「スウィート17モンスター」

The Edge of Seventeen2016 USA

a0051234_23582205.jpg

イケてない17歳の女子高生の自己嫌悪の日々を描く青春コメディ。


ネイディーンに「トゥルー・グリット/2010「はじまりのうた/2013」「ピッチ・パーフェクト2/2015」のヘイリー・スタインフェルド。

クリスタにヘイリー・ルー・リチャードソン。

ダリアンにブレイク・ジェナー。

モナに「フェノミナン/1996「崖っぷちの男/2011」「ロスト・イン・マンハッタン 人生をもう一度/2014」のキーラ・セジウィック。

ミスター・ブルーナーに「2012/2009」「ハンガー・ゲーム シリーズ/20122015」「ファーナス/訣別の朝/2013」のウディ・ハレルソン。

アーウィンにヘイデン・セットー。

ニックにアレクサンダー・カルヴァート。

監督、脚本はケリー・フレモン・クレイグ。


親友クリスタがよりにもよってイケメンでモテモテの兄ダリアンと付き合い始めたと知り、ネイディーンはもう耐えられないほど落ち込んでしまう。クリスタはネイディーンにとってただ一人の友達だったのに…。裏切られた思いのネイディーンは“ダリアンを選ぶか私を選ぶか決めて!”とクリスタに迫る。クリスタは二人のどちらかを選ぶなんて出来っこない。クリスタに宣戦布告したネイディーンだったが、結局孤独と絶望に打ちひしがれ自暴自棄に陥ってしまう。


幼い頃に最大の理解者だった父親を亡くし母親とも兄ともうまくいっていないネイディーンは、一人ぼっちになってしまったと感じたのだ。成り行きは実に少女っぽいがネイディーンの気持ちは理解できる。

映画の主人公は高校生ながら元高校生の大人が見ても共感してしまう青春ドラマ。


はじまりのうた」でも超反抗的な女の子が似合っていたヘイリー・スタインフェルドはちょっと太めで可愛い。「トゥルー・グリット」のヘイリーが見てみたい。そしてこんなにナイスなウディ・ハレルソン初めて見た。主人公のママ、モナ役のキーラ・セジウィックもナイス・キャスティング。


高校生ネイディーンと教師ミスター・ブルーナーの関係が実にユニーク。ネイディーンにとってミスター・ブルーナーは崖っぷちの人を救う駆け込み寺的存在。ネイディーンに毒舌を浴びせられても終始冷静なミスター・ブルーナーがスゴ過ぎる。

ネイディーンが夢中になるニックと、ネイディーンに夢中のアーウィンが違い過ぎて面白い。


未亡人のママが終末に男に会いに出かけるのを“楽しんできてね!”のノリで見送る娘ネイディーン。一方で憧れの男ニックにスマホから性的なメッセージを送ってしまって焦りまくり、ミスター・ブルーナーに相談に行く生徒ネイディーン。sexに関する会話が平然と交わされる様がVeryアメリカン。


シネマカリテにて



[PR]
# by margot2005 | 2017-05-24 00:05 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「フリー・ファイアー」

Free Fire 2016 UK/フランス

a0051234_23264226.jpg

1978年のボストン。ある夜、寂れた倉庫で武器取引が行われようとしている。しかしふとしたはずみから銃撃戦が勃発!2組のギャングが生き残りをかけて闘い始める…


ヴァーノンに「特攻野郎Aチーム THE MOVIE2010」「マレフィセント/2014」のシャールト・コプリー。

オードに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「コードネームU.N.C.L.E./2015」アーミー・ハマー。

ジャスティンに「ルーム/2015」ブリー・ラーソン。

クリスに「プルートで朝食を/2005」「麦の穂をゆらす風/2006」「ダークナイト ライジング/2012」キリアン・マーフィ。

ハリーに「マクベス/2015」「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出/2015」「シング・ストリート 未来へのうた/2015」ジャック・レイナー。

マーティンに「ベルファスト71/2014」「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場/2015」バボー・シーセイ。

バーニーに「オデッセイ/2015」「奇蹟がくれた数式/2015」「ハイ・ライズ/2016」エンゾ・シレンティ。

スティーヴォに「オン・ザ・ロード/2012」「ビザンチウム/2012」「フランス組曲/2014」サム・ライリー。

フランクに「ブラック・シー/2014」「ロブスター/2015」マイケル・スマイリー。

ゴードンに「ニュー・ワールド/2005」ノア・テイラー。

監督、脚本は「ハイ・ライズ/2016」ベン・ウィートリー。


オープニングに人は銃で撃たれてもすぐには死なないと言う説明がでる。監督自らFBIの調書を片っ端から読んで結論に達したらしい。映画やTVドラマで、撃たれてすぐに死ぬのは嘘ということ。撃たれても中々死なない様子を描いているものもあるが、どうやらそれが本当らしい。

で、本作に登場する人間はマジで中々死なないのだ。“病院に連れて行ってくれ!”なんて台詞も飛び出すほど。誰も連れて行かないけど…そう、皆撃たれているから病院に連れて行く人がいない。

とにかく銃で撃たれてもあれほど死ねないって、死ぬほど、いや死ねないばかりにめちゃくちゃ苦しいのではないか!と思った次第。

「ハイ・ライズ」と本作の2本しか見ていないので何とも言えないが、監督ベン・ウィートリーは破壊が大好き!?


映画の舞台は銃を撃ちまくる寂れた倉庫のみ。ブラック・ジョークとdirty word満載のドラマ。密室の心理ドラマは多々あるけど、これほどシンプルにただ撃ち合うだけの物語って初めてかも知れない。

この映画を見ようと思ったのは大好きなキリアン・マーフィの出演に惹かれたから。キリアン・マーフィ映画をシアターで見たのは久しぶり。今後公開予定の「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦/2016」と「ダンケルク/2017」が楽しみ。


唯一の女ギャング役でブリー・ラーソンが出演。「ルーム」でアカデミー主演女優賞に輝き、いきなりメジャーな女優になった彼女がB級映画に出演していて面白い。アーミー・ハマーは身体がデカいからか貫禄たっぷり。ジャック・レイナーやサム・ライリーも冴えない男を頑張って演じている。本作は出演陣が多彩なところが一番の見所かも?そしてやはり女は強い!


新宿武蔵野館にて


[PR]
# by margot2005 | 2017-05-20 23:49 | UK | Trackback(1) | Comments(2)

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

Manchester by the Sea 2016 USA

a0051234_20082694.jpg

ボストンの住宅街で便利屋として生計をたてるリー・チャンドラー孤独で短気な性格の男。ある日、兄のジョーが心臓発作で倒れたとの知らせを受け病院に向かう…


リー・チャンドラーに「オーシャンズ13/2007」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ザ・ブリザード/2016」「トリプル9 裏切りのコード/2015」のケイシー・アフレック。

ジョー・チャンドラーに「アルゴ/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「キャロル/2015」カイル・チャンドラー。

パトリックに「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「とらわれて夏/2013」ルーカス・ヘッジズ。

ランディに「フランス組曲/2014」ミシェル・ウィリアムズ。

ジョージに「最高の人生のはじめ方/2012」「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/2015」のC・J・ウィルソン。

エリーズ・チャンドラーに「ベティ・ペイジ/2005」「3時10分、決断のとき/2007」のグレッチェン・モル。

ジェフリーに「いとしい人/2007」マシュー・ブロデリック。

監督、脚本は「マーガレット/2011」のケネス・ロナーガン。


リーは兄ジョーが倒れたとの報告を受けて故郷マンチェスター・バイ・ザ・シーに戻るが、彼は既に帰らぬ人となっていた。医師やジョーの友人ジョージと葬儀の相談をした後、アイスホッケーの練習試合をしているジョーの息子パトリックを迎えに行く。そして弁護士からパトリックの後見人にリーが選ばれていたことを知らされる。


後見人になるには未成年の甥パトリックを引き取らなくてはならない。しかしリーはマンチェスター・バイ・ザ・シーに住むことはできないのでボストンで一緒に暮らそうと考える。一方でパトリックは学校を変わることも友人と別れることも考えられない。やがてリーは決断を下す。

“今のアパートじゃ狭いから部屋を探している”なぜ?”と聞くパトリックに”おまえが訪ねてくるかもしれないから…”と答えるリー。あの会話からパトリックを愛しているリーの気持ちが伝わってきて、とても素敵なシーンだった。続くエンディング…ボートに乗って釣り糸を垂れる二人の姿に引込まれた。


ドラマではたくさんの死”が描かれ、主人公は深い悲しみを抱えているが、見ているものはそれほど辛くはない。それは所々に織り込まれるちょっとしたユーモアがあるから...。

冬の穏やかな海、道路には雪があり、空は澄んでいる。そんな映像はとても美しかった。


アカデミー主演男優賞をゲットしたケイシー・アフレックの演技は想像以上に素晴らしかった。アカデミー賞の授賞式で、弟ケイシーが主演男優賞に輝いたことを兄のベンが自分のことの様に喜び、ハグをし祝福のキスをしていたシーンがとても感動的だったことを思い出す。やっぱりベンよりケイシーの方が演技派?


本作の予告編はシアターで何度も、何度も繰り返し見た。リーとランディが交わす会話から、この二人はとてつもない悲しみを味わったのだと伝わってくる。映画を見て想像以上に過酷な出来事を体験した二人に驚いた。

ミニシアター公開がちょっと寂しい。


ケイシー・アフレック映画は殆どwowowで鑑賞。「ゴーン・ベイビー・ゴーン/2007」「セインツ -約束の果て-/2013」「ファーナス/訣別の朝/2013」とか見たけど印象に残った映画はない。記憶に残ったのはシアターで見た「ジェシー・ジェームズの暗殺」くらい。でもこの映画でケイシー・アフレックの印象は深く残るに違いない。


シネスイッチ銀座にて



[PR]
# by margot2005 | 2017-05-17 20:39 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(4)

「僕とカミンスキーの旅」

Ich und Kaminski…akaMe and Kaminski2015 ドイツ/ベルギー

a0051234_17312505.jpg

スイスの山奥で隠遁生活を送る天才画家マヌエル・カミンスキーはマティスの弟子でピカソの友人。60年代のポップ・アート時代にN.Y.盲目の画家として脚光を浴びたが、突如表舞台から姿を消したため、伝説的な人物となっていた。

一方で31歳の自称美術評論家のゼバスティアン・ツェルナーは金と名声欲しさにカミンスキーのセンセーショナルな伝記を書こうとインタビューを申し込む...


ゼバスティアン・ツェルナーに「二ツ星の料理人/2015」ダニエル・ブリュール。

マヌエル・カミンスキーに「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「007/慰めの報酬/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「メランコリア/2011」「007 スペクター/2015」イェスパー・クリステンセン。

ミリアム・カミンスキーに「100歳の少年と12通の手紙/2009」「サンローラン/2014」アミラ・カサール。

カール・ルートヴィヒに「ホーリー・モーターズ/2012」ドニ・ラヴァン。

テレーゼ・レッシングに「永遠のこどもたち/2007」「みんなで一緒に暮らしたら/2011」ジェラルディン・チャップリン。

監督、脚本、製作は「グッバイ、レーニン!/2003」のヴォルフガング・ベッカー。


ある日、ゼバスティアンはスイスの山奥にあるカミンスキーの屋敷を訪問する。彼は傲慢な男で、強引にカミンスキーに取り入ろうとするが娘のミリアムに阻止される。しかしめげない男ゼバスティアンは家政婦に賄賂を渡してカミンスキーの屋敷を物色し始める。やがてカミンスキーを連れ出すため、老人がかつて愛したテレーゼに会わせてやると理由をつけ車で旅に出る。


実在の人物ではないカミンスキーが、ピカソやダリそしてアンディ・ウォーホールと交流があったように描いていて面白い。スクリーンに映し出されるThe Beatlesやモハメド・アリたち有名人との60年代の合成写真はほんもののように映る。ゼバスティアンとその恋人が描かれたアンディ・ウォーホールの絵画があったり、ゼバスティアンが盗み出したカミンスキーの自画像、そしてラスト近くで、カミンスキーの姿を絵に描いてダブらせたり...と全て絵画はFakeながらとても美しくて素晴らしかった。

傲慢な31歳の青年と、一筋縄ではいかない85歳の老人のロード・ムービーは何とも奇想天外で、大人の寓話と書いている記事に納得する


007シリーズでミスター・ホワイト役のイェスパー・クリステンセンが特殊メイクで85歳の老人を演じている。ジェラルディン・チャップリンってまだ70過ぎなのに80代の老婆のようにシワだらけ。あれも特殊メイク?車泥棒カール役で数シーンにしか登場しないドニ・ラヴァンの存在感はさすが。ダニエル・ブリュール傲慢な男が似合う似合う。

関東(都内)では恵比寿でしか上映していないのに、奇想天外な映画だからかGWが終わったからか、上映2週目なのにシアターはガラガラだった(ウイークディの夕方の回)。


恵比寿ガーデンシネマにて



[PR]
# by margot2005 | 2017-05-14 19:40 | ドイツ | Trackback(1) | Comments(0)

「はじまりへの旅」

Captain Fantastic2016 USA

a0051234_22013507.jpg
普通じゃない奇妙な一家が織りなすヒューマン・コメディ。

ベンに「約束の地/2014」ヴィゴ・モーテンセン。

ジャックに「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2012」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」フランク・ランジェラ。

ハーパーに「ホリデイ/2006」「LIFE!/ライフ/2013」「マイ・ファニー・レディ/2014」キャスリン・ハーン。

デイヴに「サンシャイン・クリーニング/2008」「ダラス・バイヤーズ・クラブ/2013」スティーヴ・ザーン。

ボウドヴァン(ボウ)に「ディファイアンス/2008」「サンシャイン/歌声が響く街/2013」「パレードへようこそ/2014」ジョージ・マッケイ。

キーラーにサマンサ・イズラー。

ヴェスパーにアナリース・バッソ。

レリアンに「虹蛇と眠る女/2015」のニコラス・ハミルトン。

サージにシュリー・クルックス。

ナイにチャーリー・ショットウェル。

監督、脚本は「フェイス/オフ/1997」「 アビエイター/2004」の俳優マット・ロス。


見てから随分と日にちがたってしまってレビューを書くのはやめようかと思いながらシアターをチェックしていたら今だ上映中。4/1に公開され既に1ヶ月以上上映している。ヴィゴ主演なので人気あるのかな?

私はヴィゴ・モーテンセンの熱烈なファンではないが、独特の魅力を放つ俳優だからか彼にはファンが多い。オスカーにノミネートされたちょっと変なオヤジ役が実に似合う。


ベン一家は文明から閉ざされた大自然の山奥に住み、生活は自給自足で子供たちは学校へは通わず父親が教師。ベンはアメリカ合衆国の哲学者(言語哲学者、社会哲学者、論理学者でもある)ノーム・チョムスキーの信奉者で文武両道に優れた才能を持つ男。

野生動物を獲って食べることはあってもハンバーガーを食べたことがない。恋愛は本で学んだが異性との接し方は知らない。全くもって普通じゃない子供たちが父親に連れられて山奥から都会へとやって来る。


亡くなった母レスリーの葬儀に出席するため、山奥から2400km離れたニューメキシコに自家用バスに乗ってやって来た一家は、ベンの妹夫婦デイヴとハーパー家に滞在する。彼らの息子たちは変な?ベンの子供たちに興味しんしん。そして子供たちは従兄弟のTVゲームに興味しんしん。違和感ありまくりのベン一家は妹夫婦の家の庭に一泊して去って行く。


やがて一般常識からかけ離れた思想を持つベンは、折り合いが悪い彼女の父親ジャックと対決することになる。ジャックはこのままでは子供たちが社会に全く順応できないで大人になってしまうと、変人の父親に育てられる彼らが心配でならない。結局ベンはジャックに諭され子供たちを祖父母に預けようと決心するが...結末は素敵だった。


ボウがハーバート大学やイエール大学からの誘いを断ってアフリカのナミビアに行くあたりはやはり蛙の子は蛙かも?

仏教徒だったレスリーをキリスト教の教会から救い出す件はちょっとやり過ぎ?墓を掘るなんてありえない!やはりこの一家は奇妙!

原タイトルの“Captain Fantastic”がナイス。


ヒューマントラストシネマ有楽町にて



[PR]
# by margot2005 | 2017-05-12 22:28 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「カフェ・ソサエティ」

Café Society 2016 USA

a0051234_23143792.jpg
a0051234_23142824.jpg

1930年代のハリウッド。ある日、業界の大物エージェントのフィルはニューヨークに住む姉ローズからの電話を受け、次男のボビーがハリウッドで働きたいと言っているので面倒をみてやってくれないかと頼まれる。ハリウッドにやって来たボビーは叔父のフィルから秘書のヴォニーを紹介され一目惚れしてしまう...


ローズに「いちご白書/1970」のジーニー・バーリン。

フィルに「リトル・ミス・サンシャイン/2008」「ゲットスマート/2008」「フォックスキャッチャー/2014「マネー・ショート 華麗なる大逆転/2015」のスティーヴ・カレル。

ボビーに「ハンティング・パーティ/2007」「ソーシャル・ネットワーク/2010」「ローマでアモーレ/2012」「エージェント・ウルトラ/2015」のジェシー・アイゼンバーグ。

ヴェロニカに「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「50歳の恋愛白書/2009」「ザ・タウン/2010」「野蛮なやつら/SAVAGES/2012」「アデライン、100年目の恋/2015」「ロスト・バケーション/2016」のブレイク・ライヴリー。

ヴェロニカ(ヴォニー)に「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」「オン・ザ・ロード/2012」「アリスのままで/2014」「アクトレス ~女たちの舞台~/2014」クリステン・スチュワート。

ラッド「スーパーマン・リターンズ/2006」「ブロークン・イングリッシュ/2007」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」「教授のおかしな妄想殺人/2015」パーカー・ポージー。

ベンに「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~/2014」「ブラック・スキャンダル/2015」「ダーク・プレイス/2015」コリー・ストール。

マーティに「ホビット シリーズ/20122014「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」のケン・ストット。

監督、脚本は「教授のおかしな妄想殺人/2015」ウディ・アレン。


ハリウッドの街を案内してくれたヴォニーにすっかり心奪われたボビーは恋心を打ち明けるが残念なことに彼女には恋人がいた。謎の恋人の存在は気になるがヴォニーを忘れることもできない。しかし紆余曲折の末ヴォニーと別れたボビーはニューヨークへ戻ってくる。ギャングの兄ベンが経営するナイトクラブで働き始めたボビーはやがて支配人となりクラブは大反響を呼ぶ。そんな折、ヴェロニカという名前の美しい女性と出会い恋に落ちる。


ヴォニーはヴェロニカのニックネーム。美しい二人のヴェロニカの間を彷徨うモテモテのボビー。あの切ないラストの続きは?


「教授のおかしな妄想殺人」が全く面白くなかったので期待しないで見に行ったところ中々面白くて大満足。単なる恋愛映画で終わらないところがウディ・アレン流。

ユダヤ人、ギャング、殺し屋、ジャズ、そしてハリウッドとNYのナイトクラブなんて正にウディ・アレンの世界!で、映画を楽しむことができた。


30年代のハリウッド・セレヴのゴージャスな邸宅や衣装を見ているだけでも楽しめる。

ヴォニーのフェミニンと言うのか、ガーリーっぽいファッションがとても素敵。クリステン・スチュワートが上手く着こなして似合っている。そしてブレイク・ライヴリーにはゴージャスなシャネルが似合う。

時折ヘブライ語でぶつくさ言うユダヤ人一家のママ、ローズと、ギャングのベンの存在が何となくアレン映画を盛り上げているような気がした。


TOHOシネマズ みゆき座にて



[PR]
# by margot2005 | 2017-05-11 00:02 | USA | Trackback(4) | Comments(4)

イタリア映画祭2017...「どうってことないさ」

Che vuoi che sia2016 イタリア

a0051234_00281601.jpg
a0051234_00244054.jpg
a0051234_00173281.jpg

酔った勢いでsex動画をネットで公開すると投稿してしまったクラウディオとアンナのカップル。果たして結果は?


監督、出演(クラウディオ)に「おとなの事情/2016」「いつだってやめられる-マスタークラス/2017」エドアルド・レオ。

アンナに「おとなの事情」のアンナ・フォリエッタ。

アンナの義理のおじフランコに「南部のささやかな商売/2013」ロッコ・パパレオ。


ミラノに住むエンジニアのクラウディオと数学教師のアンナは愛しあってはいるが、金銭的不安から子作りに踏切れないでいる。そしてクラウディオが新ビジネスを立ち上げるのにもお金がいる。そんなある夜パーティに出かけた二人はすっかり酔っぱらってしまって、資金が集まれば見返りに自分たちのsex動画を投稿するという宣言動画を撮り、サイトに投稿してしまう。翌朝シラフに戻った二人は投稿の削除を試みるが時既に遅し。あっという間に動画は広がり、企画が評判を呼んで資金額はふくれあがるばかり。


何度も何度も削除のメールを送るが企画は消えない。ついに二人は実行せざるをえなくなってしまう。究極の私生活を売りにするアイデアにメディアも注目しTV出演するまでになった二人は一躍時の人となる。

で、結果は?土壇場になって無理!できない!と言い出したのはアンナ。企画は中止となり二人の関係も危機を迎える。

本作はコメディなのだけどあまり笑えない。大変なことをしでかしてしまったと焦りまくるクラウディオの顔がホラーっぽくて可笑しかったけど

今の時代のドラマだなぁと感心した。


有楽町朝日ホールにて


[PR]
# by margot2005 | 2017-05-10 00:43 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「甘き人生」

Fai bei sogni…akaSweet Dreams2016 イタリア/フランス

a0051234_22381603.png
a0051234_22373029.jpg
a0051234_22374255.jpg
a0051234_22380563.png

母を失った男の魂の喪失と再生の物語。


マッシモに「おとなの事情/2016」ヴァレリオ・マスタンドレア。

マッシモ(幼少期)にニコロ・カブラス。

マッシモ(青春期)にダリオ・ダル・ペーロ。

エリーザに「シークレット・オブ・モンスター/2015」ベレニス・ベジョ。

マッシモの父にグイド・カプリーノ。

マッシモの母にバルバラ・ロンキ。

マッシモ(青春期)の友人エンリコにディラン・フェッラリオ。

エンリコの母に「ヴィオレット-ある作家の肖像-/2013」エマニュエル・ドゥヴォス。

大富豪アトスに「人間の値打ち/2013」ファブリツィオ・ジフーニ。

監督は「母の微笑/2002」「夜よこんにちは/2003「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「眠れる美女/2012のマルコ・ベロッキオ。


トリノに住む9歳のマッシモは地元のサッカーチーム、トリノの大ファン。ある夜、大好きな母がお休みのキスをした後、帰らぬ人となる。やがて父親に連れられて教会へ行き、神父から母の死を告げられるがマッシモは彼女の死を受け入れることができない。そして母の死因を知らないまま大人に成長する。


母の死はマッシモの人生にずっと影を落とし続けていた。ある時、マッシモは呼吸が苦しくなって病院で診察を受け、担当した女性医師のエリーザに惹かれてしまう。母は心筋梗塞で亡くなったとエリーザに告げるが、彼女の返答から母の死因に疑問を抱くようになる。

終盤で母の死因が明かされる。“逝かせてあげなさい。”というエリーザの言葉が胸に染みる。


原作はトリノ生まれのジャーナリスト、マッシモ・グラメッリーニの書いたベストセラー小説。

ドラマは60年代から90年代にかけて描かれる。

ジャーナリストであるマッシモが政治記者時代に取材した政界の構造汚職と検察による汚職捜査や、サラエヴォで取材したボスニア・ヘルツェゴビナの紛争などが描かれることでマッシモの新聞記者としての経歴をたどることができる。そしてスクリーンにサッカーの試合中継がたびたび流れるのはマッシモが一時期スポーツ記者だったから...。60年代に流行ったMusic&ツイストが懐かしい。

ある時、“母を愛せない”と悩む中年男の人生相談投稿に答えるマッシモ。彼は母を亡くした男で、自身の経験を綴った投稿が大評判を呼ぶエピソードはとっても素敵だった。


大人のマッシモを演じるヴァレリオ・マスタンドレアがスゴく良かった。彼のこのようなキャラは初めて見たかも知れない。

出番は少ないながらフランス人女優エマニュエル・ドゥヴォスの存在感は圧倒的。

マッシモに癒しを与えるエリーザ役のベレニス・ベジョも良かったな。


有楽町朝日ホールにて


[PR]
# by margot2005 | 2017-05-09 22:50 | 映画祭 | Trackback(2) | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「君が望むものはすべて」

Tutto quello che vuoi2017 イタリア

a0051234_00333753.jpg

何一つ接点のない老人と若者が出会い友情を育んでいくヒューマン・コメディ。


ジョルジュに「死刑台のメロディ/1971:監督、脚本」のジュリアーノ・モンタルド。

アレッサンドロにアンドレア・カルペンツァーノ。

クラウディアに「昼下がり、ローマの恋/2011」「海と大陸/2011」ドナテッラ・フィノッキアーロ。

リッカルドにアルトゥーロ・ブルーニ。

アレッサンドロの父親ステファノにアントニオ・ジェラルディ。

監督は「ブルーノのしあわせガイド/2011」フランチェスコ・ブルーニ。


ローマの下町に住む22歳のアレッサンドロは定職もなく父親に養われている。ある日、仲間たちと喧嘩騒ぎを起こし警察沙汰となる。業を煮やした父親はぶらぶらしているアレッサンドロに仕事を見つけてくる。それはアルツハイマー病を抱える85歳の老人ジョルジュの散歩の相手をすることだった。


ピアスもタトゥーも俺が金を出している!と父親に言われるアレッサンドロはいわゆるNEETで仲間たちも皆遊び人。ジョルジュは過去に数々の文学賞を受賞し、大きな名声を得た詩人だったが今では世間からも忘れ去られ、隠遁生活を送る日々。老人相手はいやいやだったが、アレッサンドロは次第に彼の詩や人柄に惹かれるようになる。


ある日、アレッサンドロは部屋の壁一面に書かれたジュルジュの詩を見つける。そして詩と詩の間に十字架の絵も書かれていた。アルツハイマー病のジョルジュは時折ワケのわからないことを言い出す。それは第二次世界大戦下の従軍兵士時代のことでアメリカ兵士の逃亡や贈り物の話が続き、アレッサンドロはジョルジュの奇妙な話に好奇心を刺激される。やがて詩と十字架の絵を手掛かりに宝探しを決行し、仲間を引き連れてジョルジュと共にトスカーナへと向かう。


タイトルの”君が望むものはすべて”は詩に書かれた言葉。

孤独な老人と愛に飢えた青年が心を通わす物語でとっても見応えがあった。しかしながら仲間のリッカルドのママのクラウディアにぞっこんのアレッサンドロはやはりマザコン?

主演のアレッサンドロを演じたアンドレア・カルペンツァーノはキュートなだけではなく演技も素晴らしかった。


有楽町朝日ホールにて


[PR]
# by margot2005 | 2017-05-08 00:43 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2017...「ピューマ」

Piuma2016 イタリア

a0051234_22591717.jpg

子供を産むことを巡るフェッラとカテとその家族の9ヶ月の物語。仕事も家もない二人の決断は?


フェッラにルイジ・フェデーレ。

カテにブル・ヨシミ。

フェッラの母親カルラに「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」「自由に乾杯!2013」ミケーラ・チェスコ。

フェッラの父親フランコにセルジョ・ピエラッティーニ。

カテの父親アルフレードにフランチェスコ・コレッラ。

リーノおじいさんにブルーノ・スクエッリャ。

ステッラにフランチェスカ・トゥッリーニ。

監督はロアン・ジョンソン。


高校生のフェッラとカテは妊娠をきっかけにそれぞれの家を出るが、結局住むところがなくてフェッラの実家に居候することになる。卒業試験を終えたら友人たちと旅行に出かけようと計画していたがそれも叶わなくなってしまう。子供が生まれても育てて行けるのか?と不安が募るが前向きに生きて行こうと頑張る二人。しかし無計画な二人が気がかりなフェッラの両親は互いの意見が食い違い喧嘩ばかりしている。


現代のイタリアでは子供を持つことは人生の新しいスタートではなく、今までの暮らしの終わりを意味する。まるで人生が終わってしまうかのように感じるのだと監督は語る。それをテーマにした本作はコメディ仕立てで中々面白かった。

映画の背景にはパステル・カラーが多く使われ、主人公のカップルが混乱を極める世界の頭上(ローマのビルの谷間)ををすいすいと泳いで行ったり、風呂に浮かべるプラスティックのアヒルをメタファーに使って大量に海に浮かばせ、荒波にも流されまいと踏ん張る姿が面白い。


タイトルはてっきり動物のピューマだとばかり思っていたらイタリア語で羽という意味で、このような名前の子供はやはり珍しいらしい。

多数のオーディションの中から選ばれたフェッラ役のルイジ・フェデーレが素晴らしい。


有楽町朝日ホールにて



[PR]
# by margot2005 | 2017-05-06 23:07 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)