タグ:ヴァレリオ・マスタンドレア ( 6 ) タグの人気記事

「甘き人生」

Fai bei sogni…akaSweet Dreams2016 イタリア/フランス

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母を失った男の魂の喪失と再生の物語。


マッシモに「おとなの事情/2016」ヴァレリオ・マスタンドレア。

マッシモ(幼少期)にニコロ・カブラス。

マッシモ(青春期)にダリオ・ダル・ペーロ。

エリーザに「シークレット・オブ・モンスター/2015」ベレニス・ベジョ。

マッシモの父にグイド・カプリーノ。

マッシモの母にバルバラ・ロンキ。

マッシモ(青春期)の友人エンリコにディラン・フェッラリオ。

エンリコの母に「ヴィオレット-ある作家の肖像-/2013」エマニュエル・ドゥヴォス。

大富豪アトスに「人間の値打ち/2013」ファブリツィオ・ジフーニ。

監督は「母の微笑/2002」「夜よこんにちは/2003「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「眠れる美女/2012のマルコ・ベロッキオ。


トリノに住む9歳のマッシモは地元のサッカーチーム、トリノの大ファン。ある夜、大好きな母がお休みのキスをした後、帰らぬ人となる。やがて父親に連れられて教会へ行き、神父から母の死を告げられるがマッシモは彼女の死を受け入れることができない。そして母の死因を知らないまま大人に成長する。


母の死はマッシモの人生にずっと影を落とし続けていた。ある時、マッシモは呼吸が苦しくなって病院で診察を受け、担当した女性医師のエリーザに惹かれてしまう。母は心筋梗塞で亡くなったとエリーザに告げるが、彼女の返答から母の死因に疑問を抱くようになる。

終盤で母の死因が明かされる。逝かせてあげなさい。というエリーザの言葉が胸に染みる。


原作はトリノ生まれのジャーナリスト、マッシモ・グラメッリーニの書いたベストセラー小説。

ドラマは60年代から90年代にかけて描かれる。

ジャーナリストであるマッシモが政治記者時代に取材した政界の構造汚職と検察による汚職捜査や、サラエヴォで取材したボスニア・ヘルツェゴビナの紛争などが描かれることでマッシモの新聞記者としての経歴をたどることができる。そしてスクリーンにサッカーの試合中継がたびたび流れるのはマッシモが一時期スポーツ記者だったから...60年代に流行ったMusic&ツイストが懐かしい。

ある時、母を愛せないと悩む中年男の人生相談投稿に答えるマッシモ。彼は母を亡くした男で、自身の経験を綴った投稿が大評判を呼ぶエピソードはとっても素敵だった。


大人のマッシモを演じるヴァレリオ・マスタンドレアがスゴく良かった。彼のこのようなキャラは初めて見たかも知れない。

出番は少ないながらフランス人女優エマニュエル・ドゥヴォスの存在感は圧倒的。

マッシモに癒しを与えるエリーザ役のベレニス・ベジョも良かったな。


イタリア映画祭2017で鑑賞/有楽町スバル座、ユーロスペースにて上映中



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by margot2005 | 2017-07-17 18:56 | イタリア | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「甘き人生」

Fai bei sogni…akaSweet Dreams2016 イタリア/フランス

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母を失った男の魂の喪失と再生の物語。


マッシモに「おとなの事情/2016」ヴァレリオ・マスタンドレア。

マッシモ(幼少期)にニコロ・カブラス。

マッシモ(青春期)にダリオ・ダル・ペーロ。

エリーザに「シークレット・オブ・モンスター/2015」ベレニス・ベジョ。

マッシモの父にグイド・カプリーノ。

マッシモの母にバルバラ・ロンキ。

マッシモ(青春期)の友人エンリコにディラン・フェッラリオ。

エンリコの母に「ヴィオレット-ある作家の肖像-/2013」エマニュエル・ドゥヴォス。

大富豪アトスに「人間の値打ち/2013」ファブリツィオ・ジフーニ。

監督は「母の微笑/2002」「夜よこんにちは/2003「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「眠れる美女/2012のマルコ・ベロッキオ。


トリノに住む9歳のマッシモは地元のサッカーチーム、トリノの大ファン。ある夜、大好きな母がお休みのキスをした後、帰らぬ人となる。やがて父親に連れられて教会へ行き、神父から母の死を告げられるがマッシモは彼女の死を受け入れることができない。そして母の死因を知らないまま大人に成長する。


母の死はマッシモの人生にずっと影を落とし続けていた。ある時、マッシモは呼吸が苦しくなって病院で診察を受け、担当した女性医師のエリーザに惹かれてしまう。母は心筋梗塞で亡くなったとエリーザに告げるが、彼女の返答から母の死因に疑問を抱くようになる。

終盤で母の死因が明かされる。“逝かせてあげなさい。”というエリーザの言葉が胸に染みる。


原作はトリノ生まれのジャーナリスト、マッシモ・グラメッリーニの書いたベストセラー小説。

ドラマは60年代から90年代にかけて描かれる。

ジャーナリストであるマッシモが政治記者時代に取材した政界の構造汚職と検察による汚職捜査や、サラエヴォで取材したボスニア・ヘルツェゴビナの紛争などが描かれることでマッシモの新聞記者としての経歴をたどることができる。そしてスクリーンにサッカーの試合中継がたびたび流れるのはマッシモが一時期スポーツ記者だったから...。60年代に流行ったMusic&ツイストが懐かしい。

ある時、“母を愛せない”と悩む中年男の人生相談投稿に答えるマッシモ。彼は母を亡くした男で、自身の経験を綴った投稿が大評判を呼ぶエピソードはとっても素敵だった。


大人のマッシモを演じるヴァレリオ・マスタンドレアがスゴく良かった。彼のこのようなキャラは初めて見たかも知れない。

出番は少ないながらフランス人女優エマニュエル・ドゥヴォスの存在感は圧倒的。

マッシモに癒しを与えるエリーザ役のベレニス・ベジョも良かったな。


有楽町朝日ホールにて


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by margot2005 | 2017-05-09 22:50 | 映画祭 | Trackback(2) | Comments(0)

「おとなの事情」

Perfetti sconosciuti…akaPerfect Strangers2016 イタリア

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ある月食の夜、幼なじみの男性4人がそれぞれのパートナー同伴で食事会を開くことになる。ロッコとエヴァ夫婦の家にやって来たのはレレとカルロッタ夫婦にコジモとビアンカ夫婦。そして後はペッペを待つばかり。離婚歴があるペッペは新しい恋人と参加するはずだったが、恋人の都合がつかずペッペは一人参加となる。食事が始まり会話も弾む中、エヴァがゲームをしようと提案する。それはそれぞれの携帯に届いたメールや電話を見せ合うこと。やがて一人のスマートフォンにメールが届く…


ペッペに「愛と欲望 ミラノの霧の中で/2006」「まなざしの長さをはかって/2007」「人生、ここにあり!/2008」「司令官とコウノトリ/2012」「幸せの椅子/2013」ジュゼッペ・バッティストン。

レレに「ローマに消えた男/自由に乾杯!/2013」「天使が消えた街/2014」ヴァレリオ・マスタンドレア。

カルロッタに「ローマ、恋のビフォーアフター/2011」のアンナ・フォリエッタ。

コジモに「いつだってやめられる/2014」エドアルド・レオ。

ビアンカに「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「ハングリー・ハーツ/2014」アルバ・ロルヴァケル。

ロッコに「神様の思し召し/2015」マルコ・ジャリーニ。

エヴァに「それもこれもユダのせい/2009」「パリより愛をこめて/2010」「カプチーノはお熱いうちに/2013」カシア・スムートニアック。

監督、脚本、原案はパオロ・ジェノヴェーゼ。


イタリア映画は大好きだし、出演陣も豪華だしで楽しみにしていた一作。でもこのブラック・コメディはあまり好きじゃない。イタリアで流行ったらしいが日本人の感性に合うかどうかは疑問?あれだけごちゃごちゃになった夫婦&友人関係がラストでは….。してやられたラストに唖然!

そして食事会を月食の夜に設定して、不思議な現象が起きても可笑しくない?なんて考えたのかも?

映画はほぼ密室劇。原タイトルの“完全なる他人”はどう理解すれば良いのやら?邦題の”大人の事情”って?


携帯というのはとてもパーソナルなもので、たとえ夫婦であっても互いに見せ合うなんて考えられない。だからそれをテーマにしたら面白いと思ったのだろうか?このドラマを考えた人は?まぁテーマとしては面白いかも知れないけれど、映画としては今ひとつだった。


シネマカリテにて


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by margot2005 | 2017-04-03 23:17 | イタリア | Trackback(1) | Comments(0)

「天使が消えた街」

「The Face of an Angel」2014 UK/イタリア/スペイン
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2007年、イタリア、シエナで英国人留学生エリザベスが殺害され、容疑者としてルームメートのアメリカ人留学生ジェシカと、その恋人が逮捕される。時がたち2011年のイタリア、シエナ。今、裁判所で一審で有罪判決を受けた彼らの控訴審が始まろうとしている…

トーマス・ラングに「ニューヨーク、恋人たちの2日間/2012」「誰よりも狙われた男/2013」のダニエル・ブリュール。
シモーン・フォードに「ハード・ラッシュ/2012」「トータル・リコール/2012」のケイト・ベッキンセール。
メラニーに「アンナ・カレーニナ/2012」のカーラ・デルヴィーニュ。
エドゥアルドに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2010」「家の主たち/2012」「自由に乾杯!/2013」「幸せの椅子/2013」のヴァレリオ・マスタンドレア。
監督は「マイティ・ハート/愛と絆/2007」「イタリアは呼んでいる/2014」のマイケル・ウィンターボトム。

2007年にイタリアの古都ペルージャで留学生殺人事件が起こった。“アマンダ・ノックス事件”と名づけられたそれは日本人にとって知る由も無いが、欧米のメディアで大センセイションを巻き起こしたという。映画の舞台はトスカーナ地方シエナに置き換えられている。

主人公はロンドン在住の映画監督トーマス・ラング。トーマスは事件をテーマにフィクション映画を作ろうと取材のためシエナに赴く。ローマ在住のアメリカ人ジャーナリストのシモーンを案内役に取材を進めるが、伝わって来るのはスキャンダラスな話ばかり。トーマスは真実を描きたいと思っていたのでシモーンが紹介してくれた報道陣とは一線を置くことになる。そんな折、カフェで英国からの留学生メラニーと出会う。

ドラマの大筋はトーマスの心理状態...シエナにいる彼はL.A.に住む別れた娘が恋しくてならない。そしてシモーンに欲望を覚え、メラニーのはつらつとした若さに魅了されている。映画の脚本は中々進まず焦りからドラッグを買い求める。

シモーンに紹介されて出会ったシエナ在住の少々奇怪なるイタリア男エドゥアルドの存在が面白い。演じるのはヴァレリオ・マスタンドレア。出番は少ないながら独特の魅力を放つヴァレリオ・マスタンドレアが良いな。メラニー役のカーラ・デルヴィーニュも然り。
ケイト・ベッキンセールはニコル・キッドマン同様苦手な女優。
ダニエル・ブリュールの映画はたくさん見ている。この人は俳優っぽくないというのか地味で、ドラマの中の低迷中の監督役がしっくりくる。

映画にはそれほど引込まれなかったが、トスカーナ地方のシエナが素晴らしく美しくて魅せられる。世界中の人に愛されるあのカンポ広場でも撮影されていた。
映画を見終わって記憶に残ったのはシエナの美しい街だけ?

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-09-15 21:46 | UK | Trackback(3) | Comments(0)

イタリア映画祭2015...「幸せの椅子」

「La sedia della felicità」2013 イタリア
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ヴェネツィア近郊の海辺の町でエステサロンを経営するブルーナは借金地獄の日々。ある日、刑務所で定期的にネイルケアをする女囚ノルマが亡くなる。著名なる窃盗犯の母親であるノルマの最期の言葉は…“自宅の居間にある椅子の一つに宝石を隠してある。”というものだった。早速ノルマの屋敷に潜入するが、森から現れたイノシシに追いつめられ窮地に陥る。友人に電話をかけてもつながらず、ブルーナは仕方なくサロンの真向かいでタトゥの店を経営するディーノに電話で助けを求める...

ディーノに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2010」「家の主たち/2012」「自由に乾杯!/2013」のヴァレリオ・マスタンドレア。
ブルーナに「見わたすかぎり人生/2008」「初任地にて/2010」「我らの生活/2010」のイザベラ・ラゴネーゼ。
ヴァイネル神父に「愛と欲望 ミラノの霧の中で/2006」「まなざしの長さをはかって/2007」「人生、ここにあり!/2008」「司令官とコウノトリ/2012」のジュゼッペ・バッティストン。
TVに出演する美術商役で「もうひとつの世界/1999」「カイマーノ/2006」「ジョヴァンナのパパ(ボローニャの夕暮れ)/2008」「恋するローマ 元カレ/元カノ/2009」のシルヴィオ・オルランドが友情出演している。
監督は「まなざしの長さをはかって/2007」「ラ・パッショーネ/2010」のカルロ・マッツァクラティ。

ノルマの屋敷にあるはずの椅子…しかしそれはどこを探してもない。一方で、刑務所でノルマを看取ったヴァイネル神父も椅子探しを企んでいた。全部で8脚ある椅子は裁判所の入札にかけられ行方がわからなくなっていたのだ。
離婚後の養育費の支払いに悩まされるディーノも一攫千金狙いで椅子探しに参加。
右往左往するブルーナ、ディーノ、ヴァイネル神父の3人の姿がばかばかしいほど滑稽ながら、あのようなシチュエイションになったらやはり誰もがやるかも?と思ったりした。

ヴェネツィア、ポー川、オーストリア国境近くのトレンティーノなどで撮影された景色が美しい。
こちらはカルロ・マッツァクラティのとっても素敵で、ちょっと切ないロマンティック・サスペンスな作品「まなざしの長さをはかって」とは全く違った趣のコメディ。今年の映画祭では3本続けてコメディを観たが本作も中々面白かった。

有楽町朝日ホールにて

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by margot2005 | 2015-05-05 00:13 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2013...「家の主たち」

「padroni di casa」...aka「Homeowners」2012 イタリア
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タイル職人の兄弟コジモとエリアは、ある日ローマからアペニン山脈の小さな村にやってくる。彼らを雇ったのは国民的シンガーのファウスト・ミエリ。ファウストは妻モイラの病気療養のため一線を退き密かに暮らしていた...
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コジモに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2010」のヴァレリオ・マスタンドレア。
エリアに「NINE/2009」「ナポレオンの愛人」のエリオ・ジェルマーノ。
ファウスト・ミエリに「太陽のバカンス/1963」のジャンニ・モランディ。
モイラ・ミエリに「ミュンヘン/2005」 「ぼくを葬る/2004」「明日へのチケット/2005」「華麗なるアリバイ/2007」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
アドリアーナにフランチェスカ・ラッピ。
ダヴィデにロレンツォ・リヴォラ。
監督は「ミラノ、 愛に生きる/2009」でアントニオを演じたエドアルド・ガブリエリーニ。

山中で村の有力者の息子ダヴィデが狼を殺してしまう事件からドラマは始まる。保護される狼を殺すのは違法。仕事でこの村にやって来たエリアは偶然死んだ狼を目にするが、ダヴィデの鋭い視線に口を閉ざす。そしてある日、エリアは美しい村の娘アドリアーナと出会う。アドリアーナはローマからやって来たハンサムなエリアを誘惑し始める。やがてそれを知ったダヴィデは不快感を示し、兄であるコジモにも嫌がらせをするようになる。
一方でファウストは妻モイラの病状が芳しくないことに不安を募らせていく。

地元民の結びつきが深い田舎の村に、ある日突然やって来た都会人。美しい山に囲まれた寒村に不協和音が生じ、悪魔が囁き始める。
ファウストの妻モイラは自ら死を選んだわけだが、それ以外の人々は悪魔に踊らせれた結末。あの陰惨な結末はとても衝撃的だった。

映画のポスターがスゴくて興味深い。結婚式の記念写真の新郎新婦どちらも狼なのだ。でも本作を観ればわかる。オープニングに狼が登場し、壮絶な報復にも似たラストはオープニングの狼とダブってしまった。

時代物「ナポレオンの愛人」に出演してたエリオ・ジェルマーノを久方ぶりで見た。時代物似合っていたが本作での都会のハンサム・ガイもイケてる。
ファウスト役のジャンニ・モランディって聞いたことある。彼はやはりイタリアの大御所シンガーで10年ぶりの銀幕復帰とか。

有楽町 朝日ホールにて(イタリア映画祭:5/6で終了)
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by margot2005 | 2013-05-07 21:47 | 映画祭 | Trackback(1) | Comments(2)