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「女の一生」

Une vie…akaA Woman's Life2016 フランス/ベルギー

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17歳になった男爵家の一人娘のジャンヌは修道院で教育を受け、希望を胸に親の元へと戻る。ある時、ジャンヌは美青年ジュリアンを紹介され恋に落ちてしまう。やがて二人は結婚。愛する人は君だけだ!と約束したジュリアンが乳姉妹のロザリと浮気をしていることが発覚する


結婚後ジュリアンは豹変する。金に執着し暖炉の薪を燃やし過ぎだとジャンヌを非難する。やがてロザリは妊娠するが、相手が誰か決して話そうとはしなかった。


フランスの文豪モーパッサンの古典的名作の映画化なので辛気臭いと想像してはいたがここまでとは。途中でやめようか?とも思ったけど何とか最後まで頑張って鑑賞した。


モーパッサンの小説は過去に読んだことがある。でも相当前なのでストーリーはほとんど記憶にない。おまけに他の名作(ボヴァリー夫人とかアンナ・カレーニナとか)とごっちゃになっているし...。不倫小説って大体ヒロイン(妻)が浮気するから、これもそうだと思い込んでいたら夫の方が浮気する物語だった。


19世紀が舞台なのでドラマは限りなくスローに進む。

17歳から中年女性までを演じるジュディット・シュムラ。17歳はちょっとキツいけど男を知らない女性を果敢に演じている。

男爵を演じるジャン=ピエール・ダルッサンが最初誰だかわからなかった。終盤では老人に変身してしていてますます誰?だった。

そして古典もののヨランド・モローもいつもとは違っていて、彼女らしくないけど思いのほか似合っている。

男に翻弄され続けた女ジャンヌの一生は幸せだったのだろうか?ドラマのラストに希望が見えて、見終わってホッとした。


ジャンヌに「ヴェルサイユの子/2008」「カミーユ、恋はふたたび/2012」 のジュディット・シュムラ。

男爵に「間奏曲はパリで/2013」のジャン・ピエール・ダルッサン。

男爵夫人に「シークレット・オブ・モンスター/2015」のヨランド・モロー。

ジュリアンに「ヴィクトル・ユゴー 笑う男/2012アナーキスト 愛と革命の時代/2015」のスワン・アルロー。

ロザリに「虚空の鎮魂歌(レクイエム)/2012」のニナ・ミュリス。

ポール(成人)に「シャトーブリアンからの手紙/2011」のフィネガン・オールドフィールド。

監督、脚本は「ティエリー・トグルドーの憂鬱</2015」のステファヌ・ブリゼ。


岩波ホールにて(22まで)


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by margot2005 | 2018-01-31 22:16 | フランス | Trackback | Comments(2)

「間奏曲はパリで」

「La ritournelle」…aka「Paris Follies」2014 フランス
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グザヴィエとブリジット夫婦はノルマンディで畜産業を営んでいる。子供たちが巣立ったため夫婦の会話は乏しい。そんなある日、ブリジットは隣に住むローレットの姪マリオンが開いたパーティに呼ばれ、パリからやって来た彼女の友人スタンと出会い心ときめく...

ブリジットに「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇/1995・甘い罠/2000」「愛、アムール/2012」「皇帝と公爵/2012」「ラブストーリーズ エリナーの愛情/2013」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」のイザベル・ユペール。
グザヴィエに「ダニエラという女/2005」「サン・ジャックへの道/2005」「画家と庭師とカンパーニュ/2007」「バレッツ/2010」「キリマンジャロの雪/2011」「シャトーブリアンからの手紙/2011」のジャン・ピエール・ダルッサン。
ジェスパーに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/2009」のミカエル・ニクヴィスト。
スタンにピオ・マルマイ。
マリオンに「キリマンジャロの雪/2011」「ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー/2011」のアナイス・ドゥムースティエ。
グザヴィエの妹クリスティーンに「バレッツ」「パリ警視庁:未成年保護部隊/2011」のマリナ・フォイス。
息子グレゴワールにクレモン・メテイエ。
牧場で働くレジにジャン・シャルル・クリシェ。
隣人ローレットに「君を想って海をゆく/2009」のオドレイ・ダナ。
監督、脚本はマルク・フィトゥシ。

スタンを訪ねてパリに向かったブリジットに拍手を送りたい。少々勘違いはあったがあの行動力は素晴らしい!の一言。で、中年男で歯科医のジェスパーとも出会えたわけだし…。
一方で、ブリジットが家を空けた理由が嘘だとわかったグザヴィエはパリを目指す。でも後に理解し合うところは熟年夫婦らしい。

イザベル・ユペールの代表作はやはり「ピアニスト/2001」。明るい役柄が少ないイザベル・ユペールながら、カトリーヌ・ドヌーヴ主演で彼女の妹を演じた「8人の女たち/2002」は素敵な映画だ。ミュージカルってこともあるし…。
「愛、アムール」の後、「3人のアンヌ/2012」「眠れる美女/2012」「デッドマン・ダウン/2013」とwowowで観た。イタリア、フランス合作の「眠れる美女」はシアターで見逃していて…イタリア人俳優トニ・セルヴィッロ主演のこの映画はとても良かった。
本作は年取っても可愛い女性が似合うイザベルが適役。うーんと若い男に好かれたと勘違いするobasanが又可愛い。

シアターで予告を観た限り、パリを舞台にした在り来たりのストーリーかな?と想像していて映画を観るかどうか少々迷っていた。でもジャン・ピエール・ダルッサンとミカエル・ニクヴィストの出演に興味を惹かれシアターへ…想像以上に良かったかな。

ノルマンディの景色はもちろん、パリもたっぷり!セーヌを走るバトー・ムーシュから眺めるノートルダムやエッフェル。ジェスパーとコンコルド広場の観覧車に乗ったり、グザヴィエが訪れるオルセーでも撮影されている。そしてラストにイスラエルとヨルダン間に位置する死海も登場。

フランスってホント酪農業国なんだなとまたまた納得。大事に、大事に育てても結局人間が食べてしまうあの牛たちがとても美しくて驚き。

ホテルの部屋でジェスパーのPCから「ストックホルムでワルツを/2013」のモニカ・ゼタールンドの歌が流れるシーン...スウェーデン人俳優ミカエル・ニクヴィストがデンマーク人を演じ、スウェーデン人シンガーのモニカ・ゼタールンドは素晴らしい!と絶賛してるところがチャーミング。

セーヌ
ノートルダム
オルセー

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-04-20 00:14 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「シャトーブリアンからの手紙」

「La mer à l'aube」…aka「Calm at Sea」2011 フランス/ドイツ
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“1人のドイツ人将校の報復として、ヒトラーは人質150名の命を要求した。”

ギィ・モケにレオ・ポール・サルマン
ジャン・ピエール・タンボーに「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜/2007」「ランジェ公爵夫人/2007」「愛について、ある土曜日の面会室/2009」「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路/2010」「最後のマイウエイ/2012」のマルク・バルベ。
クロード・ラレに「ミステリーズ 運命のリスボン/2010」のマルタン・ロワズィヨン。
モヨン神父に「ダニエラという女/2005」「サン・ジャックへの道/2005」「画家と庭師とカンパーニュ/2007」「バレッツ/2010」「キリマンジャロの雪/2011」のジャン・ピエール・ダルッサン。
オデット・ネリスにヴィクトワール・デュボワ。
ルシアン・トゥーヤ収容所長に「大統領の料理人/2012」のジャン・マルク・ルロ。
ベルナール・ルコルヌ副知事にセバスティアン・アカール。
カミーユに「宮廷料理人ヴァテール/2000」「サガン-悲しみよこんにちは-/2008」のアリエル・ドンバール。
エルンスト・ユンガーに「ヒトラー 〜最期の12日間〜/2004」のウルリッヒ・マテス。
ドイツ兵ハインリヒ・オットーに「ウェイヴ あるクラスの暴走/2008」のヤコブ・マッチェンツ。
シュテュルプナーゲル将軍にアンドレ・ユンク。
監督、脚本は「ブリキの太鼓/1979」「スワンの恋/1983」のフォルカー・シュレンドルフ。

1941年10月。ドイツ占領下のフランス、シャトーブリアンにあるショワゼル収容所 には占領に反対する政治犯が多数収容されていた。そこには占領を批判するビラを撒いただけで逮捕された17歳の少年ギィや新婚の青年クロードもいる。収容所の男たちに会いにくる女たち。その中にギィが恋心を抱くオデットやクロードの愛する妻も…。クロードは訪ねてきた妻に“明日出所できる!”と伝え、ギィはオデットとデートの約束を交わす。そんな折、ナントで1人のドイツ人将校が何ものかによって暗殺される事態が起きる。やがてパリのドイツ軍司令部に、ヒトラーからの命令が届く。それは”収容所にいるフランス人150名を処刑せよ!”という過酷なものだった。ドイツ軍司令本部にいるシュテュルプナーゲル将軍はこの命令に愕然とし回避するよう奔走する。しかし命令は回避されず、ルシアン・トゥーヤ収容所長はベルナール・ルコルヌ副知事に速やかに処刑者のリストを作るよう命じる。そしてここでも処刑リスト作成にベルナールが躊躇するが、彼は命令に背くことができない。やがて17歳のギィも含めたリストを作り上げるしか方法はなかった。

収容所のリーダー格であるジャン・ピエール・タンボーとモヨン神父の存在あってのドラマかとも思える。タンボーと神父役の二人がフランス映画界の著名俳優でもあるし、二人の存在感は圧倒的。
タンボー役のマルク・バルベは頑固でイヤミな役柄が多いが、本作ではギィに穏やかに接するgood person役だ。ちょっと意外だったが善き人役のマルク・バルベも中々goodである。
神父役のジャン・ピエール・ダルッサンには飄々としたという言葉がぴったり。本作では罪もない人々が死に行く様を穏やかな表情で見つめる姿がまたまたgoodである。

“シャトーブリアン”と聞けばステーキを思い浮かべるが、ロワール・アトランティック県にあるフランスの一都市であり、県庁所在地はナント。

フランス人捕虜の銃殺に反対だったシュテュルプナーゲル将軍やエルンスト・ユンガー。ドラマの中でユンガーはフランス人シンガー、カミーユと親しい間柄にあるよう描かれている。そして銃殺場面に駆り出されたドイツ兵ハインリヒ・オットーは、自らの行為に驚愕し悩み苦しむ。
ドイツ人はドイツ人で罪もないフランス人を殺すことに苦悩していた真実がひしひしと伝わってくる。
ヒトラーの命令を受けた幹部の一人が“わたしたちは人殺しではない。”と訴える言葉が胸に響く。

邦題を「シャトーブリアンからの手紙」としたのは処刑される前に、家族に宛てて書いた彼らの手紙から考えた様子。
91分と短いながら、フランス人とドイツ人の心境を凝縮してあるドラマはとても見応えがあった。平日の昼間シアターは人で埋まっていて驚き。

シアター・イメージフォーラム
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by margot2005 | 2014-11-06 00:28 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「キリマンジャロの雪」

「Les neiges du Kilimandjaro」…aka「The Snows of Kilimanjaro」 2011 フランス
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ミシェルに「ダニエラという女/2005」「サン・ジャックへの道/2005」「画家と庭師とカンパーニュ/2007」「バレッツ/2010」のジャン・ピエール・ダルッサン。
マリ・クレールに「クレールの刺繍/2003」のアリアンヌ・アスカリッド。
ラウルにジェラール・メイラン。
ドゥニーズに「ユキとニナ/2009」のマリリン・カント。
クリストンに「かげろう/2003」「美しい人/2008」のグレゴワール・ルプランス・ラング。
監督、脚本は「マルセイユの恋/1996」のロベール・ゲディギャン。
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港町マルセイユ。ある日、ミシェルが働く会社でリストラが行われることになった。公平を期すためそれはクジで決められ、結果20名の退職者が選ばれた。その中にはなんと労働組合の委員長の地位にあるミシェルも入っていた。彼は自らをリストラしたのだ。家に帰り妻に淡々と報告するミシェル。そして妻のマリ・クレールもそれを淡々と受け入れるのだった。
数日後、ミシェルとマリ・クレールの結婚30周年を祝うパーティが開かれる。家族はもちろんのこと、元職場の仲間も大勢招待され二人はたくさんの人々に祝福され、パーティの終盤でミシェルとマリ・クレールは彼らの息子と娘からアフリカ、キリマンジャロへの旅をプレゼントされる...

ロベール・ゲディギャンの映画は初めて観たが、ジャン・ピエール・ダルッサンがお好きらしい。同じくお好きなアリアンヌ・アスカリッドは監督の妻。

映画の冒頭…労働組合の委員長であるミッシェルは自らリストラの対象になり自分を解雇するのだ。後にクジでミシェルにリストラされた青年クリストンが彼の家に強盗に入る。20代の若さでクリストンは幼い弟を2人も養っていたのだ。
ことの顛末の後、最初にマリ・クレールが、続いてミシェルが救援の手を差し伸べる。とにかく主人公夫婦がスゴ過ぎるくらい善人。とてもマネできることではない。
主人公夫婦はもちろんのこと、マリ・クレールの妹夫婦(ラウルとドゥニーズ)も善人だし、子供たちも結婚して家族がいるにも関わらず親に海外旅行をプレゼントする孝行息子、娘なのだ。

某新聞映画評に”だから、この映画は心に響く。特に、絆という言葉の意味を見失いかけている今は。”と書かれていた。絆とか人情なんて言葉は今や死語のようにも思える現代において、港町マルセイユの市井の人々の人情味あふれるヒューマン・ドラマは少々絵空事のようにも映るが、観るものに爽やかな感動を与えてくれる。

「ル・アーヴルの靴みがき/2011」でも人情味あふれる刑事役がトレヴィアン!だったダルッサンが、本作では究極の善人を演じていて、彼のひょうひょうとした雰囲気が全てのシーンを和ましているようにも思える。妻のマリ・クレールを演じるアリアンヌ・アスカリッドも同様だ。

神保町 岩波ホールにて
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by margot2005 | 2012-06-27 23:59 | フランス | Trackback(5) | Comments(0)

「ル・アーヴルの靴みがき」

「Le Havre」 2011フィンランド/フランス/ドイツ
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マルセル・マルクスに「仕立て屋の恋/1989」「Ricky リッキー/2009」のアンドレ・ウィレム。
アルレッティに「街のあかり」のカティ・オウティネン。
モネ警視に「ダニエラという女/2005」「サン・ジャックへの道/2005」「画家と庭師とカンパーニュ/2007」「バレッツ/2010」のジャン・ピエール・ダルッサン。
イドリッサにブロンダン・ミゲル。
監督、脚本は「過去のない男/2002」「街のあかり/2006」のアキ・カウリスマキ。
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北フランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴル。かつてパリでボヘミアン生活を送っていたマルセル。今では靴みがきをしながら妻のアルレッティと愛犬ライカと共にル・アーヴルの町でひっそりと暮らしている。ある日、愛する妻アルレッティが病に倒れ入院する。そして医者から不治の病に冒されていて長くは生きられないと宣告される。マルセルには自身の死が耐えられないと感じたアルレッティは病気を隠すことにする。
一方で、マルセルはアフリカから密航して来た少年イドリッサと出会い、警察に追われる彼を匿まってやる...

「街のあかり」しか見てないが、アキ・カウリスマキの描く世界は一種独特。でも本作はまるで大人のファンタジーのようで、ハッピー・エンディングな洒落たドラマだった。
観ていて映画の時代設定はいつなのか?と過去に迷いこんだ様子…それはマルセルの家であったり、彼の通うバーとか、街中の電話であったり、マルセルが乗るタクシーetc.それらがなんとなく古そうなのだ。しかしドラマは間違いなく21世紀が舞台。貨幣は€だし、モネ警視がバーで注文するワインは2005年ものとか言っていた。多くの移民問題も21世紀に入ってからのことだし…しかしながら映画の背景&グッズはとてもレトロな雰囲気。Musicも同じくレトロで、それはきっと監督の意図なのだろう。

密航者をかくまうことは罪だが、マルセルを筆頭に、近所の人々までがイドリッサを隠し続ける。ラスト、モネ警視が取った行動はあり得ないが、上にも書いたように大人のファンタジーとして観れば素敵なドラマである。

密航して来たイドリッサはフランスに留まるのではなく母親がいるロンドンに行きたいという。「君を想って海をゆく/2009」のビラルもフランス、カレから英国、ロンドンに渡ることを望んでいた。しかしフランスと英国の間に横たわる英国海峡(一番狭い部分がドーヴァー海峡/カレ~ドーヴァー)に阻まれてしまう。
ちょっとネタバレするがイドリッサはマルセルの善意で、船で海峡を渡ることが叶う。

映画の中で“モン・サン・ミッシェルはノルマンディーではなくてブルターニュだ。”という会話があり、かれこれ10年くらい前にモン・サン・ミッシェルに行ったことを思い出した。ル・アーヴルとシェルヴールにも行けるか?なんて簡単に考えたが、時間がなくてたどり着けず、フランスの国土は広いことを再納得した。
第二次世界大戦で連合軍のノルマンディー上陸作戦の舞台となった海岸も今では不法移民たちのキャンプ地になっている。

主演のアンドレ・ウィレムはもちろんのこと、ジャン・ピエール・ダルッサンも良かったな。
ライカ(Laïka)もしっかりエンドクレジットに記されている。

渋谷 ユーロスペースにて
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by margot2005 | 2012-05-23 23:28 | スペイン | Trackback(12) | Comments(0)

「バレッツ」

「L'immortel」…aka「22 Bullets」2010 フランス
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シャルリに「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ/2005」「ダ・ヴィンチ・コード/2006」のジャン・レノ。
トニー・ザッキアに「コーラス/2004」「幸せはシャンソニア劇場から/2008」「プチ・ニコラ/2009」のカド・メラッド。
弁護士マルティンに「この世のすべての美しいもの/2005」「サン・ジャックへの道/2005」「ダニエラという女/2005」「画家と庭師とカンパーニュ/2007」のジャン・ピエール・ダルッサン。
刑事マリー・ゴールドマンにマリナ・フォイス。
カリムに「アデル/ファラオと復活の秘薬/2010」のムーサ・マースクリ。
監督、共同脚本に「ぼくセザール10歳半1m39cm/2003」のリシャール・ベリ。
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愛する家族と平穏に暮らすシャルリはかつてマフィアのボスだった。ある日、街中の駐車場で突然発砲される。それは凄まじい銃撃戦で、シャルリは22発の銃弾を撃ち込まれるが、奇跡的に一命を取りとめる。やがてシャルリを慕う元仲間のカリムが犯人を突き止める。しかしそれはシャルリの古くからの友人ザッキアで、彼とは“死んでも友達”と誓った仲だった。
復讐に立ち上がろうとするカリムに、“マフィアから足を洗った身の上、報復に参加することは出来ない。”とシャルリは拒絶する。だがシャルリの決断のせいでカリムが殺され、愛する家族にまで危険が及ぶ事態に発展する…

凄まじい銃撃戦が起こりシャルリは22発の銃弾に倒れる。始めに主人公が死んでしまう…その後主人公は回想で出演するのか??なんてとんでもない想像をするくらいスゴい銃撃戦。あれだけの銃弾を浴びて死なないなんてあり得ない!と思いつつ終盤を迎えて…シャルリを撃った人物はあえて致命傷を与えなかったことが説明される。そしてこれは実話の映画化だそう。
“血を血で洗う因果な商売/死ぬまで続く苦しみ/一度入ったら決して抜け出せない。”…やがて男は愛するものを守るため、再び戦うことを決意する。
TVでもまともに見たこともないのに、“まるで深作欣治のやくざ映画を観ているような展開。”だとどこかのレビューに書いた記憶がある。これも深作欣治真っ青だろうか?とにかく凄まじいことこの上ないマフィアの戦いである。
R15なのでかなり過激な展開であろうことは覚悟していたが、血!血!血!の連続。ギロチン開発国のフランス人は残酷な殺し方と血が好き?
主演のジャン・レノは「レオン/1994」以来17年ぶりに殺し屋を演じたらしい。でもジャン・レノにはコメディが似合う。同じくカド・メラッドも。上にも書いたように血が好きな?ヴァイオレンス・アクションはフランスで大ヒットを記録したという。

Internationalなフランス人俳優ジャン・レノ。彼の映画はDVDで「ピンクパンサー2」を見て以来。シアターでは「ダ・ヴィンチ・コード」以来かな。
ブログを始める前、フランス映画祭2003で「シェフと素顔と、おししい時間/2002」が上映された際生ジャン・レノを見たのは今から8年前のこと。今年63歳になる彼はその時55歳かな?まばゆいばかりの真っ白なサマー・スーツに身を包む生レノは映画で観るより素敵な人だった記憶がよみがえる。

新宿 バルト9にて
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by margot2005 | 2011-03-04 23:50 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「画家と庭師とカンパーニュ」

a0051234_2103455.jpg「Dialogue avec mon jardinier」...aka「Conversations with My Gardener」2007 フランス

40年ぶりに再会した男たちの友情物語。

画家に「そして、デブノーの森へ/2004」「ぼくの大切なともだち/2006」「N-私とナポレオン/2006」のダニエル・オートゥイユ。
庭師に「サン・ジャックへの道/2005」「ダニエラという女/2005」のジャン・ピエール・ダルッサン。
画家の妻エレーヌに「エレベーターを降りて左/1988」のファニー・コタンソン。
庭師の妻に「マリア/2006」のヒアム・アッバス。
画家の元モデルで若い恋人マグダにアレクシア・バルリエ。
監督、脚本は「クリクリのいた夏/1999」のジャン・ベッケル。
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妻と別居中の画家はパリの喧噪を離れ、生まれ故郷であり、亡くなった両親の家に戻ってくる。
荒れ果てた庭を管理してもらうため雇った庭師。彼はフランス国鉄(SNCF)の線路作業員で、退職した今は妻と団地で質素な生活を送っている。
画家と庭師は元同級生で、40年ぶりに再会した二人は友情を育んで行くのだった...
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ストーリーの結末はわかるのだが、ほのぼのとしていて、こういったフランス映画は大好き!
オートゥイユが二匹目のどじょうを狙ったかと思える“男の友情”物語は「ぼくの大切なともだち」より素敵に映る。
オートゥイユとダルッサンそれぞれが役に似合っていて...コレが逆の役などあり得ない。
ダルッサンは「サンジャックへの道」の時もぴったしの役立ったが、少々くたびれた中年オヤジか実に似合う。オートゥイユはオートゥイユで、成功したパリジャン役ぴったしだし...
のんびりしたフランスの田舎が、二人と解け合って素晴らしい!
ラスト、個展を開いた画家の絵がこの物語である“男の友情”を語っている。
画家が庭師をパリのルーヴル美術館に案内するシーンで、ルーヴルの大回廊が映画に登場する。
公開されたら一番に観にいこうと思っていながら、やっと観れた素敵な作品。
フランス映画は大好き!
来月の5日から有楽町の朝日ホールで開催されるフランス映画の秘宝も楽しみにしている。
渋谷Bunkamuraル・シネマにて...
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by margot2005 | 2008-08-31 21:41 | フランス | Trackback(13) | Comments(12)

「サン・ジャックへの道」

a0051234_2326054.jpg「Saint-Jacques... La Mecque」2005 フランス
2006年フランス映画祭で「サンティアゴ...メッカ」のタイトルで上映されている。
「赤ちゃんに乾杯!/1985」「女はみんな生きている/2001」のコリーヌ・セローが監督、脚本の人間模様、ロード・ムーヴィー。
フランス映画お得意のコメデイが堪能出来る。
主演の3兄弟に「ダニエラという女/2005」のジャン・ピエール・ダルッサン、ジャン・レノ主演の「ビジター/1998」のミュリエル・ロバン、「アメリ/2001」のアルチュス・ドゥ・パンゲルン。
そして謎のターバン女に「コーラス/2004」のマリー・ビュネルといった豪華配役。
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ある日、クララ(ロバン)、ピエール(パンゲルン)、クロード(ダルッサン)の元へ母親の訃報が届く。彼らへ残した莫大な遺産の相続条件は、兄弟3人揃って聖地巡礼の旅に出る事であった。3人は信仰心などまるでなく、おまけに仲が悪かった。しかし母の遺産に目がくらんだ彼らは3人一緒にと言う条件を満たすためにも、揃って、仕方なく、いやいや巡礼の旅に参加する。
それはフランスのル・ピュイ(パリ、リヨン駅からTGVで3時間+SNCF在来線で1時間30分)からスペインの最西端にある聖地“サンティアゴ・デ・コンポステーラ”まで1500kmを徒歩で回る過酷な旅であった。
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ベテラン、ガイドのギイ(パスカル・レジティミュス)が待つ集合場所に現れた面々は、3兄弟の他、意味ありげなターバン姿のマチルド(ビュネル)。山歩きと勘違いしているお気楽娘二人、エルザ(フロール・ヴァニエ・モロー)とカミーユ(マリー・クレメール)。カミーユを追いかけて参加したアラヴ人青年サイッド(ニコラ・カザレ)。イスラムのメッカに行けると信じてサイッドに付いて来たラムジィ(エメン・サイディ)。
これより、老若男女、ガイド合わせて総勢9人の旅が始まろうとしていた。
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セローの「女はみんな生きている」はもう最高!の映画だったが、これでもたっぷりとコメディが入っていて楽しめる。
クララ、ピエール、クロードを演じる3人を始めとして、ワケありのマチルド、ガイド役のギイと、演じる俳優全てが素晴らしい存在感ありで、ラストはなんとなく解っていたが、やはりで...
人種や宗教を絡ませながら“愛”を描いた素敵な作品。
フランスってばりばりのキリスト教国なのだが、信じる、信じないは別問題なのかも知れない。
世界遺産に登録されているあの聖地(巡礼路含む)は有名で、映像で見る事が出来て幸せだった。サンティアゴのカテドラルはこの上なく素晴らしい!
“せっかく来たんだから、この美しい景色を見ないと...”と映画の中でガイドのギイが言う台詞のごとく、フランス、スペイン国境、ピレネー山脈の景色は素晴らしい!!の一言。
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by margot2005 | 2007-03-26 01:03 | フランス | Trackback(32) | Comments(18)