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イタリア映画祭2014...「無用のエルネスト」

「L'ultima ruota del carro」…aka「The Fifth Wheel」2013 イタリア
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エルネストに「ナポレオンの愛人/2006」「NINE/2009」「家の主たち/2012」のエリオ・ジェルマーノ。
友人ジャチントにリッキー・メンフィス。
妻アンジェラに「ローマでアモーレ/2012」のアレッサンドラ・マストロナルディ。
エルネストの父親にマッシモ・ヴェルトミュラー。
監督は「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「昼下がり、ローマの恋/2011」のジョヴァンニ・ヴェロネージ。

エルネストの人生で彼の存在は“無用の代物”というタイトルが寂しいがドラマはハート・ウォーミング・コメディ。
子供時代サッカーも勉強もダメなエルネストは父親から“無用の代物”と烙印される。
生きて行くために室内装飾、学校給食の調理、引っ越し屋、エキストラとあらゆる職業に就いたエルネストは父親と一緒に室内装飾の仕事に就いている時出会ったアンジェラと結婚し息子をもうける。室内装飾の仕事を辞め、一時期調理の仕事もしたが、それも辞め幼なじみの友人ジャチントに誘われ引っ越し屋を始める。やはり一時期ジャチントの誘いで社会党議員が経営する会社に就職するが、汚職の摘発で会社は倒産。またもや引っ越し屋に逆戻りしてしまう。

78年、父親と室内装飾をしていた折、モーロ首相暗殺事件に遭遇したり、82年、ワールドカップでイタリアが優勝して驚喜するエルネスト。そして引っ越し屋時代に知り合った現代美術の画家との出会いと別れなどなどのエピソードを挟みながら展開するドラマは少々ダラダラとしてはいるがまぁまぁのストーリーだった。

エリオ・ジェルマーノはイタリア映画祭2007の「ナポレオンの愛人/2006」で初めてお目にかかった。「家の主たち/2012」で久方ぶりにお目にかかり、イタリア映画祭2010で上映された「我らの生活/2010」をwowowでの放映で見ることができた。これが中々素敵なドラマで時間があればレビューを書こうと思う。
本作もエリオ・ジェルマーノが主演で70年代~2010年代までの40年を演じている。
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by margot2005 | 2014-05-14 23:26 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「マフィアは夏しか殺らない」

「La mafia uccide solo d'estate」…aka 「The Mafia Only Kills in Summer」2013 イタリア
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監督、出演(アルトゥーロ)はピエルフランチェスコ・ディリベルト/Pif。
フローラに「副王家の血筋/副王家の一族/2007」「恋するローマ 元カレ/元カノ/2009」「バッグにはクリプトナイト/2011」のクリスティーナ・カポトンディ。
子供時代のアルトゥーロにアレックス・ビスコンティ。
子供時代のフローラにジネヴラ・アントーニ。
新聞記者フランチェスコに「輝ける青春/2003」のクラウディオ・ジョエー。

イタリア映画祭2009で観た「運命に逆らったシチリアの少女/2008」はパレルモ舞台のシリアスなマフィアものだったが、こちらはコメディ。「イル・ディーヴォ/2008」の主人公ジュリオ·アンドレオッティがアルトゥーロの憧れの人というのも笑える。
“恋をしたらマフィアに殺される…”なんて信じていたアルトゥーロが同級生フローラに一目惚れする。アンドレオッティの言葉に感化され“恋心を伝えるのは墓地で…”と決めていたアルトゥーロはそれが叶う。しかしフローラは銀行家の父親と共にマフィアの手が届かないスイスに引っ越すことになる。時がたち青年となったアルトゥーロはスイスからパレルモに戻りキリスト教民主党の代議士リーマの秘書となったフローラと再会する。やがて彼女の推薦で代議士の広報担当記者の職を得るが、リーマに対する見解の相違でフローラに見限られる。そして1992年。アルトゥーロは反マフィアの治安判事ファルコーネとボルセッリーノが暗殺され、判事の死を嘆く市民たちのデモの中にフローラを見つける。とうとう結婚した二人に息子が生まれ、アルトゥーロは息子を伴いマフィアの凶弾に倒れた記念碑を訪ねる。

パレルモ出身のPifの初監督作品。ドラマは1969年に生まれ、多感な少年時代を送った後フローラと結婚し、息子の父親となったアルトゥーロの人生を描いている。
マフィアにまつわる史実は実写が使われていて興味深い。日本人にとっては馴染みが薄いマフィアの世界だが、アルトゥーロのフローラ一筋のラヴストーリーを絡めながら、それもコメディとして描かれているので、かなり面白かった。
ポスターは憧れのアンドレオッティに扮したアルトゥーロが学校で仮装大賞をゲットした際の姿。
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by margot2005 | 2014-05-07 23:27 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「南部のささやかな商売」

「Una piccola impresa meridionale」2013 イタリア
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監督、出演(コンスタンティーノ)にロッコ・パパレオ。
アルトゥーロに「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」「ローマでアモーレ/2012」のリッカルド・スカマルチョ。
マニョーリアに「見つめる女/2004」「気ままに生きて/2006」「ココ・シャネル/2008」「ブルーノのしあわせガイド/2012」のバルボラ・ボブローヴァ。
ヴァルヴォーナに「カラヴァッジョ 天才画家の光と影/2007」サラ・フェルバーバウム。
ローザ・マリアにクラウディア・ポテンツァ。
ステッラに「ライフ・イズ・ビューティフル/1997」「もうひとつの世界/1999」のジュリアーナ・ロヨディチェ。
アルトゥーロの父親エマヌエーレに「イル・ディーヴォ/2008」のジョルジュ・コランジェリ。
ラッファエーレにジョジョヴァンニ・エスポジト。

元神父のコンスタンティーノは50歳。女性を好きになったが、それは神父の姿に惚れられただけで捨てられてしまう。故郷に帰り聖職を退いたことを母に告げるや、恥さらしは家に置けないと隠遁生活を命じられる。古ぼけた灯台の家にたどり着き静かに暮らすはずだったが、次から次へとコンスタンティーノに難題が降り掛かる…

まずコンスタンティーノの妹ローザ・マリアの夫アルトゥーロがやってくる。彼はローザ・マリアが恋人を作り家を出て行ったと告白する。そうこうするうち母ステッラの家事を手伝うヴァルヴォーナの姉マニョーリアが押し掛けてくる。彼女は元娼婦で今では引退し、静かに暮らしたいと灯台の家に居着いてしまう。そんなある日、家の屋根の修理にやって来たラッファエーレとジェニファール、そしてラッファエーレの娘メラも敷地に停めた車の中で生活し始め、やがて家の持ち主ステッラも加わりあり得ない共同生活が始まる。

敬虔なる元神父と、元娼婦が同居するハメになることから始まり、ローザ・マリアの恋人がヴァルヴォーナだったりして、混乱極まることこの上ない。
やがて元娼婦のマニョーリアが金を溜め込んでいて出資し、灯台の家を改築してホテルにするドラマはユーモラスに語られとても面白い。エマヌエーレの葬式さえユーモラスになるのだから。
リッカルド・スカマルチョは濃い所なんぞコリン・ファレルに似てるなぁ!といつも思う。
コルシカ島の南に位置するサルデーニャが舞台。トリップアドバイザーで観光案内見ていたら行きたくなるサルデーニャへ…。
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by margot2005 | 2014-05-06 19:59 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「自由に乾杯!」

「Viva la libertà」2013 イタリア
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党大会の演説で痛烈な野次を浴び精神的に追いつめられた左翼野党書記長エンリコは、妻アンナや腹心の部下アンドレアにも知らせず突然行方をくらましてしまう。マスコミには病気で入院中と嘘をつき、失踪を隠し続けるアンドレアはあることを知る。エンリコにはジョヴァンニという哲学者の双子の兄弟がいたのだ。ジョヴァンニの巧みな弁舌を聞いたアンドレアは彼を代役に仕立て、政局を乗り切ろうと考える...

エンリコ/ジョヴァンニに「湖のほとりで/2007」「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-/2008」「それは息子だった/2012」のトニ・セルヴィッロ。
アンドレアに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2012」「家の主たち/2012」のヴァレリオ・マスタンドレア。
ダニエルに「ミュンヘン/2005」 「ぼくを葬る/2004」「明日へのチケット/2005」「華麗なるアリバイ/2007」「家の主たち」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
アンナに「13才の夏に僕は生まれた/2005」「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」のミケーラ・チェスコン。
党員エヴェリーナに「カイマーノ/2006」「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-」のアンナ・ボナユート。
監督、原案、脚本は「そして、デブノーの森へ/2004」のロベルト・アンド。

大統領とかくれんぼしたり、首相(女性)とタンゴを踊ったりするジョヴァンニは双極性障害(躁うつ病)で精神科病院から退院したばかり。
一方で政局を放棄してパリへ逃亡したエンリコはかつての恋人ダニエルのアパルトマンに身を寄せる。ダニエルの夫は有名な映画監督で、彼女自身も映画製作の仕事に関わっている。ダニエルと共に撮影に赴き現場の人々と交流したり、ダニエルの娘と仲良くなったりするうちエンリコの心が癒されて行く。そうエンリコは映画が好きだったのだ…。

ごく普通の仕事に就いている人でもストレスはたまる。ましてや公的な人で、常に言動を注目されているとしたら…それはそれは猛烈なるストレスがたまっているに違いない(個人差はあるだろうが…)。で、エンリコは逃げ出したのだ。
ラストはとても素敵だった。

エンリコとジョヴァンニ、ダブル・キャストのトニ・セルヴィッロが秀逸。
「湖のほとりで」では穏やかで心優しい刑事。「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男」ではイタリアの元首相ジュリオ・アンドレオッティ役が強烈な印象を残した。そして昨年のイタリア映画祭で観た「それは息子だった」ではパレルモ舞台のブラック・コメディで、クレージーな主人公が実に似合っていた。
レビューは書いていないが「よせよせ、ジョニー/2007」「ゴモラ/2008」「海の上のバルコニー/2010」などでもお目にかかったトニ・セルヴィッロは今イタリアを代表する俳優のひとりなのだろう。

アンドレアを演じるヴァレリオ・マスタンドレアはお気に入りイタリア人俳優の一人。平凡な顔(ヨーロッパ人に多い?)なのであまり印象には残らないが、中々チャーミングな俳優だ。
昨年の12月に公開された「フォンターナ広場 イタリアの陰謀/2012」は時間がなくて観に行けなかった。来月公開される「幸せのバランス/2012」は是非観たい。

今年は観に行ける日にちと時間を確認して前売りチケットを買った。2日間で合計5本観ることができた。1日3本は久方ぶり。5本のうち4本がコメディ入っていて、どれもナイスだった。

有楽町 朝日ホールにて
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by margot2005 | 2014-05-05 23:37 | 映画祭 | Trackback(1) | Comments(2)

「はじまりは五つ星ホテルから」

「Viaggio sola」…aka「A Five Star Life」2013 イタリア
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イレーネに「もうひとつの世界/1998」「恋愛マニュアル/イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「カイマーノ/2006」「題名のない子守唄/2006」 「対角に土星/2007」「ローマ法王の休日/2011」のマルゲリータ・ブイ。
アンドレアに「最後のキス/2001」「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「対角に土星」「娘と狼/2007」「錆び/2011」のステファノ・アルコッシ。
ケイト・シャーマンに「家族の庭/2010」のレスリー・マンヴィル。
シルヴィアにファブリツィア・サッキ。
シルヴィアの夫トンマーゾに「元カノ/カレ/2009」のジャン・マルコ・トニャッツィ。
アンドレアの恋人ファビアーナにアレッシア・バレーラ。
監督、原案、脚本はマリア・ソーレ・トニャッツィ。
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ローマに住むイレーネは今日も飛行機に乗り五つ星ホテルへ赴く。40歳で独身。なんのしがらみもない彼女は会社に重宝されている。スゴくゴージャスな仕事のようだが…いやいやそうではない。ホテルの部屋に入るなり、白手袋をはめてあら探しを始めるのだから….

イタリアはもちろん、フランス、スイス、モロッコ、ドイツ、そして上海の五つ星ホテルが登場する本作はとても楽しみにしていた。

ドラマの中で一番最初に登場する五つ星ホテルはオテル・ドゥ・クリヨン。パリのコンコルド広場が真正面に見える位置に建つホテルは、ヴェルサイユからオペラを見にパリに遊びにきた時マリー・アントワネットが滞在したことで知られる。
“マリー・アントワネット・スイート”があり誰でも泊まれる(多分一泊十数万円は取る?)。そういや11月にパリに行った時ちょうど外観が工事中だったのを思い出す。

モロッコ、マラケシュのパレ・ナマスカはあまりにゴージャスで唖然。イタリア、トスカーナのスパ&リゾート・ホテルや、スイス、グシュタードのホテルもスゴい!そしてドイツ、ベルリンのホテルのサービスは過剰かと思えるほどだった。
過去にヨーロッパの五つ星ホテルに泊まったことはない。残念なことにこの後も多分ないだろうと思えるが、本作を観て我慢することにした。

ホテルのサービスをチェックする“覆面調査員”イレーネが訪れるそれぞれのホテルで人との出会いを織り込みながらドラマは進行する。

モロッコ、マラケシュで出会った男性はリッチで、魅力的だったが、妻にぞっこんでイレーネの入る隙間もない。

ドイツ、ベルリンで人類学者ケイト・シャーマンと出会い意気投合するが、翌朝彼女は心臓発作で亡くなってしまう。ケイトもイレーネと同じシングル。全くの他人ながらケイトの死に打ちのめされるイレーネの気持ちはとても理解できる。中年になって独身というのは男でも、女でも、自身が死を向かえる時、誰が側に…と思ってしまうのだろう。

しかし、イレーネのようなキャリアウーマンでも妹シルヴィアや元カレのアンドレアに依存しているのに驚く。
しがらみが多いと逃げ出したくもなるが、何もないのは、自由かも知れないがやはり寂しいことなのだろう。
大ラス...孤独ではあるが、再び自由で華やかな人生を謳歌しようと上海へ向かうイレーネが清々しい。

渋谷 ル・シネマにて
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by margot2005 | 2014-02-09 18:09 | イタリア | Trackback(2) | Comments(0)

「鑑定士と顔のない依頼人」

「La migliore offerta」…aka「The Best Offer」2013 イタリア
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ヴァージル・オールドマンに「シャイン/1995」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」「英国王のスピーチ/2010」のジェフリー・ラッシュ。
ロバートに「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」のジム・スタージェス。
クレアにシルヴィア・フークス。
ビリーに「針の目/1981」「ハンガー・ゲーム/2012」のドナルド・サザーランド。
監督、脚本は「題名のない子守唄/2006」「シチリア!シチリア!/2009」のジュゼッペ・トルナトーレ。
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ある日、天才的鑑定士ヴァージル・オールドマンの元へ、亡くなった両親の屋敷に残された絵画や家具を鑑定して欲しいという依頼が入る、しかし依頼人の女性は決してヴァージルに前に姿を現さなかった...

ジュゼッペ・トルナトーレの前作「シチリア!シチリア!」は日本人にとって少々とりつきにくい映画だったが、本作は「ニュー・シネマ・パラダイス/1986」同様素晴らしいストーリーで、ドラマを多いに楽しんだ。
あっと驚く!ラストの展開もナイス。してやられたヴァージル…大ラス、チェコ、プラハのレストランでヴァージルの元へクレアは現れたのだろうか?時計だらけのあのレストランはスゴかった。

ロマンスにも分類されている本作...クレアを愛し、愛されていると思った孤独な主人公のヴァージルを演じるジェフリー・ラッシュが完璧。あの役柄は他に思い浮かばない。
特にオークションのシーンは最高。ヴァージルは競売人として壇上に立ち競りを始める。競り落とす人々が掲げる金額を舌をかみそうな早口(日本語に比べて英語の数字の綴りは長いし...)で次から次へと言い放つシーンは圧巻。さすがのオスカー俳優ジェフリー・ラッシュならではの演技は素晴らしい!の一言。

オークションに持ち込まれる絵画もそうだが、とにかく秘密の部屋に飾られた肖像画がもうもうスゴい!ヴァージルが心から愛する肖像画...その部屋に入ると肖像画たちが彼を見つめることになる。孤独なヴァージルはそれらを見つめ、見つめられ癒されていたんだろうなきっと(あまりにも寂し過ぎるけど...)。
そういやエンドクレジットに蒼々たる絵画の巨匠たちの名前が羅列されているのに目が点だった。

舞台はイタリアの何処かの設定(ロケ地はもちろんイタリア)。
世界中を飛び回る天才的鑑定士ヴァージルは潔癖性で食事の時すら手袋を外さない。行きつけのレストランには彼の名前を冠したグラスと皿が保管されている有様。で、当然人との付き合いは苦手なわけ。ヴァージルが出会ったクレアは“広場恐怖症”という精神疾患で部屋に閉じこもったまま出て来れない。二人は共にアブノーマルな人間であり、結ばれる運命にあるのは自然だったかも知れない。親子ほどの年齢差は気になったが...。

映画を観た後、ヴァージルを陥れるにはあの辺りの設定が不可欠だったことがわかった。
配給会社の宣伝にこうある…“もう一度見ると味わい一変”と…その誘いにのってシアターに行くかも知れない。
しかしながら、肖像画もスゴかったけど、クローゼットに並べられた手袋もスゴかったな。

何度も、何度も予告を見て、なぜ?依頼人は姿を隠しているのか?と、スゴく不思議だったけど、このような結末になるなんて全く想像もしなかったのであのラストにはしびれた。

クレアを演じるシルヴィア・フークスは初めてお目にかかったオランダ人女優。ミステリアスなクレアが似合っている。
ロバート役のジム・スタージェスも良かったし、ドナルド・サザーランドは相変わらずの貫禄。

TOHOシネマズシャンテにて(12月鑑賞)
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by margot2005 | 2014-01-08 00:35 | イタリア | Trackback(22) | Comments(6)

「楽園からの旅人」

「Il villaggio di cartone」…「The Cardboard Village」2011 イタリア
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老司祭に「そして、デブノーの森へ/2004」「ミュンヘン/2005」「宮廷画家ゴヤは見た/2006」「神々と男たち/2010」のミッシェル・ロンズデール。
教会堂管理人に「ブレード・ランナー/1982」のルトガー・ハウアー。
保安委員に「題名のない子守唄/2006」のアレッサンドロ・アベル。
医者にマッシモ・デ・フランコヴィッチ。
監督、脚本は「木靴の樹/1978」「明日へのチケット/2005」「ポー川のひかり/2006」のエルマンノ・オルミ。

半世紀の間市民が集ってきた教会に取り壊し命令が下される。そして今その教会の老司祭は、キリスト像が撤去され、聖堂内部のあらゆる装飾が無惨にも取り払われる場面に直面し、すべて持ち去られた聖堂にたたずみ途方に暮れている。慣れ親しんだ教会を離れどこへ行こうというのか?自室のベッドに身を横たえ、この後の暮らしを模索する。そんな時、アフリカからの不法入国者の家族が助けを求めてやって来る。司祭は教会を提供し彼らを匿う。やがて不法入国者は次から次へとやって来て、その中には妊婦やけが人、そしてテロリストのグループまでいた。

ずいぶんと前に観てレビューを書くのを忘れていた一作。観た映画は記録しているがやはり抜けているものがある。
これぞ岩波ホール作品!
エルマンノ・オルミは宗教色が濃いが、本作はテロリストにも手を差し伸べる老いた司祭が主人公。主演のミッシェル・ロンズデールは「神々と男たち」の修道士を彷彿とさせ素晴らしい。

邦題はなんとも美しい“楽園からの旅人”となっているが、原タイトルは“段ボールの村”。教会で寝泊まりするようになった人々が、互いのプライバシーを保つため段ボールで囲いを作る。まるで村のように…段ボールには“見せかけだけの/名ばかりの...”という意味もある。

映画の全てのシーンは教会内部。外部は一切映らない。
不法入国者が潜伏していると知った警察は教会へ乗り込んで来る。しかし司祭は”教会は全ての人に開かれている”と言って追い返す。
ドラマは、けが人が回復し、妊婦が子供を産み落とすエピソードを織り交ぜながら淡々と進み、それぞれの不法入国者がそれぞれの目的地に旅立つところで終了する。87分と短いながら、なんと神々しい映画だろうと感嘆する。

映画のチラシに…
“むかしむかし 
世界はすばらしい庭のようだった。
樹々は果実を実らせ、花には密があふれ 
大地の豊かな恵みは、心を幸せに満たし 
見るものはすべて美しかった。
そして今、
私たちは何処にいるのか。
何処へゆこうと
しているのか。
イタリア世界的巨匠
エルマンノ・オルミ監督が
ある街の聖堂を舞台に描いた
危機の時代に贈る、現代の黙示録。”
とある。
地球温暖化を始めとして暮らしにくい世の中に警鐘を鳴らしているのかも知れない。

不法入国者を演じる人々はプロの俳優ではないそうだ。
オランダ出身のルトガー・ハウアーの出演に驚き。「コンフェッション/2002」や「バットマンビギンズ/2005」を思い出すが、何といってもこの俳優はリドリー・スコットが作ったSF大作の「ブレード・ランナー」のレプリカント役だろう。主演のハリソン・フォード同様深く印象に残っている。

神保町 岩波ホールにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-10-22 23:41 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「ニーナ ローマの夏休み」

「Nina」 2012 イタリア
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ローマ郊外の小さな学校で音楽教師をしているニーナは、北京留学に備えナポリ出身のデ・ルーカ教授に書を習っている。ある日、バカンスに出かける友人パオロ一家の愛犬オメロの世話を頼まれる…
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ニーナに「ただ、ひとりの父親/2008」「ミラノ、 愛に生きる/2009」のディアーヌ・フレリ。
ファブリツィオにルカ・マリネッリ。
デ・ルーカ教授に「よせよせ、ジョニー/2007」のエルネスト・マイウー。
エットレに「バッグにはクリプトナイト/2011」のルイジ・カターニ。
パオロに「人生、ここにあり!/2008」のアンドレア・ボスカ。
監督、脚本はエリザ・フクサス。

舞台は観光客が全く行かないであろうと思えるローマ郊外の“エウル/EUR ”地区。映画のオフィシャルによると…ここはかつてローマ万国博覧会(1942年開催予定)会場だったが、第二次世界大戦により中止となったスポットらしい。1930年代から建設された新都心地域ということで、ホントにここはローマ??と思えるほどの別世界。

石畳が残る旧市街のローマとは対照的な地域なので無味乾燥のイメージがつきまとう。でもそれがこのドラマにとてもマッチしているのだ。住人はバカンスに出かけたため、街を歩く人などいない。
ある時、ニーナはオメロの世話のため住み込んだアパートで小さな管理人エットレと出会う。やがて、犬や少年はOKだが同世代の男性との付き合いは苦手なニーナはハンサムなチェリスト、ファブリツィオと遭遇する。

毎日オメロと散歩に出かけ、街のケーキ屋で丸ごと買ったケーキを、少しオメロにあげて、後は一人で食べる。そんなニーナは孤独を愛しているのかも知れない。でもある日、ファブリツィオと出会い次第に恋に落ちていく。

上にも書いたように無味乾燥に映る場所での恋の始まりがとてもユニークで新鮮。そして淡々と描かれる物語が斬新で興味深い。
しかしながら観るものに訴えるものは欠けているような気もした。だからかどうか上映期間も1ヶ月たらずだったな。

新宿シネマカリテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-09-11 22:29 | イタリア | Trackback | Comments(0)

Viva!イタリア...「ハートの問題」「最後のキス」「もう一つの世界」

「ハートの問題」
「Questione di cuore」...aka「A Matter of Heart」2009 イタリア
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アルベルトに「日々と雲行き/2007」のアントニオ・アルバネーゼ。
アンジェロに「家の鍵/2004」「気ままに生きて/2006」のキム・ロッシ・スチュワート。
アンジェロの妻ロッサーナにミカエラ・ラマゾッティ。
アルベルトの恋人カルラにフランチェスカ・イナウディ。
看護士ロレダーナにキアラ・ノスケーゼ。
監督、脚本は「いつか翔べるように/2006」のフランチェスカ・アルキブージ。
「恋愛マニュアル/イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「わが人生最良の敵/2006」のカルロ・ヴェルドーネや、フランチェスカ・アントネッリ、ステファニア・サンドレッリが本人役で出演している。

ある夜、脚本家のアルベルトは心臓に違和感を感じ病院を訪ねる。手術の後、救急救命室に運ばれた彼の隣に心臓発作を起こした重傷患者アンジェロが運び込まれる。おしゃべりなアルベルトは、一命を取り留めて隣に横たわるアンジェロに話し始める。“同類相哀れむ”のノリで意気投合した二人は退院後に再会し交遊を深めて行く…

舞台はローマ。脚本家として成功したアルベルトの住まいはとても瀟洒なマンション。しかし人気脚本家ながら思うように脚本が書けないアルベルトは収入が激減、貯金もなくお金に困っている。おまけに退院後、恋人カルラはアルベルトに見切りをつけ出て行ってしまう。
一方で、アンジェロは3人目の子供を妊娠中の妻を持つファミリーマン。地道に自動車修理工場を営む彼はもちろん自宅も、湖の別荘も貯金もたっぷりある。
そんな全く違った二人が意気投合し友情が芽生える。アンジェロは自身の行く末を案じ、アルベルトに家族を託そうと考えるがそう簡単には行かない。

病気を通して描かれる男の友情物語。おしゃべりなアルベルトと寡黙なアンジェロのコンビが実に良い。病気がテーマながらこの二人がしばし笑わせてくれる。
それぞれを演じるアントニオ・アルバネーゼとキム・ロッシ・スチュワートもナイスなキャスティング。キムは「家の鍵」も「気ままに生きて」も父親役。イケメン・イタリアンの彼、意外や父親が似合うのだ。


「最後のキス」
「L'ultimo bacio」…aka「The Last Kiss」2001イタリア
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カルロに「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「対角に土星/2007」「娘と狼/2007」のステファノ・アルコシ。
ジュリアに「向かいの窓/2003」「心の中の獣/2005」「コレラの時代の愛/2007」「勝利を(愛の勝利を ムッソリーニを愛した女)/2009」のジョヴァンナ・メッゾジョルノ。
アンナに「ハモンハモン/1992」「魅せられて/1996」「裸のマハ/1999」のステファナ・サンドレッリ。
パオロに「赤い肌の大地/2008」のクラウディオ・サンタマリア。
アドリアーノに「トリノ、24時からの恋人たち/2004」のジョルジョ・パソッティ。
アルベルトにマルコ・コッチ。
マルコに「家の鍵/2004」「題名のない子守唄/2006」「対角に土星」「セントアンナの奇跡/2008」「天使と悪魔/2009」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
フランチェスカにマルティナ・ステラ。
監督、脚本はウイル・スミス主演の「幸せのちから/2006」「7つの贈り物/2008」のガブリエレ・ムッチーノ。

10年以上前の作品なので俳優陣が驚くばかりに若い!20代のジョヴァンナ・メッゾジョルノは輝くばかりに美しくて、美しくて目が釘付けになる。ステファノ・アルコシは高校生にモテモテのイケメン(字幕では確か...)を演じ、ハリウッド大作でもおなじみのピエルフランチェスコ・ファヴィーノはさわやかな青年ってイメージで目を見張る驚きであった。
10年後を描いた「もう一度キスを/2010」が未見なのがとても残念。
ガブリエレ・ムッチーノってハリウッド映画ではスゴくマジな作品の監督であるのに、イタリアでこんなドタバタ映画を作っていたとは知らなかった。

結婚などせずとも良い関係が築かれていた3年来の恋人ジュリアの妊娠宣言。突然の成り行きに動揺したカルロが取った行動はとんでもない。結婚して、子供が出来て…っていうならまだ分かるけど、恋人が妊娠した途端若い女の子に夢中になる男って?ちょっと信じられない。大人になれない自己中な男かと察する。
父親の重圧に耐えられなくなったアドリアーノもまたまた大人になれない男。子供に夢中で夫を顧みない妻も少々問題ありだけど…セックスレスっていうのも男にとってツライ試練?
ストーカーまがいの行動で元カノの家に押し掛けるパオロはかなりクレイジーだ。
快楽のみ優先して手当たり次第メイク・ラヴするアルベルトに心はないのか?

大人になれない男のオンパレードは多いに笑える。
カルロとジュリアを中心に、カルロの男友達とジュリアの母親アンナを上手く登場させ、そしてキュートなフランチェスカとカルロの秘密の逢い引きもさらっと描かれ、とても面白いラヴ・コメディだった。

しかしイタリア女性のクレイジーにヒステリックなサマには脱帽!カルロに詰め寄るジュリアの形相が凄まじいことこの上ない。娘ジュリアの妊娠で老いを感じた母親アンナもまた、ミドルエイジ・クライシスでもって夫婦間の不満を一気に爆発させる。いきなり一時期恋人(愛人)だった男を訪ね、“今でも愛している!”と訴えるが、彼はアンナとの情事が終わった後結婚し、父親になっていた。アンナは引き下がるしかなかった。“今更遅いのよアンナ!”と悪魔の声が聞こえそう。
そして高校生のフランチェスカは大人の魅力(ちっとも大人じゃないのに…)のカルロに一目惚れし彼を誘惑し始める。彼女もまたとっても情熱的なのだ。
まともなマルコが実に素敵に見えた。


「もう一つの世界」
「Fuori dal mondo」…aka「Not of This World」1998 イタリア
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カテリーナに「恋愛マニュアル/イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「カイマーノ/2006」「題名のない子守唄/2006」 「対角に土星/2007」のマルゲリータ・ブイ。
エルネストに「カイマーノ」「ジョヴァンナのパパ/ボローニャの夕暮れ/2008」「元カノ/カレ/2009」のシルヴィオ・オルランド。
テレーザにカロリーナ・フレスキ。
監督、脚本に「映画のようには愛せない/私が望む人生/2004」のジュゼッペ・ピッチョーニ。

終生誓願を11ヶ月後に控えた修道女カテリーナは、ある日公園で新生児を拾う。小さなクリーニング店を経営するエルネストは口やかましい経営者ゆえ従業員から疎まれ、経営にも、自身の健康にも不安を抱かえている。そして家庭不和から家出した少女テレーザは警察官の恋人の元に身を寄せ新しい生活を始めようとしていた…

舞台はミラノ。なんの接点もないカテリーナ、エルネスト、テレーザの3人が、公園に捨てられた新生児によって交差して行く。
カテリーナが預かり、病院へ送った新生児が包まれていたセーターにはエルネストの店のタグがついていた。カテリーナはエルネストに接触し、二人はセーターから手掛かりを見つけ出す。
エルネストはひょっとして自分の子供かも知れないと思い始め、カテリーナは赤ん坊に会いに行くたびに母性愛が芽生え、このまま子供も持たないで生涯を送って良いものか自問する。カテリーナは赤ん坊を引き取り育てたい欲望に負けそうになるが、誓いを破ることはなかった。
家族のいないエルネストは次第に自分の子供であったらと願い、カテリーナと出会ったことにより彼の頑なな心も解けて行く。怒りっぽかったエルネストが終盤近くでは顔つきまで優しくなっていて、演じるシルヴィオ・オルランドは上手い。もちろんマルゲリータ・ブイも。
「映画のようには愛せない/私が望む人生/2004」はお気に入り映画。同じ監督だったとは...。

3作品はイタリア映画祭2010/2011にて鑑賞済み。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開中(7/19迄)
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by margot2005 | 2013-07-05 23:06 | イタリア | Trackback | Comments(2)

「孤独な天使たち」

「Io e te」…aka「Me and You」2012 イタリア
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ロレンツォにヤコポ・オルモ・アンティノーリ。
オリヴィアにテア・ファルコ。
アリアンナ(母親)に「輝ける青春/2003」のソニア・ベルガマスコ。
祖母に「ラスト・タンゴ・イン・パリ/1972」のヴェロニカ・ラザール。
精神科医に「ミラノ、 愛に生きる/2009」のピッポ・デルボーノ。
監督、脚本は「ドリーマーズ/2003」のベルナルド・ベルトリッチ。
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「ドリーマーズ」はシアターではなくwowowで観た。「ドリーマーズ」のレビューに、監督はあの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のベルナルド・ベルトリッチと書いている。
ベルトリッチ映画は、「ラストエンペラー/1987」「シェリタリング・スカイ/1990」「リトル・ブッダ/1993」「魅せられて/1996」「シャンドライの恋/1998」etc.と見て来た。先だって「暗殺の森/1970」がwowwoで放映されていたが、40年前の映画はどうも辛気くさくて途中で挫折。そしてベルナルド・ベルトリッチって監督は以外に色んなジャンルの映画を作る人。

本作は「ドリーマーズ」同様若い男女の物語だが雰囲気は全く違っている。孤独が好きな14歳のロレンツォと、彼の異母姉オリヴィアが、アパートの地下の一室で7日間暮すドラマ。

ドラマの中で父親はロレンツォの前に姿を現さない。そして母親には必死で反抗しているようだが(まぁ14歳だから当然のこと)、病院にいる祖母のことはとても愛している。学校では問題児扱いされ、スキー合宿をボイコットするくらいだからきっと友達などいないのだろう。孤独で一人が好きな少年ロレンツォは、大好きな音楽と本を抱え地下室に潜り込む。しかし孤独を楽しむロレンツォの元へ意外な闖入者が現れる。それは異母姉のオリヴィアだった。彼女はアヴァンギャルドな新進フォトグラファーで、美しく奔放で、おまけにドラッグ依存症。

ドラマの大半は地下の密室のシーン。最初はその存在に反撥していたロレンツォが、次第に禁断症状に苦しむオリヴィアを気遣い、優しさを示すようになる。一方で、オリヴィアは子供扱いしていたロレンツォに救いを求める。
ラスト、二人が地下室を出て夜明けの街を歩くシーンが素敵だった。ロレンツォはオリヴィアと過ごした7日間できっと成長したに違いない。

映画初出演というロレンツォ役のヤコポ・オルモ・アンティノーリのニキビだらけの顔がキュートだった。


シネスイッチ銀座にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-03 23:30 | イタリア | Trackback(1) | Comments(0)