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「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」

「Trumbo」2015 USA
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“ハリウッドに嫌われながらも偽名でアカデミー賞を2度も受賞した感動の実話”

ダルトン・トランボに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「トータル・リコール/2012」「アルゴ/2012」「GODZILLA ゴジラ/2014」のブライアン・クランストン。
クレオ・トランボに「理想の恋人.com/2005」「ハリウッドランド/2006」「最後の初恋/2008」「マン・オブ・スティール/2013」のダイアン・レイン。
ニコラ・トランボに「ドア・イン・ザ・フロア/2004」「デジャヴ/2006」「バベル/2006」「帰らない日々/2007」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」のエル・ファニング。
コラムニストのヘッダ・ホッパーに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のヘレン・ミレン。
脚本家アーレン・ハードに「アメリカン・ハッスル/2013」「ブルージャスミン/2013」のルイス・C・K。
脚本家イアン・マクレラン・ハンターに「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」のアラン・テュディック。
映画プロデューサー、フランク・キングに「お買いもの中毒な私!/2009」「アーティスト/2011」「アルゴ」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のジョン・グッドマン。
映画プロデューサー、ルイス・B・メイヤーに「ヒッチコック/2012」のリチャード・ポートナウ。
俳優エドワード・G・ロビンソンに「完全なるチェックメイト/2015」「スティーブ・ジョブズ/2015」のマイケル・スタールバーグ。
俳優ジョン・ウェインにデヴィッド・ジェームズ・エリオット。
俳優カーク・ダグラスに「ホビット シリーズ/2012~2014」のディーン・オゴーマン。
監督オットー・プレミンジャーに「ワルキューレ/2008」「イングロリアス・バスターズ/2009」「誰がため/2008」「コードネームU.N.C.L.E./2015」のクリスチャン·ベルケル。

1940年代のL.A.。ハリウッドの脚本家として大成功を得たダルトン・トランボは妻子と共に幸せな日々を謳歌していた。時は冷戦の時代で、トランボはアメリカ共産党の党員という別の顔も持ち合わせており、米国政府の赤狩りの対象となるが、議会での証言を拒んだため投獄されてしまう。出所後家族を養うため、B級映画プロデューサー、フランク・キングから依頼を受け偽名で脚本を書きまくるのだった。

とにかく出演者がややこしくなるくらい多い。それも重要なキャラばかり。
登場するのは有名俳優のエドワード・G・ロビンソン、ジョン・ウェイン、カーク・ダグラス...ジョン・ウェインはミスター・アメリカと呼ばれ、“アメリカの理想を守るための映画同盟”のメンバーであった。そんな彼に凄みを見せるトランボ。
ヨーロッパの絵画が大好きな名優エドワード・G・ロビンソンや、人気俳優だったカーク・ダグラスに、監督のオットー・プレミンジャー。彼らは脚本家仲間のアーレンとイアン同様トランボの復帰を影で支えた人物であり、華麗なる人脈に驚くばかり。

オットー・プレミンジャーは「栄光への脱出/1960」の監督で、ドラマの中でも“ポール・ニューマンが出演する。”とトランボに話している。「栄光への脱出」はかなり前に見た記憶があり素晴らしい映画だった。プレミンジャーが“原作は良くない。”なんて言ってるのでやはり脚本が良かったに違いない。
そしてダルトン・トランボが「ローマの休日/1953」の脚本(原案)を書いたことも今回知った。あのようなロマンティックなドラマも書く人なんだと少々驚いたが…。

トランボは1週間に7日。1日18時間脚本を執筆した。それは風呂の中にまで及び、書くことが本当に好きな人だったんだと思わずにはいられない。妻クレオと彼は同志のような間柄だったように思えた。
ドラマの中には実写が上手く挟み込まれている。124分と少し長いが、とても興味深く見ることができた。
今回ブライアン・クランストン主演の映画を初めて見た。そういえばアカデミー主演男優賞にノミネートされていたのを思い出す。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-07-29 23:10 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(2)

「教授のおかしな妄想殺人」

「Irrational Man」2015 USA
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アメリカ、ニューポート。中年男のエイブは、ある日この小さな海辺の町へ哲学教授として赴任して来る。彼は全てのことにおいて無気力な人間。しかしそんなエイブに教え子のジルが夢中になる...

エイブに「帰らない日々/2007」「アンダーカヴァー/2007」「ザ・マスター/2012」「エヴァの告白/2013」のホアキン・フェニックス。
ジルに「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)/2014」「マジック・イン・ムーンライト/2014」のエマ・ストーン。
リタに「ブロークン・イングリッシュ/2007」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」のパーカー・ポージー。
ロイに「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所/2014」のジェイミー・ブラックリー。
監督、脚本は「マジック・イン・ムーンライト/2014」のウディ・アレン。

見てから1ヶ月以上は経っていてレビュー書くのはやめようかとも思ったけど、とりあえず記録しておくことにした。
ホアキン・フェニックスは少々苦手な俳優で、ではなぜ見に行ったか?と考えればウディ・アレン映画だから…。
で、「マジック・イン・ムーンライト」もつまらなかったが、本作はより以上につまらなかった。「マジック・イン・ムーンライト」のレビューに次は期待したいと書いたのに…。

素敵なボーイ・フレンド、ロイがいるのに冴えない中年男エイブに夢中になるジルの心理が良く理解出来ない。でもそれってウディ・アレンが監督だからかも知れない。「マジック〜」でもそうだった。
あの殺人事件が起こる前まではもうダラダラしてしまって、途中でやめようかと思ったくらい。やはりウディ・アレン映画は相当にマンネリ化している??エマ・ストーンも、時代設定は全く違うのに前作とほぼ同じイメージでつまらなかった。
しかしながらホアキン・フェニックスのメタボにはあっと驚く。

シネ・リーブル池袋にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2016-07-28 23:56 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「ラブ・トライアングル 秘密」

「3 coeurs」…aka「Three Hearts」2014 フランス/ドイツ/ベルギー
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仕事でフランスの地方都市にやって来た税務署職員のマルクは、終電車に乗り遅れカフェに入る。カフェにいた女性に声をかけ、この辺りにホテルはないかと尋ねる。どこか寂しげな雰囲気を漂わす彼女が気になるマルク。気がつくと二人で町中を夜が明けるまで歩き周っていた。やがて駅に到着したマルクはパリ行きの電車が発車する寸前、“次の金曜日にチュイルリー公園で会わないか?”と提案する。“必ず行くわ。”と答える彼女。しかし二人は互いの名前すら告げていなかった…

マルクに「ナルコ/2004」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「チャップリンからの贈りもの/2014」「神様メール/2015」のブノワ・ポールヴールド。
シルヴィに「サンバ/2014」のシャルロット・ゲンズブール。
ソフィに「ゼロ時間の謎/2007」「クリスマス・ストーリー/2008」「美しい人/2008」「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~/2011「愛のあしあと/2011」「皇帝と公爵/2012」「バスターズ―悪い奴ほどよく眠る/2013」「チャップリンからの贈りもの」のキアラ・マストロヤンニ。
マダム・ベルガーに「神様メール」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
監督は「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)/2002」「マリー・アントワネットに別れをつげて/2012」「小間使いの日記/2015」のブノワ・ジャコー。

彼に会うためパリのチュイルリー公園にやって来たシルヴィ。しかし彼はやって来ない。一方でマルクは、今日の待ち合わせが気になりながらも仕事が終わらないでやきもきしている。そして職場を出たのは待ち合わせ時間がかなり過ぎた後だった。あせりつつ車の運転をしやっとチュイルリー公園に着いたがそこに彼女の姿はなかった。その後マルクは心臓発作を起こす。

フランス人のアムールに対する執念はどうも理解できない。あっという間に恋に落ちてパートナーに別れを告げるなんてそう簡単にできることではないと思うけど、いとも簡単にやってのける。
終盤でマルクがシルヴィとソフィ姉妹の間であたふたして再び心臓発作を起こす辺りは自業自得?
ドラマは中々面白かったが、シャルロットとキアラが姉妹という設定はかなり無理があるのではないか?二人は全く似てないから…。
姉妹の母親役のカトリーヌ・ドヌーヴは相変わらず貫禄たっぷり。60年代から21世の今までコンスタントに映画に出演するフランス人女優ってドヌーヴの他に思いつかない。
マルクを演じるブノワ・ポールヴールドは冴えない風貌の男ながら姉妹にとことん愛される男を演じていて可笑しかった。

wowowにて
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by margot2005 | 2016-07-27 00:36 | フランス | Trackback | Comments(2)

「フラワーショー!」

「Dare to Be Wild」2015 アイルランド
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アイルランドの大自然の真っただ中で育ったメアリーはせっせとガーデンデザインを描きため、友人イヴの後押しもあり、ある日、ロンドンのガーデンデザイナー、シャーロットの家のドアをたたく。メアリーの描いたデザイン画を気に入ったシャーロットは彼女を弟子にしてこき使い、おまけにメアリーのデザインを盗んで自分のものとして発表した後メアリーをお払い箱にしてしまう...

メアリー・レイノルズにエマ・グリーンウェル。
クリスティに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」のトム・ヒューズ。
シャーロットにクリスティーン・マルツァーノ。
メアリーの友人イヴにローナ・クイン。
王立園芸協会のナイジェル・ホッグに「ワン チャンス/2013」「グランドフィナーレ/2015」のアレックス・マックイーン。
ホッグの秘書マリゴールドにジャニー・ディー。
監督、脚本はヴィヴィアンヌ・ドゥ・クルシ。

大自然の中で育ったメアリーは、フラワーショーに出品する作品をあえて野草とサンザシの木だけを使った庭に決める。しかしフラワーショーに出品するには莫大な金がかかりスポンサーを探さなければならない。そして庭作りを手伝ってくれる職人もいる。そこでメアリーはシャーロットの家で出くわしたクリスティに頼みこむことに...彼は植物学者だった。

植物は大好きなのでとても見たかった一作。想像どうりアイルランドの景色が素晴らしく美しかった!
ヒロイン、メアリーのモデルとなった女性はチェルシー・フラワーショーのショー・ガーデン部門に初エントリーし、アイルランド人として初めて金賞を受賞。後にロンドン、キューガーデンの野生庭園の設計を手がけ、“世界で最も偉大なランドスケープ・デザイナー10人”に選ばれた。
メアリーが弟子入りするガーデンデザイナー、シャーロットは実在の人物ではなく物語にメリハリを付けるために取り入れられた模様。メアリーをフォローする植物学者クリスティは実在の人物。でも実際の二人は結ばれなかったらしい。何はともあれドラマはとてもとてもロマンティックに描いている。

以前BS番組でチェルシー・フラワーショーを見たことがある。そしてチェルシー・フラワーショーに行ってみたい!と思った事もあって...でも結局見れたのはチェルシーではなくてハンプトンコート・フラワーショー(2004年7月)。こちらも世界的に有名なフラワーショー。しかし残念なことに買ったばかりのデジカメを盗まれて写真は一枚もない。フラワーショーの後に行ったコッツウオルズ湖水地方の写真のみ。でも頭の中にはその美しい映像が残っている。どうにもならないのに“カメラはあきらめるからメモリーカードだけ何とか見つけて!”と協会の関係者に騒ぎ立てたことを思い出した。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-07-25 20:59 | UK | Trackback(5) | Comments(2)

「ダーク・プレイス」

「Dark Places」2015 UK/フランス/USA
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“一家惨殺事件で生き残った少女 あの夜、彼女がみなかったものとは”...シャーリーズ・セロン主演のダークなサスペンス・ドラマ。

リビー・デイに「告発のとき/2007」「あの日、欲望の大地で/2008」「ザ・ロード/2009」「ヤング≒アダルト/2011」「プロメテウス/2012」「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」「スノーホワイト/氷の王国/2016」のシャーリーズ・セロン。
ライルに「アバウト・ア・ボーイ/2002」「タイタンの戦い/2010」「シングルマン/2009」「X-MENシリーズ/2011〜2016」のニコラス・ホルト。
若き日のディオンドラに「キャリー/2013」「イコライザー/2014」「アクトレス ~女たちの舞台~/2014」のクロエ・グレース・モレッツ。
若き日のベンに「ツリー・オブ・ライフ/2011」のタイ・シェリダン。
き日のリビーに「最高の人生のつくり方/2014」のスターリング・ジェリンズ。
ベン・デイに「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~/2014」「あなたを見送る7日間/2014」「ブラック・スキャンダル/2015」のコリー・ストール。
リビーの母親パティ・デイに「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)/2011」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」のクリスティナ・ヘンドリックス。
リビーの父親ラナー・デイに「かけがえのない人/2014」「ルーム/2015」のショーン・ブリジャース。
ディオンドラにアンドレア・ロス。
監督、脚本は「サラの鍵/2010」のジル・パケ=ブランネール。

リビー・デイの過去と現在が行ったり来たりする。
1985年、カンザス州の田舎町。ある日、母親と二人の姉妹が殺害される事件が起こる。しかし姉妹の一番下のリビーが生き残り、姉妹の兄であるベンが容疑者として逮捕される。ベンが容疑者となったのはリビーの証言からだった。やがてベンは終身刑の判決を受ける。

母親の保険金や、有名な殺人事件の遺族として書いた自伝の出版などで金を得たリビーは定職にも就かず長年自堕落な日々を送っていた。しかし事件から28年たった今、金も底をつき孤独で貧乏な日々を余儀なくされている。そんな折、過去の有名な殺人事件の再検証を行う“殺人クラブ”という団体のメンバーであるライルから誘いを受け会合に出席する。金目当てに…。

ライルに促され再検証を行うことにしたリビーは刑務所に足を運び、久しぶりに兄と対面する。そして面会中ベンの腕にある“ディオンドラ”のタトゥーを見てリビーの記憶が蘇り始める。“ディオンドラ”はかつてベンが愛した女性の名前だった。
パズルのピースが埋まって行くように事実がどんどん明らかになって行く。

サスペンスは誰が犯人なのか?なぜ殺害したのか?と見ている間、疑問が頭の中に渦巻く。でもあの結末は全く考えられなくて衝撃的。ベンの取った行動はこの上なく愛情深いというのか、少々愚かかな?とも思った。
何はともあれ“殺人クラブ”の存在には驚かされた。

原作は「ゴーン・ガール/2014」のギリアン・フリンの世界的ベストセラー“冥闇”だそう。
「ゴーン・ガール」ほどわくわくするミステリーではないが、主演のシャーリーズ・セロン頑張っている。彼女は全編ほとんどスッピンで汚いジーンズに破れたTシャツを着ていてもとても美しい。
“美人は中身のある役を貰えない”とGQマガジンのインタビューで語る彼女がお気の毒。

脇役のニコラス・ホルトが良かった。「アバウト・ア・ボーイ」でヒュー・グランドと張り合ったニコラス。「シングルマン」ではコリン相手にゲイの大学生役を熱演し、現在に至っている。彼も素敵なお気に入り英国俳優の一人。
クロエ・グレース・モレッツは「キャリー」を彷彿とさせる形相でワルを演じていて似合っている。

今月は所用が多くてシアターに行ったのは3回。普段は平均すると1ヶ月に10本は見ているというのに、そろそろ7月も終わってしまいそう。そして本作は初日に観たのに今頃レビューを書いている始末。

TOHOシネマズみゆき座にて(本日で上映終了)
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by margot2005 | 2016-07-21 22:35 | UK | Trackback(3) | Comments(2)

「ブルックリン」

「Brooklyn」2015 UK/カナダ/アイルランド
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アイルランドの小さな町エニスコーシーで姉と母と3人で暮らす少女エイリシュはより良い生活を求めて単身アメリカへ渡る。やがてニューヨーク、ブルックリンのミセス・キーオの邸宅で同郷の女性たちとの寮生活が始まり、高級デパートで働き始めるが孤独に苛まれ新生活に中々馴染めないでいた。そんな折、ダンス・パーティで知り合ったイタリア移民のトニーと出会う…

エイリシュに「つぐない/2007」「ウェイバック -脱出6500km-/2010」「ビザンチウム/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のシアーシャ・ローナン。
トニーに「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」のエモリー・コーエン。
ジムに「わたしを離さないで/2010」「シャドー・ダンサー/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2015」「エクス・マキナ/2015」のドーナル・グリーソン。
フラッド神父に「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「ウイークエンドはパリで/2013」「パディントン/2014」のジム・ブロードベント。
ミセス・キーオに「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「パディントン」のジュリー・ウォルターズ。
ミス・ケリーに「シャドー・ダンサー/2011」のブリッド・ブレナン。
エイリシュの姉ローズに「ハリウッド式 恋のから騒ぎ/2008」のフィオナ・グラスコット。
母親メアリーにジェーン・ブレナン。
友人ナンシーにアイリーン・オヒギンズ。
監督は「ダブリン上等!/2003」「BOY A/2007」のジョン・クローリー。

エイリシュの日常を淡々と描いていて最初は少々つまらないなぁなんて思っていたが、運命のいたずらでエイリシュがアイルランドに戻った辺りからストーリーが変化して行って惹きこまれた。
ちょっとネタバレ...
姉の死によってアイルランドに戻ったエイリシュにとって、一人暮らしとなった母親の側にいることはとても安心なことだった。友人ナンシーの結婚式に出席するために滞在を延長。そしてナンシーに紹介されたジムとつきあい始め心は揺らぐ。エイリシュはトニーから届いたエアー・メールに返事も書かず引き出しにしまいこむばかり。確かにトニーにどのように返事を書けばわからなかったに違いない。ジムと会っている事実を知らせるわけにもいかないし…。もし意地悪なミス・ケリーに詰問されなかったたらエイリシュはアイルランドに残ったのだろうか?

エイリシュの人生に関わる、新天地で出会ったおしゃべりで善人のミセス・キーオと、愛する故郷の意地悪なミス・ケリーの存在が真逆でなんとも興味深い。
1950年代のファッションを纏うエイリシュ。最初はダサイが次第に洗練されて行く過程がとても素敵に映る。シアーシャ・ローナンはまだ20歳を過ぎたばかりの年齢ながら妙に落ち着いた雰囲気の女性。少々憂い顔のせいかも知れない。ヒロイン役にはナイス・キャスティング。
トニーを演じたエモリー・コーエンは「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」でブラッドリー・クーパーの息子役。今回イメージが全く違って最初誰だかわからなかった。本作でのエモリー・コーエンは中々素敵だ。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-07-17 00:55 | UK | Trackback(4) | Comments(4)

「二ツ星の料理人」

「Burnt」2015 USA
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パリの一流レストランでミシュランの二ツ星を獲得した伝説のシェフ、アダム・ジョーンズは、後にスキャンダルを起こしてパリを去っていた。3年ぶりにロンドンの街に姿を現した彼はかつて迷惑をかけたレストランのオーナー親子に自分をシェフとして雇うよう直訴する...

アダム・ジョーンズに「アメリカン・スナイパー/2014」のブラッドリー・クーパー。
エレーヌに「アルフィー/2004」「カサノバ/2005」「フォックスキャッチャー/2014」のシエナ・ミラー。
トニーに「黄金のアデーレ 名画の帰還/2015」のダニエル・ブリュール。
マックスに「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」「ローマでアモーレ/2012」「南部のささやかな商売/2013」のリッカルド・スカマルチョ。
ミシェルに「ミックマック/2009」「最強のふたり/2011」「ムード・インディゴ うたかたの日々/2013」「X-MEN:フューチャー&パスト/2014」「サンバ/2014」のオマール・シー。
デビッドに「白鯨との闘い/2015」のサム・キーリー
リースにマシュー・リス。
コンティに「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店/2015」のヘンリー・グッドマン。
ロッシルド医師に「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「主人公は僕だった/2006」「パイレーツ・ロック/2008」「新しい人生のはじめかた/2008」「17歳の肖像/2009」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のエマ・トンプソン。
シモーネに「宮廷料理人ヴァテール/2000」「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」「スマイル、アゲイン/2013」のユマ・サーマン。
アンナ・マリーに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」「アンナ・カレーニナ/2012」「ガンズ&ゴールド/2013」「コードネームU.N.C.L.E./2015」「リリーのすべて/2015」「エクス・マキナ/2015」のアリシア・ヴィキャンデル。
サラに「シンデレラ/2015」のリリー・ジェームズ。
監督、製作は「カンパニー・メン/2010」「8月の家族たち/2013」のジョン・ウェルズ。

強引にシェフの座についたアダム・ジョーンズは料理人集めにロンドンの街を奔走する。彼が連れてきたのはフランス人のミシェルとイタリア人のマックス。そして若いデヴィッドと無理矢理引き抜いてきた紅一点のエレーヌ。
しかし傲慢なアダムのせいで、トニーとの諍いは日常茶飯事。気に入らないと誰彼構わず怒鳴り散らしてエレーヌをも罵倒する。まるで戦場のようなキッチンがスゴい!

アダム・ジョーンズって何と傲慢な男なのだろう!とあきれ果てるが、カリスマ・シェフならではなのかも知れない。演じるブラッドリー・クーパーはナイス・キャスティングで、彼はホント存在感のある俳優だなぁと感心する。そしてこの方過激なキャラが似合う。ヒロイン、エレーヌ役のシエナ・ミラーとは「アメリカン・スナイパー」で夫婦役だったことを思い出した。

何はともあれ出演陣がスーパー豪華!
女性陣ではアダムが薬物&アルコールを摂取していないかチェックしているロッシルド医師を演じるエマ・トンプソンと、レズの料理評論家シモーネ役のユマ・サーマン。二人は貫禄たっぷりだ。ユマの出演シーンは少しながらこの方も実に存在感のある女優。ユマって若い頃より今の方が美しい??
アダムのかつての恋人アンナ・マリーをオスカー女優となったアリシア・ヴィキャンデルが演じ、アダムが発掘した若き料理人デヴィッドの恋人サラにリリー・ジェームズが出演している。リリーの出番はワンシーンだったか?
男性陣ではパリ時代のアダムの同僚ミシェルや、かつての仲間マックスをリッカルド・スカマルチョが演じていて華やかそのもの。
そして忘れてはならないのはメートルドテール、トニー役のダニエル・ブリュール。ゲイっぽい雰囲気を漂わせて中々素敵だ。
ドラマに登場する料理はかなりゴージャス!アダムの究極のライバル、リースが作るプレーン・オムレツが実に美味しそうだった。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-07-15 00:22 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「帰ってきたヒトラー」

「Er ist wieder da」…aka「Look Who's Back」2015 ドイツ
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1945年に自殺したはずのアドルフ・ヒトラーが2014年のベルリンの街に現れる。キオスクの店主からヒトラーそっくりの人物がいるという話を聞いたファビアン・ザヴァツキは首を言い渡されたばかりのTV番組のフリーランスのディレクター。ザヴァツキは元上司であるTVディレクター、クリストフ・ゼンゼンブリンクを訪ね、アドルフ・ヒトラーのそっくりさんを物まね芸人として売り出そうと持ちかける...

アドルフ・ヒトラーにオリヴァー・マスッチ。
ファビアン・ザヴァツキにファビアン・ブッシュ。
クリストフ・ゼンゼンブリンクにクリストフ・マリア・ヘルプスト。
カッチャ・ベリーニにカッチャ・リーマン。
クロマイヤー嬢にフランツィスカ・ヴルフ。
監督、脚本はダーヴィト・ヴネント。

風刺の効いたブラック・コメディはティムール・ヴェルメシュが2012年に発表した風刺小説で、ドイツではベストセラーになったそう。

TVに物まね芸人として登場したアドルフ・ヒトラーのそっくりさんは瞬く間に視聴者を虜にしてしまう。
ドイツの現首相メルケルをデブのおばさん呼ばわりしたり、若者は役立たずばかりだ!と言い放ち、自らのプロパガンダを力説するヒトラーのそっくりさん。しかし彼を一目見ようとブランデンブルク門には人だかりができる。そう彼の人気はうなぎ登りに上昇していく!

TV局に勤めるクロマイヤー嬢の祖母がユダヤ人で、彼女以外の家族は全てナチスによって虐殺されていた。そんな彼女はヒトラーを一目見て、“彼は物まね芸人なんかじゃない!”と激怒するシーンがあり興味深い。

ファビアン・ザヴァツキは1945年に自殺したヒトラーが、正にその場所から現れたことを知り、2014年のベルリンの街に本当にタイムスリップしたと確信する。しかし誰も彼の話を信じず精神を病む病院に隔離されてしまう、あのオチは強烈だった。
相反してヒトラーを利用して大もうけに成功した元TV製作会社副社長カッチャ・ベリーニが、ヒトラーと共にオープンカーに乗ってベルリンの壁の側を悠然と走るラスト・シーンは圧倒的。

こんな映画作って良いのか?と思ったりもしたが、ヒトラーをちゃかした「わが教え子、ヒトラー/2007」というブラック・コメディもあるくらいだから、ドイツ人の懐の深さには脱帽する。
アドルフ・ヒトラーを演じた俳優オリヴァー・マスッチの素顔はヒトラーに似てないらしいが、身振りや話し方はかなりイケてる。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-07-14 01:02 | ドイツ | Trackback(3) | Comments(2)

「レジェンド 狂気の美学」

「Legend」2015 UK/フランス/USA
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1960年代初頭のロンドン。双子のレジーとロン兄弟は街の裏社会を牛耳っている。強い絆で結ばれた二人ながら、理知的で商才に長けるレジーに対して、ロンは狂暴ですぐにキレてしまう男。レジーはある日、部下で運転手の妹フランシスと出会い恋に落ちる…

レジー・クレイ/ロン・クレイに「ロックンローラ/2008」「裏切りのサーカス/2011」「ダークナイト ライジング/2012」「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」のトム・ハーディ。
フランシス・シェイに「2月の夏/2013」「ポンペイ/2014」のエミリー・ブラウニング。
レズリー・ペインに「マクベス/2015」のデヴィッド・シューリス。
マッド・テディー・スミスに「キングスマン/2014」のタロン・エガートン。
アンジェロ・ブルーノに「NOEL ノエル/2004」のチャズ・パルミンテリ。
ニッパー・リードに「アメリア 永遠の翼/2009」「アンコール!!/2012」のクリストファー・エクルストン。
監督、脚本は「ROCK YOU! [ロック・ユー!]/2001」「42 ~世界を変えた男~/2013」のブライアン・ヘルゲランド。

ギャングとは結婚したくないというフランシスの気持ちを考え、レジーは犯罪から距離を置こうとナイトクラブの経営に乗り出す。経営は順調に進み、幸せいっぱいのレジーはフランシスに結婚を申し込む。しかしフランシスの母親はギャングとの結婚に猛反対だった。一方でロンはレジーの行動が気に食わなくてトラブルを起こしてばかり。

レジーはトラブル・メーカーのロンに怒りを爆発させるが、兄弟の絆が崩れることはなかった。しかし反対にレジーとフランシスの間が崩れ始める。
フランシスは、ロンや“紅茶の入れ方も知らないの?”なんて意地悪をいう兄弟の母親の存在が疎ましくて仕方がない。しかしギャングの世界にはファミリーの強固な絆があり、フランシスはだんだんと疎外感に苛まれていく。そう、ギャングは所詮ギャングで足を洗うことなどできないらしい。

レジーは男たちの間で凄みを見せているかと思えば、恋人にはとても優しい顔に変わる。そして母親にはとろけるような笑みを浮かべるのだ。
メイクもありだけど双子の兄弟レジーとロンを演じ分けるトム・ハーディが実に上手い。ギャング役が似合う!似合う!

「キングスマン」でとてもキュートだったタロン・エガートンがゲイの青年役で妖しい魅力を漂わせている。
「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「リリィ、はちみつ色の秘密/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密/2015」のポール・ベタニーがノンクレジットで出演。そういえばポール・ベタニーは「ROCK YOU! [ロック・ユー!]」のチョーサー役で初めてお目にかかったUK俳優。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-07-04 23:28 | UK | Trackback(1) | Comments(0)