに「フリーダム・ライターズ/2007」「恋するベーカリー」のハンター・パリッシュ。
アナの夫チャーリーに「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のシェーン・マクレー。
監督、脚本はリチャード・グラツァー。

映画を見終わってすぐに、アルツハイマー型認知症と診断された女性が主人公の「アウェイ・フロム・ハー 君を想う/2006」を思い出した。サラ・ポーリー監督の「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」の主人公フィオーナはおそらく60代の女性の設定。本作のアリスはもっと若い。

アリスは50歳で遺伝性の若年性アルツハイマー病と宣告される。スゴく怖い病気だなとぞっとする。ドラマはもちろんアリスの病気の進行を描くが、家族が深い愛情でアリスを支える姿が美しい。
夫ジョンが妻アリスの変化に戸惑いつつもアリスを守ろうと頑張る姿や、ラスト、娘リディアの母親に対する深い愛情に胸を打たれる。でもこの映画は見ていて同性として少々辛過ぎる。

アリスは何れ自分が誰かわからなくなる前に二つのことをする…認知症の人々が収容されるホームの見学と、PCに家族に迷惑をかけないよう自分が取るべき行動を書き残す。
ドラマの中で近い将来ボケて行く自分を思い浮かべ「ガンだったら良かったのに…」と言うアリスの言葉が痛烈で、哀れでとても気の毒だった。

他の映画のレビューでも書いたけどジュリアン・ムーアってあまり好きな女優ではない。でも色んな役を上手く演じる彼女ってやはり演技派なのかなぁ?とこのドラマを観て確信した。
アカデミー主演女優賞をゲットしたジュリアン・ムーア。オープニングとエンディングでは別人の形相で大熱演している。
夫役のアレック・ボールドウィンや次女リディアを演じるクリステン・スチュワートがナイス・キャスティング。長女アナ役のケイト・ボスワースが少々懐かしい。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2015-07-13 23:37 | USA | Trackback(12) | Comments(2)

「ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して」

「Jimmy P.」2013 USA/フランス
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1948年、アメリカ、モンタナ州ブラウニング。アメリカ・インディアン、ブラックフット族のジミーは第二次世界大戦から帰還後、原因不明の不快なる症状に悩まされていた。姉ゲイルと一緒に暮らすジミーは彼女に促されるままカンザム州トピカの軍病院へ入院する。しかしジミーを悩ます症状の原因を突き止めることはできず、困った病院のスタッフはニューヨークからフランス人精神科医ジョルジュ・ドゥヴルーを呼び寄せる…

ジミー・ピカードに「悲しみが乾くまで/2008」「チェ 28歳の革命/2008」「チェ 39歳別れの手紙/2008」「セブン・デイズ・イン・ハバナ/2012」「野蛮なやつら/SAVAGES/2012」のベニチオ・デル・トロ。
ジョルジュ・ドゥヴルーに「毛皮のヴィーナス/2013」のマチュー・アマルリック。
マドレーヌに「ノッティングヒルの恋人/1999」「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族/2011~2013」「つぐない/2002」のジーナ・マッキー。
ゲイル・ピカードにミシェル・スラッシュ。
カール・メニンガー医師に「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のラリー・パイン。
ホルト医師に「ミルク/2008」ジョセフ・クロス。
ヨークル医師に「13ディズ/2000」のエリヤ・バスキン。
ジェインに「フローズン・リバー/2008」「8月の家族たち/2013」のミスティ・アッパム。
監督、脚本は「キングス&クイーン/2004」「クリスマス・ストーリー/2008」のアルノー・デプレシャン。

第二次世界大戦で頭蓋骨を骨折し、頭痛や視覚障害を訴えるジミーの治療にあたったメニンガー、ホルト、ヨークルたち医師は科学的な方法でジミーの症状を解明しようとするが敵わない。そこで精神療法に長けるジョルジュ・ドゥヴルーにジミーを委ねる。人類学者でもある彼はアメリカ・インディアンのモハヴェ族の実地調査を行っていた人物。
ジョルジュとの対話で、ジミーは優しい姉や、元妻、そしてかつてのガール・フレンド、ジェイン等、女性たちとの関係を語り始める。戦争後遺症と思われていたジミーの症状は過去の体験や、女性たちとの関係に大きく影響しているとジョルジュは気づくのだった。ジミーには結婚と、一人の娘が存在する過去があった。
二人の対話は毎日続き、ジョルジュを訪ねてやって来た英国人の恋人マドレーヌが見守る中、患者と精神科医の間に友情のようなものが芽生え始める。

マチュー大好きなのと、お気に入り俳優ベニチオ・デル・トロの出演に是非観たかった一作。地味ながら二人の俳優が素晴らしい。監督はアルノー・デプレシャンだし…。
シアター・イメージフォーラムで予告を何度か観た。このシアターで公開される映画は万人好みではない。実話を元にしたとても重厚な心理ドラマは中々見応えがあった。

プエルトリコ出身のベニチオ・デル・トロがネイティブ・アメリカンを演じている。映画の舞台は1940年代。この頃彼らはインディアンと呼ばれていた。フランス人精神科医ジョルジュがユダヤ人でもあることも興味深い。
オフィシャルに“見るものに静かな感動を与える...”とあるがその通りのドラマ。

シアター・イメージフォーラムにて
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by margot2005 | 2015-01-26 00:06 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

「4:44 地球最後の日」

「4:44 Last Day on Earth」2011 USA/スイス/フランス
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本作の予告も観ていない。上映館は韓国映画が主流のシネマート六本木で、映画案内websiteで見つけた。主演はお気に入り俳優のウィレム・デフォーと知り観に行った一作。
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シスコに「インサイド・マン2006」「パリ、ジュテーム/2006」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「アンチクライスト/2009」「ミラル/2010」「ハンター/2011」のウィレム・デフォー。
スカイにシャニン・リー。
監督、脚本は「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト/1992」「バッド・ルーテナント/2009」のオリジナル脚本を書いたアベル・フェラーラ。

2012年12月22日。N.Y.の高級アパートメントに暮らすシスコとスカイ。大気汚染により世界は終わりを迎えようとしている。前衛芸術家のスカイはひたすら絵を描いている。一方で恋人のシスコはひげを剃ったり、TVを見たりと落ち着かない。“いつまでもつまらないTVなんて見ないで!”というスカイ。やがてシスコは離れて住む娘にスカイプで話すことを思いつく。娘との会話も終わり、元妻がPCの画面に現れる。これから死んで行く人間は後悔を残したくないのか、シスコはこの期に及んで別れた妻に“愛している!”と言っている。しかしそれを耳にしたスカイが飛んで来る。それも嫉妬心をあらわにし、狂ったように泣き叫びながら...“別れた妻に愛しているなんて!なんて人!”と言語道断とばかりに恋人シスコを責めまくる。
スカイという女性はなんと心の狭い女性なのだろうと飽きれる。世界が終わるのだから、元妻に“愛している!”なんて言ったって良いじゃない?結局自分は愛するシスコに抱かれながら死ぬのだから…。

”地球最後の日”と言えば「メランコリア/2011」を思い出す。本作も「メランコリア」同様心理ドラマでディザスターものではない。
「メランコリア」もそうだったけど、危機が迫ると男て情けないくらい狼狽えるのだ。上に書いたように嫉妬心に狂ったスカイも、終わりを迎える時はシスコを限りなく強く包み入れる。
しかしながらスカイ役のシャニン・リーという初めてお目にかかった女優が全く魅力がなくて(ごく普通の女の子ってイメージ…)がっくり。ラスト・シーン(ポスター)のみ良かったかな?

「メランコリア」は巨大惑星が地球と衝突し、最後の日を迎えるといった展開だが、こちらは大気汚染の末、地球は滅びるといった話。映画の中で、TVキャスターは最後の時間を家族と過ごしたいと帰ってしまい、残されたTV画面には、世界に向けて“地球温暖化問題”を発信したアル・ゴアやチベット仏教のダライ・ラマが語る映像が繰り返し映し出される。現実に世界が終わりを迎える日、TVキャスターって家族と過ごすため家に帰ってしまうのだろうか?少々気になる疑問だが、そんなことわかるワケがない。

前衛芸術家のスカイは一心に絵を描いている。シスコの職業は解らない…ひょっとしてライターだろうか?悪態をつきながら自ら書いたノートを窓から投げ捨てる。窓から見えるニューヨークの街はまだ夜でもないのに暗くて不気味だ。
オープニング…シタールの音色と共に仏像やろうそくが映し出される。主人公のシスコとスカイが座禅を組んで瞑想にふけるシーンもあり、人間は死を迎えるにあたって宗教に救いを求めるのだろう。
ラスト、スカイが“二人で神の元へ行きましょう!”と言い放ち、映画は終結する。

ちょっと調べてみたらパラマウント映画で「”地球最後の日/1951(When Worlds Collide)」というのがある。初めて知ったが…。
ウイレム・デフォーは素晴らしい俳優。「ハンター」の彼はスゴく良かった。そして本作ではただ一人軟弱な男を圧倒的な存在感で示している。

シネマート六本木にて
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by margot2005 | 2012-10-21 20:51 | MINI THEATER | Trackback(3) | Comments(2)

「恋と愛の測り方」

「Last Night」 2010 USA/フランス
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ジョアンナに「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-/2010」のキーラ・ナイトレイ。
マイケルに「アバター/2009」「タイタンの戦い/2010」のサム・ワーシントン。
ローラに「アンダーカヴァー/2007」「ザ・クリーナー 消された殺人/2007」「バッド・ルーテナント/2009」のエヴァ・メンデス。
アレックスに「世界でいちばん不運で幸せな私/2003」 「ナルコ/2004」「美しき運命の傷痕/2005」「戦場のアリア/2005」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」のギョーム・カネ。
監督、製作。脚本に「レオポルド・ブルームへの手紙/2002」の脚本家マッシー・タジェディン。
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サム・ワーシントンとギョーム・カネ狙いで観に行った一作。でもなんかとんでもなくつまらない映画であった。たまたま初日に観に行った(最終回)がシアターはガラガラでびっくり。ニューヨーク、マンハッタンを舞台に映画はとてもスタイリッシュに描かれているのに、ストーリーが陳腐というのか?さえない展開で5/30日で上映打ち切りも納得。

マイケルとジョアンナはニューヨーク、マンハッタンに暮らす結婚暦3年の夫婦。ある夜、パーティの席でマイケルが同僚のローラと親しげに話しているの見てジョアンナはショックを受ける。おまけにローラはとても魅力的な女性。帰宅途中でも、家に着いてからもジョアンナが不機嫌でマイケルは落ち着かない。やがてジョアンナはマイケルに浮気の疑惑をぶつける。そして間が悪いことに次の日マイケルはローラとフィラデルフィアに出張に行ってしまう。
一方でジョアンナは街中のコーヒショップの前でパリにいるはずの元恋人アレックスに出くわす。ディナーに誘われたジョアンナは念入りにメイクアップし、オシャレをして出かけて行く。

フィラデルフィアではマイケルとローラが夜を徹してバー巡り。ニューヨークの街ではジョアンナがアレックスと、その友人夫婦と共にディナーの後、パーティに招かれ夜を楽しんでいる。
マイケルとローラ、ジョアンナとアレックスの姿が交互にスクリーンに現れる。マイケルもジョアンナも互いを愛しているから別れるなんて気持ちはさらさらない。しかしローラもアレックスも相手を誘惑しようとしているのだ。
ストリー同様邦題も陳腐だけど、原タイトルの”Last Night”が意味深でナイス。
そうそう、マイケルとローラのプールのシーンも極めて不適切ながら意味深だった。

ローラ役のエヴァ・メンデスがスゴくゴージャス。どんなに強い意志を集めてもマイケルが彼女の誘惑に抗えなかったのには同情できるかな?しかし妻には“I Love You!”と言いまくり、他人に妻を紹介する時は“My Joanna.”なんて言うくせに、誘惑に勝てず浮気してしまう男は弱くて愚かだ。

「ターミネーター4/2009」を観てちょっと気になったサム・ワーシントン。その後彼の出演作は体育会系のものばかり。一度スーツ姿のサムが見てみたいと思っていたところ本作の予告を観た。予告は中々良かったが本編はダメだった。ストーリー展開がつまらなさ過ぎ。
4月にサム・ワーシントン主演の「キリング・フィールズ 失踪地帯/2011」が公開されていたが観に行けなくて残念。テーマは全く違うが本作より良かったかも?

シネスイッチ銀座にて(5/30まで上映)
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by margot2005 | 2012-05-30 00:05 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「スリーデイズ」

「The Next Three Days」...aka「Les trois prochains jours」 2010 USA/フランス
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ジョンに「ロビン・フッド/2010」のラッセル・クロウ。
ジョンの妻ララに「幸せのセラピー/2007」「ブッシュ/2008」「やさしい嘘と贈り物/2008」のエリザベス・バンクス。
ジョンの父親ジョージに「コクーン/1985」「ボーダー/2008」のブライアン・デネヒー。
デイモンに「プルートで朝食を/2005」「96時間/2008」「クロエ/2009」「タイタンの戦い/2010」のリーアム・ニーソン。
監督、脚本に「クラッシュ/2004」「告発のとき/2007」のポール・ハギス。
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短大教授のジョンは愛する妻ララと幼い息子の3人で幸せな日々を送っていた。しかしある朝、いきなりやって来た刑事にララが逮捕されてしまう。容疑は上司に対する殺人だった。ララの無実を信じ奔走するジョン。しかし3年後ララの有罪が確定する...

ラッセル大好きなので公開されたらすぐ観に行こうと…観には行ったが、観てからかれこれ1ヶ月以上経過している。そして観た丸の内ルーブルは既に上映終了。

フランス版の「すべて彼女のために/2008」をかなり忠実にリメイクされている。でもやはりフランス版が良かったな。フランス版の原タイトル“Pour elle/彼女ために”のごとく奔走しまくる主人公ジュリアン。ラッセル演じるジョンも奔走していたけど、やはりジュリアンにはかなわなかった。

フランス版のジュリアンの時も疑問に思ったことで、同じくラッセル版でも...妻の無実のため奔走しまくる働く夫。あのような時間って取れるものかと少々疑問。映画だから許してしまったけどね。

元脱獄囚のデイモン役でリーアム・ニーソンが出演して驚いた(数分の出演)。
ララが収容される刑務所を空から偵察するため、ジョンがヘリコプターをチャーターする辺りはハリウッドっぽい雰囲気。

ラスト、事件現場...3年前同様雨が降っている。担当刑事が駐車場側の排水溝でなくなったララのコートのボタンを発見するシーンは少々出来過ぎ?でもまぁそれが発見されても遅すぎではあったが…。

私生活でも二人の子供の父親ラッセルは、お父さん役が実に似合う。

丸の内ルーブルにて(上映終了)
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by margot2005 | 2011-10-30 20:08 | USA | Trackback(11) | Comments(0)

「人生万歳!」

「Whatever Works」2009 USA/フランス
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ボリスにラリー・デヴィッド。
メロディに「アクロス・ザ・ユニバース/2007」「レスラー/2008」のエヴァン・レイチェル・ウッド。
マリエッタに「あぁ、結婚生活/2007」「ラースと、その彼女/2007」「幸せのレシピ/2007」「エレジー/2008」「それでも恋するバルセロナ/2008」のパトリシア・クラークソン。
ランディに「モンテ・クリスト伯/2002」「トリスタンとイゾルデ/2006」のヘンリー・カヴィル。
ジョンに「スモーキング・ハイ/2008」のエド・ベグリー・Jr.。
監督、脚本に「ウディ・アレンの夢と犯罪/2007」のウディ・アレン。
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かつてはノーベル賞候補にまでなった経歴を持つ物理学者ボリスも今では落ちぶれ果て、安アパートに寂しい一人暮らし。ある日、彼のアパートに田舎から家出して来たメロディが転がり込んで来る...

ウディ・アレンが「メリンダとメリンダ/2004」以来ニューヨークを舞台に描いたロマンティック・コメディ…とある。アレンの映画はロマンティックといえるだろうか?かな~り疑問。
変なオヤジと若くてチャーミングな女の子が恋愛に発展するというより、いきなり結婚に発展してしまう物語。
新婚カップルのアパートにいきなりメロディの母親マリエッタがやって来る。“夫が浮気した。わたしは捨てられた”...といいながら...。しかしその後、敬虔なクリスチャンであり、夫一筋の地味な主婦マリエッタが、浮気して裏切った夫を捨て恋人(相手は二人)とのめくるめく愛欲の日々を送りながら、プロのカメラマンとして自立する。
続いてメロディの元へやって来た父親のジョン。妻にヨリを戻して欲しいと懇願するが、既に妻は他の男たちとカメラに夢中。ほどなくして彼も、あろうことか?カミングアウトしてしまう。
一方でボリスと結婚はしたもののLOVEがない彼に欲求不満気味のメロディ。そこへ売れない俳優で、若くてハンサムな青年ランディが現れる。二人の間で揺れ動くメロディの心…なんて、めちゃくちゃな展開で多いに笑わせてくれる。

皮肉と、ブラック・ユーモアな台詞で構成されているアレン映画は大好き。過去にたくさんのアレン映画を観て来たが、どれも以外にオシャレなのだ。
この作品は70年代に脚本が書かれたもののオクラ入りになっていたそう。70年後半の「アニー・ホール/1977」「インテリア/1978」「マンハッタン/1979」のヒロイン、ダイアン・キートンのファッションが、田舎から出て来たマリエッタのファッションとかぶり懐かしい。

主人公を演じるラリー・デヴィッド。どこかで見た顔?かとは思うのだが、コメディアンの彼の映画は初めて観た。エド・ベグリー・Jr.もよく見る顔ながら、彼、シアターでは初めて。
「アクロス・ザ・ユニバース」で美声を披露したエヴァン・レイチェル・ウッドがスゴくチャーミング。
恵比寿ガーデン・シネマにて(1/29にて閉館)
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by margot2005 | 2011-02-03 22:49 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(2)

「グリーン・ゾーン」

「Green Zone」2010 フランス/USA/スペイン/UK
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ロイ・ミラーに「インビクタス/負けざる者たち/2009」のマット・デイモン。
クラーク・パウンドストーンに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」のグレッグ・キニア。
マーティン・ブラウンに「イン・マイ・カントリー/2004」「プルートで朝食を/2005」のブレンダン・グリーソン。
フレディに「ユナイテッド93」「君のためなら千回でも/2007」のハリド・アブダラ。
ローリー・デインに「カポーティ/2005」「その土曜日、7時58分/2007」「チェンジリング/2008」のエイミー・ライアン。
監督、製作に「ボーン・スプレマシー/2004」「ボーン・アルティメイタム/2007」のポール・グリーングラス。
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フセイン政権陥落直後のイラク、バクダッド。米国陸軍の上級准将ロイ・ミラーは部下たちを率い、上層部の指示に従い大量破壊兵器の発見に奔走している。しかし彼らはそれらの在処をつかめず、ミラーは上からの情報源に疑いを感じ始めていた。そんな折フレディと名乗るイラク人が現れ極秘情報をつかんでいるとミラーに打ち明ける…

“フセイン政権陥落”や、“存在しなかった大量破壊兵器”は事実だが、映画に登場するミラーが危険をものともせず、特にフレディの情報により、フセイン政権の元幹部を執拗に追いかける姿はかなりリアルじゃない気がする。
この映画を観て案の定「ハート・ロッカー/2008」を思い出した。映画的にはオスカーをゲットした「ハート・ロッカー」の方がモチ上だけど、こちらの作品は臨場感がある社会派サスペンスとしてスゴく見応えがある。語るまでもなくマットはクールでかっこ良い!
「グッドウイル・ハンティング/旅立ち/1997」以来マット・デイモン ファンなので彼の出演する映画はどれもこれもひいき目になってしまう。しかし彼はひいき目などなくとも素晴らしい!俳優だ。
ペンタゴン(国防総省)のクラーク・パウンドストーン、CIA(中東専門家)のマーティン・ブラウン、そしてウオール・ストリート・ジャーナルの記者ローリー・デイン。この3人がもうちょっと絡めばより以上に盛り上がったかも?
グレッグ・キニアは結構好きな俳優。ベビー・フェイスながら個性的なキャラが似合う。こちらでも少々嫌みなペンタゴンのエリートを好演している。
アメリカ軍駐留地域“グリーン・ゾーン”にかつてサダム・フセインが住んでいた宮殿がある。セットで作った元サダムの宮殿がゴージャスで、さすがオイルマネーで建てただけのことはあるなぁと妙に感心した。
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2010-06-13 01:33 | USA | Trackback(11) | Comments(2)

「ニューヨーク、アイラヴユー」

「New York, I Love You」2008 フランス/USA
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「パリ、ジュテーム/2006」のプロデューサー、エマニュエル・ベンビイが、パリから舞台をニューヨークに移して描いたオムニバス・ラヴ・ストーリー。
監督に「SOULKITCHEN/2009」のファティ・アキンや、「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」のイヴァン・アタルの名前があり楽しみにしていた1作だった。しかしながら「パリ、ジュテーム」が素晴らし過ぎて、こちらはそれなりに…。
エンディングで全ての登場人物をつなげて…のような予告があったが、単に写真でつなげてあるだけだったようでつまらなかった。
レビュー書くのはパスしようと思っていたこの映画は多分観てから1ヶ月はたっていると思う。そこでTOHOシネマズ・シャンテでまだ上映しているか調べたところ、午前中1回のみ上映中。人気あるのかな?
イヴァン・アタルが監督した“ソーホー”。作家のイーサン・ホークと娼婦のマギーQ、そして女を演じるロビン・ライト・ペンと男を演じるクリス・クーパー。夜の街でタバコの火を借りた合った彼らはきわどい大人の会話を交わし一時を楽しんでいる。フランス人っぽいノリのこの物語が一番気に入った。
スー・チーが中国茶店の店員を演じたファティ・アキン監督の”チャイナタウン”と、ヘイデン・クリステンセンが泥棒のベン役のチアン・ウェン監督の”チャイナタウン”。後者の”チャイナタウン”はベンが追いかけた美しい女の愛人にアンディ・ガルシアが出演していてガルシア、ファンは懐かしくて嬉しい。ヘイデン・クリステンセンも観るたびにsexyで素敵な俳優になって行く。
シェーカル・カプール監督の”アッパー・イースト・サイド”では、シャイア・ラルーフとジュリー・クリスティの静かで哀しいストーリーが印象的だった。
映画を観る前、ニューヨークも絵になる街かと想像していたが、やはりパリには敵わない。
日比谷 TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2010-04-19 01:18 | フランス | Trackback(6) | Comments(0)

「レスラー」

「The Wrestler」 2008 USA/フランス
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ランディ・ロビンソンに「白いドレスの女 /1981」「 ナインハーフ /1985」「エンゼル・ハート /1987」「 レインメーカー/1997」のミッキー・ローク。
キャシディに「アルフィー/2004」「その土曜日、7時58分/2007」「さよなら。いつかわかること/2007」のマリサ・トメイ。
ステファニーに「アクロス・ザ・ユニバース/2007」のエヴァン・レイチェル・ウッド。 
監督は「π /1997」「レクイエム・フォー・ドリーム /2000」「ファウンテン 永遠につづく愛/2006」のダーレン・アロノフスキー。
音楽はブルース・スプリングスティーン。
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80年代にプロレスの世界で大活躍したランディ・ロビンソン。しかし20年後の今や落ちぶれ、どさ回りの合間スーパーで働きながらトレーラー・ハウスで孤独な一人暮らし。
ある日、試合の後突然倒れたランディは病院へ運び込まれる。長年のステロイド常用から心臓発作を起こしたのだ。ドクターからは二度とリングには立てないと宣言される。引退を決意したランディは馴染みの店のストリッパー、キャシディに自身の不安を訴え、一方で長年疎遠だった一人娘ステファニーを訪ねる...
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都内では数カ所で公開している。池袋、初日(ラスト)のシアターはかなりの入りだった。
男のエゴイズム炸裂ストーリーながら少々感動してしまった。
ミッキー・ロークにオスカー ゲットしてもらいたかった。私的には「ミルク/2008」のショーン・ペンより全然良い。
全く持って自分自身のことしか考えないで生きてきた男。病に冒され落ちぶれ果てた今、自ら捨てた娘や心寄せるストリッパーに寂しさを募らせるなんて言語道断。しかしなぜか?この男憎めない。
一時期プロ・ボクサーだったミッキー・ローク。売れない時期のロークはまさか?映画のようにスーパーで野菜や肉を売っていなかっただろうが、なんか彼の実生活とだぶって見えてしまう。
いつもアンハッピーなシングル・マザーが似合うオスカー女優マリサ・トメイのポール・ダンスには女優根性炸裂。いやいやこの方スゴい!
監督のダーレン・アロノフスキーの描く世界は分けのわからないストーリーが印象的だが、こちらの作品はアロノフスキー・ワールドではない至ってシンプルなヒューマン・ドラマで感動的に描かれている。
身も心もズタズタのランディがリングのコーナーに登るラストシーン。エンド・クレジットが始まるや流れるブルース・スプリングスティーンの“The Wrestler”。
「グラン・トリノ/2008」のエンディング“Gran Torino”にもガツンとやられたが、今年二本目の感動Music。
ブルース・スプリングスティーンはトム・ハンクスの“Streets Of Philadelphia「フィラデルフィア /1993」でも然り。あの映画は泣けた。彼のしゃがれたヴォイスが男の悲哀をよりいっそう盛り上げる。スプリングスティーン上手いなぁ。
整形手術、肥満、薬物中毒の結果ゆえ、若い頃の風貌とは全く変わりまるで別人のようにも見えるミッキー・ローク。つい最近wowowでウイリアム・ハートの「白いドレスの女 」が放映されていて見たが、その頃の彼はイケメンの部類に入る事間違いなし。「ナイン・ハーフ」のキム・ベイシンガーとの官能的ラヴ・シーン思い出してしまった。
シネ・リーブル池袋にて...
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by margot2005 | 2009-06-17 00:05 | MINI THEATER | Trackback(22) | Comments(10)

「ブロークン・イングリッシュ」

「Broken English」 2007 USA/フランス/日本

“もう恋はしない!”...と思っていたノラの前に現れたのは年下のフランス人青年ジュリアン。二人の恋の行方を描いた素敵な、素敵なラヴ・ストーリー。
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ノラに「スーパーマン・リターンズ/2006」のパーカー・ポージー。
ジュリアンに「ぼくを葬る/2005」「ゼロ時間の謎/2007」「ブロークン/2008」のメルヴィル・プポー。
ノラの親友オードリーにドレア・ド・マッテオ。
ノラの母親ヴィヴィアンに「グロリア/1980」「きみに読む物語/2004」「パリ、ジュテーム/2006」のジーナ・ローランズ。
監督、脚本はジョン・カサヴェテス&ジーナ・ローランズの娘ゾーイ・カサヴェテス。

NYのホテルで働くノラは30代独身。ある日、ハリウッドからやって来た俳優に誘われ、飲んだ勢いで一夜を共にしてしまう。親友オードリーや母親にボーイフレンドが出来たと告白するもつかの間、TVに出演するその俳優にはガールフレンドがいることが判明し落ち込むノラ。その後何人かの男とデートするがどうも上手く行かない。“私ってどうしてこんなに男運が悪いの!”と嘆くノラ。そんな折、誘われたパーティに出かけたノラはそこで、押しの強いフランス人ジュリアンと出会うのだった...
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とても現実的なんだけど、とてもロマンティックでもあるとっても、とっても素敵なラヴ・ストーリー。
パリのシーンが少なくてちょっと残念だった。
ノラがジュリアンに“なぜニューヨークに来たの?”と聞くと“君に出会うため!”と答えるジュリアン。フランス人て上手いなぁ女性をクドくの...なんて思ってしまう。
ノラがパリで出会うフランスの男たちは皆ナイスな人ばかりなのに、ニューヨークで出会うアメリカンの男たちが皆ヒドいという設定がgood。でもパリのバーでノラが中年紳士と出会うシーンはちょっと出来過ぎかも?
ラスト近くのパリの地下鉄で偶然出会う(これはかなり出来過ぎだが...)シーンがこの映画の中で一番好き。
ヒロイン、ノラ役のパーカー・ポージー。インディペンデントの女王と呼ばれる女優。ノラ役はナイス・キャスト。「スーパーマン リターンズ」ではケヴィン・スペイシー演じるレックスの情婦キティ役。彼女にはハリウッド大作よりインディペンデント作品の素敵な役の方が似合う。
予告を何度も観、大好きなフランス人俳優メルヴィル・プヴォーも出演しているしで楽しみにしていた作品。今迄観たプヴォー作品の中で一番素敵な彼が観られる(あくまで私的にだが...)。「ブロークン」の彼も中々素敵だったが出番が少なかったし...「ブロークン」のギョーム役では流暢な英語を話していた彼も、コレではタイトル通りの話し方でとてもキュート。ホントはきっと英語上手いんでしょうね?
ゾーイ・カサヴェテス初監督作品。女性ならではの作品。とても素敵な感性の持ち主かと感じるゾーイ・カサヴェテスの次作品に期待したい!
銀座テアトルシネマにて...
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by margot2005 | 2008-12-19 00:25 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(8)