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「完全なるチェックメイト」

「Pawn Sacrifice」2014 USA
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アメリカの天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの数奇な人生を、描いた伝記ドラマ。

製作、出演(ボビー・フィッシャー)に「マイ・ブラザー/2009」「とらわれて夏/2013」のトビー・マグワイア。
神父ビル・ロンバーディに「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2013」「ブルージャスミン/2013」のピーター・サースガード。
ボリス・スパスキーに「コレラの時代の愛/2007」「ディファイアンス/2008」「大統領の執事の涙/2013」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のリーヴ・シュレイバー。
弁護士ポール・マーシャルに「ヒッチコック/2012」「ブルージャスミン」のマイケル・スタールバーグ。
ボビーの姉ジョーン・フィッシャーに「幸せのレシピ/2007」のリリー・レーブ。
ボビーの母親レジーナ・フィッシャーに「50歳の恋愛白書/2009」「セッションズ/2012」のロビン・ワイガート。
監督、製作は「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い/1994」「ラスト サムライ/2003」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「ディファイアンス/2008」のエドワード・ズウィック。

子供の頃からチェスにのめり込み才能を開花させていったボビー・フィッシャー。やがて傲慢で自信家の男に成長した彼は母親とは不仲で恋人もなく姉のジョーンが唯一の理解者。そして元チェスプレイヤーの神父ロンバーディと弁護士マーシャルが支えだが、ことあるごとにボビーは彼らに不満をぶつけている。
1972年、アイスランドのレイキャビクでチェスの世界王者決定戦が開催される。当時米ソは冷戦下にあり、そんな折、ソ連の現チャンピオンのボリス・スパスキーにアメリカ代表のボビー・フィッシャーが挑戦することになる。

チェスの世界選手権がレイキャビクで行われるなんて全く知らなかった。対戦する会場には観客がおりTVカメラが試合の行方を撮影している。試合開始後、ボビーはカメラの回る音が気になると言い、あげくは観客が気になって集中出来ないと言い出す。とんでもないわがままに翻弄される周囲の人々。しかしボビーの言い分が聞き入れられピンポン台が置かれていた狭い部屋で試合に望むシーンはなんだか滑稽で、ボビーに対してボリスはなんと大人の男かと思った。
天才って奇怪な行動を取るのかも知れない。でもボビーはこの試合に勝ってアメリカで英雄に祭り上げられる。

「スパイダーマン」シリーズで有名になったトビー・マグワイアも既に40歳。この方童顔なので年齢より若く見える。映画でも始めはうーんと若い役を演じているし…。
トビー・マグワイアと言えば「サイダーハウス・ルール/1999」「シービスケット/2003」がナイス・キャスティングでとても良かった。ニ作とも物語もナイス。「華麗なるギャツビー/2013」のニック役も中々良かったけど、本作の彼は製作にも加わっているだけあって迫真の演技が光っている。
エドワード・ズウィック映画を見るのはホント久しぶり。

ドラマの中で一時期アメリカでチェス・ブームが起きたことが語られる。
昔(70〜80年代)チェスをしたことがある。“チェス入門”なる本も買い何度もトライしたが難し過ぎて、凡人の頭では無理なのかも知れない。今でもゲーム器は家にあるが全くしなくなった。

チェス映画で思い出深いのはジョン・タートゥーロ&エミリー・ワトソンの「愛のエチュード/2000」。それは切ないラヴ・ストーリでもある。本作の主人公はチェス一筋に生きた男の物語で、主人公は実在の人物。
チェスプレイヤーは天才的な頭脳を持つ。「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」で“エニグ マ”解読のために集められた天才的な頭脳を持つ面々の一人にチェスの英国チャンピオンが選ばれている。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-01-27 00:06 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「マイ・ファニー・レディ」

「She's Funny That Way」2014 USA
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ハリウッドの新進女優イジーことイザベラ・パターソンはニューヨークのとあるバーでインタビューを受けている。イザベラはコールガールから女優になったシンデレラ・ガール。インタビュアーの無遠慮な質問にも顔色一つ変えずに答える度胸の持ち主。そしてイザベラはある人物と出会ったことで自らの人生が変わっていったことを詳細に話始める...

アーノルドに「トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合/2006」「ダージリン急行/2007」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「映画と恋とウディ・アレン/2011」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のオーウェン・ウイルソン。
イザベラに「ジェーン・エア/2011」「25年目の弦楽四重奏/2012」「フィルス/2013」「Mr.スキャンダル/2013」のイモージェン・プーツ。
デルタに「ホリデイ/2006」「LIFE!/ライフ/2013」のキャスリン・ハーン。
ジョシュアに「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅/2013」のウィル・フォーテ。
セスに「Jの悲劇/2004」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」「パイレーツ・ロック/2009]「もうひとりのシェイクスピア/2011」のリス・エヴァンス。
ジェーンに「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き/2006」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「モンスター上司/2011」のジェニファー・アニストン。
裁判官 ペンダーガストに「ビューティフル・マインド/2002」のオースティン・ペンドルトン。
イジーの母親に「ラスト・ショー/1971」「ワン・モア・タイム/1989」のシビル・シェパード。
イジーの父親に「リービング・ラスベガス/1995」のリチャード・ルイス。
探偵にジョージ・モーフォゲン。
インタビュアーに「ファクトリー・ガール/2006」のイリアナ・ダグラス。
監督、脚本は「ラスト・ショー/1971」「ペーパー・ムーン/1973」「マスク/1984」「カンヌ 愛と欲望の都/2002/出演」のピーター・ボグダノヴィッチ。

イザベラはコールガール時代にお客として演出家のアーノルドと出会う。彼はその時“この仕事を辞めるなら、君に3万 ドルをあげよう”と奇妙でいて寛大なオファーをする。驚きつつもそれを受け入れたイザベルは夢でもあった女優の仕事につくため舞台のオーディションにチャレンジする。
そしてあろうことかイザベラはオーディションで演出家のアーノルドと再会。彼の妻デルタは舞台劇の主演女優で相手役の売れっ子俳優セスとはただならぬ仲。結局イザベラはアーノルド以外の全員に気に入られオーディションに合格する。舞台脚本家のジョシュアはイザベラを絶賛し食事に誘う。しかしレストランでジョシュアの元カノのジェーンと遭遇…とかなりドタバタしていて面白い。
他にもコールガールのイザベラが大好きな裁判官 ペンダーガストや、彼が雇った探偵がジョシュアの父親だったり、イザベラの精神科医がジェーンだったりともうカオス状態。

ドラマはウディ・アレンが作ったのか?と思うほど雰囲気が似ている。ピーター・ボグダノヴィッチは遥か昔の人であることは確か。軽いタッチで描かれるドラマはホントにボグダノヴィッチ?と疑いたくなるくらい、彼の有名作品とは趣が異なっているように感じる。
でもとにかくスゴく良かった。このタッチのハリウッド映画ってあまり公開されないから尚更素敵に映る。
本人役で「イングロリアス・バスターズ/2009」のクエンティン・タランティーノ、ウエイトレス役で「ペーパー・ムーン/1973」のテイタム・オニールが出演している。そしてシビル・シェパードが実に懐かしい。
ヒロイン役のUK女優のイモージェン・プーツは目、鼻、口と全て大きいんだけどホントに可愛い。
オーウェン・ウイルソンも良い味だしてるし、リス・エヴァンスはひょうきんな雰囲気全開でコメディが似合う。コメディ女優ジェニファー・アニストンの存在も忘れてはならない。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-01-11 23:47 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(0)

「Re:LIFE~リライフ~」

「The Rewrite」2014 USA
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若い頃、アカデミー賞脚本賞を受賞したキース・マイケルズは、その後15年もの間ヒット作が書けていない。もはやハリウッドから声がかからなくなったキースを心配したエージェントのエレンは彼にある仕事を紹介する…

キース・マイケルズに「ノッティングヒルの恋人/1999」「ラブソングができるまで/2007」「噂のモーガン夫妻/2009」「コードネームU.N.C.L.E./2015」のヒュー・グラント。
ホリー・カーペンターに「アルフィー/2004」「その土曜日、7時58分/2007」「さよなら。いつかわかること/2007」「レスラー/2008」「リンカーン弁護士/2011」のマリサ・トメイ。
カレン・ギャブニーに「ダーク・シャドウ/2012」のベラ・ヒースコート。
ハロルド・ラーナー学科長に「サンキュー・スモーキング/2006」「JUNO/ジュノ/2007」「バーン・アフター・リーディング/2008」「マイレージ、マイライフ/2009」「グッド・ドクター 禁断のカルテ/2011」「とらわれて夏/2013」「セッション/2014」のJ.K.シモンズ。
ジム・ハーパー教授に「メリーに首ったけ/1998」クリス・エリオット。
メアリー・ウェルドン教授に「JUNO/ジュノ/2007」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のアリソン・ジャネイ。
エレンに「ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~/2004」のキャロライン・アーロン。
監督、脚本は「トゥー・ウィークス・ノーティス/2002」「ラブソングができるまで/2007」「噂のモーガン夫妻/2009」のマーク・ローレンス。

エレンに紹介されたのはL.A.から遠く離れたニューヨーク州にあるビンガムトンという地味な街にある大学の教師。大学はキースにシナリオコースの講師を用意する。しかし全くやる気のないキースは受講生を顔で選び、授業は適当に…。おまけに生徒の一人でチャーミングなカレンを部屋に連れ込んだりしてもうやりたい放題。

売れなくなったハリウッドの脚本家は妻に逃げられ一人息子とも会えず孤独な日々。人生に行き詰まった男が自らを見つめ直し、新し人生をゲットするハッピー・エンディングは、かなりありきたりながらヒューが演じると素敵になる。
最近こういったちょっと軽めの映画を見る事がほとんどないので、見終わってしばし幸せな気分になった。ハリウッドが作るロマンティック・コメディって結構好き。一昔前はこのような映画がいっぱい公開されていた気がするが今はそうではない。若者たちに受けないのかも知れない。

今年55歳になったヒュー・グラントのロマンティック・コメディはもう終わりか?なんて思っていたけど、やはり健在だった。
こういうキャラ(頼りなくていい加減で適当)他に演じる俳優いる?と言うくらいヒューの世界。サンドラ・ブロックと共演の「トゥー・ウィークス・ノーティス/2002」同様ヒューのはまり役。
ヒュー・グラントとマリサ・トメイのカップルがスゴく良い。マリサ・トメイは「いとこのビニー/1992」以来のお気に入りハリウッド女優。笑顔が美しくて素敵な女優。
涙もろいハロルド・ラーナー学科長に、隣人でもある良い人のジム・ハーパー教授に、ジェーン・オースティンに夢中のメアリー・ウェルドン教授らの存在がナイス。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-12-27 20:36 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「マイ・インターン」

「The Intern」2015 USA
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インターネットのファッション通販で大成功を納めたジュールスは多忙極まる日々を送っている。ある日、福祉事業の一環としてシニアのインターン制度を始め、70歳のベンが採用される。シニア相手は苦手と及び腰のジュールスに対し、カ ルチャー・ギャップなどなんのその、あっという間に若者ばかりの会社に溶け込んだベンはオフィスの人気者になってしまう...

ベンに「グッド・シェパード/2006」「昼下がり、ローマの恋/2011」「レッド・ライト/2012」「世界にひとつのプレイブック/2012」「アメリカン・ハッスル/2013」のロバート・デ・ニーロ。
ジュールスに「インターステラー/2014」「ブルックリンの恋人たち/2014」のアン・ハサウェイ。
フィオナに「ナイトクローラー/2014」のレネ・ルッソ。
夫マットにアンダース・ホルム。
監督、脚本、製作は「ハート・オブ・ウーマン/2000」「恋愛適齢期/2003」「ホリデイ/2006」「恋するベーカリー/2009」のナンシー・マイヤーズ。

舞台がファッション通販の会社ということで、ジュールスのファッションがオシャレ!彼女の家のインテリアなんかもオシャレだし、こういったドラマは目を楽しませてくれる。
あっという間にオフィスの人気者となったベンながら待っていてもボスから仕事が来ない。そこで自ら志願しお抱え運転手となった彼はジュールスの私生活をも知ることになる。
朝から何も食べていないと言えば、チキンスープが用意され、マットや娘までが彼を気に入り、ジュールズはベンの存在が少々疎ましいなんて思い始める。しかしベンの存在はジュールズにとって大きな支えであることが次第にわかってくる。

ナンシー・マイヤーズの映画は大好きなのでロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイのコンビも面白そうで見てみようかと思いシアターへ…。
いつもラストはハッピー・エンディングになるナンシー・マイヤーズの作品。ジュールスとマット、ベンとフィオナのラストは想像どうり。最近こういったドラムを見ることが殆どないので、見終わって温かい気持ちになる。
自分のキャリアを捨ててまで家庭に入る夫マット。あれは絶対あり得ない。ドラマの展開は現実の世界ではまず起こりえないだろうな?と思えるほどでき過ぎながら良しとしてしまった。
ロバート・デ・ニーロおじいちゃん役が似合う。
「ナイトクローラー」とは打って変わったキャラのレネ・ルッソがナイス。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2015-10-23 00:01 | USA | Trackback(2) | Comments(2)

「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」

「A Most Violent Year」2014 USA/アラブ首長国連邦
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1981年、ニューヨーク。移民のアベルはオイルカンパニーを経営する実直な男で、美しい妻アナと娘に囲まれ幸せな日々を送っている。ある日、アベルは事業を拡大するため全財産を一時金にして土地を購入するが、30日以内に残金を支払わなければ頭金は戻らない。そこで残金支払いのため銀行から融資を受ける。そんな折、アベルの会社のトラックが何ものかに襲われオイルと共に消えてしまう。トラック運転手のジュリアンは傷を負い入院。そしてトラックは再び襲われ、アベルの家にも脅しがかけられる…

アベル・モラレスに「マリア/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ロビン・フッド/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」「ギリシャに消えた嘘/2014」のオスカー・アイザック。
妻のアナに「ツリー・オブ・ライフ/2011」「英雄の証明/2011」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「ラブストーリーズ エリナーの愛情/2013」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」のジェシカ・チャステイン。
アベルの腹心アンドリューに「タクシードライバー/1976」「あなたの死後にご用心!/1991」「ドライヴ/2011」のアルバート・ブルックス。
ローレンス検事に「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」「大統領の執事の涙/2013」「グローリー/明日への行進/2014」のデヴィッド・オイェロウォ。
ピーター・フォレンテに「GOAL!/ゴール!/2005」「さよなら。いつかわかること/2007」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」「アメリカン・ハッスル/2013」「デビルズ・ノット/2013」「グローリー/明日への行進」のアレッサンドロ・ニヴォラ。
トラック運転手のジュリアンに「ビトレイヤー/2013」のエリス・ガベル。
監督、脚本、製作は「オール・イズ・ロスト 最期の手紙/2013」のJ・C・チャンダー。

オイルのタンクローリーが何度か盗まれる事件が起きた時、ひょっとしてアベルの狂言?なんてとんでもないことを想像したが、アベルは真面目一筋の人間だったようだ。ローレンス検事から脱税疑惑を受けたのも元はと言えばアナのせいだし…。

アナの父親はギャング。組合のメンバーであるピーター・フォレンテもギャングで、豪邸に住んでいる。南米からの移民であるアベルとフォレンテ。そして土地持ちのユダヤ人や、韓国人の金貸しが登場するニューヨークは間違いなく人種のるつぼである。
アベルに雇われるトラック運転手ジュリアンもやはり移民者。成功した者と、アメリカン・ドリームをつかむことができなかった者のラストが哀れに映る。
ギャングの娘で、しばし過激な行動に出る妻に対し冷静で暴力を好まない夫...相反する夫婦が興味深い。

アルバート・ブルックスの出演が懐かしい。
シアターで見逃しwowowで見た「インターステラー/2014」にも出演していたジェシカ・チャステインは今ハリウッドで一番売れる女優かも知れない。ドラマの中で彼女が纏う80年代のファッションはジョルジオ・アルマーニのデザインとエンドクレジットに記されていた。とにかくスゴくゴージャス!
しかしながら、アナはとてもオシャレなのにアベルがいつも同じキャメル色のコートを着ているのが不思議だった。夫は着るものに無頓着だったのか?それとも製作者の意図なのか?理由はわからない。アベルのコート目に焼き付いてしまっている。

1981年のアメリカは原タイトルにあるように“最も暴力的な年”で統計史上犯罪が最も多い年だったらしい。
映画のシーンほとんど冬。雪が舞い、積もる寒々しいニューヨークの街が物語を盛り上げている。
ちょっと気になる俳優オスカー・アイザックとアレッサンドロ・ニヴォラの出演に興味を注がれ、シアターで予告編も何度か見て期待は高まった。サスペンスフルなタッチで進行する社会派ドラマはとても見応えがあった。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-10-16 22:08 | MINI THEATER | Trackback(4) | Comments(2)

「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」

「Boychoir」2014 USA
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母子家庭に育つ少年ステットはトラブル・メーカーの問題児。ある日、彼の通う学校に国立少年合唱団がやって来る。それは校長のミス・スティールがステットの歌の才能を見込み合唱団のオーディションを手配したのだった。しかし土壇場になってステットは逃げ出してしまう。そんな折、母親が車の事故で亡くなってしまう…

ステットにギャレット・ウェアリング。
カーヴェルに「主人公は僕だった/2006」「新しい人生のはじめかた/2006」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました/2014」「靴職人と魔法のミシン/2014」のダスティン・ホフマン。
国立少年合唱団の付属学校長に「P.S.アイラヴユー/2007」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで2008」「しあわせの隠れ場所/2009」「わたしの可愛い人-シェリ/2009」「バレンタインデー/2010」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」のキャシー・ベイツ。
教師ドレイクに「ワルキューレ/2008」のエディ・イザード。
同じくウーリーにケヴィン・マクヘイル。
ジェラルドに「ポセイドン/2006」「リンカーン弁護士/2011」のジョッシュ・ルーカス。
校長のミス・スティールに「レイチェルの結婚/2008」「29歳からの恋とセックス/2012」のデブラ・ウィンガー。
監督は「シルク/2007」のフランソワ・ジラール。

ステットは母親の葬儀で初めて自分の父親と顔を合わせる。父親のジェラルドは裕福だが家庭があるためステットの引き取りを拒み、ミス・スティールに里親探しを依頼する。しかしミス・スティールはステットを国立少年合唱団に入れるようジェラルドに頼み込む。やがてジェラルドは臨時の入学は認められないながらも、金の力でステットを国立少年合唱団の付属学校に入学させる。そしてそこでステットを待っていたのはカーヴェルの厳しい指導と、クラスメートの執拗なイジメだった。
母子家庭の貧困生活。でも類いまれなる“ボーイ・ソプラノ”の才能を持つ少年ステット。ドラマは少々出来過ぎながらもラストに感動する。

“ボーイ・ソプラノ”は神からのギフトで、ある朝突然その美しい声は消滅してしまうと言う。大人の声に変わってしまった少年がその後、アルト等の声楽家に転向しても成功する保証はないらしい。まさに一定時期だけの“天使の歌声”。
オスカー俳優ダスティン・ホフマン&キャシー・ベイツや、ちょっとお気に入りのハリウッド俳優ジョッシュ・ルーカスとデブラ・ウィンガーの出演が豪華。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-09-28 23:10 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「Dearダニー君へのうた」

「Danny Collins」2015 USA
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70年代にロック・シンガーとして活躍したダニー・コリンズはもう何年も曲がかけず、おまけにかつてのヒット曲を歌うことに虚しさを覚えていた。そんなある日、ダニーのマネージャーで親友でもあるフランクがジョン・レノンの手紙を持って現れる...

ダニー・コリンズに「 ヴェニスの商人2004」「オーシャンズ13/2007」「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル/2010」のアル・パチーノ。
メアリー・シンクレアに「華麗なる恋の舞台で/2004」「愛する人/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」「フェイス・オブ・ラブ/2013」「あの日の声を探して/2014」のアネット・ベニング。
フランク・グラブマンに「しあわせはどこにある/2014」のクリストファー・プラマー。
サマンサ・リー・ドネリーに「JUNO/ジュノ/2007」「ミスター・アーサー/2011」「ダラス・バイヤーズ・クラブ/2013」のジェニファー・ガーナー。
トム・ドネリーに「ブルージャスミン/2013」「シェフ 三ツ星フードトラック始めました/2014」のボビー・カナヴェイル。
ホテルのスタッフ、ニッキー・アーンスにジョシュ・ペック。
同じくジェイミーに「セッション/2014」のメリッサ・ブノワ。
監督は「ラブ・アゲイン」「ラストベガス/2013」の脚本家ダン・フォーゲルマン。

ジョン・レノンの手紙には“裕福になっても心は同じ”と書かれていた。あの時あの手紙を受け取っていたら、もっとましな人生を送れたかもしれない…”しかし今更思ってもどうしようもない。そこでダニーは今から自分の人生を立て直そうと立ち上がる。まずツァーをキャンセルして息子トムを訪ねるためニュージャージーへと向かう。

かつてダニーのグルーピーだった女性との間に生まれた息子と初めて対面するが、存在を拒否されてしまう。息子トムには優しくてしっかりものの妻サマンサと、ADHD(多動症)の可愛い一人娘がいた。おまけにサマンサは第二子を妊娠中。ダニーはまずサマンサと孫を抱き込もうと考える。

ダニーが長期滞在するニュージャージー・ヒルトンのマネージャー、メアリーとの出会いも微笑ましい。
アル・パチーノは今年75歳。歌うシーンもあって実にシブい。
そしてドラマのバックに流れるのはジョン・レノンの名曲の数々…Imagine/Working Class Hero/Love/Beautiful Boy/Nobody Told Me等々。

ドラマのモデルになったのは英国のシンガーソングライターのスティーヴ・ティルストンで、かつて大成功をおさめ今でも現役だそう。もちろん彼のことは全く知らない。映画の舞台はアメリカで、名前もダニー・コリンズに変えられている。
真実に発想を得たフィクションながら中々素敵なヒューマン・ドラマだった。

1971年21歳のスティーヴ・ティルストンは雑誌ZigZagのインタビューで、“成功や富が自分の曲作りをダメにしてしまうのではないかと恐れる。”と話した。その記事を読んだジョン・レノンが励ましの手紙をZigZagの記者に送ったものの本人には届かず、34年(2005年)ぶりにオークションにかけられたその手紙がティルストンの元に届く。手紙にはジョンとヨーコのサインの他に電話番号が記されていた。
ほんと、ジョンの手紙を手にしていたら、ジョンに電話をかけ話していたら、スティーヴ・ティルストンの人生は少々違ったものになっていたかも知れない。人生は時として皮肉なものだ。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-09-23 22:20 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」

「Mission: Impossible - Rogue Nation」2015 USA/香港/中国
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wowowで「ミッション:インポッシブル/1996」~「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル/2011」まで一挙放送していたのを見た。前作「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」以前の作品は全てシアターで観ている。
どうもトム・クルーズが苦手で、「ワルキューレ」以来のシアター。
今回見に行く気になったのはモロッコとウイーンでのロケに惹かれて…。でもこのシリーズってどんどん面白くなっているのがスゴい。5作品目の本作はほんとに面白くてシアターで観て正解だった。バイクのシーンはスゴい迫力。トム・クルーズってやはりスゴい人だ。そしてイルサ役のレベッカ・ファーガソンがかっこいい!サイモン・ペッグ良いな。

イーサン・ハントに「M:i:III/2006」「大いなる陰謀/2007」「ワルキューレ/2008」のトム・クルーズ。
ウィリアム・ブラントに「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ハート・ロッカー/2008」「ザ・タウン/2010」「アメリカン・ハッスル/2013」「エヴァの告白/2013」のジェレミー・レナー。
ベンジー・ダンに「M:i:III/2006」「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!/2007」「恋愛上手になるために/2007」「宇宙人ポール/2010」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「しあわせはどこにある/2014」のサイモン・ペッグ。
イルサ・ファウストに「ヘラクレス/2014」のレベッカ・ファーガソン。
ルーサー・スティッケルに「M:i:III」「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル/2011」のヴィング・レイムス。
ソロモン・レーンに「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族 シリーズ/2011~2013」「プロメテウス/2012」「ベルファスト71/2014」のショーン・ハリス。
アラン・ハンリーに「私の中のあなた/2009」「恋するベーカリー/2009」「ローマでアモーレ/2012」「ブルージャスミン/2013」「アリスのままで/2014」のアレック・ボールドウィン。
英国首相に「プライドと偏見2005」「プロヴァンスの贈りもの/2006」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」「ワルキューレ/2008」「路上のソリスト/2009」「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」のトム・ホランダー。
M16のアトリーに「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ある公爵夫人の生涯/2008」「ジェーン・エア/2011」「裏切りのサーカス/2011」「博士と彼女のセオリー/2014」「マジック・イン・ムーンライト/2014」のサイモン・マクバーニー。
監督、脚本、原案は「ユージュアル・サスペクツ/1995」「ワルキューレ/2008」の脚本家クリストファー・マッカリー。

TOHOシネマズ日劇にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2015-09-14 21:14 | USA | Trackback(8) | Comments(2)

「わたしに会うまでの1600キロ」

「Wild」 2014 USA
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“アメリカ西海岸を南北に縦断する過酷な自然歩道パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)にたった一人で挑み、3ヵ月間で1600kmを踏破した実在の女性シェリル・ストレイドの冒険物語。”

シェリルに「恋人たちのパレード/2011」「デビルズ・ノット/2013」「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~/2014」のリース・ウィザースプーン。
ボビーに「夫以外の選択肢/2004」 「ザ・マスター/2012」「きっと、星のせいじゃない/2014」のローラ・ダーン。
ポールにトーマス・サドスキー。
リーフにキーン・マクレイ。
シェリルの友人エイミーに「ボルケーノ/1997」「ロシアン・ルーレット/2010」のギャビー・ホフマン。
グレッグに「ダラス・バイヤーズ・クラブ/2013」のケヴィン・ランキン。
フランクに「セッションズ/2012」のW・アール・ブラウン。
ジョナサンに「フィレーネのキライなこと/2003」のミキール・ハースマン。
監督は「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「カフェ・ド・フロール/2011」「ダラス・バイヤーズ・クラブ/2013」のジャン・マルク・ヴァレ。

映画を見てまず思い出したのは「イントゥ・ザ・ワイルド/2007」。映画を見た後製作者の一人は「イントゥ・ザ・ワイルド」の製作者で「ラブ&マーシー 終わらないメロディー/2014」のビル・ポーラッドと知った。本作は女性一人の大冒険ドラマで、同じく実話である。
たった一人で過酷な大自然に挑戦したシェリルにはどのような過去があったのだろうか?それらはフラッシュバックとなってドラマの中に映しだされる。

ボビーの夫は飲んだくれで暴力的。子供を連れ家を出た彼女はシングルマザーとなってもいつも明るさを絶やさずシェリルとリーフにとっては素晴らしい母親だった。そんなボビーが46歳の若さで亡くなってしまう。

最愛の母親の死を受け入れることができず、優しい夫ポールがいるにも関わらず手当り次第にsexをしドラッグに溺れる日々。やがてポールと離婚したシェリルは自分探しの旅に出る決意をする。
自分探しの旅に出る...というのはとても良く理解出来る。一人旅なら尚更自分を見つめる事もできるし、しかしこの女性はなんと過酷な旅を選んだのだろう?山歩きの経験もないのに...おまけに歩く前から後悔しているように見えたし、でも人生のどん底にいたシェリルにとって、どうしてもやらねばならないことだったに違いない。

9/1の映画サービスディにシアターに行ったら満員で断られた。で、別の日に..まぁまぁの入りだった。
どこかのレビューにリース・ウィザースプーンってそれほど魅力を感じない女優…と書いている。というのも“キューティ・ブロンド”のリースからイメージが抜けないからかも知れない。オスカー主演女優賞をゲットした「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道/2005」は確かに素晴らしかったけど…。そして「グッド・ライ~いちばん優しい嘘」同様本作のリースも中々素敵だ。製作にも参加している。

オープニングとラストに流れるサイモンとガーファンクルの“El Condor Pasa (コンドルは飛んで行く)”がナイス。同じくS&Gの“Homeward Bound(早く家に帰りたい)”も流れ、この曲はヒロインの心境を現しているようでニクい。
ポスターにあるエイブラハム・リンカーンの“決して後ろを振り返らない...”がシェリルの心境を語っている様子。
シェリルが一人奮闘している中、道中で出会うグレッグ、フランク、ジョナサンたちとのエピソードをさりげなく挿み良い感じ。
旅のゴールであるオレゴン州の“神の橋”が見えた時のシェリルの爽やかな顔が素敵だ。映画のラストは感動を与えてくれる。
相変わらず邦題がダサ過ぎる。「Wild」クールなんだけど。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-09-13 23:07 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(2)

「ヴィンセントが教えてくれたこと」

「St. Vincent」 2014 USA
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日々、酒とギャンブルに溺れるヴィンセントの家の隣にシングル・マザーのマギーと息子のオリバーが引っ越してくる。CTスキャン技師のマギーは仕事が忙しく、息子の面倒を見る時間があまりない有様。ある日、マギーに頼まれ仕方なしにオリバーの面倒を見ることになったヴィンセントはベビーシッターで金を稼ごうと思いつく…

ヴィンセントに「ダージリン急行/2007」「ゲットスマート/2008」「リミッツ・オブ・コントロール/2009」「私が愛した大統領/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のビル・マーレイ。
オリバーにジェイデン・リーベラー。
マギーに「デンジャラス・バディ/2013」「泥棒は幸せのはじまり/2013」のメリッサ・マッカーシー。
ダカに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014」のナオミ・ワッツ。
ブラザー・ジェラティに「カムバック!/2014」のクリス・オダウド。
ズッコに「ブレイブ・ワン/2007」「ハンティング・パーティ/2007」「奇跡のシンフォニー/2007」 「ザ・レッジ -12時の死刑台-/2011」「大統領の執事の涙/2013」「最高の贈りもの/2013」のテレンス・ハワード。
監督、脚本、製作はセオドア・メルフィ。

ドラマを盛り上げるのはひとえに俳優たちの存在…キャラ…演技。ビル・マーレイ、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツ、そしてオリバー役のジェイデン・リーベラーがスゴく良い。
少々変わった趣のウェス・アンダーソン映画常連のビル・マーレイは偏屈で頑固なオヤジを演じれば天下一品。半パンで登壇する“St. Vincent”がナイス。
愛情深い普通の母親役のメリッサ・マッカーシーを見たのは今回初めて。彼女のキャラはいつも過激だから。
ロシアからやって来た“夜の女”ダカを演じるナオミ・ワッツの成りきりぶりには拍手を送りたい。

金欲しさにオリバーのベビーシッターを引き受けたヴィンセントは12歳の少年を酒場や競馬に連れ回し、子供どうしの喧嘩に割り込んで、オリバーが負けると知るや、相手を攻撃する技を伝授する。頑固オヤジのヴィンセントはモラルなどお構いなしに我が道を突き進んでいる。しかし偏屈で頑固な姿は彼の表の顔で、ヴィンセントの本当の顔は認知症の妻を気遣う心優しい夫。
やがてそれを知ったオリバーは、“St. Vincent”として讃えるのだ。
ビル・マーレイって実は苦手。でも本作を見て、憎たらしいけど、ちょっとチャーミングなビル・マーレイが好きになった。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-09-11 00:10 | MINI THEATER | Trackback(13) | Comments(2)