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「人生はシネマティック!」

Their Finest2016 UKスウェーデン

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1940年、第二次世界大戦下のロンドンの街はドイツ軍の空襲が続いている。政府は国民の闘争心を奮起させるためプロパガンダ映画を製作していた。しかし映画界は徴兵により人手が足りない。そんな折、コピーライターの秘書をしていたカトリンが新作映画の脚本家に大抜擢される...


カトリン・コール「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」ジェマ・アータートン。

トム・バックリーに「世界一キライなあなたに/2016」サム・クラフリン。

アンブローズ・ヒリアードに「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」ビル・ナイ。

フィル・ムーアに「砂漠でサーモン・フィッシング/2011」レイチェル・スターリング。

エリス・コールに「リスボンに誘われて/2013」ジャック・ヒューストン。

ソフィー・スミスに「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」ヘレン・マックロリー。

サミー・スミスに「僕と世界の方程式/2014」エディ・マーサン。

カール・ランドベックに「女神の見えざる手/2016」ジェイク・レイシー。

レイモンド・パーフィットに「フランス組曲/2014」ポール・リッター。

陸軍長官に「アサシン クリード/2016」ジェレミー・アイアンズ。

ロジャー・スウェインに「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命/2016」リチャード・E・グラント。

監督は「17歳の肖像/2009」「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」ロネ・シェルフィグ。


コピーライターの秘書カトリンを採用したのは情報省映画局の特別顧問トム・バックリーで、カトリンのアイデアで採用された映画の題材は“ダンケルク”。それはダンケルクの撤退作戦でイギリスの兵士を救い出す双子の姉妹の物語。やがて仕事に取りかかったカトリンはバックリーたちと協力し合って脚本を書き上げていく。しかしわがままなベテラン俳優アンブローズ・ヒリアードの存在や、無理な要求を急き立てる政府からのプレッシャーに悩ませられる日々。


ラスト近くはちょっと悲しいがカトリンの輝かしい未来が見えそうなエンディングはとても良かった。


最初ヒゲをはやして眼鏡をかけたトムを演じるサム・クラフリンが彼と一致せず困った。サム・クラフリンはお気に入りUK俳優の一人。そして相変わらずビル・ナイが良い味出してナイス!ワンシーンにしか登場しない陸軍長官役のジェレミー・アイアンズは貫禄たっぷりで、この方ホント存在感のある俳優。

カトリンのパートナー、エリス役のジャック・ヒューストンや、アンブローズ・ヒリアードのエージェント役のエディ・マーサンなど個性派俳優も出演していて地味なドラマを盛り上げている。


映画を見てクリストファー・ノーランの「ダンケルク/2017」を思い出したのは言うまでもない。

映画はウーエルズでロケされた模様。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2017-11-30 20:56 | UK | Trackback | Comments(4)

「ボヴァリー夫人とパン屋」

「Gemma Bovery」2014 フランス/UK
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パリの出版社で働いていたマルタンは父親の家業を継ぐためノルマンディの田舎に戻り、妻ヴァレリーと共にパン屋を営んでいる。静かな田舎で単調な日々を送るマルタンのそんなある日、彼の家の隣に英国人夫婦が引っ越して来る。夫婦の性はボヴァリーで、妻の名前はジェマで夫はチャーリーだった…

マルタン・ジュベールに「親密すぎるうちあけ話/2004」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」「PARIS (パリ)/2008」「しあわせの雨傘/2010」「屋根裏部屋のマリアたち/2010」「危険なプロット/2012」のファブリス・ルキーニ。
ジェマ・ボヴァリーに「ランナーランナー/2013」のジェマ・アタートン。
チャーリー・ボヴァリーに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」タイタンの戦い/2010」「エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~/2012」「ビトレイヤー/2013」「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のジェイソン・フレミング。
ヴァレリー・ジュベールに「マドモアゼル/2002」「プロヴァンスの贈りもの/2006」のイザベル・カンディエ。
エルヴェに「マイ・マザー/209」のニールス・シュナイダー。
エルヴェの母に「ボン・ヴォヤージュ/2003」「夏時間の庭/2008」「ホーリー・モーターズ/2012」のエディット・スコブ。
マルタンの息子ジュリアンに「シモンの空/2012」のケイシー・モッテ・クライン。
ジェマの元恋人パトリックにメル・レイド。
隣人ウィジーに「モディリアーニ 真実の愛/2004」「ストーン・カウンシル/2005」「ずっとあなたを愛してる/2008」「皇帝と公爵/2012」のエルザ・ジルベルスタイン。
夫ランキンに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」のピップ・トレンス。
監督、脚本は「恍惚/2003」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「美しい絵の崩壊/2013」のアンヌ・フォンテーヌ。

ギュスターヴ・フローベールの小説“ボヴァリー夫人”はシャルル&エマが夫婦。エマが浮気をする相手の男はロドルフ。
“ボヴァリー夫人”のストーリー…年上の夫と結婚したエマは平凡な田舎の生活に幻滅し、若い男と不倫し、贅沢な物品を買いあさったあげく、男に捨てられ借金地獄に陥りヒ素を飲んで自殺する。

以前ロシアのアレクサンドル・ソクーロフの「ボヴァリー夫人/2009」を見たが、原作にかなり忠実に描いてある。
本作のボヴァリー夫人はとてもチャーミング。マルタンの妄想もわかるし、若いエルヴェがジェマに夢中になるのも良くわかる。しかし二人の関係が続いて小説のような悲劇が起きてはマズいと感じたマルタンが、勝手に内緒で別れの手紙を書くわけだが、エルヴェがジェマと別れるきっかけとなったのは彼の母親の存在と言うのが実に今っぽい。
ジェマがネズミ退治にヒ素を使おうとするが、マルタンがそれを必死に止める様も可笑しくて笑ってしまう。妄想ロマンティック・コメディと名付けたい。

ファブリス・ルキーニは素敵な映画に出演するお気に入りフランス人俳優の一人。前作「危険なプロット」でもドラマは妄想の世界。ジェマに魅せられるパン屋のオヤジ、マルタンが実に似合っている。ラスト、息子ジュリアンのいたずらで勘違いした“アンナ・カレーニナ”はトレ・ビアンだった。
フランス、ノルマンディの田舎が美しい!あのルーアン大聖堂も登場する。

ジェマの着るワンピースが実にキュート。淡い色のワンピースがノルマンディの景色に溶け込んでいる。ひらひらしたワンピースにゴム長という姿は少女のものだけど、ジェマのその姿は妖艶そのもの。マルタンがジェマに魅せられるのも良くわかる。シアターは銀座という場所もあるがおじさんが多かった。貴族の息子エルヴェが住むシャトーもゴージャス。上写真。
マルタンの作るパンが美味しそうで、彼が食べていたクロワッサンが猛烈に食べたくなった。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2015-07-22 00:50 | フランス | Trackback(2) | Comments(2)

「ランナーランナー」

「Runner Runner」2013 USA
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ある日、プリンストン大学の天才学生リッチーはオンライン・ポーカーで大負けする。それは学費に充てた全財産だった。頭にきたリッチーはサイトを調べ尽くし疑念を抱く。やがてシステムの不正に気付き、サイト・オーナーの拠点である中米コスタリカへ乗り込む…

リッチー・ファーストに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジャスティン・ティンバーレイク。
レベッカ・シャフランに「007/慰めの報酬/2008」「ロックンローラ/2008」「パイレーツ・ロック/2009」「アリス・クリードの失踪/2009」「タイタンの戦い/2010」「アンコール!!/2012」「ビザンチウム/2012」のジェマ・アタートン。
アイヴァン・ブロックに「ゴーン・ガール/2014」のベン・アフレック。
シェイバースに「ヘイヴン/堕ちた楽園/2004」「ハート・ロッカー/2008」「アジャストメント/2011」「崖っぷちの男/2011」のアンソニー・マッキー。
ハリー・ファーストに「ホーム・アローン/1990」のジョン・ハード。
監督は「リンカーン弁護士/2011」のブラッド・ファーマン。

抗議に執念を燃やす貧乏大学生を、金と美女により操るカジノ王アイヴァン・ブロック。まずお詫びの印として賭けた金の全額返済と、残りの学費の肩代わりをオファーする。そしてリッチーの類いまれなる才能を評価したアイヴァンは彼をカジノ経営にも参加させるのだ。しかし有頂天になるリッチーの前にFBIが現れる。FBIのシェイバースに脅されたリッチーはアイヴァンの不正を追及するハメに…。

この映画は中々面白かった。シアターで予告を観ていたのとベン・アフレックの出演に惹かれ…でも主演はジャスティン・ティンバーレイク。彼はシンガーとしては大好きだが、俳優としてはそれほどでもない。でも本作は今迄観たティンバーレイク映画では一番良かった。wowowで観たクリント・イーストウッドの「人生の特等席/2012」の彼もナイスだったのを思い出す。
本作でのベン・アフレックは完璧なる悪役。このような役柄は初めてだと思う。
ジェマ・アタートンが妖艶かつダイナミック・バディでドラマを盛り上げているのも忘れてはならない。
リッチーの父親ハリー役のジョン・ハードが実に懐かしい。
中米コスタリカが舞台ながらロケはプエルトリコ。海やカジノのロケーションが素晴らしく美しい!

TOHOシネマズ・シャンテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2014-12-29 23:22 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「ビザンチウム」

「Byzantium」2012 UK/USA/アイルランド
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クララに「007/慰めの報酬/2008」「ロックンローラ/2008」「パイレーツ・ロック/2009」「アリス・クリードの失踪/2009」「タイタンの戦い/2010」「アンコール!!/2012」のジェマ・アタートン。
エ レノアに「つぐない/2007」「ラブリーボーン/2009」「ウェイバック -脱出6500km-/2010」「ハンナ/2011」のシアーシャ・ローナン。
ダーヴェルに「オン・ザ・ロード/2012」のサム・ライリー。
ノエルに「デス・パズル/2005」「つぐない」「バンク・ジョブ/2008」「ビトレイヤー/2013」のダニエル・メイズ。
フランクに「ハード・ラッシュ/2012」のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
ルヴェンに「トレインスポッティング/1996」「ダーク・シャドウ/2012」のジョニー・リー・ミラー。
監督は「プルートで朝食を/2005」「ブレイブ・ワン/2007」のニール・ジョーダン。

海辺の保養地に現れた二人..クララは客引きしてノエルを捕まえ、彼の所有する“ビザンチウム”と言う名のホテルで娼館を始める。一方でエレノアは白血病に冒されたフランクに一目惚れされる。
ヴァンパイアは歯をたてて血を吸い、普通昼間は行動しない。しかしながらクララとエレノアは昼間もOKで、血を吸う時は、長くのばした爪をたてるのだ。本作のヴァンパイアは斬新でgood。
洞窟の崖から流れ落ちる水が真っ赤な血に変わるさまや、クララの着るドレスが緋色で、ヴィジュアル的にも美しくニール・ジョーダンの世界を楽しんだ。

ニール・ジョーダンはお気に入り監督の一人。TVシリーズ「ボルジア家1 愛と欲望の教皇一族/2011」「ボルジア家2 愛と欲望の教皇一族/2012」はwowwoで鑑賞済。
「クライング・ゲーム/1992」「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア/1994」「マイケル・コリンズ/1996」「ことの終わり/1999」などそれぞれ違ったジャンルながらどれもこれも素晴らしい映画。

ニール・ジョーダンの「インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア」は物語も美しくヴァンパイア映画ではn.o.1級に好きな作品。かれこれ20年前の映画なんだと再納得。ブラッド・ピットが若いはず。
本作は美しい母娘クララとエレノアのヴァンパイア物語。

本作は9/20に公開され日比谷で観たが既に上映終了。現在ヒューマントラストシネマ渋谷(午前中1回のみ)で公開中。
わたし的には面白かったが、ヴァンパイア映画って受けないのかな??アイルランドやイングランドでロケされた景色は、妖しいドラマにとてもマッチしている。
クララとエレノアを演じるジェマ・アタートンとシアーシャ・ローナンも適役だ。ジェマは「アリス・クリードの失踪」「アンコール!!」と全く違った役柄を素敵に演じて見せるとても魅力的なUK女優。シアーシャ・ローナンはちょっと影のある美少女で、ニール・ジョーダンの妖しいドラマにぴったり。

TOHOシネマズシャンテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-10-20 20:44 | UK | Trackback(10) | Comments(0)

「アンコール!!」

「Song for Marion」…aka「Unfinished Song」「The Choir」2012 UK/ドイツ
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ロンドンに住むアーサーは近所でも評判の頑固オヤジで、一人息子のジェームズともソリが合わない。一方で妻のマリオンは社交的で近所の人気者でもある。ある日、老人でなりたつ合唱団“年金ズ”のメンバーであるマリオンの病気が再発し、代わりにアーサーが参加することになる...
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アーサーに「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」「ウォンテッド/2008」「ゲットスマート/2008」「ワルキューレ/2008」「アジャストメント/2011」のテレンス・スタンプ。
マリオンに「上海の伯爵夫人/2005」「いつか眠りにつく前に/2007」「つぐない/2007」「ジュリエットからの手紙/2010」「ミラル/2010」「英雄の証明/2011」「もうひとりのシェイクスピア/2011」のヴァネッサ・レッドグレーヴ。
エリザベスに「007/慰めの報酬/2008」「ロックンローラ/2008」「パイレーツ・ロック/2009」「アリス・クリードの失踪/2009」「タイタンの戦い/2010」のジェマ・アタートン。
アーサーとマリオンの息子ジェームズに「28日後…/2002」「アメリア 永遠の翼/2009」のクリストファー・エクルストン。
監督、脚本はポール・アンドリュー・ウィリアムズ。

musicを通して心に安らぎを覚え、穏やかな人間に変わっていくアーサーの姿が素敵なヒューマン・ドラマ。
観たけどレビューは書かずじまいの「カルテット!人生のオペラハウス/2012」同様こちらも老人映画。でも本作のほうが見応えあった。平日の最終回にも関わらず観客が多くて驚く。

テレンス・スタンプと言えば語らずにいられない「コレクター/1965」。大昔TVで見たこのサイコ・スリラーはかなり衝撃的だった(今見たらどうってことないかも知れないが…)。その後たくさんのスタンプ映画の中で印象的だったのは「プリシラ/1994」と「イギリスから来た男/1999」かな。そして彼の主演作品ってかなり久しぶりかと思える。

スタンプ演じるアーサーは頑固オヤジだが、妻にはめっぽう弱い。しかしながらなぜにあれほど一人息子に冷たいのか?少々疑問だったが、家族には色々事情があるから致し方ない。
妻を亡くした夫と母親を亡くした息子。父親が息子に距離を置くから互いに慰め合うことも出来ない。マリオンの墓参りで遭遇したアーサーとジェームズの互いを避けんばかりの行動は見ていて悲しかった。男ってホント頑固なんだから…。

老夫婦を演じるテレンス・スタンプ&ヴァネッサ・レッドグレーヴが貫禄だ。孤独な老人役のスタンプは初めて見た気がする。本当は寂しいのだが、気持ちを素直に現すことができない頑固オヤジが実に似合っている。
レッドグレーヴは人が良くて皆に愛されるマリオンを好演している。どちらかと言えばこの二人は癖のある個性派俳優のイメージだったが、やはり年にはかなわないのか、じいさん、ばあさんとなると雰囲気は変化し、素敵なお年寄りといった趣が素敵だ。

主人公はアーサーだが、ボランティアで老人たちのコーラス指導をする音楽教師エリザベスがもう一人の主人公。キュートなのに、同世代との恋愛が下手で、子供と老人にしか愛されないという設定がドラマにぴったり。演じるジェマ・アタートンがとても可愛い。
スタンプの歌う”Lullaby”とレッドグレーヴの“True Colours”がナイス!二人ともスゴく上手い!!

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2013-07-11 23:18 | UK | Trackback(8) | Comments(4)

「アリス・クリードの失踪」

「The Disappearance of Alice Creed」 2009 UK
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アリスに「007/慰めの報酬/2008」「ロックンローラ/2008」「パイレーツ・ロック/2009」「タイタンの戦い/2010」のジェマ・アタートン。
ダニーに「SWEET SIXTEEN/2002」「明日へのチケット/2005」のマーティン・コムストン。
ヴィックに「幻影師アイゼンハイム/2006」「シャーロック・ホームズ/2009」のエディ・マーサン。
監督、脚本に「ディセント2/2009」の脚本家J.ブレイクソン。
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映画のタイトルは”失踪”となっているがアリスは拉致事件に巻き込まれる。身代金を支払う事になるアリスの富豪の父親は登場しない。物語に登場するのはアリス、ダニー、ヴィックの3人のみ。
映画の90%はアリスが拉致され、閉じ込められた密室。ラスト近くで森が出て来る。どこで撮影されたのかな?と想像していたがマン島(グレートブリテン島とアイルランドの間に位置する)だったとは?シーンのほとんどが古ぼけた密室のアパートで、登場人物もたった3人という設定だし、密室ではないけど、海に囲まれて、陸地から閉ざされた島を舞台にしたのは、このサスペンス・ドラマにぴったりの背景だと思う。

映画の予告は殆ど見ていない。しかしふと手にしたチラシが気になって公開されたら観に行こうと思っていた。“嘘”が炸裂し、騙し合い、裏切り合う3人。今までこのような展開の犯罪映画ってあったかな?と思わせるほどの心理サスペンス・ドラマがスリリングで、結末が見えない面白さを堪能出来る。

オープニング、ヴィックとダニーが周到な準備を終えた後いきなりアリスが拉致される。誘拐とか拉致とかを描く時は、事件前の犯人と拉致される人間の人物描写が少しばかりはあると思う。しかしこの物語にはそれがいっさいない。やがて、なぜアリスが突然拉致されたのか?その理由が明かされる。その理由が“Unbelievable!”なのだ。
そして、ヴィックとダニーは刑務所仲間で、どうやら二人は愛し合っているらしいことが解る。二人が愛を確認するシーンが何度か登場するし、まぁダニーの方は迷惑って感じだが…。
とにかく、綿密に計画された2人組の誘拐犯の行動が巧みなのだ。事前に用意したアパートは何者も侵入できないよう完璧にロックし、証拠が残らないよう執拗なまでに注意を払う2人組。しかしヴィックが出かけた後、アリスとダニーが二人きりになる。その時に変化が起こる…“私の値段はいくらなの?”と聞くアリスに”200万ポンド”と答えるダニー。現在のGBP、1£は¥130くらいだからかなりの金額になる。

アリスが突如手に入れた携帯電話や拳銃…携帯のカード(チップ?)や、銃の薬莢を巡る展開は中々面白い。薬莢はトイレに流すものの流れず、ダニーは思わず飲み込んでしまう。しかしまたまた下から出てしまって…ブラック・ユーモアも忘れないブリティッシュ・ライター、J.ブレイクソンの初監督作品は多いに盛り上がり楽しめる。彼の次回作品に期待したい。

上にも書いたタイトルについた“失踪”…これは結末を観て納得した。見る前はなぜ?“拉致/誘拐”ではなく“失踪”なのか不思議だったが…。

ケン・ローチの「SWEET SIXTEEN」で主人公リアムを演じた頃まだ10代だったマーティン・コムストンが大人に変身しているが、顔は少年の頃とあまり変わってなくて、相変わらずキュート。
「007/慰めの報酬」のシークレット・エージェント役で初めてお目にかかったジェマ・アタートン。アリスを大胆に演じ、今までと全く違った彼女が見られること間違いない。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2011-06-20 23:46 | UK | Trackback(13) | Comments(4)