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「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁」

「The Abominable Bride」2015 UK
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1895年のロンドン。ある夜、ウエディング・ドレスに身を包んだ花嫁が夫を殺害する事件が起こる。やがてレストレード警部はベーカー街 221Bに住むシャーロックを訪ねる…

シャーロック・ホームズに「ブラック・スキャンダル/2015」のベネディクト・カンバーバッチ。
ジョン・ワトソンに「恋愛上手になるために/2007」「こわれゆく世界の中で/2006」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」のマーティン・フリーマン。
ミセス・ハドソンに「エンジェル/2007」のユーナ・スタッブス。
レストレード警部に「モーリス/1987」「Vフォー・ヴェンデッタ/2005」「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式/2007」のルパート・グレイヴス。
メアリー・ワトソンにアマンダ・アビントン。
セントバーソロミュー・ホスピタルのモルグで働くモリー・フーバーにルイーズ・ブレーリー。
プロフェッサー・モリアーティに「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」「パレードへようこそ/2014」「007 スペクター/2015」のアンドリュー・スコット。
レディ・カーマイケルに「娼婦ベロニカ/1998」「スパイ・ゲーム/2001」「マジック・イン・ムーンライト/2014」のキャサリン・マコーマック。
エミリア・リコレッティ(花嫁)に「フィルス/2013」のナターシャ・オキーフ。
脚本、製作総指揮、出演(マイクロフト・ホームズ)にマーク・ゲイティス。
監督は「トップ・ランナー/2006」のダグラス・マッキノン。

ドラマが始まる前に「SHERLOCK(シャーロック)」シリーズの撮影で使われたシャーロックの部屋やグッズの解説があり、エンディングの後マイクロフト・ホームズ役のマーク・ゲイティスによる出演者のインタビューも組み込まれている。
ベネディクト・カンバーバッチ大好きなので楽しみにしていた。シアターは案の定カンバーバッチ、ファンの女性でいっぱい!
「SHERLOCK(シャーロック)/2010~2014」はもちろん見ている。そしてこの特別編ドラマにはシリーズで描かれたシーンも登場する。シャーロックとモリアーティの対決が描かれる次のシリーズが楽しみ。
サマーセットTyntesfield House and Estateで撮影されたカーマイケルの屋敷がゴージャス。

「ナショナル・シアター・ライヴ2016/ハムレット/2016」にも書いたけどカンバーバッチのバリトンの声は素晴らしく美しい。長い台詞をよどみなく流れるように話すそれはベネディクト・カンバーバッチの才能であり感嘆する。
「SHERLOCK(シャーロック」は現代が舞台ながら本作は19世紀のロンドンが舞台。21世紀のシャーロック・ホームズはカンバーバッチのオシャレなファッションが素敵だが、19世紀舞台も捨てたものじゃない。

シャーロック・ホームズとジョン・ワトソン、コンビの事件解明中にメアリーが首を突っ込んできたり、ミセス・ハドソンとシャーロックの他愛ないやり取りもナイス。
そう言えばこの二人...ワトソンはシャーロックと呼ぶのに対して、シャーロックはジョンとは呼ばない。なんとなく気になっていたところ...ドラマの中でこれからは“ジョンと呼ぼう”なんて台詞もあったが、次回作からはそうなるのかな??

シネリーブル池袋にて
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by margot2005 | 2016-02-28 22:36 | UK | Trackback(5) | Comments(0)

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」

「Star Wars: Episode VII - The Force Awakens」2015 USA
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“「スター・ウォーズ エピソードVI/ ジェダイの帰還」からおよそ30年後を舞台に、家族を待ち続ける孤独な女性レイと、戦うことに葛藤するストームトルーパーの脱走兵フィンとの出会いが導く 壮大な冒険の始まりを描く。”

ハン・ソロに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官/2009」「小さな命が呼ぶとき/2010」「アデライン、100年目の恋/2015」のハリソン・フォード。
レイア・オーガナに「マップ・トゥ・ザ・スターズ/2013」のキャリー・フィッシャー。
ルーク・スカイウォーカーに「キングスマン/2014」のマーク・ハミル。
カイロ・レンに「フランシス・ハ/2012」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」「あなたを見送る7日間/2014」のアダム・ドライバー。
レイにデイジー・リドリー。
フィンにジョン・ボイエガ。
ポー・ダメロンに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」のオスカー・アイザック。
マズ・カナタに「それでも夜は明ける/2013」「フライト・ゲーム/2014」のルピタ・ニョンゴ。
最高指導者スノークに「ホビット 思いがけない冒険/2012」のアンディ・サーキス。
ハックス将軍に「わたしを離さないで/2010」「シャドー・ダンサー/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」のドーナル・グリーソン。
監督、脚本、製作は「M:i:III/2006」「スター・トレック イントゥ・ダークネス/2013」のJ・J・エイブラムス。

観てからかなりの日々がたってしまって今頃…「Star Wars」は全てシアターで観ているファンの一人。そして「Star Wars」を観てハリソン・フォードのファンになったし…今回のシリーズにハリソンが出演しているのでとても観たかった。ハリソン70代にも関わらずかっこいい!
でもあのルークとレイのラストはかなり意味深。本シリーズは3部作とのことなので次回作で二人の関係が明かされるのかも知れない。

“遠い昔、はるか彼方の銀河系で…”で始まるオープニング。
何といってもミレニアム・ファルコンが懐かしい!チューバッカが懐かしい!C-3POとR2-D2も!そして帝国兵士の着る白い防護服!全体的に過去の作品を思い出すシーン満載。

ハンとレイアの間に生まれた息子カイロ・レンはフォースのダークサイドで生きてきた。かぶり物をつけていたので誰が?と思っていたらアダム・ドライバーだった。アダム・ドライバーは多彩なキャラを演じる俳優だなぁと感心する。ハックス将軍役のドーナル・グリーソンの悪役も初めて見たけど、この方穏やかな風貌ながら意外にも似合っていた。
オスカー・アイザック演じるポー・ダメロンが戦闘機を操縦するシーンはまるでルークが操縦しているように見えて懐かしいことこの上ない。
レイとフィンのコンビもナイスだし次回作が楽しみ。
ハン・ソロが息子との対決で命を落としたのは残念だったけど…。蘇ったりする??

TOHOシネマズ日劇にて
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by margot2005 | 2016-02-23 00:30 | USA | Trackback(4) | Comments(2)

「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」

「5 Flights Up」2014 USA
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ニューヨーク、ブルックリン。アレックスは画家でルースは元教師。40年住んでいる彼らの部屋からは ブルックリンが一望できる美しい眺めを持っている。しかし寄る年波には勝てず5階まで階段を登るのが辛い日々...

アレックス・カーヴァーに「最高の人生の見つけ方/2007」「ウォンテッド/2008」「インビクタス/負けざる者たち/2009」「ダークナイト ライジング/2012」「ラストベガス/2013」のモーガン・フリーマン。
ルース・カーヴァーに「幸せのポートレート/2005」「恋とスフレと娘とわたし/2007」「映画と恋とウディ・アレン/2011」のダイアン・キートン。
リリー・ポートマンに「セックス・アンド・ザ・シティ/2008」のシンシア・ニクソン。
若き日のルースにクレア・ヴァン・ダー・ブーム。
若き日のアレックスにコーリー・ジャクソン。
監督は「美しき家、わたしのイタリア/2003」「ウィンブルドン/2004」「ファイヤーウォール/2006」のリチャード・ロンクレイン。

アレックスとルースが40年も住むブルックリンのアパートメントは眺めは良いしとても気にいってるんだけど、悲しいことにエレベーターがない。このエレベーターがないというのはとても辛いと思う。若い頃は何でもなかった階段が立ちはだかる。アレックスもそうだが彼らの老愛犬も辛そう。そこで引っ越し話が持ち上がる。
ブルックリンが一望できる最高のスポットに建つアパートメントは誰もが住みたいと願う物件。どんどん売却を進め、仲介手数料ゲットを狙う不動産屋のリリーのラストが可笑しかった。

40年住んだ家を離れる決断をするのはかなりキツい。でもエレベーターがなくて5階分階段をあがるのもかなりキツいものがある。
ドラマのラストは想像どうりだった。大事なものは決して譲れないということ。しかしあの後もっと年をとったら二人はどうするのだろう?なんて余計な心配もした。長く住むと決めた家を買う時はエレベーターのないアパートメントを買ってはいけないのかも知れない。どんなに眺めが美しくても。

モーガン・フリーマンとダイアン・キートンは初共演とのこと。名優二人の織りなすドラマはなんとなくほのぼのとした雰囲気でナイス。
60歳過ぎて主演をはれる女優ってメリル・ストリープとヘレン・ミレンとダイアン・キートンくらい?
ダイアン・キートンは70歳。「アニー・ホール/1977」を彷彿させるファッションできめている彼女が若くて素敵だ。
老人映画ながらシアターは若い女性もいっぱい。鑑賞した日はレディース・ディってこともあり、金曜日がサービス・デイのこのシアターなら空いていると思っていたので驚いた。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2016-02-22 20:38 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(2)

「パディントン」

「Padinton」2014 UK/フランス
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“マイケル・ボンドの世界的人気児童小説シリーズを実写映画化したファミリー・コメディ。”

パディントン(声)に「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」「テンペスト/2010」「007 スカイフォール/2012」「追憶と、踊りながら/2014」「007 スペクター/2015」のベン・ウィショー。
ヘンリー・ブラウンに「僕が星になるまえに/2010」「ダウントン・アビー シリーズ/2010~2013」「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」のヒュー・ボネヴィル。
メアリー・ブラウンに「ウディ・アレンの夢と犯罪/2007」「17歳の肖像/2009」「わたしを離さないで/2010」「ジェーン・エア/2011」「ブルージャスミン/2013」のサリー・ホーキンス。
ミセス・バードに「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「ワンチャンス/2013」のジュリー・ウォルターズ。
ミスター・グルーバーに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「ヴィクトリア女王 世紀の愛/2009」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「ウイークエンドはパリで/2013」「フィルス/2013」のジム・ブロードベント。
ミスター・カリーに「モディリアーニ 真実の愛/2004」のピーター・キャパルディ。
ミリセントに「オーストラリア/2008」「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」「イノセント・ガーデン/2013」「レイルウェイ 運命の旅路/2013」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」「リピーテッド/2014」のニコール・キッドマン。
監督、原案、脚本はポール・キング。

たまにはこいうった映画も良いかと観に行った。
ジャングル時代のパディントンのシーンも面白かったが、パディントンがロンドンにやって来てブラウン家に住まうようになってからの展開が愉快で、パディントンはキュートだし、大人の鑑賞にたえる作り方に満足。
ブラウン家のカラフルなインテリアはもちろんのこと、とにかく色彩がとてもとても美しくて惹き付けられた。英国のTVコメディを中心に活躍するという監督ポール・キングの感性には素晴らしいものがある。

ほんとパディントン可愛い!マーマレード大好きって!やはり甘いもの好きの熊ならでは。
我が家にもロンドン土産の縫いぐるみの熊がいるが、残念ながらパディントンではない。パディントン駅にも行ったけど全く気にしていなかった。これも残念なこと。今一度行ってみたいな。
ベン・ウィショーの優しくて穏やかな声がパディントンにぴったり。そして意地悪なミリセントを演じるニコール・キッドマンが正に適役。「ダウントン・アビー シリーズ」でのグランサム伯爵のヒュー・ボネヴィルもナイス。女装の彼は少々キモかったけど…。

新宿バルト9にて(既に上映終了)ヒューマントラストシネマ渋谷で上映中
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by margot2005 | 2016-02-21 23:55 | UK | Trackback(1) | Comments(0)

「ブラック・スキャンダル」

「Black Mass」2015 USA/UK
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1970年代のアメリカ、サウスボストン。FBI捜査官のジョン・コノリーは幼なじみである政治家ビリー・バルジャーに面会を求め、彼の兄ジェームズ・バルジャーにある提案をしたいと申し出る...

ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーに「フレンチなしあわせのみつけ方/2004」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」「パブリック・エネミーズ/2009」「Dr.パルナサスの鏡/2009」「イントゥ・ザ・ウッズ/2014」「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密/2015」のジョニー・デップ。
ビリー・バルジャーに「ナショナル・シアター・ライヴ2016/ハムレット/2015」のベネディクト・カンバーバッチ。
ジョン・コノリーに「キンキー・ブーツ/2005」「アニマル・キングダム/2010」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「エクソダス:神と王/2014」のジョエル・エドガートン。
スティーヴン・フレミに「アルゴ/2012」のロリー・コクレイン。
ケヴィン・ウィークスに「ザ・マスター/2012」のジェシー・プレモンス。
FBI捜査官チャールズ・マグワイアに「秘密のかけら/2005」「フロスト×ニクソン/2008」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション/2011」のケヴィン・ベーコン。
同じくジョン・モリスに「誘拐の掟/2014」のデヴィッド・ハーバー。
同じくロバート・フィッツパトリックに「やさしい嘘と贈り物/2008」「LIFE!/ライフ/2013」のアダム・スコット。
ギャング、ブライアン・ハロランに「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2013」「ブルージャスミン/2013」「完全なるチェックメイト/2015」のピーター・サースガード。
ホワイティの愛人リンジー・シルに「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」のダコタ・ジョンソン。
ジョンの妻マリアン・コノリーに「8月の家族たち/2013」のジュリアンヌ・ニコルソン。
製作、監督は「クレージー・ハート/2009」「ファーナス/訣別の朝/2013」のスコット・クーパー。

1975年のサウスボストン。アイリッシュ系マフィアとイタリア系マフィアの抗争が激しさを極めている。ジョン・コノリーの提案はバルジャーがFBIの情報屋となってイタリア系マフィアをつぶすことだった。

ホワイティの腹心スティーヴン・フレミと、手下のケヴィン・ウィークスの証言を挿みながらドラマは展開する。
ギャングのボスの弟が州の有力政治家とはなんともスゴい関係。そしてホワイティは弟ビリーを心から愛していた。FBIの最重要指名手配犯となった彼がビリーに電話をかけ“愛している!”と伝えるシーンを思い出す。
ビリーは政治家をやめた後マサチューセッツシステム大学の総長に就任するが兄とコンタクトを取ったことで失職したらしい。
FBI捜査官ジョン・コノリーは、夫のとんでもない画策を知った妻に愛想つかされる。後コノリーは逮捕され刑務所に入った。元幼なじみのアイリッシュ男3人の人生は強烈過ぎる。
「ディパーテッド/2006」でジャック・ニコルソン演じるマフィアのボスはホワイティをモチーフにしていると言う。

映画の公式サイトにも“ジョニー・デップ史上、最高の演技”とあり。
ほんとジョニー・デップがこんなにギャングのボスが似合うとは驚きだった。凄みをきかせ容赦なく殺してしまうさまは上手過ぎ。
WOWOWで放送していた“第58回グラミー賞授賞式”を見ていたら突然生ジョニーが出てきて...生ジョニーっておじさんながらとてもキュート。

本作を見ることにしたのはジョニー・デップの弟役でベネディクト・カンバーバッチが出演していたから。二人は全然似てないけど気にしないことにした。カンバーバッチ政治家役が似合っている。
出演陣がとても豪華。ケヴィン・ベーコンがちょっと懐かしい。

新宿バルト9にて
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by margot2005 | 2016-02-18 23:57 | USA | Trackback(4) | Comments(2)

「キャロル」

「Carol」 2015 UK/USA
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1952年のニューヨーク。クリスマスを目前に高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをしているテレーズも忙しくしている。彼女はフォトグラファーになることが夢。そしてボーイフレンドのリチャードからはプロポーズされヨーロッパに行こうと熱心に誘われているがなぜかその気にならない。そんなある日、おもちゃ売り場に現れたエレガントな女性に魅せられてしまう...

キャロル・エアードに「ミケランジェロ・プロジェクト/2013」「シンデレラ/2015」のケイト・ブランシェット。
テレーズ・ベリベットに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「サイド・エフェクト/2013」「トラッシュ!-この街が輝く日まで-/2014」のルーニー・マーラ。
キャロルの友人アビーに「それでも夜は明ける/2013」のサラ・ポールソン。
キャロルの夫ハージに「アルゴ/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」のカイル・チャンドラー。
リチャードにジェイク・レイシー。
監督は「ベルベット・ゴールドマイン/1998」「エデンより彼方に/2002」「アイム・ノット・ゼア/2007」のトッド・ヘインズ。

キャロルはテレーズの働く高級百貨店で手袋を忘れたのではなくわざとカウンターに残していったように感じる。そうすればテレーズがきっと追いかけてくるだろうと思ったに違いない。キャロルの作戦は成功し、テレーズとランチを共にすることが叶ったのだから。

互いに見つめ合う二人の間には燃えそうなほどの熱気を感じる。
ラスト、公の場で見つめ合うシーンは二人の未来を暗示していて素晴らしいエンディングだった。
レズビアン映画ながら、惹かれ合う恋人たちの姿に少々感動してしまった。
ケイト・ブランシェットはエレガントで美しく、ルーニー・マーラはとてもチャーミングで二人の組み合わせは鮮やか。

あの時代リッチな女性が必ず纏っていた毛皮のコート。それをさらりと肩にひっかけて様になる女性はあまりいない。ケイトは実に様になっている。エレガントで美しい“キャロル”役は彼女以外に思い浮かばない。それほどこの女優は役に成りきるのが上手いのだろう。「シンデレラ」の意地悪な継母役もナイスだったけど、本作での憂いを帯びた表情は素晴らしい。
そして何といってもキャロルが纏う50年代のゴージャスなファッションが素晴らしく美しい!バックに流れるレトロなMusicは最高だし、調度品や車など時代を感じる品々がドラマを盛り上げる。

映画を見終わって“トロフィーワイフ”という言葉を思い出した。リッチマンは若くて美しい妻を得て周りに見せびらかし自身のプライドを満足させるそう。ドラマのキャロルも“トロフィーワイフ”の雰囲気。彼女は社交界や夫の周りの人々に良い顔ばかりして(させられて)生きてきたことにうんざりしていたに違いない。やがて自分らしい生き方を求め夫との離婚に踏み切るが子供を取られてしまう。子供のため夫の元に戻るか、自分らしい生き方を選ぶか究極の選択を課せられる。そしてキャロルは自分らしい生き方を選んだ。
Carolこのサイト実に美しい。
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TOHOシネマズみゆき座にて
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by margot2005 | 2016-02-14 22:21 | UK | Trackback(9) | Comments(2)

「ドリームホーム 99%を操る男たち」

「99 Homes」2014 USA
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シングルファーザーのデニス・ナッシュは不況のあおりを受け職を失ってしまう。サブプライムローンで手に入れた家に母親と息子の3人で暮らしているがローンの支払いが滞る日々。ある日、突然警察を伴って現れた不動産ブローカーに長年住み慣れた家を差し押さえられてしまう。全くもって納得できないデニスは“少し待ってくれ!”と懇願するが聞き入れてもらえない。転がるように自分の家から追い出されたデニスは母親リンと息子コナーを連れモーテルに身を寄せることになる…

デニス・ナッシュに「BOY A/2007」「大いなる陰謀/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「Dr.パルナサスの鏡/2009」「ソーシャル・ネットワーク/2010」「わたしを離さないで/2014」のアンドリュー・ガーフィールド。
リック・カーバーに「ワールド・トレード・センター/2006」「その土曜日、7時58分/2007」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「バッド・ルーテナント/2009」「マシンガン・プリーチャー/2011」「マン・オブ・スティール/2013」のマイケル・シャノン。
リン・ナッシュに「夫以外の選択肢/2004」 「ザ・マスター/2012」「きっと、星のせいじゃない/2014」「わたしに会うまでの1600キロ/2014」のローラ・ダーン。
コナー・ナッシュ「スマイル、アゲイン/2013」「セイフ ヘイヴン/2013」のノア・ロマックス。
監督、原案、製作、脚本は「グッバイ ソロ/2008」のラミン・バーラニ。

舞台はリーマンショック後のアメリカ、フロリダ州。
不動産ブローカーのリック・カーバーは法の抜け穴をかいくぐり、住宅ローン返済不能で差し押さえられた物件を売却して大もうけしている。
職探しがはかどらず途方に暮れるデニスにリック・カーバーが誘いをかけてくる。優秀な建設作業員だったデニスの腕をカーバーは金で買ったのだ。デニスは家を取り戻したい一心で、モラルを無視したカーバーの悪徳ビジネスに手を染めて行く。
デニスは金のため次第にカーバーの言いなりになるが、心のどこかで良心の呵責にも苛まれ始める。そして悪徳ビジネスで金を稼いでいることを母親や息子に言えない後ろめたさから、最後には善に目覚めるデニスにほっとする。ドラマはマジで辛くて重い。
家を取られた絶望から自殺する男のシーンから始まるドラマはなんとも身につまされるがかなり見応えはある。

アンドリュー・ガーフィールドの出演に惹かれて見に行った。「アメイジング・スパイダーマン」シリーズは見ていないのでシアターでは久しぶりのアンドリュー。ヒゲを伸ばした彼は父親役が似合っている。
顔のせいかワル役しかしないマイケル・シャノンが女好きで冷酷な男を演じていてもう完璧。

原タイトルに付く99とは“世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である”と言う説に由来する。
ドラマの中でリック・カーバーが自分も1%の中の一人と豪語していたのを思い出す。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2016-02-13 22:38 | MINI THEATER | Trackback(3) | Comments(0)

「愛しき人生のつくりかた」

「Les souvenirs」…aka「Memories」2014 フランス
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パリの小さなアパルトマンで一人暮らしのマドレーヌは最愛の夫を亡くしたばかり。彼女には3人の息子がいるが、その中の一人で定年退職したばかりのミシェルの一人息子ロマンをとても可愛がっている。そんなある日、突然倒れたマドレーヌを心配し、一人暮らしは無理だと判断した3人の息子は母親をホームに入れてしまう...

マドレーヌに「マダムと奇人と殺人と/2004」「DISCO ディスコ/2008」「風にそよぐ草/2009」のアニー・コルディ。
息子ミシェルに「仕立て屋の恋/1989」「マルセイユの決着/2007」「マダム・マロリーと魔法のスパイス/2014」のミシェル・ブラン。
ミシェルの妻ナタリーにシャンタル・ロビー。
孫ロマンにマチュー・スピノジ。
監督、脚本、出演(ロマンの働くホテルのオーナー)は「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/2007」「アデル/ファラオと復活の秘薬/2010」「ターニング・タイド 希望の海/2013」(全て出演)のジャン=ポール・ルーヴ。

いくら年(80代半ば)だからって、息子たちに勝手に家を売られ、あげくホームに入れられたんじゃ憤慨するのは当たり前。マドレーヌは単身生まれ故郷のノルマンディへと向かう。

オープニングとエンディングにモンマルトル墓地が登場し、ロマンが夜勤するホテルはモンマルトルにあるホテル・アシアナ。そしてノルマンディに向かう列車の発着地サンラザール駅やエトルタの断崖が登場する。

最初と最後が葬儀のシーンながらとてもハッピー・エンディングなフランス映画。フランスでヒットしたらしいが、フランス人てこんなに家族愛に満ちた人種?なんて思ってしまった。
息子は母を愛してやまないし、孫も祖母を愛し、いつも気にかけている。ホームに入所した祖母の元に足しげく通う孫がこの世に何人いるだろう?と皮肉な考えが頭をよぎる。あんなに優しくて心配り出来る孫息子が存在するなんて驚くばかり。まぁ映画だから...。
倦怠期の夫婦ミシェルとナタリーもラストでばっちり愛を確認し、ロマンは運命の女性と出会う。とにかくかなり出来過ぎの展開はフランス映画らしくなくてつまらない。ホテルのオーナーのロマンに対する扱い方、あれはあり得ない。
でもドラマの後半の舞台となるノルマンディの景色は素晴らしく美しかった!

Bunkamura ル・シネマにて
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by margot2005 | 2016-02-13 00:48 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

「クリムゾン・ピーク」

「Crimson Peak」2015 USA/カナダ
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20世紀初頭のニューヨーク。富豪のカーター・カッシングを父親に持つイーディスは作家志望の令嬢。コレラで亡くなった母親の幽霊が時折現れ”クリムゾン・ピークに気をつけなさい!”と謎の警告をする。ある日、父親を訪ねて来た準男爵の英国紳士 トーマス・シャープと出会い心惹かれる。やがて父親が突然亡くなるがそれはとても不可解な死だった、そして彼女に莫大な遺産が残される...

イーディス・カッシングに「ディファイアンス/2008」「アメリア 永遠の翼/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジェーン・エア/2011」「アルバート氏の人生/2011」「イノセント・ガーデン/2013」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のミア・ワシコウスカ。
ルシール・シャープに「アメリカン・ドリーマー 理想の代償/2014」のジェシカ・チャステイン。
トーマス・シャープに「戦火の馬/2011」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/2013」のトム・ヒドルストン。
アラン・マクマイケルに「コールド マウンテン/2003」「パシフィック・リム/2013」のチャーリー・ハナム。
カーター・カッシングに「アダプテーション/2002」のジム・ビーヴァー。
監督、脚本、製作は「パンズ・ラビリンス/2006」「パシフィック・リム/2013」のギレルモ・デル・トロ。

金に困っているシャープ姉弟は富豪の娘に狙いを定めるや手段を選ばない。二人(ほぼルシール)の毒牙にかかったイーディスは次第に追いつめられて行く。

トム・ヒドルストン狙いで見に行った。ギレルモ・デル・トロ作品なので期待したが、ホラーに分類されているわりにはあまり恐怖感がなくて、綺麗過ぎてあの展開はよろしくなかった。3人の関係の描き方もあっさりとしていて...もっとドロドロしていたら面白かったのではないかな?綺麗に描いたのは出演俳優のせいかも知れない!?
トム・ヒドルストン演じるトーマスは悪を貫けなくて、一方で姉ルシールはスゴい。ジェシカ・チャステインには悪の世界が似合う。
ホラーなのだけどイーディスとルシールの闘いが可笑しくて笑えそうだった。でもあのドレスを着ての立ち回りはかなり大変だろうなと感心しきり。一方で男トーマスのまぁ情けないこと。
しかしながらトム・ヒドルストンのジェントルマンぶりは完璧。さすがほんものの英国紳士。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2016-02-08 00:25 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(0)

「ヴィオレット-ある作家の肖像-」

「Violette」2013 フランス/ベルギー
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実在の作家ヴィオレット・ルデュックと彼女の才能を見いだし支え続けたシモーヌ・ド・ボーヴォワールの実像を描いた伝記ドラマ。

ヴィ オレット・ルデュックに「キングス&クイーン/2004」「クリスマス・ストーリー/2008」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「風にそよぐ草/2009」「もうひとりの息子/2012」のエマニュエル・ドゥヴォス。
シモーヌ・ド・ボーヴォワールに「プチ・ニコラ/2009」「屋根裏部屋のマリアたち/2010」「シャンボンの背中/2009」「プレイヤー/2012」「愛して飲んで歌って/2014」のサンドリーヌ・キベルラン。
ジャック・ゲランに「息子のまなざし/2002」「ゴー・ファースト 潜入捜査官/2008」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」「サンドラの週末/2014」のオリヴィエ・グルメ。
ベルトに「人生は長く静かな河/1988」のカトリーヌ・イーゲル。
ジャン・ジュネに「恋は足手まとい/2005」「譜めくりの女/2006」「マルセイユの決着/20007」のジャック・ボナフェ。
モーリス・サックスにオリヴィエ・ピー。
エルミーヌに「隠された記憶/2005」「17歳/2013」のナタリー・リシャール。
ルネに「テレーズの罪/2011」のスタンレー・ヴェベール。
監督、脚本は「セラフィーヌの庭/2008」のマルタン・プロヴォ。

シモーヌ・ド・ボーヴォワールは知っているがヴィオレット・ルデュックは全く知らないフランスの作家で、30代の終わりに処女作を発表し60代で亡くなっている。とても不遇な作家であったようだ。私生児として生まれ、母親に疎まれて育ち、恋人にも去られたヴィオレットは堪え難い思いを文章に託していく。

第二次世界大戦後のパリ。闇商売で生計をたてるヴィオレットは貧しい生活を送っていた。シモーヌ・ド・ボーヴォワールの小説に魅せられいたヴィオレットは、ある日、書き上げた小説を携え強引にも彼女のアパルトマンを訪ねる。手渡された小説を読んだボーヴォワールはヴィオレットの才能を高く評価し、“もっと掘り下げて語るの!”と助言する。

ヴィオレットはボーヴォワールやゲラン(香水の)から援助を受け終始執筆活動に励んだ。自らの生と性を赤裸々に描写する彼女の作風は当時の社会からは全く受け入れてもらえない。悩み傷つき果てた末精神に異常をきたして入院していた時期もあった。しかしヴィオレットは書くことによって人生に喜びを見いだしたのだ。

昨年見たのにすっかり忘れていた一作。ヴィ オレット・ルデュックも知らないし、ドラマは固苦しくて眠りに誘われそうだったがなんとか最後まで見た。
エマニュエル・ドゥヴォスは元々美人系ではないが、つけ鼻をしてますます醜い女性に扮している。さすがの女優魂!
ボーヴォワールを演じたサンドリーヌ・キベルランが凛とした魅力たっぷりで、こんな彼女は初めて見たがボーヴォワール役似合っていた。
1940年代のパリと、後にヴィオレットが移り住んだ南フランスの景色が美しい。

岩波ホールにて 2/12まで上映
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by margot2005 | 2016-02-04 23:55 | フランス | Trackback | Comments(4)