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イタリア映画祭2015...「いつだってやめられる」

「Smetto quando voglio」…aka「I Can Quit Whenever I Want」2014 イタリア
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神経生物学の研究者ピエトロが新しい開発をしたが難しすぎて大学側から理解が得られず研究費を打ち切られてしまう。ポストを失ったピエトロは収入を失い窮地に陥る。追いつめられたピエトロはあることに思いつく。自分が開発したアルゴリズムを利用して違法薬物に未指定の新しいドラッグを作ろうと考える。早速、中華屋で皿洗いのバイトをする元化学者のアルベルトを訪ねる。やがて元数理経済学者で今やポーカー中毒のバルトロメオを始めとして、元考古学者で現在道路工事監督中のアルトゥーロに、ガソリンスタンドで働くマッティアとジョルジョ、そして就活中のアンドレアと、皆過去は才能豊かな研究者ばかり。チーム結成後ドラッグストアで原材料を買い求め薬を作り始める...

ピエトロにエドアルド・レオ。
ジュリアに「昼下がり、ローマの恋/2011」「錆び/2011」のヴァレリア・ソラリーノ。
マッティアに「副王家の一族/2007」のヴァレリオ・アプレア。
ジョルジョにロレンツォ・ラヴィア。
アルトゥーロにパオロ・カラブレージ。
バルトロメオに「バッグにはクリプトナイト/2011」のリベロ・デ・リエンツォ。
アルベルトにステファノ・フレージ。
アンドレアにピエトロ・セルモンティ。
ドラッグ市場のボス、ムレーナにネリ・マルコレ。
監督、原案、脚本はシドニー・シビリア。

本作が長編デビュー作となる監督によると、“最高得点で学位を取得したゴミ収集員たち”というタイトルの新聞記事を見たのが映画を作る発端だったらしい。学位を持つ優秀なる人間が上手く職を得る事ができず社会の片隅に追いやられている現実があるという。
映画はコメディだが、社会からのけ者扱いされた学者たちが集まれば不可能なことも可能になってしまう。7人はドラッグで大もうけし、一時リッチな気分に酔う。
アルベルトが車の事故を起こさななければ…ドラッグ市場のボス、ムレーナが現れなければ…と想いは募るが…結局悪事は罰せられるのだ。
ドラッグを作るピエトロの同居中の恋人ジュリアが、ドラッグ中毒人間を更正させるカウンセラーというのも笑える。イタリアで大ヒットしたのも納得。ラストがイケてる。

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2015-05-04 01:00 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2015...「生きていてすみません!/これが私の人生設計」

「Scusate se esisto!」2014 イタリア
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イタリアの大田舎に生まれたセレーナには素晴らしい絵の才能があった。やがて国内外で学位を修め、若くしてロンドンで建築家として花開く。しかし雨ばかり降るロンドンに嫌気がさしイタリアへ戻る決心をする。やがてローマに落ち着き職探しを始めるが、男社会の建築業界で苦悩することになる…

原案、脚本、出演(セレーナ・ブルーノ)に「ジョルダーニ家の人々/2010」のパオラ・コルテレージ。
フランチェスコに「トスカーナの休日/2003」「向かいの窓/2003」「シチリア!シチリア!/2009」「我らの生活/2010」のラウル・ボヴァ。
セレーナの同僚ピエトロにコッラード・フォルトゥナ。
セレーナのボスのアシスタント、ミケーラに「あしたのパスタはアルデンテ/2010」のルネッタ・サヴィーノ。
フランチェスコの恋人ニコラにマルコ・ヴォッチ。
監督、原案、脚本は「ようこそ、大統領!/2013」のリッカルド・ミラーニ。

配給がついていない作品が多いので毎年楽しみにしているイタリア映画祭。一番最初に観たのが本作。今年はコメディが多いんだろうか?最初に観た作品がとても面白いコメディで大満足だった。

映画に戻って...
預金も尽き果てアルバイトでもして稼ごうと思ったセレーナはレストランでウエイトレスの仕事を始める。オーナーのフランチェスコは離婚歴のある子持ちの超イケメン。仕事が終わり家に送ってくれるフランチェスコに心は乱れ落ち着かない。しかし彼はゲイだった。
父親であるがゆえに愛する一人息子にゲイだと告げられない彼と、とても有能なのだけど女ということで企業に相手にされない彼女の組み合わせが面白い。フランチェスコに助けられ乗り切ったかに見えたセレーナだったが…現実はそう甘くはない。でもラストはとても爽やかだった。

ラウル・ボヴァのこのようなコミカルなキャラは初めて見た。「トスカーナの休日」と「向かいの窓」でヒロインをとろけさせた彼とは思えない。まぁ10年の歳月もありだが…ラウル・ボヴァは40代の味わい深い男性に変化していてますますゴージャス。
シリアスなドラマ「ジョルダーニ家の人々」で、精神科医を演じていたパオラ・コルテレージは絶対コメディが似合う。
監督と共にホールに現れた素顔のパオラ・コルテレージがチャーミング。

有楽町朝日ホールにて
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by margot2005 | 2015-05-02 23:01 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

「ローマの教室で~我らの佳き日々~ 」

「Il rosso e il blu」…aka「The Red and the Blue」2012 イタリア
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ある日、ローマの公立高校に国語の補助教員が採用される。やってきた若いジョヴァンニはやる気満々の熱血漢。しかし校長のジュリアーナは“教師は学校内の教育だけすればいい”という考えの持ち主で、おまけに“生徒はみんな頭が空っぽ”と嘆く老美術史教師のフィオリートがいた...

ジュリアーナに「はじまりは五つ星ホテルから/2013」のマルゲリータ・ブイ。
ジョヴァンニに「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」「ローマでアモーレ/2012」「南部のささやかな商売/2013」のリッカルド・スカマルチョ。
フィオリートに「七つの慈しみ/2011」「グレート・ビューティー/追憶のローマ/2013」のロベルト・ヘルリッカ。
アンジェラにシルヴィア・ダミーコ。
エンリコにダヴィデ・ジョルダーノ。
エレナ・トガーニにルチア・マシーノ。
アダムにヨヌッツ・ポウン。
監督、脚本は「もうひとつの世界/1998」「映画のようには愛せない/2004」のジュゼッペ・ピッチョーニ。

原タイトルは“赤鉛筆、青鉛筆”。
赴任早々意欲満々で授業に臨んだジョヴァンニも、集中しない多くの生徒に振り回され、素行不良で、授業放棄のアンジェラに手を焼く。
老教師フィオリートはあろうことか教室でタバコをくゆらせ授業は適当にすましている。一人暮らしの彼は未来もなく自殺しようか...なんて考える日々。
そんな中、ジュリアーナは体育館で寝袋にくるまる男子生徒エンリコを発見し、咳が止まらない彼を病院へ連れて行く。

ジョヴァンニはジュリアーナとは全く違う考えの持ち主。手を焼きつつもアンジェラが気がかりでならない。アンジェラの授業放棄は父親の失業と母親の死と知り、人情に厚いジョヴァンニはますますアンジェラが気になる。
一方で、ジュリアーナは母親に捨てられたエンリコの面倒とみるハメに陥り、病院へ入院させ見舞いに訪れる。“教師は学校内の教育だけすればいい”が信条ながらどうしようもないのだ。

イタリア映画祭2013で上映された時観たかったのだが都合が付かなくて断念。岩波ホールで公開され観ることができた。
クラス一の優等生であるルーマニアからの移民少年アダムや、臨床検査室に勤めるフィオリートの教え子エレナなども交えたヒューマン・ドラマは中々素敵だった。

神保町 岩波ホールにて(10/10迄上映)
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by margot2005 | 2014-10-06 21:13 | イタリア | Trackback(1) | Comments(0)

「グレート・ビューティー/追憶のローマ」

「La grande bellezza」…aka「The Great Beauty」2013 イタリア/フランス
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ローマの社交界に君臨するジャーナリスト、ジェップは今年65歳を迎える。遥か昔40年前に高い評価を得た小説を書いて以来、今だ一冊も書けていない。作家として書くものが見いだせないのだ。目の前に堂々とコロッセオがそびえる超高級アパートのベランダでリッチな仲間たちと夜を過ごし、夜明けには一人ローマの街を散策する。そんなある日、若い頃に愛したエリーザの夫が訪ねて来る…。

ジェップに「湖のほとりで/2007」「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-/2008」「それは息子だった/2012」「自由に乾杯!/2013」のトニ・セルヴィッロ。
ロマーノに「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「昼下がり、ローマの恋/2011」のカルロ・ヴェルドーネ。
ラモーナにサブリナ・フェリッリ。
枢機卿に「七つの慈しみ/2011」のロベルト・ヘルリッカ。
監督、脚本は「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-/2008」のパオロ・ソレンティーノ。

エリーザの夫がジェップを訪ねて来たのは彼女が亡くなったから…エリーザが亡くなり鍵のかかった日記を見つけた夫はそれをこじ開け読んでしまう。日記にはジェップへの想いが切々と綴られていたのだ。
ジェップの友人で売れない劇作家のロマーノはローマに失望し故郷へと帰る。旧友の娘でヌード・ダンサーのラモーナに惹かれるが、やがて彼女は病で亡くなる。
日々、華やかな生活を謳歌しながらも心に空しさが募るジェップはある時、彼の小説に感銘を受けたという104歳の修道女にインタビューする機会を得る。“なぜ小説を書かないのか?”と問いつめられたことをきっかけに、座礁した豪華客船の取材でエリーザとの思い出の地を訪ねる。そしてジェップは書くことへの希望を見いだすのだ。

ストリップ、クラブのヌード・ダンサーやアーティストにマフィア、そして貴族や修道女まで登場するローマの街は興味深い。隣に住む紳士がマフィアだったというのもイタリア的??

闇に浮かぶナヴォーナ広場や、人の全くいない夜のカピトリーニ美術館まで登場する。主演のトニ・セルヴィッロのポスターに映る彫刻…何処かで!見た!と思っていたら2年前に訪れたローマのカピトリーニ美術館の大彫刻(下、デジカメで撮った写真)だった。ポスターは合成写真。

トニ・セルヴィッロは65歳の初老の男を演じているが、実際は10歳も若い。「湖のほとりで」で初めてお目にかかったセルヴィッロは現在のイタリアを代表する俳優なのだろう。温厚な刑事から狂気の首相まで幅広い役柄がどれもこれも適役で素晴らしい。今年のイタリア映画祭で観た「自由に乾杯!」の双子の兄弟役は最高だった。シアターで見損ない、最近wowowで見た「眠れる美女/2012」の彼も素晴らしかった。

映画はタイトル道りゴージャスに美しい!耽美の世界を堪能できる。そして当たり前ながらローマってキリスト教国なのだとしみじみ感じる。

「隣の女/1982」「恍惚/2003」「パリ、ジュテーム/2006」のフランス人女優ファニー・アルダンが本人役でワンシーンに出演している。
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Bunkamura ル・シネマにて
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by margot2005 | 2014-09-24 00:18 | イタリア | Trackback(4) | Comments(0)

「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」

「Sacro GRA」 2013 イタリア/フランス
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監督、撮影にジャンフランコ・ロージ。

全長約70キロ、イタリア最長の環状高速道路GRAはローマを土星の輪のように取り囲んでいる。
その周辺に住む人々...
ヤシの幹の中の音を聞き害虫から守る研究をする植物学者。
上空を飛行機が飛び交う高層アパートに住む父親と大学生の娘がとりとめもない会話を交わす。
お城のような大邸宅に住み、それを映画撮影やセレモニー、B&Bに貸し出している自称没落貴族。
環状線の救急隊員は年老いた母親を気使う心優しい男性。
テヴェレ川でうなぎ漁をする老漁師は後継者がいないことを嘆いている。
両性具有の車上生活者は子守唄を口ずさむ。
そして道路沿いの屋台には女装のゲイ、大道芸人、外国人売春婦など様々な人々が集まってくる。

主人公たちはローマ環状線周辺に暮す市井の人々。主に6組の家族が織りなす日常生活。世界的観光地ローマが舞台ながら、映画には観光客が訪れるスポットは全く映しだされない。淡々と進むドラマの中に、自称没落貴族と植物学者を除きイタリアの底辺に住む人々のほのぼのとした生活を覗き見た気分になる。

没落貴族がきんきらきんの部屋で風呂に入り葉巻をくゆらす姿や、部屋の壁中に偽物の著名な絵画…フィレンツェ、パラティーナ美術館にあるラファエロの”聖母子像”の模造画があって笑える。
ヘッドフォンで樹から発する音を分析する植物学者のエピソードも面白かったし、高層アパートに住む親子の会話がナイス。母親を気遣い、深い愛を注ぐ救急隊員のおじさんの姿にはジーンとくる。

初日(8/16)に観に行ったところ満員で断られた。土曜日でお盆ってこともあるし…以前から都内のシアターはお盆には人が入る。帰省する人を除いて仕事が休みの人が多いせいだろう。上映はヒューマントラストの小さい方のシアター。で、気を取り直して9月に入ってから観に行ったところかなり空いていたな(平日最終回)。
イタリア映画祭2014で上映され少々気になっていたドキュメンタリー映画。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて(現在レイトショーのみ上映中)
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by margot2005 | 2014-09-22 23:26 | イタリア | Trackback(4) | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「いつか行くべき時が来る」

「Un giorno devi andare」...aka「There Will Come a Day」2012 イタリア/フランス
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アウグスタに「息子の部屋/2001」「輝ける青春/2003」「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「カイマーノ/2006」のジャスミン・トリンカ。
アウグスタの母アンナに「ムッシュ・カステラの恋/1999」のアンヌ・アルヴァロ。
アウグスタの祖母アントニアに「もうひとつの世界/1998」のソニア・ゲスネル。
宣教師フランカにピア・エングレベルト。
ジャナイーナにアマンダ・フォンセカ・ガルヴァン。
監督は「やがて来る者/2009」のジョルジョ・ディリッティ。

イタリア、トレントに住むアウグスタは子供を亡くし夫にも去られた深い悲しみを抱えブラジル、アマゾンに渡る。アマゾン川沿いの村でキリスト教を布教する宣教師のフランカはアウグスタの母アンナの友人。異国の地でポルトガル語を覚えながらフランカと行動を共にするが、地元の宣教師たちの姿に違和感を感じ下船する。そしてマナウスの町にやって来たアウグスタはスラム街に間借りをし、貧しくとも温かい人々と交流するうち、彼女の心は次第に癒されていくのだった。
ラスト、ブラジル、アマゾンの奥地で一人瞑想?にふけるアウグスタはまるで女シッダールタ(釈迦)にように見える。

アウグスタ、母アンナ、祖母アントニア三世代の女性。そして宣教師フランカに、マナウスのスラム街で間借りした家の娘ジャナイーナ...ドラマの中の女性たちは皆心に悲しみを抱えていて少々悲しいドラマだが、徐々に癒されていくアウグスタに観ている方もほっとする。全体的に宗教色がかなり濃いので少々の違和感は否めない。

しかしながらアマゾンの大自然が雄大!の一言!アウグスタが滞在したマナウスは2014 FIFAワールドカップの開催都市の一つ。ドラマを見ていてかなりの都会だと分るが、貧富の差が凄まじいことに驚く。
本作で30歳の女性を演じるジャスミン・トリンカは1981年生まれ。「イタリア的、恋愛マニュアル」ではとてもキュートだった彼女も、落ち着いた大人の女性に変身していて素敵だ。
同じくジャスミン・トリンカ主演の「ミエーレ/2013」も観たかったのだが時間が取れなくてあきらめた。
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by margot2005 | 2014-05-16 23:31 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「無用のエルネスト」

「L'ultima ruota del carro」…aka「The Fifth Wheel」2013 イタリア
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エルネストに「ナポレオンの愛人/2006」「NINE/2009」「家の主たち/2012」のエリオ・ジェルマーノ。
友人ジャチントにリッキー・メンフィス。
妻アンジェラに「ローマでアモーレ/2012」のアレッサンドラ・マストロナルディ。
エルネストの父親にマッシモ・ヴェルトミュラー。
監督は「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「昼下がり、ローマの恋/2011」のジョヴァンニ・ヴェロネージ。

エルネストの人生で彼の存在は“無用の代物”というタイトルが寂しいがドラマはハート・ウォーミング・コメディ。
子供時代サッカーも勉強もダメなエルネストは父親から“無用の代物”と烙印される。
生きて行くために室内装飾、学校給食の調理、引っ越し屋、エキストラとあらゆる職業に就いたエルネストは父親と一緒に室内装飾の仕事に就いている時出会ったアンジェラと結婚し息子をもうける。室内装飾の仕事を辞め、一時期調理の仕事もしたが、それも辞め幼なじみの友人ジャチントに誘われ引っ越し屋を始める。やはり一時期ジャチントの誘いで社会党議員が経営する会社に就職するが、汚職の摘発で会社は倒産。またもや引っ越し屋に逆戻りしてしまう。

78年、父親と室内装飾をしていた折、モーロ首相暗殺事件に遭遇したり、82年、ワールドカップでイタリアが優勝して驚喜するエルネスト。そして引っ越し屋時代に知り合った現代美術の画家との出会いと別れなどなどのエピソードを挟みながら展開するドラマは少々ダラダラとしてはいるがまぁまぁのストーリーだった。

エリオ・ジェルマーノはイタリア映画祭2007の「ナポレオンの愛人/2006」で初めてお目にかかった。「家の主たち/2012」で久方ぶりにお目にかかり、イタリア映画祭2010で上映された「我らの生活/2010」をwowowでの放映で見ることができた。これが中々素敵なドラマで時間があればレビューを書こうと思う。
本作もエリオ・ジェルマーノが主演で70年代~2010年代までの40年を演じている。
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by margot2005 | 2014-05-14 23:26 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「マフィアは夏にしか殺らない」

「La mafia uccide solo d'estate」…aka 「The Mafia Only Kills in Summer」2013 イタリア
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監督、出演(アルトゥーロ)はピエルフランチェスコ・ディリベルト/Pif。
フローラに「副王家の血筋/副王家の一族/2007」「恋するローマ 元カレ/元カノ/2009」「バッグにはクリプトナイト/2011」のクリスティーナ・カポトンディ。
子供時代のアルトゥーロにアレックス・ビスコンティ。
子供時代のフローラにジネヴラ・アントーニ。
新聞記者フランチェスコに「輝ける青春/2003」のクラウディオ・ジョエー。

イタリア映画祭2009で観た「運命に逆らったシチリアの少女/2008」はパレルモ舞台のシリアスなマフィアものだったが、こちらはコメディ。「イル・ディーヴォ/2008」の主人公ジュリオ·アンドレオッティがアルトゥーロの憧れの人というのも笑える。
“恋をしたらマフィアに殺される…”なんて信じていたアルトゥーロが同級生フローラに一目惚れする。アンドレオッティの言葉に感化され“恋心を伝えるのは墓地で…”と決めていたアルトゥーロはそれが叶う。しかしフローラは銀行家の父親と共にマフィアの手が届かないスイスに引っ越すことになる。時がたち青年となったアルトゥーロはスイスからパレルモに戻りキリスト教民主党の代議士リーマの秘書となったフローラと再会する。やがて彼女の推薦で代議士の広報担当記者の職を得るが、リーマに対する見解の相違でフローラに見限られる。そして1992年。アルトゥーロは反マフィアの治安判事ファルコーネとボルセッリーノが暗殺され、判事の死を嘆く市民たちのデモの中にフローラを見つける。とうとう結婚した二人に息子が生まれ、アルトゥーロは息子を伴いマフィアの凶弾に倒れた記念碑を訪ねる。

パレルモ出身のPifの初監督作品。ドラマは1969年に生まれ、多感な少年時代を送った後フローラと結婚し、息子の父親となったアルトゥーロの人生を描いている。
マフィアにまつわる史実は実写が使われていて興味深い。日本人にとっては馴染みが薄いマフィアの世界だが、アルトゥーロのフローラ一筋のラヴストーリーを絡めながら、それもコメディとして描かれているので、かなり面白かった。
ポスターは憧れのアンドレオッティに扮したアルトゥーロが学校で仮装大賞をゲットした際の姿。
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by margot2005 | 2014-05-07 23:27 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「南部のささやかな商売」

「Una piccola impresa meridionale」2013 イタリア
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監督、出演(コンスタンティーノ)にロッコ・パパレオ。
アルトゥーロに「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」「ローマでアモーレ/2012」のリッカルド・スカマルチョ。
マニョーリアに「見つめる女/2004」「気ままに生きて/2006」「ココ・シャネル/2008」「ブルーノのしあわせガイド/2012」のバルボラ・ボブローヴァ。
ヴァルヴォーナに「カラヴァッジョ 天才画家の光と影/2007」サラ・フェルバーバウム。
ローザ・マリアにクラウディア・ポテンツァ。
ステッラに「ライフ・イズ・ビューティフル/1997」「もうひとつの世界/1999」のジュリアーナ・ロヨディチェ。
アルトゥーロの父親エマヌエーレに「イル・ディーヴォ/2008」のジョルジュ・コランジェリ。
ラッファエーレにジョジョヴァンニ・エスポジト。

元神父のコンスタンティーノは50歳。女性を好きになったが、それは神父の姿に惚れられただけで捨てられてしまう。故郷に帰り聖職を退いたことを母に告げるや、恥さらしは家に置けないと隠遁生活を命じられる。古ぼけた灯台の家にたどり着き静かに暮らすはずだったが、次から次へとコンスタンティーノに難題が降り掛かる…

まずコンスタンティーノの妹ローザ・マリアの夫アルトゥーロがやってくる。彼はローザ・マリアが恋人を作り家を出て行ったと告白する。そうこうするうち母ステッラの家事を手伝うヴァルヴォーナの姉マニョーリアが押し掛けてくる。彼女は元娼婦で今では引退し、静かに暮らしたいと灯台の家に居着いてしまう。そんなある日、家の屋根の修理にやって来たラッファエーレとジェニファール、そしてラッファエーレの娘メラも敷地に停めた車の中で生活し始め、やがて家の持ち主ステッラも加わりあり得ない共同生活が始まる。

敬虔なる元神父と、元娼婦が同居するハメになることから始まり、ローザ・マリアの恋人がヴァルヴォーナだったりして、混乱極まることこの上ない。
やがて元娼婦のマニョーリアが金を溜め込んでいて出資し、灯台の家を改築してホテルにするドラマはユーモラスに語られとても面白い。エマヌエーレの葬式さえユーモラスになるのだから。
リッカルド・スカマルチョは濃い所なんぞコリン・ファレルに似てるなぁ!といつも思う。
コルシカ島の南に位置するサルデーニャが舞台。トリップアドバイザーで観光案内見ていたら行きたくなるサルデーニャへ…。
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by margot2005 | 2014-05-06 19:59 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「自由に乾杯!」

「Viva la libertà」2013 イタリア
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党大会の演説で痛烈な野次を浴び精神的に追いつめられた左翼野党書記長エンリコは、妻アンナや腹心の部下アンドレアにも知らせず突然行方をくらましてしまう。マスコミには病気で入院中と嘘をつき、失踪を隠し続けるアンドレアはあることを知る。エンリコにはジョヴァンニという哲学者の双子の兄弟がいたのだ。ジョヴァンニの巧みな弁舌を聞いたアンドレアは彼を代役に仕立て、政局を乗り切ろうと考える...

エンリコ/ジョヴァンニに「湖のほとりで/2007」「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-/2008」「それは息子だった/2012」のトニ・セルヴィッロ。
アンドレアに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2012」「家の主たち/2012」のヴァレリオ・マスタンドレア。
ダニエルに「ミュンヘン/2005」 「ぼくを葬る/2004」「明日へのチケット/2005」「華麗なるアリバイ/2007」「家の主たち」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
アンナに「13才の夏に僕は生まれた/2005」「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」のミケーラ・チェスコン。
党員エヴェリーナに「カイマーノ/2006」「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-」のアンナ・ボナユート。
監督、原案、脚本は「そして、デブノーの森へ/2004」のロベルト・アンド。

大統領とかくれんぼしたり、首相(女性)とタンゴを踊ったりするジョヴァンニは双極性障害(躁うつ病)で精神科病院から退院したばかり。
一方で政局を放棄してパリへ逃亡したエンリコはかつての恋人ダニエルのアパルトマンに身を寄せる。ダニエルの夫は有名な映画監督で、彼女自身も映画製作の仕事に関わっている。ダニエルと共に撮影に赴き現場の人々と交流したり、ダニエルの娘と仲良くなったりするうちエンリコの心が癒されて行く。そうエンリコは映画が好きだったのだ…。

ごく普通の仕事に就いている人でもストレスはたまる。ましてや公的な人で、常に言動を注目されているとしたら…それはそれは猛烈なるストレスがたまっているに違いない(個人差はあるだろうが…)。で、エンリコは逃げ出したのだ。
ラストはとても素敵だった。

エンリコとジョヴァンニ、ダブル・キャストのトニ・セルヴィッロが秀逸。
「湖のほとりで」では穏やかで心優しい刑事。「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男」ではイタリアの元首相ジュリオ・アンドレオッティ役が強烈な印象を残した。そして昨年のイタリア映画祭で観た「それは息子だった」ではパレルモ舞台のブラック・コメディで、クレージーな主人公が実に似合っていた。
レビューは書いていないが「よせよせ、ジョニー/2007」「ゴモラ/2008」「海の上のバルコニー/2010」などでもお目にかかったトニ・セルヴィッロは今イタリアを代表する俳優のひとりなのだろう。

アンドレアを演じるヴァレリオ・マスタンドレアはお気に入りイタリア人俳優の一人。平凡な顔(ヨーロッパ人に多い?)なのであまり印象には残らないが、中々チャーミングな俳優だ。
昨年の12月に公開された「フォンターナ広場 イタリアの陰謀/2012」は時間がなくて観に行けなかった。来月公開される「幸せのバランス/2012」は是非観たい。

今年は観に行ける日にちと時間を確認して前売りチケットを買った。2日間で合計5本観ることができた。1日3本は久方ぶり。5本のうち4本がコメディ入っていて、どれもナイスだった。

有楽町 朝日ホールにて
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by margot2005 | 2014-05-05 23:37 | 映画祭 | Trackback(1) | Comments(2)