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「ノクターナル・アニマルズ」

「Nocturnal Animals」2016 USA

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アート・ディーラーとして成功を収めながらも夫との結婚生活は冷え切り、満たされない日々を送るスーザン。ある日そんな彼女のもとに、20年前に離婚した元夫エドワードから彼の著作『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。”


スーザン・モローに「メッセージ/2016」エイミー・アダムス。

トニー・ヘイスティングス/エドワード・シェフィールドに「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う/2015」ジェイク・ギレンホール。

ボビー・アンディーズに「ラビング 愛という名前のふたり/2016」マイケル・シャノン。

レイ・マーカスに「アンナ・カレーニナ/2012」アーロン・テイラー=ジョンソン。

ローラ・ヘイスティングスに「お買いもの中毒な私!/2009」アイラ・フィッシャー。

インディア・ヘイスティングスに「高慢と偏見とゾンビ/2016」のエリー・バンバー。

ルーに「ストーンウォール/2015」「ネオン・デーモン/2016」のカール・グルスマン。

ハットン・モローに「フリー・ファイアー/2016」アーミー・ハマー。

アン・サットンに「ハドソン川の奇跡/2016」ローラ・リニー。

アレシアに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014」アンドレア・ライズブロー。

カルロスに「パッセンジャー/2016」マイケル・シーン。

監督、脚本、製作は「シングルマン/2009」トム・フォード。


「シングルマン」に続くトム・フォード作品。予告編はシアターで何度か見たが、ストーリーがどのような展開になるのかは全く予測できなかった。公開が始まって気になったのは上映館が少ないこと。都内では現在日比谷・シャンテとシネマート新宿のみ。トム・フォード映画が万人受けするとは思えないが、ヒロインは万人受けしそうなエイミー・アダムス。しかし相手役はジェイク・ギレンホールで、一癖も二癖もあるマイケル・シャノンも出演している。で、やはりであった。本作は今年鑑賞した映画の中で一番後味の悪いドラマかも知れない。

原作はオースティン・ライトのミステリー小説“ノクターナル・アニマルズ“。“夜の獣たち”と言う名のドラマはとても怪しかった。


予想通りのエンディング。スーザンが待つレストランにエドワードはなぜ現れなかったのだろう?と考えた。

映画を見た後公式サイを覗いたら...

”20年前に別れた夫から送られてきた小説。それは愛なのか。復讐なのか。”とあった。


別れた夫エドワードから送られてきた小説を読み、小説のトニーとエドワードがスーザンの中でダブる。スーザンとエドワードの過去も取り入れながら進むストーリーは極めて斬新。

ある時、エドワードの子供を中絶し、泣き崩れるスーザンを慰めるハットン。しかしエドワードの小説に登場するトニーの娘と、スーザンが電話で話す娘が同一人物だったのは?と謎が残る。


美を愛でるデザイナー、トム・フォード作品だけあってスーザンが纏うファッションが素晴らしく美しい!完璧にメイクアップしたエイミー・アダムスもとても綺麗。彼女が暮らす屋敷もスーパー・ゴージャスだし、出演人もゴージャス!ローラ・リニー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーンに至ってはワンシーンしか出演していない。そしてアーロン・テイラー=ジョンソンはワルが似合う!似合う!

オープニングのグロテスクなアートはトム・フォード好み??


TOHOシネマズ・シャンテにて



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by margot2005 | 2017-11-19 20:08 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「女神の見えざる手」

Miss Sloane2016 フランス/USA

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アメリカ合衆国、ワシントン。エリザベス・スローンは大手ロビー会社コール=クラヴィッツ&Wで働く超やり手の剛腕ロビイストで、目的のためなら手段も厭わない強者。ある日、銃擁護派団体から“君の力で女性を銃賛成派に変えろ”と頼まれるが、それを一笑に付してしまう。やがてエリザベスの態度に怒りを爆発させた上司は彼女に即刻首を言い渡す。一方で小さな新興ロビー会社のCEO、シュミットがエリザベスに目を付け接近して来る…

エリザベス・スローンに「スノーホワイト/氷の王国/2016」ジェシカ・チャスティン。

ロドルフォ・シュミットに「キングスマン/2014」マーク・ストロング。

エズメ・マヌチャリアンに「砂上の法廷/2016」「美女と野獣/2017」ググ・ンバータ=ロー。

ジェーン・モロイに「ローマでアモーレ/2012」アリソン・ピル。

パット・コナーズに「メッセージ/2016」マイケル・スタールバーグ。

フォードに「キャロル/2015」「ワタシが私を見つけるまで/2016」のジェイク・レイシー。

ジョージ・デュポンに「華麗なるギャツビー/1974」のサム・ウォーターストン。

スパーリング上院議員に「ドリームガールズ/2006」「人生は小説よりも奇なり/2014」のジョン・リスゴー。

監督は「恋におちたシェイクスピア/1998」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章/2015」ジョン・マッデン。


ドラマはエリザベス・スローンが上院議員の聴聞会に召還される所から始まる。大手ロビー会社にいた時手がけた仕事に不正があったと見なされ、その真意が問われていた。そして物語は3ヶ月前に戻る。


エリザベスには家族も友人もいない。食事はいつも同じ中華屋で食べ(食べる時間短縮のため錠剤ですませても良い...なんて言っていたけど、ビールがぶ飲みしていた感じ)、性的欲求はホテルに出向きエスコートサービスですませる。

眠ることもカットして仕事一筋に生きるなんて、なんと言う味気ない生活なのだろう!と唖然となる。まぁドラマはフィクションだから、このような生活をしていたらきっと頭が変になるに違いない。


何処かにジェシカ・チャスティン怪演…なんて記事もあったけど、この俳優すっごい迫力ある!

常にドレスアップして、真っ赤なルージュにピンヒールが決まっているエリザベスのファッションが眩しいほど素敵だ。

エスコートサービスのフォードが善い人でほっとした。


公開されて4週目に見たが上映館はかなり混んでいて、本作巷で評判になってるのかと思った。132分と長いながらも、立て続けに盛り上がりを見せるドラマはとても見応えがあった。それにしてもあの膨大な台詞を喋るジェシカ・チャスティンは尊敬に値する。

原タイトルは「ミス・スローン」なのに邦題は実に凝っている。


TOHOシネマズ・シャンテにて


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by margot2005 | 2017-11-14 21:24 | フランス | Trackback(2) | Comments(4)

「はじまりの街」

La vita possibile2016 イタリア/フランス

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アンナに「私と彼女/2015」マルゲリータ・ブイ。

カルラに「あなたたちのために/2015」ヴァレリア・ゴリノ。

ヴァレリオにアンドレア・ピットリーノ。

ラリッサにカテリーナ・シュルハ。

マチューに「情痴アヴァンチュール/2005」「スウィッチ/2011」ブリュノ・トデスキーニ。

監督、脚本は「われらの子供たち/2014」イヴァーノ・デ・マッテオ。


ローマで一人息子ヴァレリオと暮らすアンナは夫の暴力に耐えきれず家を飛び出す。そして親友のカルラを頼りトリノに向かうのだった…


カルラはシングルの売れない女優で、叔母が残した小さな家に住んでいる。アンナとヴァレリオは暖かく迎えてくれたカルラの家にしばし居候することになる。やがてアンナは仕事を探し始めるが、ヴァレリオは知らない土地で孤独に苛まれて行く。ローマには友人がいたが、トリノにはいない。“自分の部屋もないなんて耐えられない!”と怒りを爆発させるヴァレリオが可哀想でならなかった。彼は思春期真っただ中。この頃の男の子ってかなり難しい時期。その時期に父親が母親に暴力を振るう所を目の当たりにした上、知らない土地に連れて来られたのだから精神的にとても辛かったに違いない。


ドラマはアンナの息子ヴァレリオを中心に描かれ、彼が偶然出会った娼婦ラリッサに恋をしたり、カルラのアパートの下の階に店を構えるマチューとの交流を挟みながら進んで行く。

原題は“人生は可能”という意味。邦題の「はじまりの街」もラストの展開にマッチしていて素敵だ。


舞台となったトリノの街が美しい。イタリアってどこの街も絵になる様子。

ラリッサを演じるカテリーナ・シュルハはベラルーシ生まれのチャーミングな女性。

テーマ曲となるシャーリー・バッシーの名曲"This Is My Life"がヒロインにぴったり。


少々期待して見に行ったけど...残念ながらそれほどでもなかったかな?と思ったけど、ヴァレリオ役のアンドレア・ピットリーノの青い瞳が吸い込まれそうに美しいし、ハンサム・ボーイの彼が頑張っているので許してしまった。

上映館の岩波ホールは中高年が多いシアターで、本作を見た時もそうだった。

何はともあれシアターは思ったより入っていて、いつものことながらイタリア映画をもっと公開して欲しいなと切に願った。


岩波ホールにて



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by margot2005 | 2017-11-13 20:43 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「婚約者の友人」

Frantz」2016 フランス/ドイツ

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第一次世界大戦(1914年~1918年)が終結したドイツのとある街。ある日、戦争で婚約者フランツを亡くしたアンナは墓の前で花を手向け泣いている男性を目の当たりにする。その後アドリアンと名のる男性がフランツの家族を訪ねて来る。アンナは墓地にいた人だと認め驚きを隠せない。最初フランツの父親ハンスはフランス人のアドリアンを拒否するが、彼の妻のマグダはフランツと友人だったと話すアドリアンに好意を抱き始める...


アドリアンに「キリマンジャロの雪/2011」「イヴ・サンローラン/2015」パーフェクトマン 完全犯罪/2015」ピエール・ニネ。

アンナに「ルートヴィヒ/2012」パウラ・ベーア。

ハンスに「クリムト/2006」のエルンスト・シュトッツナー。

マグダにマリー・グルーバー。

クロイツに「顔のないヒトラーたち/2014」「ヒトラー暗殺、13分の誤算/2015」ヨハン・フォン・ビューロー。

フランツにアントン・フォン・ルケ。

アドリアンの母に「三重スパイ/2003」シリエル・クレール。

ファニーに「夏時間の庭/2008」「あの夏の子供たち/2009」「ショコラ~君がいて、僕がいる~/2015」アリス・ドゥ・ランクザン。

監督、脚本は「彼は秘密の女ともだち/2014」フランソワ・オゾン。


原タイトルは「フランツ」。

映画はモノクロ。でも時々カラーになる。それはフランツが登場する時と、アドリアンがフランツを思う時の様に映る。どのような展開になるのか?全く予測のつかないドラマだった。

アドリアンはいつまでも偽り続けることが出来ずに思い悩み、アンナにだけ真相を打ち明ける。そう彼はフランツの家族に嘘を語っていたのだ。


ロケされたドイツの街(旧市街)の石畳が美しい。ドラマにはパリのルーヴル美術館も登場する。そこに飾られたマネの自殺という絵画。この絵画は初めて見た。ちょっと調べてみたらスイスのチューリッヒにある印象派の美術館ビュールレ・コレクションにあるそう。ドラマの背景となる時代にはルーヴル美術館に飾られていたことを知った。そしてこの時代オルセー(1986年開館)はまだ存在していなくて、今現在オルセーに飾られているマネの草上の昼食はルーヴルに展示されていた様子。その絵画がドラマの中に自殺と一緒に映るがひょっとしてフェイク?

ラスト、マネの自殺が大きな役割を果たしている。


オゾン映画は色々と見ているが、サスペンス仕立てもないし、ウイットに富んだ会話が交わされるわけでもなしで、純粋の悲恋映画のノリ...全くオゾンらしくないなぁと感じた。


アドリアンを演じるピエール・ニネは「イヴ・サンローラン」でとても本人に似せて演技していて感心した。彼は顔が暗いのか?悲しい表情がとても似合う俳優。本作の彼も常に暗い表情を見せている。

wowowで見た「パーフェクトマン 完全犯罪2011」の彼も悲しい表情満載だった。それはちょっと気になる映画だったのでレビューを書きたいと思っている。


シネスイッチ銀座



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by margot2005 | 2017-11-07 21:54 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ドリーム」

Hidden Figures2016 USA

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1961年、ヴァージニア州ハンプトン。NASAのラングレー研究所ではソ連と熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた。ロケットを打ち上げる際には入念なる計算が必要となる。そんな折、少女の頃から数学の天才だったキャサリン・G・ジョンソンが宇宙特別研究本部のメンバーに採用される

キャサリン・G・ジョンソンに 善き人に悪魔は訪れる/2014のタラジ・P・ヘンソン。

ドロシー・ヴォーンに「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011 「フルートベール駅で/2013」「パパが遺した物語/2015」のオクタヴィア・スペンサー。

メアリー・ジャクソンに 「ムーンライト/2016」ジャネール・モネイ。

アル・ハリソンに「カンパニー・メン/2010」「マン・オブ・スティール/2013」ケヴィン・コスナー。

ヴィヴィアン・ミッチェルに「マリー・アントワネット/2006」「メランコリア/2011」「オン・ザ・ロード/2012」「ギリシャに消えた嘘/2014」キルステン・ダンスト。

ポール・スタフォードにジム・パーソンズ。

ジム・ジョソンに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」 「ムーンライト/2016」マハーシャラ・アリ。

監督、脚本、製作は「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」セオドア・メルフィ。


人種差別が色濃い1960年代に奮闘した女性たちが素晴らしい!見終わって感動を覚えた。

IBMのコンピューターに人間(キャサリン)が勝つ!件はスゴかった!あの頃のコンピューターってまだまだ役立たずだった様子。

キャサリンの頭脳に唖然とするポールが可笑しい。

そして女性たちの60年代のファッションがとっても素敵だった。


本作は3人の黒人女性が主人公。3人の女性の存在感は圧倒的!しかしながら脇を固めるケヴィン・コスナーとキルステン・ダンストがスゴく良かった。

キャサリンのために必死でトイレの看板をたたき割るケヴィン最高!


かつてケヴィン・コスナーのファンだった。主演&監督の「ダンス・ウィズ・ウルブズ/1990」はケヴィンの傑作。その後「ウォーターワールド/1995」でこけてしまったけど、「メッセージ・イン・ア・ボトル/1999」辺りで復活。今は亡きポール・ニューマンと親子役で競演したこの映画はケヴィン映画の中で一番好きかも知れない。そういえば本作の背景はケネディ大統領の時代。ダラスで暗殺された現代史ミステリー「JFK1991」の主演もケヴィンで、刺激的で見応えのある映画だった。ケヴィンも60歳を過ぎて味な俳優になっている。

そしてもう一人のキルステン・ダンスト。ちょっとイヤミなミセス・ミッチェルを演じたキルステンも良かった。


10月の始めに鑑賞。まだ上映が終了していないのでレビューを書くことにした。

昨日、鑑賞したTOHOシネマズ・シャンテのスケジュール情報を調べてみたらなんと満席!今日もちょっと見てみたら満席状態。あのシアターはGWは常に満席だけど、今回3連休ってこともあるので混んでいるのかも知れない。目と鼻の先のホテルにトランプ大統領の娘が泊まっていたから周辺の警備がスゴい!のじゃないか?と思ったけど一昨日出かけた池袋と新宿のJR他乗り場周辺にも警察官が多数いた。明日からはトランプ本人が来るから警備はいっそう激しくなるので都心のシアターは避けた方が良さそう。


話はそれたが、全米、カナダでは今年の1月に公開され大ヒットしたらしい。昨年以来wowowのハリウッド映画案内番組で何度も紹介されていてちょっと気になる映画だったけど期待以上に素晴らしいドラマだった。


TOHOシネマズ・シャンテにて


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by margot2005 | 2017-11-04 20:06 | USA | Trackback(4) | Comments(6)