クリスマスは終わったが...素敵なクリスマス映画...「もうひとつのメリー・クリスマス」

「Comfort and Joy」2002年作、アメリカのTV映画。監督はマギー・グリーンウォルド。出演俳優はほとんど観たことのない人ばかりだが、これが中々のgood movieというのか、最近観た「NOEL」にも奇跡が描かれていたが、これもしかり...ニコラス・ケイジとティア・レオーニの「天使のくれた時間/2000」の女性版。
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ニューヨークに住む独身のキャリア・ウーマン、ジェーン(ナンシー・マッキオン)は、忙しい中、イヴぎりぎりにクリスマス・プレゼントを買い求め、恋人のリチャード(グラント・ニッコールズ)と寿司のランチを済ませ、職場に直行。その前に、親友アリソン(マリア・ヘレーラ)から“このままの人生で良いの?家庭を持つことも又違った人生よ!”と諭されていた。仕事関係のパーテイに出席するため、雪道に車を走らせるジェーン...しかし地図に夢中で対向車とぶつかる寸前、ハンドルはスピンし...。
そしてここでタイム・トリップし、10年の歳月が流れる。ジェーンの車に駆け寄り、ドア越しに現れた男は、夫と名乗るサム(スティーヴン・エクホルド)...。
ジェーンは夫だけではなく、二人の子持ちのコネチカット在住abasanであった。

最初、ジェーン演じるマッキオンが、デザイナーズ・ブランド(多分)の洋服に、雪の中なのにピン・ヒール...この装いがなんか似合わないと思ったら、やはりというか...10年後のトレーナーにダサイ、スカートが似合う、似合う!
「天使のくれた時間」でも、演じるニコラス、ビジネス・スーツより、oyajiセーターの方が似合っていたと記憶する。夫サムを演じるスティーヴン・エクホルドが、誰かに似ていると思ったら...コリン・ファース似でナイスであった。
ハート・ウオーミング・ファンタジー・ストーリーは、ホント心を和ませてくれる...出演者かなり地味めだが素敵な映画。
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# by margot2005 | 2005-12-26 02:05 | USA | Trackback | Comments(0)

イザベル・アジャーニ...「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)」/「ボン・ヴォヤージュ」

a0051234_2230173.jpg「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)/イザベル・アジャーニの惑い」
「Adolphe de Benjamin Constant 」2002 フランス
第11回(2003)横浜フランス映画祭クロージング作品。
18世紀スイス生まれの小説家バンジャマン・コンスタンスの自伝的小説“アドルフ”の映画化。
主演のイザベル・アジャーニ「王妃マルゴ/1994」は、この映画を作りたく熱望したという。ヒロイン、エレオノールは設定では30代で、イザベルは40代であるが違和感なし。
20才を過ぎた息子がいるイザベルのクール・ビューティと若さには脱帽である。
アドルフ役のスタニスラス・メラールは、この映画共演でイザベルの一時の恋人(愛人)となった。
映画祭で観た時、メラールが現れて“イザベルはとっても日本が好きです!でも仕事のため、ここに来る事が出来なかったと残念がってました。”とリップ・サーヴィスしていたのを思い出した。監督、脚本はブノア・ジャコー「トスカ/2001」。
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貴族の愛人であるエレオノール(アジャーニ)には幼い子供がいる。ある日自宅で催されたパーテイにリッチな若い貴族アドルフ(メラール)が現れる。アドルフはからかい半分でエレオノールを誘惑しようとする。その誘惑に簡単に乗るエレオノールではなかったが...男と女...それも若く将来を嘱望された男と、子持ちの年上の女の恋...実るはずがない...これは究極の悲恋物語である。フランス映画お得意の、不倫に身を焦がすヒロイン...イザベル、終盤では「王妃マルゴ」ばりの形相である。この作品は男にすがりつく哀れな女性役で、生のイザベルはきっと男を手玉にとって生きて来ただろうが...??哀れな(この時代、女は職業に就けないので、誰かに囲われるしか手だては無い)女性を素晴らしく演じている所があっぱれである。イザベルは激しい役が似合う。激しくないヒロインを演じた事はないかもしれない。確かにワンパターン演技だが、フランス本国ではイザベルは特別な存在の女優であるらしい。
アドルフの友人役(上写真)で「ルパン/2004」「ロシアン・ドールズ/2004」のロマン・デユリスが出演している。
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a0051234_22334614.jpg「ヴォン・ヴォヤージュ」「Bon voyage 」2003 フランス
主演はイザベルであるが、群像劇なのでいろいろな人物が登場する。女優ヴィヴィアンヌにイザベル・アジャーニ、大臣ボーフォールにジェラール・ドパルデュー「シラノ・ド・ベルジュラック/1990」、ヴィヴィアンヌが愛する、幼なじみの小説家フレデリクにグレゴリ・デランジェール「灯台守の恋/2004」。他にイヴァン・アタル「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」、ピーター・コヨーテ「ファム・ファタール/2002」etc.監督、脚本はジャン・ポール・ラプノー「シラノ・ド・ベルジュラック/1990」。
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第二次世界大戦の最中、舞台はパリ。人気女優ヴィヴィアンヌ(アジャーニ)は、彼女にひつこく言寄る男を誤って殺してしまう。ヴィヴィアンヌは幼なじみのフレデリク(デランジェール)に助けを求める。フレデリクはヴィヴィアンヌの頼みを断れるはずもなく、死んだ男を運ぶことになるが、途中、車の事故を起こし逮捕される。ドイツ、ナチスの侵攻によってパリは陥落した。フレデリクの事が気になりながらも、大臣(ドパルデュー)の手を借りボルドーへと脱出するヴィヴィアンヌ。フレデリクも戦争のどさくさで刑務所を脱走、ヴィヴィアンヌの後を追う。
 ちょっとコメディ・タッチの、面白い映画であり、あんまりフランスぽくはないなと感じた。ドパルデューもイザベルもぴったりの役。この映画で“セザール賞/有望若手男優賞”(このような賞があるのだ...)をゲットしたグレゴリ・デランジェールが素敵!
男を手玉にとるわがまま女優役のイザベルが似合い過ぎ!今年50才のアジャーニだが、ホントに若い!
イザベルがオマー・シャリフ主演「エイヴラハムおじさんとコーランの花たち/2003」にブロンドのウイッグをつけた女優役でワン・シーン出演しているのには驚いた。
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# by margot2005 | 2005-12-21 23:38 | フランス | Trackback(8) | Comments(8)

「NOEL/ノエル」

a0051234_131994.jpg「NOEL」2004 USA
東京国際映画祭(2005)上映作品
舞台はニューヨーク、クリスマス・イヴ。
素敵な人間模様を描いたヒューマン・ドラマ。
主演ローズにオスカー女優「デッドマン・ウオーキング/1995」のスーザン・サランドン。
偶然に彼女と知り合うことになるニーナにペネロペ・クルス「赤いアモーレ/2004」。
ニーナのフィアンセ、マイクにポール・ウオーカー「タイム・ライン/2003」。
そして老人役でアラン・アーキン「ガタカ/1997」が出演している。
アンクレジットでロビン・ウイリアムスが出演している...なぜにアンクレジットにしたのか?謎??監督は俳優のチャズ・パルミンテリ「ユージュアル・サスペクツ/1995」で、これは彼の初監督作品。
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母親の看病で病院通いのローズ(サランドン)は離婚歴ありの中年女性。ふとした事で知り合ったニーナ(クルス)はフィアンセ、マイクの嫉妬深い愛にがんじがらめで息も出来ない。マイクはコーヒー・ショップのウエイター、アーティ(アーキン)に「君は妻の生まれ変わりだ!」と告げられ困惑する。
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サランドンはとてもパワフルな女優だ。この人大好き!サランドンの映画を観ると、彼女から元気をもらえるような気がする。「アルフィー」ではゴージャスなマダムの役だったが、この作品では看病に疲れた、独身の中年女性の哀しみが実に良く出ている。
ペネロペはキュートな役柄でとても可愛いが、この映画ではペネロペじゃなくともOK!?かもって感じ。
ポール・ウオーカーの映画は何本か観ているが「タイム・ライン」の彼しか記憶にない。これではNYPDの警官で、もてそうな、素敵な男の役だが...なんか華がないというか...。でもこのポールの地味めが、この映画では良いのかもしれない。とりあえず、サランドン映画なので...。
とにかくクリスチャンにとってクリスマス・イヴというのはとても大切な日で、必ず家族か、友人と一緒に過ごす特別の日のようだ。一人で過ごすのは、もうとんでもないくらい具合の悪いことのようである。
この映画を観てもしかり...。「リトル・ブッダ/1993」や「セヴン・イヤーズ・イン・チベット/1997」にも描かれている、転生(リーインカーネーション)の話も登場し、そういやイエスのお誕生日なんだと納得。全編を通じてクリスマス・ソングが流れて雰囲気はばっちりである。雪の舞い落ちるクリスマスのニューヨーク...b b b beautiful!! 行、行、行きたい!!!と言う事で、あの景色を見ることが出来ただけでも満足であった...私的に。
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# by margot2005 | 2005-12-19 02:03 | MINI THEATER | Trackback(24) | Comments(4)

「SAYURI」

a0051234_2281477.jpg「Memoirs of a Geisha 」2005 USA
製作は、スティーヴン・スピルバーグ、監督はロヴ・マーシャル。原作はアーサー・ゴールデンの“Memoirs of a Geisha”。
ほとんど邦画は観ないのだが、とりあえずハリウッド映画なので観た。ここでちょっと難癖...まずキャスティングから...ヒロインのチャン・ツィイーを始めとして、ミシェル・ヨー、コン・リーは日本人ではないよぅ!であり...唯一の日本人である工藤夕貴も、悪いがゲイシャは似合わないのである(まぁ仕方ないが...)。そして、チャン、ミシェル、コン、3女性の着物がどうも...やはり日本人じゃないのね?のノリで、プロのゲイシャさんがこの映画観たら少々幻滅感じるかなと?思ったが、これはハリウッド映画、世界中に配給されて、着物の着付けなど知らない人々が多々観るのだから、まぁ仕方ないかな?と思った次第。しかし、ただ一人、置屋の女将、ミセス・新田役の桃井かおりさぁ〜ん!!素晴らしかったです!!!もうマジで存在感あり!...渡辺謙は言うまでもなく...役所広司も素晴らしい配役だと思った。でも、でも、やはり桃井かおり...彼女が素晴らしかった!!
なんだかんだ言いながら、ラストはちょっぴり感動してうるうるしてしまった。日本人でない人がゲイシャを演じて、着物の着付けも変?なのだけど、なぜか?物語に吸い込まれてしまったのは、全員が英語で喋っているから現実っぽくなく、おとぎ話のようで、変な?ところが脱ぐい去られたような、そんな気がしてならなかった。
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寒村の貧乏な家に生まれた少女二人、妹千代(大後寿々花)は置屋へ、姉の佐津(サマンサ・フターマン)は女郎屋へと、売られて行く。ここでこの映画の舞台は“都”と字幕にでるのだが、この都は京都のことである。後に千代が亀岡(京都の田舎)に疎開したり、大阪にある工場が危機に瀕しているとかのくだりがでてくるので...。
置屋の女将(桃井)に引き取られた千代は、下働きの女中となり、売れっ子ゲイシャの初桃(リー)に虐め抜かれる。けなげにも耐える千代。ある日置屋から抜け出した千代は会長(渡辺)と運命の出会いをする。姉佐津と再会し、“一緒に逃げよう!”の言葉も空しく、千代は置屋で毎日犬のように働かねばならなかった。両親が亡くなった事を知り、ようやく自分の置かれた立場を理解した千代は、自分も立派なゲイシャになれるよう心に誓う。15歳で花街デビューを飾った千代は“さゆり”と命名され本物のゲイシャとなる。
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さゆりのデビューに手をかす豆葉にミッシェル・ヨー。ゲイシャ嫌いだが、さゆりには魅せられる実業家、延役に役所広司。工藤夕貴は同じ置屋で、千代と一緒にゲイシャを目指し、先にデビューを飾るおかぼ役。
千代役の少女、大後寿々花がけなげで可愛くって演技がうまい!千代と佐津の父親役をMAKOが演じている。ミッシェル・ヨーは「トゥモロー・ネヴァー・ダイ/1997」でのピアース・ブロスナンのボンド・ガールのイメージがあったが、結構素敵な姐さんであった。でも一番の突っ込みはチャン・ツィイーのダンス(踊り)...とても素晴らしいのだが、「ラヴァーズ/2004」の場面とかぶって困った...そして、中国、マレーシア出身の3女性の帯の位置が余りにも高くて...着物って胴長の日本人(現在はそうでもない)に合わせた衣類なので、足が短く見える。それがいやだったのかお3人さん!?
ヨーヨー・マのチェロが物語を盛り上げている。
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# by margot2005 | 2005-12-14 23:04 | USA | Trackback(46) | Comments(18)

「抱擁」

a0051234_0561619.jpg「Possession」2001 USA/UK
英国ブッカー賞受賞A・S・バイアットの有名小説"Possession"が原作との事だが、この作品知らなかった。バイアットは女性である。映画を観ただけで、きっときめ細かな小説なんだろうなぁ?と読んでみたくなる。脚本はディヴィッド・ヘンリー・ホアン。
製作はバリー・レヴィンソン「レインマン/1988、スリーパーズ/1996」とそのパートナー。
監督は「ベティ・サイズモア/2000」のニール・ラビュート。
「ベティ・サイズモア」に出演していたアーロン・エッカートを監督自ら抜擢したというが、「ベティ・サイズモア」のアーロンは印象に薄い...
ヒロインのグィネス・パルトロウは“存在感のある女優!”との監督のコメントだが、私的にはあんまり賛成したくない。
グィネスってブラッド・ピットを振ってから、アクトレスとしては成功したが...彼女のファンているのかな???
お気に入りのUK俳優ジェレミー・ノーサム「エマ/1996、金色の嘘/2000」が出ているのでますます映画は堪能できた。ジェレミーの相手役は「高慢と偏見/1995」
のジェニファー・エール 。ジェニファーがgood!

ヴィクトリア朝時代(1850年代)の著名な詩人ランドルフ・ヘンリー・アッシュ&クリスタベル・ラモット。彼らの現代の研究者であるモード&ローランド。それぞれ二人が、それぞれの時代に登場して交差しながら物語は進行していく。とても素晴らしい!ラヴ・ロマンス。映画の中の、ヨークシャー・ホイットビー(UKの中東部、マンチェスターの北東に位置する)の緑と海岸が美しい!!!
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ロンドンでランドルフ・ヘンリー・アッシュ(ノーサム)没後100年を記念する展覧会が催されていた。彼は19世紀に活躍した桂冠詩人。アメリカ人のローランド(エッカート)はアッシュの研究のためロンドンに来ていた。ローランドはロンドン図書館でアッシュの蔵書の中に手紙が挟んであるのに気づいた。アッシュは妻一筋人間だったにも関わらず、恋文が存在するとはなぜなのか?思わずその手紙を鞄に入れてしまったローランド...。彼はアッシュが、やはり詩人であるクリスタベル・ラモット(エール)に宛てた手紙ではないかと思いつく。
その後ラモット研究家のモード(パルトロウ)に会い、この謎を解き明かそうと提案し、二人で調査を始めることになる。
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「女たちとの会話/カンバセイションズ/2005」のアーロンがとっても素敵だったので、この映画は是非観てみたかった。主演はグィネスなので、ちょっとひいたのだが、ヴィクトリア朝時代のジェレミー、ジェニファーが素晴らしく、super級に好みの古典(17〜19世紀)もので、舞台はUK...うっとりであった。ジェレミー・ノーサムはホント似合う時代物。ジェニファーはアメリカ人だが、英国人っぽい雰囲気の持ち主でぴったり。さすがトニー賞女優である。グィネスはいろんなパターンの役を演じるが、この作品でも「スライディング・ドア/1998」のグイネスって感じで...監督がベタ褒めなのは、やはりハリウッドの大物女優であるためか!?アーロン観たさで観た作品なのだが...アーロンそっちのけで映画を堪能する事が出来た。sorryアーロン!
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# by margot2005 | 2005-12-12 01:23 | USA | Trackback(3) | Comments(6)

ガエル・ガルシア・ベルナル...「ヴエノスアイレスの夜」「アマロ神父の罪」

a0051234_0484816.jpgこの2作品とてもスキャンダラスで、テーマも重い。このような重いテーマの映画がなぜか?似合うガエル・ガルシア・ベルナル。知らない頃ガエルはてっきりスペイン人と思い込んでいたが、メキシコ生まれのメキシカン。

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「ヴエノスアイレスの夜」「Vidas Privadas」 2001 スペイン/アルゼンチン
監督、脚本フィト・パエス 。パエスは音楽も担当している。
主演はパエスの私生活のパートナーである「オール・アバウト・マイ・マザー/1998」のセシリア・ロスとメキシコ出身のガエル・ガルシア・ベルナル。
原題は“私生活”。“禁断の愛”を描いた、非常に重い作品である。
前から観たい、観たいと思っていた作品...やっと観ることが出来た。

アルゼンチン貴族の娘カルメン(パエス)は1970年代に起きたクーデターによって収容所に入れられ、性的な虐待を受けた。当時のトラウマから人を愛することが出来なくなったカルメンは心も肉体も閉ざしたままスペイン・マドリッドで一人で生きて来た。 20年ぶりに重病の父を見舞うためヴエノスアイレスに帰郷した彼女は、父の屋敷に滞在しないで、家族に内緒でアパートを借りる。彼女には秘密があった。それを実行するためには家族の住む家では出来なかったのである。性的にトラウマを受けたカルメンは男と交わらないで、壁越しに囁く男の声から自らの歓びを満たしていた。そして彼女が雇った男はまだ若いグスタボ(ガルシア)。しかしアパートに何度も通う内、グスタボはカルメンに会いたい衝動に駆られてしまい...この後はとても書けない...ラスト・シーンは哀しすぎて...。

カルメン役のセシリア・ロス とグスタボ役のガエル・ガルシア・ベルナルの配役が素晴らしい!二人は実年齢でも、映画の中でもばっちりの年齢差で違和感なし。ヒロインのセシリア・ロスが哀しみを抱いた中年(設定42才)女性役がホントぴったしであるし、ガエルはガエルでどうしようもない愛と哀しみにうろたえる青年(少年ぽいが...)役がこれ又goodである!ガエルは1978年生まれなのだが、小柄なのでとても幼く見える。


a0051234_13105.jpg「アマロ神父の罪」「El crimen del padre Amaro」...aka 「The Crime of Father Amaro」2002
メキシコ/スペイン/アルゼンチン/フランス
監督はカルロス・カレラ 。アマロ神父にガエル・ガルシア・ベルナル、“禁断の愛”の相手アメリアにアナ・クラウディア・タランコン 。アメリアの母親サンファネラ役のアンヘリカ・アラゴンは、キアヌー映画「雲の中で散歩/1998」でヒロインの母親役を演じたメキシコ女優。

ガエル神父じゃないのだけど...似合うガエル...アマロ神父。この作品ハマってしまって数回観た。この映画も余りにも、余りにも重いテーマで、スキャンダラスである。
神父と少女を演じる二人がとても可愛いくって愛しくって憎めない。

メキシコ・アルダマ地方に、将来を嘱望された若き神父アマロ(ガルシア)が赴任してくる。アマロは赴任地の教会でベニト神父(サンチョ・グラシア )の手伝いをしながら、偉大なる神父になるよう様々なことを学ぼうとした。アマロは赴任早々、敬虔な信者であるアメリア(タランコン)という名の少女と出会う。そして彼はベニト神父の世話をしている女性サンファネラ(アラゴン)の存在を知ることになる。アメリアはサンファネラの娘であった。ベニト神父とサンファネラの関係を知ったアマロ...そして、アメリアの清い美しさと誘惑に抗うことが出来なくなったアマロは...。

肉欲に溺れる聖職者、腐敗したカトリック教会...これらを映画で描いたことによって物議をかもしたというが...そりゃ当然だと思う。しかし本国メキシコでヒットしたというのだから、彼らってとても寛容なのだなと思った。
アメリアが余りにも気の毒で泣けた...事の元凶はアマロにもあるのだが、映画のガエルを観ていると、なぜか彼を許してしまう。とても卑怯な男なのだが、ガエルが演じるとなぜか?許してしまえる...ガエルのあの罪のない顔のせいか...まぁ映画の中でのことなので、ホントのガエルはどんな人か?わかりませんが...。
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# by margot2005 | 2005-12-09 01:48 | スペイン | Trackback(2) | Comments(0)

ジャン・ポール・ベルモンド...「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」

2作品ともひたすら破滅へと向かって行く男の姿を描いている。
監督であるジャン・リュック・ゴダールはパリのソルボンヌ大学に通っていた頃、ベルナルド・ベルトリッチ映画「ドリーマーズ/2003」にも登場する、シネマテークの常連になったという。
彼はそこでフランソワ・トリフォーと知り会う。
「気狂いピエロ」のアンナ・カリーナはゴダールの元パートナー。
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「勝手にしやがれ」「À bout de souffle」.. aka 「Breathless」1960 フランス
1960年ベルリン国際映画祭受賞(ジャン・リュック・ゴダール)
監督、脚本はジャン・リュック・ゴダール、ストーリー(原案)はフランソワ・トリュフォー。
主演はジャン・ポール・ベルモンドとジーン・セバーグ「悲しみよこんにちは/1958」。

警官を殺して南フランスからパリへと逃げて来た車泥棒の男ミッシェル(ベルモンド)。彼は道中パトリシア(セバーグ)と言うキュートなアメリカ人留学生と出会う。パトリシアと自由奔放な関係をおくるミッシェルだったが...。
映画はモノクロである。主演のベルモンドがタバコを口にくわえ、帽子(かなりoyaji風)をかぶって、ポケットに手を突っ込み、パリの街中を闊歩している様はかっこ良い。多くの若者が憧れた格好ではなかろうか?シャンゼリゼ大道りでセバーグ演じるパトリシアが、“ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン!”と言いながら新聞の売り子に扮しているシーンも記憶に残る。かつてシャンゼリゼ通りにこの新聞社があったという。
映画のラストも印象深い。パリ特有石畳の道路でミッシェルが走る、警官が追いかける、その後をパトリシアが追いかける...。このシーンもシャンゼリゼ同様、雑誌等でも紹介されている。ジーン・セバーグは「悲しみよこんにちは」でブレイクしたアメリ人女優。睡眠薬の多量摂取により41才の若さで亡くなった。今はパリに眠っている。

この作品はフランス・ヌーヴェルバーグの最高傑作と呼ばれている。
フランス映画ってほんと理解が難しい作品が多い...ストーリーがなんか理解できないまま”Fin”の文字が出て、“ちょっと待って!何を語りたかったの???”てな映画はたくさんある。
下「気狂いピエロ」もその部類。
1957年、やはりヌーヴェルバーグ監督と呼ばれたルイ・マルが作った「死刑台のエレベーター」
と、この「勝手にしやがれ」は私的にも傑作だと思う。
難解ではないので、凡人にも理解できるのだなと切に感じる。
1983年にリチャード・ギアがベルモンド役を演じて「ブレスレス」というタイトルでリメイクされているが、とてもこれにはかなわない。
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a0051234_23304163.jpg「気狂いピエロ」Pierrot le fou 1965 フランス/イタリア
監督、脚本はジャン・リュック・ゴダール。主演はジャン・ポール・ベルモンドとアンナ・カリーナ「女は女である/1961、僕セザール10才半1m39cm/2003」

パリに暮らすフェルディナン/ピエロ(ベルモンド)にはリッチな父親を持つ妻マリア(グラッツイエラ・ガルバーニ)と幼い息子がいる。ある夜、5年ぶりに再会したマリアンヌ(カリーナ)とヨリを戻したフェルディナン。彼は妻子を捨てマリアンヌを車に乗せる。所持金がないため、ガソリン・スタンドで人を殴り、代金を踏み倒し逃げる。そして彼らの逃避行が始まるのである。マリアンヌは執拗にフェルディナンのことを“ピエロ”と呼ぶのだが、毎回“俺はフェルディナンだ!”と訂正するシーンが何度も繰り返される...あれは何か意味があるのだろうか?この手の映画はどうも理解が難しい。簡単に言えば“愛の逃避行”なのだが...。
フランス映画には小道具として良く絵が使われる。それは60年代だと日本の水墨画や藤田嗣治などの絵。それがこの映画はルノワールとブラックであり、なぜかとても印象的であった。「勝手にしやがれ」でベルモンドと共演したジーン・セバーグが報道カメラマンとしてカメオ出演している。しかしあのラストには唖然!
下jiichanベルモンド
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# by margot2005 | 2005-12-07 01:36 | フランス | Trackback(2) | Comments(2)

ブラッド&アンジーの「Mr.&Mrs.スミス」

最近マイナー映画ばっかり観ているので、たまには...ましてやブラッド映画は映画館で観なきゃで...噂のアンジーとの共演作でもあるしで観て来た。映画の前批評にも“楽しめる!盛りだくさんな見せ場!”だったか?確かに盛りだくさんである。“そんなことあり得ないでしょぅが!?”場面も多々あったが、ストーリーは気にせず、まあ楽しんで観てください!映画である。

a0051234_20334971.jpg「Mr. & Mrs. Smith」2005 USA
監督はダグ・リーマ「ボーン・アイデンティティ/2002」。主演はブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー。アンジェリーナってほんとsexyである。そしてブラッド・ピットは誠に爽やかな青年(40才過ぎてるので、ホントは中年だが...)なのだ。この二人のコンビが絶妙だ。実際年齢はアンジェリーナがブラッドより12才くらい若い。二人の映画での設定年齢は解らないが、ブラッド・ピットは妻の尻にしかれた夫役が似合う、似合う。

ストーリーはいたって単純。ジョン・スミス(ピット)とジェイン・スミス(ジョリー)は互いにプロのヒットマンとは知らず、互いの親友の反対を押し切って結婚した。年月は経過して5年、いや6年たった。それぞれの仕事(行動)が気になる二人だが詳しいことは謎である。ある時、命ぜられた任務で二人は遭遇することになる。
とにかく、撃ち合い、刺し合い、殴り合い、カーチェイスありでスカっとすること請け合い!ラストのシーンでは、まさか?二人であれだけの殺し屋を...と突っ込みたくもなるが、まぁ良いではないか状態である。ブラッド・ピットはこんな派手なアクション映画に出演するのは初めてじゃぁないかな?彼のちょっと頼りなそうな、おっちょこちょい風シーンも出て来て笑える。これを観てブラッドもロマンティック・アクション・コメディOKかなと思った。
アルフレッド・ヒッチコックの「スミス夫妻/1941」のリメイクだとばっかり思っていたのだが、別映画ということである。
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# by margot2005 | 2005-12-04 21:33 | USA | Trackback(42) | Comments(10)

サンドリーヌ・ボネール...「仕立て屋の恋」「マドモアゼル」

サンドリーヌの「灯台守の恋/2004」を観たら、又、サンドリーヌ映画が観たくなってしまった。

a0051234_0123518.jpg「仕立て屋の恋」
「Monsieur Hire」... aka 「M. Hire」1989 フランス

監督、脚本は「ハーフ・ア・チャンス/1998」「橋の上の娘/1999」のパトリス・ルコント。原作はジュルジュ・シムノンの小説「ムッシュ・イールの婚約」。
主演は「可愛いだけじゃダメかしら/1993」のミッシェル・ブランとサンドリーヌ・ボネール。

この映画は余りにもせつなくて...つらい。“僕は君を恨んでないよ。死ぬほどせつないだけだ”の台詞が映画の中に出て来るが、これは公開時のキャッチ・コピーだったそうだ。

隣人との付き合いもなく、一人暮らしの、寡黙な中年男が犯罪に巻き込まれるという、実に気の毒な物語。
一人暮らしの仕立て屋の中年男イール(ブラン)は、真向かいのアパルトマンに引っ越して来た若い女アリス(ボネール)に恋をし、覗き見をしている。ある夜覗かれていることを知ったアリスはイールを攻めるどころか、彼を誘惑し始める。それはアリスのフィアンセ エミール(リュック・テュイリエ)を守るためだった。

イールとアリスが、ボクシング・スタジアムで、試合に夢中の観衆の中、言葉も交わさず、キスもしないで、ただふれあうだけのシーンはせつなくも美しい。
ローザンヌ(スイス)に旅立つため、パリ北駅で待つイール...アリスは来ない...来るわけないのだが...。映画の中でイールが“駅が好きだ!”と語るシーンもあり、駅は出会いや別れがあり、実に哀愁を感じる。
「橋の上の娘」も、中年男と若い娘の出会いが描かれてあり、この作品同様せつない...思い出してしまった「橋の上の娘」。
マイケル・ナイマン の哀愁をおびた音楽が素敵だ。


a0051234_0325737.jpg「マドモアゼル」「Mademoiselle」2001 フランス

監督、脚本フィリップ・リオレ。ヒロイン クレールはサンドリーヌ・ボネール。 クレールと“24時間の恋”をする相手ピエールにジャック・ガンブラン。彼は邦画「カンゾー先生/1998」に出演しているようだが...sorry...観てない。
互いに、愛する妻と夫がいる男と女が、余りにも偶然に出会い、24時間のパッションに身を焦がすという、24時間不倫映画である。

オープニングで、ヒロインのクレール(ボネール)が、夫と子供たちを待つ、一人残った車の中で観光案内のポスターを見る。それは灯台の写真...ここから回想シーンが始まる。
製薬会社のセールス・ウーマン クレールには愛する夫と、可愛い娘、息子がいる。即興劇団に属するピエール(ガンブラン)も妻とは満たされた日々を送っていた。街中のドラッグ・ストアで偶然出会った二人は、後にクレールの会社のカクテル・パーティで、再び出会うことになる。そこにピエールは仲間と余興を演じに来ていたのである。パーティの後、バスに乗って夫と子供たちの待つ家に帰ろうとしたクレール。しかし、忘れ物をしたため、バスではなくピエールの仲間の車で最寄りの駅迄送ってもらうことになった。だが、電車に乗り遅れてしまったクレール...。そして二人はつかの間のパッションに身を焦がす。
家に帰れなくなった理由は、電車に乗り遅れたためと、夫に電話で説明するクレールだが...ああだ、こうだと弁解ばかりで..浮気するのって体力いるなぁ!と変に実感!
映画のタイトル“マドモアゼル”...夫も、子供もいるマダムが“マドモアゼル”と呼ばれるシーンがある。久しぶりで“マドモアゼル”と呼ばれたヒロインは歓びを隠せないが、戸惑い、そしてそこでハタと現実に戻り、夢のような一夜から実生活に戻るような気がしてならない。
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# by margot2005 | 2005-12-03 02:02 | フランス | Trackback(2) | Comments(12)

「アルフィー」

a0051234_1493290.jpg「Alfie」2004 UK/USA
主演はジュード・ロウ「コールド・マウンティン/2004、クローサー/2005」。
彼に絡む女性には「いとこのビニー/1992」のオスカー女優マリサ・トメイ&シエナ・ミラー。そしてやはり「デッドマン・ウオーキング/1995」のオスカー女優スーザン・サランドンといった豪華な女優たち。
シエナのナイス・バディとスーザンのダイナミック・バディ見応えあり!
監督、脚本はチャールズ・シャイア「マリー・アントワネットの首飾り/2001」
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この映画は、今年の夏、日比谷の映画館で観た。ジュード好きなので、DVDになったので又レンタルして観てしまった。ジュードは素敵。この映画で知り合ったシエナ・ミラーとくっついたり、離れたり...とりあえずOKなのかな?お二人?
1966年にマイケル・ケイン主演で作られた「アルフィー」のリメイクということである。ジュード版は舞台をニューヨークに移してある。
ジュード演じるアルフィーが、自分自身を語りながら物語は進行する。映画の冒頭で、同じアパートに住むobachanにまで女心をくすぐる言葉を語りかけ...うまいなぁ!gaijinはとつい思ってしまう。

UKからニューヨークにやって来たハンサム・ボーイ アルフィー(ロウ)。彼は日々素晴らしい女性を求め奔走している。リッチマン夫人のドリー(ジェーン・クラコウスキー)とセックスを楽しんだ後、シングル・マザー ジュリー(トメイ)の家にふらりと立ち寄る。夜中に現れた恋人アルフィーを非難しつつも迎え入れるジュリー。現在はアジア人の経営するリムジン会社の雇われドライヴァーであるが、近い将来、親友のマーロン(オマー・エップス)と共同で会社を設立するのがアルフィーの夢だ。
親友マーロンが恋焦がれる女性ロネット(ニア・ロング)、リムジンのお客リズ(サランドン)と、片っ端からくどきまくるアルフィー。そしてひょんなことでニッキー(ミラー)と出会い同居し始める。

いわゆる究極の女好きというのがアルフィーなのであるが、ジュードがアルフィーなのか、アルフィーがジュードなのか?といった感じで主人公と、主演俳優がめちゃくちゃかぶさる...。
マリサ・トメイは素敵な女優だ。彼女は薄幸な(気の毒とか...)役が似合う女優で、この映画でもしかりである。スーザンは貫禄たっぷりで...さすがnudeにはならないが、ジュードとの絡みあり。シエナ・ミラーに関しては知識がなく、映画観るまでUK人だと思っていたが、生まれはニューヨークのアメリカンである。
作品としてはどうってことはないが、ジュード・ファンにはおすすめ!ニューヨークの街中をバイクで走り抜けるアルフィーはかっこ良すぎ!おまけにNYの素敵なお店や、リズの住む素晴らしいアパートメントなどがお洒落!!マイケル・ケイン版は観たいと思ってはいるが...今の所観てはいない...観たい!
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# by margot2005 | 2005-12-01 02:00 | UK | Trackback(11) | Comments(8)