タグ:ジョージ・クルーニー ( 11 ) タグの人気記事

「マネーモンスター」

「Money Monster」2016 USA
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TV番組“マネー・モンスター”はリー・ゲイツの軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼いでいる。ある日、生放送中に銃を持った若者が乱入し、ゲイツを人質に番組をジャックしてしまう…

リー・ゲイツに「ヘイル、シーザー/2016」のジョージ・クルーニー。
パティ・フェンに「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009」「食べて、祈って、恋をして/2010」「8月の家族たち/2013」「シークレット・アイズ/2015」のジュリア・ロバーツ。
カイル・バドウェルに「ベルファスト71/2014」のジャック・オコンネル。
ウォルト・キャンビイに「300<スリーハンドレッド>/2007」「パレードへようこそ/2014」のドミニク・ウェスト。
ダイアン・レスターにカトリーナ・バルフ。
キャプテン、パウエルに「ラビット・ホール/2010」のジャンカルロ・エスポジート。
監督は「インサイド・マン/2006」「ブレイブ・ワン/2007」「幸せの1ページ/2008」「おとなのけんか/2011」「エリジウム/2013」のジョディ・フォスター。

番組を乗っ取ったカイルは、銃を突きつけ、爆弾をセットしたベストを着るようゲイツに促す。そしてTVでゲイツが薦めたアイビス社の株を買って大損したとわめき、起爆装置のリモコンを見せつけて脅し始める。一方で番組のプロデューサー、パティは隠しマイクからゲイツに時間稼ぎするよう指示をだす。
生放送中に起きた事件はカイルの要望でそのまま放送が続けられ、やがて警察が現場に駆けつけ、交渉人やら、カイルの恋人やらが説得に現れる。

爆弾をセットしたベストを着せられたゲイツと、銃で脅すカイルにハラハラするが、茶目っ気たっぷりのゲイツと、なぜか憎めなさそうなカイルにそれほどの恐怖を感じさせない描き方が良いなぁと思った。
ラストでカイルが全財産をつぎ込んで買ったアイビス社の株の顛末が明かされる。短い時間なので“ストックホルム症候群”とまでは行かないけど、ゲイツとカイルの間に芽生える妙な連帯感がナイスだった。隠しマイクから指示を出すパティのプロデューサー魂も忘れてはならない。そして大ラスのゲイツとパティの友情あふれるシーンが素敵。

主演はジョージ・クルーニー、監督はジョディ・フォスター、そして「シークレット・アイズ」で久しぶりに見たジュリア・ロバーツ。この3人に加えて番組をジャックする若者役にUK人俳優ジャック・オコンネル。これはちょっと見てみたいなと思ってシアターへ行った。
いや中々面白い社会派ドラマだった。オロオロする情けない男たちに反して、女性たちがきびきびとして気持ちが良い。それはやはり監督がジョディ・フォスターだからに違いない。

TOHOシネマズ新宿にて
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by margot2005 | 2016-06-21 21:54 | USA | Trackback(5) | Comments(0)

「ヘイル、シーザー」

「Hail, Caesar!」2016 UK/USA
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1950年代のハリウッド。エディ・マニックスはどんなトラブルにも対応するスタジオの“何でも屋”。わがままなスター女優の尻拭いをしたり、演技のできないアクション俳優に希望を持たせたりと、日々つまらない仕事に甘んじるマニックスの悩みは尽きない。そしてこの頃TVの台頭に映画業界は危機感を抱いており、マニックスも密かにこの業界から足を洗おうかと考えていた。そんな折、「ヘイル、シーザー」に主演するスター俳優のベアード・ウィットロックが誘拐される事件が起こる…

エディ・マニックスに「アメリカン・ギャングスター/2007」「告発のとき/2007」「ミルク/2008」「ブッシュ/2008」「恋のロンドン狂騒曲/2010」「とらわれて夏/2013」「ボーダーライン/2015」のジョシュ・ブローリン。
ベアード・ウィットロックに「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のジョージ・クルーニー。
ホビー・ドイルに「イノセント・ガーデン/2013」「ブルージャスミン/2013」のオールデン・エアエンライク。
ローレンス・ローレンツに「007 スペクター/2015」のレイフ・ファインズ。
ディアナ・モランに「ヒッチコック/2012」「LUCY/ルーシー/2014」のスカーレット・ヨハンソン。
バート・ガーニーに「ジュピター/2015」「マジック・マイク XXL/2015」のチャニング・テイタム。
ソーラ・サッカー/セサリー・サッカーに「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のティルダ・スウィントン。
ジョー・シルバーマンに「マネーボール/2011」「ウルフ・オブ・ウォールストリート/2013」のジョナ・ヒル。
C・C・カルフーンに「ファーゴ/1996」「プロミスト・ランド/2012」のフランシス・マクドーマンド。
製作/脚本/監督/編集は「パリ、ジュテーム/2006」「バーン・アフター・リーディング/2008」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジョエル&イーサン・コーエン。

公開1週目に見ていたのにすっかり忘れていた一作。
シアターで予告編を何度も見た。やはり予行篇は上手く作られている。豪華な出演陣に惹かれたのが見ることになった大きな理由。ジョエル&イーサン・コーエンの世界も好きだし…。
でも主役をはれる豪華俳優総出演ながらなんとなく物足りなくて...皮肉っぽくて、可笑しいのだけど今一つだった。
俳優一人一人は皆素晴らしい。
中でもチャニング・テイタムの水兵役のダンス・シーンはナイス!でもでも、一番良かったのはレイフ・ファインズが監督するシーン。ヘタな俳優を演じるホビー・ドイルとの掛け合いは最高!もっと長いシーンにして欲しかった。

何はともあれ、スター俳優ベアード・ウィットロックの誘拐犯は“赤狩り”で職を失った脚本家たちだったり、ミュージカル俳優バート・ガーニーがソ連の潜水艦で祖国に帰って行くシーンはハリウッドを痛烈に皮肉っている!?

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-06-12 00:24 | UK | Trackback | Comments(0)

「ミケランジェロ・プロジェクト」

「The Monuments Men」2014 USA/ドイツ
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第二次世界大戦末期のヨーロッパ。アドルフ・ヒトラーは“総統美術館”を作る計画を進め、ナチスはヒトラーの命を受けヨーロッパにある数々の貴重な美術品を盗むことに闘士を燃やしていた。それを知ったハーバード大学付属美術館長のフランク・ストークスは貴重な美術品を後世に残すため立ち上がる...

監督、脚本、製作、出演(フランク・ストークス)に「ファミリー・ツリー/2011」「ゼロ・グラビティ/2013」のジョージ・クルーニー。
ジェームズ・グレンジャーに「アジャストメント/2011」「プロミスト・ランド/2012」のマット・デイモン。
リチャード・キャンベルに「ダージリン急行/2007」「ゲットスマート/2008」「リミッツ・オブ・コントロール/2009」「私が愛した大統領/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」のビル・マーレイ。
ウォルター・ガーフィールドに「お買いもの中毒な私!/2009」「アーティスト/2011」「アルゴ/2012」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジョン・グッドマン。
ジャン=クロード・クレルモンに「海の上のバルコニー/2010」「アーティスト/2011」「プレイヤー/2012」「メビウス/2013」のジャン・デュジャルダン。
ドナルド・ジェフリーズに「僕が星になるまえに/2010」「ダウントン・アビー シリーズ/2010~2013」のヒュー・ボネヴィル。
プレストン・サヴィッツに「幸せのレシピ/2007」「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画/2011」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のボブ・バラバン。
クレール・シモーヌに「シンデレラ/2015」のケイト・ブランシェット。

過去にパリや、ローマ、フィレンツェでとても有名な絵画や彫刻をたくさん見てきたので、この映画にはスゴく興味があった。
ジョージ・クルーニー以下出演陣も豪華。ユーモアを交えながら展開するドラマはわたし的に見応えがあった。

1944年7月。アメリカ人5人、英国人1人、フランス人1人で構成された特殊部隊“モ ニュメンツ・メン”はノルマンディに上陸し、ヨーロッパ各地を回り美術品奪還を目指していた。しかし多くの美術品は既にナチスによって持ち去られていた。そんな折、英国人のドナルド・ジェフリーズはフランダースでナチスからファン・エイクの“ヘントの祭壇画”を守るため命を落としてしまう。エンディングでジェフリーズの子孫がシント・バーフ大聖堂に“ヘントの祭壇画”を見に訪れるシーン…“たかが美術品のために命を落とすのか?”という辛辣な台詞をもあったが、それを見たジェフリーズの子孫は彼を称えたに違いない。

ナチスが美術館や教会から盗んだ絵画や彫刻は、岩塩採掘跡地やノイシュヴァンシュタイン城に積み上げ隠されていた史実に驚いた。城の玄関に無造作に置かれたロダンの“カレーの市民”ますます悲しそうに映る。
そして美術館や教会からだけではなく、ユダヤ人家庭からの略奪品も圧巻だ。奪った絵画や家具、食器が山ほど積み上げられた部屋。そして金歯がいっぱい入った樽にはあきれ返る。
ジェームズ・グレンジャーがユダヤ人の家の壁に絵画をそっと返すシーンが素敵。

映画の中で“ヒトラーは美術学校の試験に二度も落ちた。”と語られる。
ジョン・キューザック主演の「アドルフの画集/2002」という映画を思い出した。画家を夢見るヒトラーとキューザック演じる画商マックスのドラマ。アドルフ・ヒトラーが美術品に固執したのも良くわかる。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-11-25 21:54 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(4)

「アルゴ」

「Argo」 2012 USA
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架空の映画を演出して人質奪還するアイデアは素晴らしい!としか言いようがない。そしてそれを本物の映画にしてしまった。エンディングで実際の人物が紹介される。皆とても似ているのだ。監督ベン・アフレックのこだわりが感じられナイスだった。
何度も書いているが、ほんとベン・アフレックって作品ごとに、監督としても俳優としてもますます素敵になっていく。
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監督、製作、出演(CIAエージェント、トニー・メンデス役)に「ハリウッドランド/2006」「消されたヘッドライン/2009」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「ザ・タウン/2010」「カンパニー・メン/2010」のベン・アフレック。
トニーの上司ジャック・オドネルに「ドライヴ/2011」「トータル・リコール/2012」のブライアン・クランストン。
ハリウッドの大物プロデューサー、レスター・シーゲルに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「ゲットスマート/2008」「サンシャイン・クリーニング/2008」「50歳の恋愛白書/2009」のアラン・アーキン。
特殊メイクの第一人者ジョン・チェンバースに「お買いもの中毒な私!/2009」「アーティスト/2011」のジョン・グッドマン。
カナダ大使ケン・テイラーに「ミルク/2008」のヴィクター・ガーバー。
アメリカ大使館職員ボブ・アンダースに「ザ・シューター/極大射程/2007」のテイト・ドノヴァン。
マーク・ライジェクに「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」のクリストファー・デナム。
コーラ・ライジェクに「パッセンジャーズ/2008」のクレア・デュバル。
ジョー・スタッフォードにスクート・マクネイリー。
キャシー・スタッフォードにケリー・ビシェ。
リー・シャッツにロリー・コクレイン。
「ファミリー・ツリー/2011」のジョージ・クルーニーがプロデューサーに参加している。

1979年11月4日、イランの過激派がアメリカ大使館を襲撃、占拠する。混乱の中6人の職員が脱出しカナダ大使の私邸に匿われる…

CIAエージェント、トニー・メンデスはカナダ大使邸に身を潜める6人を国外脱出させるため考えに、考え、SFファンタジー映画「アルゴ」の撮影でイランに入国し、帰国予定にあると思わせる作戦を思いつく。
メンデスがこの作戦を思いつく前に考えられたのは、自転車でイランから永世中立国スイスに向かうという代物だった。しかしながらこれにはかなり無理があると却下されている。

出国の際案の定疑いをかけられる彼ら...そりゃそうだ、イランに革命の嵐が吹き荒れる真っ最中に誰が好き好んで映画の撮影などするものか?と疑われるのは当たり前。
お膳立てしたトニー・メンデスと、役者顔負けの演技で難局を乗り切った大使館の職員たちもスゴい。アメリカ人なのにカナダ人のフリもしたのだから...。
トニー・メンデスの人情味あふれる行動に拍手を送りたくなる。カナダ大使も然り。
一方でハリウッドの大物プロデューサー、シーゲルと特殊メイクの第一人者チェンバースの存在を忘れてはならない。チェンバースはメンデスの知人だったそう。
シーゲルとチェンバースを演じる二人アラン・アーキン&ジョン・グッドマン…この二人最高!ジョン・グッドマンは本人とそっくりだった。
ジョン・チェンバースは「猿の惑星/1968」の特殊メイクでアカデミー賞に輝いた偉大な人物という事実も知った。

この事件はなんとなくTVで見たような記憶がある。合わせてこの次期イラン革命の指導者ホメイニ師の映像が頻繁にTVに映し出されていたのも覚えている。
アメリカが18年間封印した真実を、映画大国アメリカのCIAならではの大作戦で、成功し、今回ベン・アフレックが描くドラマを大いに楽しませてもらった。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2012-11-11 23:34 | USA | Trackback(21) | Comments(2)

「ファミリー・ツリー」

「The Descendants」 2011 USA
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マット・キングに「ラスト・ターゲット/2010」のジョージ・クルーニー。
長女アレクサンドラにシェイリーン・ウッドリー。
次女スコッテイにアマラ・ミラー。
アレクサンドラのボーイ・フレンド、シドにニック・クラウス。
妻エリザベスにパトリシア・ヘイスティ。
マットの従兄弟ヒューに「さらば、ベルリン/2006」のボー・ブリッジス。
エリザベスの浮気相手ブライアン・スピアーに「ホワイト・ライズ/2004」のマシュー・リラード。
ブライアンの妻ジュリーに「幸せになるための27のドレス/2008」のジュディ・グリア。
監督、製作、脚本は「アバウト・シュミット/2002」「サイドウェイ/2004」の「パリ、ジュテーム/2006」のアレクサンダー・ペイン。
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原タイトルは“The Descendants/子孫”。
主人公のマット・キングの一族はハワイのカメハメハ大王の末裔で、カウアイ島に先祖から受け継いだ広大な原野を所有している。ラスト近く“この土地を売ったらハワイ最後の自然がなくなる。”とマットが力説するその景色がBeautiful!で、ハワイに行きたくなった。

マットはハワイのオアフ島に暮らす弁護士。仕事一筋の彼は二人の娘のことも妻エリザベスに任せっきり。しかしある日、エリザベスがボートの事故で昏睡状態に陥り植物人間になってしまう。
オープニング、マットの独り言…“楽園ハワイに暮らせるなんて幸せだよね。”とよく言われる。しかしそうだろうか?今自分の目の前にはチューブでつながれた妻がベッドに横たわっている(大体このような台詞だった)。この台詞はまずまずだったな。楽園ハワイに住んでる人は皆幸せとは限らない。そうマットは今不幸のどん底にいるのだ。10歳の次女スコッティとはどのように接して良いか分からず戸惑うばかり。そこでマットはスコッティを連れて全寮制の高校に通う長女アレクサンドラを訪ねる。やがてマットは家に連れ帰ったアレクサンドラからただならぬ事実を聞かされる。それは妻エリザベスが浮気をしていたという事実。それはマットにとって晴天の霹靂であった。

アロハ・シャツに短パンのジョージがスゴくキュート。彼はお気に入り俳優の一人で、本作を観て今までで一番素敵なジョージを見た感じ。
最近話題のハリウッド大作は敬遠気味だがこの映画は是が非でも観たかった。それで初日にシアターへ…。この手の映画は大画面のスクリーンで観なきゃつまらない。ロケされた雄大なハワイの景色が素晴らしく美しくて、ストーリーも良かったし、今年度のMY BESTに入れたい。

マットは弁護士であるため、たくさんいる従兄弟たちからカウアイ島の土地 の売却問題も一任され、相続人の代表者のような立場にある。妻が元気な頃は仕事一筋で家庭を顧みなかった夫がある日突然、仕事も子育てもしなきならない状態に陥る。それってスゴく、スゴく大変なことかと察する。
でも、ラスト...父親を真ん中に娘二人がソファに座わるシーンは素敵だった。身を寄せる彼らを覆うキルトは、病院のベッドに横たわるエリザベスにもかけられていたのを思い出した。
母親は亡くなったが、父親と娘の間に横たわるわだかまりが消え、互いを案ずる気持ちも芽生えたかに見えて微笑ましかった。

ちょっと驚いたのは父親が10代の娘と一緒に母親の浮気相手の家に乗り込んだこと。まぁ妻はコーマ(Coma)だし、妻の浮気を教えたのは娘本人だったし、で、父親マットは長女アレクサンドラに全幅の信頼を寄せ、今後も彼女を頼りにしたいと願っていたのだろう。

TOHOシネマズ 日劇にて
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by margot2005 | 2012-06-03 21:29 | USA | Trackback(12) | Comments(2)

「ラスト・ターゲット」

「The American」 2010 USA
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ジャック/エドワードに「ヤギと男と男と壁と/2009」のジョージ・クルーニー。
クララにヴィオランテ・プラシド。
マチルダに「アンナとロッテ/2002」「ヒットマンズ・レクイエム/2008」のテルラ・ルーテン。
ベネデット神父にパオロ・ボナッチェリ。
組織の連絡係パヴェルに「王は踊る/2000」「シスタースマイル ドミニクの歌/2009」のヨハン・レイゼン。
車の修理工ファビオに「重なりあう時/2009」「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」のフィリッポ・ティーミ。
監督は「コントロール/2007」のアントン・コルベイン。
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スエーデン、ダラルナでヒットマンとして生きるジャックはある日、恋人と雪原を散策中何者かに狙撃されるが、危うく難を逃れた彼は狙撃手を殺した後、恋人をも射殺しイタリア、ローマへと逃亡する。ローマで組織仲間のパヴェルと会ったジャックは、彼に言われるままカステル・デル・モンテへと車を走らせる。やがて、アメリカ人フォトグラファー、エドワードに成り済ましたジャックは、小さな町の小さな部屋に落ち着くのだった…

一言で表現すればいぶし銀のようなシブい映画。今年ジャスト50歳。白髪混じりのジョージ・クルーニーは実にシブい。
舞台はイタリア中部にあるカステル・デル・モンテ。ジャックがローマ、テルミニ駅から車を走らせる、車で2時間くらいに位置するそこはイタリアの大田舎。でもロケされたカステル・デル・モンテの石畳は美しい。

ベネデット神父に“私はアメリカ人だ。”と答えるジャック。タイトルの“The American”はここに由来しているように思える。イタリアの小さな町カステル・デル・モンテには彼以外アメリカンなど存在しない。そして、ジャックは独り身の寂しさから娼婦の館を訪ねクララと出会う。一方で、パヴェルを介してマチルダという女とも出会う。
クララとメイク・ラヴの後、“誰か別の人を想っていた(抱いていた…)?”と言われたジャックはマチルダに想いを馳せていたのだろうか?
ある日、ジャックは娼館ではなく、町中でクララに出会う。その後、レストランで食事をしたり、ピクニックに行ったりして過すうち、彼は明るくて美しい彼女に惹かれて行く。
ラスト近く、娼婦であるクララに“今夜は仕事に行くな/客を取るな!”と宣言し、“ティ・アーモ!永遠に!”とクララを抱きしめるジャック。しかしクララはジャックの真の姿を知らない。クララの中で、ジャックは愛する“エドワード/エドゥアルド”なのだから…。
悲恋に終わるが素敵なラヴ・ストーリーでもある。

ジャックは二人の女性から“Mr.Butterfly”と呼ばれている。マーティン・ブースによる映画の原作邦訳は“暗闇の蝶/原題は『A Very Private Gentleman』”というタイトルがついている。映画の中でもジャックが蝶々に詳しい描写がある。小説は興味があるので是非読んでみたい。

フィリッポ・ティーミの出番が少なくて...もうちょっと出演していただきたかったな。

ジョージ・クルーニーは大好きなハリウッド俳優。今回かなり年齢を感じさせる風貌で驚いた。おしゃべりな役柄が多いジョージ。実際の彼もジョークを飛ばしながら話好きのように伺える。しかしながらこの作品では台詞が極端に少なく、寡黙で孤独な男を演じている。こんなジョージ・クルーニー初めて見たかも?

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2011-07-05 21:38 | MINI THEATER | Trackback(16) | Comments(0)

「ヤギと男と男と壁と」

「The Men Who Stare at Goats」2009 USA/UK
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リン・キャシディに「マイレージ、マイライフ/2009」のジョージ・クルーニー。
ボブ・ウィルトンに「天使と悪魔/2009」のユアン・マクレガー。
ビル・ジャンゴに「ドア・イン・ザ・フロア/2004」「クレージー・ハート/2009」のジェフ・ブリッジス。
ラリー・フーバーに「スーパーマン・リターンズ/2006」「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」のケヴィン・スペイシー。
製作、監督は「「グッドナイト&グッドナイト/2005」「かけひきは、恋のはじまり/2008」のグランド・ヘスロヴ。
原作はジョン・ロンスンの“The Men Who Stare at Goats”。
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2003年、ミシガン州の新聞記者ボブは妻に捨てられた痛手を払拭するため戦下のイラクへ向かう。そこでかつて存在した“超極秘部隊/新地球軍”の特殊工作員リンと出会い意気投合の末行動を共にする...

相当前に観た映画で、都内ではもはや上映していない。レビューを書こう、書こうと思いつつずっとほっておいてしまって、今年は観た映画全てのレビューはとても書けなくて、書いていないものがどんどん増えて行く。でもこれはかなりインパクトのある面白さの上、俳優陣はとても豪華でほって置くことは出来なかった1作。
ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー、ジェフ・ブリッジスとお気に入り俳優がシュールなギャグを提供してくれる。ケヴィン・スペイシーはあまり好きになれない俳優だが、この方は存在感ありの俳優だといつもながらに思う。
ユアン(おじさんの部類ではないと思うので…)以外のおじさんたちが張り切りまくっているのだ。ジョージ・クルーニーは「オーシャンズ13/」「フィクサー/2007」「マイレージ、マイライフ/2009」などで見せるスマートな役柄と、相反する「バーン・アフター・リーディング/2008」やスーパー級に駄作の「かけひきは恋の始まり」などのコミカルな人物が対照的で素晴らしい!俳優だと思う。これでもダサイおじさんが似合っていてナイス!なのだ。
ジョージ、ジェフ、ケヴィン相手じゃ霞んでしまいそうなユアンがますますキュートに見える。

コメディなんだけど、舞台はイラクで現実は戦争中。新聞記者のボブがイラク戦争の報道のためイラクに向かうのは浮気した妻に捨てられ頭にきたため…なんて発想も笑える。そしてイラク、クェートのホテルで出会ったリンとメチャ意気投合する。
ある時、リンはボブに“超極秘部隊”について語り始める。それはベトナム戦争から帰還した陸軍小隊長ビルがヒッピー修行をすることから始まる。やがてその経験から“新地球マニュアル”を記したレポート“新地球軍マニュアル”が出来上がり“新地球軍”が1980年に設立される。その精神は愛と平和。ベトナム戦争を体験したビルが掲げた精神が“愛と平和”というのも中々洒落ている。
1980年代に話が戻ったところでジェフの登場。オスカー俳優はカリスマ的な役が似合う。あの方ロン毛とひげがsexy。80年代のリンもロン毛(あの頃ロン毛流行ってた?)。そこで、気がついたのがジョージはあきれかえるくらいロン毛が似合わないこと。

リンがヤギを凝視し念力で倒れさせる技。あれってかつてユリ・ゲラーが念力でスプーンを曲げたことに似ている。とにかくそんなことや、「SWシリーズ」でオビ・ワン役だったユアンに”私はジェダイだ!”なんてジョージの台詞もありスゴく笑わせてくれて実に面白かった。
新聞記者ボブは“ウオーターゲート事件”を暴いたワシントン・ポスト記者ボブ・ウッドワードのパロディといったところかな?こちらのボブはローカル新聞の記者という設定だが…。
原作を書いたジョン・ロンスンって素晴らしく豊富なユーモア精神を持った方かと尊敬する。
俳優陣がとても楽しそうに見えるのは、きっと彼らも楽しみながら演じていたに違いない。
シネ・リーヴル池袋にて
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by margot2005 | 2010-10-06 19:31 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(0)

「マイレージ、マイライフ」

「Up in the Air」2009 USA
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ライアン・ビンガムに「フィクサー/2007」「オーシャンズ13/2007」「バーン・アフター・リーディング/2008」「かけひきは、恋のはじまり/2008」のジョージ・クルーニー。
アレックス・ゴーランに「こわれゆく世界の中で/2006」「ディパーテッド/2006」「縞模様のパジャマの少年/2008」のヴェラ・ファーミガ。
ナタリーに「トワイライト~初恋/2008」のアナ・ケンドリック。
ライアンのボス、クレイグ・グレゴリーに「JUNO/ジュノ」「消されたヘッドライン/2009」のジェイソン・ベイトマン。
ライアンの妹ジュリーに「インフォーマント!/2009」のメラニー・リンスキー。
ジュリーのフィアンセ、ジム・ミラーに「トロピック・サンダー/史上最低の作戦/2008」のダニー・マクブライド。
フィンチ機長に「サンキュー・スモーキング」「噂のモーガン夫妻/2009」のサム・エリオット。
監督、製作、脚本に「サンキュー・スモーキング/2006」「JUNO/ジュノ/2007」のジェイソン・ライトマン。
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ライアン・ビンガムは年間322日も出張に出るビジネスマン。彼の仕事は企業のリストラ対象者に解雇を告げる“リストラ宣告人”。“余計な荷物は背負わない”をモットーとする講演もこなし、もちろんシングルで、遠方にいる家族とも疎遠状態。そんな彼の生活に二人の女性が入り込んで来る。一人はライアンと同じくアメリカ中を飛び回るキャリア・ウーマンのアレックス。もう一人は現代っ子の新入社員ナタリー。ライアンは二人の女性の出現で今までないがしろにしてきた“人とのつながり”の大切さに気付き始める…

機内の窓から見える数千メートル下の景色(地面)が映し出されるオープニングは飛行機好きにはたまらない。
家族とは疎遠状態で、自身はもちろんシングルで、仕事は一匹狼。ライアンの人生には恋人も友人もいないのか?と思うくらい仕事一筋人間。そこに現れた魅力的な大人の女性。大人の魅力たっぷりのアレックスにじわじわと惹かれて行くライアン。しかし、いきなりアレックスの家に押しかけたライアンの行動はいささか軽卒ではなかろうか?アドレスを教えたアレックスもどうかと思うが...。そしてそこで現実を見てしまったライアンは気の毒なんだけど自業自得。
新入社員ナタリーを連れ歩くライアンの姿はまるで保護者のよう。しかし中身は全く保護者じゃなくて、エアポートをウロウロする二人の姿が微笑ましい。

ジョージ・クルーニーはスマートなビジネスマン役が限りなく似合う。映画を観ていて“リストラ宣告人”ライアンとジョージ・クルーニーがごっちゃになってしまう。それは演技なのか?地(彼は決してビジネスマンではないことは分かっているのだが...)なのか?と思ってしまうほど。

ライアン=ジョージは新入社員ナタリーにオヤジ呼ばわりされている。彼女から見れば十分オヤジの彼だが、演じるジョージは来年50歳のオヤジにも関わらずゴージャスでsexy。
オスカーのレッド・カーペットでのインタビューでも“僕はsexyになる薬を飲んでいるんだ!”なんてジョーク飛ばしていたのを思い出した。
ジョージもsexyだけど、「こわれゆく世界の中で」で娼婦を演じていたアレックス役のヴェラ・ファーミガがこれまたとてもsexyで魅力的。ウクライナ人というヴェラの風貌も素敵で、また一人お気に入り女優が増えた。
日比谷 TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2010-04-10 00:28 | MINI THEATER | Trackback(19) | Comments(0)

「かけひきは、恋のはじまり」

「Leatherheads」 2008 USA/ドイツ
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監督&主演のアメリカン・フットボール選手ドッジに「グッドナイト&グッドラック/2005」「オーシャンズ13/2007」「フィクサー/2007」のジョージ・クルーニー。
シカゴ、トリビューンの記者レキシーに「シンデレラマン/2005」「ミス・ポター/2006」のレニー・ゼルウィガー。
カレッジ・フットボールの花形選手カーターに「ライセンス・トゥ・ウェディング/2007」のジョン・クラシンスキー。
カーターのマネージャーC.C.フレイジャーに「ニュー・ワールド/2005」のジョナサン・プライス。


1925年、アメリカ。アメリカン・フットボールのプロチーム“ダルース・ブルドッグス”のキャプテンであるドッジは40才を越えていながらチームで活躍中。しかし創設間もないプロチームは集客が望めず存続の危機にあった。やがてチームは解散。しかしドッジはプロより人気のあるカレッジ・フットボールの存在を知り、花形選手カーターをゲットしようとシカゴへと向かう。そしてドッジはそこで出会ったシカゴ・トリビューンの敏腕記者レクシーの魅力に惹かれていく...
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はっきり言って全くロマンティックではない、かなりの駄作で参った。日比谷のみゆき座は昔から女性映画を上映するシアター。でも女性が好むロマンティック・コメディでもないし、スポーツものでもあるのだが、中途半端て...あまり楽しめる映画ではなかった。
ジョージ・クルーニーのロマコメと言えば、キャサリン・ゼダ・ジョーンズと共演した「ディボース・ショウ/2003」はとってもお洒落な映画だった。
クルーニーにはやはり「グッドナイト&グッドラック」「シリアナ/2005」や「フィクサー」のような社会派ドラマが似合う。
監督のジョージ・クルーニーの、クルーニーによる、クルーニーのための映画って感じ。
ジョージもレニーも好きな俳優なんだけど、悪いけどちょっとお年で...ジョージはまぁ良いのだが(劇中”Grandpa”なんて呼ばれてるし...)、レニーに至っては、童顔ではあるけれど31才の役なんて??(実際は39才)シワが見え見えで無理がある。
20年代のドレスに身を包む彼女はなぜか?野暮ったく見えて、実際の彼女はとってもお洒落なのに、あの時代のファッションは似合わないって事かも?
「ライセンス・トゥ・ウェディング」でロビン・ウイリアムス演じる怪しい神父に振り回される新郎役のジョン・クラシンスキーがこれでもナイスで、&、20年代のMusicはとっても良かった。
シアターは案の定空席が目立っていた。
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by margot2005 | 2008-11-16 01:01 | MINI THEATER | Trackback(15) | Comments(0)

「フィクサー」

a0051234_2337041.jpg「Michael Clayton」2007 USA
原題となっている主人公マイケル・クレイトンに「シリアナ/2005」「オーシャンズ13/2007」のジョージ・クルーニー。
マイケルの同僚である弁護士アーサーに「イン・ザ・ベッドルーム/2001」「理想の女/2004」のトム・ウイルキンソン。
相手方の弁護士カレンに「ビーチ/1999」「ブロークン・フラワーズ/2005」のティルダ・スウィントン。
マイケルの上司マーティに監督であり、プロデューサーであり俳優としても活躍しているシドニー・ポラック。彼の監督作品はハリソン・フォードの「ランダム/ハーツ/1999」がgood。
監督は”ジェイソン・ボーン シリーズ”の脚本家トニー・ギルロイ。

弁護士事務所に所属する“フィクサー(もみ消し屋)”が直面する苦悩を描く社会派サスペンス・ドラマ。

NYの大手法律事務所ケナー・バック&レディーンに所属するマイケル(クルーニー)は妻と離別した後も息子ヘンリー(オースティン・ウィリアムズ)とは会わずにいられない日々。おまけにワケありで8万ドルもの借金を抱かえている惨めな私生活...
15年働いた弁護士事務所で、未だパートナーにも登用されず、“もみ消し屋”ではなく元の弁護士に戻りたいと願うが、それも叶わない。
ある日、巨大農薬会社U・ノース社の弁護を担当していた同僚のアーサー(ウイルキンソン)が、原告と協議の最中精神に異常をきたし突然ストリップを始めクライアントを困惑させてしまう。アーサーの事態もみ消しに向かうマイケル。やがて彼はアーサーがU・ノース社を敗北させるであろう決定的な証拠を掴んでいた事を知る。
一方で、U・ノース社に雇われた敏腕女弁護士カレン(スウィントン)も又この緊急事態に対して行動を起こし始めるのだった...
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今年度のオスカーをゲットした作品たち...「ノー・カントリー/2007」は観たいなぁと思っていたが、著名な週刊誌の映画評欄に“同じコーエン作品としては「ファーゴ/1996」には適わない”の記事を読んでしまい観に行くのを躊躇してしまった。やはり「ファーゴ」なのね?「ファーゴ」は私的トップ10に入るヴァイオレンス・サスペンスであるもの...
「つぐない/2007」も観たいなぁと思いつつ、まずこの作品を観て来た。
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余りにも期待したせいなのか?予告が上手く作られていたのか?ジョージ・クルーニーとオスカーに輝いたティルダ・スウィントンの対決(絡み)が思ったより少なく消化不良気味で残念。
サスペンス・ストーリーなのだが、少々盛り上がりに欠ける。
俳優人はクルーニーもgoodだったが、UK出身のティルダ・スウィントンはオーラのある女優でファンになった。「バニラ・スカイ/2001」「アダプテーション/2002」「ブロークン・フラワーズ」「コンスタンティン/2005」と観て来たが、この中で印象に残る彼女の作品って??一見地味な雰囲気の女優なので、どの作品の彼女も印象が薄い。でもこの作品で女優ティルダ・スウィントンは脳裏に刻まれた気がする。
脇役ながらいつもきらりと光る(oyajiなのだが)トム・ウイルキンソンもナイスである。
しかし、しかし出番が少ないにも関わらずティルダ・スウィントンの存在は確かで素晴らしい女優である。この後の彼女の出演作品が楽しみとなって来た。
ワーナー・マイカルにて...
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by margot2005 | 2008-04-18 23:55 | USA | Trackback(16) | Comments(4)