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「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」

Anthropoid2016 チェコ/UK/フランス

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1941年、ナチス占領下のチェコスロバキア。ある時、イギリス政府とチェコスロバキアの亡命政府が協力して極秘作戦を練り、パラシュートを使って二人の軍人ヨゼフ・ガブチークとヤン・クビシュを現地へ送り込む。二人に与えられた使命はナチスNo.3と言われるラインハルト・ハイドリヒの暗殺だった…


ヨゼフ・ガブチークに「プルートで朝食を/2005」「麦の穂をゆらす風/2006」「フリー・ファイアー/2016」キリアン・マーフィ。

ヤン・クビシュに「マリー・アントワネット/2006」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」「フィフティ・シェイズ・ダーカー/2017」ジェイミー・ドーナン。

マリー・コヴァルニコヴァーに「フレンチ・ラン/2013」「マダム・マロリーと魔法のスパイス/2014」シャルロット・ルボン。

レンカ・ファフコヴァーにアニャ・ガイスレロヴァ。

アドルフ・オパルカに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」ハリー・ロイド。

ヤン・ゼレンカ=ハイスキー「奇蹟がくれた数式/2015」「五日物語 3つの王国と3人の女/2015」トビー・ジョーンズ。

ミセス・モラヴェツにアレナ・ミフロヴァー。

アタ・モラヴェツに「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」ビル・ミルナー。

監督、脚本。製作、撮影は「ブロークン/2008」ショーン・エリス。


報復を恐れて暗殺に反対する者もいる中ヨゼフとヤンは作戦実行に向かって偵察し情報収集に奔走する。ヨゼフとヤンを匿うレジスタンスのミセス・モラヴェツと、二人をサポートするマリーとレンカの存在を忘れてはならない。

やがて密告者が現れ多数の罪もない市民が殺されてしまう。ハイドリヒの暗殺に関わった人物を躍起になって探しまわるナチス・ドイツの威力が凄まじい。


インハルト・ハイドリヒの暗殺計画を描いた「暁の7人/1975」というアメリカ映画がある。それは見たような気もするし、原作を読んだような気もする。でもインハルト・ハイドリヒのことは全く記憶に残っていない。そして本作を見て“暁の7人”の意味を理解した。

本作を見たのはキリアンとジェイミーが出演していたから…。

映画は16ミリフィルムで撮影された模様。セピアカラーで描かれた1940年代のチェコスロバキアがドラマに重厚さを与えている。そしてキリアンとジェイミーが熱く演じている。

ラストの銃撃戦はスゴい!の一言!ナチスの報復は余りにも恐ろしい。

又一つナチス・ドイツの起こした酷い史実を知った。


昨年の秋にリニューアルした新宿武蔵野館の最近のラインアップは私的に大満足の作品ばかり、以前よりヨーロッパ映画の上映が多いような気がする。最近ここで見る映画はどれもこれも混んでいて、本作は連日満員(お盆休みってこともある?)で驚くばかり。現在都内では新宿のみの上映(8/19から渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映あり)。

アメリカやヨーロッパではヒットした作品ながら、著名俳優が出演しない地味な作品は結局ミニシアターでしか上映されないのが寂しい。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2017-08-17 23:51 | UK | Trackback(1) | Comments(1)

「少女ファニーと運命の旅」

Le voyage de Fanny…akaFanny's Journey2016 フランス/ベルギー

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1943年、フランスはナチスドイツの支配下にあった。市民からなる支援組織が秘かに運営する児童施設はユダヤ人の子どもたちを匿っていた。ある日、13歳の少女ファニーは二人の妹と共に施設にやって来る。そしてファニーの母親は迎えに来ると言い残し去って行く...


ファニーにレオニー・スーショー。

マダム・フォーマンに「メビウス/2013」セシル・ドゥ・フランス。

農夫ジャンにステファン・ドゥ・グルート。

エリカにファンティーヌ・アルデュアン。

ジョルジェットにジュリアンヌ・ルプロー。

ヴィクトールにライアン・ブロディ。

ディアヌにアナイス・マイリンガー。

ラシェルにルー・ランブレヒト。

モーリスにイゴール・ファン・デッセル。

マリーにマロン・レヴァナ。

ジャックにルシアン・クーリー。

料理番エリーにヴィクトール・ムーテレ。

監督、脚本はローラ・ドワイヨン


ファニーがいた施設は密告者によって閉鎖を余儀なくされ、子供たちは新しい施設に移り住むことになる。しかしここにもナチスが迫って来ており、責任者のマダム・フォーマンは子供たちをスイスに逃がそうと考える。

列車の乗り継ぎで大人たちと行き違いになってしまったファニーたち。そしてマダム・フォーマンは約束の待ち合わせ場所に現れない。結局ファニーがリーダーとなってスイスを目指す過酷な旅が始まる。


原タイトルはいたってシンプル。このタイトルだとまるでファニーが楽しい旅にでるようなニュアンスで、意外ながらナイスだなと思った。

実話が元なのでファニーたちが生き延びるのはわかっている。しかしラストを迎えるまで結構ハラハラした。

オーディションで選ばれ、演技初というファニー役のレオニー・スーショーが素晴らしい。他の子供たちも然り。

久しぶりのセシル・ドゥ・フランスがBodyと共に貫禄たっぷり。


同じフランス人なのにユダヤ人を助ける者もいればナチスに密告する者もいる。しかしそれは全て戦争のせい。ファニーたちを追いつめる警察官の姿は「黄色い星の子供たち/2010」でも描かれていた。

ファニーとヴィクトールが森の中で見つけた死体。ドイツ人かフランス人か?と確かめるシーンは子供ながらスゴい!と思った。お金を払ってスイスへの道案内人を雇う様も大人顔負け?


エンディングにイスラエルに暮すファニー・ベン=アミが登場。

ポーランドのワルシャワのゲットーから逃げ生き延びたユダヤ人少年の物語を描いた「ふたつの名前を持つ少年/2013」思い起こした。


TOHOシネマズ・シャンテにて



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by margot2005 | 2017-08-16 22:39 | フランス | Trackback(1) | Comments(2)

「夜明けの祈り」

Les innocentes」…aka「Agnus Dei」2016 フランス/ポーランド

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1945年、12月のポーランド。フランス人のマチルドは赤十字の活動で医師として従事する日々。ある時、見知らぬシスターから助けを求められ、遠く離れた修道院へ駆けつける。そこでマチルドは戦争末期にソ連兵によって暴行され身ごもった修道女の姿を目の当たりにする...


マチルドに「世界にひとつの金メダル/2013」ルー・ドゥ・ラージュ。

シスター・マリアに「ハミングバード/2013「イレブン・ミニッツ/2015」のアガタ・ブゼク。

修道院長に「イーダ/2013」のアガタ・クレシャ。

イレーナに「あの日 あの時 愛の記憶/2011」「ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー/2011」のヨアンナ・クーリグ。

サミュエルに「やさしい人/2013」「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬/2013」ヴァンサン・マケーニュ。

監督、脚本は「恍惚/2003」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「美しい絵の崩壊/2013」「ボヴァリー夫人とパン屋/2014」アンヌ・フォンテーヌ。


臨月を迎えた修道女は7人。修道院の閉鎖を恐れる修道院長は、外部に修道女たちの妊娠が漏れないようひた隠しにしておりマチルドの助けを拒む。しかしシスター・マリアに懇願されマチルドは修道女たちを守る決意をする。


医師マチルドは実在の人物で映画は実話を元に描いている。

イエス・キリストに身を捧げた修道女たちが妊娠なんてあり得ないことながら、戦争のせいで最悪の事態が起こったのだ。ソ連兵にレイプされ妊娠してしまった修道女たちには何の罪もなく完璧に被害者ながら、訴えることもせずひたすら事実を隠すばかり。この辺りの事情は全く理解できないが舞台が修道院と言うことで納得せざるを得ない。


原タイトルは“アニュス・デイ/神の子羊”。それはイエス・キリストを象徴する表現の言葉の一つだそう。

ラスト、生まれた子供を抱いてカメラの前に集合する修道女たちの姿がとても違和感ありながら素晴らしかった。


イメージが違っていて最初わからなかったが、「世界にひとつの金メダル」でラファエル役だったルー・ドゥ・ラージュがヒロインのマチルドを演じている。彼女は今注目される若手女優の一人。

アガタ・ブゼクはジェイソン・ステイサムの「ハミングバード」でもシスターを演じていて修道女のコスチュームがとても似合う。そしてウマ・サーマンに似ている!

一風変わったキャラが似合うヴァンサン・マケーニュが医師サミュエル役でちょっと驚き。


新宿武蔵野館にて



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by margot2005 | 2017-08-11 22:30 | フランス | Trackback | Comments(0)

「ハートストーン」

Hjartasteinn…akaHeartstone2016 アイスランド/デンマーク

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アイスランドの小さな漁村に暮すソールとクリスティアンは幼なじみの大親友。思春期真っただ中のソールは美少女ベータに惹かれている。それを知ったクリスティアンはソールを応援する。やがてベータの友達でクリスティアンに思いを寄せるハンナも加わり4人で行動するようになる...


ソールにバルドゥル・エイナルソン。

クリスティアンにブラーイル・ヒンリクソン。

ベータにディルヤゥ・ヴァルスドッティル。

ハンナにカトラ・ニャルスドッティル。

ラケルにヨーニナ・ソールディス・カルスドッティル。

ハフディスにラゥン・ラグナスドッティル。

ソールの母にニーナ・ドッグ・フィリップスドッティル。

クリスティアンの父にスヴェイン・オーラフル・グンナルソン。

クリスティアンの母にナンナ・クリスティン・マグヌスドッティル。

牧場主にソーレン・マリング。

店主に「好きにならずにいられない/2015」のグンナル・ヨンソン。

監督はグズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン。


ソールとクリスティアンは常に行動を共にしている。小さな漁村は閉鎖的であり人間関係は濃密。やがて二人が友人以上の関係であるという噂が広がり、両親によってソールと引き離されたクリスティアンは自殺を図る。

原タイトルの“Hjartasteinn”はそれぞれが〝温かい感情/Heart”と〝厳しい環境/Stone”の意味を持つ造語だそう。二つの言葉がドラマの展開と共に意味深い。

スクリーンにソールとクリスティアンが牧場主の手伝いをするシーンや、大自然の中でキャンプをするシーンが映し出される。それは都会暮らしをする自分にとっては異次元の世界のようでとてつもなく新鮮に感じる。そしてアイスランドに羊はかかせない。

「馬々と人間たち/2013」「ひつじ村の兄弟/2015」「好きにならずにいられない/2015」と続くアイスランド映画。「好きにならずにいられない/2015」はあまり惹かれなかったので見ていない。

アイスランド映画って独特の雰囲気があって興味深い。上に書いた2作はコメディの要素が入っているが本作はシリアスなLGBTがテーマのドラマで、少年の恋と友情が語られる。見終わってやはりとんでもなく切ないドラマだと思った。アイスランドの雄大な自然の中に溶け込むように演じる少年たちが素晴らしい。


恵比寿ガーデンシネマにて


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by margot2005 | 2017-08-05 20:02 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)