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「愛を綴る女」

Mal de piers…akaFrom the Land of the Moon

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1950年代の南フランス、プロヴァンス。両親、妹と暮すガブリエルは美しい娘で情熱的な愛を求めている。ある時、地元の教師に恋心を抱き告白するが悲恋に終わってしまう。精神が不安定なガブリエルの行動は異常で、心配した母親は彼女をリヨンの病院へ入れようと考える。しかしガブリエルはこれを拒否。そこで母親は病院へ入るか?結婚するか?の選択肢をガブリエルに宣告する...


ガブリエルに「アサシン クリード/2016」マリオン・コティヤール。

アンドレ・ソヴァージュに「サンローラン/2014」ルイ・ガレル。

ジョゼに「ローマ法王になる日まで/2015」「しあわせな人生の選択/2015」アレックス・ブレンデミュール。

ガブリエルの母親アデルにブリジット・ルアン。

ガブリエルの妹ジャニーヌに「シャトーブリアンからの手紙/2011」ヴィクトワール・デュボワ。

監督、脚本は「ヴァンドーム広場/1998」「Mの物語/2003:出演」「海の上のバルコニー/2010」のニコール・ガルシア。

原作はミレーナ・アグスの「祖母の手帖」。


母親が選び出したガブリエルの結婚相手はスペインから来た季節労働者のジョゼ。ガブリエルにとって不本意な相手だったが受け入れるしかない。ジョゼと結婚したガブリエルはあなたを決して愛さない。と宣言するが、ジョゼも俺も愛していない。と答える。しかし時がたち、意外なことに二人のsexは官能的なものになって行く。やがてガブリエルは妊娠するが結石が原因で流産し、結石治療のためアルプスの療養所に滞在することになる。そこで彼女はインドシナ戦争で負傷した帰還兵アンドレ・ソヴァージュと運命的に出逢うのだった。


アンドレとの出逢いと別れガブリエルの妄想か?と思われるシーンがあり少々戸惑ったが、後に説明が入って、上手く描いたなと感心した。俺も愛していない。と答えたはずのジョゼの愛情を感じる素敵なシーン。

全体的に超暗いドラマながらエンディングは晴れやかで何より。


マリオン・コティヤールの日本公開映画は今年何と4本(2016年製作)!もちろん全てシアターで見ている。40歳を過ぎたマリオンが少女のようなドレスを着て未婚の若い女性を演じているが違和感はない。とても若くて美しくて驚く。そして監督ニコール・ガルシアはマリオンのスケジュールが空くまで5年待ち続けたという。


ロケ地はフランス、ヴァロンソルとリヨン。スイス、グラウビュンデンのダボス、スペインのアンダルシアなどなど素晴らしい景色が楽しめる。

ガブリエルの実家が経営するラヴェンダー畑の舞台となるヴァロンソルは素晴らしく美しい!

グラウビュンデンのダボスはガブリエルの静養先の療養所として使われている。

10年以上前に南フランスのラヴェンダー畑を見に行こうと計画したけど、満開のシーズンに出かけるのが難しくて叶わなかったのを思い出した。


カトリーヌ・ドヌーヴの「ヴァンドーム広場」はシアターで鑑賞。エマニュエル・ベアールの「Mの物語」と、ジャン・デュジャルダンの「海の上のバルコニー」はwowowで鑑賞した。「海の上のバルコニー」は素敵な映画だった。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2017-10-29 22:05 | フランス | Trackback | Comments(0)

「エタニティ 永遠の花たちへ」

「Éternité」…aka「Eternity」2016 フランス/ベルギー

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19世紀末のフランス。広大な敷地に建つ瀟洒な家で両親の深い愛に包まれて育ったヴァランティーヌは17歳になる。誠実な男性ジュールから結婚を申しこまれるが決心がつかない。しかしジュールの純粋さに惹かれた彼女は結婚を決める。やがて6人の子供に恵まれたヴァランティーヌは幸せな人生を送っていたが、生まれて間もない子供が亡くなった後、20年連れ添った夫ジュールが急逝する。幸せ一杯だった彼女はうちひしがれるが、子供たちの中に宿るジュールの存在に癒されて行く...


ヴァランティーヌに「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)/2013」オドレイ・トトゥ。

マチルドに「白い帽子の女/2015」メラニー・ロラン。

ガブリエルに「甘き人生/2016」ベレニス・ベジョ。

マチルドの夫アンリに「午後8時の訪問者/2016」ジェレミー・レニエ。

ガブリエルの夫シャルルにピエール・ドゥラドンシャン。

ガブリエルの母親に「ふたりのベロニカ/1991」「トリコロール/赤の愛/1994」のイレーヌ・ジャコブ。

マチルドの母親にヴァレリー・ストロー。

ヴァランティーヌの夫ジュールに「フレンチ・ラン/2016」アリエ・ワルトアルテ。

監督、脚本は「青いパパイヤの香り/1993」「夏至/2000」「ノルウェイの森/2010」のトラン・アン・ユン。

ナレーションは「青いパパイヤの香り」のトラン・ヌー・イェン・ケー。


映画が始まり現れた瀟洒な館。そこに咲き乱れる美しい草花は正に耽美の世界!時がたち屋敷の庭で戯れる一家。生活の匂いがいっさい感じられないブルジョワ一族の日常はスーパー級にゴージャス!そして19世紀末の女性たちのドレスやインテリアも素晴らしく美しい!


ドラマはヴァランティーヌと、彼女の息子の妻マチルド、そしてマチルドの従姉妹のガブリエルの三人の女性を軸に展開され、生と死が描かれる。


ヴァランティーヌの夫が亡くなった後、第一次世界大戦で双子の長男と次男が亡くなる。その後愛してやまなかった娘エリザベットが病死し、もう一人の娘マルゴはシスターになりヴァランティーヌから去って行く。深い悲しみが続くヴァランティーヌだったが、ある日、成長した息子アンリから幼なじみのマチルドと結婚するという嬉しい知らせが入る。


映画が始まっても台詞は一切ない。エリザベットとマルゴが美しい少女に成長するまで台詞はなし。静かなピアノ曲と共にトラン・ヌー・イェン・ケーのナレーションが流れる。静かなピアノ曲と書いたが、エンドクレジットにドビッシー、バッハ、リストetc.のピアノ曲が羅列されていた。


見終わってフランス映画だなぁとしみじみ感じた。そして全く違ったジャンルのエリック・ロメールが描くローマ時代の純愛物語「我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜/2007」を思い出したのは同じく耽美の世界だから?

大ラスは現代のパリ。ヴァランティーヌの子孫たちが集まったのは、エッフェルとアンバリッドが望めるアレクサンドル3世橋。あの橋はやはり絵になる。

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(上3枚は2013年パリ旅行<プティ・パレ/パリ市立美術館>の際に撮った写真)


トラン・アン・ユンの「夏至」はシアターで鑑賞。「青いパパイヤの香り」はwowowで見た可能性があるが良く覚えていない。「ノルウェイの森」は未見。映画を見終わって「夏至」の監督だなぁと実感!ヴェトナムを舞台にした「夏至」は本作同様映像が素晴らしく美しかったから


こんな優雅な雰囲気のオドレイ・トトゥを見たのは初めてで、おまけにとても美しい。メラニー・ロランもベレニス・ベジョも耽美の世界が似合う。ジェレミー・レニエのこのような役柄も初めて。

「アメリ/2001」のオドレイ・トトゥはしっかりと大人の女性になって素敵だ(現在39歳)。少し前にwowowで放送されていた「テレーズの罪/2011」を見た(フランス映画祭2013で上映)。こちらもレビューを書いてみたいと思う。

そしてイレーヌ・ジャコブが懐かしい。彼女の久々の主演作「エレニの帰郷/2008」は残念なことに見ていない。機会があれば是非見てみたい。


シネスイッチ銀座にて



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by margot2005 | 2017-10-28 20:45 | フランス | Trackback | Comments(0)