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「ハイ・ライズ」

「High-Rise」2015 UK/ベルギー
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1970年代のロンドン郊外。高層マンションに引っ越してきたラングは、下の階に住むシャーロットからパーティに誘われる。酒、ドラック、セックスと何でもありの派手なパーティを楽しむラングは新生活に期待が高まるのだった...

ロバート・ラングに「戦火の馬/2011」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」「クリムゾン・ピーク/2015」のトム・ヒドルストン。
アンソニー・ロイヤルに「リスボンに誘われて/2013」のジェレミー・アイアンズ。
シャーロット・メルヴィルに「アルフィー/2004」「カサノバ/2005」「フォックスキャッチャー/2014」「二ツ星の料理人/2015」のシエナ・ミラー。
リチャード・ワイルダーに「タイタンの戦い/2010」「ブリッツ/2011」「インモータルズ -神々の戦い-/2011」「推理作家ポー 最期の5日間/2012」「ドラキュラzero/2014」のルーク・エヴァンス。
ヘレン・ワイルダーに「噂のモーガン夫妻/2009」「オン・ザ・ロード/2012」「ニュースの真相/2015」のエリザベス・モス。
パングボーンに「ROME [ローマ]/2005〜2007」「ジョン・カーター/2012」のジェームズ・ピュアフォイ。
アン・ロイヤルに「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」「バンク・ジョブ/2008」のキーリー・ホーズ。
フェイに「ニンフォマニアック Vol.1/2013」「ニンフォマニアック Vol.2/2013」のステイシー・マーティン。
監督、編集は「サイトシアーズ ~殺人者のための英国観光ガイド~/2012」のベン・ウィートリー。

最高に危険で野蛮でモラルに欠けたドラマ。タイトルは「Chaos/カオス」として欲しかった。原作はSF小説とのこと。
医師のラングが脳の解剖をするシーンを始めとして、全編グロテスクな描写が多く、暴力だらけで
血がダラダラながらホラーではない。サスペンスでもないのでジャンル的にはブラック・コメディ??

トム・ヒドルストン、ジェレミー・アイアンズ、ルーク・エヴァンス、シエナ・ミラーと出演者がとても豪華。このキャストに惹かれて見に行った人は多いことかと想像する。私自身もその理由で見に行ったから…。主演は「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」で妖しい魅力を振りまいたトム・ヒドルストン。彼もちょっと気になる英国人俳優の一人。

映画のオープニングは荒れ果てた部屋にいる、汚れ果てたラング。やがてドラマは3ヶ月前に戻り、颯爽として美しいラングが登場する。
その後上層階と下層階の間に大きな階級格差が存在することから暴動が起こり、バトルが繰り広げられ、住民の理性が崩れ始める。何が起きても警察は来ないのか?と思っていたら、ペントハウスに住む建築家(タワーの設計者)が現れて警官を追い払ってしまうのだ。

トム・ヒドルストンはどうも顔が繊細なのか?どうかわからないがあまりsexyさを感じない俳優。逆にルーク・エヴァンスは強いイメージそのままでスゴくクールでダーティなキャラが似合う。だらしなくて奔放なシャーロット役のシエナ・ミラーはぴったりの配役で、ジェレミー・アイアンズも貫禄たっぷり。パングボーン役のジェームズ・ピュアフォイもふてぶてしいキャラが実に似合う。
しかしながらトムのスーツ姿は最高にゴージャス。
シャーロットが“このタワーの中でラングが一番素敵なamenity(字幕では備品)だわ”と言ったのはズバリだった。
かなり変わった趣の映画で、見る人限られるかなぁ?と思っていたが観客は想像以上に多かった(7階の一番小さなシアター/昼の回)。

ヒューマントラストシネマ渋谷にて
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by margot2005 | 2016-08-25 00:03 | UK | Trackback(3) | Comments(0)

「シング・ストリート 未来へのうた」

「Sing Street」2016 アイルランド/UK/USA
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1985年、大不況下のダブリン。14歳の少年コナーは父親の失業のせいで優秀な私立高校から荒れた公立高校に転校させられてしまう。学校へ行けば悪ガキのイジメにあい、家に帰れば両親の大喧嘩が待っている。そんなコナーの楽しみは音楽狂いの兄のブレンダンとTVで放送されるMVを見ることだった…

コナーにフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。
ラフィーナに「ミス・ポター/2006」のルーシー・ボーイントン。
父親ロバートに「ブリッツ/2011」「シャドー・ダンサー/2011」「ある神父の希望と絶望の7日間/2014」のエイダン・ギレン。
母親ペニーに「THE TUDORS ~背徳の王冠~/2007~2010」「ビザンチウム/2012」「おやすみなさいを言いたくて/2013」のマリア・ドイル・ケネディ。
兄ブレンダンに「マクベス/2015」「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出/2015」のジャック・レイナー。
姉アンにケリー・ソーントン。
ダーレンにベン・キャロラン。
エイモンにマーク・マッケンナ。
校長バクスターに「ヴェロニカ・ゲリン/2003」のドン・ウィチャリー。
監督、脚本、原案、製作、オリジナルソングスは「ONCEダブリンの街角で/2006」「はじまりのうた/2013」のジョン・カーニー。

TVでブレンダンと見たデュラン・デュランのMV。デュラン・デュランを絶賛するブレンダン同様、コナーもそのバンドに夢中になる。学校で友達になったダーレンにブレンダンからの受け売りを喜々として語るコナー。やがて彼はバンドを立ち上げると宣言する。コナーがバンドを立ち上げる決心をしたのは、学校の真ん前の施設に住むラフィーナに恋をしたからだった。

ブリティッシュ・ロックは大好きなのでとても楽しく見ることができた。
少年、少女が主人公ながらかつて少年、少女だった人が見るとバッチリ楽しい映画で、シアターも元少年、少女の人たちでにぎわっていた。本作はとても評判らしくて、公開3週目に見たのにシアターはかなりの入り(4列目より後ろは満席)で驚いた。
あの二人は無事ロンドンに行けた?と少々心配にもなるラストは爽快!“全ての兄弟に捧げる!”とメッセージした監督がナイス。

アイルランド全土の数千人の中から選ばれたというフェルディア・ウォルシュ=ピーロがキュートで、物語が進むにつれだんだんと上手くなっていく歌声も素晴らしい。
コナーの化粧した顔を見てカルチャー・クラブの若い頃(80年代)のボーイ・ジョージを思い出した。コナー役のフェルディアの方がハンサムだけど…。
ブレンダンが家でゴロゴロしている様は不景気な時代を現していて気の毒ながら面白い。

80年代に“ベストヒットUSA”という番組があり、それで初めて海外のMTVを見たはず。この番組は今でもBSで放送されていて、海外のアーティストのMTVを紹介する小林克也が頑張っている。wowowで放送している”洋楽主義“のMTVは最高!

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-08-06 22:48 | UK | Trackback(4) | Comments(4)

「ダーク・プレイス」

「Dark Places」2015 UK/フランス/USA
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“一家惨殺事件で生き残った少女 あの夜、彼女がみなかったものとは”...シャーリーズ・セロン主演のダークなサスペンス・ドラマ。

リビー・デイに「告発のとき/2007」「あの日、欲望の大地で/2008」「ザ・ロード/2009」「ヤング≒アダルト/2011」「プロメテウス/2012」「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」「スノーホワイト/氷の王国/2016」のシャーリーズ・セロン。
ライルに「アバウト・ア・ボーイ/2002」「タイタンの戦い/2010」「シングルマン/2009」「X-MENシリーズ/2011〜2016」のニコラス・ホルト。
若き日のディオンドラに「キャリー/2013」「イコライザー/2014」「アクトレス ~女たちの舞台~/2014」のクロエ・グレース・モレッツ。
若き日のベンに「ツリー・オブ・ライフ/2011」のタイ・シェリダン。
き日のリビーに「最高の人生のつくり方/2014」のスターリング・ジェリンズ。
ベン・デイに「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~/2014」「あなたを見送る7日間/2014」「ブラック・スキャンダル/2015」のコリー・ストール。
リビーの母親パティ・デイに「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)/2011」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」のクリスティナ・ヘンドリックス。
リビーの父親ラナー・デイに「かけがえのない人/2014」「ルーム/2015」のショーン・ブリジャース。
ディオンドラにアンドレア・ロス。
監督、脚本は「サラの鍵/2010」のジル・パケ=ブランネール。

リビー・デイの過去と現在が行ったり来たりする。
1985年、カンザス州の田舎町。ある日、母親と二人の姉妹が殺害される事件が起こる。しかし姉妹の一番下のリビーが生き残り、姉妹の兄であるベンが容疑者として逮捕される。ベンが容疑者となったのはリビーの証言からだった。やがてベンは終身刑の判決を受ける。

母親の保険金や、有名な殺人事件の遺族として書いた自伝の出版などで金を得たリビーは定職にも就かず長年自堕落な日々を送っていた。しかし事件から28年たった今、金も底をつき孤独で貧乏な日々を余儀なくされている。そんな折、過去の有名な殺人事件の再検証を行う“殺人クラブ”という団体のメンバーであるライルから誘いを受け会合に出席する。金目当てに…。

ライルに促され再検証を行うことにしたリビーは刑務所に足を運び、久しぶりに兄と対面する。そして面会中ベンの腕にある“ディオンドラ”のタトゥーを見てリビーの記憶が蘇り始める。“ディオンドラ”はかつてベンが愛した女性の名前だった。
パズルのピースが埋まって行くように事実がどんどん明らかになって行く。

サスペンスは誰が犯人なのか?なぜ殺害したのか?と見ている間、疑問が頭の中に渦巻く。でもあの結末は全く考えられなくて衝撃的。ベンの取った行動はこの上なく愛情深いというのか、少々愚かかな?とも思った。
何はともあれ“殺人クラブ”の存在には驚かされた。

原作は「ゴーン・ガール/2014」のギリアン・フリンの世界的ベストセラー“冥闇”だそう。
「ゴーン・ガール」ほどわくわくするミステリーではないが、主演のシャーリーズ・セロン頑張っている。彼女は全編ほとんどスッピンで汚いジーンズに破れたTシャツを着ていてもとても美しい。
“美人は中身のある役を貰えない”とGQマガジンのインタビューで語る彼女がお気の毒。

脇役のニコラス・ホルトが良かった。「アバウト・ア・ボーイ」でヒュー・グランドと張り合ったニコラス。「シングルマン」ではコリン相手にゲイの大学生役を熱演し、現在に至っている。彼も素敵なお気に入り英国俳優の一人。
クロエ・グレース・モレッツは「キャリー」を彷彿とさせる形相でワルを演じていて似合っている。

今月は所用が多くてシアターに行ったのは3回。普段は平均すると1ヶ月に10本は見ているというのに、そろそろ7月も終わってしまいそう。そして本作は初日に観たのに今頃レビューを書いている始末。

TOHOシネマズみゆき座にて(本日で上映終了)
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by margot2005 | 2016-07-21 22:35 | UK | Trackback(3) | Comments(2)

「ブルックリン」

「Brooklyn」2015 UK/カナダ/アイルランド
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アイルランドの小さな町エニスコーシーで姉と母と3人で暮らす少女エイリシュはより良い生活を求めて単身アメリカへ渡る。やがてニューヨーク、ブルックリンのミセス・キーオの邸宅で同郷の女性たちとの寮生活が始まり、高級デパートで働き始めるが孤独に苛まれ新生活に中々馴染めないでいた。そんな折、ダンス・パーティで知り合ったイタリア移民のトニーと出会う…

エイリシュに「つぐない/2007」「ウェイバック -脱出6500km-/2010」「ビザンチウム/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のシアーシャ・ローナン。
トニーに「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」のエモリー・コーエン。
ジムに「わたしを離さないで/2010」「シャドー・ダンサー/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2015」「エクス・マキナ/2015」のドーナル・グリーソン。
フラッド神父に「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「ウイークエンドはパリで/2013」「パディントン/2014」のジム・ブロードベント。
ミセス・キーオに「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「パディントン」のジュリー・ウォルターズ。
ミス・ケリーに「シャドー・ダンサー/2011」のブリッド・ブレナン。
エイリシュの姉ローズに「ハリウッド式 恋のから騒ぎ/2008」のフィオナ・グラスコット。
母親メアリーにジェーン・ブレナン。
友人ナンシーにアイリーン・オヒギンズ。
監督は「ダブリン上等!/2003」「BOY A/2007」のジョン・クローリー。

エイリシュの日常を淡々と描いていて最初は少々つまらないなぁなんて思っていたが、運命のいたずらでエイリシュがアイルランドに戻った辺りからストーリーが変化して行って惹きこまれた。
ちょっとネタバレ...
姉の死によってアイルランドに戻ったエイリシュにとって、一人暮らしとなった母親の側にいることはとても安心なことだった。友人ナンシーの結婚式に出席するために滞在を延長。そしてナンシーに紹介されたジムとつきあい始め心は揺らぐ。エイリシュはトニーから届いたエアー・メールに返事も書かず引き出しにしまいこむばかり。確かにトニーにどのように返事を書けばわからなかったに違いない。ジムと会っている事実を知らせるわけにもいかないし…。もし意地悪なミス・ケリーに詰問されなかったたらエイリシュはアイルランドに残ったのだろうか?

エイリシュの人生に関わる、新天地で出会ったおしゃべりで善人のミセス・キーオと、愛する故郷の意地悪なミス・ケリーの存在が真逆でなんとも興味深い。
1950年代のファッションを纏うエイリシュ。最初はダサイが次第に洗練されて行く過程がとても素敵に映る。シアーシャ・ローナンはまだ20歳を過ぎたばかりの年齢ながら妙に落ち着いた雰囲気の女性。少々憂い顔のせいかも知れない。ヒロイン役にはナイス・キャスティング。
トニーを演じたエモリー・コーエンは「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」でブラッドリー・クーパーの息子役。今回イメージが全く違って最初誰だかわからなかった。本作でのエモリー・コーエンは中々素敵だ。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-07-17 00:55 | UK | Trackback(4) | Comments(4)

「レジェンド 狂気の美学」

「Legend」2015 UK/フランス/USA
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1960年代初頭のロンドン。双子のレジーとロン兄弟は街の裏社会を牛耳っている。強い絆で結ばれた二人ながら、理知的で商才に長けるレジーに対して、ロンは狂暴ですぐにキレてしまう男。レジーはある日、部下で運転手の妹フランシスと出会い恋に落ちる…

レジー・クレイ/ロン・クレイに「ロックンローラ/2008」「裏切りのサーカス/2011」「ダークナイト ライジング/2012」「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」のトム・ハーディ。
フランシス・シェイに「2月の夏/2013」「ポンペイ/2014」のエミリー・ブラウニング。
レズリー・ペインに「マクベス/2015」のデヴィッド・シューリス。
マッド・テディー・スミスに「キングスマン/2014」のタロン・エガートン。
アンジェロ・ブルーノに「NOEL ノエル/2004」のチャズ・パルミンテリ。
ニッパー・リードに「アメリア 永遠の翼/2009」「アンコール!!/2012」のクリストファー・エクルストン。
監督、脚本は「ROCK YOU! [ロック・ユー!]/2001」「42 ~世界を変えた男~/2013」のブライアン・ヘルゲランド。

ギャングとは結婚したくないというフランシスの気持ちを考え、レジーは犯罪から距離を置こうとナイトクラブの経営に乗り出す。経営は順調に進み、幸せいっぱいのレジーはフランシスに結婚を申し込む。しかしフランシスの母親はギャングとの結婚に猛反対だった。一方でロンはレジーの行動が気に食わなくてトラブルを起こしてばかり。

レジーはトラブル・メーカーのロンに怒りを爆発させるが、兄弟の絆が崩れることはなかった。しかし反対にレジーとフランシスの間が崩れ始める。
フランシスは、ロンや“紅茶の入れ方も知らないの?”なんて意地悪をいう兄弟の母親の存在が疎ましくて仕方がない。しかしギャングの世界にはファミリーの強固な絆があり、フランシスはだんだんと疎外感に苛まれていく。そう、ギャングは所詮ギャングで足を洗うことなどできないらしい。

レジーは男たちの間で凄みを見せているかと思えば、恋人にはとても優しい顔に変わる。そして母親にはとろけるような笑みを浮かべるのだ。
メイクもありだけど双子の兄弟レジーとロンを演じ分けるトム・ハーディが実に上手い。ギャング役が似合う!似合う!

「キングスマン」でとてもキュートだったタロン・エガートンがゲイの青年役で妖しい魅力を漂わせている。
「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「リリィ、はちみつ色の秘密/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密/2015」のポール・ベタニーがノンクレジットで出演。そういえばポール・ベタニーは「ROCK YOU! [ロック・ユー!]」のチョーサー役で初めてお目にかかったUK俳優。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-07-04 23:28 | UK | Trackback(1) | Comments(0)

「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」

「A Royal Night Out」2015 UK
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1945年5月8日。ロンドンはヨーロッパの戦勝を祝う国民でお祝いモードに包まれている。今夜国王ジョージ6世がバッキンガム宮殿から国民に終戦を告げるスピーチを行う予定。そんな折、エリザベスは妹のマーガレットとバッキンガム宮殿を抜け出す...

エリザベス王女に「危険なメソッド/2011」「ドリーム・ハウス/2011」「複製された男/2013」「ドラキュラzero/2014」のサラ・ガドン。
マーガレット王女にベル・パウリー。
ジャックに「マクベス/2015」のジャック・レイナー。
国王ジョージ6世に「アナザー・カントリー/1983」「ベスト・フレンズ・ウェディング/1997」「理想の結婚/1999」「ターゲット/2010」のルパート・エヴェレット。
王妃エリザベスに「ミス・ポター/2006」「オレンジと太陽/2010」「戦火の馬/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」「博士と彼女のセオリー/2014」のエミリー・ワトソン。
スタンに「麦の穂をゆらす風/2006」「クィーン/2006」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「天使の分け前/2012」のロジャー・アラム。
監督は「キンキー·ブーツ/2005」の「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「情愛と友情/2008」のジュリアン·ジャロルド。

ロンドンの街に、生まれて初めてお忍びで外出する娘たちを心配し、母親である王妃エリザベスは護衛を手配する。しかしなから護衛が油断している間にマーガレットはロンドン・バスに飛び乗って街の喧噪の中へと消えてしまう。妹が気になるエリザベスは彼女を追いかける途中で空軍兵士のジャックと出会い行動を共にする。
一方で護衛は任務を全うせず、自らの楽しみに突進!マーガ レットもルンルンでロンドンの街を満喫!マーガレットが心配なエリザベスは彼女の後を追ってロンドンの街を駆け巡る!

本作は実話に着想を得たファンタジーとのこと。
ジャックがバッキンガム宮殿で国王、王妃、エリザベスと共に朝食をとったり、ジャックの家でエリザベスが彼の母親と紅茶を飲むなんて紛れもなくファンタジーの世界?

エリザベス2世は今年90歳。少し前にネットやTVで生誕90年のお祝い映像を見た。そしてタイムリーにも本作が公開され、あまり見るつもりはなかったのだけど何となく銀座に行って見てしまった。
今年29歳のサラ・ガドンが19歳のエリザベス役。彼女とても愛くるしい風貌なので19歳も意外に違和感ない。実物は妹のマーガレットのほうが美人に見えるが、ヒロインはエリザベスなので、マーガレットを演じるベル・パウリーより美しいサラ・ガドンがヒロインを演じたのかな?なんて思ってしまった。
「マクベス」でマルコム王子を演じたジャック・レイナーはちょっと太め(顔がデカイ?)でキュート。
ルパート・エヴェレット&エミリー・ワトソンは貫禄たっぷり。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-06-28 23:02 | UK | Trackback(2) | Comments(0)

「エクス・マキナ」

「Ex Machina」2015 UK
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プログラマーのケイレブは世界最大の検索エンジンを運営するブルーブック社に勤めている。ある日、社内試験に合格し、社長のネイサンから人里離れた大自然の中に建つ山荘へ招待される...

ケイレブに「わたしを離さないで/2010」「シャドー・ダンサー/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2015」のドーナル・グリーソン。
エヴァに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」「アンナ・カレーニナ」「ガンズ&ゴールド/2013」「コードネームU.N.C.L.E./2015」「リリーのすべて/2015」のアリシア・ヴィキャンデル。
ネイサンに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のオスカー・アイザック。
キョウコにソノヤ・ミズノ。
監督、脚本は「28日後…/2002」「わたしを離さないで/2010」「ジャッジ・ドレッド/2012」の脚本家アレックス・ガーランド。

山荘に到着したケイレブは秘密保持契約にサインし、ネイサンから、自宅は人工知能(AI)の開発研究施設であると明かされる。そしてケイレブに与えられた仕事はネイサンが開発した人工知能にチューリング・テスト(ロボットに知能があるかどうか判断するテスト)を行うことだった。やがてケイレブは女性型ロボット、エヴァと対面する。エヴァはとても美しく、英語を完璧に話し、絵を描くこともできた。そしてガラス越しながら面談を行う度にケイレブとエヴァの親密度は増して行く。

ケイレブがネイサンの山荘に招待されたのは、単に社内試験に合格し抽選に当たったわけではなく、ネイサンが最初から計画しケイレブを選んだのだ。そしてケイレブは美しいロボット、エヴァにどんどん惹かれていく。彼はエヴァに友情を感じ初めていたし、恋心を抱いていたかも知れない。

ロボットが人間に反逆するストーリーはとても興味深くて面白かった。
エヴァを演じるアリシア・ヴィキャンデルが素晴らしい。利用されるケイレブ役のドーナル・グリーソンは適役だし、基本的に善い人役が多いオスカー・アイザックがワル役を演じている。顔半分くらいヒゲに覆われた面構えは別人か?と思うくらいアイザックらしくない。でもあのヒゲが凄みを帯びていて役柄にぴったり。
キョウコ役のソノヤ・ミズノはダンサーでもあるそうで終始妖しい魅力を振りまいている。

地下に作られた無機質なインテリアのネイサンの自宅と、家の外の大自然の景色が真逆でドラマにインパクトを与えている。とても美しい渓流や森のシーンはノルウェーでロケされた模様。

都内では3カ所で上映している。ウイークデイの夕方上映ぎりぎりに飛び込んだら、空席は最前列のみでシアターはほぼ満席。見終わって納得だった。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-06-18 23:59 | UK | Trackback(11) | Comments(0)

「ヘイル、シーザー」

「Hail, Caesar!」2016 UK/USA
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1950年代のハリウッド。エディ・マニックスはどんなトラブルにも対応するスタジオの“何でも屋”。わがままなスター女優の尻拭いをしたり、演技のできないアクション俳優に希望を持たせたりと、日々つまらない仕事に甘んじるマニックスの悩みは尽きない。そしてこの頃TVの台頭に映画業界は危機感を抱いており、マニックスも密かにこの業界から足を洗おうかと考えていた。そんな折、「ヘイル、シーザー」に主演するスター俳優のベアード・ウィットロックが誘拐される事件が起こる…

エディ・マニックスに「アメリカン・ギャングスター/2007」「告発のとき/2007」「ミルク/2008」「ブッシュ/2008」「恋のロンドン狂騒曲/2010」「とらわれて夏/2013」「ボーダーライン/2015」のジョシュ・ブローリン。
ベアード・ウィットロックに「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のジョージ・クルーニー。
ホビー・ドイルに「イノセント・ガーデン/2013」「ブルージャスミン/2013」のオールデン・エアエンライク。
ローレンス・ローレンツに「007 スペクター/2015」のレイフ・ファインズ。
ディアナ・モランに「ヒッチコック/2012」「LUCY/ルーシー/2014」のスカーレット・ヨハンソン。
バート・ガーニーに「ジュピター/2015」「マジック・マイク XXL/2015」のチャニング・テイタム。
ソーラ・サッカー/セサリー・サッカーに「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のティルダ・スウィントン。
ジョー・シルバーマンに「マネーボール/2011」「ウルフ・オブ・ウォールストリート/2013」のジョナ・ヒル。
C・C・カルフーンに「ファーゴ/1996」「プロミスト・ランド/2012」のフランシス・マクドーマンド。
製作/脚本/監督/編集は「パリ、ジュテーム/2006」「バーン・アフター・リーディング/2008」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジョエル&イーサン・コーエン。

公開1週目に見ていたのにすっかり忘れていた一作。
シアターで予告編を何度も見た。やはり予行篇は上手く作られている。豪華な出演陣に惹かれたのが見ることになった大きな理由。ジョエル&イーサン・コーエンの世界も好きだし…。
でも主役をはれる豪華俳優総出演ながらなんとなく物足りなくて...皮肉っぽくて、可笑しいのだけど今一つだった。
俳優一人一人は皆素晴らしい。
中でもチャニング・テイタムの水兵役のダンス・シーンはナイス!でもでも、一番良かったのはレイフ・ファインズが監督するシーン。ヘタな俳優を演じるホビー・ドイルとの掛け合いは最高!もっと長いシーンにして欲しかった。

何はともあれ、スター俳優ベアード・ウィットロックの誘拐犯は“赤狩り”で職を失った脚本家たちだったり、ミュージカル俳優バート・ガーニーがソ連の潜水艦で祖国に帰って行くシーンはハリウッドを痛烈に皮肉っている!?

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-06-12 00:24 | UK | Trackback | Comments(0)

「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」

「The Eichmann Show」2015 UK
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“1961年にイスラエルで開かれた“アイヒマン裁判”を撮影し、世界にホロコーストの真実を伝えたテレビマンたちの実話を映画化したヒューマン・ドラマ。”

ミルトン・フルックマンに「恋愛上手になるために/2007」「こわれゆく世界の中で/2006」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」のマーティン・フリーマン。
レオ・フルヴィッツに「ギター弾きの恋/1999」「オータム・イン・ニューヨーク/2000」のアンソニー・ラパリア。
ミセス・ランドーにレベッカ・フロント。
エヴァ・フルックマンにゾーラ・ビショップ。
イスラエルの撮影スタッフDavid Landorに「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」のアンディ・ナイマン。
同じくYaakov Jonilowiczに「ハンナ・アーレント/2012」のニコラス・ウーデソン。
監督は「アンコール!!/2012」のポール・アンドリュー・ウィリアムズ。

1960年、ナチ親衛隊の将校アドルフ・アイヒマンが逃亡先のアルゼンチンのブエノスアイレスで、イスラエル諜報機関モサドにより身柄を拘束される。イスラエルへ移送されたアイヒマンはエルサレムの法廷で裁かれることになる。

1961年、米国人で革新派の敏腕TVプロデューサー、ミルトン・フルックマンは、アドルフ・アイヒマンの裁判を世界中にTV中継するという前代未聞の計画をたてTV放送権を獲得する。やがて赤狩りで職を失った米国人ドキュメンタリー監督レオ・フルヴィッツに白羽の矢を立て起用を決める。
始めは乗り気でなかったフルヴィッツだが、再起を狙いTVドキュメンタリー“アイヒマン・ショー”に賭けることを決意する。
家族と共にエルサレムに入ったフルックマンは、チームを編成し撮影の準備を進めて行く。しかしナチスシンパなどが嫌がらせの電話や、脅迫状で圧力をかけてくるのだった。

監督フルヴィッツは“アイヒマンをマスメディアが騒ぎ立てるような<モンスター>ではなく一人の人間としての彼の姿をカメラで暴きだしたい”と考えていた。
しかし“アイヒマンはわたしたちと同じ人間ではない…”と主張するイスラエル人スタッフたちから猛反撥が起こる。そして“アイヒマン・ショー”のTV撮影が始まり、直視できなくなったユダヤ人スタッフはブースから飛び出してしまう。

エルサレムのホテルの女主人ミセス・ランドーは最初フルヴィッツに好感を持っていなかった。しかし世界にホロコーストの真実を伝えるドキュメンタリー“アイヒマン・ショー”のTV中継を見て“あなたのおかげよ!”とフルヴィッツに告げるシーンはとても印象的。

ドイツ映画「ハンナ・アーレント/2012」でも描かれていた“アイヒマン・ショー”。合わせて見ると良いかも知れない。シアターにもそのDVDが置いてあった。

裁判の際、アイヒマンは“ユダヤ人大量殺害の執行はただ命令に従ったに過ぎない!”とコメントした。
裁判の後、“アイヒマンは怪物でも変質者でもなく陳腐な小役人。ごく普通に生きている凡庸な一般人によってユダヤ人虐殺は引き起こされた。”と評したハンナ・アーレントはもちろんユダヤ人。
そして“アイヒマン・ショー”の監督レオ・フルヴィッツもユダヤ人。
「ハンナ・アーレント」公開の際はとても話題なった。本作は少々二番煎じ気味で「ハンナ・アーレント」を見てなかったら、本作は見なかったかも知れない。

ヒューマントラストシネマズ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-06-05 00:21 | UK | Trackback(4) | Comments(0)

「マクベス」

「Macbeth」 2015 UK/フランス/USA
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内戦で荒廃したスコットランド。ダンカン王に忠誠を誓うグラミスの領主マクベスは、戦友のバンクォーと共に反乱軍の攻撃を交わし敵将を切り捨てる。やがて荒野の至る所に死体が散乱する中3人の魔女が現れ、マクベスがスコットランド王になると予言する...

マクベスに「スティーブ・ジョブズ/2015」のマイケル・ファスベンダー。
レディ・マクベスに「サンドラの週末/2014」のマリオン・コティヤール。
バンクォーに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「ボーン・アルティメイタム/2007」「思秋期/2010(監督、脚本)」「ブリッツ/2011」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「パレードへようこそ/2014」「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」のパディ・コンシダイン。
マクダフに「プロメテウス/2012」「ベルファスト71/2014」「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション/2015」のショーン・ハリス。
マルコム王子に「トランスフォーマー/ロストエイジ/2014」のジャック・レイナー。
レディ・マクダフに「コードネームU.N.C.L.E./2015」のエリザベス・デビッキ。
ダンカン王に「ニュー・ワールド/2005」「縞模様のパジャマの少年/2008」「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-/2010」「戦火の馬/2011」「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛/2011」「もうひとりのシェイクスピア/2011」「博士と彼女のセオリー/2014」のデヴィッド・シューリス。
監督はジャスティン・カーゼル。

シェイクスピアの4代悲劇の一つ“マクベス”の映画を見たのは初めて。舞台劇も見たことはなくて、本(戯曲)を読んだだけ。映画は舞台劇のように描かれていて、スコットランドやイングランドでロケされた、映画ならではの背景がドラマにマッチしてとても美しい。マクベスの狂気を現しているかのような血や炎のシーンが印象的。

マクベスの前に現れた魔女たちは、マクベスが王になり、さらに彼の戦友であるバンクォーの子孫が未来の王になると予言する。
マクベス夫人は夫を王にしよともくろみ、ダンカン王殺害に躍起になっているが、マクベスは自分が王になっても後を継ぐ存在がいないことを知っている。

“マクベス”を読んだのは大昔。当然大まかなストーリーしか記憶にない。映画を見て、この夫妻が子供を亡くしていたことを知った(オープニングに子供の葬式の模様が描かれる/原作とは違う設定かも知れない?)。その後再び子供には恵まれず夫妻にとってそれは大問題だった(貴族の領主にとって跡継ぎがいないのは致命的)。結局バンクォーと彼の息子フリーアンスも殺さざるを得なくなるのだ。
しかしマクベスに雇われた刺客はフリーアンス殺害に失敗する。やがてマクベスはかつての戦友バンクォーの幻影を見て錯乱状態になって行く。
マクベスは再び魔女たちの予言を聞く。それは“マクダフに用心せよ!”というものだった。スコットランドの貴族でファイフの領主であるマクダフには3人の子供がいた。もうこうなったらとことんやるしかない!と、燃えるような狂気を発散させマクベスはマクダフの妻子4人を火あぶりにかけて殺してしまうのだった。

見終わってマクベスって悪党ながらとても小心者だったんだと変に納得。
演じるマイケル・ファスベンダーは感情表現がとても上手い俳優で素晴らしい。「SHAME -シェイム-/2012」同様悩める男が実に似合う。
罪悪感に苛まれ、もがき苦しみながらも、燃えるような狂気を発散させる様はスゴい!
レディ・マクベス役のマリオン・コティヤールも然り。マリオンは夫をそそのかす悪妻役にぴったり。
脇を固めるUK人俳優、パディ・コンシダインにショーン・ハリス、そしてデヴィッド・シューリスの存在も忘れてはならない。

映画の公式サイトでは“シェイクスピア”俳優を始めとしたプロの人々が絶賛している。でも上映が始まってまだ3週目なのに、既に朝と夕方しか上映していない。やはり一般人には好まれない映画の様子。私的にはお気に入り俳優のマイケル・ファスベンダーが主演ということで見たに過ぎないのだから。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-05-29 22:31 | UK | Trackback(4) | Comments(0)