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「シークレット・オブ・モンスター」

「The Childhood of a Leader」 2015 UK/フランス/ハンガリー

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第一次世界大戦末期の1918年。アメリカの政府高官がヴェルサイユ条約締結を目的にフランスに送り込まれる。彼にはドイツ人で信仰心の篤い妻と少女のように美しい一人息子がいる。その少年はかんしゃく持ちで日々大人たちを混乱させていた…


プレスコットにトム・スウィート。

母親に「ブラウン夫人のひめごと/2002」「アーティスト/2011」「タイピスト!/2012」「ある過去の行方/2013」「あの日の声を探して/2014」ベレニス・ベジョ。

父親に「日蔭のふたり/1996」「麦の穂をゆらす風/2006」「HUNGER/ハンガー/2008」リーアム・カニンガム。

家庭教師に「ハイ・ライズ/2016」ステイシー・マーティン。

家政婦に「パリ、ジュテーム/2006」「セラフィーヌの庭/2008」「ミックマック/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」「危険なプロット/2012」「カミーユ、恋はふたたび/2012」「神様メール/2015」ヨランド・モロー。

チャーリー(リーダー)に「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」「リメンバー・ミー/2010」「恋人たちのパレード/2011」「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」ロバート・パティンソン。

監督は「ファニーゲーム U.S.A./2007」「メランコリア/2011」「アクトレス ~女たちの舞台~/2014」「エスコバル 楽園の掟/2014」の俳優ブラディ・コーベット。


子供に愛情を込めてキスをしたり抱きしめたりしない母親がいるだろうか?しつけと称して父親も叱ることしか頭になく全く愛情表現をしない。このような両親に育てられた子供がまともに育つわけがない。

もう一人子供が欲しいという夫に“息子を生む時死にそうになった!”と訴える妻。おまけに結婚などしたくなかったと嘆いている。

結局母親は子供を甘やかす家政婦をクビにしてしまう。家政婦は少年にとってたった一人愛情を与えてくれる存在で心のよりどころだったのに…。


舞台が1910年代なので照明が暗い上、ドラマを盛り上げるためのBack Musicが重くて暗い。Back Musicは騒音のようにも聞こえて少々不愉快だった。

とにかくラストに唖然!唐突に終わる様は意図したものだろうけどエンディングもないなんてあり得ない!?

こちらもシアターでさんざん予告編を見て少々興味があったが良く理解できないドラマだった。


映画の公式HPには“この謎にヴェネチアがひれ伏した”と絶賛している。そういえばポスターに“A MASTERPIECE/傑作”の文字と星も5個つけてある。でもその謎も説明されないので良くわからない。

見る人によって“素晴らしい!”もしくは“良くわからない!”に分かれてしまう一作かも?

予告編を見る限りドラマはサイコホラー?と思っていたので、顔(こめかみ)にディナー・フォークざしだけではもの足りない。もっとスリリングに描いていたら面白かったかも知れない。


オープニングに当時の実写フイルムが映し出され、中盤で、父親は”ヴェルサイユへ行くぞ!”と息子をせき立て、ヴェルサイユ条約締結のために集まった人々が実写で映し出される。第一次世界大戦は終結したが、次に第二次世界大戦が始まり独裁者が現れる…といったアレンジ?

大ラス、いきなり大人になり独裁者として登場したカレ…現タイトル「The Childhood of a Leader/リーダーの幼年時代」を思い出した。

ロバート・パティンソンのスキンヘッドは実に似合っていなかった。彼のようなギョロ目はスキンヘッドだめなのかも知れない。


シークレット・オブ・モンスターの公式HPのPRODUCTION NOTEに監督のコメントあり。


TOHOシネマズ・シャンテにて


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by margot2005 | 2016-12-06 22:33 | UK | Trackback(3) | Comments(2)

「あの日の声を探して」

「The Search」2014 フランス/グルジア
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1999年、チェチェン。ハジはチェチェンに暮らす9歳の少年。ある時、ロシア兵に両親を殺されてしまう。ハジは姉のライッサも殺されたと思い幼い弟を連れて家を出る。しかし赤ん坊を連れて逃げることには無理があり民家に弟を置き去りにする。やがてハジは悲しみと孤独、そして弟を捨てた自責の念にかられ言葉を失ってしまう…

キャロルに「ブラウン夫人のひめごと/2002」「アーティスト/2011」「タイピスト!/2012」「ある過去の行方/2013」「ラスト・ダイヤモンド 華麗なる罠/2014」のベレニス・ベジョ。
ヘレンに「華麗なる恋の舞台で/2004」「愛する人/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」「フェイス・オブ・ラブ/2013」のアネット・ベニング。
コーリャにマクシム・エメリヤノフ。
ハジにアブドゥル・カリム・マムツィエフ。
ハジの姉ライッサにズフラ・ドゥイシュヴィリ。
監督、製作、脚本、編集に「アーティスト/2011」「プレイヤー/2012」のミシェル・アザナヴィシウス。

ハジは放浪の末施設に収容されるが、やりきれなくて施設を飛び出してしまう。やがてEU職員のキャロルと出会い、二人の共同生活が始まる。ハジを守りたいと一生懸命のキャロルながら何も話さない少年相手になす術がない。自分の無力さを知ったキャロルは赤十字の責任者ヘレンに相談するが、相手にしてもらえない。

一方で、ドラッグ所持で警察に逮捕された青年コーリャはロシア軍に強制的に入隊させられ、軍隊で虐めにあった後、兵士として戦場へ赴く。普通の青年だったコーリャは次第に人間性を失い、狂気を帯びていく。敵軍兵士から奪い取ったビデオカメラで、笑いながら惨たらしい殺戮現場となった戦場を撮影するコーリャの姿にぞっとする。

最初ヘレンがスゴく冷たい女性に映ったが、公平な立場で迷える子供たちを守る姿に彼女の信念を感じた。キャロルが一人でハジを守ろうと思っても無理があったのだから…。
そしてラストに安堵する。安堵するラストながら手放しで感動というほどのものではないけれど、子供が犠牲になる戦争の醜さ...コーリャも犠牲者の一人...を描いたドラマは心に響く。

主演のベレニス・ベジョ…やはり暗いテーマの「ある過去の行方」の時もそうだったが、この方は断然明るいコメディが似合う。
アブドゥル・カリム・マムツィエフが上手い。話さないからハジの目が語る。そしてなんともやるせない表情を見せるのだ。
アネット・ベニングが貫禄。

チェチェン共和国を舞台に描く反戦映画「チェチェンへ アレクサンドラの旅/2007」を思い起こした。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-05-16 00:08 | フランス | Trackback(4) | Comments(0)

「ある過去の行方」

「Le passé」…aka「The Past」2013 フランス/イタリア
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アンヌ・マリーに「ブラウン夫人のひめごと/2002」「アーティスト/2011」「タイピスト!/2012」のベレニス・ベジョ。
サミールに「予言者/2009」のタハール・ラヒム。
アーマドにアリ・モサファ。
リュシーに「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/2007」のポリーヌ・ビュルレ。
監督、脚本は「彼女が消えた浜辺/2009」「別離/2011」のアスガー・ファルハディ。
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ある日、パリに住むアンヌ・マリーは4年ぶりにテヘランから戻って来た元夫アーマドを空港へ迎えに行く。本当に来るとは思わなかったのでホテルの手配もしなかったと言い訳するアンヌ・マリー。家に着き、アーマドはアンヌ・マリーが新しい恋人と暮らしていることを知る...

しかしながらアンヌ・マリーという女性にはなんと複雑な過去があるのだろう...と感心してしまう。原タイトルもそのものずばり“過去”。
まず彼女には二人の娘がいる。そして正式に離婚しようとしている夫アーマドは二人の娘の父親ではない。アンヌ・マリーにとってアーマドは二人目の夫ということが分る。現在一緒に暮らしている恋人はクルーニング店を経営するサミール。アンヌ・マリーは彼との間の子供を妊娠中。サミールは子持ち男で妻は昏睡状態で入院中。昏睡状態に陥ったのは彼女の自殺に奇縁する。彼女を自殺に追いやった原因は他でもないアンヌ・マリーの娘リュシーのメール(アンヌ・マリーとサミールのメールを転送)。リュシーは母の恋人サミールが気に食わないのだ。

本作は早く観たかったのだが中々観に行けなくて終了してしまったら…なんて思っていたけど間にあった。
「彼女が消えた浜辺」も「別離」も監督の祖国イランが舞台だが、こちらはフランス、パリが舞台のドラマで元夫のアーマドがイランから戻って来る所から始まる。
ドラマの中でアーマドがパリは合わなくてテヘランに戻ったという台詞があり、彼はパリにいてもイランからの移住者たちとの交流が深かった様子が窺える。アンヌ・マリーの二人の子供たちの父親はおそらくフランス人だと想像するが、リュシーはイラン人のアーマドが大好きなのだ。アーマドになら何でも話せる、とても信頼関係のある間柄。リュシーは母親とアーマドに離婚して欲しくなかったのだ。アンヌ・マリーは子供のことなど何も考えず自らの情熱のみで生きている身勝手な女。思春期の娘がいるというのに、この女性は自分のことしか考えていない。ラストはやはりそうか…であった。

「予言者」から4年、タハール・ラヒムは素敵な俳優に、そして「アーティスト」「タイピスト!」のベレニス・ベジョの暗い役はなんか彼女らしくなくて違和感ありだった。映画の役柄って強烈なるイメージを残すんだなぁと実感する。

新宿シネマカリテにて(既に上映終了)/Bunkamura ル・シネマにて5/30まで上映予定
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by margot2005 | 2014-05-22 00:05 | フランス | Trackback(6) | Comments(0)

「タイピスト!」

「Populaire」…aka「Typist!」2012 フランス
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1958年、春。21歳のローズには雑貨屋を営む父親が決めたフィアンセがいたが、彼と結婚し、つまらない主婦で一生を終えるなんてあり得ないことだった。ある日、ローズは家を飛び出しノルマンディのリジューへ行く。そして保険会社を経営するルイ・エシャールの秘書に応募する。秘書に採用されたローズは有頂天だったが、ルイは彼女が秘書向きではないと判断し、解雇しようとする。しかしローズにはタイプの早打ちという隠れた才能があった。そこでルイがローズに与えた使命はタイプ早打ちコンテストに出場し優勝することだった...
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ルイ・エシャールに「ハートブレイカー/2010」のロマン・デュリス。
ロー ズ・バンフィルに「ある子供/2005」「譜めくりの女/2006」「暗闇の女たち/2007」「マンク~破壊僧~/2011」のデボラ・フランソワ。
マリー・テイラーに「ブラウン夫人のひめごと/2002」「アーティスト/2011」のベレニス・ベジョ。
ボブ・テイラーにショーン・ベンソン。
マダム・エシャール(ルイの母親)に「恋愛睡眠のすすめ/2005」「輝ける女たち/2006」「華麗なるアリバイ/2007」「オーケストラ/2009」のミュウ・ミュウ。
監督、脚本はレジス・ロワンサル。

本作は確か初日に観たはず。そしてレイトショーのシアターがかなり混んでいたことが記憶に残っている。
ロマンのファンなのと、シアターにかかった予告を幾度か見た限り、デボラ・フランソワが過去に見た役柄とはうって変わった、ドジでチャーミングな女性役。是が非でも観たかった一作。で、やはり素敵な映画で、50年代のファッションやインテリアもオシャレだったけど、パリの街中を走るクラシックな車にはおどろき!だった。

かつてワープロも、もちPCもない時代、家にタイプライターがあった。力を込めて打たないと紙に印字されないマシーン…特訓したというデボラのタイプの早打ち。それは数ヶ月間、毎日だったそう。気が変になりそうなほどタイプライターと格闘するなんて俳優の仕事は半端じゃない。そしてタイプ打ちとピアノのレッスンは確かに共通点ありそう。

過去のデボラといえば…「ある子供」は貧困で悲惨なまだ年若い母親役。「譜めくりの女」では復讐に燃えた少々サイコな女役。そして「マンク~破壊僧~」ではヴァンサン・カッセル演じる僧侶を誘惑する怪しくも美しい修道士(本当は女)役。そして「暗闇の女たち」は戦争ものだし...とにかくどれここれも暗い役柄ばかり。本作のデボラを観て過去の彼女がトンでしまった。デボラには明るくて、ドジな女性が限りなく似合う。

ロマン・デュリスはお気に入り俳優の一人。先だってwowowで放映していた未公開映画の「ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者/2010」のロマンもナイスだった。
彼はコメディもシリアスもOKな俳優だが、インパクトのある濃い顔のせいか、どの映画のどの役柄も同じように見えてしまうところが残念。でも、オドレイ・トトゥと共演の「ムード・インディゴ うたかたの日々/2013」が来月公開予定。きっとまた観に行くことだろう。

原タイトルの“Populaire”はタイプライターの機種名だそう。ピンクのタイプライターとローズのピンクのドレスがとてもとてもキュートだったな。
ルイ・エシャールは第二次世界大戦で落下傘部隊に所属しボブ・テイラーと出会っている。マリーはルイのかつての恋人で、マリーの夫はアメリカン…といった背景もニクい演出。
ベレニス・ベジョはエレガントなマダム役がとっても似合っていて素敵。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2013-09-15 23:54 | フランス | Trackback(15) | Comments(4)

「アーティスト」

「The Artist」 2011 フランス/ベルギー
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ジョージ・ヴァレンティンにジャン・デュジャルダン。
ペピー・ミラーにベレニス・ベジョ。
アル・ジマーに「お買いもの中毒な私!/2009」のジョン・グッドマン。
クリフトンに「クィーン/2006」「ブッシュ/2008」のジェームズ・クロムウェル。
ドリスに「カリートへの道/1993」のペネロープ・アン・ミラー。
監督、脚本、編集にミシェル・アザナヴィシウス。
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映画の舞台は1927年のハリウッドから始まる。ジョージはサイレントの人気俳優。サイレント映画なので台詞の声は出ない。時折解説の字幕が出る。映画から聞こえて来るのは音楽のみ。しかし時代と共にサイレントから台詞のあるトーキーに変えようとしているプロデューサー、アル・ジマー。そんな折現れたチャーミングな新人ペピー・ミラー。ペピーを発掘したのは他でもないジョージだった。落ち目のジョージと飛ぶ鳥落とす勢いのペピー。ペピーは成功への階段を上がって行くが、ジョージは一人取り残されてしまう。強い信念(自身は芸術家)があったのかも知れないがジョージって人はホント頑固な男だ。でもラスト、ジョージに手を差しのべたのはペピー。ペピーは初めて会って以来ずっとジョージを愛していたに違いない。とても素敵なサイレント版LOVE STORYは素晴らしかった。

予告も何度も観たし、ミニシアターのシネスイッチ銀座で上映されることも知っていた。しかしながらオスカーをゲットした途端シネコン上映が決定。で、ワーナー・マイカルで水曜割引に観たわけだが、あまりの観客の少なさにオスカー・ゲット映画とはいえ、シネコンではやめておいた方がよかったのじゃないと言いたかった。
白黒で、なおかつサイレントという描き方が万人に受けなかったのではないかと想像するが、わたし的には大好きな映画の一つとなり、今年度のMY BESTに入れたい。

オスカー主演男優賞に輝いたジャン・デュジャルダンは文句なしに素晴らしい!彼はコメディ出身らしいが、ダンスも上手いのだ。ペピーとのダンス・シーンはフレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース、コンビを彷彿させトレヴィアン!だった。
ラスト、ジョージが発する言葉はたった一言“With Pleasure”だけ。ジャン・デュジャルダンの台詞が聞けるフランス映画が観たいな。

いつもどおり全く前知識なしで映画を観たので、ジェームズ・クロムウェルとジョン・グッドマン、そしてペネロープ・アン・ミラーの出演に驚くと共に大満足。ジョージの執事兼“Chauffeur/お抱え運転手”クリフトン役のジェームズ・クロムウェルはこの作品になくてはならない存在。プロデューサー、アル・ジマーを演じたジョン・グッドマンも同様。
ペネロープ・アン・ミラーがお年で驚いたが、彼女の映画はアレック・ボールドウインの「シャドー/1994」以来なので…年月は物語るわけだ。

ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2012-04-21 22:26 | フランス | Trackback(16) | Comments(4)