タグ:マッツ・ミケルセン ( 10 ) タグの人気記事

「ドクター・ストレンジ」

Doctor Strange2016 USA

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ニューヨークの病院に勤務するスティーヴン・ストレンジは天才外科医。ある日、車の事故に遭い大怪我をする。何度も手術を繰り返すが壊れた両手は元に戻らない。そんなある時、神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンの存在を知りカトマンズへと向かう...


ドクター・ストレンジに「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」のベネディクト・カンバーバッチ。

モルドに「シークレット・アイズ/2015」キウェテル・イジョフォー。

カエシリウスに「悪党に粛清を/2015」マッツ・ミケルセン。

エンシェント・ワンに「胸騒ぎのシチリア/2015」「ヘイル、シーザー/2016」ティルダ・スウィントン。

クリスティーン・パーマーに「スポットライト 世紀のスクープ/2015」「誰のせいでもない/2015」レイチェル・マクアダムス。

ウォンに「ハミングバード/2012「プロメテウス/2012」「オデッセイ/2015」のベネディクト・ウォン。

監督、脚本、原案は「地球が静止する日/2008」「NY心霊捜査官/2014」のスコット・デリクソン。


普段重い映画を見ることが多いのでたまに軽い映画が見たくなる。TOHOシネマズのポイントがたまっていたのと、大好きなベネディクト・カンバーバッチと、マッツとキウェテルまで出演しているので見に行った。


映画はカンバーバッチのドクターのシーン以降はCGを駆使した展開でまず、ドクターが猛スピードを出して脇見運転する?から始まって、突っ込みどろこ満載ながら、これはアメコミなんだからと自らに言い聞かせて見ていた感じ。2Dで鑑賞したけど、3Dで見たら多分目が回って耐えられなかったと思う。


ヒゲをはやしたカンバーバッチがゴージャス!マントが似合う人ってそうそういないが(アジア人には無理がある)颯爽としたカンバーバッチのマント姿は完璧。「スター・トレック・イントゥ・ダークネス/2013」のクールなカーンを思い出した。そして傲慢な男が実に似合っている。

ワル役が似合うマッツもペイント顔で頑張っているし、キウェテルもかっこいい。そしていつもながら奇妙なキャラが似合うティルダ・スウィントンはスキンヘッドに着物スタイルのアジアン・テイストで相変わらずの存在感。

修行の後ドクター・ストレンジは天才外科医として再び活躍?なんて想像していたが、それでは次作が描けないのでこのような結末にしたんだきっと。


少し前にWOWOWでベン・スティラーの「ズーランダー NO.22016」を見た。2017年ラジー賞に選ばれたそれは「不名誉」史上最多7冠か!?らしい。怪しいモデル役で出演しているカンバーバッチが笑える。


エンディングで「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースがいきなり登場。ロキはどうしてる?なんてカンバーバッチが質問している。そう、あの会話は上から目線のドクター・ストレンジそのまんまで可笑しかった。映画の中でも「アベンジャーズ」の名前がでてきたし、次回はみんなで競演??


TOHOシネマズ日劇にて



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by margot2005 | 2017-02-11 22:44 | USA | Trackback(3) | Comments(0)

「悪党に粛清を」

「The Salvation」2014 デンマーク/UK/南アフリカ/スウェーデン/ベルギー
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1870年代のアメリカ西部。元兵士のジョンは兄ピーターと共にデンマークから新天地を求めこの地にやって来た。以来7年が経過し事業も軌道にのったある日、祖国から呼び寄せた妻と息子が到着する。やがて再会に喜ぶ3人が駅馬車で家路に向かおうとしていた折、刑務所帰りのならず者ポールが乗りこんできて外国から来たばかりのジョンの妻を愚弄し、家族を銃で脅したあげくジョンを馬車から突き落としてしまう…

ジョンに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」のマッツ・ミケルセン。
マデリンに「007/カジノ・ロワイヤル/2006」のエヴァ・グリーン。
デラルー大佐に「P.S.アイラヴユー/2007」のジェフリー・ディーン・モーガン。
ピーターに「未来を生きる君たちへ/2010」「エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~/2012」「ヒプノティスト-催眠-/2012」「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~/2012」「ホビット 竜に奪われた王国/2013」のミカエル・パーシュブラント。
コルシカ人に「エリザベス/1998」「マルセイユの決着/2007」「エリックを探して/2009」「スウィッチ/2011」のエリック・カントナ。
知事キーンに「ニュー・ワールド/2005」「かけひきは、恋のはじまり/2008」のジョナサン・プライス。
保安官マリックに「リプリー 暴かれた贋作/2005」のダグラス・ヘンシュオール。
ポールにマイケル・レイモンド・ジェームズ。
監督、脚本はクリスチャン・レヴリング。

デラルー大佐は多数の子分を抱え町を牛耳っている。知事や保安官はデラルーの言いなりで住民は日々不満を募らせていた。人の命は駅馬車以下...という不条理の世界。
そんな折、デラルーの弟でマデリンの夫でもあるポールが死体となって発見される。殺害したのはジョンで、それは妻子を殺された彼の復讐劇だった。
“目には目を歯には歯を”“やるか、やかれるか”…ピーターは途中でやられてしまって残念だったけど、ジョンのデラルー一味をやっつける復讐劇が最高に盛り上がって面白い!
ドラマのテーマは“男の美学”とでもいうのか?シアターはおじさんで超満員だった。
極めつけのラスト...マデリンを伴って去って行くジョンのクールな姿に惚れ惚れする。

マッツ・ミケルセン&ミカエル・パーシュブラントの出演にスゴく楽しみにしていた一作。
デンマーク版ウエスタンってどんなの?と想像を膨らませていたが映画は最高!
1960年代〜70年代にイタリア製西部劇マカロニ・ウエスタン(Spaghetti Western)なるものがあった。それらの名作の中にあのクリント・イーストウッドが出演している。ジュリアーノ・ジェンマとかフランコ・ネロの作品をTVで何作か見た記憶がある。ちょっと調べてみたら、大半のものはユーゴスラビア(当時)とかスペインで撮影されていたそう...知らなかった。
本作のロケ地は南アフリカ。ラスト、真っ黒なオイル湧くシーンはアメリカの大地そのものに見える。

何はともあれマッツとミカエルが最高にクールなのだ。全くクールじゃないのがエリック・カントナ…なぜか?彼に西部劇は似合わない。もうホント浮いていて可笑しかった。
デラルー大佐役のジェフリー・ディーン・モーガンが凄みを帯びたワルそのもので「P.S.アイラヴユー」のキャラが飛んでしまった。
エヴァ・グリーンは一言も喋らないけど存在感あり。
オフィシャルHPでも見れるけど新宿武蔵野館ロビーの奥に置いてあるTVでマッツの英語のインタビューが見られる。
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新宿武蔵野館にて
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by margot2005 | 2015-07-05 23:59 | ヨーロッパ | Trackback(6) | Comments(0)

「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」

「En kongelig affære」…aka「A Royal Affair」 2012 デンマーク/スウェーデン/チェコ・リパブリック
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18世紀後半。英国王ジョージ3世の妹カロリーネは15歳でデンマーク王クリスチャン7世と結婚する。しかしクリスチャンは精神を病んでおり、カロリーネは結婚生活に絶望を感じ、次第に孤立して行くのだった...
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ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセに「偽りなき者/2012」のマッツ・ミケルセン。
王妃カロリーネ・マティルデに「アンナ・カレーニナ/2012」のアリシア・ヴィキャンデル。
デンマーク王クリスチャン7世にミケル・ボー・フォルスゴー。
ユリアーネ・マリーエに「未来を生きる君たちへ/2010」のトリーヌ・ディルホム。
監督、脚本は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」の脚本家ニコライ・アーセル。

“デンマークでは王室史上最大のスキャンダルとして誰もが知る18世紀後半の実話…”ということながら日本人であるが故、もちろんそんなこと知らなかった。
王妃カロリーネは英国王ジョージ2世の孫にあたり、英国王ジョージ3世の妹。

精神を病んだ夫に絶望した妻は夫の侍医であるドイツ人医師ヨハンと密通を重ねる。野心家のヨハンは啓蒙主義に心酔しており、国王クリスチャンをも操り宮廷を支配するまでになる。しかしクリスチャンの父親であるフレデリク5世の妻ユリアーネと、摂政フレデリクも黙ってはいなかった。

しかしながら、一介の侍医が摂政となり、それが持続するなんてあり得るのだろうか?精神を病んだ国王と孤独な王妃の心をつかんだのは認めるけど...。
ヨハンのラストはあれが当然の姿かと思える。

侍医ヨハンを演じるマッツ・ミケルセンはヨーロッパのお気に入り俳優の一人。若い王妃と恋に落ちる役どころは...少々お年かな?とも思ったけど、あの時代年の差が激しいカップル(あの時代はもちろん男が年上)は多々いたようなので違和感ないのかも知れない。
マッツ・ミケルセンは時代物も似合うが、私的にマッツ映画は現代物が好き。「偽りなき者」のルーカスは素晴らしかった。

王妃カロリーネ役のアリシア・ヴィキャンデルは「アンナ・カレーニナ」のキティ役で記憶に新しいスウェーデン出身のチャーミングな女優。

デンマーク王フレデリク5世(クリスチャン7世の父親)の妻ユリアーネ・マリーエはクリスチャン7世の実母ではないので、ちょっと意地悪なおばさんのノリで君臨している姿が以外にユーモラスに描かれていて面白い。

デンマークの歴史にはそれほど興味がないので、デンマーク王室史上最大のスキャンダルといわれても、そうなんだ…くらいの感覚しかないが、ロケされた景色が素晴らしく美しくかった。で、やはりこれだからヨーロッパ映画はやめられない。ロケーションはチェコ・リパブリック。

渋谷 Bunkamura ル・シネマにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-18 00:39 | ヨーロッパ | Trackback(6) | Comments(4)

「偽りなき者」

「Jagten」…aka「The Hunt」2012 デンマーク
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ルーカスは離婚と失業の試練を乗り越え穏やかな日々を取り戻していた。元教師の彼は幼稚園教師となり子供たちに慕われている。ある日、ルーカスの幼稚園に通う親友テオの娘クララの何気ない嘘に変質者扱いされてしまう。園長に白い目で見られ、町の住人に無視され、あろうことか親友のテオまでもがルーカスを非難し始める…
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ルーカスに「タイタンの戦い/2010」のマッツ・ミケルセン。
ルーカスの親友テオにトーマス・ボー・ラーセン。
テオの娘クララにアニカ・ヴィタコブ。
ルーカスの息子マルクスにラセ・フォーゲルストラム。
園長グレテにスーセ・ウォルド。
ルーカスの友人ブルーンにラース・ランゼ。
ルーカスのガール・フレンドにアレクサンドル・ラパポルト。
監督、脚本は「光のほうへ/2010」のトマス・ヴィンターベア。

苦悶するマッツが素晴らしい表情を見せるが、一方でクララ役のアニカ・ヴィタコブの表情もスゴい!顔や仕草で強烈に訴えるのだ。見ていて演技なのか?実際の表情なのか?わからなくなる。
父親テオが“子供は嘘をつかない”と言い切るが、そうだろうか?クララのように何も考えないで(後のことを考えるとも思えないが…)嘘をつく子供っているように思える。しかし親は子供を信じてしまうし、親の気持ちも良く理解できる。

何はともあれ、主人公のルーカスが気の毒でならなかった。人々から無視され、孤立し、愛する息子にまで危害が及ぶなんて言語道断。自らの潔白を証明しようとも、まったくもって取り合ってもらえないもどかしさは想像を絶する。
クリスマス・イヴの夜、礼拝に訪れた教会でテオに対峙するシーンは実に心地良かった。

「007/カジノ・ロワイヤル/2006」で初めて知ったデンマーク人俳優マッツ・ミケルセン。その冷酷な風貌が強く印象に残った。正確には初めて観た映画は「キング・アーサー/2004」だが“トリスタン”役では“ル・シッフル”ほどの印象は残らなかった次第。やはり悪役というのは人の目を惹き付ける。そしてその後マッツ映画を色々と観て来たが、この方、本作のようなヒューマン・ドラマがとてもしっくりくる俳優だ。「しあわせな孤独/2002」「アフター・ウエディング/2006」のマッツは素晴らしかった。

デンマーク映画はロケーションも楽しめる。本作は「アフター・ウエディング」同様、素晴らしく美しいデンマークの田園地帯でロケされている。
原タイトルの“狩り”はルーカスや彼の友人たちの最大の娯楽(趣味)。それは息子にも受け継がれる。ラスト、息子マルクスに“狩り=銃”の手ほどきをするルーカスの姿が心に残る。

静かに、穏やかに進むドラマは「光のほうへ」を彷彿させる。「光のほうへ」は本作以上に暗いヒューマン・ドラマだったが心に染みた。こちらも同じ感想。

渋谷 Bunkamura ル・シネマにて
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by margot2005 | 2013-04-23 23:51 | スペイン | Trackback(14) | Comments(0)

「タイタンの戦い/シャッター・アイランド/運命のボタン」

「Clash of the Titans」 2010 UK /USA
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“タイタンの戦い”って日本の漫画になっているとは全く知らなかった。
字幕で観たかったので2Dで観たわけだが、2Dで十分だった。3Dで観たら途中でやめていたかも知れない。
日本人にはなじみのないギリシャ神話がベースで、観る前は「アレキサンダー/2004」や「トロイ/2004」っぽい大スペクタクル映画かな?と期待していた。お気に入り俳優となったサム・ワーシントン主演だし、UK俳優のレイフ・ファインズ、リーアム・ニーソン、そしてマッツ・ミケルセンまで出演してるのでますます期待度は高まっていた。
でもあの描き方はどうもダメだった。もうちょっと大人の鑑賞に堪える展開のドラマにして欲しかったな。


「Shutter Island」2010 USA
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何度も書いているがレオナルド・ディカプリオはどうも好きになれない。
映画は外界から閉ざされた孤島の精神病院で繰り広げられる”謎解きゲーム”。
あの結末にはどうもしっくり来ないが、何度か観ればもっと面白いと感じるかも知れない…原作を読むと面白いかも?
ストーリー展開は好みじゃないが、テディ役のレオも頑張っていて、他の出演者も中々素敵だ。シャッター・アイランドでの捜査の相棒チャック役のマーク・ラファロを始めとして、ベン・キングスレーにマックス・フォン・シドーはもちろんこと。テディの亡くなった妻ドロレスと、”真実を知る謎の女”、それぞれを演じるミッシェル・ウイリアムス、パトリシア・クラークソン。そして冒頭に閉ざされた島から失踪するレイチェルに扮するエミリー・モーティマーの存在も欠かせない。


「The Box」2009 USA
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映画解説に“経済的に追いつめられていた二人は…”とあるが、夫はスポーツカーに乗っているし、妻も結構オシャレしてるし、で、全く困っているなんて雰囲気ではない。
フランク・ランジェラ演じるアーリントン・スチュワードも何が目的であのようなことをしているのか良く分らない上、彼にはなぜ何人もの人々に100万ドルを与えることができるのだろう?なんてつまらないことばかり考えてしまった。
「アイ・アム・レジェンド/2007」の原作者リチャード・マシスンが書いた短編が元になっていると言う。「アイ・アム・レジェンド」も今ひとつの展開だったのを思い出す。
キャメロンの主婦も似合わないし…やはり観たのが間違いだった。そもそも観るつもりなどなかったのだが、シネコンで観る予定の映画の上映時間を勘違いしていて、仕方なくこれを観てしまったわけ。
ジェームス・マースデンはお気に入り俳優に入れたい。
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2010-06-06 20:59 | USA | Trackback(15) | Comments(0)

「シャネル&ストラヴィンスキー」

「Coco Chanel & Igor Stravinsky」2009 フランス
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ココ・シャネルに「そして、デブノーの森へ/2004」のアナ・ムグラリス。
イゴール・ストラヴィンスキーに「しあわせな孤独/2002」「アフター・ウエディング/2006」「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「誰がため/2008」のマッツ・ミケルセン。
カトリーヌ・ストラヴィンスキーにエレーナ・モロゾーワ。
ココの親友ミシアにナターシャ・リンディンガー。
アーサー“ボーイ”カペルに「007/慰めの報酬/2008」アナトール・トーブマン。
監督に「ドーベルマン/1997」のヤン・クーネン。
原作、脚本にクリス・グリーンハルジュ。
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1913年、パリ。シャンゼリゼ劇場でニジンスキーの振り付けによるバレエ曲“春の祭典”を初演したストラヴィンスキー。19世紀のクラシック・バレエでは考えられない振り付けによるパフォーマンスと音楽に場内は騒然となる。しかしシアターには今迄にない斬新なスタイルに共鳴した一人の女性がいた。彼女の名前はココ・シャネル。
7年後、デザイナーとしては成功を収めたが、最愛の男ボーイを自動車事故で亡くしたココ・シャネルは哀しみに打ちひしがれていた。そんな折、ロシアより家族共々亡命して来たストラヴィンスキーと出会う...
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「ココ・シャネル/2008」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」に続くココ・シャネル第三弾。
台詞はフランス語とロシア語。
ストラヴィンスキーの才能に惚れ込み家族共々自身の別荘に迎え入れたシャネル。彼の妻カトリーヌは病弱で、4人の子供を抱えていた。
夫とマドモアゼル、シャネルが浮気をしていると感じ取ったカトリーヌは、彼女に“貴女には良心の呵責もないの?”と尋ねる。しかしココの答えは一言“ノン!”。
“夜も君と過ごしたい!”と言うストラヴィンスキーに“わたしは貴方の愛人じゃないのよ!”と返すシャネル。
いやいや強い女性だとしみじみ思う。
しかし自身もアーティストだと思っていたココはストラヴィンスキーに“君は洋服屋だ!”と言われる始末。プライドの高い彼女はきっと傷ついたことだろう。
ラストにシャネルが亡くなるまでの住処であった“リッツ・パリ”の客室が映る。パリ郊外のシャネルの別荘。ボーイ亡き後喪に服したシャネル。部屋は勿論のこと、館の窓枠にまで黒を使っている。ファッションは当然ながら黒と白。
ファッション、アクセサリーは勿論の事、シャネルのアパルトマンまで忠実(本物)に描いたそうだ。
シャネルが愛したただ一人の男ボーイ。彼が自動車事故で亡くなった後から始まる物語。ボーイはオープニングとエンディングに現れる。
このドラマと同じ時代のココ・シャネルを演じた二人、バルボラ・ボブローヴァとオドレイ・トトゥ。
アナ・ムグラリスはシャネルのミューズ。纏うファッションは彼女にマッチして素晴らしかったが、ストラヴィンスキー役のマッツ・ミケルセンと同じくらい背の高いアナ。シャネルを着るアナはスゴくゴージャスだがシャネルっぽくないイメージ。実際のシャネルは決してスーパーモデル並みのバディではなかったと想像する。
で、バルボラとオドレイを比べたりして...勝手に結論づけた。3人の中でシャネルに一番しっくりきたのはオドレイだと...。
R18+指定だったので恐らくとは思ったが、シャネルの恋愛伝説の1ページに登場するストラヴィンスキー。シャネルが愛人ではないと断言する彼との関係をかなり赤裸裸に描いている。
“ココ・シャネル”ものは映画「ココ・アヴァン・シャネル」の原作でエドモンド・シャルル・ルーの“ココ・アヴァン・シャネル 愛とファッションの革命児”と、藤本ひとみが書いた“シャネル”の2冊を読んだ。どちらにもストラヴィンスキーは登場する。しかし二人の関係はさらっとしか書かれていない。この映画の原作でクリス・グリーンハルジュの“シャネル&ストラヴィンスキー”は是非読んでみたい。
GWに公開予定のサム・ワーシントン主演「タイタンの戦い/2010(Clash of the Titans )」にマッツが出演するらしい。「キング・アーサー/2004」以来のマッツの古典ものは楽しみである。勿論サム・ワーシントンも。
シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2010-01-29 00:21 | フランス | Trackback(10) | Comments(4)

「誰がため」

「Flammen & Citronen」 ...aka「Tage des Zorns」2008 デンマーク/チェコ・リパブリック/ドイツ
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フラメンに「青い棘/2004」「天使と悪魔/2009」のトゥーレ·リントハート。
シトロンに「しあわせな孤独/2002」「キング・アーサー/2004」「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「アフター・ウエディング/2006」のマッツ·ミケルセン。
ゲシュタポのトップであるホフマンに「フライト・プラン/2005」「ワルキューレ/2008」「イングロリアス・バスターズ/2009」のクリスチャン·ベルケル。
二重スパイ ケティにスティーネ·スティーンゲーゼ。
ドイツ軍大佐ギルバートに「リプリーズ・ゲーム/2002」「ミュンヘン/2005」「ヒルデ ー ある女優の光と影/2009」のハンス·ツィッシュラー。
シトロンの妻ボーディルにミレ·ホフマイーヤ·リーフェルト。
フラメンとシトロンの上司ヴィンターにピーター·ミュウギン。 
監督、共同脚本にオーレ·クリスチャン·マセン。
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1944年、デンマーク。首都コペンハーゲンはナチス・ドイツの占領下に置かれていた。そんな折、怯える市民たちの中に、打倒ナチスを掲げる地下抵抗組織の一員として行動する男がいた。それは23歳のフラメンと33歳のシトロン。彼らは上層部からの指令でナチスに協力する売国奴を暗殺していた。若さからか殺しに抵抗のないフラメンに対し、シトロンは殺す事に抵抗を抱いていた。やがて二人は指令により暗殺リストに上がる人物が本当に裏切りものなのか確信が持てなくなって行く...
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2009年のブログ始めはハンガリー映画。今年はデンマーク映画から...勿論年末に観た映画。都内のミニシアター、火曜サービス・デーにあたりシアターは混雑していた。

ヨーロッパ舞台の第二次世界大戦映画を観ると、アドルフ・ヒトラーはヨーロッパを全て自分のものにしようと考えたとんでもない男だったことを改めて知らされる事になる。デンマークも然り。
「青い棘」でアウグスト・ディール演じるギュンターのかつての恋人ハンスを演じたトゥーレ·リントハートがレジスタンス活動に身を投じ、暗殺者となり、自殺に至るまでの凄まじい姿を好演している。「青い棘」から6年が経過したが、ベィビー・フェイスは健在。
妻子がありながら暗殺者となったシトロン。レジタンス活動のため家族を顧みない夫を捨て新しい男と生活を始める妻ボーディル。愛する妻と幼い娘に去られたシトロンを襲う寂しさと哀しみ。マッツ感情表現上手い!1月公開予定の「シャネル&ストラヴィンスキー/2009」早く観たい!
ラスト近くホフマン率いるゲシュタポの兵士たちに襲撃されるシトロン。彼は負傷した身体を休めるため隠れ家でパジャマ姿。執拗なる襲撃にパジャマ姿で応戦するシトロンの姿が哀れに映る。
二重スパイだったケティを、疑いながらも信じ続けたフラメンも気の毒だが、終始疑われながらも愛するフラメンを最後まで騙したケティも哀れである。
ゲシュタポのリーダー、ホフマンを演じるクリスチャン・ベルケルはW.W.2映画には欠かせない存在。
デンマーク、アカデミー賞に輝き、デンマーク映画史上最高の製作費をかけたというこの作品。デンマーク、コペンハーゲンは勿論、チェコ・リパブリックのプラハやドイツ、ベルリンでのロケーションや、1940年代の街の再現も素晴らしい。
渋谷 シネマライズにて
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by margot2005 | 2010-01-02 23:56 | ヨーロッパ | Trackback(14) | Comments(4)

「しあわせな孤独」

a0051234_2350628.jpg「Elsker dig for evigt」...aka「Open Hearts」 2002 デンマーク
交通事故により出会った男と女の切ないまでのラヴ・ストーリー。
セシリにソニア・リクター。ニルスに「アフター・ウエディング/2006」のマッツ・ミケルセン。
セシリの恋人ヨアヒムに「恋に落ちる確率/2003」のニコライ・リー・コス。
ニルスの妻マリーにパプリカ・スティーン。
監督は「アフター・ウエディング」のスザンネ・ビア。
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コックのセシリ(リクター)は、地理で博士号を目指すヨアヒム(リー・コス)と結婚の予定。
ある日、セシリの車で駅に向かうヨアヒムは、車から降りた瞬間、いきなり飛び出して来た車に跳ねられ道路に倒れる。
一瞬の事でセシリは気が動転していたが、ヨアヒムを跳ねたマリー(スティーン)もボー然と立ち尽すのだった。
手術の結果、一命を取り留めたヨアヒムだったが、首から下が麻痺の身体となってしまう。
幸せの真っただ中にいたセシリは途方に暮れる。
一方で事故を起こしたマリーは、どうしようもない葛藤を医師である夫ニルス(ミケルセン)にぶつける。
ニルスの働く病院に偶然搬送されたヨアヒム。そこでセシリはニルスと出会う。
事故により心を閉ざしてしまったヨアヒム。どうしようもない虚無感に苛まれたセシルはニルスに電話をし“来て!わたしを抱いて!”と訴える...
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過去にDVDで観た作品。マッツ・ミケルセンの「アフター・ウエディング」を観て、同じ監督のこの作品が又観たくなった。
男は弱いなぁ!としみじみ感じる。全身麻痺のヨアヒムは、自分の身体を呪い自暴自棄になり、恋人セシリを寄せ付けない。
ニルスはニルスで、誘われて始まった若いセシリとの情事だったが、それにのめり込んで行きどうしようもなくなる。
結果...やはり男って勝手だなぁ...まぁヨアヒムはセシリを思ってのことだと思うが、ニルスは余りにも情け無い。それが似合うのだマッツ。
ちょっとネタバレ気味だが...
ニルスはセシリと出会ったことを妻マリーのせいにし家を出る。確かにマリーが起こした事故によりセシリと出会うのだが、ちょっと違う...男のわがまま以外の何ものでもない...
上、家具売り場のシーンは滅茶ナイス!
すっごくSexyなマッツ・ミケルセンは、デンマークでは既に Sexy俳優として位置づけられているようである。
元プロのダンサーであったというだけあって姿が美しい!
邦題はなんか意味不明だが、”永遠に深く愛して”という意味合いの原タイトル。
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by margot2005 | 2007-11-17 01:55 | ヨーロッパ | Trackback(3) | Comments(8)

「アフター・ウエディング」

a0051234_22111960.jpg「Efter brylluppet」...aka「After the Wedding」2006 デンマーク/スウェーデン
デンマーク発、感動の親子愛ファミリー・ドラマ。
主演ヤコブには「しあわせな孤独/2002」のマッツ・ミケルセン。彼の元恋人へレネにシセ・バベット・クヌッセン。ヘレネの夫ヨルゲンにロルフ・ラッセゴード。娘アナにスティーネ・フィッシャー・クリステンセン。
監督は「しあわせな孤独」のスザンネ・ビア。

インドで孤児たちの救援事業をするヤコブ(ミケルセン)。ある日、財政困難な状態のヤコブの元にデンマークの実業家ヨルゲン(ラッセゴード)より、救済の手を差し伸べる手紙が舞い込む。孤児たちを置いて出かける事に躊躇し、気乗りしないながらも故郷デンマークへと向かうヤコブ。
デンマークでは豪華なホテルのスイートとヨルゲンが出迎えてくれた。
そして、いきなりヨルゲンの娘アナ(クリステンセン)の結婚式に招待されたヤコブは、そこで元恋人ヘレネ(クヌッセン)と再会するのだった...
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初日に観に行きたい映画だったが行けなくて...netで“感動作!”といったコメントを横目で見ながらやっと観ることが出来た。
いやもう感動!感動!今年度マイ・ベストのトップに入れたい!
この作品公開時、“愛は、死なない。命の終わる日を知った時、大切な人に残したいものがある。”と宣伝したようだが、これを読まないで観に行って正解だった。
ストーリーの展開を知らなかったため、とても興味深く観る事が出来たから。
「007/カジノ・ロワイヤル/2006」はこの作品の後に作られた。ジェームス・ボンド相手に目から血を流す悪役のマッツ・ミケルセンは、この作品や「しあわせな孤独」での温和で、優しい役がぴったりの素敵な俳優。
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ホテルの部屋のベランダから、“ここからスウェーデンが見えるんだ!”とか、“スウェーデンに釣りに行く”なんて台詞を思い出し、家に帰るなり世界地図を広げた。
確かに、スウェーデン見えそう&海を渡ればスウェーデンのデンマーク国である。
リッチなヨルゲンの館(家とはとても呼べない豪華過ぎて...)は街から離れた、森と湖に囲まれた地域に建っている。
館の部屋から下を見下ろすと、敷地の庭に鹿が現れ草を食んでいる。
最初それが鹿だと解る迄数秒かかったが、そういやヨルゲンの館の壁に鹿の頭がいくつも飾られていたのと結びつく。
ちょっとネタバレ気味だが、富豪の実業家は、自分が死んだ後、愛する妻、娘を、過去に妻を愛した男に委ねようと計画する。そしてその男は娘の実の父親。
愛する妻と、娘(二人の息子もいる)を、妻の元恋人に委ねるなんて、凄い発想かも知れない。日本人である我々はこのような事を考えるだろうか?これはやはりヨーロッパ的な発想だなと感じずにはいられない。
ラスト、インドへ戻ったヤコブが息子同然の孤児プラモドと話すシーンには胸が熱くなる。
母親ヘレネ役のクヌッセンと娘アナ役のクリステンセンがとっても似ていて素敵。
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久しぶりに友人を誘って昼間に観たが、シアターの観客、中高年多しで、皆さん感動しておりましたわ。
ただし、この作品を上映している、有楽町の新しいスポット“イトシアプラザ”4階のシネカノン有楽町2丁目。できたばかりのシアターは綺麗で良いのだが、余りにも狭く、スクリーンが小さく(極小の部類)、最近シネコンで観る機会が増えたので、このような小さなスクリーンはどうもダメ。シアターの真向かいに、リーズナブルなお値段でランチが食べられるイタリアン・レストランもあり、リピーターになりたい所だが、ちょっとスクリーン小さ過ぎ。
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by margot2005 | 2007-11-14 22:42 | ヨーロッパ | Trackback(11) | Comments(8)

「 007/カジノ・ロワイヤル」

a0051234_235378.jpg「Casino Royale」2006 USA/ドイツ/UK/チェコ
ダニエル・クレイグ「Jの悲劇/2004 ミュンヘン/2005」主演Brand-new Bond!
ボンドの故郷英国では、映画が公開されるまで酷評されまくっていたと言うダニエル・クレイグ。私的に大好きなのでとっても楽しみにしていたが...いやもうブラヴォー、ダニエル!!
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ダニエル!!とっても素敵な"007"である!
ボンド・ガール、ヴェスパーにエヴァ・グリーン「ドリーマーズ/2003 ルパン/2004」。もちろんMにはジュディ・デンチ「ラヴェンダーの咲く庭で/2004」。
監督はマーティン・キャンベル。
"007"映画に必ず登場するリッチ・ピープルが集まるスポット。今回はバハマ、コモ、ヴェニスが舞台として使われている。モンテネグロも舞台の一つとなっているが、実際はチェコの著名なホテルのカジノで撮影されたと思える。
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世界中のテロリストの資金調達をしているル・シッフル(マッツ・ミケルセン)と、モンテネグロのカジノで勝負をすることが最初の任務となったジェームス・ボンド(クレイグ)。彼はモンテネグロに向かう長距離列車の中でM(デンチ)に雇われたヴェスパー(グリーン)と対面する。
この後のストーリーは割愛させていただく。
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"007"ジェームズ・ボンドはやはりなんてったってショーン・コネリーである。彼の「ロシアより愛をこめて/1963」は、私的に“007映画”の最高作品だと思っている。後の「ゴールド・フィンガー/ 1964」「サンダーボール作戦/1965」も素晴らしい作品だ。その後ボンド役は変わり、時代的にストーリーよりも派手なアクション・シーンばかり目立つスパイ映画になってしまったが...まぁそれも仕方あるまい ...
今迄の"007"ではボンド・ガールのナイス・バディが売り物だったが...ダニエル版ボンドではボンド本人のナイス・バディが披露されている...私的には大満足...これも時代の成せる技かと...
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ダニエルは「Jの悲劇」以来の大ファンなので、彼のあのブルー・アイズをうっとりと見入ってしまっていた映画である。スパイ映画の主人公をうっとりと観ることって殆どないのだが...
ファンはダニエルのブルー・アイズに魅せられるようだが、ダニエルご本人は"M"役のデンチのブルー・アイズに魅せられたとかの記事があった。デンチは昨今basan役が多い(実際basanだが...)が"007"シリーズの"M"役では滅茶クール!
この作品ド派手なシーン満載の上、とってもチャーミングなジェームズ・ボンドが描かれている。そして、それは主演のダニエルがボンド役にとってもマッチしているからではないだろうか。エンド・クレジット最後の ”ボンドは戻って来る”...で次の作品に期待したい!
フランス人女優のエヴァ・グリーンは、ハリウッド大作「キングダム・オブ・ヘヴン/2005」にも出演しているクール・ビューテイ。素晴らしい女優だが、これでも素敵なボンド・ガールを演じている。
先週末に初来日したダニエルは4か間日本滞在とかだが、まだ東京にいるのかな?ダニエルあのちょっと突き出した小さな口がとってもチャーミング。
トレーラー
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by margot2005 | 2006-12-02 23:58 | UK | Trackback(34) | Comments(16)