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「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」

「A Royal Night Out」2015 UK
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1945年5月8日。ロンドンはヨーロッパの戦勝を祝う国民でお祝いモードに包まれている。今夜国王ジョージ6世がバッキンガム宮殿から国民に終戦を告げるスピーチを行う予定。そんな折、エリザベスは妹のマーガレットとバッキンガム宮殿を抜け出す...

エリザベス王女に「危険なメソッド/2011」「ドリーム・ハウス/2011」「複製された男/2013」「ドラキュラzero/2014」のサラ・ガドン。
マーガレット王女にベル・パウリー。
ジャックに「マクベス/2015」のジャック・レイナー。
国王ジョージ6世に「アナザー・カントリー/1983」「ベスト・フレンズ・ウェディング/1997」「理想の結婚/1999」「ターゲット/2010」のルパート・エヴェレット。
王妃エリザベスに「ミス・ポター/2006」「オレンジと太陽/2010」「戦火の馬/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」「博士と彼女のセオリー/2014」のエミリー・ワトソン。
スタンに「麦の穂をゆらす風/2006」「クィーン/2006」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「天使の分け前/2012」のロジャー・アラム。
監督は「キンキー·ブーツ/2005」の「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「情愛と友情/2008」のジュリアン·ジャロルド。

ロンドンの街に、生まれて初めてお忍びで外出する娘たちを心配し、母親である王妃エリザベスは護衛を手配する。しかしなから護衛が油断している間にマーガレットはロンドン・バスに飛び乗って街の喧噪の中へと消えてしまう。妹が気になるエリザベスは彼女を追いかける途中で空軍兵士のジャックと出会い行動を共にする。
一方で護衛は任務を全うせず、自らの楽しみに突進!マーガ レットもルンルンでロンドンの街を満喫!マーガレットが心配なエリザベスは彼女の後を追ってロンドンの街を駆け巡る!

本作は実話に着想を得たファンタジーとのこと。
ジャックがバッキンガム宮殿で国王、王妃、エリザベスと共に朝食をとったり、ジャックの家でエリザベスが彼の母親と紅茶を飲むなんて紛れもなくファンタジーの世界?

エリザベス2世は今年90歳。少し前にネットやTVで生誕90年のお祝い映像を見た。そしてタイムリーにも本作が公開され、あまり見るつもりはなかったのだけど何となく銀座に行って見てしまった。
今年29歳のサラ・ガドンが19歳のエリザベス役。彼女とても愛くるしい風貌なので19歳も意外に違和感ない。実物は妹のマーガレットのほうが美人に見えるが、ヒロインはエリザベスなので、マーガレットを演じるベル・パウリーより美しいサラ・ガドンがヒロインを演じたのかな?なんて思ってしまった。
「マクベス」でマルコム王子を演じたジャック・レイナーはちょっと太め(顔がデカイ?)でキュート。
ルパート・エヴェレット&エミリー・ワトソンは貫禄たっぷり。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-06-28 23:02 | UK | Trackback(2) | Comments(0)

「裸足の季節」

「Mustang」2015 フランス/ドイツ/トルコ/カタール
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美しい5人の姉妹はイスタンブールから1000キロ離れた黒海沿岸の小さな村に暮らしている。姉妹は事故で両親を亡くし、叔父の家に引き取られ祖母に育てられていた。ある日、下校途中に海で少年たちと騎馬戦で遊ぶ姉妹は楽しくてしかたがない様子。しかし家に帰るなり祖母に問いつめられる…

ソナイ(長女)にイライダ・アクドアン。
セルマ(次女)にトゥーバ・スングルオウル。
エジェ(三女)にエリット・イシジャン。
ヌル(四女)にドア・ドゥウシル。
ラーレ(五女)にギュネシ・シェンソイ。
祖母にニハール・G・コルダシュ。
叔父エロルにアイベルク・ペキジャン。
監督、脚本はデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン。

少年たちと戯れる姉妹の姿を見た近所の住人が祖母に告げ口をしたのだ。それ以来、彼女たちは学校にも行かせてもらえず家に閉じ込められてしまう。祖母と叔父のエロルは、古い慣習が残るこの地では結婚前の女性は純潔であることが最も大事なことと信じて疑わなかった。

ある日突然、パソコン、携帯電話、そして派手なアクセアリーや化粧品は祖母によって没収されてしまう。家から出られないよう玄関には高い鉄の塀が築かれ、結婚などしたくもないのに花嫁修行が始まるのだった。
長女、次女と無理矢理に結婚させられ、三女もその餌食となる。しかし知らない人との結婚など考えられない四女のエジェは次第に精神に異常をきたして行く。やがて自由を奪われ、祖母と叔父の策略に猛烈に反撥を覚えた一番下の13歳の娘ラーレが反乱を起こす。

原タイトル「Mustang」は北アメリカ大陸に住む野生馬のこと。それは5人の姉妹を現していて、簡単には手なずけられない(言いなりにはならない)ということ。そして一番手強いのは末娘のラーレだった。
姉妹の長くのばした流れるような茶色の髪はMustangを思い起こす。
姉妹の絆の深さに胸を打たれた。演じる彼女たちはエジェ以外、オーディションで選ばれ初演技というのだからスゴい!
何はともあれドラマの舞台が21世紀の現在とはとても思えない偏見に満ちた世界で驚いたが、イスタンブールのラストにホットした。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-06-25 00:13 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

「神様メール」

「Le tout nouveau testament」…aka「The Brand New Testament」2015 ベルギー/フランス/ルクセンブルグ
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世界を創造した神様はベルギー、ブリュッセルのアパルトマンに家族と暮らしている。神様はPCで好き勝手に世界を操り、引っ掻きまわして遊んでいる。10歳になる娘のエアはそんな父親を許せず、PCを勝手に操作させ、全人類にそれぞれの余命を知らせるメールを送信してしまう。そして兄イエス・キリストの助言に従って家出するのだった…

父(神様)に「ナルコ/2004」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「チャップリンからの贈りもの/2014」のブノワ・ポールヴールド。
母 (女神)に「パリ、ジュテーム/2006」「セラフィーヌの庭/2008」「ミックマック/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」「危険なプロット/2012」「カミーユ、恋はふたたび/2012」のヨランド・モロー。
娘 エアに「サンドラの週末/2014」のピリ・グロイン。
兄 イエス・キリストにダヴィッド・ミュルジア。
マルティーヌに「愛のあしあと/2011」「ミス・ブルターニュの恋/2013」のカトリーヌ・ドヌーウ。
フランソワに「プチ・ニコラ/2009」「ハートブレイカー/2010」「タンゴ・リブレ 君を想う/2012」「エール!/2014」のフランソワ・ダミアン。
オーレリーにローラ・ファーリンデン。
マルクに「セラフィーヌの庭」「シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~/2012」のセルジュ・ラヴィリエール。
ジャン=クロードにディディエ・ドゥ・ネック。
ウィリーにロマン・ゲラン。
ヴィクトールにマルコ・ロレンツィーニ。
監督、脚本、製作総指揮は「トト・ザ・ヒーロー/1991」「ミスター・ノーバディ/2009」のジャコ・ヴァン・ドルマル。

宗教がテーマながら奇想天外なファンタジー・コメディなので面白可笑しく見ることができた。エアが全人類にそれぞれの余命を知らせるメールを送信したのは、残された時間に好きなことをしてもらいたかったから…そう愛をこめて…。

エアは兄の言いつけ通りに洗濯乾燥機を使って地上に出ることに成功する。そして大パニックに陥ったブリュッセルの街でホームレスの男と出会う。エアは新しい聖書作成のため男に執筆を頼み、6人の使徒を探し始める。エアが探しあてた悩める人々…幼い頃に片腕を失った孤独な美女オーレリー、冒険家が夢の会社員ジャン=クロード、保険屋から殺し屋に転身したフランソワ、セックス依存症のマルク、夫との間は冷めゴリラに恋をした主婦マルティーヌ、そして女の子になりたいと願う余命わずかの少年ウィリーの6人。やがてエアは6人の使徒に奇跡を起こして行く。

PCによって世界の人々を動かせると思っていた神様。しかしエアを追って地上に出てきた彼は、もはや人々を操ることができず、周りからはホームレス扱いされる始末。やがて旧ソ連のカザフスタン?だったかに送還されて、強制労働を強いられる結末は痛快そのもの。
ラスト、女神の母が奇跡を起こすシーンはトレ・ビアン!
主人公エアを演じるピリ・グロインが最高に可愛い。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-06-24 00:48 | フランス | Trackback(4) | Comments(0)

「マネーモンスター」

「Money Monster」2016 USA
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TV番組“マネー・モンスター”はリー・ゲイツの軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼いでいる。ある日、生放送中に銃を持った若者が乱入し、ゲイツを人質に番組をジャックしてしまう…

リー・ゲイツに「ヘイル、シーザー/2016」のジョージ・クルーニー。
パティ・フェンに「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009」「食べて、祈って、恋をして/2010」「8月の家族たち/2013」「シークレット・アイズ/2015」のジュリア・ロバーツ。
カイル・バドウェルに「ベルファスト71/2014」のジャック・オコンネル。
ウォルト・キャンビイに「300<スリーハンドレッド>/2007」「パレードへようこそ/2014」のドミニク・ウェスト。
ダイアン・レスターにカトリーナ・バルフ。
キャプテン、パウエルに「ラビット・ホール/2010」のジャンカルロ・エスポジート。
監督は「インサイド・マン/2006」「ブレイブ・ワン/2007」「幸せの1ページ/2008」「おとなのけんか/2011」「エリジウム/2013」のジョディ・フォスター。

番組を乗っ取ったカイルは、銃を突きつけ、爆弾をセットしたベストを着るようゲイツに促す。そしてTVでゲイツが薦めたアイビス社の株を買って大損したとわめき、起爆装置のリモコンを見せつけて脅し始める。一方で番組のプロデューサー、パティは隠しマイクからゲイツに時間稼ぎするよう指示をだす。
生放送中に起きた事件はカイルの要望でそのまま放送が続けられ、やがて警察が現場に駆けつけ、交渉人やら、カイルの恋人やらが説得に現れる。

爆弾をセットしたベストを着せられたゲイツと、銃で脅すカイルにハラハラするが、茶目っ気たっぷりのゲイツと、なぜか憎めなさそうなカイルにそれほどの恐怖を感じさせない描き方が良いなぁと思った。
ラストでカイルが全財産をつぎ込んで買ったアイビス社の株の顛末が明かされる。短い時間なので“ストックホルム症候群”とまでは行かないけど、ゲイツとカイルの間に芽生える妙な連帯感がナイスだった。隠しマイクから指示を出すパティのプロデューサー魂も忘れてはならない。そして大ラスのゲイツとパティの友情あふれるシーンが素敵。

主演はジョージ・クルーニー、監督はジョディ・フォスター、そして「シークレット・アイズ」で久しぶりに見たジュリア・ロバーツ。この3人に加えて番組をジャックする若者役にUK人俳優ジャック・オコンネル。これはちょっと見てみたいなと思ってシアターへ行った。
いや中々面白い社会派ドラマだった。オロオロする情けない男たちに反して、女性たちがきびきびとして気持ちが良い。それはやはり監督がジョディ・フォスターだからに違いない。

TOHOシネマズ新宿にて
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by margot2005 | 2016-06-21 21:54 | USA | Trackback(5) | Comments(0)

「エクス・マキナ」

「Ex Machina」2015 UK
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プログラマーのケイレブは世界最大の検索エンジンを運営するブルーブック社に勤めている。ある日、社内試験に合格し、社長のネイサンから人里離れた大自然の中に建つ山荘へ招待される...

ケイレブに「わたしを離さないで/2010」「シャドー・ダンサー/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2015」のドーナル・グリーソン。
エヴァに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」「アンナ・カレーニナ」「ガンズ&ゴールド/2013」「コードネームU.N.C.L.E./2015」「リリーのすべて/2015」のアリシア・ヴィキャンデル。
ネイサンに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のオスカー・アイザック。
キョウコにソノヤ・ミズノ。
監督、脚本は「28日後…/2002」「わたしを離さないで/2010」「ジャッジ・ドレッド/2012」の脚本家アレックス・ガーランド。

山荘に到着したケイレブは秘密保持契約にサインし、ネイサンから、自宅は人工知能(AI)の開発研究施設であると明かされる。そしてケイレブに与えられた仕事はネイサンが開発した人工知能にチューリング・テスト(ロボットに知能があるかどうか判断するテスト)を行うことだった。やがてケイレブは女性型ロボット、エヴァと対面する。エヴァはとても美しく、英語を完璧に話し、絵を描くこともできた。そしてガラス越しながら面談を行う度にケイレブとエヴァの親密度は増して行く。

ケイレブがネイサンの山荘に招待されたのは、単に社内試験に合格し抽選に当たったわけではなく、ネイサンが最初から計画しケイレブを選んだのだ。そしてケイレブは美しいロボット、エヴァにどんどん惹かれていく。彼はエヴァに友情を感じ初めていたし、恋心を抱いていたかも知れない。

ロボットが人間に反逆するストーリーはとても興味深くて面白かった。
エヴァを演じるアリシア・ヴィキャンデルが素晴らしい。利用されるケイレブ役のドーナル・グリーソンは適役だし、基本的に善い人役が多いオスカー・アイザックがワル役を演じている。顔半分くらいヒゲに覆われた面構えは別人か?と思うくらいアイザックらしくない。でもあのヒゲが凄みを帯びていて役柄にぴったり。
キョウコ役のソノヤ・ミズノはダンサーでもあるそうで終始妖しい魅力を振りまいている。

地下に作られた無機質なインテリアのネイサンの自宅と、家の外の大自然の景色が真逆でドラマにインパクトを与えている。とても美しい渓流や森のシーンはノルウェーでロケされた模様。

都内では3カ所で上映している。ウイークデイの夕方上映ぎりぎりに飛び込んだら、空席は最前列のみでシアターはほぼ満席。見終わって納得だった。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-06-18 23:59 | UK | Trackback(11) | Comments(0)

「シークレット・アイズ」

「Secret in Their Eyes」2015 USA/UK/スペイン
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2002年、ロサンゼルス。2001年9月に起きた同時多発テロの後、検察局にテロ対策合同捜査班が設置され、ニューヨークからFBI捜査官のレイがやって来る。ある日、事件が起きレイは相棒で親友でもあるジェスと共に現場に駆けつけるが、被害者がジェスの娘と知り愕然となる。やがて怒りに燃えるレイは、就任したばかりのエリート検事補クレアと捜査に乗り出し有力な容疑者を見つけ出すのだった...

レイ・カステンに「キンキー・ブーツ/2005」「インサイドマン/2006」「アメリカン・ギャングスター/2007」「2012/2009」「それでも夜は明ける/2013」「オデッセイ/2015」のキウェテル・イジョフォー。
クレア・スローンに「パディントン/2014」のニコール・キッドマン。
ジェシカ・コブに「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009」「食べて、祈って、恋をして/2010」「8月の家族たち/2013」のジュリア・ロバーツ。
マーティン・モラレスに「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「シルク/2007」「17歳の肖像/2009」「テンペスト/2010」のアルフレッド・モリナ。
レグ・シーファートに「チェンジリング/2008」「噂のモーガン夫妻/2009」「アジャストメント/2011」のマイケル・ケリー。
マージン/ベックウィズに「17歳のエンディングノート/2012」のジョー・コール。
バンピー・ウィルズに「悪の法則/2013」のディーン・ノリス。
監督/脚本は「ニュースの天才/2003」「アメリカを売った男/2007」のビリー・レイ。

やっと見つけ出した容疑者はテロ対策班の重要な情報屋だった。レイの上司のモラレスは政治的な判断で容疑者を釈放してしまう。全くもって納得できないレイは検察局を去って行く。そして13年後、事件のことを片時も忘れたことのないレイが再び現れる。

「瞳の奥の秘密/2009」のリメイク(正確にはリイマジネーション版)と知っていながら、ストーリーが全く思い出せなくて…ラスト近くのシーンで、あぁ!そうだった!とやっと思い出した。でも「瞳の奥の秘密」のストーリーを記憶していなかったため興味深く見ることができた。結末が解っているサスペンスは面白くない。
でも13年前と現在が頻繁に行ったり来たりする描き方は今一つだった。キウェテルもニコールもジュリアも殆ど同じ風貌で年月が感じられないし、今どっち?なんて思ったりして困った。唯一ディーン・ノリス演じるバンピーが現在は杖をついているのでわかりやすかったな。

スペイン版で殺害されたのは銀行員の妻。本作では検察局捜査官の娘が殺害されるという設定になっている。この二つの作品は全体的な雰囲気が違っていて、リメイクとは思えない別映画のよう。3人の著名俳優が主人公のせいかも知れない。
スペイン版で登場したサッカー・スタジアムを、大リーグのスタジアムに置き変えているところはロサンゼルスが舞台ならではの演出。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-06-17 23:44 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(2)

「スノーホワイト/氷の王国」

「The Huntsman: Winter's War」2016 USA
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“スノーホワイト”を大胆にアレンジしたファンタジー・アクション。

エリックに「キャビン/2011」「マイティ・ソー2011」「スノーホワイト/2012」のクリス・ヘムズワース。
ラヴェンナに「告発のとき/2007」「あの日、欲望の大地で/2008」「ザ・ロード/2009」「ヤング≒アダルト/2011」「プロメテウス/2012」「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」のシャーリーズ・セロン。
フレイヤに「ボーダーライン/2015」のエミリー・ブラント。
サラに「オデッセイ/2015」ジェシカ・チャスティン。
ニオンに「キンキー・ブーツ/2005」「パイレーツ・ロック/2009」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」のニック・フロスト。
グリフに「イタリアは呼んでいる/2014」のロブ・ブライドン。
ウィリアムに「スノーホワイト」「あと1センチの恋/2014」のサム・クラフリン。
監督はセドリック・ニコラス=トロイアン。

邪悪なラヴェンナはスノーホワイトによって滅ぼされる。しかし彼女にはフレイヤという妹がいた。姉と違って心優しいフレイヤには愛する者たちがいたが、その幸せは突如破壊されてまう。やがて心を閉ざしたフレイヤは姉の下を離れ凍てつく北の大地で自分だけの“氷の王国”を築き始まる。村から子供たちを掠奪し、屈強な兵士に仕立て上げることがフレイヤの使命だった。“氷の王国”に“愛”は存在しない。それはかつてフレイヤが求めた“愛”に裏切られ傷ついたことが理由だった。

今回の物語ではスノーホワイトのラヴェンナ討伐に参加したハンター、エリックの少年時代が描かれる。時がたちフレイヤの兵士として成長したエリックと、共に訓練を重ねてきたサラ。二人は反撥し合いながらも恋に落ちる。やがて彼らが愛し合っていることを知ったフレイヤは怒りを爆発させ、魔力で二人を引き離してしまう。

シャーリーズ&エミリーがナイス・キャスティング。お気に入り俳優の一人クリス・ヘムズワースはゴージュアスだし、たまにこういった映画を見るのはとても気分転換になって楽しい。
そうそう映画を見て思ったのは...この映画の予告編にはかなり偽りあり!ってこと。“Huntsman/ハンター”が主人公なのにまるで邪悪な女王と、“氷の王国”に住む妹の物語のように宣伝されていた。邪悪な女王が限りなく似合うシャーリーズは最初と最後にしか出てこなかったのに...。そして“白雪姫”をモチーフにした映画のわりにおじさんが目立ったのはシャーリーズ、ファンたち?
監督はVFX出身だけあって氷のシーンなどは迫力満点!

新宿バルト9にて
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by margot2005 | 2016-06-15 23:21 | USA | Trackback | Comments(0)

「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」

「De Surprise」…aka「The Surprise」2015 オランダ/ベルギー/ドイツ/アイルランド
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ある日、大富豪ヤーコブの母親が亡くなる。彼は悲しみを覚えることもなく淡々と葬儀を執り行い身辺整理を始める。ヤーコブは過去のある出来事から感情をあらわにすることができなくなっていた...

ヤーコブに「LOFT -完全なる嘘(トリック)-/2010」のイェロン・ファン・コーニンスブルッヘ。
アンネに「人生はマラソンだ!/2012」のジョルジナ・フェルバーン。
ムラーに「シスタースマイル ドミニクの歌/2009」のヤン・デクレール。
Mr. ジョーンズに「ノッティングヒルの恋人/1999」のヘンリー・グッドマン。
監督/脚本/製作/原案は「キャラクター/孤独な人の肖像/1996」のマイク・ファン・ディム。

天涯孤独となったヤーコブは。莫大な資産を寄付した上、広大なる土地に建つ豪邸も売りにだす手配をし、使用人たち全員に暇をだしてしまう。しかし長年仕えてきた執事のムラーはヤーコブが気がかりでならない。そんなムラーの心配もよそにヤーコブは自らの命をたつことしか頭にない。何度か自殺を図るがなぜか成功しない。そんなある時、海岸で妙な場面に出くわした後“エリュシオン”と書かれたマッチを見つける。興味を持ったヤーコブは早速ブリュッセルにある“エリュシオン”を訪ねるが、そこは“あの世への旅立ち”を請け負う奇妙な代理店だった。そして店のオーナーMr. ジョーンズに薦められた“サプライズ・コース”を契約する。
しかしヤーコブは契約後、代理店で運命的に出会ったアンネに惹かれ、望みのない人生がだんだんと明るくなって行くことに気づくのだった。

コメディなんだけどとてもダークな世界。ラストはどうなるのか?とハラハラしながら見ていたが、想像通りで一安心。
主人公ヤーコブを演じるイェロン・ファン・コーニンスブルッヘはマルチタレントでコメディアンでもあるそう。ちょっと太めで(映画のために増量)愛嬌のある彼の風貌が妙にドラマにマッチしている。

ヤーコブの城(豪邸ではモノ足りない)や、コレクションのクラシック・カーは目を見張るばかりのゴージャスさ。ビーチでのダンスも素敵だし、ブラック・コメディにロマンスがプラスされていて素敵な映画となっている。
ドラマの中ではドイツ語、英語、フランス語に加えヒンズー語の会話まで出てくる。で、字幕スーパーに釘付けだった。

尊厳死を描いた「君がくれたグッドライフ/2014」を引き合いに出してはマズいのだけど、本作の“あの世への旅立ち”を請け負うのもベルギー。ベルギーは進んだ考え方の国だと感心する。

ヒューマントラストシネマズ有楽町
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by margot2005 | 2016-06-13 22:29 | ヨーロッパ | Trackback(1) | Comments(0)

「ヘイル、シーザー」

「Hail, Caesar!」2016 UK/USA
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1950年代のハリウッド。エディ・マニックスはどんなトラブルにも対応するスタジオの“何でも屋”。わがままなスター女優の尻拭いをしたり、演技のできないアクション俳優に希望を持たせたりと、日々つまらない仕事に甘んじるマニックスの悩みは尽きない。そしてこの頃TVの台頭に映画業界は危機感を抱いており、マニックスも密かにこの業界から足を洗おうかと考えていた。そんな折、「ヘイル、シーザー」に主演するスター俳優のベアード・ウィットロックが誘拐される事件が起こる…

エディ・マニックスに「アメリカン・ギャングスター/2007」「告発のとき/2007」「ミルク/2008」「ブッシュ/2008」「恋のロンドン狂騒曲/2010」「とらわれて夏/2013」「ボーダーライン/2015」のジョシュ・ブローリン。
ベアード・ウィットロックに「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のジョージ・クルーニー。
ホビー・ドイルに「イノセント・ガーデン/2013」「ブルージャスミン/2013」のオールデン・エアエンライク。
ローレンス・ローレンツに「007 スペクター/2015」のレイフ・ファインズ。
ディアナ・モランに「ヒッチコック/2012」「LUCY/ルーシー/2014」のスカーレット・ヨハンソン。
バート・ガーニーに「ジュピター/2015」「マジック・マイク XXL/2015」のチャニング・テイタム。
ソーラ・サッカー/セサリー・サッカーに「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のティルダ・スウィントン。
ジョー・シルバーマンに「マネーボール/2011」「ウルフ・オブ・ウォールストリート/2013」のジョナ・ヒル。
C・C・カルフーンに「ファーゴ/1996」「プロミスト・ランド/2012」のフランシス・マクドーマンド。
製作/脚本/監督/編集は「パリ、ジュテーム/2006」「バーン・アフター・リーディング/2008」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジョエル&イーサン・コーエン。

公開1週目に見ていたのにすっかり忘れていた一作。
シアターで予告編を何度も見た。やはり予行篇は上手く作られている。豪華な出演陣に惹かれたのが見ることになった大きな理由。ジョエル&イーサン・コーエンの世界も好きだし…。
でも主役をはれる豪華俳優総出演ながらなんとなく物足りなくて...皮肉っぽくて、可笑しいのだけど今一つだった。
俳優一人一人は皆素晴らしい。
中でもチャニング・テイタムの水兵役のダンス・シーンはナイス!でもでも、一番良かったのはレイフ・ファインズが監督するシーン。ヘタな俳優を演じるホビー・ドイルとの掛け合いは最高!もっと長いシーンにして欲しかった。

何はともあれ、スター俳優ベアード・ウィットロックの誘拐犯は“赤狩り”で職を失った脚本家たちだったり、ミュージカル俳優バート・ガーニーがソ連の潜水艦で祖国に帰って行くシーンはハリウッドを痛烈に皮肉っている!?

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-06-12 00:24 | UK | Trackback | Comments(0)

「君がくれたグッドライフ」

「Hin und weg」…aka「Tour de Force」2014 ドイツ
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ALS(筋萎縮性側索硬化症)を宣告された男性が、仲間と共に自転車でベルギーを目指すロード・ムービー。

ハンネスに「ヴィンセントは海へ行きたい/2010」のフロリアン・デヴィッド・フィッツ。
キキにユリア・コーシッツ。
ミヒャエルに「THE WAVE ウェイヴ/2008」「ドッペルゲンガー 凍てつく分/2014」のユルゲン・フォーゲル。
フィンに「バーダー・マインホフ 理想の果てに/2008」「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~」「詩人、愛の告白/2012」のフォルカー・ブルッフ。
ドミに「ヴィンセントは海へ行きたい」のヨハネス・アルマイヤー。
マライケにヴィクトリア・マイヤー。
ザビーネに「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~/2010」「バチカンで逢いましょう/2012」のミリアム・シュタイン。
イレーネにハンネローレ・エルスナー。
監督はクリスティアン・ツバート。

フランクフルトに住むハンネスとキキ夫婦は、仲間との毎年恒例の自転車旅行の行き先をベルギーに決めるが、仲間たちは見所のないベルギーに不満を漏らす。しかし夫婦がベルギーを選んだのには重大なる目的があった。
ハンネスとキキ、弟のフィンに友人のミヒャエル、そしてドミとマライケ夫婦が集合し自転車の旅は始まるのだった。

旅の途中ハンネスの実家に寄ることになる。夕食後、母親のイレーネも加わり、ハンネスは自らがALSに冒されていていることを告白する。実はハンネスの父親もALSで亡くなっていた。そして、その時の家族の苦労を知っているからこそ、介護を受ける前に尊厳死を選んだと宣言する。やがてフィンは呆然となって席を立ち、友人たちもショックで言葉を失ってしまう。

告白の翌朝、母親の車でベルギーへ向かうと告げる間もなく、仲間は自転車に乗って出かける準備をしていた。しかしフィンの姿が見えずハンネスは気がかりでならない。やがて追いついてくる姿を見て彼の胸に熱いものがよぎる。
旅の途中ミヒャエルが偶然出会ったザビーネを仲間に加える辺りはドイツ人(ヨーロッパ人)らしい。さすがに最終目的地までは行かなかったけど...。

ベネディクト・カンバーバッチの「僕が星になるまえに/2010」と、フランス映画「母の身終い/2012」を合わせたかのようなドラマは、見終わってやはり“尊厳死”について考えさせられた。
「母の身終い」は尊厳死を問う辛口ドラマだったが、本作は和やかなシーンが多く描かれている。あのように愛する人に囲まれて死んで行く人は幸せに違いない。
最後の、最後に“こんなことには耐えられない!”と言う妻のキキ。そして尊厳死を選んだハンネスの“自分はまだ36歳なのに…”という台詞が胸に迫る。

テーマは重くて苦しいが、バックに流れる音楽が賑やかで、仲間がふざけるシーンもいっぱいあって悲しいドラマがちょっと和らぐようにも思えた。

ハンネスを演じたフロリアン・デヴィッド・フィッツはwowowで見た「ヴィンセントは海へ行きたい」でも病気の役だった。精神的な病ではあったが…その時にちょっと気になったドイツ人俳優。
ミヒャエル役のユルゲン・フォーゲルがいいな。

ヒューマントラストシネマズ有楽町にて
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by margot2005 | 2016-06-07 00:25 | ドイツ | Trackback(1) | Comments(0)