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イタリア映画祭2007...「わが人生最良の敵」

a0051234_2343858.jpg「IlMio miglior nemico」...aka「My Best Enemy」2006 イタリア
監督、原案、脚本はカルロ・ヴェルドーネ。ヴェルドーネは主演のアキッレ役を演じている。オルフェ役のシルヴィオ・ムッチーニも原案、脚本に参加している。
アキッレの一人娘チェチーリアにアナ・カテリーナ・モラリウ。

妻と義兄が所有する有名ホテルの最高経営責任者アキッレ(ヴェルドーネ)は、ある日、PCを盗んだ従業員のアンナリータ(サラ・ベルテラ)を解雇する。アンナリータの息子で、カフェのウエイターをしているオルフェ(ムッチーニ)は怒り浸透でホテルに乗り込み、アキッレに母親に対するリヴェンジを伝える。
一方で車の事故にあったオルフェ。運転していたのはアキッレの一人娘チェチーリア(モラリウ)だった。
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ドタバタ・コメディで、ストーリーも読めるのだが、しっかりと家族の“アモーレ”を描いており、イタリアン・コメディここにあり!と言った痛快コメディ・ドラマ。
「恋愛マニュアル/2005」コンビのカルロ・ヴェルドーネとシルヴィオ・ムッチーニは最高!
最初から最後迄笑わせてもらった。私的に最後に観たイタリア映画祭の締めくくりとして大満足だった。
シアター、隣に二人のイタリアン(男)が座り、大笑いしていた。ささいなことに対しても笑うのはラティンの血か?
しかしイタリア人の妻はスッゴイ勢いで浮気した夫を攻撃する。浮気をした夫も、とんでもない弁解をして、火に油を注ぐ...こういった映画を観るといつもモンゴロイドの日本人て穏やかなんだなぁとしみじみ感じる。あこまで興奮はしないと思うのだが...やはりラティンの血か??
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1982年ローマ生まれのシルヴィオ・ムッチーニはイケメン顔ではなく、なんか愛くるしくってとってもキュートな俳優。イタリアではきっとファンが多いことでしょう。
上映前、シアター混雑が予想されますというアナウンスがあったがやはり空席はあった。
5作品、パスポートを買って観たのだが、観やすい前の良い席が確保できて満足だった。
また来年のイタリア映画祭に期待したい!
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by margot2005 | 2007-05-06 23:55 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2007...「N-私とナポレオン/ナポレオンの愛人」

「N (Io e Napoleone)」 2006 イタリア、スペイン、フランス、USA
監督はパオロ・ヴィルツィ。
主演のナポレオンに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「隠された記憶/2005」のダニエル・オートゥイユ。教師マルティーノにエリオ・ジェルマーノ。マルティーノの愛人エミリア男爵夫人に「ダニエラという女/2005」のモニカ・ベルッチ。

1814年、エルバ島に流されたナポレオン(オートゥイユ)は熱狂的な島民たちの出迎えを受ける。しかし自由主義者の若き教師マルティーノ(ジェルマーノ)は、ナポレオンを、多くの兵士を死なせた独裁者としてしか見る事が出来なかった。ある日、マルティーノはナポレオンの書記官として採用される。マルティーノはナポレオン暗殺の機会を狙うが...
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ナポレオン役のダニエル・オートィユがずんぐりむっくりのナポレオンに似ている。
現在はパリ、ルーヴルに飾ってある自画像(馬に乗って山を越える絵)が劇中ナポレオンの部屋に飾ってあるシーンが登場する。その絵を映した後、オートゥイユのアップが映し出されるが、なんとなく似てるナポレオンに...カメラのない時代に記録として残した肖像画は、かなり美しく描いてあるに違いないので、本当のナポレオンはあんなにハンサムじゃない気がする。
劇中で、ナポレオンがヴェートーヴェンから贈られたという“皇帝”の話が出るが、事実はそうではなく、崇拝していたナポレオンのために書かれたシンフォニー“英雄”はナポレオンが皇帝となったため献呈を取りやめたという話らしい。このピアノ・コンチェルト“皇帝”はバック・ミュージックとして流れる。
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少々、ドタバタ、コメディっぽい仕立てになっていて、期待して観に行ったため、満足にまでは至らなかった。
男爵夫人とナポレオンはラスト近くで出会い、エルバ島を脱出するシーンのみ。“二人の間をゆれる男爵夫人エミリア...”という宣伝文句は如何なものか?
イタリアの若きロバート・デ・ニーロと呼ばれているマルティーノ役のエリオ・ジェルマーノはコレまたゴージャスで素敵である。
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昨年書店で見つけて読んだ“ナポレオンが選んだ3人の女/フランス皇帝の大奥”と題した本。コレが中々面白くて本棚から引っぱりだして来た。
この映画の舞台1814年は、かつて愛した妻ジョゼフィーヌが亡くなった年で、それ以前に結婚した二番目の妻マリー・ルイーズとの間に男の子が生まれており、映画の中でも早く息子を呼び寄せたいと言っている。ナポレオン一世と息子ナポレオン二世(ローマ王)は現在パリのアンバリッドで一緒に眠っている。
史実では、ナポレオンに寵愛されたポーランドの貧しい貴族の娘マリー・ヴァレフスカ。彼女は家族のため50才年上の伯爵と結婚しており、劇中のモニカ演じるエミリア男爵夫人とかぶってしまう...
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by margot2005 | 2007-05-05 22:27 | 映画祭 | Trackback(1) | Comments(4)

イタリア映画祭2007...「私たちの家で/愛と欲望 ミラノの霧の中で」

a0051234_001573.jpg「A casa nostra」 ...aka「Our Country」2006 イタリア
監督はフランチェスカ・コメンチーニ。
彼女の父親は「ブーベの恋人/1963」の監督ルイジ・コメンチーニ。
ミラノを舞台に、繰り広げられる群像劇。主演のリータに「あるいは裏切りという名の犬/2004」のヴァレリア・ゴリノ。銀行家ウーゴにルカ・ジンガレッティ。

銀行家ウーゴ(ジンガレッティ)を摘発しようとしている財務警察官のリータ(ゴリノ)。スーパーマーケットの店員ジェリー(ルカ・アルジェンテロ)は、ウーゴの若き愛人でモデルのエロディエ(ラウラ・キアッティ)と浮気をする。ガソリン・スタンドの店員オテッロ(ジュゼッペ・バッティストン)は街娼ビアンカを密かに愛している。ビアンカと、リータの恋人マッテオ(ファビオ・ギドーニ)の母親は、後にジェリーの妻が看護士として働く病院に入院することになる。
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それぞれに異なった職業を持ち、暮らしぶりも違う彼らが何処かで出会い、結びつき、少々哀しいラストでエンディングを迎える。
登場人物が多いわりには、繋がっていく人々と、その物語がわかりやすく、上手くまとめてあり混乱しないで観る事ができて良い。

イタリア人にとってサッカーというのは生活の一部なのかもしれない。
銀行家のウーゴがジェントルマン数人でレストランで話すシーン...最近のセリエAにはイタリアンがいなく外人ばかりというオチだったが...
そしてもう一つ、イタリアと言えばオペラの国。劇中、オペラのアリアが流れ、物語を盛り上げる。やはりオペラはイタリア映画に素敵にマッチするなとしみじみ感じる。
ピエトロ・ジェルミの名作「刑事/1959」のテーマ“アモーレ・ミーオ!”も流れ、懐かしい以外の何ものでもない。
「レインマン/1988」以来ハリウッド映画に多々出演しているヴァレリア・ゴリノだが、記憶に残るのは「フリーダ/2002」くらいかな...
大々的に修復中のミラノの大聖堂と路面電車が映画の中に登場する。
「気ままに生きて」のキム・ロッシ・スチュアートは滅茶ゴージャス、イタリアンだが、この作品でもジェリー役のルカ・アルジェンテロがかな〜りゴージャス!(下写真)
G.W谷間の平日最終上映ということもあるが、結構空席ありだった。
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by margot2005 | 2007-05-05 00:32 | 映画祭 | Trackback | Comments(2)

イタリア映画祭2007...「気ままに生きて」

「Anche libero va bene」a0051234_017766.jpg...aka「Along the Ridge」2006 イタリア
「家の鍵/2004」のキム・ロッシ・スチュアート初監督作品。
映画には彼も父親レナート役で出演している。
母親役に「見つめる女/2004」のバルボラ・ポブローヴァ。

英語圏でも公開されたのか、英語の字幕がついていた。
フランスで公開された際ヒットしたというこの作品...フランスでのタイトルは「Libero」。
“リベロ”は“自由に動く(Free)”という意味。
映画のタイトル直訳すれば“リベロも同様(さらに)にOK”という意味。
映画の中、息子トミーが、サッカーのポジションなら“ミッドフィルダーがいい”と言ったところ、父親レナートは自由に振る舞える“リベロがいい”とコメントするシーンが素敵である。
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来日した監督のキムにはお目にかかることは出来なかったが、中々素敵な作品だった。
しかし、イタリア映画祭も、監督なり主演者が舞台挨拶とかサイン会に現れる会場はにぎわいを見せている様だが、二回目以降の上映となると舞台挨拶も、サイン会もない...
てなわけで、私的には「カイマーノ」を除いて、日にち的に二回目上映しか観る事が出来なかったため、逆にぎりぎりにシアターに行っても空いている席が充分にあってナイスであった。
やはりというか、案の定というか、G.Wにも関わらず空席は一杯あって(当日券多々あり...キャンセルが多々あるため)、同じフロアーのシアターで上映されている「スパイダーマン3」に行くお客の多さにあらためてびっくり!
ヨーロッパ映画ってメジャーじゃないんだと又また納得した。
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11才の少年トミー(アレッサンドラ・モラーチェ)と姉ヴァイオラ(マルタ・ノービリ)は父レナート(スチュアート)と3人暮らし。
仕事が上手くいかないレナートは時々かんしゃくを起こす。
そこへ音信不通だった母ステファニア(ポブローヴァ)が突然姿を現す。
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州代表(エミリア・ロマーニャ)の水泳選手を目指して頑張っているボローニャ在住のトミーだが、ホントは彼もサッカーをやりたい!と思っている。
それはやはり、サッカー王国イタリアならではの選択かとも思える。
監督、主演のキム・ロッシ・スチュアートは滅茶イケメン、イタリアンなのだが、「家の鍵」もそうだが、実に父親役が似合う。
しかしイタリア語ってうるさい言語だなとしみじみ感じる。同じラティンでもフランス語は静かなんだが...
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by margot2005 | 2007-05-04 01:30 | 映画祭 | Trackback | Comments(2)

イタリア映画祭2007...「カイマーノ」

「Il Caimano」2006 イタリア/フランス
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B級映画プロデューサー、ブルーノにシルヴィオ・オルランド。
ブルーノの妻パオラに「恋愛マニュアル/2005」のマルゲリータ・ブイ。
映画監督志望のテレーザに「息子の部屋」「輝ける青春/2003」「恋愛マニュアル/2005」のジャスミン・トリンカ。
俳優マルコにミケーレ・プラチド。
監督は「息子の部屋/2001」のナンニ・モレッティ。

タイトルの“カイマーノ”とはカイマンワニ(南米や中米の河や沼に生息している)のことだそう。
ローマ在住のB級映画プロデューサー、ブルーノは破産寸前状態の上、妻パオラから離婚を言い渡されている。ある夜、彼の古い映画が上映されている劇場に、監督志望の若い女性テレーザが現れ、ブルーノに脚本を手渡す。“カイマーノ”というタイトルのその脚本は権力の階段を駆け上がって首相になった実業家ベルルスコーニが主人公であった。ブルーノは社会派ドラマとは無縁で、このような題材は乗り気ではなかった。しかし、知り合いのプロデューサーが資金を提供してくれ、有名俳優マルコが主人公役を引き受けてくれるとのこと。やがて映画製作が始まる。だが、主人公を演じるマルコは家庭サービスのため急に役を降りると言い出す。それによって資金提供も打ち切られ映画製作は暗礁に乗り上げてしまう。

ドラマは破産状態で売れない監督の苦悩と、実生活で妻に離婚を言い渡される夫の苦悩を描いていて、“プロデューサー、監督、首相という3人の主役を配し、さらに首相役を3人のカイマーノと1人のベルルスコーニが演じるという錯綜した構成になっている。”と映画祭の冊子にコメントしてあるように...少々錯綜した構成に少々疲れてしまったのは否めないが、軽いコメディ・タッチで、売れない監督ブルーノがなんとか仕事をゲットしようと焦る日々の中、離婚寸前の愛する妻(妻に捨てられそうな様子)と息子との団らんに生き甲斐を見いだす姿に、新しい映画制作を絡め、中々面白いストーリーともなっている。でも一つ...イタリアの前首相シルヴィオ・ベルルスコーニについては何も知らないので、イタリアでは相当流行ったらしいが、ピンと来ない場面も多々ありだった。政治的な事は考えないで観た方が良いかもしれない。ベルルスコーニはACミランの会長。そういや劇中サッカー場にヘリで登場するシーンあり。

上映前、テレーザ役のジャスミン・トリンカの舞台挨拶があった。あわててぎりぎりにシアターに駆け込んだため探し求めて見つけたかぶりつき席、舞台より二列目...デジカメ忘れて写真撮れなかった。

上映館の有楽町朝日ホールの椅子ってどうして改良しないのだろう。背もたれが極端に短く、座りづらいたらない。岩波ホールの椅子も同様なんとかならないものだろうか??ということでエンディングが始まるなり席を立ってしまった。生ジャスミンはとてもキュートであったが、この映画での役柄はそれほど素敵な役ではなく、逆にブルーノの妻パオラ役のマルゲリータ・ブイがナイス。「息子の部屋」でも父親を演じた監督モレッティが“カイマーノ(首相)”を演じている。
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by margot2005 | 2007-05-02 00:29 | 映画祭 | Trackback(1) | Comments(2)

「見つめる女」

a0051234_2244951.jpg「La spettatrice」...aka「The spectator」2004 イタリア
2006年イタリア映画祭で上映された作品。
シアターで公開されずにいきなりDVDとなった。
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監督、脚本はパオロ・フランキ。
物語は北イタリア、トリノの街から始まる。
窓越しに見つめる“隣の女”ならぬ“向かいの女”。
向かいのマッシモ(アンドレア・レンツィ)に一方的な恋をするヴァレリア(バルボラ・ボブローヴァ)のラヴ・ストーリー。
毎日窓越しにマッシモを見つめることで満足しているヴァレリアだが、ある日犬を抱いてタクシーを捕まえようとしているマッシモと出くわし、彼をタクシーに乗せる。そして、その後、ヴァレリアは同時通訳の仕事を通してマッシモを知る事になる。彼と遭遇することに動揺を覚えたヴァレリアは、仕事場から立ち去る。
しかし、見つめること以上の欲望を覚えたヴァレリアは、突然ローマに旅だったマッシモを追いかけるため列車に乗る。ローマに着いたヴァレリアはひょんな事から、マッシモの恋人フラヴィア(ブリジット・カティヨン)と運命の出会いをする。
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もしかして?とは思っていたが...アメリカ映画ならあのようには描かないだろうな?と少々哀し過ぎるのだが...監督あれで良いのでしょうか??
窓から見つめる...という手法は映画にしやすいのだろうか?
フランス映画では「隣の女/1982」 「仕立て屋の恋/1989」...
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この映画のヒロインにはストーカーに近いものを感じる。ヒロインの目がスゴイ。
ヒロイン役のバルボラ・ボブローヴァも、見つめられる男アンドレア・レンツィも初めてお目にかかった。
レンツィは英国俳優アラン・リックマンに似てるなぁ実に...レンツィの方がう〜んと若いが...
フラヴィア役のブリジット・カティヨンは「ムッシュ・カステラの恋/1999」でベアトリスを演じている。
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by margot2005 | 2007-02-06 00:21 | イタリア | Trackback(3) | Comments(4)

「鞄を持った女」

a0051234_2234364.jpg「La ragazza conla valigia」...aka「Girl with a suitcase」 1961 イタリア
主演の“鞄を持った女”アイーダにクラウディア・カルディナーレ。アイーダに恋する少年ロレンツィオに「ロバと王女/2003(デジタル・マスター版)」「コーラス/2004」のジャック・ペラン。
監督、脚本はヴァレリオ・ズルニーニ。
カルディナーレ23才、ペラン20才の作品である。
ペランは16才の少年役だが違和感無し。
最近(21世紀)のカルディナーレ映画と言えば、ジェレミー・アイアンズ主演の劇場未公開作品「男と女 アナザー・ストーリー/2002」をBSで観たことがある。フランス/UK合作映画で、彼女はイタリア人富豪の妻役であった。まぁかなりのobasan化は否めないが、相変わらずのナイス・バディであった。
数年前デジタル・マスター版で上映された「山猫/1963」も新宿のシアターで観たが、クラウディア・カルデナーレという女優はホントにゴージャスな方である。
「コーラス」に出演していたペランの幼い息子が、この作品の少年ペランにそっくり。
ヨーロッパ映画お得意の、年上の女性に憧れる少年の哀しい恋物語。
映画はモノクロである。
この映画のタイトルは余りにも有名で前〜観たい、観たいと思っていた作品。随分前にBSで放映していたのをやっと観ることが出来た。
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アイーダ(カルディナーレ)はミラノのナイトクラブで働くシングル・マザー。子供は施設に預けてあり、週に一回しか会えない。クラブで知り合った男を愛してしまったアイーダは、男に誘われるまま彼の車に乗る。男の家はパルマにあったが、家に着く前に男はアイーダと彼女の鞄を置いて立ち去ってしまう。途方に暮れるアイーダはなんとか男の家を探し当てるが、瀟酒な屋敷から現れた少年ロレンツィオ(ペラン)に、探している男はここの住人ではないと言われる。しかしアイーダの探している男は、ロレンツィオの兄マルチェッロ(コラッド・パー二)その人であった。マルチェッロのアイーダに対する裏切りから、同情心が芽生えるロレンツィオ。しかしそれは次第に儚い恋心となって行く。
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フランス映画もそうだが、イタリア映画にしても、ヨーロッパ人てジャズがとてもお好き。この作品でも、ジャズが流れる中、'60年代に大流行したイタリアン・ポップスが流れる。なんとなく記憶にあるイタリアン・ポップス...あぁあの曲はこの映画のサントラだったのだと納得した。
ストーリーはありがちな年上の女と年下の少年のつかの間の恋..いやでもこれは恋と呼べるものではない...単なる憧れのようなものである。
この作品の監督は、後にアラン・ドロン主演の「高校教師/1972」を作っている。「高校教師」は年上の中年教師と年下の女生徒とのラヴ・ストーリー。なんとなく観た記憶あり。
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映画の中でカルディナーレが着る'60年代ファッションがとってもお洒落である。今着ても全然遜色ない。まぁカルディナーレが着るからこそお洒落なのかもしれないが...
“鞄をもった女”と言うのは直訳のようだが...“鞄”が物語る映画である。
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by margot2005 | 2007-01-11 23:52 | イタリア | Trackback(1) | Comments(8)

「映画のようには愛せない/私が望む人生」

a0051234_2354837.jpg「La vita che vorrei」2004 イタリア/ドイツ
2006年度イタリア映画際で上映され、その後公開されたら観たいなと思っていたら、未公開でいきなりDVD化された。
なぜに?シアターで公開されなかったのか?
素敵なLove storyなのに...
映画の中で俳優を演じる二人に「輝ける青春」「心の中の獣」のルイジ・ロ・カーショとサンドラ・チェッカレッリ。
サンドラは初めてお目にかかったイタリア女優だが...なんかどこかで観た顔なのだが...誰か似た顔の女優がいるのでしょう...
監督、脚本はジュゼッペ・ピッチョーニ。
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人気俳優ステファノ(カーショ)は新しい主演映画のリハーサルで、無名の女優ラウラ(チェッカレッリ)と本読みすることに抵抗を感じる。この映画のステファノの相手役は恋人でもある女優のキアラ(ガラテア・ランツィ)であったから...
しかしステファノは、演技も実際の人生と解釈しているラウラに次第に魅力を感じて行く。
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19世紀舞台の映画はステファノ演じるフェデリコと、ラウラ演じるエレオノーラの不倫物語。
映画の中の映画のショット...ロマンティックな場面、台詞が、私生活の二人と重なってとってもロマンティックなストーリーとなっている。
DVD化の際「映画のようには愛せない」となったタイトルは、演じる俳優二人の本音であって中々興味深いタイトル考えたなぁと思った。
「青春の輝き」で初めてお目にかかったイタリア人俳優カーショは結構イケメンなのだが、なんかどの役も同じ顔(まぁ顔は変えられないが...)で俳優として少々魅力に欠けるかな?なんて感じるが如何なものか??
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by margot2005 | 2006-12-25 00:03 | イタリア | Trackback(4) | Comments(2)

ルキノ・ヴイスコンティ...「夏の嵐」

a0051234_21562689.jpg「Senso」...aka「Livia」1954 イタリア
BSでルキノ・ヴィスコンティ生誕100年にあたっての特集放送をしている。BSはいつもナイスな企画をやってくれてありがたい。
この作品は、ただただひたすら破滅へと向かう、ラヴ・ストーリー。ラストでリヴェンジを果たす女は滅茶怖い...
原題は“官能”と言う意味。
ある映画サイトに、“恋人を追いかけるアリダ・ヴァリの激情は「アデルの恋の物語/1975」のイザベル・アジャーニの比ではない。”と書いてあるが、いやヴァリはスッゴイ形相である。アジャーニも真っ青のヴァリである。「イザベル・アジャーニの惑い(アドルフ)/2002」にかぶるストーリーでもあるが、こちらの方がスゴイ!
監督ルキノ・ヴィスコンティ。主演のイタリア人伯爵夫人にアリダ・ヴァリ。伯爵夫人を夢中にさせるオーストリア軍中尉フランツ・マーラーにファーリー・グレンジャー。アリダ・ヴァリは多々映画出演しているようで、彼女の出演するフランス映画は過去に何本も観ている。
7月にささっと回ったイタリア、ヴェネチアも舞台として使われている。
この時代のヴァネチアの運河に架かる橋は木の橋である。
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1860年代、オーストリア軍占領下のヴェネツィア。ある夜、オペラを鑑賞していた伯爵夫人リビア(ヴァリ)はハンサムなオーストリア軍中尉フランツ・マーラー(グレンジャー)と出会う。帰り支度を始めたリビアに、“夜の一人歩きは危険だ。”と言いながら後を追うフランツ。結局夜の明けるまで、二人きりで街を歩き回った。別れの際、“明日また逢いたい!待っている!”と言ってフランツは去って行く。リビアは翌日彼の待っている場所には行かなかったが、4日後理由を見つけてフランツの宿舎を訪ねる。その理由は流刑にさらされている従兄弟の公爵ロベルト(マッシモ・ジロッティ)を救ってもらおうと言う考えがあったからだ。
この後はお決まりの展開で、部屋を借り二人は“官能”の世界へとのめり込んで行く。
フランツを本気で愛してしまったリビアだったが、ある日二人の部屋にフランツは現れない。彼に会いたい衝動を押さえられないリビアは、フランツの宿舎に乗り込んで行く。しかし逢えず、愕然として屋敷に戻ると、夫のセリピエーリ伯爵は、戦争が再開されるのでヴェネチアから離れる準備をしていた。
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最初にも書いたが、年下の男とのめくるめく恋に身を任せて行くヴァリの形相がスゴイ!この時代男は既婚の女性か、娼婦としか“愛”を交わせなかったのであろう。映画の中でフランツも又こう言っている...“ぼくが愛したいと思う女性は、夫のいる女性か、恋人のいる女性しかいない...”
女は女で、若いうちに金持ちの男と結婚。恋/愛に身を震わせることもなく、年を重ねて行く。
しかしこのまま年老いていくのには耐えられず、若い男に誘われるとのめり込んでいくのであろうか...なんか気持ち解る。この時代に生きてなくて良かったなぁ...なんてマジで思ってしまう。
ラストのリヴェンジがちょっと怖い。アリダ・ヴァリ凄すぎ...
映画の中、愛する二人の熱情が盛り上がる時は思い切りミュージック(全篇に響き渡るブルックナーの第七番...は某サイトから抜粋)が流れ、ひしと抱き合う...少々kusaiかな?なんて思いながら、結構ハマってしまってラストまで一気に観た。ヴィスコンティの“官能”の世界も中々素晴らしい!
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by margot2005 | 2006-11-28 00:11 | イタリア | Trackback(2) | Comments(4)

「明日へのチケット」

a0051234_205896.jpg「Tickets 」イタリア/UK/イラン 2005
巷で評判のこの映画...エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ 3監督の合作。
ヨーロッパ大陸横断列車(インスブルッグ〜ローマ)内の人間模様を描いた素晴らしいドラマ。イタリア(フランス、ハーフ)人女優のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ「ぼくを葬る/2005」のみ有名人で、他は私的に知らない俳優総出演作品。
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仕事を終え、オーストリア、インスブルッグから家族の待つイタリア、ローマに戻ろうとしている大学教授。
わがままな将軍の未亡人と、その付き添いのフィリポ。
アルバニアからの難民家族と、スコットランドからサッカーの試合を観にローマへと向かう3人のサッカー青年。
この3グループを、上記監督が順番に描いて行く感じの、オムニバスとはちょっと違った趣の作品。
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大学教授(カルロ・デッレ・ピアーネ)は、帰りの飛行機がテロ対策のため飛ばなくなり、列車のチケットを手配してくれた、訪問先企業の秘書(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に駅で見送られる。親切にしてくれた彼女に淡い気持ちを抱き、後ろ髪惹かれながら列車に乗る。
イタリアの小さな街から乗車して来た将軍の未亡人(シルヴァーナ・ドゥ・サンティス)は傲慢この上なく、まるで使用人のように連れ歩いてるフィリポ(フィリッポ・トロジャーノ) にわがまま言い放題。兵役義務として未亡人に仕えているフィリポは哀しいことに文句が言えない。
同じ駅から乗車したアルバニア人一家はローマ、テルミニ駅で父親が待っていると言う。しかし家族全員の切符を買えずに乗車していた。
最後に登場するサッカー青年3人組。隣の座席のイタリアの女の子たちにナンパを試みるが、彼女たちが降りた駅にはそれぞれのボーイ・フレンドが迎えに来ていた。
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それぞれが、それぞれの目的で乗り合わせた列車、そして“チケット”...“チケット”を題材にひと時の人間模様が巧く描かれた素晴らしい作品。これってロード・ムーヴィーとよんで良いのだろうか?
そういやこれに登場するサッカー青年たちは、中村俊輔が活躍するセルティックの熱心なサポーターだった。
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ヨーロッパの列車にはフランスとイギリスで乗ったことがあるが、国際列車ではない。
一度是非国際列車に乗ってヨーロッパを旅してみたいものだ。
冒頭でテロ対策のためか、警察犬が列車に乗り込んでクンクンやっていた。やはり国際列車なんだなぁ(当たり前...)と又また実感。
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by margot2005 | 2006-11-23 02:11 | イタリア | Trackback(17) | Comments(18)