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「幸せなひとりぼっち」

En man som heter Ove…aka A Man Called Ove2015 スウェーデン

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孤独で頑固な老人が近隣の陽気なイラン人女性によって徐々に心を開いていく過程を描いたハートフル・ヒューマン・コメディ。


オーヴェに「アフター・ウエディング/2006」ロルフ・ラスゴード。

オーヴェ(青年)にフィリップ・バーグ。

ソーニャにイーダ・エングヴォル。

パルヴァネにバハー・パール。

近所の住人アニタにカタリナ・ラッソン。

監督、脚本はハンネス・ホルム。


原作はフレドリック・バックマンが書いたベストセラー小説とのこと。

59歳の孤独な男オーヴェは超頑固人間。頑固な人って年取ったらますます頑固になるもの。

花屋で難癖つけたり、近隣の住民に文句ばかり並べているが、この男の主張は間違ってはいない。ただ頑なで一途な性格が年月を経てますます頑固になっていった様子。最愛の妻を亡くして孤独とも闘っているし…。

妻を亡くしたオーヴェには子供がいなくて本人には兄弟もいない。母親は少年時代に亡くなり、青年になってから父親も亡くしていた。正に天涯孤独人間。


43年勤めた会社からはクビを言い渡され、生きる希望も失ったオーヴェは、日々自殺することばかり考えている。

そんなある日、イラン人のパルヴァネが夫と子供と共に引っ越してくる。陽気な妊婦のパルヴァネはオーヴェを頼りにするようになり、車の運転を教えて欲しいと願い出る。オーヴェはうっとうしいと思いながらも次第にパルヴァネや彼女の子供の世話を焼くようになる。


この男が本当に頑固ものだという証拠...Saab/サーブ以外の車には決して乗らない。VOLVO/ボルボに乗っている友人と絶交したくらいだからかなりなもの。

頑固オヤジも孤独には打ち勝てなかった?かどうかは定かではないが、やはり人間一人では生きてはいけない。

オーヴェは何度も自殺を試みたが一度も成功しなかったのは不運だったのか?幸運だったのか?

自殺を試みる度オーヴェの妄想が始まる。そして観客は彼の過去を知ることになる。オーヴェの過去はなんと波瀾万丈であったことか!

オーヴェの心を開く手助けをするパルヴァネの存在がナイス。

大笑いするほどのコメディではないが、ほのぼのとした温かい気持ちにはなる。巷で評判なのかウイーク・デイの夕方シアターは混んでいた。


新宿シネマカリテにて


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by margot2005 | 2016-12-20 21:08 | ヨーロッパ | Trackback(3) | Comments(0)

「フレンチアルプスで起きたこと」

「Force Majeure」…aka「Turist」「Snow Therapy」2014 スウェーデン/フランス/ノルウェー/デンマーク
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有能なスウェーデン人ビジネスマン、トマス一家は、5日間のスキー・バカンスを過ごすためフランスの高級リゾート地にやってくる...

トマスにヨハネス・バー・クンケ。
妻エバにリーサ・ローヴェン・コングスリ。
娘クララにクララ・ヴェッテルグレン。
息子ハリーにヴィンセント・ヴェッテルグレン。
トマスの友人マッツに「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車/2014」のクリストファー・ヒヴュ。
マッツの恋人ファンニにファンニ・メテーリウス。
監督、脚本はリューベン・オストルンド。

人為的な雪崩や、家族がバスルームで歯磨きするシーンにヴィヴァルディの“四季”の夏バージョンが流れる。圧倒的なヴァイオリンの調べがそれらのシーンに効果音として素晴らしくマッチし、見ている者にインアパクトを与えるのだ。雪崩のシーンはともかくとして家族の歯磨きシーンにヴィヴァルディは笑える。
コメディ・ヒューマンドラマだけど少々ブラック入ってる感じで大笑いするほどのものではない。ハッピーにスキー・バカンスを過ごす家族に突如襲う不穏な空気…それを作ったのは他でもない一家の主であるトマス。

初日、ゲレンデのトマス一家はハッピーモードで記念撮影。そしてバカンス2日目…昼食をとるトマス一家はホテルの絶景テラス・レストランにいる。そこへいきなり爆発音が轟きレストラン客のまさに目の前の雪山で雪崩が起きる。人工的な雪崩のため皆そのダイナミックな光景にカメラのシャッターをきりまくっている。しかし雪崩は予想外に勢いを増しテラスに襲いかかってくる。身の危険を感じたエバは泣き叫ぶ子供たちを守ろうと必死になりトマスに助けを求めるが、彼はその場から一人で逃げ出してしまっていた。

トマスの取ったあり得ない行動が気になるエバはレストランで出会ったカップルに、ことの顛末を話して聞かせる。しかしトマスはワケのわからないいいわけを並べ立てるばかり。証拠写真もあるのに...エバは夫への不満が募る。そうこうするうち、トマスの友人マッツが若い恋人を連れてやって来る。夕食の後子供たちのいない席でワインを飲みながらエバは再び雪崩の話を始める。そしてやはりここでも釈然としないトマスの説明にエバの不満はエスカレート。マッツはトマスをかばおうと躍起になるが、逆にマッツの恋人ファンニまでが“あなたもきっと逃げ出すわね!”と宣う始末。

シアターで何度か予告を見て少々気になっていた一作。
フランスや全米で絶賛されTOMATOMETERは92%とスゴいけど、わたし的には絶賛ってほどのものではなかったかな。西洋人とは感性が違うのかもしれない。
Englishタイトルの“不可抗力/観光客”の他にフランスでの公開タイトル“スノー・セラピー”が面白い。マッツと二人で滑りに興じた雪山で感情を爆発させたり、子供や妻の前で泣きわめいたりとトマスの姿は実に凄まじかった。トマスってひょっとして情緒不安定男だったのかな?

ラスト、バスのシーンでも毅然とした態度を取ったのはエバとマッツ…トマスって男は実に情けない。バカンスが終わったあの家族、その後はどうなったのだろう?
映画公開二週めの水曜割引デーのシアターは満席だった。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-07-18 23:30 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「ストックホルムでワルツを」

「Monica Z」…aka「Waltz for Monica」2013 スウェーデン
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スウェーデンの田舎町ハーグフォッシュに住む電話交換手のモニカはシングルマザー。一人娘のエヴァ・レナを両親に預け、時折ストックホルムのジャズクラブでシンガーとしてステージにたつ忙しい日々を送っている。そんな折、モニカの歌を聞いた評論家がニューヨークで歌わないかと誘いをかけてくる。母親放棄の娘モニカに父親は厳しい態度を取るが、いつかシンガーとしての成功を夢見る彼女はその誘いを受けニューヨークへと旅立つ。しかしニューヨークでは無惨な結果に終り、帰宅したモニカに父親はシンガーをやめ、エヴァ・レナのために生きるよう宣告する…

モニカ・ゼタールンドにエッダ・マグナソン。
ストゥーレ・オーケルベリにスベリル・グドナソン。
モニカの父親ベントにシェル・ベリィクヴィスト。
モニカの娘エヴァ・レナに「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~/2012」のNadja Christiansson。
マリカにヴェラ・ヴィタリ。
監督はペール・フリー。

モニカ・ゼタールンドは確固たる信念の持ち主であった。頑なまでに自分の生き方を主張し、目的に向かってがむしゃらに突き進むかなりの自己中人間。一時期父親との不和が激しかったが、そこは親子…最後は父親も娘のことを認めることになる。そしていつも側にいて気になるベーシストのストゥーレ。彼との愛が成就したラストに一安心した。

スウェーデンを代表するモニカ・ゼタールンドのことはもちろん初めて知った。この方きっと 国民的シンガーだったのだろう。
ジャズを母国語で歌うという発想は中々素晴らしい。それはニューヨークでエラ・フィッツジェラルドと出会い…“あなたの大ファンです!”なんて言ったモニカに“英語で歌って意味は理解出来てるの?”と言われたことからきている。“白人にソールミュージックが歌えるの?”と言われたようなもの。あの時モニカは相当傷ついただろうと察する。でもそれごときでめげるモニカではない。
やがて母国語で歌ったジャズのスタンダードナンバーがヒットしスター街道まっしぐら!そして舞台女優としての才能も開花させ人気を得る。
男を手玉に取るのが非常に上手いモニカ。演じるのは女優初仕事というエッダ・マグナソン。彼女は正統派 スウェーデン美人でご本人にも似ていてナイス・キャスティング。

映画のウェブサイトに“北欧中を熱い感動の涙で包んだ…”とある。“ワルツ・フォー・デビー”が流れるエンディング…私的にもしばし感動に浸った。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2014-12-11 00:10 | ヨーロッパ | Trackback(7) | Comments(2)

「エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~」

「Hamilton: Dans l'intérêt de la nation」…aka「Hamilton: In the Interest of the Nation」2012 スウェーデン
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カール・ハミルトンに「未来を生きる君たちへ/2010」「ヒプノティスト-催眠-/2012」「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~/2012」「ホビット 竜に奪われた王国/2013」のミカエル・パーシュブラント。
モウナに「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~」サバ・ムバラク。
ロブ・ハートに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「タイタンの戦い/2010」「ビトレイヤー/2013」のジェイソン・フレミング。
ベンジャミン・リーにレイ・フィアロン。
カールの上司DGに「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~」のレンナルト・ユールストレム。
スウェーデン首相サラ・ランドハグに「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス/1999」のペルニラ・アウグスト。
カールのボス、ステファン・ヴァーンマンに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」のペーター・アンデション。
カールの恋人マリアにFanny Risberg。
監督はキャスリン・ウィンドフェルト。

スウェーデンのスパイ、カール・ハミルトンはテロリストと武器の売買をしているロシアのマフィア組織に潜入する。しかし謎のテロリストに狙撃され組織のメンバーは全て殺され、武器も奪われ逃走されてしまう。一人生き残ったハミルトンは彼らの陰謀の情報をつかみ祖国のために奔走する...

「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~」の前に作られたスウェーデン製スパイアクション。
20年間スパイ活動をし、恋人マリアと新しい人生を歩もうと決断したカールがマリアの死によって再び祖国スウェーデンに忠誠を誓うドラマとなっている。
前作をシアターで観て、本作もとても観たいと思っていたところwowowで上映されやっと見ることができた。先々週以来北欧映画をまとめて上映してくれるwowowよ!ありがとう!

カール・ハミルトンを演じるミカエル・パーシュブラントがスパイ役なんて…と「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~」のレビューにも書いたが、ソフトな彼が頭脳(もちろん身体も使う)で“悪者”と闘う姿が実にクール!「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~」同様世界を飛び回るハミルトンに目が離せない。彼を助けるモウナの存在も素敵だ。
北欧舞台の映画はスクリーンに映る景色が素晴らしく美しい。スウェーデン舞台の本作も海に囲まれたストックホルムの街がとても綺麗だった。
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by margot2005 | 2014-07-24 20:47 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「サウンド・オブ・ノイズ」

「Sound of Noise」2010 スウェーデン/フランス
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警察官のアマデウスは生まれつきの音痴。ある日、事件が起き現場に残されたメトロノームを手掛かりに捜査を開始する…
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アマデウス・ヴォーネブリングにベンクト・ニルソン。
サナにサナ・パーション。
マグナスにマグナス・ボイエソン。
ミアにフレデリック・ミア。
アンダースにアンダース・ベステガルド。
ヨハネスにヨハネス・ビョーク。
マルクスにマルクス・ハラルドソン。
監督、脚本はオーラ・シモンソン&ヨハンネス・ファーネ・ニルソン。

一言で表現するならば“奇想天外な映画”。もうマジで奇想天外だった。コメディなんだけど猛烈に笑えるってしろものでもなかったけど、ドラム好きにはたまらないかも知れない。

音楽家の親から神童ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトにちなみアマデウスなんて名前を頂戴してしまった警察官のアマデウス。現在、指揮者で神童の弟は幼い頃から作曲をしたが、兄のアマデウスは究極の音痴。で、彼は仕方なく警察官になったのか?そんなアマデウスは職場の同僚がかけるラジオのmusicさえノイズと感じる男。
一方で、無意味な音楽があふれた社会に警鐘を鳴らす6人組のテロリストたち。その首謀であるサナは腕利きのドラマーを集め、あらゆるものを楽器に見立て、とんでもない場所で音楽を作り出そうと考えている。

1:病院…入院中の患者を拉致し手術室に閉じ込める。外科医となった彼らは患者の身体と手術器具を楽器に見立て演奏を始める。
2:銀行…強盗と化した彼らは札束をシュレッダーにかけ、行内で使用するあらゆるもので演奏を始める。
3:クラシック・コンサート会場...エントランスにブルトーザーを配置し、シャベルで地面を破壊して行く。
4:高圧電線…まるで♩のように電線にぶら下がり街中へ電子音を響き渡らせる。
といったアレンジ。

2:銀行バージョンで札束がシュレッダーにかけられるシーンが私的にナイスだったかな。3:クラシックコンサートの会場ではアマデウスの弟が指揮する中、騒音でコンサートを妨害するなんてやるなぁと感心しきり。4:五本の高圧電線を五線譜に見立て6人組が♩のように動くシーンも面白かった。
エンディング、南国に逃亡したサナたちがボサノヴァ(ELECTRIC LOVE)を演奏し、歌うシーンがVery Nice!!。

マグナス・ボイエソンのみプロのミュージシアンで他は皆俳優。本作での音楽担当もマグナス・ボイエソン。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2013-08-21 19:05 | スペイン | Trackback(4) | Comments(2)

「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~」

「Hamilton: Men inte om det gäller din dotter」…aka「Agent Hamilton 2 - In persönlicher Mission」2012 スウェーデン
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ある日、スウェーデン情報局のエヴァの娘がテロ組織に誘拐される。カール・ハミルトンは少女の代父(ゴッドファーザー)でもあった...
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カール・ハミルトンに「未来を生きる君たちへ/2010」「ヒプノティスト-催眠-/2012」のミカエル・パーシュブラント。
Mouna Al Fatharにサバ・ムバラク。
エヴァに「歓びを歌にのせて/2004」のフリーダ・ハルグレン。
「ドレスデン、運命の日/2006」のジョン・ライトがサウジアラビア出身のUK人役で出演している。
監督はトビアス・ファルク。

例によって期間限定レイトショーのみの公開。最近通うようになったヒューマントラストシネマ渋谷での上映で、期間限定レイトショーながらシアター満席だった(一番小さなシアター)。
本作は本国スウェーデンで大ヒットしたスパイ・アクションシリーズの第二弾。昨年8月に公開された第一弾「エージェント・ハミルトン 〜祖国を愛した男〜/2012」は観ていない。何はともあれ、主演が最近気になるスウェーデン人俳優ミカエル・パーシュブラントで観たかった一作。

穏やかな役柄しか見たことがないミカエル・パーシュブラントがシークレット・エージェントだなんて??だったがコレが中々似合っている。アクションよりも頭脳で挑むシーンの方が多いのもミカエル・パーシュブラントならではの魅力なのかも知れない。
本作も、前作「エージェント・ハミルトン 〜祖国を愛した男〜/2012」も既にDVDになっている。

ドラマは幼い少女がイスラムのテロ組織に誘拐されることから始まる。テロ組織に挑むハミルトンの頭脳作戦が秀逸。ヨーロッパや中東を舞台に繰り広げられる展開も素晴らしい(スウェーデン、ストックホルム/UK、ロンドン以外のロケはスペイン)。
しかしながら幼い少女にイスラムの教えを洗脳するテロ組織たちが実に恐ろしい。

ハミルトンの相棒役で、ヨルダン出身のサバ・ムバラクがスゴくクールなのと、「歓びを歌にのせて」でのレナ役が印象的だったフリーダ・ハルグレンが懐かしい。

ヒューマントラストシネマ渋谷にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-19 21:46 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「ヒプノティスト-催眠-」

「Hypnotisören」…aka「The Hypnotis」2012 スウェーデン
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ストックホルム郊外の学校で教師の惨殺死体が発見される。やがてその教師の自宅でも妻と幼い娘が殺され、かろうじて長男だけが一命を取り留める…
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エリックに「未来を生きる君たちへ/2010」のミカエル・パーシュブラント。
シモーヌに「カサノバ/2005」「愛を読むひと/2008」「リメンバー・ミー/2010」のレナ・オリン。
ヨーナ警部にトビアス・ジリアクス。
ヨセフの実母リディアにアンナ・アスカラーテ。
医師ダニエラにヘレーナ・アフ・サンデバリ。
ヨセフにヨナタン・ボークマン。
監督は「カサノバ」「HACHI 約束の犬/2008」「親愛なるきみへ/2008」「砂漠でサーモン・フィッシング/2011」のラッセ・ハルストレム。

ヨーナ警部は一家惨殺事件解明に名乗りを上げる。一人生き残ったヨセフが収容される病院で、医師のダニエラからエリックの存在を知ることになる。その後、ヨセフには家族と離れて暮らす姉がいることも判明。やがてヨーナ警部は彼女を保護し、ヨセフの出生の秘密を知る。
ドラマはヨセフの出生の秘密が鍵で興味深い展開に大満足だった。

本作は監督がラッセ・ハルストレムというのが興味深くて観に行った。映画は面白い展開のサスペンス・ドラマだったがあっという間に上映終了してしまった。上映期間も短かったが、上映時間もレイト・ショーのみ。テーマがテーマなので万人受けしないかとも思えたが、シアター(一番小さいアターで上映)満席だった記憶が…。
スウェーデン出身のラッセ・ハルストレムの本国製作映画は初めて。監督の妻レナ・オリンが催眠療法の第一人者であるエリックの妻役。エリック役のミカエル・パーシュブランは「未来を生きる君たちへ」で印象に残ったとても素敵なスウェーデン人俳優。

スウェーデンでベストセラーとなった小説が原作のミステリー。一家惨殺のシーンから始まるサスペンスはかなり衝撃的で、マジでその後の展開を期待した。そして期待通り、催眠療法によって昏睡状態の人間に供述を得ようとする様がスゴく斬新で興味深く、素晴らしいサスペンス・ドラマだった。
雪に埋もれる北欧スウェーデン…尋常でないドラマは酷寒の地でより一層盛り上がりを見せる。

昏睡状態の人間に催眠術をかけ話させるってスゴい!の一言。普通、昏睡状態の人間は当然ながら話せない。しかし催眠療法によっては人間話すことが出来るのだ。嘘みたいだけど…。

ヒューマントラストシネマ渋谷にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-07 00:16 | スペイン | Trackback | Comments(0)

「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」

「Luftslottet som sprängdes」…aka「The Girl Who Kicked the Hornet's Nest」2009 スウェーデン/デンマーク/ドイツ
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ミカエルにミカエル・ニクヴィスト。
リスベットにノオミ・ラパス。
ミカエルの妹でリスベットの弁護士アニカにアニカ・ハリン。
リスベットの後見人ベーテル・テレボリアンにアンデシュ・アルボム・ローゼンタール。
リスベットの父親ザラチェンコにゲオルギー・ステイコフ。
ザラチェンコの部下ニーダーマンにミカエル・スプレイツ。
公安警察官モニカにミリヤ・トゥレステット。
“ミレニアム”の編集長でミカエルの恋人エリカにレナ・エンドレ。
監督にダニエル・アルフレッドソン。
原作はスティーグ・ラーソンの“ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士”。
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ザラチェンコとの壮絶な闘いで重傷を負ったリスベットはミカエルに発見されイェーテボリの病院に収容される。そこには同じく重傷を負ったザラチェンコも収容されていた。一方で政府公安警察の秘密組織は 国家的スキャンダルを闇に葬るためリスベットを始めとした関係者の抹殺に動き出す。始めにザラチェンコが殺され、次にリスベットも狙われるが間一髪で難を逃れる。そしてミカエルにも危険が迫っていた...

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」に続く“ミレニアム3”最終章。
“ミレニアム1”から“ミレニアム2”公開までは間が開いたが、“ミレニアム2”“ミレニアム3”は続けて公開され配給会社に感謝した。こういったシリーズものは誰しも早く観たいものだ。
二作目は少々中だるみって感じだったが、いやいや最終章は面白かった。リスベットがブラック皮ジャンを着用し、鼻、耳ピアス&鶏冠ヘアーで、目の周りばっちりアイライン・メイクで自らの裁判に登場する。リスベットにはあのメイクとファッションが欠かせない。小柄な彼女に驚く検事。そうリスベットは小柄な女性なのだ。
ミカエルはもちろんの事、リスベットの雇い主である警備会社社長 ドラガン・アルマンスキーや、ミカエルの妹を弁護士に向かえ“狂卓の騎士”を結成し巨悪を滅ぼすに至る様は最高に見応えがあった。
驚くべきリスベットの過去が明かされ、あの変態後見人の真実も暴露され痛快!しかし一人の幼い少女リスベットが国家的スキャンダルの犠牲者だったとはあまりにもお気の毒。このように壮大で、スリリングなストーリーを書いた原作者スティーグ・ラーソンは既にお亡くなりになっているとは残念なこと。原作の翻訳本はいつか読んでみたい!

天才ハッカーのリスベットの武器はPC。ある日、病院の彼女のベッドにチョコレート・ボックスに隠した携帯が置かれていた。それは“これで自伝を書くと良い。”とメッセージを残したミカエルからの贈り物だった。
ラスト、ミカエルがリスベットのマンションを訪れる。再会した二人…リスベットが部屋に入るよう誘うか、それともミカエルが部屋に入って良いか訪ねるか?どちらかの展開を予想したが、どちらもなく、“また..”と言い合って別れる姿は妙に味わい深くてとても素敵なエンディングだった。
2作品を観た後、DVDに保存してある”ミレニアム1”を今一度観てみたがやはり原作買いに行かなきゃ...。
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2010-09-26 21:11 | スペイン | Trackback(11) | Comments(2)

「ミレニアム2 火と戯れる女」

「Flickan som lekte med elden」…aka「The Girl Who Played with Fire」2009 スウェーデン/デンマーク/ドイツ
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ミカエルにミカエル・ニクヴィスト。
リスベットにノオミ・ラパス。
ミカエルの恋人エリカにレナ・エンドレ。
リスベットの友人ミリアムにヤスミン・ガルビ
リスベットの後見人ベーテル・テレボリアンにアンデシュ・アルボム・ローゼンダール。
監督にダニエル・アルフレッドソン。
原作はスティーグ・ラーソンの“ミレニアム2 火と戯れる女”。
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“ミレニアム”に復帰した編集長ミカエルは少女売春組織の実態に迫る特集記事の準備を進めていた。しかしある日、記者二人が殺害されてしまう。そして現場にはリスベットの指紋がついた銃が残されていた。やがて彼女は殺人犯として指名手配される。リスベットと1年近く会っていないミカエルは彼女の身を案じつつ無実を信じるのだった...

過去のトラウマからミカエル以外誰も信じないリスベットは犯人に仕立てられた自身の潔白を晴らすため一人で行動を起こす。警察の追求をかわしながら犯人と対決するリスベットは相変わらず賢くて、強いこと!
今回終盤でリスベットの過去が明かされ、父親とも再会する。悪魔のような後見人ペーテルの前の心優しい後見人も登場して来る。
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」の続編で非常に楽しみにしていた。前作はミカエルが依頼された事件をリスベットと共に解き明かして行く過程がとてもスリリングで見応えあったが、“ミレニアム2”は少々盛り上がりに欠け期待したほどではなかった。でも現在公開中の「ミレニアム3眠れる女と狂卓の騎士/2009」も観に行く予定。
このシリーズはミカエルとリスベットのコンビあっての映画だと思うので、1年以上会っていない設定で、二人の絡みがないのは寂しい。大ラスでミカエルがリスベットを助けに来て互いに再会を果たす。
今回はストックホルムの街や郊外がロケーションに使われていて、行ってみたいな北欧!
前作のラストで大金をゲットしたリスベットは億ションを購入する。それは窓から美しい海が見えるロケーションに建ち素晴らしい!他にもリスベットの母親が眠る広大な墓地…そこの芝生に巨大な十字架が建てられている。あの景色は民放のハイビジョン放送でいつも楽しみにしている旅行番組、多分“スエーデン完璧マップ”で紹介されていた。
鼻ピアスのリスベットが扮装する時はスッピンにブロンド・ヘアー。ブロンドは彼女に似合わないが、素顔のノオミ・ラパスが以外にチャーミングで驚く。
毎回書いているかも知れないが、ミカエル・ニクヴィストはホント素敵な俳優だ。
ワーナー・マイカル・シネマズ板橋に
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by margot2005 | 2010-09-19 23:24 | スペイン | Trackback(9) | Comments(2)

「ぼくのエリ 200歳の少女」

「Låt den rätte komma in」…aka「Let the Right One In」2008 スウェーデン
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オスカーにカーレ・ヘーデブラント。
エリにリーナ・レアンデション。
エリの父親にペール・ラグナー。
監督、編集にトーマス・アルフレッドソン。
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12歳になる少年オスカーはストックホルム郊外の集合住宅に母親と暮らしている。彼は日々、同級生からのイジメに苦しんでいるが誰も助けてくれようとはしない。そんな折、オスカーの家の隣にエリという少女が父親と共に引っ越して来る。エリはオスカーと同じ12歳。しかし年齢より大人びたエリにオスカーは惹かれ始める。一方で街ではおぞましい殺人事件や奇妙な出来事が起こり始める...

シアターの大看板にも“リリカルな〜”という宣伝文句が掲げてある。このリリカルって言葉はあまり使わないので、今一度“lyrical”の意味を調べてみた。それは叙情的(抒情的)とか詩的という意味。某新聞映画評に“吸血鬼との詩的な恋”と書いてあった。ヴァンパイア・ストーリーに“リリカルな”って表現は以外にマッチする。
映画解説に“孤独な少年の切なくも美しい初恋を繊細に描く~”とあるように、世界中で絶賛されたヴァンパイア映画。
ヴァンパイア映画が絶賛されることってかなり珍しい現象ではないだろうか?どこかに「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」などとは比べものにならない趣のヴァンパイア映画とコメントされていたのには大同感。
エリのために必死で血を集める父親の姿が、滑稽なんだけど哀れで、おぞましいながらも記憶に残る。
前にも書いたように、ホラーはダメだがヴァンパイア映画は好き。こちらの映画の舞台は真冬の北欧スエーデン、ストックホルム。雪が降る酷寒の地でヴァンパイアが血を求めて人を襲う。雪が積もった真っ白な地面に真っ赤な血が流れる様はとても神秘に映る。
ヒロインのヴァンパイアが少女という設定にも残虐さをあまり感じさせないのが良い。ヴァンパイアの少女と出会うのは、まるで女の子のようなブロンド・ヘアーを持つ優しい顔立ちの少年。演じるカーレ・ヘーデブラント、最初女の子かと思ったくらい。
ある晩、友達のいないイジメられっ子の孤独な少年は隣に住む少女と出会う。初恋の相手がヴァンパイアだったというシチュエイションも中々面白い。
貧乏なエリは昼間、棺ならぬバスタブっで眠るっていうのはニクい発想だったな。
ラスト近く、オスカーが悪ガキどもにイジメられるプールに颯爽と登場したヴァンパイア、エリ...あのシーンはホント痛快。
銀座テアトル・シネマにて
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by margot2005 | 2010-07-29 23:38 | スペイン | Trackback(11) | Comments(2)