イタリア映画祭2017...「ジュリアの世界」

La ragazza del mondo…akaWorldly Girl2016 イタリア/フランス

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18歳のジュリアの両親はエホバの証人の敬虔なる信者。日々集会に参加するジュリア自身も模範的な信者で伝道活動に励んでいる。ジュリアが通う学校の教師ドナーティは、数学の才能に秀でる彼女に大学進学を薦めるが、信仰生活を最優先させたいと教師の薦めを固辞する。そんなある日、信者の息子リベロと出会い急速に惹かれて行く


ジュリアにサラ・セラヨッコ。

リベロに「レオパルディ/2014」ミケーレ・リオンディーノ。

ジュリアの父親チェレスティーノに「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード/2003」のマルコ・レオナルディ。

ジュリアの母親コンスタンツァにステファニア・モントルシ。

エホバの証人の長老ジャコモに「ミラノ、 愛に生きる/2009」「孤独な天使たち/2012」ピッポ・デルボーノ。

ジュリアの学校教師ドナーティに「幸せの椅子/2013」ルチア・マシノ。

監督はマルコ・ダニエリ。


ジュリアが信仰する世界では世俗の人間との交際は禁じられている。しかし彼女はリベロに恋をしてしまったのだ。それはもちろんジュリアの初恋。世俗の人間リベロと関わってはならないことはわかっているが、心も身体もそれを拒否することができない。やがてジュリアは葛藤の末家を出てリベロとの同居を決断する。


汚れを知らない世界に生きる少女と、麻薬密売の犯罪歴がある男が出会い激しい愛を募らせて行く。

リベロを選んだことから、教団組織や家族から関係を断絶されたジュリア。二人の恋の行方がとても気になったが、想像通りの展開で、この女性は立ち直るのが早くて強い!と感心した。

テーマがエホバの証人という宗教の世界。スゴく違和感のあるドラマながらとても興味深く見ることができた。何はともあれ主演の二人が素晴らしい。

「レオパルディ」で超イケメンだったミケーレ・リオンディーノが、髪をそり上げていて全く別人で最初誰だかわからなかった。


有楽町朝日ホールにて


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# by margot2005 | 2017-05-03 22:22 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「いつだってやめられる-マスタークラス」

Smetto quando voglio: Masterclass2017 イタリア

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「いつだってやめられる/2014」の続編。


ピエトロに「おとなの事情/2016」エドアルド・レオ。

マッティアに「副王家の一族/2007」ヴァレリオ・アプレア。

アルベルトにステファノ・フレージ。

アルトゥーロにパオロ・カラブレージ。

バルトロメオに「バッグにはクリプトナイト/2011」リベロ・デ・リエンツォ。

ジョルジョにロレンツォ・ラヴィア。

アンドレアにピエトロ・セルモンティ。

ジュリアに「錆び/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」ヴァレリア・ソラリーノ。

パオラ・コレッティに「暗黒街/2015」グレタ・スカラーノ。

ヴァルテルに「われらの子供たち/2014」ルイジ・ロ・カーショ。

監督、原案、脚本はシドニー・シビリア。


本作は3部作の第2章で、今年イタリアで公開される第3章「Smetto quando voglio: Ad honorem」と一緒に撮影された模様。


合法ドラッグをめぐる大騒動の後、神経生物学者のピエトロは獄中生活を満喫中。一方で女性刑事のパオラ・コレッティは街にはびこる合法ドラッグを絶滅しようと躍起になっている。ある日、ドラッグがやめられないアルベルトが自動車事故を起こし警察に連行される。そこでコレッティはチームを再結成して警察に協力してくれないかとピエトロに持ちかける…


犯罪歴の抹消を条件にOKしたピエトロたち7人と、新たに加わった解剖医と弁護士の2人。彼らのミッションは警察が直接介入することが出来ない合法ドラッグの取引を非合法化するために、秘密裏にドラッグを入手して、その成分を分析することだった。


前作では学者のピエトロたちがドラッグストアで原材料を買ってドラッグを作って売りまくる話で、痛快でとても面白かった。本作もチームが再結成して警察に協力するという展開は中々面白い。前作に比べるとスケールがかなり大きくなっていて見せ場がたっぷりある。


ピエトロ役のエドアルド・レオはスタントなしで真夏に列車のアクション・シーンに挑んだそう。あのシーンはイタリア映画では中々見られない。とてもハリウッド的だった。そしてその列車のシーンにちょっと怪しいヴァルテル役でルイジ・ロ・カーショが出演している。


「いつだってやめられる」というタイトルは、自分も含めた、タバコや酒をやめられない、人間が心に思っている言葉からついたと、ホールの舞台に現れた主演俳優のエドアルド・レオが教えてくれた。


有楽町朝日ホールにて



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# by margot2005 | 2017-05-02 23:54 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

「午後8時の訪問者」

La fille inconnue…akaThe Unknown Girl2016 ベルギー/フランス

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ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ兄弟が描くヒューマン・サスペンス。


ジェニーに「水の中のつぼみ/2007」「メゾン ある娼館の記憶/2011」「黒いスーツを着た男/2012」のアデル・エネル。

ジュリアンにオリヴィエ・ボノー。

ブリアンにルカ・ミネラ。

ブリアンの父に「サンローラン/2014」ジェレミー・レニエ。

ランバートに「ダゲレオタイプの女/2016」オリヴィエ・グルメ。

監督、脚本、製作は「ロゼッタ/1999:息子のまなざし/2002」「ある子供/2005」「ロルナの祈り/2008」「少年と自転車/2011」「サンドラの週末/2014」ジャン=ピエール・ダルデンヌ&リュック・ダルデンヌ。


ベルギーのとある街。小さな診療所に勤めるジェニーは有能な女性医師で、間もなく大きな病院に迎えられる予定。そんなある夜、診察時間外に呼び鈴が鳴り研修医のジュリアンがドアを開けようとするがジェニーはそれを引き止める。翌日刑事がやって来て、近くで身元不明の少女の遺体が見つかったことを知らされる。そして刑事が調べたところ診療所の監視カメラにその少女の姿が映っていた…


ダルデンヌ兄弟の描く世界はいつも社会の底辺に住む人々が主人公。ジェニーは抱える患者から携帯に電話がかかると車で駆けつける。このようなドクターがいる街の住人て幸せだなぁ!と感心した。

ジェニーはとても人間味のあるドクターで、移民の患者にも手厚い治療を施している。そして彼女は優しい人間であるがゆえ、自分のせいで身元不明の少女が殺されてしまったかも知れないという欺瞞に苛まれ、事件に深入りしてしまう。そのせいで自身が危険にさらされることになるとは知らずに…。


身元不明の少女はアフリカからやって来た移民で、昨今のヨーロッパの世情を反映していて興味深い。

熱血漢のジェニーは研修医のジュリアンを思ってこそキツく当たったのだが、一時彼は自身をなくして医者をやめるという。しかしジェニーの説得で自信を取り戻すジェリアンが爽やかでラストには胸を撫で下ろした。


ヒロインのアデル・エネルが好演している。そしてダルデンヌ兄弟常連のオリヴィエ・グルメ&ジェレミー・レニエも脇を固めてナイス・キャスティング。


新宿武蔵野館にて



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# by margot2005 | 2017-04-29 22:59 | フランス | Trackback(2) | Comments(4)

「美女と野獣」

Beauty and the Beast2017 USAUK

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ディズニー・アニメ”美女と野獣”を実写で描いたファンタジー・ラヴ・ミュージカル。


ベルに「ウォールフラワー/2012「ノア 約束の舟/2014」のエマ・ワトソン。

野獣に「靴職人と魔法のミシン/2014」「誘拐の掟/2014」「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密/2014」「クリミナル・ミッション/2015」のダン・スティーヴンス。

ガストンに「ブリッツ/2011」「推理作家ポー 最期の5日間/2012」「ドラキュラzero/2014」「ハイ・ライズ/2016」「ガール・オン・ザ・トレイン/2016」ルーク・エヴァンス。

モーリスに「声をかくす人/2011」「パリ3区の遺産相続人/2014」「幸せをつかむ歌/2015」のケヴィン・クライン。

ル・フウに「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」ジョシュ・ギャッド。

ルミエールに「T2 トレインスポッティング/2017」ユアン・マクレガー。

カデンツァに「プラダを着た悪魔/2006」「モネ・ゲーム/2012」「ヴェルサイユの宮廷庭師/2014」「スポットライト 世紀のスクープ/2015」スタンリー・トゥッチ。

ポット夫人に「ウォルト・ディズニーの約束/2013」「二ツ星の料理人/2015」「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期/2016」エマ・トンプソン。

チップにネイサン・マック。

プリュメットに「砂上の法廷/2016」ググ・ンバータ=ロー。

マダム・ド・ガルドローブに「幸せをつかむ歌」のオードラ・マクドナルド。

コグスワースに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「X-MEN:フューチャー&パスト/2014」のイアン・マッケラン。

監督は「ドリームガールズ/2006」ビル・コンドン。


優美な城に住む美しい王子は傲慢な振る舞いをしたため、魔女に呪いをかけられ野獣の姿に変えられてしまう。呪いを解く方法は真実の愛を見つけること。それは魔女が残した赤い薔薇の花びらが全て散ってしまう前になさねばならなかった。一方で美しい女性ベルは進歩的な考えの持ち主で小さな村に父親と暮らしている。ある日、父親のモーリスが森で迷い、避難した古城の主人である野獣に捕らえられてしまう。


呪いで家財道具に変えられてしまった召使いたち…出演人はユアン・マクレガー、エマ・トンプソン、スタンリー・トゥッチにイアン・マッケランと、とても豪華でびっくり。彼らはラストに姿を見せるだけでほぼ声の出演。ミュージカル仕立てなので歌う俳優たちが上手い!そして所々に織り込まれるファンタジーっぽいシーンは正にディズニー風。CGを駆使した映像と音楽は素晴らしかった。


映画を見終わって案の定フランス版「美女と野獣/2014」と比較してしまって…本作スゴい人気なのだけど、少々お子様っぽくてフランス版の方が良かった。ベル役のエマ・ワトソンは可愛いのだけど少々魅力にかける。野獣役のダン・スティーヴンスはプリンス・チャーミングがとっても似合ってナイスながら、90%は野獣の姿で残念だった。ルーク・エヴァンスのミュージカルなんて想像できなかったけど、歌が上手くて役柄もぴったり。


wowowで見た「クリミナル・ミッション」のダンは痩せていて最初誰だかわからないくらい魅力に欠けていたが、「ナイト ミュージアム~」のランスロット役は「ダウントン・アビー」シリーズのマシューを彷彿とさせて、この俳優やはり古典ものが似合う?

アニメの「美女と野獣」が今一度とても見たくなった。


TOHOシネマズ日劇にて



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# by margot2005 | 2017-04-25 21:31 | USA | Trackback(7) | Comments(4)

「マイ ビューティフル ガーデン」

This Beautiful Fantastic2016 UKUSA

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図書館で働くベラ・ブラウンは病的に几帳面な性格で借りている家の庭は荒れ放題。というのも自由奔放に伸びる植物が大の苦手で手を出せないでいるのだ。しかしある日、やって来た家主から荒れ放題の庭を1ヶ月以内に元通りにしなければ退去してもらうと宣言される…


ベラ・ブラウンに「ダウントン・アビー/20102012「ニューヨーク 冬物語/2014」ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ。

アルフィー・スティーヴンソンに「きみがくれた物語/2016」のトム・ウィルキンソン

ヴァーノンに「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」「パレードへようこそ/2014」「007 スペクター/2015」「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁/2015」アンドリュー・スコット。

ミス・ブランブルに「わたしは生きていける/2013」「ドリーマーズ/2003」アンナ・チャンセラー。

ビリー・トランターに「戦火の馬/2011」「レイルウェイ 運命の旅路/2013」「ストーンウォール/2015」のジェレミー・アーヴァイン。

監督、脚本はサイモン・アバウド。


家を借りる条件の中に庭を美しく保つという項目が入っているのは実に英国らしい。

植物は心を癒してくれる。しかしながらベラは予測不能に無秩序に伸びる植物に恐れを抱いている。それは彼女が極端なほど几帳面だから…。

このドラマを見て、几帳面な人間て無秩序に伸びる植物に恐れを感じることを知った。私自身几帳面からほど遠い性格なので無秩序に伸びる植物は大好き。壁面をはったり、垂れ下がったりする植物が特に好きなのだから。なのでベラを理解するのは難しいが、人間て色々なんだなぁとしみじみ思う。でもやはりベラは変わり者。


ベラの庭は再生中なのでそこに花はない。しかし隣の老人アルフィーの庭が素晴らしく美しく、サンルームに所狭しと置かれた植物も綺麗でため息がでる。

頑固な老人アルフィー、アルフィーの元コックのヴァーノン、そしてベラの職場の図書館に通うビリー…と変わり者のベラと関わる人々がベラ同様ユニークで面白い。

図書館のミス・ブランブルの存外も良いな。


不器用で頑固なベラが植物によって癒され人生を徐々に輝かせて行く様が素敵だ。ドラマの冒頭でベラの生い立ちが描かれていたことを思い出し、人の性格って育った環境に左右されるものだと切に感じた。


ヒロインのジェシカ・ブラウン・フィンドレイがチャーミング。几帳面で頑固なベラが似合っている。ヴァーノンを演じるアンドリュー・スコットのこんなに明るいキャラは初めて見たけど、いい味だしている。トム・ウィルキンソンは相変わらずの貫禄だし、ちょっと変な?研究者役のジェレミー・アーヴァインがキュート。


シネスイッチ銀座にて


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# by margot2005 | 2017-04-23 22:29 | UK | Trackback | Comments(2)

「T2 トレインスポッティング」

T2 Trainspotting2017 UK

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スコットランド、エディンバラ。仲間の3人を裏切り大金を持ち逃げしたマーク・レントンが20年ぶりに故郷へ戻って来る…


マーク・レントンに「われらが背きし者/2016」ユアン・マクレガー。

スパッドに「マッチポイント/2005」「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」「恋のロンドン狂騒曲/2010」「パーフェクト・センス/2011」のユエン・ブレムナー。

シック・ボーイに「ドラキュリア/2000「ビザンチウム/2012」のジョニー・リー・ミラー。

ベグビーに「フル・モンティ/1997「フェイス/1997」「リトル・ストライカー/2000」「デス・パズル/2005」のロバート・カーライル。

ダイアンに「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「アンナ・カレーニナ/2012」ケリー・マクドナルド。

ベロニカにアンジェラ・ネディヤルコーヴァ。

ゲイルに「マリー・アントワネット/2006」「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期/2016」シャーリー・ヘンダーソン。

監督は「スラムドッグ$ミリオネア/2008」「127時間/2010」「トランス/2013」「スティーブ・ジョブズ/2015」ダニー・ボイル。


離婚して故郷へ戻って来たレントン。家族に愛想をつかされ自殺寸前のジャンキーのスパッド。シック・ボーイはパブを経営しているが、主たる収入は売春とゆすり。そしてベグビーは殺人罪で服役中。と、まともな人間は誰もいない。


再会したレントンとシック・ボーイは、ベロニカを交えて新しいビジネスに乗り出す。スパッドは自殺寸前の所をレントンに助けられボクシングを始める。ベグビーはレントンの帰郷を知り復讐を誓って脱獄し、ひとまず妻子に会いに行くが全く歓迎されない。

そしていつまでも大人になれない4人のダメ男たちが再び結集する。ラスト、スパッドに文才があったなんて驚き!


ダメ男たちに反して女性たちはタフで、女子高生だったダイアンが弁護士になっていて素晴らしい。レントンがベロニカを連れてダイアンに相談に行くシーン…“あなたには彼女は若過ぎるわよ!”とレントンに言うダイアンが可笑しかった。

007オタクのシック・ボーイは相変わらずジェームズ・ボンドの話ばっかりしているし、刑務所脱獄の上、喧嘩中毒のベグビーは相変わらず怒りを押さえられない。演じるロバート・カーライル最高!


オランダから20年ぶりに故郷へ戻って来たレントンを空港で迎えてくれたのはようこそエジンバラへ!と歓迎の挨拶する東ヨーロッパからの移民の女性。シック・ボーイのガールフレンド(後にレントンの彼女になる)はブルガリア人だし、今時の英国が反映されていて面白い。

本作には時折「トレインスポッティング/1996」の映像が織り込まれていて懐かしいことこの上ない。

wowowでダニー・ボイル特集があり、再び「トレインスポッティング」が見れて良かった。

しかしながらダニー・ボイルってトイレのシーンが好きらしい。本作はポスターにもなっている。「スラムドッグ$ミリオネア」でも重要なシーンでトイレがでてきたのを思い出した。


ユアンはもちろん、ロバート・カーライルの大ファンなのでとても楽しみにしていた。そしてロバート・カーライルの映画を見るのはホントに久しぶり。数年前にDVDとwowowで「家族のかたち/2002」と「サマー~あの夏の記憶~/2008」を見て以来かも知れない。



丸の内ピカデリーにて



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# by margot2005 | 2017-04-19 20:26 | UK | Trackback(3) | Comments(2)

「ストロングマン」

Chevalier2015 ギリシャ

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6人の中年男たちがエーゲ海でクルージングを楽しでいる。カード遊びにも飽きたある夜、誰が一番いい男か決めようじゃないか?という話になり、互いを評価して点数をつけ合うことになる...


ドクターにヨルゴス・ケンドロス。

ヨルゴスに「ビフォア・ミッドナイト/2013」パノス・コロニス。

ジョゼフにヴァンゲリス・ムリキス。

ディミトリスにマキス・パパディミトリウ。

ヤニスにヨルゴス・ピルパソプロス。

クリストスにサキス・ルヴァース。

監督、脚本は「ビフォア・ミッドナイト/2013」アティナ・ラヒル・ツァンガリ。


ものすごく迷ったが、邦題の「ストロングマン」に惹かれて見に行ってしまった。原タイトルは“ knight/騎士と言う意味。“ストロングマン”は“最高の男”という意味合い。

海が舞台のストロングマンだから、海で男の強さを競うドラマだとばかり想像していた。ところが全く違った展開で、料理の知識/寝相が良い/人の悲鳴を聞いたらすぐに駆けつける/細長い棚作りが得意/コレステロール値や血糖値が正常などを競うといった代物。それが意地とプライドを賭けた男の闘いだなんて余りにくだらなくて呆れた。


冗談半分で楽しむはずが、次第にエスカレートしムキになる男たちが可笑しいと言えば可笑しいのだけど、笑えるほどのモノでもないし...見終わって何この映画?状態で、ギリシャのコメディにはやはりついて行けない。

本作の共同脚本家は下2本を書いたエフティミス・フィリップ

「ロブスター/2015」はまだ許せたけど「籠の中の乙女/2009」に至っては到底理解出来ない世界。再びギリシャ映画ってかなり異様と思った次第。 

ドラマにはがっくりだったが、さすが海運王アリストテレス・オナシスを生んだ国だけあって、アテネのハーバーに停泊する数々のヨットがゴージャス!


本作はシアターで予告編も見ていなくて、貼ってあるポスターを見ただけ。これから見るのを迷った時は公式サイトを覗いて見ようと心に誓った。


シネマカリテにて






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# by margot2005 | 2017-04-17 23:40 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

Jackie2016 USA/チリ/フランス

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19631122日、ジョン・F・ケネディ大統領は訪問先のダラスで狙撃され命を落とす。しかし妻のジャッキーには悲しみに暮れている暇などなかった。エアーフォースワンで次期大統領リンドン・B・ジョンソンの宣誓式に立ち会った後、夫の葬儀の準備や、父親が亡くなったことを子供たちに知らせなければならない使命が待っていた…



ジャクリーン・ケネディ(ジャッキー)に「ブラック・スワン/2010」「聖杯たちの騎士/2015」ナタリー・ポートマン。

ロバート・F・ケネディ(ボビー)に「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2013」「ブルージャスミン/2013」「完全なるチェックメイト/2015」「ブラック・スキャンダル/2015」ピーター・サースガード。

ジャーナリストに「M:i:III/2006」「グッド・シェパード/2006」「ウォッチメン/2009」「パブリック・エネミーズ/2009」「君が生きた証/2014「スポットライト 世紀のスクープ/2015」ビリー・クラダップ。

ナンシー・タッカーマンに「ローマでアモーレ/2012」「フランシス・ハ/2012」のグレタ・ガーウィグ。

神父に「リミッツ・オブ・コントロール/2009」「メランコリア/2011」「裏切りのサーカス/2011」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」ジョン・ハート。

ビル・ウォルトンに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」リチャード・E・グラント。

ジョン・F・ケネディにキャスパー・フィリップソン。

監督は「NO/2012」のパブロ・ラライン。


JFKの妻ジャクリーン・ケネディが主人公ということで少々興味があり見に行ってしまった。ナタリー・ポートマン苦手なのに。しかしダラスでの暗殺から国葬が執り行われるまでの4日間を描くドラマは真に迫るものがあった。4日間を描く間に記者の取材に答えるジャッキーと、ファースト・レディが自らの住まいであるホワイトハウスを紹介する当時のTV番組が織り込まれる。


暗殺されたリンカーンの様に、夫が偉大な大統領としてその名を歴史に残せるかどうかを考え実行した妻ジャッキー。血のりの付いたピンクのスーツを着たジャクリーン・ケネディの姿は目に焼き付くほど何度も見ている。夫を殺害した犯人に見せてつけてやる!とピンクのスーツを着替えなかったジャッキー。政府専用機内でジョンソン次期大統領の就任宣誓式の立ち会いにも汚れたスーツのまま。


ホワイトハウスに戻り、自室で涙を流しながら血に染まったスーツを脱ぐジャッキーの姿は怒りと悲哀がないまぜになっている。

彼女には父親が亡くなったことを二人の子供たちに知らせなければならない辛い使命があり、おまけに国葬に向かって入念な計画をたてなくてはならない。強い決意で立ち向かうジャッキー、演じるポートマンの形相は気迫に迫る。


過去にBSでドキュメンタリーとして作られたのジャクリーン・ケネディの物語を見たことがある。ナタリー・ポートマンはかなり研究した様子で、顔は似ていないが成りきりぶりがスゴい。スローな話し方はジャッキーそっくり。

ボビー役のピーター・サースガードは少々イメージが違っていたけど、他にいなかった?


TOHOシネマズ・シャンテにて



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# by margot2005 | 2017-04-14 00:11 | USA | Trackback(3) | Comments(2)

「LION ライオン 25年目のただいま」

「Lion」2016 オーストラリア/USA/UK

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5歳の時に迷子になり、オーストラリア人夫婦の養子として育てられたインドの少年が、大人となりGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出し、25年の時を経て実の家族との再会を果たした奇跡の実話”


サルーに「スラムドッグ$ミリオネア/2008」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」「奇蹟がくれた数式/2015」デヴ・パテル。

サルー(少年時代)にサニー・パワール。

ルーシーに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「サイド・エフェクト/2013」「トラッシュ!-この街が輝く日まで-/2014」「キャロル/2015」ルーニー・マーラ。

スーに「シークレット・アイズ/2015」「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ/2013」ニコール・キッドマン。

ジョンに「あぁ、結婚生活/2007」「オーストラリア/2008」「パブリック・エネミーズ/2009」「オレンジと太陽/2010」デヴィッド・ウェンハム。

グドゥにアビシェーク・バラト。

マントッシュにディヴィアン・ラドワ。

監督はガース・デイヴィス。


オープニングからしばらくはインドでのサルーが描かれる。

ある日、大好きな兄グドゥにせがみ列車に乗って出かけたサルー。しかし幼いサルーに労働は無理で、グドゥは弟を駅に置いて行ってしまう。暗くなっても帰ると約束したグドゥは戻って来ない。そこで家に戻ろうとサルーは反射的に近くに止まっている列車に乗ってしまうが、それは回送列車でサルーをのせて延々と走り続け、到着した場所は1600キロ離れたベンガル州のコルカタだった。やがてインドの田舎町で生まれ育ったサルーは言葉も通じない大都市コルカタで迷子になってしまう。


タスマニアで養父母のもと何不自由なく育ったサルーは誰にも言えない秘密を抱えていた。大学生になり、恋人ルーシーと共に参加した食事会で懐かしいインドの揚げ菓子を目にする。その赤い揚げ菓子は幼い頃食べたくても、お金がなくて口にできないものだった。

ここでサルーの心は一気にインドに戻ったように見えた。それからサルーはGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出す作業にのめり込んで行く。


ジョンとスー夫妻はサルーの後に再びインドからマントッシュという男の子を養子に迎える。養父母となったジョンとスーに懐こうと努力するサルーに反して、マントッシュは反撥を繰り返す。サルーはオーストラリアでの全く違った生活にも順応できる賢い子供だったのだ。


何はともあれ本作には大いに感動してしまった。デヴ・パテルが素晴らしい。「マリーゴールド・ホテル」シリーズではお調子者が似合っていたし、「奇蹟がくれた数式」でのシリアスな演技もとても良かった。そして本作のサルーはぴったりの役で、彼がこんなにかっこ良くてチャーミングだったなんて新しい発見かも?

そして少年時代のサニー・パワールがキュート。

実話を元に作られた映画はどうしても感動してしまう。特に母親と息子が再会するなんてドラマには超弱いのでラストは泣けてどうしようもなかった。


TOHOシネマズみゆき座にて



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# by margot2005 | 2017-04-11 22:00 | UK | Trackback(9) | Comments(4)

「ムーンライト」

Moonlight2016 USA

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内気な少年シャロンはシングルマザーのポーラとマイアミの貧困地域に暮している。麻薬中毒の母親はほぼ育児放棄で、学校では“リトル”と呼ばれて虐められている。ある日、いじめっ子に追いかけられるシャロンはフアンという男に助けられる…


シャロン(ブラック)にトレヴァンテ・ローズ。

シャロン(10代)にアシュトン・サンダーズ。

シャロン(リトル)にアレックス・ヒバート。

ケヴィンに「42 ~世界を変えた男~/2013「グローリー/明日への行進/2014」のアンドレ・ホランド。

10代のケヴィンにジャハール・ジェローム。

ポーラに「マイアミ・バイス/2006」「フェイク シティ ある男のルール/2008」「おじいさんと草原の小学校/2010」「007 スカイフォール/2013」「007 スペクター/2015」「マンデラ 自由への長い道/2013」「われらが背きし者/2016」ナオミ・ハリス。

フアンに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」マハーシャラ・アリ。

テレサにジャネール・モネイ。

監督、脚本はバリー・ジェンキンズ。


ドラマはシャロンの少年期、青年期、成人期の3つのパートに分けて描いている。

シャロンはフアンと出会って以来、彼と恋人のテレサから大切にされ、母親からは与えてもらえなかった温もりを感じ始める。しかし高校生になってもシャロンは相変わらず虐められていた。そんな中、幼い頃からの唯一の友達ケヴィンに友情以上のものを抱き始める。


自らのセクシャリティに悩むシャロンは、フアンが麻薬密売人で、その上、麻薬中毒の母親に薬を売っていたことを知り愕然となるが、大人になった時、彼も又麻薬密売人になっていた。

ラスト、シャロンはかつて唯一の友達だったケヴィンと再会する。そしてケヴィンに心の内を告白する。これってラヴ・ストーリーなのかも知れない。

映画を見る前なぜタイトルが「ムーンライト」なのか?気になっていたが...なるほど。


オスカー作品賞に輝いた作品で巷では話題になっているし、シアターも満席で期待度は増すばかり。ものすごく感動するってほどではなかったけど、小さな感動を覚えるヒューマン・ドラマだった。

オスカー助演男優賞をゲットしたマハーシャラ・アリは青年期からの出演がない。短い出演ながらフアンを好演している。ナオミ・ハリスも今迄のイメージとは全く違った役柄を力演しているし、シャロンを演じる3人の俳優たちも良かった。


TOHOシネマズ・シャンテにて



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# by margot2005 | 2017-04-08 00:12 | USA | Trackback(4) | Comments(4)