「ほっ」と。キャンペーン

タグ:フィリップ・ガレル ( 4 ) タグの人気記事

「パリ、恋人たちの影」

L'ombre des femmes2015 フランス/スイス

a0051234_21473335.jpg
a0051234_21471869.jpg

マノンに「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/2007」クロチルド・クロ。

ピエールに「イザベル・アジャーニの惑い(アドルフ)/2002」「恋は足手まとい/2005」スタニスラス・メラール。

エリザベットに レナ・ポーガム。

友人リサにヴィマーラ・ポンス。

マノンの母にアントワネット・モヤ。

マノンの恋人にムニール・マルグム。

監督、脚本は「愛の残像/2008」「灼熱の肌/2011」「ジェラシー/2013」のフィリップ・ガレル。

ナレーションは「ジェラシー/2013」「サンローラン/2014」のルイ・ガレル。


ピエールはドキュメンタリー映画を製作している。彼の作品を世間に認めさせたい一心で、自らの夢も捨てパートタイムで働きながら献身的に尽くす妻マノン。しかし映画製作は中々軌道に乗らず二人の気持ちは徐々にすれ違って行く。ある日、ピエールはフィルムを保存する倉庫でバイトをする研修生エリザベットと出会う。やがてピエールは若いエリザベットとの情事に溺れて行く


僕には妻がいると告白してエリザベットとの情事にのめり込むピエール。ピエールの妻が気になるエリザベットは彼らのアパルトマンを密かに偵察。そして美しいピエールの妻に嫉妬を覚えるエリザベット。そんな折、モンマルトルのカフェでピエールの妻が男と密会している現場を目撃する。

さあどうしよう?ピエールに伝えるべきか、やめるべきか?とエリザベットは悩み始める。結局エリザベットはピエールに真実を打ち明ける。この辺りから少々ドロドロしてくる。

しかしフィリップ・ガレルはそれをさらっと描いている。おなじみのモノクロで...


夫は浮気をしてもよいが妻はだめ!なんてピエールは何と自分本意の男なのだろうと呆れる。浮気をした妻を家から追い出したにも関わらず、ラストではどうして出て行った?””君なしではだめなんだ!なんて言う始末。ホント男って身勝手で浅はかな生き物だ。


ピエールはマノンを夫婦のベッドに誘いこんな風にその男と愛し合ったのか?と聞いている。ピエールに夢中のエリザベットに対してもあまりにも素っ気ない。ともかくピエールは自分勝手でイヤミな男なのだけどスタニスラス・メラールが演じるとなぜか憎めなくて


上映館のシアター・イメージフォーラムはスーパー級のミニシアターで、観客が3.4人なんて時もあるが、本作上映時は10人以上の人がいて、フィリップ・ガレル、ファンが集まったのかな?なんて思ったりした。私的にはスタニスラス・メラールが懐かしくて見たかった一作。

フランス映画祭2006で来日した際にお目にかかった彼も40代に突入しおじさん化している。


シアター・イメージフォーラムにて(2/17迄)



[PR]
by margot2005 | 2017-02-16 23:01 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ジェラシー」

「La jalousie」…aka「Jealousy」2013 フランス
a0051234_23401544.jpg

a0051234_23405141.jpg
a0051234_23404395.jpg
a0051234_23403562.jpg
a0051234_23402715.jpg

ルイに「ドリーマーズ/2003」「愛の残像/2008」「美しい人/2008」「灼熱の肌/2011」「愛のあしあと/2011」のルイ・ガレル。
クローディアに「そして、デブノーの森へ/2004」「シャネル&ストラヴィンスキー/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」のアナ・ムグラリス。
クロチルドにレベッカ・コンヴナン。
シャルロットにオルガ・ミルシュタイン。
エステールにエステール・ガレル。
監督、脚本は「愛の残像/2008」「灼熱の肌/2011」のフィリップ・ガレル。

ルイは妻子持ちの舞台俳優。ある日、妻のクロチルドに”もう君とは暮らせない。”と宣言し恋人クローディアのもとへ去って行く。恋をし結ばれ子供をもうけるが夫婦生活は破綻する。子供と別れたくないが伴侶との生活は暗礁に乗り上げている。そして出て行った父親が恋しい幼い娘は彼の帰りを待ちわびるが戻って来るわけがない。やがて時折、父親とその恋人の三人で過ごすようになる。この辺りの子供の心理って複雑なのだろうな?こういうシチュエイションに遭遇したことがないので良くはわからないが、きっと三者三様に複雑な気持ちを抱えていると感じる。

ルイ、クローディア、シャルロットの三人で食事をしている時、娘のシャルロットが父親ルイに“誰を一番愛しているの?”と質問する。それに答えたのはルイの恋人クローディア。彼女は”もちろん、あなたが一番よ!”と答える。父親が大好きなシャルロットは幼いながらもいつも一緒にいられるクローディアにジェラシーを覚えていたに違いない。
やがて女優としての仕事が上手くいかなくなったクローディアはルイに不満をぶつける。きっとクローディアは舞台俳優として順調なルイにジェラシーを覚えていたに違いない。

「愛の残像」と同じく映画はモノクロ。時代も古い。監督の父親モーリス・ガレル30歳頃の物語だそう。
ルイの妹のエステールも出演している。では祖父のモーリス・ガレルも?と思ったが「灼熱の肌」でルイ演じるフレデリックの祖父役だった彼は2011年に亡くなっていた。

ルイ・ガレルは一作ごとにおじさん化していく。前作レビューのアウグスト・ディール同様美青年のイメージからどんどん外れていくのだ。でも彼も30歳過ぎたし、いつまでも美青年ってわけにはいかない。
元シャネルのミューズ、アナ・ムグラリスは相変わらずスゴいだみ声。

シアター・イメージフォーラムにて
[PR]
by margot2005 | 2014-10-30 23:48 | フランス | Trackback | Comments(0)

「灼熱の肌」

「Un été brûlant」…aka「A Burning Hot Summer」 2011 フランス/イタリア/スイス
a0051234_23552962.jpg

アンジェルに「ダニエラという女/2005」「ストーン・カウンシル/2005」「N-私とナポレオン/ナポレオンの愛人/2006」「マルセイユの決着/2007」「50歳の恋愛白書/2009」「シチリア!シチリア!/2009」「昼下がり、ローマの恋/2011」のモニカ・ベルッチ。
フレデリックに「ドリーマーズ/2003」「美しいひと/2008」「愛の残像/2008」のルイ・ガレル。
ポールにジェローム・ロバール。
エリザベートに「華麗なるアリバイ/2007」のセリーヌ・サレット。
フレデリックの祖父に「キングス&クイーン/2004」のモーリス・ガレル。
監督、脚本は「愛の残像」のフィリップ・ガレル。
a0051234_2356628.jpg
a0051234_23555549.jpg

フランス、パリ。ポールは俳優志望で友人を通じて画家のフレデリックと出会う。フレデリックの妻アンジェルはイタリア人女優。ポールはある日、撮影現場でやはり女優を目指すエリザベートと出会い恋に落ちる。ほどなくしてフレデリックから“ローマの家に絵を見に来ないか?”と誘われエリザベートを伴って出かけて行く...

原タイトルは“灼熱の夏”。
フランス人やイタリア人の“恋愛”は理解出来ない。独占欲が強過ぎる?だからくっ付いては離れるを繰り返すのだろうか?そしてもう一つのパターンは愛を失ってしまったら後は死しかないという強烈な結果(一部の人々)。全く理解出来ないラティンの血。
本作でも、フレデリックは妻のアンジェルが男と抱き合いsexyなダンスをしている姿に嫉妬するのだ。家に帰ってアンジェルを娼婦呼ばわりするフレデリック。しかしその後”君を傷つけて悪かった。人生で君ほど愛した人はいない。”とアンジェルに宛てた手紙を残す。
「愛の残像」でもそうだったが、ここでもメールではなく手紙。フィリップ・ガレルはきっと携帯電話がキライなのだろう。
嫉妬し、謝罪し、どんなに愛しているか分かって欲しい…と懇願するフランス男。こういった行為は日本人の男には多分出来ないだろうな?男のプライドが邪魔するとかなんとか考えそうな気がする。そういった意味ではラティンの男はいたってシンプル。結局フレデリックはアンジェルに去られ自暴自棄になる。愛に破れ自暴自棄になる男を演じると右に出る者はいないほどルイ・ガレルは役柄にハマりにハマる。

モニカ・ベルッチ狙いの男性がシアターに多くいた(観たのは7月中旬以降)。同性から見るとこのobasanはどうも好きになれない。アラフォーどころかアラファイヴのモニカはトドのような身体(ヴァンサン・カッセルとの間に子供が2人)だ。肉が身体からあふれそうで困った(ひがみに聞こえるかも…)。
ルイ・ガレルは年々魅力がなくなっていく。彼は若い(まだ30歳にもなっていないけど)頃の方が断然素敵だった。映画のみならず実生活でもモニカと同年齢のヴァレリア・ブルーニ・テデスキが恋人で驚く。

フィリップ・ガレルの前作「愛の残像』の方が断然良かった。本作はどうもダメ。モニカがダメなだけじゃなくて、このドラマは好きになれない。

渋谷 シアター・イメージフォーラムにて
[PR]
by margot2005 | 2012-08-15 00:04 | フランス | Trackback | Comments(0)

「愛の残像」

「La frontière de l'aube」…aka「Frontier of Dawn」2008 フランス
a0051234_20115865.jpg

フランソワに「ドリーマーズ/2003」「美しいひと/2008」のルイ・ガレル。
キャロルに「石の微笑/2004」「ゼロ時間の謎/2007」のローラ・スメット。
エヴに「マリー・アントワネット/2006」のクレマンティーヌ・ポワダッツ。
監督、脚本は「夜風の匂い/1999」「恋人たちの失われた革命/2005」のフィリップ・ガレル。
a0051234_20122115.jpg
a0051234_20121284.jpg

映画はモノクローム。衝撃的なラストはこれぞフランス映画という終わり方で、キャロルとフランソワには“退廃的”という言葉がとても似合う。そして究極の“愛と死”のドラマは白黒映像でさらに美しさに拍車がかかる。

ドラマの時代設定は間違いなく21世紀のパリ。キャロルの墓に刻まれた日付がそれを記している。しかしキャロルもフランソワも携帯を持っていなくて、互いに手紙を書くのだ。おまけにフランソワのカメラはデジタルじゃなくてフィルム式。ちょっと思ったのは、キャロルの夫が携帯を持っていれば、帰って来ることを妻に連絡し、間男のフランソワは慌てふためいてアパルトマンから逃げ出さなくともすんだはずだ。あえて古くさく描いたのはフィリップ・ガレルの狙いなのだろう。

パリに住むキャロルは女優でフランソワは若き写真家。ある日二人は仕事で出会い激しい恋に落ちる。しかしキャロルは人妻。日々逢瀬を重ねる二人。しかしある日、アメリカでの仕事を終えたキャロルの夫がパリのアパルトマンに戻って来る。それが二人の間にぎくしゃくとした関係をもたらし始める。そして奔放な性格のキャロルは自宅パーティの席でもフランソワを無視して他の男と戯れるのだ。嫉妬のまなざしでキャロルを見つめるフランソワ(ルイ)の目がコワいほど妖しい。
やがてフランソワとの関係が終わってしまったキャロルは精神に異常をきたし病院に収容されるが、退院後自殺してしまう。
一方でキャロルと別れた後美しいエヴと出会ったフランソワは幸せな日々を過ごすようになる。しかし鏡の中にキャロルの姿(亡霊)が見え始める。キャロルは鏡の向こうからフランソワに”愛しているならわたしの所に来て!”と訴える。エヴが妊娠したため結婚を決心したフランソワの前にキャロルの亡霊が幾度も現れる。白昼夢に出現するキャロルを消すことができないフランソワは動揺し始める。

原タイトルは“夜明けの境界”境界とはフランソワが見つめる鏡?
本作カラーだったらどうだろう?と想像してみた。キャロルとフランソワのシーンはアップが多い。アパルトマンの部屋で一人嘆き苦しむキャロル…精神科の病院に収容されたキャロルの姿がカラーだと強烈過ぎて目を背けたくなったかも知れない。

ローラ・スメットはジョニー・アリディとナタリー・バイの娘。先月wowowでクロード・シャブロルの映画を何作か放映していた。その際、ヒロインがナタリー・バイの未公開映画「悪の華/2003」を観た。娘のローラ・スメットは母親に良く似ている。
ルイ・ガレルは監督フィリップ・ガレルの息子。
ガレル親子の次作「灼熱の肌/2011」は7/21公開予定。

渋谷 シアター・イメージフォーラムにて
[PR]
by margot2005 | 2012-07-03 20:35 | フランス | Trackback | Comments(0)