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「さよなら、さよならハリウッド」

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「Hollywood Ending」2002 USA
カンヌ国際映画祭(2002)オープニング作品!

ウディ・アレン・ムービーは映画館で観ることはない...ほとんどビデオかDVDで観て来た。あの軽妙な会話が素晴らしいお気に入りの映画監督である。 NYmanの彼が描く景色もお洒落だし...この映画の中に“成功したらパリに住もう!”と言う台詞がある。

やはりアレンの「世界中がアイ・ラヴ・ユー/1999」では、ゴールデン・ホーン演じるステッフとアラン・アルダ演じるボブ夫婦がクリスマス休暇にパリを訪問するストーリーで、ホテル・リッツ・パリやシャンゼリゼのネオン街、セーヌ湖畔で(寒かっただろうなぁ?)ダンスに興じるシーンもある。アレンもパリが好きなのかな?

主演の監督ヴァル・ワックスマンを演じるのはウディ・アレン。もちろん監督、脚本もアレンである。彼の元妻エリー役はティア・レオーニ「天使のくれた時間/2002」。ヴァルのエージェント アルに「フォー・ザ・ボーイズ/1991」「わかれ道/1994」の監督マーク・ライデル。エリーのフィアンセで、ハリウッドのメジャー映画会社ギャラクシー・ピクチャーズの大物プロデューサー ハル役にトリート・ウイリアムス「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/1984」。ギャラクシーの重役エドにジョージ・ハミルトン(懐かし過ぎ...)。

ウディ・アレン映画は90%位が台詞でなりたっているように思えるのだが、これもそうで、ヴァルとアル、ヴァルとエリーの会話を中心に、ヴァルが推薦した中国人撮影カメラマン チャンの通訳(バーニー・チェン)との会話、撮影現場に出没するエクスクァイア・マガジーンの記者アンドレア(ジョディー・マーケル)との会話、会話の連続。

オスカーに二度輝いたヴァル・ワックスマン(アレン)、巨匠と呼ばれた時期もあったが、平たく言えば...ただの変人、わがまま人間。今や落ち目で、不本意ながら雪山で脱臭剤のコマーシャルを撮影している。自称シェイクスピア女優でオフ・オフ・ブロードウエイに出ているロリ(デブラ・メッシング)と同居中。彼が雪山から戻ったら、エージェントより脚本が届いていた。それは製作費6000万ドルのハリウッド・メジャー映画“眠りなき街”であり、この映画のプロデューサーは元妻エリー(レオーニ)であった。エリーはフィアンセ ハル(ウイリアムス)に、この作品を監督するのはヴァル以外にいないと断言していた。ヴァルは“エリーと組むのはとんでもないことだ!”と言う。しかしエージェントのアル(ライデル)は“返り咲くには絶好のチャンスだ”とヴァルに言い聞かす。そしていよいよヴァルとエリーの再会の日が来た。NYに集まったのは映画会社重役の、ハル、エド(ハミルトン)、エリー、エージェントのアル、そしてヴァル。案の定、映画製作に関して凝り性のヴァル...ああだ、こうだと注文を付ける。エリーとアルはヴァルの売り込みに必死だが、ハルは後日この映画の監督になる人に連絡すると言って立ち去った。しかし数日後、エージェントのアルより“監督は君だ!ギャラは 50万ドルとヒット収益の10%!”と言う電話が入る。エリーの取り計らいにより、ヴァルの注文である中国人カメラマン カオ・チャンが採用され撮影が始まった。しかしここでトラブル...ヴァルが失明するのである...それはストレス性で一時期的なものだという。困ったエージェント アルが考えついたのは...。

いやアレンの映画ってほんと笑える!!絶妙の会話連発!まあ映画の台詞だからかなりオーヴァーなのは否めないが、観ていて観客をぐいぐい引き込むのはやはり彼の技であろうか!?
映画の中、ハリウッド・セレヴ役ティア・レオーニのパンツ・ルックがスッゴイお洒落!ヴァルの若い恋人ロリは「誘惑のアフロディーテ/1995」のミラ・ソルヴィーノを彷彿とさせる...これもアレンお得意のパロディであろうか...。ウディ・アレンの風貌(とぼけた顔etc.)どうも好きではないのだが、ついつい観てしまう彼の映画...やはり人を引きつけてやまない才能の持ち主であるのかと脱帽する!
この映画は2002年に製作されたようだが、日本で公開されたのは2005 年??状態...やはり観客呼べなきゃダメだものね...偉そうに言うわたし自身もDVDで観ましたが...sorryウディ!
現在DVDになっている。
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by margot2005 | 2005-11-24 01:55 | MINI THEATER | Trackback(4) | Comments(6)

「ヴェニスの商人」

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「The Merchant of Venice 」2004 USA/イタリア/ルクセンブルグ/UK

監督は「イル・ポステーノ/1994」のマイケル・ラドフォード。
余りにも有名なウイリアム・シェイクスピアの戯曲であるが、なぜか?英語圏で長い間映画化されなかったらしい。
「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」は何度も映画化されているというのに??なぜに??
原作は戯曲であるため、映画の中でも、舞台で語るように俳優が演技しているのが素晴らしい!
アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズと役者揃いの中、ジョゼフ・ファインズが光っている。
この方恋する男を演じたら右に出る者はいないかと...彼のあの目が(パピー・ドッグの訴えるようなまなざしって感じも否めないが...)実に語るのである。この映画もジョゼフ狙いで観に行ったようなものだ...濃い系大好きなので...

主演の金貸しシャイロックにアル・パチーノ、富豪の女相続人ポーシャにテキサス出身の新星リン・コリンズ。リンは「エリザベス/1998」のケイト・ブランシェットを彷彿とさせる感じで古典にぴったり。賛否両論かどうか知らないが、私的には素敵なポーシャ役のリンである。
そしてシャイロックから3000ダカットを借りるはめになるアントーニオ役はジェレミー・アイアンズ「ダメージ/1992、永遠のマリア・カラス/2002」。
アントーニオの親友バッサーニオにジョゼフ・ファインズ「恋するシェークスピア/1998、キリングミー・ソフトリー/2002」。

16世紀のベニス、ユダヤ人たちはゲットーに隔離され、出かける時はユダヤ人と解るよう赤い帽子をかぶって出かけることが義務づけられていた。金貸し業を営むユダヤ人のシャイロック。ある日街中で貿易商アントーニオと出会う。挨拶をするシャイロックにつばを吐きかけ立ち去るアントーニオ...ここでシャイロックは恨み骨髄状態になるのか?アントーニオの親友である若きバッサーニオは、ポーシャに求婚するため、アントーニオに借金を申し込む。このあたりの映画の中での展開を思い返すと、バッサーニオの寝室での二人の会話、“My love!"とか言って二人は抱き合い、キスを交わす...この辺が新解釈なのであろうか?話はそれたが...愛するバッサーニオの頼みを断れるはずもなく、とりあえずキャッシュのないアントーニオはシャイロックにお金を借りるようバッサーニオに促す。

この映画の場合、余りにも有名なストーリーなのでネタばれも不問だと思うので、ここに続きを書く。ポーシャを無事妻にし、幸せの絶頂にいるバッサーニオは、アントーニオの手紙を受け取り呆然とする。アントーニオの所有する船が嵐に見舞われ、すべてが難破した。積み荷は海の藻くずと消え、彼は破産したのだった。3000ダカットの借金を3ヶ月以内に返済しない場合、シャイロックはアントーニオの肉1ポンドをいただくと言う条件を出していた。ラスト近く、裁判の場面で、ポーシャが男装役で登場する...今で言う弁護士か検事である、いわゆる法律に長けた博士役。「恋するシェイクスピア」でもグイネス・パルトロウ演じる男装のロミオが登場したが、リンは素晴らしい!結構男になりきっている。

このラストが見せ場で、シャイロックがアントーニオの胸にナイフを突き刺そうというその時、ポーシャが“ちょいと待てユダヤ人!”の台詞を放つ、その後“肉1ポンドきっかり!多くても、少なくてもダメだ!そして1滴の血を流してもならない!”の台詞。この物語はこれにつきるのである。ここでシャイロックは己の頑固さに愕然とする。血をたらさないで肉を切り刻むことが出来ようか?シャイロックは裁判に負けたのである。哀れなシャイロックに誰も同情しないが、パチーノが演じていると、なぜかシャイロック可哀想すぎ...と感じてしまう。パチーノさんどうも憎めないのである。

ポーシャがバッサーニオに送った指輪の話や、婚約者選びに、金、銀、鉛の箱を並べ、選ばせるという場面も登場する。この物語を読んだのは相当前なので細かい筋は憶えてないが、シャイロックの娘ジェシカについては記憶にない...新解釈なのか?とにかく映画は臨場感のある素晴らしいドラマ(劇)に仕上がっていて見応えがある。

ヴェニスでロケしたという映画の景色は素晴らしい!昨年の夏にシャークスピアの故郷ストラットフォード・アポン・エイヴォンを旅した際、街中にシェイクスピア劇場があってシェイクスピアものを上演していたのを思い出した。
この映画も「理想の女/2004」もルクセンブルグが参加しているが人件費安いのかな?とふと思った。
新宿のテアトル・タイムズ・スクエアの12f.HMV前の広場(狭いが...)に下写真のシャイロック、ポーシャ、バッサーニオ、それぞれの衣装が飾ってある。
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by margot2005 | 2005-11-08 21:43 | USA | Trackback(18) | Comments(6)

「ドア・イン・ザ・フロア」

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「The Door in the Floor」2004 USA

主演の夫婦役はジェフ・ブリッジス&キム・ベイシンガー。
二人の娘にダコタちゃんの妹のエル・ファニング。一夏の経験をする若者エディーに新星のジョン・フォスター。ジェフ演じるテッドの愛人ミセス・ヴォーンにトム・クルーズの元々妻であるミミ・ロジャース「誰かに見られてる/1987」といった配役である。
監督&脚本はトッド・ウイリアムス。原作はジョン・アーヴィングの小説「未亡人の一年」。この作品は本の初め半分未満を映画にしたということである。

「カレンダー・ガールズ/2003」や「スイミング・プール/2003」で熟女がnudeを披露しているが...これもその一つ。しかしミミ・ロジャースの役は...良くあんな役引き受けたというくらい凄まじい(気の毒というか...キムが美味し過ぎる役だから)。ジェフは「白と黒のナイフ/1985」の頃だろうか?抱かれたい男(滅茶SEXYでマッチョか?)のベストに入っていたというが、現在では余り見たくない状態...しかし彼もback nudeで女優陣にお返しをしている。エディ役のジョンは撮影時20才だったと思えるが、汚れを知らない?清々しいアメリカの若者!でもって役にピッタンコである。

基本的にネタばれは嫌いなので、細かなストーリーは書きたくない。高校生活最後の夏休み、有名な児童小説家テッド・コールの秘書として美しい海辺の屋敷にやって来たエディ。彼を船着き場まで迎えたのはコールの美しい妻ルースであった。この夫婦にはとても辛い過去があった。ストーリー的にはとても重い、哀しい物語なのだが、時にユーモアが入って...ちょっとコメディ過ぎやしないか??という場面もあり、全体的に素敵なドラマとなっている。キムがかすかにしか笑わない、殻に閉じこもった美しい人妻を好演している。
映画の中、夫婦の屋敷の廊下や、部屋に写真がいっぱい飾ってある。それがこの映画を語る大切な役割を果たしている。ラスト・シーンがnikui!

キムも撮影時はちょうど50才であろうか?「ナイン・ハーフ/1986」の頃と比べるとやはりお年か...。ジェフ&キムは「ナディーン/1968」の恋人役で共演している。
夫婦の幼い娘を演じたエル・ファニング。姉ダコタに負けず劣らず、妹エルの演技もあっぱれ。ファニング姉妹すごすぎ!
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by margot2005 | 2005-10-30 19:46 | MINI THEATER | Trackback(20) | Comments(15)

素敵な単館上映映画__「理想の恋人.com」

a0051234_2384039.jpg「Must Love Dogs」 2005  USA

監督ゲーリー・ディヴィッド・ゴールドバーグ。主演はお気に入りのダイアン・レイン&ジョン・キューザック「狂っちゃいないぜ/1999・セレンディピティ/2001」。ダイアンの姉にエリザベス・パーキンス、父親にクリストファー・プラマーが出演している。他にダーモット・マローニーやストッカード・チャニングも出演という豪華版。

映画のストーリーは至ってシンプル。離婚して落ち込んでいるヒロインに新しい恋人が見つかるよう、家族が取りはからうという物語。余計なお世話って感じもするのだが、まあ映画だから仕方がない。エンディングは解っているのだが...いいなあこういう映画って!!
この映画はダイアン主演の「トスカーナの休日/2003」とかぶる。それぞれの作品のヒロインが、夫に捨てられたばかりの寂しすぎる妻(決して若くはない)。ダイアンってこういった役が無茶似合うのだが...
それとだが、なんとなく「トスカーナの休日」とかぶるシーンも登場する。「トスカーナの休日」観てない方は是非ご覧あれ!

とにかくこの映画とってもお洒落なのに、単館上映なのである。昔からある古い映画館(sorry関係者の方たち)である東銀座の“東劇”でしか公開されてないって...やっぱし日本の配給会社ってなんてかたくななんだろうと思ってしまう。映画は人気のある(日本で)俳優の作品のみ大劇場で公開されるのだから...
粋な(これも個人の好みの問題だが...)映画は公開されずに、忘れられた頃にレンタル・ビデオ店に並ぶというケースもある。これってなんか変だと思うのだけど、仕入れて来ても売れなきゃ元取れないので仕方ないのであろう。

最近のダイアンはとってもチャーミングである。若い頃のダイアン「ストリート・オブ・ファイアー/コットン・クラブ・1984」って正直言って好きではなかった...やな女の子状態だった。しかし年を重ねたダイアンは実に魅力的な女性に変身!ロビン・ウイリアムスと共演した「ジャック/1996」のママ役や、ウエズリー・スナイプスと共演した「ホワイトハウスの陰謀/1997」のシークレット・サービス役以来ファンとなった。リチャード・ギアと夫婦を演じた「運命の女 / 2002」は最高!!
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by margot2005 | 2005-10-25 23:25 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(6)