タグ:UK映画 ( 172 ) タグの人気記事

「ベロニカとの記憶」

The Sense of an Ending2017 UK

a0051234_21132658.jpg

ロンドンに暮らすトニーは妻のマーガレットと離婚して一人暮らし。年金生活を送りながら趣味で集めた中古カメラの店を経営している。娘のスージーは臨月でシングル・マザーになる予定。そんなある日、法律事務所から一通の手紙が届く。それには初恋の女性ベロニカの母親セーラが亡くなり、一冊の日記が彼に遺贈されたと記されていた…


ドラマは過去と現在を行ったり来たりして進んで行く。

ベロニカの母親セーラがなぜ自分に日記を遺贈したのか?納得がいかないトニーは法律事務所を訪問する。しかし担当者から、日記はベロニカが持っているが、渡すことを拒んでいるという答えが返ってくる。ますますわからなくなってしまったトニーは、過去に思いを馳せ、ベロニカとの再会を決意する。


トニーはとうとうベロニカと再会を果たす。

二人は橋の上で待ち合わせ、ベロニカはトニーを見つけて”ハロー!”と声をかける。でも実際にこのようなことが起きたら、互いに目印でもつけない限り相手がわからないのではないか?と思ったりした。40年ぶりに昔の恋人と再会するってどんな気分なのだろう?

互いに何事もなかったかのような顔をしてお茶するシーンがナイス。その後トニーはストーカーのごとくベロニカの後をつけ真実を知る。


しっとりとした地味な大人のドラマは、どのように展開されるか興味深く、そして見応えがあった。原タイトルの「終わりの感覚」が絶妙。

ラストを迎え、ドラマの中で”僕はベロニカともセーラとも寝ていない。”というトニーの言葉を思い出し謎が解けた。ベロニカではなく母親のセーラが過激な女性だったとは!でもそのようなムード漂わせていた確かに…。

学生時代のトニーの教師役で出演しているお気に入り俳優のマシュー・グードの出番が少なくて寂しい。

本作のシャーロット・ランプリングはとても穏やかな役。優しい表情を浮かべるシャーロットも中々素敵。セーラを演じる本来は穏やかなイメージのエミリー・モーティマーと真逆で面白い。


トニー・ウェブスターに「パディントン2/2017」のジム・ブロードベント。

ベロニカ・フォードに「さざなみ/2015」「アサシン クリード/2016」のシャーロット・ランプリング。

マーガレット・ウェブスターに「フランス組曲/2014」のハリエット・ウォルター。

スージー・ウェブスターに「セルフレス/覚醒した記憶/2015」のミシェル・ドッカリー。

ミスター・ハントに「マリアンヌ/2016」のマシュー・グード。

セーラ・フォードに「ラースと、その彼女/2007」「レオニー/2010」のエミリー・モーティマー。

ジャック・フォードに「キングスマン ゴールデン・サークル/2017」のエドワード・ホルクロフト。

若き日のトニーにビリー・ハウル。

若き日のベロニカに「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のフレイア・メイヴァー。

エイドリアン・フィンにジョー・アルウィン。

監督は「めぐり逢わせのお弁当/2013」のリテーシュ・バトラ。


新宿武蔵野館にて



[PR]
by margot2005 | 2018-02-13 20:32 | UK | Trackback | Comments(0)

「スリー・ビルボード」

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri2017 UKUSA

a0051234_21003529.jpg

アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビングに住むミルドレッド・ヘイズの娘アンジェラは、7か月前に何者かにレイプされた上殺害されていた。しかし犯人は未だ見つかっていない。進展しない警察の捜査にイラつくミルドレッドは抗議の広告を掲げることを思いつく…


アメリカの田舎(ロケ地はノースカロライナ州)って半端じゃないほど何もない?ミルドレッドが息子のロビーと住む家の周りは草原が広がるだけで、近隣には他の家もなかったように思える。

道路沿いに突然出現するスリービルボード。赤に黒字で書かれた文字が眩しい。

それには警察署長ウィロビーの名前が書かれていた。ウィロビーは困惑しながらも理解しようと努力するが、彼の部下の巡査ディクソンは怒りを募らせる。おまけにウィロビーを敬愛する町の住民も憤慨し、広告の掲載をやめるようミルドレッドに忠告する。元夫のチャーリーまでも...。

しかし誰もミルドレッドを諭すことはできず、彼女の行動はますますエスカレートして行く。


シアターで幾度となく予告編を見て期待していた1作。期待以上の素晴らしい!ドラマで大満足。

ミルドレッドを理解していたウィロビーと、ラスト近くで歩み寄るディクソンが最高。あの後、ミルドレッドとディクソンはどう行動したのだろう??とてもとても気になった。


マーティン・マクドナー作品はコリン・ファレル主演の2作品をwowowで鑑賞。ウディとサムも出演する「セブン・サイコパス」はクレージーな映画だった。本作のミルドレッドも相当クレージー。演じるフランシス・マクドーマンドは絶賛されたそう。彼女の「ファーゴ」は最高だったけど、怒りと悲しみを募らせる本作のマクドーマンドも素晴らしい!

マクドーマンド同様、ディクソン役のサム・ロックウェルも他に演じる俳優は思い浮かばないし、ウディ・ハレルソンとケイレブ・ランドリー・ジョーンズも然り。

お気に入り女優アビー・コーニッシュの出演も良かった。アビーって年々太っていく?

若いと思っていたサム・ロックウェルは今年50歳。クセのある個性派俳優で、超クセのあるフランシス・マクドーマンドに負けず劣らずといったところ。他の俳優もウディ・ハレルソンやケイレブ・ランドリー・ジョーンズにピーター・ディンクレイジと個性派ばかり。そうそう壊れたケイレブがお気の毒。


ミルドレッド・ヘイズに「ファーゴ/1996「ヘイル、シーザー/2016」のフランシス・マクドーマンド。

ウィロビーに「スウィート17モンスター/2016」のウディ・ハレルソン。

ディクソンに「フロスト×ニクソン/2008」「月に囚われた男/2009「バッド・バディ!私とカレの暗殺デート/2016」のサム・ロックウェル。

アンに「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「セブン・サイコパス/2012のアビー・コーニッシュ。

レッドに「ビザンチウム/2012」「ストーンウォール/2015」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。

チャーリーに「アメリカン・ギャングスター/2007」「セッションズ/2012」のジョン・ホークス。

ジェームズに「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」「ゲーム・オブ・スローンズ シリーズ/2011~2017」のピーター・ディンクレイジ。

ロビー・ヘイズに「マンチェスター・バイ・ザ・シー/2016」のルーカス・ヘッジズ。

アンジェラ・ヘイズにキャスリン・ニュートン。

ペネロープにサマラ・ウィーヴィング。

ディクソンの母にサンディ・マーティン。

監督、脚本、製作は「ヒットマンズ・レクイエム/2008」「セブン・サイコパス/2012」のマーティン・マクドナー。


TOHOシネマズシャンテにて



[PR]
by margot2005 | 2018-02-10 21:44 | UK | Trackback | Comments(8)

「ルイの9番目の人生」

The 9th Life of Louis Drax2016 UK/カナダ/USA

a0051234_18205784.jpg

サンフランシスコの海辺に暮らす少年ルイは、9歳の誕生日に両親とピクニックに出かけた際崖から転落して大怪我を負ってしまう。病院へ運ばれるが生体反応がなく死亡が確認される。しかし奇跡的に蘇生し昏睡状態に…


ドラマは昏睡に陥る前のルイの姿を挟みながら進んで行く。

ナタリーは難産の末ルイを生んだ。彼女の夫ピーターはルイの実父ではない。ルイは養父ピーターを軽視している様子だが、ピーターは心から息子を愛している。そして母親のナタリーは息子ルイが生き甲斐。

担当医Drパスカルに”ルイと私は繋がっているの…”と話しているが、それはルイを深く愛していると言いたいからに他ならない。

一番怪しくない人がというケースが多いサスペンス・ミステリー。途中で何となく感じはしたが、ラストを迎えてやはり!だった。幾度となく自分の身に降りかかる災難…なぜ?ルイはわかっていたのだ。


Dr.アラン・パスカルは子供の頃からの夢遊病者で、時折悪夢にうなされる。昏睡状態のルイが見る夢…ルイはDr.パスカルとリンクしているのではないだろうか?と思った。

監督はホラー映画が好きらしい。過去に見たのはイライジャ・ウッド主演の「マニアック」のみ。本作はホラーではないが、見ようによってはホラーかも知れない。


原作はリズ・ジェンセンによる世界的ベストセラー。小説を読んだら面白いかも?と思ったけど結末がわかってしまったのでやめたほうがよさそう。小説は世界的ベストセラーらしいが映画にはそれほど魅力を感じなかった。


Dr.アラン・パスカルに「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」のジェイミー・ドーナン。

ルイ・ドラックスにエイデン・ロングワース。

ナタリー・ドラックスに「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出/2015」のサラ・ガドン。

ピーター・ドラックスに「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場/2015」のアーロン・ポール。

Dr.ペレーズに「シェフ 三ツ星フードトラック始めました/2014」のオリヴァー・プラット。

ダルトン刑事に「ザ・ロード/2009」「アメリカン・バーニング/2016」のモリー・パーカー。

ヴァイオレット・ドラックスに「ブラック・スワン/2010」のバーバラ・ハーシー。

監督、製作は「マニアック/2012(脚本)」のアレクサンドル・アジャ。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



[PR]
by margot2005 | 2018-02-07 20:08 | UK | Trackback | Comments(0)

「パディントン2」

Paddington2」2017 UK/フランス/USA

a0051234_22124514.jpg

ペルーの山奥からロンドンにやって来たクマのパディントン。今ではブラウン家の一員で、都会暮らしにも慣れ幸せな日々を送っている。そんなある日、世界に1冊しかない飛び出す絵本を見つけたことから騒動に巻き込まれてしまう


クマのパディントン大好きなので公開を楽しみにしていた。

パディントンと、ベン・ウィショーの声がなんとなくミスマッチで好き。英国紳士ばりに話すパディントンがチャーミングなのだ。前作同様パディントンが窮地に立たされブラウン一家総出でクマを助けるために奔走する他愛ない物語。でも映画は大人も十分楽しめるように作られていてナイス!


見ていてパディントンと演じる俳優がうまい具合に溶け合っているところがこの映画の良いところ。

ダブル、ヒューは「ノッティングヒルの恋人/1999」以来の共演ながら、ドラマの中ではあまり関わりがなくて残念。でも何と言ってもこのドラマを盛り上げているのはヒュー・グラント&ブレンダン・グリーソン。コメディの二人は最高!

刑務所のユニフォーム…一足の赤いソックスだけでピンクに染まるなんてありえないけど…粗い男たちが着ていると滑稽で笑わせてくれる。そしてラストのヒューのダンスは最高のパフォーマンスで今一度見たい!


パディントンに「未来を花束にして/2015」「王様のためのホログラム/2016」のベン・ウィショー(声)。

ヘンリーブラウンに「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のヒュー・ボネヴィル。

メアリー・ブラウンに「僕と世界の方程式/2014」のサリー・ホーキンス。

ミセス・バードに「ブルックリン/2015」のジュリー・ウォルターズ。

ジュディ・ブラウンにマデリーン・ハリス。

ジョナサン・ブラウンに「インポッシブル/2012」のサミュエル・ジョスリン。

フェニックス・ブキャナンに「マダム・フローレンス! 夢見るふたり/2016」のヒュー・グラント。

ナックルズに「ヒトラーへの285枚の葉書/2016」のブレンダン・グリーソン。

ミスター・グルーバーに「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期/2016」のジム・ブロードベント。

ルーシーおばさんに「パレードへようこそ/2014」のイメルダ・スタウントン(声)。

パストゥーゾおじさんに「英国王のスピーチ/2010」のマイケル・ガンボン(声)。

監督、脚本は「パディントン/2014」のポール・キング。


TOHOシネマズスカラ座にて(2/2迄)/日本橋、新宿他で上映中


[PR]
by margot2005 | 2018-02-03 21:55 | UK | Trackback | Comments(4)

「ジャコメッティ 最後の肖像」

Final Portrait2017 UK

a0051234_22201974.jpg

1964年のパリ。アメリカ人作家ジェイムズ・ロードは美術評論家でもある。ある日、友人のアルベルト・ジャコメッティから”肖像画(下写真)のモデルになってくれないか?”と頼まれる。やがてロードはジャコメッティの”1日で終わるから~”という言葉を信じてアトリエに…


しかしながらロードのモデルは1日で終わらなかった。帰国する予定だった彼はそれを延期して肖像画のモデルを務めたのだ。

アトリエにはジャコメッティの愛人カロリーヌが突然やって来て作品作りが中断したり、気がのらないと描くのをやめて散歩に出かけたりする。結局作品が完成するのに18日が費やされた。


ジャコメッティは肖像画が完成しかけると白い絵の具でキャンバスを塗りつぶしまた一から描き始めるのだ。同じことが何度も何度も繰り返されロードは困惑してしまう。

ある時、ロードはアトリエに出入りするジャコメッティの弟ディエゴに”いつまでたっても肖像画が完成しないで困っている”と相談。そして兄をよく知るディエゴのアドバイスに従った所、画家はキャンバスを塗りつぶさないで筆を置きとうとう肖像画が完成する。


アルベルト・ジャコメッティについては良く知らないが20世紀を代表する芸術家の一人で、ドラマの中でピカソと交友があったことなどさりげなく語られている。

主演のジェフリー・ラッシュが本人(下二番目写真)に似ている。

気まぐれな天才画家と、生真面目そうな作家が対照的で面白い。それぞれのキャスティングも素晴らしい。

舞台はパリながらロケのシーンは全て英国ロンドン。

a0051234_22201114.jpg
a0051234_22195903.jpg

アルベルト・ジャコメッティに「キング・オブ・エジプト/2016」のジェフリー・ラッシュ。

ジェイムズ・ロードに「ノクターナル・アニマルズ/2016」のアーミー・ハマー。

ディエゴ・ジャコメッティに「1408号室/2007」トニー・シャルーブ。

アネットに「黄色い星の子供たち/2010」のシルヴィー・テステュー。

カロリーヌに「127時間/2010」のクレマンス・ポエジー。

監督、脚本は「美女と野獣/2017」のスタンリー・トゥッチ。


TOHOシネマズシャンテにて



[PR]
by margot2005 | 2018-01-21 22:46 | UK | Trackback | Comments(4)

「キングスマン ゴールデン・サークル」

Kingsman: The Golden Circle2017 UKUSA

a0051234_21034504.jpg
a0051234_21040972.jpg

スパイ機関キングスマンの本部はロンドンの高級テーラーの地下にある。ある日、一流スパイとなったエグジーはかつてのキングスマン候補生チャーリーの襲撃を受けるが危機一髪で撃退。やがてチャーリーは女ボス、ポピー率いる世界的麻薬組織ゴールデン・サークルに、身を置いていることが判明する


前作のコリンはもちろん、ジェフ、ハル、ジュリアンとオスカー俳優が新たに参加して過激になったキングスマンの続編は007にスラップスティック・コメディを足した様子。もちろん前の方が断然面白かったけど、こちらもそれなりに面白い。

カンボジアの密林に建てられたポピーのゴールデン・サークルはカラフルでド派手。彼女のミンチ・マシーンから作られるハンバーガーはブラック・コメディの世界。


CGを駆使したオープニングから始まって、ラストまでCG満載。エルトンの飛び蹴りもCGならでは?でもエルトンが出演しているのだからもう少し彼の歌が聞きたかった。


前作でまさか?死んだはずない?と思っていたハリーが蘇ったのは良いのだけど、今度はマーリンが!!マーリン役のマーク・ストロングはコリン同様お気に入り英国人俳優。是非次回作でハリーのように蘇っていただきたい!そして英国人マークが歌うカントリーロードが中々イケてる。

前作でエグジーに救われたプリンセス・ティルダがガール・フレンドで登場しているのもナイス。そしてイタリア、アルプスの恐ろしく回転するゴンドラのシーンはスゴかった!


エグジーに「レジェンド 狂気の美学/2015」「イーグル・ジャンプ/2016のタロン・エガートン。

ハリーに「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期/2016」のコリン・ファース。

マーリンに「女神の見えざる手/2016」のマーク・ストロング。

プリンセス・ティルダにハンナ・アルストロム。

ポピーに「アリスのままで/2014」のジュリアン・ムーア。

ジンジャーに「悲しみが乾くまで/2008」「クラウド アトラス/2012のハル・ベリー。

シャンパンに「ヤギと男と男と壁と/2009」のジェフ・ブリッジス。

ウイスキーに「グレートウォール/2016」のペドロ・パスカル。

テキーラに「ヘイル、シーザー/2016」のチャニング・テイタム。

チャーリーにエドワード・ホルクロフト。

ロキシーに「スノーホワイト/氷の王国/2016」のソフィー・クックソン。

エルトン・ジョンは本人役。

監督、脚本、製作は「キングスマン/2014」のマシュー・ヴォーン。


TOHOシネマズ日劇にて



[PR]
by margot2005 | 2018-01-17 21:55 | UK | Trackback(1) | Comments(6)

「否定と肯定」

DenialUKUSA

a0051234_19275957.jpg

1994年、アメリカ、ジョージア州アトランタ。ユダヤ人のデボラ・E・リップシュタットはエモリー大学で教鞭を執る歴史学教授で、ある時、ホロコースト否定論者デイヴィッド・アーヴィングを非難した著書を発表する講演が行われていた。しかしその最中、会場に突然現れたアーヴィングから名誉毀損で訴えると脅されてしまう…


訴えたデイヴィッド・アーヴィングは英国人。英国の司法制度では訴えられた側に立証責任があり、リップシュタットには「ホロコースト否定論」を崩す必要があった。やがて彼女を支持する人々からの寄付が集まり、法廷弁護士リチャード・ランプトンをリーダーとする大弁護団が組織される。


ホロコーストはユダヤ人のでっち上げでこのような真実はなかったと主張する人がいたなんて何という驚き!

結末はどうなる!まさか?なんて色々と想像したがやはりの結果だった。

リサーチのためランプトンとリップシュタットたちが訪れるポーランドのアウシュビッツや、ロンドンの裁判所での法廷劇に臨場感があり、とても見ごたえのあるドラマだった。


デボラ・E・リップシュタットを演じるレイチェル・ワイズはお気に入り英国人女優。このドラマではアメリカン役。レイチェル存在感あって良かった。そして、映画出演が実に多いトム・ウィルキンソンもナイス!ちょっと驚いたのはティモシー・スポールが痩せていたこと。この方かつてはかなり太っていたはず。ドラマでは意外にも嫌な役柄が似合っている。

英国人弁護士を演じるアンドリュー・スコットやジャック・ロウデンも適役。こんなに素敵なアンドリュー・スコットは初めて見た。「ダンケルク」のジャック・ロウデンのスーツ姿は凛々しくveryイケメン。


デボラ・E・リップシュタットに「光をくれた人/2016」のレイチェル・ワイズ。

リチャード・ランプトンに「マイ ビューティフル ガーデン/2016」のトム・ウィルキンソン。

デイヴィッド・アーヴィングに「ターナー、光に愛を求めて/2014」のティモシー・スポール。

アンソニー・ジュリアスに「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」マイ ビューティフル ガーデン」のアンドリュー・スコット。

ジェームズ・リブソンに「ダンケルク/2017」のジャック・ロウデン。

ローラ・タイラーに「スロウ・ウェスト/2015」「光をくれた人」のカレン・ピストリアス。

サー・チャールズ・グレイに「ミス・シェパードをお手本に/2015」のアレックス・ジェニングス。

ベラ・ライヒに「つぐない/2007」のハリエット・ウォルター。

監督は「ボディガード/1992」「ボルケーノ/1997」のミック・ジャクソン。


TOHOシネマズシャンテにて



[PR]
by margot2005 | 2018-01-03 20:24 | UK | Trackback | Comments(5)

「人生はシネマティック!」

Their Finest2016 UKスウェーデン

a0051234_20294055.jpg
a0051234_20283366.jpg

1940年、第二次世界大戦下のロンドンの街はドイツ軍の空襲が続いている。政府は国民の闘争心を奮起させるためプロパガンダ映画を製作していた。しかし映画界は徴兵により人手が足りない。そんな折、コピーライターの秘書をしていたカトリンが新作映画の脚本家に大抜擢される...


カトリン・コール「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」ジェマ・アータートン。

トム・バックリーに「世界一キライなあなたに/2016」サム・クラフリン。

アンブローズ・ヒリアードに「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」ビル・ナイ。

フィル・ムーアに「砂漠でサーモン・フィッシング/2011」レイチェル・スターリング。

エリス・コールに「リスボンに誘われて/2013」ジャック・ヒューストン。

ソフィー・スミスに「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」ヘレン・マックロリー。

サミー・スミスに「僕と世界の方程式/2014」エディ・マーサン。

カール・ランドベックに「女神の見えざる手/2016」ジェイク・レイシー。

レイモンド・パーフィットに「フランス組曲/2014」ポール・リッター。

陸軍長官に「アサシン クリード/2016」ジェレミー・アイアンズ。

ロジャー・スウェインに「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命/2016」リチャード・E・グラント。

監督は「17歳の肖像/2009」「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」ロネ・シェルフィグ。


コピーライターの秘書カトリンを採用したのは情報省映画局の特別顧問トム・バックリーで、カトリンのアイデアで採用された映画の題材は“ダンケルク”。それはダンケルクの撤退作戦でイギリスの兵士を救い出す双子の姉妹の物語。やがて仕事に取りかかったカトリンはバックリーたちと協力し合って脚本を書き上げていく。しかしわがままなベテラン俳優アンブローズ・ヒリアードの存在や、無理な要求を急き立てる政府からのプレッシャーに悩ませられる日々。


ラスト近くはちょっと悲しいがカトリンの輝かしい未来が見えそうなエンディングはとても良かった。


最初ヒゲをはやして眼鏡をかけたトムを演じるサム・クラフリンが彼と一致せず困った。サム・クラフリンはお気に入りUK俳優の一人。そして相変わらずビル・ナイが良い味出してナイス!ワンシーンにしか登場しない陸軍長官役のジェレミー・アイアンズは貫禄たっぷりで、この方ホント存在感のある俳優。

カトリンのパートナー、エリス役のジャック・ヒューストンや、アンブローズ・ヒリアードのエージェント役のエディ・マーサンなど個性派俳優も出演していて地味なドラマを盛り上げている。


映画を見てクリストファー・ノーランの「ダンケルク/2017」を思い出したのは言うまでもない。

映画はウーエルズでロケされた模様。


新宿武蔵野館にて



[PR]
by margot2005 | 2017-11-30 20:56 | UK | Trackback | Comments(4)

「ダンケルク」

Dunkirk2017 UK/オランダ/フランス/USA

a0051234_20342921.jpg
a0051234_20344060.jpg

1940年、フランス北端の港町ダンケルク。ドイツ軍に追い詰められた英仏連合軍40万の兵士たちは絶体絶命の状況を迎えていた。若き英国兵トミーが街中を必死で逃げ回り、ようやく辿り着いた海岸には、おびただしい数の兵士たちが救助の船を待っていた…”


トミーにフィオン・ホワイトヘッド。

ピーターにトム・グリン=カーニー。

ギブソンにアナイリン・バーナード。

アレックスにハリー・スタイルズ。

コリンズ(パイロット)にジャック・ロウデン。

ファリアー(パイロット)に「レジェンド 狂気の美学/2015」トム・ハーディ。

ミスター・ドーソンに「ブリッジ・オブ・スパイ/2015」マーク・ライランス。

ジョージに「ベルファスト71/2014」バリー・コーガン。

震える英国兵に「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」キリアン・マーフィ。

ボルトン中佐に「ブラナー・シアター・ライブ2016/ロミオとジュリエット」ケネス・ブラナー。

ウィナント大佐に「ジュピター/2015」ジェームズ・ダーシー。

監督、脚本、製作は「メメント/2000「ダークナイト ライジング/2012」「インターステラー2014」のクリストファー・ノーラン。


ドラマはダンケルクの浜辺の兵士、救出に向かう民間船の船長、空から彼らを守るパイロット、ファリアーを主軸に同時進行して行く。


ダンケルクは英国からフランスに行く一番の近道(ドーバー海峡を渡る/今では英仏海底トンネルを通ってロンドンからパリ迄電車で行けるなんて...)カレーの東に位置する。映画は実際にダンケルクの海岸で撮影された。映画の中での海のシーンは90%以上。


第二次世界大戦が舞台でドイツ軍と戦っているのにドイツ兵は一切登場しない。そして残虐なシーンも一切なし。魚雷に撃沈された潜水艦の中に閉じ込められた兵士たちの水攻めは苦しそうだったけど…。

何はともあれ戦闘機のシーンが圧巻!”Star Wars”の世界に迷い込んだような気がした。CGを駆使しないで描いたという飛行機のシーンはスゴい!


ボルトン中佐が救いに来た民間の船に気づき”Home!”と叫ぶシーンは感動を呼ぶ。そして英軍兵たちが海から救い出され家路へと急ぐ。浜に残ったボルトン中佐が”これからフランス兵を救う!”とウィナント大佐に宣言するシーン…あのケネス・ブラナーはかっこ良かったな。

エンディングに時の英国大統領チャーチルは33万人の英国兵を救ったと記されていた。

クリストファー・ノーランの描く戦争映画は通常の戦争映画とは少々趣が違ってとても見応えがあった。


お気に入り俳優トムとキリアンの出演を楽しみにしていた一作。基本的に主人公のいないドラマなので彼らの出番も少ない。

トムはマスクをつけているので殆ど顔が見えない。「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」もそうだったけど、こちらではトムの顔は99%は目のみ。ラスト、乗っていた飛行機を炎上させ、マスクを脱いだトムがクール!

そしてキリアンは謎の英国兵が似合っている。

兵士を救出するミスター・ドーソン役のマーク・ライランスも良かった。

映画の中でコーヒーではなく常に紅茶がでてくるシーンはさすが英国!


1964年製作のフランス映画「ダンケルク」を思いだした。ジャン・ポール・ベルモンド主演で、調べてみたらダンケルクから本国に撤退する英軍に便乗し、フランスの窮状を訴える任務を拝した。と記されている。この映画は相当前にTVで見たような気がするが、映画のタイトルとジャン・ポール・ベルモンド主演しか記憶にない。今一度見てみたい映画となった。


丸の内ピカデリーにて



[PR]
by margot2005 | 2017-09-18 21:35 | UK | Trackback(5) | Comments(4)

「ヒトラーへの285枚の葉書」

Alone in Berlin2016 UK/フランス/ドイツ

a0051234_18450042.jpg

19406月、ベルリン市民は戦勝ムードに沸いていた。そんなある日、工場で働くオットーと妻アンナの元に、ドイツ軍から1通の封書が届く。それは出征した一人息子ハンスの戦死の知らせだった。ヒトラーのせいでハンスは死んだ!と夫に訴えるアンナ。やがてオットーはカードとペンを手に取り、ヒトラーを批判する言葉を書き始める...


アンナ・クヴァンゲルに「美女と野獣/2017」エマ・トンプソン。

オットー・クヴァンゲルに「アサシン クリード/2016」ブレンダン・グリーソン。

エッシャリヒ警部に「僕とカミンスキーの旅 /2015」ダニエル・ブリュール。

プラル大佐に「悪党に粛清を/2015」ミカエル・パーシュブラント。

監督、脚本は「インドシナ/1992」「王妃マルゴ/1994」「天使の肌/2002:監督/脚本」「皇帝と公爵/2012」(ほとんど)チャーミングな王子/2013」のヴァンサン・ペレーズ。


オットー一人がやり始めたことだが、後にアンナが共に行動しカードを公共の場所にそっと置く日々が始まる。書き込みは指紋がつかないよう手袋をはめて行う慎重さ。

オットーが街中の店でカードを購入するシーンを見て証拠として残らないのか?とハラハラしたが、ある時、別人が逮捕され、後にオットーが逮捕されたのは他でもない彼が働く工場だった。


実話が元の映画なのでオットーとアンナの結末はわかっている。しかし何とかバレないでいて欲しいと願いながら見ていた。

原タイトル“Alone in Berlin”が語るように、オットーとアンナは単独でペンとカードでレジスタンス運動をしたのだ。

オットーが匿名で書いたカードは合計285枚。そしてその内の18枚はゲシュタポの懸命なる捜査にも関わらず見つからなかった。カードを読んで共感してもらおうと思っていたオットーながら、18枚以外は全て警察に届けられたわけだ。

ラスト、全てを読んだゲエッシャリヒ警部は窓からカードを道路にまき自殺する。あの行為はゲシュタポに対する抵抗以外の何ものでもない。


エマ・トンプソン、ブレンダン・グリーソン、そしてダニエル・ブリュールと皆素晴らしい。ブレンダン・グリーソンは寡黙な男が似合うし、コメディが似合うエマ・トンプソンも一人息子を亡くした母アンナを好演している。苦悩するダニエル・ブリュールもナイスだし、絶対的権力でエッシャリヒ警部を攻め立てるプラル大佐を演じるミカエル・パーシュブラントの気迫の演技がコワいほど。


ヴァンサン・ペレーズの初めての監督作品「天使の肌」は当時横浜で開催されていたフランス映画祭2003で鑑賞した。彼は映画祭の団長で運良くお目にかかることもできた。あれから14年経過!月日の経つのは実に早いものだ。映画はモルガーヌ・モレと今は亡きギヨーム・ドパルデューがカップルを演じる感動的な恋物語だったと記憶する。

ヴァンサン・ペレーズはかつてフランス製作の大作やコメディに多く出演してきた人気俳優。硬派な作品の監督としても素晴らしく才能豊かな人である。


新宿武蔵野館にて



[PR]
by margot2005 | 2017-07-11 19:23 | UK | Trackback | Comments(0)