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「ナショナル・シアター・ライヴ2016/ハムレット」

「National Theatre Live: Hamlet」2015 UK
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ベネディクト・カンバーバッチのハムレットは素晴らしかった!
カンバーバッチの魅力は何といってもあのsexyなバリトンの声。堪能したのは言うまでもない。

舞台劇「ハムレット」は少々現代のテイストを取り入れている。電話にカメラに卓上灯etc.
ハムレットと彼の親友のホレイショーは普通のパンツにシャツとスニーカーを着用し、ホレイショーはタトゥまで入れている。
オープニングでハムレットが耳を傾けるレコードから流れる曲はナット・キング・コールと違和感ずくめ。ただオフィーリアのパンツ姿は少々頂けなかったかな?
王クローディアスや侍従長でオフィーリアの父親ポローニアスは三つ揃いを着ている。反面、王妃ガートルードだけはいつもドレス姿で舞台に溶け込んでいる。でも見ていて次第に彼らの服装に違和感を感じなくなった。舞台で演じる俳優たちの気迫に圧倒されたのかも知れない。

シェイクスピアの四大悲劇の一つながら笑えるシーンや台詞もあって退屈させない展開となっている。何といってもカンバーバッチのハムレットが最高にチャーミング!
カンバーバッチ完璧ながら、ハムレットの叔父クローディアスを演じるキアラン・ハインズが、兄を殺して兄嫁(クイーン)を我がものにする卑劣漢役にぴったり。
王妃ガートルードを演じるアナスタシア・ヒルも素晴らしかった。

舞台劇が始まる前にカンバーバッチのインタビューがあり合わせて上映時間は210分。途中でインターミッションあり。
期間限定、朝と夜二回の上映。朝からシアターに行けないので夜の回に見たが、平日にも関わらずカンバーバッチ、ファン多しで驚いた。

「ハムレット」映画…過去に見たのはローレンス・オリヴィエ 、メル・ギブソン、ケネス・ブラナーが主演。そしてロシア版や、現代のNYを舞台にイーサン・ホークがハムレットを演じたものもある。で、やはりカンバーバッチ、ハムレットは最高。

TOHOシネマズ日本橋にて

原作ウィリアム・シェイクスピア。
舞台演出リンジー・ターナー。
ハムレットに「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」のベネディクト・カンバーバッチ。
クローディアスに「ミュンヘン/2005」「マリア/2006」「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド/2007」「裏切りのサーカス/2011」「ラブストーリーズ エリナーの愛情/2013」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」のキアラン・ハインズ。
ガートルードに「善き人/2008」「スノーホワイト/2012」のアナスタシア・ヒル。
オフィーリアにシアン・ブルック。
先王の亡霊に「ターナー、光に愛を求めて/2014」カール・ジョンソン。
ホレイショーに「落下の王国/2006」のレオ・ビル。
ポローニアスに「恋人たちのパレード/2011」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」のジム・ノートン。
レアティーズにKobna Holdbrook-Smith。
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by margot2005 | 2016-01-27 23:41 | UK | Trackback | Comments(0)

「フランス組曲」

「Suite Française」2014 UK/フランス/カナダ/ベルギー
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1940年6月のフランス、ビュシー。ドイツ軍の侵攻によりパリから多数の市民がこの地にも押し寄せて来る。リュシルは戦地に行った夫を待ちながら厳格な義母との二人暮らし。アンジェリエ家は裕福で大きな屋敷を所有しているため、ドイツ軍が将校の滞在先として選びブルーノ・フォン・ファルク中尉がやって来る...

リュシル・アンジェリエに「アイム・ノット・ゼア/2007」「彼が二度愛したS/2008」「ブローン・アパート/2008」「ブルー・バレンタイン/2010」「テイク・ディス・ワルツ/2011」のミシェル・ウイリアムズ。
アンジェリエ夫人に「パリ3区の遺産相続人/2014」のクリスティン・スコット・トーマス。
ブルーノ・フォン・ファルク中尉に「ロフト/2008」「闇を生きる男/2011」「君と歩く世界/2012」「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾/2013」「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」のマティアス・スーナールツ。
ブノワ・ラバリに「オン・ザ・ロード/2012」「ビザンチウム/2012」「マレフィセント/2014」のサム・ライリー。
マドレーヌ・ラバリに「アンナ・カレーニナ/2012」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」のルース・ウイルソン。
セリーヌ・ジョゼフに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」のマーゴット・ロビー。
モンモール子爵(町長)に「華麗なるアリバイ/2007」「神々と男たち/2010」「ブラインドマン その調律は暗殺の調べ/2012」のランベール・ウイルソン。
子爵夫人に「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「わたしの可愛い人-シェリ/2009」のハリエット・ウォルター。
クルト・ボネ中尉に「ルートヴィヒ/2012」「コーヒーをめぐる冒険/2012」「ピエロがお前を嘲笑う/2014」「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のトム・シリング。
レーアに「愛を読むひと/2008」「セントアンナの奇跡/2008」「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「最終目的地/2009」「イマジン/2012」のアレクサンドラ・マリア・ララ。
監督、脚本は「ある公爵夫人の生涯/2008」のソウル・ディブ。

昨年からシアターで何度も、何度も予告を見て楽しみにしていた一作。第二次世界大戦下、ドイツ軍に侵攻されたフランスの田舎町の人々がベースになっているがドラマはラヴ・ストーリー。
こんなに切ないドラマを見たのは久方ぶり。それも戦争のせいで…。かなりシチュエーションは異なるが「暮れ逢い/2013」も戦争(第一次世界大戦)のせいでかなり切ない。

お気に入り俳優のマティアス・スーナールツがナイス・キャスティング。この方切ない表情がすごく上手い。そしてミシェル・ウイリアムズも切ない表情が実に似合う女優。
最近ドイツ映画以外にも出演が目立つトム・シリング。「黄金のアデーレ 名画の帰還」と同じく第二次世界大戦下の嫌われドイツ軍人がマッチしている。
出番は少ないながらモンモール子爵(町長)を演じるランベール・ウイルソンは存在感あり。
いつもながら激しい役柄が激しく似合うクリスティン・スコット・トーマス。ラストで温情を見せるところも良いな。
映画は小品ながら豪華キャスティング。

ドイツ軍の支配下に置かれた町の人々はドイツ軍人の慰みものになる人、彼らを忌み嫌う人、そしてレジスタンスに向かう人とそれぞれ。ヒロインのリュシルは軍人ブルーノの紳士的な態度や、音楽を愛する繊細な人間像に心惹かれる。やがてリュシルとブルーノは互いの感情が押さえられなくなっていることを認め密会を計画する。しかしブルーノにやっかいな出来事が起き密会は叶わなかった。

少々ネタバレ...
ラストでリュシルは生き延びるがファルク中尉が亡くなることが明かされる。あの二人の間でやはり再会は叶わなかったのだと悲しくなる。しかし互いに想いは寄せていても、再会するなんてかなり無理があるなとも感じた。不謹慎だけどブルーノが亡くなったからこそドラマ(小説)は盛り上がりを見せるのかも知れない。
2004年にフランスのみならず世界中でベストセラーとなった原作。翻訳本読んでみたい!

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-01-16 22:51 | UK | Trackback(4) | Comments(2)

「007 スペクター」

「Spectre」2015 UK/USA
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ジェームズ・ボンドに「007 スカイフォール/2012」のダニエル・クレイグ。
フランツ・オーベルハウザーに「イングロリアス・バスターズ/2009」「おとなのけんか/2011」「恋人たちのパレード/2011」「ビッグ・アイズ/2014」のクリストフ・ヴァルツ。
マドレーヌ・スワンに「美しい人/2008」「ロビン・フッド/2010」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「マリー・アントワネットに別れをつげて/2012」「アデル、ブルーは熱い色/2013」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「美女と野獣/2014」のレア・セドゥ。
Mに「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のレイフ・ファインズ。
Qに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」「テンペスト/2010」「007 スカイフォール/2012」「追憶と、踊りながら/2014」のベン・ウィショー。
イヴ・マネーペニーに「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」「マイアミ・バイス/2006」「フェイク シティ ある男のルール/2008」「おじいさんと草原の小学校/2010」「007 スカイフォール/2012」「マンデラ 自由への長い道/2013」のナオミ・ハリス。
C(マックス・デンビー)に「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」「パレードへようこそ/2014」のアンドリュー・スコット。
殺し屋Mr.ヒンクスにデイヴ・バウティスタ。  
ルチア・スキアラに「夏をゆく人々/2014」のモニカ・ベルッチ。
Mr.ホワイトに「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「007/慰めの報酬/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「メランコリア/2011」のイェスパー・クリステンセン。
タナーに「007/慰めの報酬」「007 スカイフォール」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」のロリー・キニア。
監督は「007 スカイフォール/2012」のサム・メンデス。

オープニング、メキシコでのカーニバルから始まって、ローマでのカーチェイス。あの車のシーンはスゴくてスクリーンに目が釘付け。ダニエル、ボンドも頑張っていたし、ボンド・ガール、レアのファッションは素晴らしくゴージャス。パリジェンヌならではの着こなしでとても美しい。
“007”映画の醍醐味は何といってもロケーションの素晴らしさ。今回はメキシコから始まってローマ、オーストリア、モロッコ...特にオーストリアのどこかの山頂にある建物(ドクター・スワンの医療施設)はガラス張りでスゴい。
M役のレイフ・ファインズを始めとして、Qのベン・ウィショーに、マネーペニーのナオミ・ハリスと皆素晴らしい俳優ばかりでドラマは盛り上がる。
今回のワル役はクリストフ・ヴァルツ。ヴァルツからは「イングロリアス・バスターズ」のイメージが抜けなくて、ワル役が実に似合う俳優だ。

サム・スミスの“ライティングズ・オン・ザ・ウォール”が流れる中、ボンド&ガールが妖しく絡み合う姿がモノクロで映し出される。なんとなくクラシックな雰囲気が漂う素敵なオープニング・クレジット。
かつてボンドが愛したヴェスパーや、母親のような存在?だった先代のM。そして走馬灯のごとしル・シッフル、ドミニク・グリーン、ラウル・シルヴァなどを写し出して、何か今迄の集大成みたいな感じで次はあるの?なんて思った。まぁ当然あるだろうけど…。

“007シリーズ”はショーン・コネリーの第一作「ドクター・ノオ/1962」以来全て見ている。少し前にwowowでショーン・コネリー版の“007”の放送があり「ロシアより愛をこめて/1963」と「サンダーボール作戦/1965」の2本だけ見た。
今回本作を見てオープニングのカーニバルや列車のシーンに上記作品とダブるシーンが登場してあっと思った。雪山のシーンはロジャー・ムーア版の“007”で見た記憶がある。そして久方ぶりにあの白猫も出現して最大の宿敵“スペク ター”との対決でラストを迎える。

ショーン・コネリー、ボンドは最高だけど、私的にはダニエル、ボンドもかなりイケてると思う。アクションはもちろん、スーツの着こなしは絶対一番!なのではないかな?将来ボンド俳優を語る時はショーン・コネリー&ダニエル・クレイグとしたい。

TOHOシネマズ日劇にて
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by margot2005 | 2015-12-17 00:02 | UK | Trackback(7) | Comments(2)

「黄金のアデーレ 名画の帰還」

「Woman in Gold」2015 UK
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グスタフ・クリムトの名画“黄金のアデーレ”の数奇な運命を描いた実話ベースの感動のドラマ。

マリア・アルトマンに「マダム・マロリーと魔法のスパイス/2014」のヘレン・ミレン。
ランディ・シェーンベルクに「あなたは私の婿になる/2009」「グリーン・ランタン/2011」「デンジャラス・ラン/2012」「ハッピー・ボイス・キラー/2014」「白い沈黙/2014」のライアン・レイノルズ。
記者フベルトゥス・チェルニンに「天使が消えた街/2014」のダニエル・ブリュール。
パム・シェーンベルクに「サンキュー・スモーキング/2006」「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル/2010」のケイティ・ホームズ。
若い頃のマリア・アルトマンに「君への誓い/2012」のタチアナ・マズラニー。
マリアの夫フリッツに「赤ずきん/2011」のマックス・アイアンズ。
アデーレに「マン・オブ・スティール/2013」のアンチュ・トラウェ。
ナチスのハインリッヒに「ピエロがお前を嘲笑う/2014」のトム・シリング、そしてグスタフ・クリム役で「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~/2010」のモーリッツ・ブライブトロイが出演している。
監督/製作総指揮「マリリン 7日間の恋/2011」はサイモン・カーティス。

「ミケランジェロ・プロジェクト/2014」でも描かれていたナチスによるヨーロッパ各地における名画強奪。本作に登場する美しい肖像画“黄金のアデーレ”もナチスがユダヤ人一家から略奪した一品で、後にオーストリアに返還されている。その美しい“黄金のアデーレ”はユダヤ人家族の所有物で、1940年代ナチスから逃れアメリカに移民したマリア・アルトマンは、1998年に亡くなった姉ルイーゼの意志を継ぎ返還を求める訴訟を起こす。
“黄金のアデーレ”はグスタフ・クリムトが描いた“オーストリアのモナリザ”と称されるほどの名画。ゆえにオーストリア政府が手放すはずもない。
マリアは駆け出しの弁護士ランディに協力を求めるが、敗訴しか考えられない訴訟に、彼は全く乗り気ではない。しかし“黄金のアデーレ”奪還に執念を燃やすマリアは引こうとはしない。そんなある日、ランディは好奇心から“黄金のアデーレ”の価格を調べ、PCで見た1億€の数字に驚き、マリアと共にオーストリアに乗り込む。
名画の価格に一時惹かれたランディながら、裁判に執念を燃やした本当の理由はルーツ(オーストリア出身の祖先を持つ)であることが描かれナイスだった。

裕福な家庭に生まれた少女時代のマリアと美しい叔母アデーレの交流。そして声楽家フリッツと幸せな結婚をするが、オーストリアにナチスが侵攻してくる。ユダヤ人のナチスに対する迫害などもさらっと描き、現在、過去と流れるように進むさまは秀逸。
テーマは重いが所々にユーモアをちりばめて素敵な作品に仕上がっている。
何度も登場する“黄金のアデーレ”のレプリカが美しい。この絵はかつてベルベデーレ宮殿に展示され、現在はニューヨークにある。本物が見たい!

シネ・リーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-12-13 21:45 | UK | Trackback(4) | Comments(2)

「海賊じいちゃんの贈りもの」

「What We Did on Our Holiday」2014 UK
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ロンドンに暮すマクラウド一家はある日、祖父ゴーディの75歳のバースデイに参加するためスコットランドへと向かう…

アビーに「プライドと偏見/2005」「17歳の肖像/2009」「ゴーン・ガール/2014」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「しあわせはどこにある/2014」のロザムンド・パイク。
夫ダグに「聖トリニアンズ女学院2 不良女子校生たちの最悪ミッション!パイレーツの秘宝をねらえ!!/2009」「ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇-/2011」のデヴィッド・テナント。
ダグとギャビンの父親ゴーディに「カルテット!人生のオペラハウス/2012」「ホビット 決戦のゆくえ/2014」のビリー・コノリー。
ダグの兄ギャビンに「ジョニー・イングリッシュ/2003」「リトル・ストライカー/2000」のベン・ミラー。
ギャビンの妻マーガレットに「SHERLOCK(シャーロック)2/2012」のアメリア・ブルモア。
アビーとダグの長女ロッテイにエミリア・ジョーンズ。
長男ミッキーにボビー・スモールブリッジ。
次女ジェスにハリエット・ターンブル。
ギャビンの息子にケネスにルイス・デビー。
監督、脚本はアンディ・ハミルトン。

ダグとアビー夫婦は別居中で会えば喧嘩ばかりで3人の子供たちはうんざり。ギャビンの妻マーガレットも息子ケネスも人生に不満を抱えている。そしてギャビンとダグの父親ゴーディは病気療養中。

スコットランドに到着したマクラウド一家。しかし道中も到着後も両親の諍いに子供たちはにウンザリ気味で、祖父のゴーディも息子夫婦のいざこざにゲンナリしている。そこでゴーディは孫たちをビーチへと誘う。雄大なる景色の中で祖父と孫たちは代えがたい一時を送るが、眠るようにゴーディが亡くなってしまう。あわてた長女のロッテイは屋敷へと飛んで帰るが、大人たちはゴーディのバースディ・パーティの準備にてんてこ舞い。彼らはパーティの成功しか考えていないのだ。それを垣間見たロッテイはあきれ果て再びビーチへ戻ることにする。この後は実にユニークと言うのかあり得ないくらいの展開。

基本コメディなんだけどそれほど笑えるってほどの代物でもないし…。
ロザムンド・パイクの出演で公開されたのかも知れない?スコットランドが舞台のコメディってことで少々期待したが、感性が違うため彼らのユーモアの世界とはちょっとズレてしまって今ひとつだった。

“ホリディに我らがしたこと”と言う原タイトルから家族再生ドラマの雰囲気。警察沙汰になる子供たちの行動はかなり強烈だけれど…バイキング式の葬送はナイスだった。

角川シネマ新宿(11/6迄の上映)
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by margot2005 | 2015-11-05 20:51 | UK | Trackback | Comments(0)

「ヴェルサイユの宮廷庭師」

「A Little Chaos」2014 UK
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1682年、フランス。田園地帯に一人で住むサビーヌ・ド・バラは造園家という仕事に誇りを持ち日々精進している。そんなある日、1通の書状が届く。それはルイ14世がパリのルーヴルに代わってヴェルサイユに新しい王宮を置き、自らが望む最高の庭園を造るため、民間の造園家にも参加を募るというものだった。王の庭園建設の責任者はアンドレ・ル・ノートル。サビーヌは面接のためル・ノートルの家へ向かう…

サビーヌ・ド・バラに「とらわれて夏/2013」のケイト・ウィンスレット。
アンドレ・ル・ノートルに「ロフト/2008」「闇を生きる男/2011」「君と歩く世界/2012」「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾/2013」のマティアス・スーナールツ。
フィリップ1世、オルレアン公に「プラダを着た悪魔/2006」「ジュリー&ジュリア/2009」「モネ・ゲーム/2012」のスタンリー・トゥッチ。
マダム・ル・ノートルに「Jの悲劇/2004」「カサノバ/2005」「クィーン/2006」「007 スカイフォール/2012」のヘレン・マックロリー。
現場監督ティエリー・デュラスに「フェイス/1997」「プルートで朝食を/2005」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」のスティーヴン・ウォディントン。
モンテスパン侯爵夫人に「高慢と偏見/1995」「抱擁/2002」「英国王のスピーチ/2010」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」のジェニファー・イーリー。
監督、脚本、出演(ルイ14世)は「大統領の執事の涙/2013」「モネ・ゲーム/2012」「暮れ逢い/2013」のアラン・リックマン。

英国俳優アラン・リックマンと言えばブルース・ウイリスの「ダイハード/1988」のテロリスト役で有名。21世紀になってからは“ハリーポッター・シリーズ”で再び有名になった。本作はとても美しい映画でアラン・リックマンの隠れた感性を知った。彼の前監督作「ウィンター・ゲスト/1997」は残念ながら見ていない。是非見てみたいものだ。

ベルギー人俳優のマティアス・スーナールツ大好きなので楽しみにしていた一作。そういえば古典ものの彼を見たのは初めて。造園家アンドレ・ル・ノートルが似合っている。
アンドレ・ル・ノートルの名前を冠した薔薇がある。ドラマの中にそのピンクの薔薇とそっくりな一輪が登場し、サビーヌから王へ贈られるシーンはとても粋な計らいだ。
本作のテーマとなる“ロカイユの木立/舞踏の間”はヴェルサイユ宮殿で見たけれど、水が流れていないと雰囲気はゼロ。何か催しのある時には現在でも使っているのかと思う。

舞台はフランスながらロケ地は英国。1680年代と同じ景色が現存するなんてさすが英国かと感嘆する。
“ほんの少しの無秩序”という原タイトルがドラマの中で語られる。
女性の地位が全く確率されていなかった時代に、男たちと渡り合うサビーヌが逞しい。演じるケイト・ウィンスレットはナイスキャスティング。
美しいものを探求するサビーヌとル・ノートル...しかし二人は愛を失った者同志。美しい田園風景をバックに描かれる二人の出会いが中々素敵に描かれている。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-10-22 00:20 | UK | Trackback | Comments(0)

「キングスマン」

「Kingsman: The Secret Service」 2014 UK
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ロンドン、サヴィル・ロウの高級テーラー“キングスマン”の仕立て職人ハリーは、どの国にも属さない諜報機関のエージェントで、仲間からはギャラハットと呼ばれている。ある日、同じくエージェントのランスロットが殺され、新人をスカウトしようと立ち上がる…

ハリー/ギャラハットに「リピーテッド/2014」のコリン・ファース。
ゲイリー・“エグジー”にタロン・エガートン。
マーリンに「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」「リピーテッド」のマーク・ストロング。
ロキシーにソフィー・クックソン。
アーサーに「スルース/2007」「ダークナイト ライジング/2012」のマイケル・ケイン。
リッチモンド・ヴァレンタインに「アヴェンジャーズ2012」「ジャンゴ 繋がれざる者/2012」のサミュエル・L・ジャクソン。
ガゼルにソフィア・ブテラ。
ランスロットに「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」「パイレーツ・ロック/2009」のジャック・ダベンポート。
アーノルド教授に「SWシリーズ/1977~1983」のマーク・ハミル。
監督、製作は「レイヤー・ケーキ/2004」「キック・アス/2010」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション/2011」のマシュー・ヴォーン。

ハリーがスカウトした新人は貧困家庭で無駄な人生を送る若者エグジー。彼の父親はかつてキングスマンのエース・エージェントだった。キングスマンの新人テストに挑んだエグジーは、教官マーリンの下に紅一点のロキシーらと共に過酷な訓練に耐えに耐える。しかし選ばれるのランスロットの代わりのただ一人。この訓練がブラック・ジョークたっぷりで面白い。

教会での殺戮シーンと、天才IT富豪のリッチモンド・ヴァレンタイ ンの砦でのエグジーの奮闘はかなり盛り上がり楽しめる。ガゼルのキャラも強烈ながら面白い。
スパイの秘密兵器...靴の先から飛び出すナイフは“007ロシアより愛をこめて/19563”で見た記憶がある。あの傘は?レイフ・ファインズのスパイ映画「アベンジャーズ/1998」であのような傘がでてきたような記憶が…定かではない。
エグジーの犬J.Bもジェームズ・ボンドやジェイソン・ボーンからヒントを得たのじゃなくて、TVシリーズ「24ーTWENTY FOURー」のジャック・バウアーとは実にクール。とにかく色んなスパイ映画のパロディが盛り込まれていて楽しめる。

ジェームズ・ボンドのスーツはサヴィル・ロウの高級テーラーで仕立てるらしい。ハリー役のコリンとジェームズ・ボンドがダブって見える。あり得ないけどコリン・ファース、ボンドってナイスかも?
ボスの名前がアーサーで.ランスロットやギャラハット、マーリンとアーサー王伝説に登場する人物の名前が粋だ。円卓はなかったけど...。
マーク・ストロングが訓練生のお父さんみたいでナイス。

コリンとマークの出演に初日に見に行ったところスゴく混んでいて驚いた。血だらけの凄まじい殺し合いに“痛快バイオレンス・スパイ・アクション”はものすごく面白かった。R15+なのでマジで大人が楽しめるスパイ・アクション映画。
ボディダブルはありだろうけど、コリンのアクションがスゴい。そしてウエールズ出身のタロン・エガートンがキュートなのだ。
ジャック・ダベンポート好きなのだけど、あっという間に殺されてしまってがっくり。
ルーク・スカイウォーカー、マーク・ハミルの出演に驚き。と言ってもエンドクレジットで知った。アレじゃ見てもわからない。
あの結末から続はなし?でも続があればとても嬉しい。

日比谷 みゆき座にて
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by margot2005 | 2015-09-19 22:34 | UK | Trackback(19) | Comments(2)

「天使が消えた街」

「The Face of an Angel」2014 UK/イタリア/スペイン
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2007年、イタリア、シエナで英国人留学生エリザベスが殺害され、容疑者としてルームメートのアメリカ人留学生ジェシカと、その恋人が逮捕される。時がたち2011年のイタリア、シエナ。今、裁判所で一審で有罪判決を受けた彼らの控訴審が始まろうとしている…

トーマス・ラングに「ニューヨーク、恋人たちの2日間/2012」「誰よりも狙われた男/2013」のダニエル・ブリュール。
シモーン・フォードに「ハード・ラッシュ/2012」「トータル・リコール/2012」のケイト・ベッキンセール。
メラニーに「アンナ・カレーニナ/2012」のカーラ・デルヴィーニュ。
エドゥアルドに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2010」「家の主たち/2012」「自由に乾杯!/2013」「幸せの椅子/2013」のヴァレリオ・マスタンドレア。
監督は「マイティ・ハート/愛と絆/2007」「イタリアは呼んでいる/2014」のマイケル・ウィンターボトム。

2007年にイタリアの古都ペルージャで留学生殺人事件が起こった。“アマンダ・ノックス事件”と名づけられたそれは日本人にとって知る由も無いが、欧米のメディアで大センセイションを巻き起こしたという。映画の舞台はトスカーナ地方シエナに置き換えられている。

主人公はロンドン在住の映画監督トーマス・ラング。トーマスは事件をテーマにフィクション映画を作ろうと取材のためシエナに赴く。ローマ在住のアメリカ人ジャーナリストのシモーンを案内役に取材を進めるが、伝わって来るのはスキャンダラスな話ばかり。トーマスは真実を描きたいと思っていたのでシモーンが紹介してくれた報道陣とは一線を置くことになる。そんな折、カフェで英国からの留学生メラニーと出会う。

ドラマの大筋はトーマスの心理状態...シエナにいる彼はL.A.に住む別れた娘が恋しくてならない。そしてシモーンに欲望を覚え、メラニーのはつらつとした若さに魅了されている。映画の脚本は中々進まず焦りからドラッグを買い求める。

シモーンに紹介されて出会ったシエナ在住の少々奇怪なるイタリア男エドゥアルドの存在が面白い。演じるのはヴァレリオ・マスタンドレア。出番は少ないながら独特の魅力を放つヴァレリオ・マスタンドレアが良いな。メラニー役のカーラ・デルヴィーニュも然り。
ケイト・ベッキンセールはニコル・キッドマン同様苦手な女優。
ダニエル・ブリュールの映画はたくさん見ている。この人は俳優っぽくないというのか地味で、ドラマの中の低迷中の監督役がしっくりくる。

映画にはそれほど引込まれなかったが、トスカーナ地方のシエナが素晴らしく美しくて魅せられる。世界中の人に愛されるあのカンポ広場でも撮影されていた。
映画を見終わって記憶に残ったのはシエナの美しい街だけ?

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-09-15 21:46 | UK | Trackback(3) | Comments(0)

「ブラック・シー」

「Black Sea」 2014 UK/USA/ロシア
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元海軍の英国人ロビンソンは潜水艦に30年近く乗船してきた男。サルベージ会社での過酷な仕事は家族をも犠牲に働き続けた。しかしある日突然”もう必要がない。”の一言で解雇される。やがてロビンソンの元に昔の仲間から一攫千金の仕事が舞い込む…

ロビンソンに「サイド・エフェクト/2013」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のジュード・ロウ。
ダニエルズに「アルゴ/2012」「それでも夜は明ける/2013」「フライト・ゲーム/2014」「FRANK -フランク-/2014」のスクート・マクネイリー。
フレーザーに「ニュー・ワールド/2005」「ノウイング/2009」「アニマル・キングダム/2010」「ダークナイト ライジング/2012」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」「美しい絵の崩壊/2013」のベン・メンデルソーン。
リアムにカール・デイヴィス。
ピータースに「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」のデヴィッド・スレルフォール。
レイノルズにマイケル・スマイリー。
トビンにボビー・スコフィールド。
ブラッキーに「ウォンテッド/2008」コンスタンチン・ハベンスキー。
ザイツェフにセルゲイ・プスケパリス。
モロゾフに「誰よりも狙われた男/2013」のグリゴリー・ドブリギン。
ババにセルゲイ・ヴェクセル。
レフチェンコにセルゲイ・コレスニコフ。
ロビンソンの元妻クリシーに「ヴィーナス/2006」「善き人/2008」のジョディ・ウィッテカー。
監督、製作は「ラストキング・オブ・スコットランド/2006」「消されたヘッドライン/2009」「第九軍団のワシ/2009」のケヴィン・マクドナルド。

金塊と共に黒海に沈んだUボート捜索のボス(艦長)となったロビンソンは、英国とロシアの12人の男を集め、ダニエルズが調達してきた、ロシア製の老朽化したディーゼル潜水艦に乗り込む。
ロビンソンは“獲物の分け前”は当分にすると発表するが、潜水のプロ、フレーザーらから“ロシア人と一緒とは許せない!”と反撥の声が上がり始める。やがて潜水艦の中で英国人とロシア人の一触即発の闘いが始まる。

殺し合いにも発展した闘いの後、彼らは果たして無事金塊を手にしたのだろうか?緊迫する密室、潜水艦の中で繰り広げられる、最高に男臭い海底サスペンス・ドラマのラストは??
殺し合いに発展するのはちょっと頂けなかったけど、男のロマンというのか?密室での男のドラマは中々面白かった。で、おじさん多数のシアターに納得。

タイトルの“ブラック・シー”とはヨーロッパとロシアの間にある内海“黒海”のこと。1941年ヒトラーがソ連のスターリンに融資(戦争には金がかかる...)を求め、金塊がボートで送られたという。しかしボートは黒海のジョージア(グルジア)寄りの所に沈んだらしい。
海の底から金塊を見つけ潜水艦に積み込むシーンは迫力あった。

wowowでジュード・ロウ主演の「ドム・ヘミングウェイ/2013」を見た。今年45歳になるジュードは、かつてモテる男の代名詞的存在だった。でも「アンナ・カレーニナ」辺りから、髪の薄さも相まっておじさん化し、「ドム・ヘミングウェイ」では完璧オヤジの風貌でかつての面影は何処に…。もうロマコメは無理??

新宿武蔵野館にて
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by margot2005 | 2015-08-25 23:44 | UK | Trackback | Comments(0)

「ベルファスト71」

「'71」2014 UK
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“ストリートの先は「戦場」だった…”

ゲイリー・フックに「ヒットマン レクイエム/2012」「300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~/2014」のジャック・オコンネル。
MRFの軍曹レスリー・ルイスに「パッション/2012」「おみおくりの作法/2013」のポール・アンダーソン。
MRFの将校サンディ・ブラウニングに「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族 シリーズ/2011~2013」「プロメテウス/2012」のショーン・ハリス。
アーミテージ中尉に「レイルウェイ 運命の旅路/2013」のサム・リード。
元軍医のエーモンにリチャード・ドーマー。
エーモンの娘ブリジッドに「あなたを抱きしめる日まで/2013」のチャーリー・マーフィー。
IRA暫定派メンバーのポール・ハガティに「シャドー・ダンサー/2012」のマーティン・マッキャン。
同じくクインにキリアン・スコット。
同じくショーンにバリー・キーガン。
IRAのベテラン兵士ボイルに「シャドー・ダンサー」「アンナ・カレーニナ/2012」のデヴィッド・ウィルモット
監督はヤン・ドマンジュ。

シアターで予告を見ていなかったら見過ごしていたかも知れないサバイバル・アクション映画で、架空の物語ながら途方もなくリアルなドラマでもある。
たった一人で戦場と化した適地に置き去りにされた若き英国軍二等兵ゲイリーは生きて故郷ダービシャーに帰れるのだろうか?

1971年、ゲイリーは幼い弟にしばしの別れを告げ、過酷な訓練を積んだ後、紛争が激化する北アイルランド・ベルファストに送り込まれる。
今その地はアイルランドの統一を目指すカトリック系住民と、英国との連合維持を望むプロテスタント系住民との間の緊張がピークに達する勢いとなっていた。やがて街の治安維持を目的にパトロールを開始したアーミテージ中尉の部隊はあっという間に暴動に巻き込まれてしまう。民衆と部隊の揉み合いでカオス(無秩序)となった街で、武器を盗まれたゲイリーは自分の銃を取り戻すため奔走する。しかしその間に部隊は退散してしまい、ゲイリーはたった一人敵陣の中に取り残されてしまう。

兵士の安否を気遣いもしない将校を始めとして、怪我を負ったゲイリーを助けるエーモン親子や、母親に内緒で過激なグループに身を投じる若者ショーン...弟思いの心優しい青年ゲイリーと彼らの人間模様も織り込まれている。
ゲイリーとブリジッドの間で“デヴィッド・ボウイは好き?”と言う会話が交わされ時代を感じる。
英国軍二等兵ゲイリーの苦悩に満ちたサバイバル・ドラマは中々見応えがあった。

IRA問題を描いた映画はたくさんある。記憶に残るのはニール・ジョーダンの「クライング・ゲーム/1992」、ジム・シェリダンの「父の祈りを/1993」、同じくジム・シェリダンの「マイケル・コリンズ/1996」、そして「麦の穂をゆらす風/2005」「シャドー・ダンサー/2012」。それぞれに見応えのある作品ばかり。そして本作はとてもリアルに描いてありかなり衝撃的。
主演のジャック・オコンネルは英国とアイルランドのハーフだそう。ちょっとキュートなジャックの今後に期待したい。

新宿 武蔵野館にて
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by margot2005 | 2015-08-14 22:29 | UK | Trackback(6) | Comments(0)