タグ:ダニエル・ブリュール ( 13 ) タグの人気記事

「二ツ星の料理人」

「Burnt」2015 USA
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パリの一流レストランでミシュランの二ツ星を獲得した伝説のシェフ、アダム・ジョーンズは、後にスキャンダルを起こしてパリを去っていた。3年ぶりにロンドンの街に姿を現した彼はかつて迷惑をかけたレストランのオーナー親子に自分をシェフとして雇うよう直訴する...

アダム・ジョーンズに「アメリカン・スナイパー/2014」のブラッドリー・クーパー。
エレーヌに「アルフィー/2004」「カサノバ/2005」「フォックスキャッチャー/2014」のシエナ・ミラー。
トニーに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のダニエル・ブリュール。
マックスに「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」「ローマでアモーレ/2012」「南部のささやかな商売/2013」のリッカルド・スカマルチョ。
ミシェルに「ミックマック/2009」「最強のふたり/2011」「ムード・インディゴ うたかたの日々/2013」「X-MEN:フューチャー&パスト/2014」「サンバ/2014」のオマール・シー。
デビッドに「白鯨との闘い/2015」のサム・キーリー
リースにマシュー・リス。
コンティに「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店/2015」のヘンリー・グッドマン。
ロッシルド医師に「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「主人公は僕だった/2006」「パイレーツ・ロック/2008」「新しい人生のはじめかた/2008」「17歳の肖像/2009」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のエマ・トンプソン。
シモーネに「宮廷料理人ヴァテール/2000」「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」「スマイル、アゲイン/2013」のユマ・サーマン。
アンナ・マリーに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」「アンナ・カレーニナ/2012」「ガンズ&ゴールド/2013」「コードネームU.N.C.L.E./2015」「リリーのすべて/2015」「エクス・マキナ/2015」のアリシア・ヴィキャンデル。
サラに「シンデレラ/2015」のリリー・ジェームズ。
監督、製作は「カンパニー・メン/2010」「8月の家族たち/2013」のジョン・ウェルズ。

強引にシェフの座についたアダム・ジョーンズは料理人集めにロンドンの街を奔走する。彼が連れてきたのはフランス人のミシェルとイタリア人のマックス。そして若いデヴィッドと無理矢理引き抜いてきた紅一点のエレーヌ。
しかし傲慢なアダムのせいで、トニーとの諍いは日常茶飯事。気に入らないと誰彼構わず怒鳴り散らしてエレーヌをも罵倒する。まるで戦場のようなキッチンがスゴい!

アダム・ジョーンズって何と傲慢な男なのだろう!とあきれ果てるが、カリスマ・シェフならではなのかも知れない。演じるブラッドリー・クーパーはナイス・キャスティングで、彼はホント存在感のある俳優だなぁと感心する。そしてこの方過激なキャラが似合う。ヒロイン、エレーヌ役のシエナ・ミラーとは「アメリカン・スナイパー」で夫婦役だったことを思い出した。

何はともあれ出演陣がスーパー豪華!
女性陣ではアダムが薬物&アルコールを摂取していないかチェックしているロッシルド医師を演じるエマ・トンプソンと、レズの料理評論家シモーネ役のユマ・サーマン。二人は貫禄たっぷりだ。ユマの出演シーンは少しながらこの方も実に存在感のある女優。ユマって若い頃より今の方が美しい??
アダムのかつての恋人アンナ・マリーをオスカー女優となったアリシア・ヴィキャンデルが演じ、アダムが発掘した若き料理人デヴィッドの恋人サラにリリー・ジェームズが出演している。リリーの出番はワンシーンだったか?
男性陣ではパリ時代のアダムの同僚ミシェルや、かつての仲間マックスをリッカルド・スカマルチョが演じていて華やかそのもの。
そして忘れてはならないのはメートルドテール、トニー役のダニエル・ブリュール。ゲイっぽい雰囲気を漂わせて中々素敵だ。
ドラマに登場する料理はかなりゴージャス!アダムの究極のライバル、リースが作るプレーン・オムレツが実に美味しそうだった。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-07-15 00:22 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「黄金のアデーレ 名画の帰還」

「Woman in Gold」2015 UK
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グスタフ・クリムトの名画“黄金のアデーレ”の数奇な運命を描いた実話ベースの感動のドラマ。

マリア・アルトマンに「マダム・マロリーと魔法のスパイス/2014」のヘレン・ミレン。
ランディ・シェーンベルクに「あなたは私の婿になる/2009」「グリーン・ランタン/2011」「デンジャラス・ラン/2012」「ハッピー・ボイス・キラー/2014」「白い沈黙/2014」のライアン・レイノルズ。
記者フベルトゥス・チェルニンに「天使が消えた街/2014」のダニエル・ブリュール。
パム・シェーンベルクに「サンキュー・スモーキング/2006」「陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル/2010」のケイティ・ホームズ。
若い頃のマリア・アルトマンに「君への誓い/2012」のタチアナ・マズラニー。
マリアの夫フリッツに「赤ずきん/2011」のマックス・アイアンズ。
アデーレに「マン・オブ・スティール/2013」のアンチュ・トラウェ。
ナチスのハインリッヒに「ピエロがお前を嘲笑う/2014」のトム・シリング、そしてグスタフ・クリム役で「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~/2010」のモーリッツ・ブライブトロイが出演している。
監督/製作総指揮「マリリン 7日間の恋/2011」はサイモン・カーティス。

「ミケランジェロ・プロジェクト/2014」でも描かれていたナチスによるヨーロッパ各地における名画強奪。本作に登場する美しい肖像画“黄金のアデーレ”もナチスがユダヤ人一家から略奪した一品で、後にオーストリアに返還されている。その美しい“黄金のアデーレ”はユダヤ人家族の所有物で、1940年代ナチスから逃れアメリカに移民したマリア・アルトマンは、1998年に亡くなった姉ルイーゼの意志を継ぎ返還を求める訴訟を起こす。
“黄金のアデーレ”はグスタフ・クリムトが描いた“オーストリアのモナリザ”と称されるほどの名画。ゆえにオーストリア政府が手放すはずもない。
マリアは駆け出しの弁護士ランディに協力を求めるが、敗訴しか考えられない訴訟に、彼は全く乗り気ではない。しかし“黄金のアデーレ”奪還に執念を燃やすマリアは引こうとはしない。そんなある日、ランディは好奇心から“黄金のアデーレ”の価格を調べ、PCで見た1億€の数字に驚き、マリアと共にオーストリアに乗り込む。
名画の価格に一時惹かれたランディながら、裁判に執念を燃やした本当の理由はルーツ(オーストリア出身の祖先を持つ)であることが描かれナイスだった。

裕福な家庭に生まれた少女時代のマリアと美しい叔母アデーレの交流。そして声楽家フリッツと幸せな結婚をするが、オーストリアにナチスが侵攻してくる。ユダヤ人のナチスに対する迫害などもさらっと描き、現在、過去と流れるように進むさまは秀逸。
テーマは重いが所々にユーモアをちりばめて素敵な作品に仕上がっている。
何度も登場する“黄金のアデーレ”のレプリカが美しい。この絵はかつてベルベデーレ宮殿に展示され、現在はニューヨークにある。本物が見たい!

シネ・リーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-12-13 21:45 | UK | Trackback(4) | Comments(2)

「天使が消えた街」

「The Face of an Angel」2014 UK/イタリア/スペイン
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2007年、イタリア、シエナで英国人留学生エリザベスが殺害され、容疑者としてルームメートのアメリカ人留学生ジェシカと、その恋人が逮捕される。時がたち2011年のイタリア、シエナ。今、裁判所で一審で有罪判決を受けた彼らの控訴審が始まろうとしている…

トーマス・ラングに「ニューヨーク、恋人たちの2日間/2012」「誰よりも狙われた男/2013」のダニエル・ブリュール。
シモーン・フォードに「ハード・ラッシュ/2012」「トータル・リコール/2012」のケイト・ベッキンセール。
メラニーに「アンナ・カレーニナ/2012」のカーラ・デルヴィーニュ。
エドゥアルドに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2010」「家の主たち/2012」「自由に乾杯!/2013」「幸せの椅子/2013」のヴァレリオ・マスタンドレア。
監督は「マイティ・ハート/愛と絆/2007」「イタリアは呼んでいる/2014」のマイケル・ウィンターボトム。

2007年にイタリアの古都ペルージャで留学生殺人事件が起こった。“アマンダ・ノックス事件”と名づけられたそれは日本人にとって知る由も無いが、欧米のメディアで大センセイションを巻き起こしたという。映画の舞台はトスカーナ地方シエナに置き換えられている。

主人公はロンドン在住の映画監督トーマス・ラング。トーマスは事件をテーマにフィクション映画を作ろうと取材のためシエナに赴く。ローマ在住のアメリカ人ジャーナリストのシモーンを案内役に取材を進めるが、伝わって来るのはスキャンダラスな話ばかり。トーマスは真実を描きたいと思っていたのでシモーンが紹介してくれた報道陣とは一線を置くことになる。そんな折、カフェで英国からの留学生メラニーと出会う。

ドラマの大筋はトーマスの心理状態...シエナにいる彼はL.A.に住む別れた娘が恋しくてならない。そしてシモーンに欲望を覚え、メラニーのはつらつとした若さに魅了されている。映画の脚本は中々進まず焦りからドラッグを買い求める。

シモーンに紹介されて出会ったシエナ在住の少々奇怪なるイタリア男エドゥアルドの存在が面白い。演じるのはヴァレリオ・マスタンドレア。出番は少ないながら独特の魅力を放つヴァレリオ・マスタンドレアが良いな。メラニー役のカーラ・デルヴィーニュも然り。
ケイト・ベッキンセールはニコル・キッドマン同様苦手な女優。
ダニエル・ブリュールの映画はたくさん見ている。この人は俳優っぽくないというのか地味で、ドラマの中の低迷中の監督役がしっくりくる。

映画にはそれほど引込まれなかったが、トスカーナ地方のシエナが素晴らしく美しくて魅せられる。世界中の人に愛されるあのカンポ広場でも撮影されていた。
映画を見終わって記憶に残ったのはシエナの美しい街だけ?

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-09-15 21:46 | UK | Trackback(3) | Comments(0)

「ニューヨーク、恋人たちの2日間」

「2 Days in New York」 2012 フランス/ドイツ/ベルギー
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キャラクター創造、監督、脚本、製作、出演(マリオン)に「トリコロール/白の愛/1994」「パリ、恋人たちの2日間/2007」「血の伯爵夫人/2009」のジュリー・デルピー。
ミンガスに「ビバリーヒルズ・コップ2/1987」「9デイズ/2002」「映画と恋とウディ・アレン/2011」のクリス・ロック。
ジャノにアルベール・デルピー。
脚本、出演(ローズ)にアレクシア・ランドー。
マニュにアレックス・ナオン。
前作に続き「セブン・デイズ・イン・ハバナ/2012」のダニエル・ブリュール。そしてノンクレジットでヴィンセント・ギャロが出演している。
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本作は懐かしのクリス・ロックが相手役ということでとても興味を惹かれた。前作も面白かったし…でも面白さでは前作には敵わなかった。クリス・ロックも良かったけど、やはりマリオンの相手はアダム・ゴールドバーグか?
ジュリー・デルピーとアレクシア・ランドーの書く脚本は前回同様下ネタ満載。自分の名前のスペルをアルファベットで例える時もワイセツな言葉を羅列するなんてマリオンくらい??娘の恋人に“ベッドで彼女は良いかい?”なんてこと聞くフランス人の父親の気も知れないし…まぁ映画だろうけど…。

シングル・マザーと、シングル・ファーザーが恋人で互いの子供を伴って同居する。これってかなり新鮮でグッド・アイデアな方法かと感じる。それぞれが引き取っているということは互いに子供が好きな証拠。ミンガスは人間味あふれる善き人。演じるクリス・ロックは素晴らしく適役。
ネタバレするが…ラスト、二人の間に子供が誕生する。これ続あるのか?でももう十分。続はいらないな。

ジュリー・デルピーが監督、脚本、出演した「スカイラブ/2011」は今年の3月に渋谷で公開していたが、時間が合わなくて見送った。
イーサン・ホークと共演の「ビフォー・サンセット/2004」の続「Before Midnight/2013」は公開されたらちょっと観てみたい。
上に書いた「血の伯爵夫人/2009」はwowowで見たがダニエル・ブリュールを相手に迎え、“吸血鬼伝説”のモデルとも言われるハンガリー王国の貴族エリザベート・バートリーの伝記物語は中々面白かった。こちらももちろん監督、製作、脚本はジュリー・デルピー。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2013-08-25 19:28 | フランス | Trackback(3) | Comments(0)

「みんなで一緒に暮らしたら」

「Et si on vivait tous ensemble?」…aka「All Together」2011 フランス/ドイツ
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ジャンとアニー夫婦、アルベールとジャンヌ夫婦、そしてシングルのクロード5人は昔からの親しい仲間。アルベールは時々記憶がなくなるボケ老人。妻のジャンヌは重い病に冒されているが夫に打ち明けることが出来ないでいる。ある日、クロードが心臓発作で倒れ、彼の息子が老人施設に入れてしまう。クロードを見舞った4人の仲間は、当たり前ながら老人だらけの病室を見て、こんなところに置いておくには忍びないと、施設から連れ出してしまう。やがて以前からアニーが提案していたジャンとアニーの家でアルベールとジャンヌ夫婦、そしてクロードが同居生活を送るようになる…
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ジャンに「ミーシャ/ホロコーストと白い狼/2007」のギイ・ブドス。
アニーに「ドクトル・ジバゴ/1965」「トーク・トゥ・ハー/2002」「永遠のこどもたち/2007」のジェラルディン・チャップリン。
アルベールに「幸せはシャンソニア劇場から/2008」のピエール・リシャール。
ジャンヌに「獲物の分け前/1966」「9時から5時まで/1980」「ウエディング宣言/2005」のジェーン・フォンダ。
クロードに「ブッシュ・ド・ノエル/1999」のクロード・リッシュ。
ディルクに「コッホ先生と僕らの革命/2011」のダニエル・ブリュール。
監督、脚本はステファン・ロブラン。

どの国でも老人問題は起こる。このような夢のような展開はまぁ映画だから出来ること。老人が共同生活を送るのもまぁそれはそれでいい。しかし誰かが病気になったら(映画の中では既に病人がいる)結局健康な人間が病気の人間をケアすることになる。でもみんな老人なのだ。とてもとても無理なことだと思う。
こちらのドラマではワケあって一人の青年が老人たちの同居人となる。だからトラブルが起きても彼が助けに入るわけ。老人だけではそうは行かない。
上にも書いたように夢のようで、あり得ないストーリーながら映画ということでほのぼのとした気分になった。
ラスト近く、40年前クロードがジャンヌとアニーの両方と浮気をしていた真実が暴かれる。amourの国フランスならではのエピソードが微笑ましい。

ジェーン・フォンダ(1937生まれ)の若さに仰天する。80年代にエアロビクスのビデオ”Jane Fonda Workout”を製作した人だけのことはある確かに…。ウエスト低めのパンツで、太めのベルトをしめるファッション。このファッションはお腹が出ているとダメ。ジェーンは難なくそれを着こなしている。
ジェラルディン・チャップリンの方がジェーンより7歳も若いのに、逆に彼女がおばあさんに見える。そうそう、映画の中でジェラルディンが必死でエアロバイクをこくシーンを見て少々反省し、しまい込んでいたエアロバイクを引っ張り出して来た。
ダニエル・ブリュールはマジで爽やかな青年だ。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2012-11-24 00:02 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「コッホ先生と僕らの革命」

「Der ganz große Traum」…aka「Lessons of a Dream」 2011ドイツ
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ダニエル・ブリュール映画は「セブン・デイズ・イン・ハバナ/2012」以来(本作は以前の製作)だが、ちょっと前にジュリー・デルピーが監督、製作、脚本、主演し、音楽まで担当した未公開作「血の伯爵夫人/2009」をwowowで観た。ヒロインの相手役を演じたダニエルはとてもキュートで、おまけにホラー映画であり中々面白かった。
スペイン人の母親と、ドイツ人の父親を持つダニエルは童顔のせいかとても若く見える(1978年、6月生まれ)。

本作はドイツにサッカーを広め、後に“ドイツ・サッカーの父”と呼ばれるようになったコンラート・ コッホと彼の教え子たちの物語。
イングランドがサッカー発祥の地ということは知っていたが、最初は野蛮なスポーツと見なされドイツ本国でも受け入れられるまで時間がかかったというサッカーの歴史が面白い。と言うことは、イングランド人て野蛮なのか?
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1874年、ドイツ、ブラウンシュヴァイク。オックスフォードへの留学から戻ったコンラート・ コッホは名門カタリネウム校にやって来る。校長のグスタフ・メアフェルトはドイツで初めての英語教師として彼を採用したのだ。しかしながら生徒たちは教壇に立ち英語を教えるコッホに全く興味を示さない。ある時コッホにある考えが浮かび、生徒たちを体育館に呼び寄せる。オックスフォードから持ち帰った愛用のサッカー・ボールを手に“これはボールだ!”と英語で話し始める。そしてサッカー用語を連発しながらボールをキックしゴールへと入れる。コッホのマネをしながらボールを蹴り、ゴールに入れるを繰り返すうち彼らはサッカーというスポーツに興味を抱くようになる...

主演のコンラート・コッホにダニエル・ブリュール。
校長グスタフ・メアフェルトに「白いリボン/2009」「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~/2010」のブルクハルト・クラウスナー。
フェリックス・ハートゥングにテオ・トレブス。
ヨスト・ボーンシュテットに「トスカーナの贋作/2010」のアドリアン・ムーア。
フェリクスの父親で会長のリヒャルト・ハートゥングに「es[エス]/2001」のユストゥス・フォン・ドーナニー。
歴史の教師ボッシュに「善き人のためのソナタ/2006」のトマス・ティーマ。
ヨストの母親クララ・ボーンシュテットにカトリン・フォン・シュタインブルク。
教会の牧師に「厨房で逢いましょう/2006」のヨーゼフ・オステンドルフ。
監督、原案はセバスチャン・グロブラー。

上に若く見えると書いたダニエル・ブリュール…彼ってとても爽やかなのだ。本作では爽やかなダニエルが100%見られる。今までで一番爽やかなダニエルに会えること間違いなし。
サッカーに興味を持った子供たち。しかしドイツ帝国の教育は秩序と服従が全てと言い切る会長とコッホの間に亀裂が生じ、野蛮なスポーツであるサッカーをすることは許さない!と宣言され、“野蛮なスポーツを子供たちに教えた責任を取れ!”とカタリネウム校を追い出されることになる。
しかしこの後は語るまでもない。子供たちがサッカーを続けなくてはドイツにサッカーというスポーツが広まらなかったのだから…。

富裕層である会長の息子フェリックスと母子家庭に育つヨスト…この二人を軸に物語は展開して行く。ちびのヨストが意外にもフォワードの才能があったりして、とても心温まるドラマに仕上がっている。
ダニエル主演の「ベルリン、僕らの革命/2004」を文字った邦題は全く持っていただけない。

TOHOシネマズ・日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2012-10-01 23:58 | ドイツ | Trackback(5) | Comments(0)

「セブン・デイズ・イン・ハバナ」

「7 días en La Habana」…aka 「7 jours à la Havane」「7 Days in Havana」 2011  フランス/スペイン
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監督は...
ユマ/月曜日:ベニチオ・デル・トロ
ジャムセッション/火曜日:パブロ・トラベロ
セシリアの誘惑/水曜日:フリオ・メデム
初心者の日記/木曜日:エリア・スレイマン
儀式/金曜日:ギャスパー・ノエ
甘くて苦い/土曜日:ファン・カルロス・タビオ
泉/日曜日:ローラン・カンテ
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キューバの首都ハバナを舞台に月曜日〜日曜日までのそれぞれの一週間を描いたオムニバス映画。
第一話「ユマ/月曜日」は「悲しみが乾くまで/2008」「チェ 28歳の革命/2008」「チェ 39歳別れの手紙/2008」のベニチオ・デル・トロの監督デビュー作品。第一話が一番面白かったかな。
「ローマ、愛の部屋/2010」のフリオ・メデムが監督し、ダニエル・ブリュールが出演する「セシリアの誘惑/水曜日」も中々素敵だった。
鬼才と称されるエミール・クストリッツァが主人公の「ジャムセッション/火曜日」は、彼がハバナ映画祭に招待された国際的映画監督役で、監督はパブロ・トラペロ(全く知らない) 。行動がかなり怪しい国際的映画監督はクストリッツァと被って見える。
そして余暇を利用してケーキ作りをする家族を描いた(ヒロインの本職はTVキャスターだったか?)「甘くて苦い/土曜日」も良かった。このドラマにセシリアが登場し、7つのオムニバスはラストでつながっているように見える。

ベニチオ・デル・トロはお気に入り俳優の一人。俳優としても出演して欲しかった。ベニチオが監督したドラマはユーモアがあって思いのほかナイス!

「アレックス/2002」の監督ギャスパー・ノエの「儀式/金曜日」は宗教的というのか?伝統行事というのか?理解できず、「それぞれのカンヌ〜カンヌ国際映画祭60回記念製作映画/2007」の監督エリア・スレイマンの「初心者の日記/木曜日」も良く理解できない展開だった。
そして「パリ20区、僕たちのクラス/2008」の監督であるローラン・カンテの「泉/日曜日」も何が言いたかったの??

出演陣は鬼才と称される「ウエディング・ベルを鳴らせ!/2007」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」のエミール・クストリッツァや、International映画に良く登場する「クラバート - 謎の黒魔術/2008」のダニエル・ブリュール。他知っている俳優と言えば「ユマ/月曜日」の主人公を演じる「キッズ・オールライト/2010」のジョッシュ・ハッチャーソンくらい…。

キューバ、ハバナを舞台に描かれたオムニバスはちょっと異色のドラマ。この映画を観るきっかけとなったのは上映館に置いてあったチラシ。
ベニチオ・デル・トロ初監督の文字と、ハバナが舞台というのが観るきっかけとなった。
公開(8/4)日の次の週の割引ディーの最終回は結構な入りだった。


ヒューマントラストシネマ渋谷
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by margot2005 | 2012-08-27 20:57 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

ドイツ映画祭2008...「クラバート - 謎の黒魔術」

「Krabat」 ドイツ 2008
昨年のドイツ映画祭で観たのは「イェラ/2007」1本のみ。今年は前売りチケットを買って何作か観たいなぁと思いつつ、結局買ったのは「クララ・シューマンの愛」と「クラバート - 謎の黒魔術」の2本。観たい作品の中でぎりぎりで買ったネットでの前売りはこの2本しかなかったのが現状。
「クララ・シューマンの愛」は急用が出来上映時間に間に合わずチケットを無駄にしてしまった。セレモニーで「クララ・シューマンの愛」のチケット(10/31)は完売で、配給がつく可能性がありますと主催者がコメントしていた。それを聞いてますます残念だった。
この後も上映はあるけど、2連休なので当日チケットはあるのかな??
この映画の前にセレモニーがあってゲストが登壇。映画終了後も質疑応答があるとのことだったが、なんか疲れて席を立ってしまった。
映画祭のセレモニーって長過ぎ...おまけにドイツ語(当たり前ながら通訳はあるが...)だし...
監督と、12人の少年の中の一人リュシェンコ役のローベルト・シュタートローバーがジーパン姿で現れた。
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主演のクラバートにダフィット・クロス。
クラバートの親友となるトンダに「青い棘/2004」「サルバドールの朝/2006」のダニエル・ブリュール。
マイスターに「イェラ」のクリスティアン・レドゥル。
少女カントルカに「みえない雲/2006」のパウラ・カレンベルク。
監督、脚本はマルコ・クロイツパイントナー。

17世紀、30年戦争の最中両親を失った14才のクラバート。彼は物乞いをしながら長い放浪の旅に出かける。ある日、夢に導かれるように辿り着いた荒れ果てた村。そこには製粉所があり、同じような境遇の12人の少年(青年)たちが重労働を強いられていた。“マイスター”と呼ばれる親方にこき使われる少年たち。しかしそこは黒魔術の学校であり、全員マイスターに絶対服従の世界だった。魔術を身に付けた数年後、クラバートは自身の自由と、村で出会った美しい少女カントルカとの愛のためマイスターを倒そうと立ち上がる...
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ドイツ本国でも3週間前に公開されたばかりのこの作品。
観終わって“スゴイ映画!”というのが最初に感じた感想。
雪深い(ドイツアルプス?)山々や、広大なる森が撮影に使われ素晴らしい映像だったが、17世紀が舞台のためと、ダークな世界を描いているため映像はそれはそれは暗い。
原作はオトフリート ・プロイスラーによる世界的ベストセラー小説“Krabat”。でも残念ながら知らない小説。
14才〜10代後半を演じたクラバート役のダフィット・クロス実際は18才。とてもチャーミングなドイツ青年でぴったりの役柄。
クラバートの親友となるトンダ役のダニエル・ブリュールも好演している。
映画解説に“CGを用いて映画化したファンタジー大作”とあり、少年たちがカラスに変身したりして、とってもファンタジックだが、それぞれのシーンは余りにもダークな世界の連続で、原作はチェコの伝説を元にした童話ということだが、子供たちが観て楽しめる映画ではなく、大人のためのダーク・ファンタジーかな?
新宿バルト9にて...
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by margot2005 | 2008-11-02 01:51 | ドイツ | Trackback(1) | Comments(2)

「パリ、恋人たちの2日間」

a0051234_029101.jpg「2 Days in Paris」...aka「Deux jours à Paris」 2007 フランス/ドイツ
インテリア・デザイナーでアメリカンのジャックと、フォトグラファーでパリジェンヌのマリオン。彼らのパリでの二日間を描いたロマンティック・コメディ(ストーリーは全然ロマンティックじゃないので、ただのコメディの方がふさわしいかも?)。

マリオンに「ビフォア・サンセット/2004」「ブロークン・フラワーズ/2005」のジュリー・デルピー。
ジャックに「ゾディアック/2006」「デジャヴ/2006」のアダム・ゴールドバーグ。
「サルバドールの朝/2006」のダニエル・ブリュールが妖精(ゲイ)ルーカス役でワン・シーン出演している。
マリオンの両親役はジュリー・デルピーの実の両親、アルベール・デルピー&マリー・ピレ(共に俳優)が演じている。
監督、脚本、編集、音楽、全てジュリー・デルピー。
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ベニス旅行の帰り道、マリオンは恋人ジャックを伴って両親に預けたネコを引き取りにパリのアパルトマンへと向かう。
マリオンの両親とディナーに臨むジャック。
ディナーのメインは父親の作ったウサギ料理。ジャックはかつて飼っていたウサギを思い出しひるむ。
マルシェに連れていかれたジャックは、そこでも吊るされた子豚を見て気分が悪くなる。
街を歩けばマリオンの元カレと遭遇。
夜は、夜でマリオンに連行されたパーティで、又また彼女の元カレと出会う始末。
そして、タクシーに乗れば、人種差別気味の運転手に“アメリカ人は嫌いだ!”といわれヘコむジャック。
やがて、我慢に、我慢を重ねた彼もついにキレて“I hate Paris!”と叫んでしまうのだった...
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フランス語が話せないとマリオンの父親に馬鹿にされ、元カレを始めとして、マリオンの友人たちにも怪訝な目で見られるジャック...
アメリカ人てフランス人に嫌われているんだなぁ...多分ヨーロッパ人に嫌われているのかも知れない?アメリカ人とて、元はといえばヨーロッパ人なのにマカ不思議である。

パリ見物に出かける際、マリオンに“どこか行きたい所ある?”と聞かれ、二つ返事で“ペール・ラシェーズ墓地!”と答えるジャック。著名人が多々眠るそこには、パリで亡くなったアメリカのロック・ミュージシャン ジム・モリソンも眠っている。
「ドアーズ/1991」でジム・モリソン役を演じたヴァル・キルマーとは「デジャブ」で共演した仲のゴールドバーグ。映画の中で、ヴァル・キルマーの大ファンだなんていう台詞もあり、デルピーの脚本はウイットに飛びまくっている。
Sex好きと世界が認めているフランス人。元カレから意味深なメールが頻繁に送られて来たり、ヒロインは母親譲りのSex好きだとか、Sexがらみの台詞が炸裂する。
最近ここまで大笑いして観た映画って久しぶりかも?
19:20の上映回、シアター満席(水曜割引)だった。

「プライベート・ライアン/1998」「ビューティフル・マインド/2001」「ゾディアック」etc.ハリウッド大作に脇役として出演しているゴールドバーグ。これは初めて観た彼の主演作品。
こんなゴールドバーグ初めて観た。しかしコメディ似合う。コレからこの路線で活躍していただきたいものだ。
ジュリー・デルピーも「トリコロール・白の愛/1994」以来のファンだが、彼女もコメディ路線で行っていただきたいと願う。obasan化が加速していってるジュリー・デルピーも中々チャーミング。将来あのママンのようになるのか?の親子競演で笑える。
恵比寿ガーデン・シネマにて...
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by margot2005 | 2008-05-31 00:50 | フランス | Trackback(14) | Comments(8)

「サルバドールの朝」

a0051234_1163781.jpg「Salvador (Puig Antich)」 2006 スペイン/UK
主演はドイツ、スペイン ハーフで、「青い棘/2004」「戦場のアリア/2005」のダニエル・ブリュール。
監督はスペイン人のマヌエル・ウエルガ。
カンヌ映画祭(2006年度)ある視点部門正式出品作品。
スペインの独裁政権であったフランコ将軍に反撥した若きアナーキスト(無政府主義者)たちの人間ドラマ。






 
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1970年代初め、スペイン、バルセロナ。23才のサルバドール・ブッチ・アンティック(ブリュール)は、ただ世の中を変えたいという純粋な気持ちからアナーキストとなる。
仲間と活動資金調達のため銀行を襲撃し、始めはロビンフッド気取りだったが、やがて指名手配の人物となって行く。そして追いつめられたサルバドールは激しい銃撃戦の中、若い警官に銃を向け、自らも銃弾に倒れる。
警察に逮捕されたサルバドールは弁護士に真実を語り始める...
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実話である。
サルバドールの親族は、彼が死刑になったことに対して納得いかず、今だ訴訟を起こしているという。

始めは敵対視していた刑務所の看守とサルバドールの出会い。救おうと奔走する弁護士とサルバドールの友情。サルバドールと姉妹たちの愛(コレが一番かも)....これらが癒される場面として心に残る。
ラスト数分は辛くてスクリーンから目をそらしてしまった。
童顔のダニエル・ブリュールが演じたからこそ観る事に耐えられたかもしれない。
それと全編を通して軽快なmusicが流れる。それがこの余りにも暗い、重いドラマを中和させた気がしてならない。
邦題になぜ?“サルバドールの朝”と付けたかはラストを観れば理解する。
アイスランドの歌姫ビョーク主演の「ダンサー・イン・ザ・ダーク/2000」同様、辛過ぎて二度と観たくない作品かもしれない。
日比谷シャンテにて...
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by margot2005 | 2007-10-14 01:26 | スペイン | Trackback(17) | Comments(14)