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「靴職人と魔法のミシン」

「The Cobbler」 2014 USA
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ニューヨークの下町。ユダヤ人街で育ったマックは恋人もいない冴えない中年男で今だ母親と同居している。彼の仕事は代々受け継がれてきた靴修理。日々繰り返されるつまらない仕事にうんざりしつつ今日も愛用のミシンを踏む…

マックに「ウェディング・シンガー/1998」「50回目のファースト・キス/2004」「ベッドタイム・ストーリー/2008」のアダム・サンドラー。
レオンにクリフ・“メソッド・マン”・スミス。
ジミーに「ファーゴ/1996」「パリ、ジュテーム/2006」のスティーヴ・ブシェミ。
エミリアーノに「誘拐の掟/2014」のダン・スティーヴンス。
エミリアーノの恋人タリンにキム・クルーチェ。
カーメンに「僕らのミライへ逆回転/2008」「フルートベール駅で /2013」のメロニー・ディアス。
エレーンに「シー・オブ・ラブ/1989」「オーシャンズ13/2007」のエレン・バーキン。
母親サラに「ミュンヘン/2005」「いとしい人/2007」「ハンガー・ゲーム2/2013」のリン・コーエン。
父親アブラハムに「主人公は僕だった/2006」「新しい人生のはじめかた/2006」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました/2014」のダスティン・ホフマン。
監督は「扉をたたく人/2007:監督、脚本」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009:出演」のトーマス・マッカーシー。

ある時、マックが修理した客の10.5(The and Half)サイズの靴を履くと、靴の持ち主に変身してしまったのだ。慌てふためきつつ他の靴も試してみると、それは壊れた電動ミシンの代わりに使った、先祖代々の旧式ミシンのせいであることが判明する。つまりそれによって魔法がかけられたのだ。
他人の生活を疑似体験できることを知ったマックはイケメンのエミリアーノに変身してバーへ行った所、案の定の女性に誘われてしまう。ある時、レオンに変身してみたら、なんとまぁこの男がとんでもないワルでとんでもないトラブルに巻き込まれてしまうのだ。

シアターで何度も予告を観て少々気になっていた一作。TOHOシネマズのポイントがたまってたので観ることにした。wowowでたくさんの映画を見たが、おそらくアダム・サンドラーの映画はシアター初めてだと思う。サンドラー映画はかなりくだらないものが多いが、意外にもファンタジーっぽい作品が多いことに気づく。本作はちょっと素敵なファンタジー・ヒューマン・コメディ。
アダム・サンドラーってホント冴えない役が似合う俳優。
スティーヴ・ブシェミは「ファーゴ」以来の気になるハリウッド俳優で、たくさんの映画に出演する名脇役。本作でもひと味違ったブシェミの魅力が発揮されている。
エレン・バーキン、ダスティン・ホフマンも貫禄の出演。
少しのシーンしか登場しないがダン・スティーヴンスがゴージャス。マシューのイメージのブロンド・ヘアーに優しいまなざしが実に似合う。
ヒップホップ・アーティストのクリフ・“メソッド・マン”・スミスが、レオン本人とマックが変身するレオンで顔は同じながら(当たり前)内面が全く違う人を上手く演じていて関心する。
「扉をたたく人」とは全く異なった趣のファンタジー・ヒューマン・コメディを作ったトーマス・マッカーシーは中々素敵だ。
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TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-06-26 00:08 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(4)

「誘拐の掟」

「A Walk Among the Tombstones」2014 USA
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1999年、ニューヨーク。スカダーはかつて起こったある事件で心を病み酒に溺れた上、刑事も辞めていた。今はしがない無免許の私立探偵。彼は酒と縁を切るためアルコール依存症のサークルに通っている、ある日、そこで知り合ったピーターに、困っている弟ケニーを助けてくれないかと持ちかけられる。ケニーは麻薬ディーラーで、妻が誘拐され身代金を支払ったにも関わらず残忍な形で殺害されていた...

マット・スカダーに「ラン・オールナイト/2015」のリーアム・ニーソン。
ケニー・クリストに「ダウントン・アビー/2010~2012」シリーズのダン・スティーヴンス。
ピーター・クリストに「ゴーン・ガール/2014」「ラン・オールナイト/2015」のボイド・ホルブルック。
レイに「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「007/慰めの報酬/2008」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間/2013」のデヴィッド・ハーバー。
アルバートにアダム・デヴィッド・トンプソン。
TJにアストロ。
ルシアにダニエル・ローズ・ラッセル。
監督、脚本は「マイノリティ・リポート/2002」「ウルヴァリン:SAMURAI/2013」の脚本家スコット・フランク。

ピーターに頼まれ仕方なしに麻薬ディーラーのケニーの妻殺害の捜査を始めたスカダーは、麻薬密売人の家族ばかりを狙い、死体を切り刻むという猟奇的な凶行を繰り返す2人組レイとアルバートの存在を探りあてる。やがて別の麻薬リーダーの14歳の娘ルシアが誘拐され、探偵としてのプライドを持って悪に挑むスカダーの姿はフィルム・ノワールを見ているみたいな感覚になる。

家族もなく闇と孤独に生きるスカダーと、相棒になったアフリカン・アメリカンの少年TJの組み合わせが完璧にミスマッチで面白い。
思い起こせばこの時代にはPCが家庭にも浸透して来ている。そしてTJはPCオタク。一方でスカダーはPCになど頼らず直感だけを頼りに動くのだ。'60年代?と思わせるほどクラシックな探偵マット・スカダーが主人公のローレンス・ブロックの原作“獣たちの墓”は1992年に書かれている。
ちょっと調べてみたらローレンス・ブロック原作の「800万の死にざま/1986」という映画があり、ジェフ・ブリッジス主演で見たことを思い出した。

原作がハードボイルド小説だけあってドラマは実に暗い。暗過ぎて、見終わってどすんと落ち込む。原タイトルを知れば当然なのかもしれないが...。次作ありのラストだったが、もうあまり見たいとは思えない。探偵スカダー、シリーズは17作もあるらしいのできっとシリーズされるだろう。

いつも同じ暗い色のコートを着て街を歩く一匹狼のマット・スカダー。演じるリーアム・ニーソンはまさしく適役だ。
ダウントン・アビーのマシュー役でブレイクしたダン・スティーヴンス。マシューの時はヒゲ無しブロンド・ヘアーで甘いマスク。風貌的に優し過ぎてダンには麻薬ディーラーは似合わない気もするが…「ザ・ゲスト/2014」が見たくなった。

新宿バルト9にて
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by margot2005 | 2015-06-13 00:38 | USA | Trackback(8) | Comments(0)

「ラン・オールナイト」

Run All Night」2015 USA
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ニューヨーク、ブルックリン。マフィアのボス、ショーンに長年仕えてきたヒットマンのジミーは彼の親友でもあった。一方で父親ジミーを嫌う息子のマイクは愛する妻ガブリエルと可愛い娘に囲まれリムジンのドライヴァーで生計をたてている。ある夜、マイクは偶然殺人現場に居合せ一部始終を目撃してしまう。やがて殺人者がマイクの家にやって来る...

ジミー・コンロンに「プルートで朝食を/2005」「96時間/レクイエム/2012」のリーアム・ニーソン。
マイク・コンロンに「デンジャラス・ラン/2012」「29歳からの恋とセックス/2012」「ロボコップ/2014」のジョエル・キナマン。
ショーン・マグワイアに「敬愛なるベートーヴェン/2006」「ザ・クリーナー 消された殺人/2007」「崖っぷちの男/2011」「フェイス・オブ・ラブ/2013」のエド・ハリス。
ハーディング刑事に「ザ・セル/2000」「ジャッジ 裁かれる判事/2014」のヴィンセント・ドノフリオ。
エディ・コンロンに「クリーン/2004」「パリ、ジュテーム/2006」「ランナウェイ/逃亡者/2012」のニック・ノルティ。
パット・マレンに「ブッシュ/2008」「リンカーン/2012」のブルース・マッギル。
ガブリエラ・コンロンに「崖っぷちの男/2011」のジェネシス・ロドリゲス。
ダニー・マグワイアに「ゴーン・ガール/2014」のボイド・ホルブルック。
アンドリュー・プライスに「ウォンテッド/2008」「フェイク シティ ある男のルール/2008」のコモン。
監督、製作総指揮は「エスター/2009」「フライト・ゲーム/2014」「アンノウン/2011」のジャウマ・コレット・セラ。

5年ぶりに再会した父親と息子。父親は息子を守るため命をかけて奔走する。そんな父親の姿を見て、ラストに彼の愛に気づく息子。親子の愛は永遠なり!の一作。

“おまえのことは俺が守る!”と言わんばかりに、全うな生活を送る息子に決して銃を撃たせないヒットマンの父親が実に好ましい。
撃たれても死なない(あたらない)、包囲されているのに絶対捕まらない…と、あり得ない展開ながら、たまにこういった映画を見るのはストレス解消にもってこい。
リーアムとお気に入り俳優エド・ハリスの出演に外せなかったのと、スウェーデン、ストックホルム出身のジョエル・キナマンの出演にも惹かれた。彼はwowowで見た「29歳からの恋とセックス」でイケメン、ルークを演じていてちょっと気になるスウェーデン人俳優。次作で、7月公開予定の「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」の予告をシアターで見た。公開が楽しみ。

エド・ハリスは悪役が似合う。相反してリーアム・ニーソンはどう見ても良い人にしか見えないのだ。なぜに?そして二人はたった2歳の年齢差ながらリーアムどうしてそんなに若いの?と思わずにはいられない。
リーアム・ニーソン主演のまたまたサスペンス・アクション「誘拐の掟/2014」が公開中なので観に行く予定。
「フライト・ゲーム/2014」は未見ながらwowwoで放映される予定なので楽しみ。でも北アイルランド出身の演技派俳優リーアム・ニーソンは余す所なくアクション俳優に変身してしまった様子。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2015-06-02 20:00 | USA | Trackback(7) | Comments(0)

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

「Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance)」2015 USA
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かつて一世を風靡したスーパーヒーロー映画“バードマン”の主人公を演じたリーガンは、いつまでたってもそのイメージが拭えず、その後もぱっとせず今や落ち目の中年俳優。妻シルヴィアとは離婚し、一人娘のサムはドラッグ依存症で退院したばかり。人生最悪状態のリーガンは一旗揚げようと舞台に取り組む…

リーガンに「ビートルジュース/1988」「バットマン/1989」「バットマン リターンズ/1992」のマイケル・キートン。
サムに「マジック・イン・ムーンライト/2014」のエマ・ストーン。
マイクに「幻影師アイゼンハイム/2006」「インクレディブル・ハルク/2008」「ボーン・レガシー/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のエドワード・ノートン。
ジェイクに「ハングオーバー!! シリーズ/2009~2013」のザック・ガリフィナーキス。
ローラに「わたしを離さないで/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「シャドー・ダンサー/2011」「ビトレイヤー/2013」のアンドレア・ライズブロー。
レズリーに「美しい絵の崩壊/2013」のナオミ・ワッツ。
シルヴィアに「あなたとのキスまでの距離/2013」のエイミー・ライアン。
タビサに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「ウイークエンドはパリで/2013」のリンゼイ・ダンカン。
監督、製作、脚本は「バベル/2006」「BIUTIFUL ビューティフル/2010」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

本作は2015年度のアカデミー作品、監督、脚本、撮影賞を受賞した。マイケル・キートン、主演男優賞は敵わなかったが素晴らしいパフォーマンスで、他の俳優たちも大熱演。

マイケル・キートンの「バットマン」はもちろん観ている。彼は映画版の初代バットマン。「ビートルジュース」も「バットマン」同様ティム・バートン作品で、20数年ぶりにシアターでマイケル・キートンを観た。少し前wowowでミシェル・モナハン主演のサスペンス「ブラインド・フィアー」を観てマイケル・キートンが懐かしかったのを思い出す。冴えない役だったけど…。で、これでマイケル・キートン復活となれば嬉しいな。

アカデミー作品賞に選ばれ、イニャリトゥ始めスタッフ、キャストが登壇。キートンはコメントを求められ“ここに立つだけで十分。”と謙虚に答えていた。主演男優賞はエディ・レッドメインに持っていかれたけど、映画の中にオスカーに値する素晴らしいパフォーマンスのキートンがいる。
エドワード・ノートンはお気に入りハリウッド俳優の一人。しかしわたし自身が惹かれる映画に中々出演してくれない。「グランド・ブタペスト・ホテル」は群像劇だったし、ジェレミー・レナー主演の「ボーン・レガシー」はつまらない作品だった。「幻影師アイゼンハイム」のノートンはスゴく素敵だった。あれからかれこれ10年。彼もおじさんの部類に入ってしまったわけだ。
「ハングオーバー!! シリーズ」でうるさくてウザいキャラを演じたザック・ガリフィナーキスが静かで唖然。俳優が演じるキャラって、その人そのものになってしまってコワい。
ローラ役のアンドレア・ライズブローはオーラのある女優で好き。
エマ・ストーンは「マジック・イン・ムーンライト」よりこちらのキャラが良いな。

リーガンが自ら脚色/演出/主演で手がける舞台劇“愛について語るときに我々の語ること”の配役…リーガンの若い恋人ローラと、レズリーの相手役に抜擢された俳優マイクが実生活で彼女の恋人と言う設定。ローラはリーガンの子供を妊娠中と言うおまけまで付いていて、スキャンダラスな俳優たちの実情が面白い。

映画は舞台劇も含め全編現実と妄想がないまぜになった展開がスゴく斬新。
怪我で降板した俳優の代わりにウディ・ハレルソン、マイケル・ファスベンダー、ジェレミー・レナーなどどうか?とモロ実名で登場したり、ロバート・ダウニーJr.の“アイアンマン”がくだらない!と言う台詞もありかなり手厳しい。メグ・ライアンの整形なんて話もあったけど...。

以下少々ネタバレ...

気になったのはラスト…舞台劇のリーガンは自らを本物の銃で撃って自殺を図り死んでしまう。観客は舞台のパフォーマンスにスタンディングオベーションで答え、辛辣な批評家タビサは舞台劇を絶賛する記事を新聞に掲載する。そしてリーガンが病院で目覚める。銃は鼻をかすっただけだった。元妻が病室でリーガンを見舞っている。その後サムがリーガンのお気に入りの花を持ってやって来る。サムが花瓶を探しに部屋を出た後リーガンは窓から飛び降りてしまう。やがて窓から身を乗り出して父親を見上げるサムの目のアップ...しかし観客の目にリーガンの姿は映らない。
病院のシーンは妄想?リーガン本当は死んでいた?どう解釈すれば良いものかと、頭が???マークになった。
暗いイメージの映画が多いイニャリトゥ作品。少々奇想天外ながら楽しいイニャリトゥ映画は実にナイス。
全編に流れるBack Musicは90%ドラムスで構成されていてとてもドラマにマッチしている。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-04-22 00:15 | MINI THEATER | Trackback(20) | Comments(2)

「ブルックリンの恋人たち」

「Song One」 2014 USA
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人類学博士号取得の研究を続けるフラニーはモロッコで遊牧民の文化を研究中。ある日、ニューヨークに住む母親カレンから一本の電話が入り、弟ヘンリーが交通事故に遭い昏睡状態にあるという。ヘンリーとはある事が原因で喧嘩の後疎遠だったが、フラニーは取り急ぎニューヨークへ戻る決心をする…

フラニー・エリスに「レ・ミゼラブル/2012」のアン・ハサウェイ。
ジェイムズ・フォレスターにジョニー・フリン。
ヘンリー・エリスにベン・ローゼンフィールド。
カレン・エリスに「あなたは私の婿になる/2009」「噂のモーガン夫妻/2009」「ブレイブ・ワン/2007」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のメアリー・スティーンバージェン。
監督、脚本はケイト・バーカー・フロイランド。

映画を上映しているのは知っていたけど、かなり地味っぽい作品だし、主演のアン・ハサウェイはあまり好きな女優じゃないしで少々迷っていた。でもなんとなく気になり観に行ったところ中々の感動作でシアターも思ったより入っていた。
ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターを演じるジョニー・フリンは英国の詩人でありミュージシャンで俳優だそう。弾き語りが上手いはずだ。とにかくmusicが素晴らしい!

ニューヨークでストリート・ミュージシャンをするヘンリーは交通事故に倒れる。モロッコから戻った姉のフラニーは実家に戻り母親カレンに言われるままヘンリーの部屋で寝起きするようになる。大学を中退してミュージシャンになると宣言したヘンリーとは喧嘩して以来疎遠になっていた。部屋を見回すと壁にヘンリーが憧れるインディーズ・ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのポスターが貼ってある。そして彼のギターの中からノートが見つかり、その中にジェイムズ・フォレスターのライヴのチケットが挿んであった。ヘンリーの代わりにライブに行ったフラニーはジェイムズの歌に感動する。ライヴの後ジェイムズと会い、弟ヘンリーはあなたの大ファンながら、今は入院中で今日は来る事ができなかったと伝える。すると翌日、忙しい合間をぬってジェイムズが病院へ見舞いにやって来る。

当然ヘンリーは目覚めるだろうなと思っていたが、やはりで…彼が目覚めるきっかけになったのはきっと音楽に違いない。少々事例は異なるが、以前TVで認知症の人にその人が好きだった音楽を聞かせると記憶が戻るようなことを実験していたのを思い出す。
フラニーは病室に蓄音機(カセットではない)やキーボードを持ち込んでヘンリーに音楽を聴かせる。ニューヨークの街で採取した騒音まで聞かせるのだ。おまけにヘンリーが大好きなマーブル・チョコレートやパンケーキを持ち込んで食べられない彼に匂いを嗅がせる。あのような行為ってとても効果があるのだろうなと思った。
音楽を通して結ばれるフラニーとジェイムズ。あの後二人の未来は?その後の展開を見ているものに委ねるラストが素敵だ。
映画のオフィシャルHPに...“これは偶然にも出会った男女の甘く切ない期間限定のプレミアムな恋。”とあり。

新宿武蔵野館にて(4月中旬まで上映予定)
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by margot2005 | 2015-04-07 23:13 | MINI THEATER | Trackback(6) | Comments(0)

「あなたとのキスまでの距離」

「Breathe In」2013 USA
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キースはN.Y.郊外ウエスチェスターで妻子と暮らす高校の音楽教師。ある日、一家は英国からの留学生ソフィーをホームスティさせることになる…

キース・レイノルズに「ハート・ロッカー/2008」「ザ・ロード/2009」「英国王のスピーチ/2010」「アニマル・キングダム/2010」「プロメテウス/2012」のガイ・ピアース。
ソフィーに「わたしの可愛い人-シェリ/2009」「テンペスト/2010」「博士と彼女のセオリー/2014」のフェリシティ・ジョーンズ。
メーガン・レイノルズに「カポーティ/2005」「その土曜日、7時58分/2007」「チェンジリング/2008」「グリーン・ゾーン/2010」「デビルズ・ノット/2013」のエイミー・ライアン。
ローレン・レイノルズに「もしも君に恋したら/2013」のマッケンジー・デイヴィス。
監督、脚本は「今日、キミに会えたら/2011」のドレイク・ドレマス。

ドラマのオープニングと、エンディングはキース、妻メーガン、娘ローレンの3人でデジカメに収まるという全く同じシーン。仲睦まじい家族の写真が始めと終わりに登場する。なんとなくラストのショットはキースがぎこちない…いや記憶は定かではない。今一度見てみたい。

本当はチェリストになりたかったキース。しかしメーガンと結婚し娘ローレンが生まれる。彼は生活ため高校の音楽教師の職を受け入れるしか方法はなかった。月日がたち娘も高校生に成長。キースは自分の夢を叶えようとチェロのレッスンに精を出す。そんな折、英国からソフィーがやってくる。類いまれなるピアノの才能に恵まれたソフィーながらなぜかピアノ演奏を固くなに拒んでいる。

原タイトル“Breathe In/息を吸う/熱心に聞き入る”はドラマの中に何度か登場する。近いうちにニューヨークでオーケストラのオーディションを受けるキースは日々落ち着かない。そんなキースの緊張を解きほぐすため、ソフィーは“Breathe In”を薦める。妻のメーガンは夫キースの話に耳を傾けようともしないから…。
二人は音楽が大好きってこともあるし、少々変わり者で孤独な留学生ソフィーと、自分の家なのになんとなく居心地が悪いキースは次第に惹かれ合って行く。

上映中の「博士と彼女のセオリー」に乗じて公開されたとしか思えないフェリシティ・ジョーンズがヒロインのラヴ・ロマンス。
本作のフェリシティは家庭を破壊するファム・ファタールを演じている(ラストで破壊は免れる)。ウエスチェスターの景色が美しく、哀愁を帯びた雰囲気に包まれドラマを盛り上げている。

ガイ・ピアースはラッセル・クロウと競演した「L.A.コンフィデンシャル/1997」の刑事役で初めてお目にかかったUK出身のオーストラリア人俳優。「英雄の条件/2000」「メメント/2000」「モンテ・クリスト伯/2002」「ファクトリー・ガール/2006」と幅広く演じる個性派俳優。
本作のようなキャラクターのガイ・ピアースは初めて見た。なにせ恋する男なのだから…それも娘と同世代の女の子に…。
フェリシティ・ジョーンズは1983年生まれなので撮影時は29歳くらい?でも18歳の高校生役違和感ない。「博士と彼女のセオリー」では大学生から母親までを上手く演じていたのを思い出す。
クレジットなしで「ツイン・ピークス/1989~1992」のカイル・マクラクランが出演しているのに驚き。
相変わらずのヒドい(陳腐な)邦題に呆れる。

wowowにて鑑賞
シネマカリテにてレイトショーで期間限定公開(本日迄)
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by margot2005 | 2015-03-27 23:21 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

「Chef」 2014 USA
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カールはL.A. の星付き一流レストランのシェフ。ある日評論家マービンに酷評され怒り心頭。あげく、新たに生み出した斬新なメニューをオーナー、リバに却下された後クビを宣告される。再びやって来たマービンに文句を付けようと、レストランに乗り込んだカールはで諍いを起こす。その一部始終をレストランの客がYou Tubeに公開したため、カールとマービンンの諍いはweb上で大拡散してしまったのだ。結局カールは新たな仕事先までも失ってしまうハメに…

出演(カール・キャスパー)、製作、監督、脚本に「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き/2006」「アイアンマン・シリーズ/2008~2013」「カウボーイ&エイリアン/2011」のジョン・ファヴロー。
イネスに「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のソフィア・ベルガラ。
マーティンに「コレラの時代の愛/2007」「セントアンナの奇跡/2008」「悪の法則/2013」のジョン・レグイザモ。
パーシーにエムジェイ・アンソニー。
モリーに「ヒッチコック/2012」のスカーレット・ヨハンソン。
トニーに「ブルージャスミン/2013」「PARKER/パーカー/2013」のボビー・カナヴェイル。
ラムジーに「カサノバ/2005」「フロスト×ニクソン/2008」
「2012/2009」
「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」のオリヴァー・プラット。
リバに「主人公は僕だった/2006」「新しい人生のはじめかた/2006」のダスティン・ホフマン。
マービンに「ゾディアック/2006」「ラッキー・ユー/2007」「アイアンマン・シリーズ」「インクレディブル・ハルク/2008」「路上のソリスト/2009」のロバート・ダウニー・Jr。

カールには元妻イネスとの間に一人息子パーシーがいる。レストランをクビになり、新たな仕事にも就けないカールは息子に顔向けできない。そんなある時、イネスが、“マイアミで仕事があるんだけど一緒に行かない?”とカールに誘いをかけてくる。マイアミはイネスの父親が住む街でもあり、カール、イネス、そしてパーシーの三人でマイアミを訪れることになる。そしてカールは地元のキューバサンドの美味しさに感動してしまう。イネスの薦めと、イネスの元々夫マービンの助けも借りフードトラックに挑戦しようと考える。

元妻の元夫の助けを借りるところがなんとも面白いし、マービン役のロバート・ダウニー・Jr.が貫禄たっぷり。
レストランのオーナー、リバ役のダスティン・ホフマンを始めとして、モリー役のスカーレット・ヨハンソンや、評論家ラムジーを演じるオリヴァー・プラットなどの存在もドラマに味を添える。
パーシー役のエムジェイ・アンソニーが抱きしめたいくらいキュート。

wowowで見たハリウッド・コメディ「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き」や、「泥棒は幸せのはじまり/2013」なぞ猛烈にくだらない駄作。そんなのにも出演するジョン・ファヴロー...本作では別人ってイメージで、頑張るお父さん役がスゴくいい。
あまり期待しないで観に行ったので、美食と共にドラマの主軸でもある、父子愛がとても素敵だった。元妻イネスとヨリを戻しそうな雰囲気もナイス。

ドラマに登場する目にも鮮やかで美味しいそうな料理の数々。サンドイッチ大好き人間なのでオフィシャル・サイト覗いた所キューバサンドのレシピあり。エンディングのクロックムッシュの作り方シーンに目が点。料理人って外科医のような手さばきも必要なのかも知れない。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-03-21 23:15 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(2)

「アメリカン・スナイパー」

「American Sniper」2014 USA
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“ネイビー・シールズ 最強の狙撃手”の半生を描いた戦争ドラマ。

クリス・カイルに「アメリカン・ハッスル/2013」のブラッドリー・クーパー。
タヤ・カイルに「アルフィー/2004」「カサノバ/2005」「ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女/2012」のシエナ・ミラー。
ジェフ・カイルにキーア・オドネル。
ビグルスにジェイク・マクドーマン。
マーク・リーに「96時間/リベンジ/2012」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」のルーク・グライムス。
ムスタファにサミー・シーク。
監督、製作に「チェンジリング/2008」「グラン・トリノ/2008」「インビクタス/負けざる者たち/2009」のクリント・イーストウッド。

テキサス州で生まれたカイルは幼い頃より父親に狩猟を教わりながら育った少年。ある時、クリスは父親に“お前は弱い羊たちを守る牧羊犬になれ、狼にはなるな”そして“おまえには射撃のギフト(才能)がある。”と教えられる。大人になりTVでアメリカ大使館爆破を目の当たりにし祖国を守ろうと誓う。ネイビー・シールズに入り特訓に特訓を重ねた末クリスは驚異的な狙撃手となる。2001年にアメリカ同時多発テロが起こり、それをきっかけにイラク戦争が始まりクリスも戦地へ派遣される。

4度も戦地に駐留し、帰還後PTSDに悩まされたクリスは同じ悩みを抱える退役軍人たちとの交流を始める。銃を撃つことでストレスを発散させている彼ら…あれは非常に驚きだった。
そしてラスト、なんと悲惨な最期だろうとかわいそうになった。

戦争映画は苦手なので本作は観るかどうか少々迷った。でも主演のブラッドリー・クーパーはお気に入り俳優の一人だし、監督はクリント・イーストウッドと言うことでシアターへ行った。
エンディングが始まる…なんとNo Music…エンディングに音楽がないととても考えさせられる。監督はそれを狙ったのだろうか?
シアターの予告編を始めとして、新聞の映画評とか、いろんなメディアで目にし、聞いてしまったこの映画のあらすじ。鑑賞前“160人以上の敵を射殺した英雄クリス・カイル”に少々イヤなイメージを抱いていたが、味方の兵士を守ることを使命とし、それを貫き通した姿に少々感動。仲間だったビグルスの死を知り元射撃オリンピック選手であるムスタファと対決するシーンはとても見応えある。
クリスは少年の頃、父親から“守る人間になれ!”と教えられたことを決して忘れなかった。

ブラッドリー・クーパーが素晴らしくて、ナイス・キャスティング。彼は再び体重を増やしてクリスを演じた。ラストに本人の写真が登場するが、似ていて驚き。体重増やしたのも納得。シアターで久しぶりに見たシエナ・ミラーがobasan化している。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2015-03-18 21:51 | USA | Trackback(13) | Comments(2)

「きっと、星のせいじゃない」

「The Fault in Our Stars」2014 USA
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末期がん患者であるヘイゼルは両親に勧められ、ガン患者の集会“サポートグループ”に嫌々ながら参加することになる。そこで彼女は、骨肉腫で片足を切断したオーガスタスと出会う…

ヘイゼルに「ファミリー・ツリー/2011」のシェイリーン・ウッドリー。
オーガスタス(ガス)に「キャリー/2013」のアンセル・エルゴート。
アイザックにナット・ウルフ。
ヘイゼルの母親フラニーに「夫以外の選択肢/2004」 「ザ・マスター/2012」のローラ・ダーン。
ヘイゼルの父親マイケルにサム・トラメル。
ピーター・ヴァン・ホーテンに「インサイド・マン2006」「パリ、ジュテーム/2006」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「アンチクライスト/2009」「ミラル/2010」「ハンター/2011」「4:44 地球最後の日/2011」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「誰よりも狙われた男/2013」のウィレム・デフォー。
リデヴァイに「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族、1,2,3/2011〜2013」のロッテ・ファービーク。
監督はジョシュ・ブーン。

“全米大ヒット感動青春ラブ・ストーリー”と言う映画案内に少々引き、難病ものも苦手だし…しかしシアターで予告を見た限りそうでもなさそうなので、そして巷でも評判の様子。で、観に行ってしまった。

“あなたの母親で良かった!”というフラニーの言葉が胸を打つ。難病の子供を持つ母親の心境って計り知れないほど辛いに決まっている。過去には母親でいるのが辛くて嘆いたこともあるフラニー。残された命はわずかながらも懸命に生きようとする娘に、彼女自身生きる歓びを見いだしのではないだろうか?
スゴく、スゴく辛いドラマながら見終わっても暗い気持ちにならないのがナイスだ。
母親フラニーを演じたローラ・ダーンが良かった。今まで見た彼女の映画の中で一押しの役柄かも知れない。

少々難を言えば、ヘイゼル役のシェイリーン・ウッドリーはとてもキュートながら既に20歳を超えていて17歳役は少々キツいかな?そしてオーガスタス役のアンセル・エルゴートが抱きしめたいくらい可愛い。彼は実年齢とほぼ同じなので違和感なし。オーガスタスがウイットに飛んだ明るい性格で、このドラマを暗くしていないのは彼の力?オーガスタスの友達アイザックも素敵だ。車に卵をぶつけるシーンは痛快。

本作を観にいったもう一つの理由はウィレム・デフォーの出演。性格俳優ウィレム・デフォーの大ファン。色んなジャンルに出演する彼ながらこういった趣向(青春映画)のドラマは初めて観た。ヘイゼルとオーガスタスが訪問するオランダのシーンと、ラストに少し登場するだけだが、この方は存在感のある俳優だとしみじみ思う。とてつもないオーラを持つ俳優なのだから…。

ヘイゼルとオーガスタスがオランダ、アムステルダムでヴァン・ホーテンのパートナー、リデヴァイに案内され“アンネの家”を訪ねるシーンが良いな。収容所で15歳で亡くなったアンネ・フランクとヘイゼルをダブらせた様子が素晴らしい。
池袋で見たので、予想道りシアターは高校生の女の子が多く、映画終了後聞こえて来た会話で、彼女たちが感動しているのがわかった。

シネ・リーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-03-06 23:29 | MINI THEATER | Trackback(12) | Comments(2)

「ラブストーリーズ エリナーの愛情」

「The Disappearance of Eleanor Rigby: Her」2013 USA
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ニューヨーク、マンハッタン。幼い息子を失ったエリナーは悲しみに耐えきれなくなり橋から身を投げる。命は助かったものの腕を骨折し病院へ収容される。退院の日迎えに来たのは愛する妹のケイティだった…

エリナー・リグビーに「ツリー・オブ・ライフ/2011」「英雄の証明/2011」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」のジェシカ・チャスティン。
コナー・ラドローに「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」のジェームズ・マカヴォイ。
フリードマン教授に「最後の初恋/2008」」ダウト ~あるカトリック学校で~/2008」「消されたヘッドライン/2009」「食べて、祈って、恋をして/2010」のヴィオラ・デイヴィス。
メアリー・リグビーに「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇/1995・甘い罠/2000」「愛、アムール/2012」のイザベル・ユペール。
ジュリアン・リグビーに「キング 罪の王/2005」「グッド・シェパード/2006」「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「バンテージ・ポイント/2008」「インクレディブル・ハルク/2008」「ロビン・フッド/2010」「最高の人生をあなたと/2011」「ニューヨーク 冬物語/2014」のウイリアム・ハート。
ケイティ・リグビーに「フェイス・オブ・ラブ/2013」のジェス・ワイクスラー。
スチュアートに「宇宙人ポール/2010」のビル・ヘイダー。
監督、脚本はネッド・ベンソン。

2013年製作ながらようやく公開された作品。ドラマはいたく感動するってほどでもなくまぁまぁの感じ。DVDスルーにならなかったのはジェームズ・マカヴォイの出演だろうか?主人公マカヴォイ&チャスティンの他に名優ウイリアム・ハートやフランス人女優イザベル・ユペール、そしてヴィオラ・デイヴィスと脇を固める俳優たちが豪華。
しかしこういった趣向の作品て初めて見た気がする。そういった意味ではとてもナイスな映画といえる。

まだ幼い子供を亡くし、喪失感に陥るエリナーの気持ちは痛いほど理解出来るが、皮肉っぽい言い方をすればエリナーは甘え過ぎ。そして彼女は恵まれ過ぎ。エリナーを見ていると彼女だけが悲しみの淵にいるように見える。コナーの悲しみも全く同じなのに…。男と女の感情の表し方にはかなりの違いがあるということを忘れてはならない。
エリナーは両親と妹に腫れ物のように扱われても悲しみを癒すことができない。多分、子供を失った人って永遠に悲しみから立ち直れないのではないか?と想像する。いずれにしてもコナーが可哀想でならなかった。

フランス人の妻と結婚した父親が好きだったThe Beatles。彼は娘にエリナーと名付ける。名字はリグビー。
The Beatlesの“Eleanor Rigby”の歌詞にでてくるキャラクターとは関係ないながらEleanor Rigbyは実在の人物。彼女の墓石はリヴァプールで確か見た記憶がある。
本作の中でもフリードマン教授が“All the lonely people Where do they all come from?”と口ずさむシーンが登場する。この名曲は私自身お気に入りBeatles Songの一つ。

観る前に原タイトルまで気にしなかったので、オープニングでタイトルが現れ、どういった展開になるのか?と興味津々になった。で、ラストを迎えて、この原タイトルって絶妙だなと感心した。邦題はとても陳腐。

二人が少し若い頃、最高に幸せだった時代の映像がドラマの中に挿まれる。それは見るからに幸せそうな二人で“Him”の上のポスターの写真はその時のもの。
なのでポスターに“今までで最もロマンティックな映画の一つ”と書かれた文字はどうかな?とも思った。2つのドラマ“Him”&“Her”とてもロマンティックとは言えない。
でも希望が見えるラストに安堵した。

シネマカリテにて
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by margot2005 | 2015-03-05 00:17 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)