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「歓びのトスカーナ」

La pazza gioia…akaLike Crazy2016 イタリア/フランス

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イタリア、トスカーナ州にある診療施設ヴィラ・ビオンディでは、心に問題を抱えた女性たちが社会復帰のために治療を受け、寝食を共にしている。ベアトリーチェは極度の虚言癖を持つ自称、伯爵夫人で、施設では女王のように振る舞いつつ常にハイテンションで喋りまくっている。ある日、タトゥだらけで極端に痩せたドナテッラがやって来る。ドナテッラに目を付けたベアトリーチェは彼女に付きまとい世話を焼く内、最愛の息子と引き離されていたことを知る…


ベアトリーチェに「人間の値打ち/2013」ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。

ドナテッラに「ハートの問題/2009」ミカエラ・ラマツォッティ。

ドクター・ザッパにヴァレンティーナ・カルネルッティ。

ドクター・ロレンツィーニに「孤独な天使たち/2012」トンマーゾ・ラーニョ。

監督は「ナポレオンの愛人/2006」「人間の値打ち/2013」パオロ・ヴィルズィ。


おしゃべりな中年女と自分の殻に閉じこもる若い女。対照的な二人が施設を脱走しつかの間の自由を謳歌するロード・ムービー。

何はともあれ虚言癖のある自称、伯爵夫人ベアトリーチェの行動が破天荒!車を盗んだかと思えば、超高級レストランで”わたしは伯爵夫人だけど今は持ち合わせがないの。”と言いつつ逃げ出して無銭飲食。押し掛けた銀行でも”わたしは伯爵夫人だけどお金を用立ててくれる!”なんて宣う。銀行が用立てるなんてあり得ない!のに…。


離婚、子供を連れての自殺未遂と別れ。心に傷を抱える女性たちは立ち直れるのだろうか?

イタリア映画祭2017で上映された時見るかどうか迷ったが配給がついていたので見送った。映画祭ではチケット完売。今回の上映ではかなり期待して見に行ったが、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが喋りまくり少々うるさかったのは否めない。イタリア旅行で何度も感じたようにイタリア語って耳にうるさい言語かも?

でもヴァレリア・ブルーニ・テデスキとミカエラ・ラマツォッティの成りきりぶりはさすが!

テーマは全く違うがアメリカ映画「テルマ&ルーズ」を思い出す。


シネスイッチ銀座にて


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by margot2005 | 2017-07-19 21:59 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「人間の値打ち」

「Il capitale umano」…aka「Human Capital」2013 イタリア/フランス

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イタリア・ミラノ郊外。町で小さな不動産屋を経営するディーノは、後妻で診療内科医のロベルタと娘のセレーナの三人暮らし。ある日、ディーノはセレーナのボーイフレンド、マッシミリアーノの家に娘を車で送ることになる。マッシミリアーノの父親ジョヴァンニは投資ファンドで大もうけした大富豪。やがてディーノは豪邸の庭でテニスに興じるジョヴァンニに自らを紹介し、強引にテニスの相手に加わる。ジョヴァンニの妻カルラは元舞台女優で、今では何不自由ない暮らしながら、夫からはトロフィーワイフ扱いされ自身の居場所が見いだせない空虚な日々。そしてセレーナはリッチな生活を送るボーイフレンド、マッシミリアーノに別れを告げようとしている...


カルラ・ベルナスキに「アスファルト/2015」ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。

ディーノ・オッソラに「まなざしの長さをはかって/2007」「ブルーノのしあわせガイド/2011」ファブリッイオ・ベンティヴォリオ。

ロベルタに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「私たちの家で(愛と欲望 ミラノの霧の中で)/2006」「湖のほとりで/2007」「バッグにはクリプトナイト/2011」「あなたたちのために/2015」ヴァレリア・ゴリノ。

ジョヴァンニ・ベルナスキに「輝ける青春/2003」「湖のほとりで」「バッグにはクリプトナイト」のファヴリッツィオ・ジフーニ。

ドナート・ルッソマンノに「われらの子供たち/2014」ルイジ・ロ・カーショ。

セレーナ・オッソラにマティルデ・ジョリ。

マッシミリアーノ・ベルナスキにグリエルモ・ピネッリ。

ルカ・アンブロジーニにジョヴァンニ・アンサルド。

監督、脚本は「ナポレオンの愛人/2006」パオロ・ヴィルズィ。


自分の居場所が見いだせない富豪の妻カルラ、投資ファンドで一攫千金を狙う男ディーノ、愛に疑念を抱く高校生のセレーナ…3人を軸にドラマは進んで行く。


カルラは町にある唯一の劇場が老朽化で取り壊しになることを知り、夫に資金提供を申し出る。自ら運営委員会を立ち上げ、屋敷に評論家や劇作家のドナートを呼び寄せ議論を交わす。そして次第にカルラとドナートの関係は深まって行く。

一攫千金を狙うディーノは銀行から70万€を借り入れジョヴァンニの投資ファンドに参加する。

リッチなボーイフレンドがつまらなくなったセレーナは、診療内科医ロベルタの勤務先で出会った一風変わった少年ルカに恋をする。

彼らには家族が知らない思惑や秘密がぎっしり。


ドラマのオープニングはクリスマス・イブのひき逃げ事故。

車を運転していたのは誰?真実を知るのは誰?と、じわじわ真実が暴かれて行く過程が興味深くて面白い。

金持ちに取り入ろうとする父親と、金持ちの息子を捨てる娘の行動が真逆で滑稽だ。


本作はイタリア・アカデミー賞で7冠に輝いたシリアス・ドラマ。ある夜、突然起こった一つの事故から、金持ち、中間層、低所得者の3つの家庭の隠された秘密と欲望が浮かび上がる。

邦題の「人間の値打ち」とは事故で亡くなった人に支払われる慰謝料のこと。

ヴァレリア・ブルーニ・テデスキは富豪の妻より、「アスファルト」の生活に疲れた中年女性の方が断然似合う。


Bunkamura ル・シネマにて



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by margot2005 | 2016-10-26 00:10 | イタリア | Trackback(2) | Comments(0)

「アスファルト」

「Asphalte」…aka「Macadam Stories」2015 フランス
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フランス郊外の団地に暮す不器用で孤独な男女を描いた群像ドラマ。

ジャンヌ・メイヤーに「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇/1995・甘い罠/2000」「愛、アムール/2012」「皇帝と公爵/2012」「ラブストーリーズ エリナーの愛情/2013」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」「間奏曲はパリで/2013」のイザベル・ユペール。
シャルリにジュール・ベンシェトリ。
看護師に「ミュンヘン/2005」 「ぼくを葬る/2004」「明日へのチケット/2005」「華麗なるアリバイ/2007」「家の主たち/2012」「ローマに消えた男/自由に乾杯!/2013」「サンローラン/2014」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
スタンコヴィッチにギュスタヴ・ケルヴェン。
マダム・ハミダに「ディーバンの闘い/2015」のタサディット・マンディ。
ジョン・マッケンジーに「ドリーマーズ/2003」「シルク/2007」「ファニーゲーム U.S.A./2007」のマイケル・ピット。
監督、脚本は「歌え!ジャニス・ジョプリンのように/2003」のサミュエル・ベンシェトリ。

愛に飢えた落ちぶれ女優と家庭の愛に飢えた少年。さえない自称写真家と何かわけあり気味の夜間勤務の看護士。フランスに不時着してしまったNASAの宇宙飛行士と、刑務所に収監中の息子を抱えるアルジェリア移民のマダム。ドラマは3つの物語が同時に進行する。
登場する人々の共通点は全員不安定で孤独。しかしそれぞれが偶然出会った相手との数日間で心の平安を取リ戻すといった趣でラストは爽やかだった。

宇宙服で団地のキッチンにいるジョン・マッケンジーの姿と、エクササイズ用の自転車をこぎすぎて骨折し、車椅子に乗るハメになった自称写真家のスタンコヴィッチが笑いを誘う。
マダム・ハミダのお土産のクスクス持参で、迎えに来たNASAのヘリコプターに乗り込む宇宙飛行士ジョンのラストは滑稽で最高。
コメディってほどのものではないが、全体的になんとなく可笑しくてほのぼのとした雰囲気を醸し出している。

ジョンとマダム・ハミダは言葉が全く通じないにも関わらず次第に心を通わせて行く。それはジャンヌとシャルリ、そして互いに惹かれ合うようになるスタンコヴィッチと看護師にも見て取れた。
本作は設定が可笑しくてちょっと趣の変わったドラマ。そういえばサミュエル・ベンシェトリの「歌え!ジャニス・ジョプリンのように」も風変わりなドラマだったのを思い出す。

シャルリ役のジュール・ベンシェトリは監督の息子で、フランスの名優ジャン=ルイ・トランティニャンの孫。
スタンコヴィッチを演じるギュスタヴ・ケルヴェンは予告編を見た時まさか?リュック・ベッソン?なんて思ったけど…むさ苦しいところがそっくり。
マイケル・ピット久しぶり!

シネ・リーブル池袋にて
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by margot2005 | 2016-09-16 23:59 | フランス | Trackback(4) | Comments(0)

フランス映画祭2009...「華麗なるアリバイ」

「Le Grand Alibi」2007 フランス

アガサ・クリスティの「ホロー荘の殺人」を映画化したサスペンス・ドラマ。
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精神科医ピエールに「ラクダと針の穴 /2002」ランベール・ウイルソン。
ピエールの妻クレールに「灯台守の恋/2003」「愛されるために、ここにいる/2004」のアンヌ・コンシニエ。
上院議員アンリに「プロヴァンスの恋 /1995」「コード/2008」のピエール・アルディティ。
アンリの妻エリアーヌに「輝ける女たち/2005」「恋愛睡眠のすすめ/2005」のミュゥ・ミュゥ。
彫刻家エステルに「ラクダと針の穴 」「5 x 2 / ふたりの5つの分かれ路/2003」 「ぼくを葬る/2004」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
酒びたりの作家フィリップに「恋は足手まとい/2005」のマチュー・ドゥミ。
妖艶な女優レアに「コルシカン・ファイル /2003」のカテリーナ・ムーリノ。
刑事に「パリ/2007」のモーリス・ベニシュー。
監督、共同脚本は「Mの物語/2003」「ランジェ公爵夫人/2007」の脚本家パスカル・ボニゼール。
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上院議員のアンリと妻エリアーヌはフランスの小さな村ヴェトゥイユの大邸宅に住んでいる。ある日、彼らに招待された客は次々と到着し、最後に現れたのはイタリア人女優のレア。レアを見て驚いたのはピエール。レアは一時期ピエールと愛し合っていた。
一方でエステルもピエールと恋愛中。ピエールには美しい妻クレールと二人の子供がいる。
そんな折、一発の銃声と共に殺人事件が起こる。人々が駆けつけた時、屋敷のプールには銃で撃たれたピエールとその妻クレール、そしてエステルの姿があった...
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アガサ・クリスティの小説は大好きで、映画の原作である「ホロー荘の殺人」は読んでいる。
「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵/2005」「ゼロ時間の謎/2007」に続きフランス版クリスティもの3作目。
「ゼロ時間の謎」はとても面白かった。この作品はそれほどでもなかったかな?しかしフランス人気俳優が多々出演し、リッチな人々を背景に描く映画は、撮影に使われた豪邸や、女性たちのファッションがとても素敵で見ていて楽しめる。
邦題の“華麗なるアリバイ”って?どこが華麗なのか??殺されたピエールの愛人関係が華麗であるからかな?まぁ仮題なので、一般公開の際には違ったタイトルになってるかも知れない。原題の“大いなるアリバイ”というのもピント来ない。
フランス人は大人の楽しみには子供を伴わない。「コード/2008」では、集まった夫婦にはそれぞれ子供が存在したが、一切子供の姿は映らなかった。この作品でもピエールとクレールの子供たちがワンシーン登場しただけ。大人たちが楽しんでいる間、小さな子供たちはどうしているのだろうか?ちょっと気になるけど、大人の世界と子供の世界をきっちりとわけているフランス人て羨ましいことこの上ない。

映画祭のオープニングは観てないのでジュリエット・ビノシュの姿は見れなかったが、アンヌにはお目にかかれた。映画での形相とは全く違うとってもチャーミングなフランス女優。
2010年に渋谷Bunkamuraル・シネマにて公開予定。
TOHOシネマズ六本木ヒルズにて...
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by margot2005 | 2009-03-22 20:27 | 映画祭 | Trackback(9) | Comments(2)

「明日へのチケット」

a0051234_205896.jpg「Tickets 」イタリア/UK/イラン 2005
巷で評判のこの映画...エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ 3監督の合作。
ヨーロッパ大陸横断列車(インスブルッグ〜ローマ)内の人間模様を描いた素晴らしいドラマ。イタリア(フランス、ハーフ)人女優のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ「ぼくを葬る/2005」のみ有名人で、他は私的に知らない俳優総出演作品。
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仕事を終え、オーストリア、インスブルッグから家族の待つイタリア、ローマに戻ろうとしている大学教授。
わがままな将軍の未亡人と、その付き添いのフィリポ。
アルバニアからの難民家族と、スコットランドからサッカーの試合を観にローマへと向かう3人のサッカー青年。
この3グループを、上記監督が順番に描いて行く感じの、オムニバスとはちょっと違った趣の作品。
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大学教授(カルロ・デッレ・ピアーネ)は、帰りの飛行機がテロ対策のため飛ばなくなり、列車のチケットを手配してくれた、訪問先企業の秘書(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に駅で見送られる。親切にしてくれた彼女に淡い気持ちを抱き、後ろ髪惹かれながら列車に乗る。
イタリアの小さな街から乗車して来た将軍の未亡人(シルヴァーナ・ドゥ・サンティス)は傲慢この上なく、まるで使用人のように連れ歩いてるフィリポ(フィリッポ・トロジャーノ) にわがまま言い放題。兵役義務として未亡人に仕えているフィリポは哀しいことに文句が言えない。
同じ駅から乗車したアルバニア人一家はローマ、テルミニ駅で父親が待っていると言う。しかし家族全員の切符を買えずに乗車していた。
最後に登場するサッカー青年3人組。隣の座席のイタリアの女の子たちにナンパを試みるが、彼女たちが降りた駅にはそれぞれのボーイ・フレンドが迎えに来ていた。
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それぞれが、それぞれの目的で乗り合わせた列車、そして“チケット”...“チケット”を題材にひと時の人間模様が巧く描かれた素晴らしい作品。これってロード・ムーヴィーとよんで良いのだろうか?
そういやこれに登場するサッカー青年たちは、中村俊輔が活躍するセルティックの熱心なサポーターだった。
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ヨーロッパの列車にはフランスとイギリスで乗ったことがあるが、国際列車ではない。
一度是非国際列車に乗ってヨーロッパを旅してみたいものだ。
冒頭でテロ対策のためか、警察犬が列車に乗り込んでクンクンやっていた。やはり国際列車なんだなぁ(当たり前...)と又また実感。
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by margot2005 | 2006-11-23 02:11 | イタリア | Trackback(17) | Comments(18)