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「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

Manchester by the Sea 2016 USA

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ボストンの住宅街で便利屋として生計をたてるリー・チャンドラー孤独で短気な性格の男。ある日、兄のジョーが心臓発作で倒れたとの知らせを受け病院に向かう…


リー・チャンドラーに「オーシャンズ13/2007」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ザ・ブリザード/2016」「トリプル9 裏切りのコード/2015」のケイシー・アフレック。

ジョー・チャンドラーに「アルゴ/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「キャロル/2015」カイル・チャンドラー。

パトリックに「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「とらわれて夏/2013」ルーカス・ヘッジズ。

ランディに「フランス組曲/2014」ミシェル・ウィリアムズ。

ジョージに「最高の人生のはじめ方/2012」「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/2015」のC・J・ウィルソン。

エリーズ・チャンドラーに「ベティ・ペイジ/2005」「3時10分、決断のとき/2007」のグレッチェン・モル。

ジェフリーに「いとしい人/2007」マシュー・ブロデリック。

監督、脚本は「マーガレット/2011」のケネス・ロナーガン。


リーは兄ジョーが倒れたとの報告を受けて故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻るが、彼は既に帰らぬ人となっていた。医師やジョーの友人ジョージと葬儀の相談をした後、アイスホッケーの練習試合をしているジョーの息子パトリックを迎えに行く。そして弁護士からパトリックの後見人にリーが選ばれていたことを知らされる。


後見人になるには未成年の甥パトリックを引き取らなくてはならない。しかしリーはマンチェスター・バイ・ザ・シーに住むことはできないのでボストンで一緒に暮らそうと考える。一方でパトリックは学校を変わることも友人と別れることも考えられない。やがてリーは決断を下す。

“今のアパートじゃ狭いから部屋を探している”なぜ?”と聞くパトリックに”おまえが訪ねてくるかもしれないから…”と答えるリー。あの会話からパトリックを愛しているリーの気持ちが伝わってきて、とても素敵なシーンだった。続くエンディング…ボートに乗って釣り糸を垂れる二人の姿に引込まれた。


ドラマではたくさんの死”が描かれ、主人公は深い悲しみを抱えているが、見ているものはそれほど辛くはない。それは所々に織り込まれるちょっとしたユーモアがあるから...。

冬の穏やかな海、道路には雪があり、空は澄んでいる。そんな映像はとても美しかった。


アカデミー主演男優賞をゲットしたケイシー・アフレックの演技は想像以上に素晴らしかった。アカデミー賞の授賞式で、弟ケイシーが主演男優賞に輝いたことを兄のベンが自分のことの様に喜び、ハグをし祝福のキスをしていたシーンがとても感動的だったことを思い出す。やっぱりベンよりケイシーの方が演技派?


本作の予告編はシアターで何度も、何度も繰り返し見た。リーとランディが交わす会話から、この二人はとてつもない悲しみを味わったのだと伝わってくる。映画を見て想像以上に過酷な出来事を体験した二人に驚いた。

ミニシアター公開がちょっと寂しい。


ケイシー・アフレック映画は殆どwowowで鑑賞。「ゴーン・ベイビー・ゴーン/2007」「セインツ -約束の果て-/2013」「ファーナス/訣別の朝/2013」とか見たけど印象に残った映画はない。記憶に残ったのはシアターで見た「ジェシー・ジェームズの暗殺」くらい。でもこの映画でケイシー・アフレックの印象は深く残るに違いない。


シネスイッチ銀座にて



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by margot2005 | 2017-05-17 20:39 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(4)

「フランス組曲」

「Suite Française」2014 UK/フランス/カナダ/ベルギー
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1940年6月のフランス、ビュシー。ドイツ軍の侵攻によりパリから多数の市民がこの地にも押し寄せて来る。リュシルは戦地に行った夫を待ちながら厳格な義母との二人暮らし。アンジェリエ家は裕福で大きな屋敷を所有しているため、ドイツ軍が将校の滞在先として選びブルーノ・フォン・ファルク中尉がやって来る...

リュシル・アンジェリエに「アイム・ノット・ゼア/2007」「彼が二度愛したS/2008」「ブローン・アパート/2008」「ブルー・バレンタイン/2010」「テイク・ディス・ワルツ/2011」のミシェル・ウイリアムズ。
アンジェリエ夫人に「パリ3区の遺産相続人/2014」のクリスティン・スコット・トーマス。
ブルーノ・フォン・ファルク中尉に「ロフト/2008」「闇を生きる男/2011」「君と歩く世界/2012」「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾/2013」「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」のマティアス・スーナールツ。
ブノワ・ラバリに「オン・ザ・ロード/2012」「ビザンチウム/2012」「マレフィセント/2014」のサム・ライリー。
マドレーヌ・ラバリに「アンナ・カレーニナ/2012」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」のルース・ウイルソン。
セリーヌ・ジョゼフに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」のマーゴット・ロビー。
モンモール子爵(町長)に「華麗なるアリバイ/2007」「神々と男たち/2010」「ブラインドマン その調律は暗殺の調べ/2012」のランベール・ウイルソン。
子爵夫人に「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「わたしの可愛い人-シェリ/2009」のハリエット・ウォルター。
クルト・ボネ中尉に「ルートヴィヒ/2012」「コーヒーをめぐる冒険/2012」「ピエロがお前を嘲笑う/2014」「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のトム・シリング。
レーアに「愛を読むひと/2008」「セントアンナの奇跡/2008」「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「最終目的地/2009」「イマジン/2012」のアレクサンドラ・マリア・ララ。
監督、脚本は「ある公爵夫人の生涯/2008」のソウル・ディブ。

昨年からシアターで何度も、何度も予告を見て楽しみにしていた一作。第二次世界大戦下、ドイツ軍に侵攻されたフランスの田舎町の人々がベースになっているがドラマはラヴ・ストーリー。
こんなに切ないドラマを見たのは久方ぶり。それも戦争のせいで…。かなりシチュエーションは異なるが「暮れ逢い/2013」も戦争(第一次世界大戦)のせいでかなり切ない。

お気に入り俳優のマティアス・スーナールツがナイス・キャスティング。この方切ない表情がすごく上手い。そしてミシェル・ウイリアムズも切ない表情が実に似合う女優。
最近ドイツ映画以外にも出演が目立つトム・シリング。「黄金のアデーレ 名画の帰還」と同じく第二次世界大戦下の嫌われドイツ軍人がマッチしている。
出番は少ないながらモンモール子爵(町長)を演じるランベール・ウイルソンは存在感あり。
いつもながら激しい役柄が激しく似合うクリスティン・スコット・トーマス。ラストで温情を見せるところも良いな。
映画は小品ながら豪華キャスティング。

ドイツ軍の支配下に置かれた町の人々はドイツ軍人の慰みものになる人、彼らを忌み嫌う人、そしてレジスタンスに向かう人とそれぞれ。ヒロインのリュシルは軍人ブルーノの紳士的な態度や、音楽を愛する繊細な人間像に心惹かれる。やがてリュシルとブルーノは互いの感情が押さえられなくなっていることを認め密会を計画する。しかしブルーノにやっかいな出来事が起き密会は叶わなかった。

少々ネタバレ...
ラストでリュシルは生き延びるがファルク中尉が亡くなることが明かされる。あの二人の間でやはり再会は叶わなかったのだと悲しくなる。しかし互いに想いは寄せていても、再会するなんてかなり無理があるなとも感じた。不謹慎だけどブルーノが亡くなったからこそドラマ(小説)は盛り上がりを見せるのかも知れない。
2004年にフランスのみならず世界中でベストセラーとなった原作。翻訳本読んでみたい!

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-01-16 22:51 | UK | Trackback(4) | Comments(2)

「テイク・ディス・ワルツ」

「Take This Waltz」 2011 カナダ
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マーゴに「アイム・ノット・ゼア/2007」「彼が二度愛したS/2008」「ブローン・アパート/2008」「ブルー・バレンタイン/2010」のミシェル・ウイリアムズ。
ルーに「50/50 フィフティ・フィフティ/2011」のセス・ローゲン。
ダニエルに「ニュースの天才/2003」のルーク・カービー。
ルーの姉ジェラルディンに「RENT/レント/2005」のサラ・シルヴァーマン。
監督、脚本、製作に「死ぬまでにしたい10のこと/2003」「あなたになら言える秘密のこと/2005」「アウェイ・フロム・ハー 君を想う/2006」のサラ・ポーリー。
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フリーランスのライターであるマーゴは取材旅行でハンサムな青年と出会う。帰りの機内で隣席となった彼はダニエルと名乗る。そして互いの家は至近距離にあることが判明する。“夫がいるの。”というマーゴの言葉に“残念だな。”と答えるダニエル。しかしマーゴはダニエルを求める自分の気持ちに嘘をつくことが出来なかった…

ミシェル・ウイリアムズって本当に美味しい役を演じる女優だ。レビューは書いていないが前作の「マリリン 7日間の恋/2011」もシアターで観た。身体は少々ムチムチながら足は細そう。男好きするって表現がぴったりの女であることは間違いない。
本作は割引ディーに観たためシアターは女性で埋め尽くされていた。でも隣はojisanで、きっとミシェル ファンなのだろう。
これは女性が作った女性のための女性映画って雰囲気。登場する男たち(特にルー)は霞んでいて、マーゴの想い(欲望)ばかりが走っている。ラスト近くダニエルの家でsexにのめり込むマーゴは自身の想いを満たしたのだろうか?

サラ・ポーリーが初めて監督した長編作品「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」でも、アルツハイマーに冒された妻を何処までも温かく見守る男の姿があった。サラ・ポーリーが描く世界は女性讃歌のようにも映る。

オープニングとエンディングが同じ場面だとは…オープニングでケーキを焼くマーゴはどことなく寂しげだった。そしてストーリーが始まる…キッチンに立つ夫のルーはチキンのレシピを書く料理研究家。チキンだけのレシピってスゴい!ちょっとそのレシピ見てみたいものだ。
話は戻って、オープニングと同じ場所でのエンディング…寂しげに見えるマーゴの側にダニエルが現れる。彼女の選択は正しかったのだろうか?

ルーとダニエル…演じるセス・ローゲンとルーク・カービーが真逆の雰囲気を讃えていて素晴らしい。「ニュースの天才」でのルーク・カービーは殆ど記憶にないが中々イケメンだ。対するセス・ローゲンは何処にでもいそうな人の良い好青年といった趣で、それぞれの役柄にぴったり。夫としてふさわしい人、恋人としてふさわしい人…二人の男は正にそのものズバリ!

結婚したらいつしか情熱は冷めるもの。でもひたすら情熱を追い求め実行に移し幸せになれる女性ってこの世に何%くらいいるのだろう?
“人生なんてどこか物足りないものよ。”と語るジェラルディンの言葉が胸にしみる。

ロケ地は大西洋に面するカナダ東部のノバスコシア州とオンタリオ州トロント。マーゴとダニエルがいるビーチが美しかった。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2012-08-29 00:26 | MINI THEATER | Trackback(6) | Comments(0)

「キッズ・オールライト」&「ブルー・バレンタイン」

4月にTOHOシネマズシャンテで観た。意外なことにどちらも今だ上映している。
どちらも味わい深く、素敵な映画だった。

「The Kids Are All Right」2010 USA
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ニックに「華麗なる恋の舞台で/2004」「愛する人/2009」のアネット・ベニング。
ジュールスに「シングルマン/2009」のジュリアン・ムーア。
ポールに「夫以外の選択肢/2004」「ゾディアック/2006」「帰らない日々/2007」「ブラインドネス/2008」のマーク・ラファロ。
ジョニに「ディファイアンス/2008」「アメリア 永遠の翼/2009」「アリス・イン・ワンダーランド/2010」のミア・ワシコウスカ。
レイザーに「センター・オブ・ジ・アース/2008」のジョシュ・ハッチャーソン。
監督、脚本に「しあわせの法則/2002」のリサ・チョロデンコ。

アネット・ベニングとジュリアンムーアは1歳しか年が違わない。二人とも50ちょい。しかしながらアネット・ベニングの老けようときたら…「愛する人」でもそうだったけど、この方シワがスゴい。夫ウォーレン・ベイティが老人(70代)なので気にしてないのかも??逆にジュリアン・ムーアは10歳年下の夫がいるため、若さには敏感なのかも??
調べてみたらジュリアン・ムーアの映画はものすごくたくさん観ている。彼女は私的に観たい映画に出演するということだろうか?「ブギー・ナイツ/1997」以降、コンスタントに映画出演しているジュリアン・ムーアはお気に入りではないけど素晴らしい女優だと思う。
「アメリカン・ビューティ/1999」でとても印象的だったアネット・ベニング。シアターで彼女を観ることは殆どないが、やはり彼女もハリウッドの素晴らしい女優の一人である。
二人がレズビアンという設定…俳優てホント良くやるなぁと感心する。

お気に入り俳優のマーク・ラファロはレズビアン・カップルの間で形無しの男って感じでお気の毒。レズビアン・カップルの片方に手をだしちゃう男っていうのも信じられない(まぁ女の方もその気を見せていたけど…)。そしてこの男は非情にも勝手な考え方の持ち主で、あれじゃニックとジュールズに呆れられて当然だ。

新しい家族のあり方というのかな?こういった家族(男同士のカップルも同様)ってこれから増えていくのだろうか?“母親が二人”の家庭てうるさいのじゃなかろうかと心配になる。まぁでも生まれた時からこういったシチュエイションで生活している子供って違和感ないのだろうな?現実にこういった家族にお目にかかることは皆無なので、映画の世界では中々イケてる感じだった。

子供たちが母親たちに精子を提供した男を探し始める。18歳になれば提供者が誰なのか明かしてもらえるというシステムもアメリカらしいなと思うし、“生物学的父親”を知りたいと願う子供たちの気持ちもとても良く分かる。しかしこれは日本人の感覚ではなく、アメリカ人的感覚だなぁと切に思った。


「Blue Valentine」2010 USA
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ディーンに「ラースと、その彼女/2007」のライアン・ゴズリング。
シンディに「アイム・ノット・ゼア/2007」「彼が二度愛したS/2008」「ブローン・アパート/2008」のミシェル・ウイリアムズ。
ディーンとシンディの娘フランキーにフェイス・ワディッカ。
監督、脚本にデレク・シアンフランス。

“愛は永遠に続かない”と、この物語はあまりにも現実的でコワい。“永遠の愛”を誓って結婚。ずっと続くと信じていた二人の愛…なんてそれはロマンス小説の世界であって、現実はそうはいかない。“結婚前は目を大きく開いて、結婚後は目は半ば閉じよ”ということわざ…しかしながらこの行為はだいたい逆なのじゃないかな?“恋は盲目”ってことわざもあるし、結婚した途端互いのあら探し始めたり、互いの欠点が非常に気になったりするのだから。

映画の二人も“愛は永遠!”と思っていたに違いない。シンディは医者になる夢を捨て出来ちゃった結婚する。上昇志向が強いシンディと現状維持で満足なディーン。そんな二人が上手く行くワケがない。結局7年後夫婦関係に危機が生じる。何とか気分を変えよう、二人の間を修復しようと妻シンディをラヴ・ホテルに誘う夫ディーン。このディーンという男が実に単細胞。そんなディーンと出会ったシンディは恋に溺れてしまったのだ。 “結婚前は目を大きく開いて…”を怠ったつけが7年後に来たわけ。でもやはり“恋は盲目”なのだ。

映画のラスト、シンディの未来は見えるが、ディーンの未来は見えない。ディーンのような男は誰と一緒になっても変わらないし、きっと同じように生きることだろう。

映画の中のカップル、ディーンとシンディ。演じるライアン・ゴズリング&ミシェル・ウイリアムズは絶妙だ。この二人には悲壮感という言葉がしっくりとハマる。

「きみに読む物語/2004」の美青年ライアン・ゴズリングが父親役。オープニングでディーンがタバコをくゆらす姿を見て、彼ホントにライアン・ゴズリングなの?と疑いたくなるくらい髪が薄くなってしまって、オヤジっぽくなっていて驚いてしまった。
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by margot2005 | 2011-06-09 23:34 | MINI THEATER | Trackback(11) | Comments(0)

「ブローン・アパート」

「Incendiary」 2008 UK
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若い母親に「アイム・ノット・ゼア/2007」「彼が二度愛したS/2008」「シャッター・アイランド/2009」のミシェル・ウイリアムス。
ジャスパー・ブラックに「アメリア 永遠の翼/2009」のユアン・マクレガー。
テレンス・ブッチャーに「プライドと偏見/2005」「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」「フロスト×ニクソン/2008」「ロビン・フッド/2010」のマシュー・マクファディン。
レニーにニコラス・グリーブス。
男の子にシドニー・ジョンストン。
監督、脚本は「ブリジット・ジョーンズの日記/2001」のシャロン・マグアイア。
原作はクリス・クリーブの”Incendiary/息子を奪ったあなたへ”。
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若い母親はロンドン、イーストエンドに、警察で爆弾処理の仕事をする夫レニーと、4歳の息子と共に暮らしている。夫は過酷な仕事による緊張が続き妻との時間を過ごす余裕もない日々。そんな彼女の人生は息子と二人きりの世界だった。ある夜、ふと出かけたパブで新聞記者ジャスパーと出会い、寂しさから彼との情事に身を委ねる。そしてある日、アーセナルの応援にスタジアムに向かった夫と息子を見送った帰り、偶然にジャスパーと出くわす。誘われるがままに、またしても彼とのメイク・ラヴを楽しむため家に招き入れる。しかしTV中継中のスタジアムで自爆テロが起こり夫と息子がその犠牲者となる。突然の出来事に茫然自失してしまう母親。やがてジャスパーは事件の解明に乗り出すのだった...

英国のサッカー・スタジアムがテロリズムに襲撃され、市民の多数が犠牲者となる。若い母親はある日突然最愛の息子と夫レニーを亡くしてしまう。そしてその事故は彼女が他の男とメイク・ラヴの最中に起きたという事実。
最愛の、それもたった4歳の息子を亡くした母親。彼女は罪悪感と喪失感で精神がおかしくなって行く。母親にとって子供は自分の分身のような存在だから、それにまだ4歳の息子を亡くした母親が狂ってしまってもなんら不思議ではない。
原作は欧米で評判を呼んだ小説ということ。時間があれば是非読んでみたい。小説ならあの若い母親の心をもっともっと覗けるかも知れない。

「ブロークバック・マウンテン/2005」や「シャッター・アイランド」でも悲しみを秘めた母親役を演じていたミシェル・ウイリアムス。こちらの作品では、“息子はわたしの人生のすべて”とまで表現した幼い彼を亡くすという究極の悲しみに打ちひしがれる母親を体当たりで演じていて素晴らしい。ミッシェルのどこか哀れで地味な風貌が悲しみを背負った母親の辛さと相まってなお素晴らしく見える。

原作邦題の“息子を奪ったあなたへ”のあなたは国際的テロリスト、オサマ・ビンラディンのこと。母親がオサマ・ビンラディンに手紙を書く。映画を観る前、原作邦題のことを知らなかったので、オサマに手紙を書く展開がスゴい!と思いながら観ていた。これは世界平和へのメッセージだろうか?ラストの出産シーンも合わせて...。

ユアンとミッシェルの共演作「彼が二度愛したS」よりも前の作品。
お気に入り俳優ユアンが出演していて、ロンドンが舞台で、その上、家から一番近いシアターである池袋のシネ・リーブルで上映していたため初日に観に行った。その際は夕方と夜の二回上映で、シアター結構入っていてユアン&ミッシェル、ファン?なんて思った。現在は残念ながら夜一回のみの上映。
CGを使ったシーンも数シーン登場するが、全体的には地味な人間ドラマ。今まで公開されなかったのもうなずける。
夫レニーや新聞記者のジャスパー・ブラック、レニーの同僚テレンス・ブッチャーには名前がつけられているが、母親と息子はネーミングされていない。それがこの物語で描かれる“母親と息子”の深い結びつきを強調しているようにも思える。
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by margot2005 | 2011-02-13 20:02 | UK | Trackback(5) | Comments(0)

「彼が二度愛したS」

「Deception」2008 USA

仕事人間で、真面目な会計士が突然現れたリッチな謎の男の罠にハマっていくラヴ・サスペンス。
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ワイアットに「タロット・カード殺人事件/2006」「ファウンテン/2006」のヒュー・ジャックマン。
会計士ジョナサンに「ミス・ポター/2006」のユアン・マクレガー。
Sに「ブロークバック・マウンテン/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」ミシェル・ウィリアムズ。
ティナに「M:i:III/2006」「ダイ・ハード4.0/2007」のマギー・Q。
ウオール街の美女に「家の鍵/2004」「エンジェル/2007」のシャーロット・ランブリング。
ルッソ刑事に「美しい人/2005」のリサ・ゲイ・ハミルトン。
監督はマーセル・ランゲネッガー。

ニューヨークに暮らすジョナサンは母子家庭に生まれ、苦学して会計士となった。彼は仕事が趣味と言って良いくらいの仕事人間。毎晩仕事が終われば地下鉄に乗って誰も待っていない家路へと急ぐ。ある仕事帰りの夜、駅で“S”のイニシャル入りのバッグを持っている女性と出会い彼は一目惚れしてしまう。
一方でジョナサンはある夜、派遣先の大手法律事務所でワイアットと名乗るリッチな弁護士に声をかけられる。意気投合した二人は再会を約束する。そしてワイアットはジョナサンをテニスに誘ったり、美女がいるバーへと誘う。
やがて、二人の携帯が取り違えられた事がきっかけで、ジョナサンは会員制の秘密クラブの存在を知り、一夜限りの女性たちとの関係に夢中になって行く。数人の女性たちと関係を持った後、次に現れた女性は他でもないあの“S”その人だった...
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アメリカ発のエロティック・サスペンスを観たのは久しぶりの気がする。
騙すヒュー・ジャックマンと騙されるユアン・マクレガーのキャステイングが実にgood。
大ラスのあの二人の描写は必要なかったのではないか?と感じたが...
“Are you free tonight?”と、携帯にかかって来た電話に“Yes!”してしまったジョナサン。その携帯はワイアットの携帯で、二人が公園でランチをし、別れ際に取り違えてしまった携帯...あの取り違えはワイアットが意図的に行ったように思える。
中々面白いストーリーで惹き込まれてしまった。単なる“秘密クラブ”の物語だけじゃ面白くもなんともないけど、ワイアットが選んだ相手ジョナサンは数字に強い会計士であったと言う所がミソ。
功名に罠にハメて行くワイアットを演じるジャックマンが上手い!メグ・ライアンと共演した「ニューヨークの恋人/2001」以来ヒュー・ジャックマンのファンになったけど、ワル役似合うなぁヒュー。
一方でユアン・マクレガーは「トレインスッポッティング/1996」や「ベルベット・ゴールドマイン/1998」で過激な役を演じていたけど、最近は地味な役が似合う。「ミス・ポター」のユアンも素敵だったし...ダン・ブラウンの“天使と悪魔”にユアンが出演するようなのでスゴく楽しみ。ウディ・アレン映画、コリン・ファレルとの共演作品「Cassandra's Dream/2007」早く公開して!
ミッシェル・ウイリアムスは「アイム・ノット・ゼア」ではキュートな60年代のGirlを演じていたが、この作品では、どこか寂しそうな表情を見せるS役がぴったりかと思えた。
プロデューサーでもあるヒュー・ジャックマン。彼はホントにクール。
映画の中でジョナサンに“僕のスーツを貸すから..”なんて言って着せちゃうシーンあり。ヒューのサイズはユアンには合わないのじゃない??と思ったけど..まぁ映画だから良しとした。
「スイミング・プール/2003」ではフルヌードだったシャーロット・ランブリング。さすがこれではフルヌードじゃなかったけど、60才を越えても女の魅力たっぷりって??羨ましい!!
ワン・シーンながらマギー・Qも素敵。
有楽町スバル座にて...
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by margot2005 | 2008-11-19 01:18 | MINI THEATER | Trackback(17) | Comments(6)