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「コードネームU.N.C.L.E.」

「The Man from U.N.C.L.E.」2015 USA/UK
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東西冷戦時代を舞台にアメリカ合衆国とソ連のトップ・エージェントが手を組んで活躍するスパイ・アクション。

ナポレオン・ソロに「トリスタンとイゾルデ/2006」「人生万歳!/2009」「インモータルズ -神々の闘い-/2011」「シャドー・チェイサー/2012」「マン・オブ・スティール/2013」のヘンリー・カヴィル。
イリヤ・クリヤキンに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「白雪姫と鏡の女王/2012」「ローン・レンジャー/2013」のアーミー・ハマー。
ギャビー・テラーに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」「アンナ・カレーニナ/2012」「ガンズ&ゴールド/2013」のアリシア・ヴィキャンデル。
ヴィクトリアに「華麗なるギャツビー/2012」のエリザベス・デビッキ。
サンダースに「ブーリン家の姉妹/2003」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト/2013」のジャレッド・ハリス。
ウェーバリーに「ラブソングができるまで/2007」「噂のモーガン夫妻/2009」のヒュー・グラント。
ウド・テラー博士に「ワルキューレ/2008」「イングロリアス・バスターズ/2009」「誰がため/2008」のクリスチャン·ベルケル。
監督、脚本、製作、原案に「スナッチ/2000」「ロックンローラ/2008」「シャーロック・ホームズ/2009」のガイ・リッチー。

1960年代のドイツ。アメリカCIAの敏腕エージェント、ナポレオン・ソロは東ベルリンに赴き、ある自動車修理工場を訪ねる。目的は工場の女整備士ギャビーを確保することだった。ギャビーの父親の天才科学者ウド・テラー博士が疾走し、核兵器を巡る国際的陰謀に巻き込まれている可能性があったのだ。やがて上司のサンダースからKGBのエリート・スパ イ、イリヤ・クリヤキンと組んでウド・テラー博士奪還と、旧ナチスの残党である国際犯罪組織によるテロの阻止を命じられる。猛烈に反撥し合うアメリカとソ連のエージェント、ソロ&イリア。しかしギャビーを守りながら、彼女の父親を見つけださなければならない。ギャビーとイリアは夫婦を装い、ソロと共にイタリアへ向かう。

TVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」はもちろん知っている。映画となった本作はガイ・リッチーの原案で、とてもスタイリッシュで、ゴージャスでナイス。「0011ナポレオン・ソロ」とは全く別ものとしたい。
ナチスの残党が核兵器を作って陰謀を起こすなんて60年代だからこそのストーリーで面白い。

ただちょっと、ヘンリー・カヴィルとアーミー・ハマーのコンビって、見る前なんとなく違和感ありの雰囲気で、見ていても少々違和感ありで、でも中盤からはドラマの勢いにのせられてエンディングとなった。そして U.N.C.L.E.のボスのウェーバリーが出てきたり、ギャビーの本当の姿も明かされ続ありの雰囲気??

ヒュー・グラントが懐かしい。シアターでヒューの映画を見るのは「噂のモーガン夫妻」以来だった。現在公開中の「Re:LIFE~リライフ~」まだ見れてない。
どこかのレビューにヘンリー・カヴィルの大ファンと書いた気がする。でもなんだかだんだん脂ぎった感じがしてきてキモイ感じが漂っている。
アーミー・ハマーは爽やかな青年のイメージながら、本作はロシア人役だから?今迄と違ったキャラで中々素敵だ。
ギャビー役のアリシア・ヴィキャンデルがとてもチャーミング。60年代のオードリー・ヘプバーン映画「おしゃれ泥棒/1966」を思い起こしてしまいそうなファッションが素敵。
ヴィクトリアを演じるエリザベス・デビッキは濃いメイクが60年代らしい。でもパリス・ヒルトンそっくりなのだけど。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2015-11-29 23:59 | USA | Trackback(9) | Comments(4)

「1001グラムハカリしれない愛のこと」

「1001 Gram」2014 ノルウェー/ドイツ
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ノルウェーの国立計量研究所に勤める女性化学者マリエは、あらゆる計測のエキスパート。ある日、心臓発作で倒れた父親の代わりにパリで行われる国際セミナーに参加し、パイと言う名前のフランス人科学者と出会う…

マリエにアーネ・ダール・トルプ。
パイに「幸せになるための恋のレシピ/2007」のロラン・ストケル。
マリエの父親アーンスト・アーンストにスタイン・ヴィンゲ。
マリエの同僚ヴェンケに「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車/2014」のヒルデグン・リーセ。
監督、製作、脚本は「キッチン・ストーリー/2003」「ホルテンさんのはじめての冒険/2007」「クリスマスのその夜に/2010」のベント・ハーメル。

ひと味違った映画を作るベント・ハーメル。「キッチン・ストーリー」での“独身男性の台所での行動パターン調査”も可笑しかったが、こちらは物を計る基準となる“キログラム原器”が主人公と言うのが実にユニーク。

「クリスマスのその夜に」はそれほどでもなかったが「ホルテンさんのはじめての冒険」はかなりのハートウォーミング・コメディ。本作は何もかも壊れてしまい、途方にくれるヒロインが国際セミナーで出会った心優しいフランス人化学者と明るい未来を取り戻すラヴ・ストーリーと言った趣。

マリエが計量研究所に勤めるだけあって、少々無機質ではあるが計算し尽くされた趣の彼女の家の家具が完璧なまでに美しい。でも結婚生活ではパイロットの夫とは離婚寸前。人間誰しも全てにおいて完璧にはなれないといったところ。
マリエを演じるアーネ・ダール・トルプはノルウェーでは有名な女優だそう。今回彼女の映画を初めて見た。少々冷たいイメージを感じる淡々とした雰囲気がドラマのヒロインにぴったり。

それぞれの国に“キログラム原器”なるものが存在し、パリにある“国際キログラム原器”は“1キログラムの母”と形容され金庫の中に厳重に保管されている。国際セミナーで1キログラムの新しい定義をめぐって議論が交わされるシーンはなんとなく滑稽だった。

原タイトルの“1001グラム”...亡くなった父親の遺灰の重さとはやはりひと味違ったベント・ハーメルの世界?
バスルームで交わされる“15.5でしょ?いや18.0かな?”といったあのサイズが意味深。
ヒロインの乗るノルウェーの電気自動車“buddy”が超かわいい。
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Bunkamura ル・シネマにて
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by margot2005 | 2015-11-26 00:14 | ヨーロッパ | Trackback(1) | Comments(0)

「ミケランジェロ・プロジェクト」

「The Monuments Men」2014 USA/ドイツ
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第二次世界大戦末期のヨーロッパ。アドルフ・ヒトラーは“総統美術館”を作る計画を進め、ナチスはヒトラーの命を受けヨーロッパにある数々の貴重な美術品を盗むことに闘士を燃やしていた。それを知ったハーバード大学付属美術館長のフランク・ストークスは貴重な美術品を後世に残すため立ち上がる...

監督、脚本、製作、出演(フランク・ストークス)に「ファミリー・ツリー/2011」「ゼロ・グラビティ/2013」のジョージ・クルーニー。
ジェームズ・グレンジャーに「アジャストメント/2011」「プロミスト・ランド/2012」のマット・デイモン。
リチャード・キャンベルに「ダージリン急行/2007」「ゲットスマート/2008」「リミッツ・オブ・コントロール/2009」「私が愛した大統領/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「ヴィンセントが教えてくれたこと/2014」のビル・マーレイ。
ウォルター・ガーフィールドに「お買いもの中毒な私!/2009」「アーティスト/2011」「アルゴ/2012」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジョン・グッドマン。
ジャン=クロード・クレルモンに「海の上のバルコニー/2010」「アーティスト/2011」「プレイヤー/2012」「メビウス/2013」のジャン・デュジャルダン。
ドナルド・ジェフリーズに「僕が星になるまえに/2010」「ダウントン・アビー シリーズ/2010~2013」のヒュー・ボネヴィル。
プレストン・サヴィッツに「幸せのレシピ/2007」「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画/2011」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のボブ・バラバン。
クレール・シモーヌに「シンデレラ/2015」のケイト・ブランシェット。

過去にパリや、ローマ、フィレンツェでとても有名な絵画や彫刻をたくさん見てきたので、この映画にはスゴく興味があった。
ジョージ・クルーニー以下出演陣も豪華。ユーモアを交えながら展開するドラマはわたし的に見応えがあった。

1944年7月。アメリカ人5人、英国人1人、フランス人1人で構成された特殊部隊“モ ニュメンツ・メン”はノルマンディに上陸し、ヨーロッパ各地を回り美術品奪還を目指していた。しかし多くの美術品は既にナチスによって持ち去られていた。そんな折、英国人のドナルド・ジェフリーズはフランダースでナチスからファン・エイクの“ヘントの祭壇画”を守るため命を落としてしまう。エンディングでジェフリーズの子孫がシント・バーフ大聖堂に“ヘントの祭壇画”を見に訪れるシーン…“たかが美術品のために命を落とすのか?”という辛辣な台詞をもあったが、それを見たジェフリーズの子孫は彼を称えたに違いない。

ナチスが美術館や教会から盗んだ絵画や彫刻は、岩塩採掘跡地やノイシュヴァンシュタイン城に積み上げ隠されていた史実に驚いた。城の玄関に無造作に置かれたロダンの“カレーの市民”ますます悲しそうに映る。
そして美術館や教会からだけではなく、ユダヤ人家庭からの略奪品も圧巻だ。奪った絵画や家具、食器が山ほど積み上げられた部屋。そして金歯がいっぱい入った樽にはあきれ返る。
ジェームズ・グレンジャーがユダヤ人の家の壁に絵画をそっと返すシーンが素敵。

映画の中で“ヒトラーは美術学校の試験に二度も落ちた。”と語られる。
ジョン・キューザック主演の「アドルフの画集/2002」という映画を思い出した。画家を夢見るヒトラーとキューザック演じる画商マックスのドラマ。アドルフ・ヒトラーが美術品に固執したのも良くわかる。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-11-25 21:54 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(4)

「エール!」

「La famille Bélier」…aka「The Bélier Family」2014 フランス/ベルギー
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フランスの田舎町で酪農を営むベリエ家。家族の中で話せるのは娘のポーラただ一人で、両親と弟は耳が不自由。高校に通うポーラは両親の仕事上の耳ともなり忙しい日々を過ごしている。そんなある日、音楽教師から歌の才能を見いだされたポーラは、パリで催される音楽学校のオーディションを受けないかと薦められる…

ジジ・ベリエに「美しき運命の傷痕/2005」「PARIS(パリ)/2007」「しあわせの雨傘/2010」「パリ警視庁:未成年保護特別部隊/2011」「愛の犯罪者/2013」のカリン・ヴィアール。
ロドルフ・ベリエに「プチ・ニコラ/2009」「ハートブレイカー/2010」「タンゴ・リブレ 君を想う/2012」のフランソワ・ダミアン。
ポーラ・ベリエにルアンヌ・エメラ。
カンタン・ベリエにリュカ・ゲルベルグ。
音楽教師トマソンに「あの夏の子供たち/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」のエリック・エルモスニーノ。
ポーラの友人マチルドにロクサーヌ・デュラン。
ポーラの同級生ガブリエルにイリアン・ベルガラ。
監督、脚本は「プレイヤー/2012」のエリック・ラルティゴ。

シアターで何度も、何度も予告編を見ていたが、映画は予告編通りのとてもハートフルな、コメディ要素たっぷりなファミリー・ドラマだった。
耳の不自由な両親と弟のために手話を交えながらポーラが歌うシーン…観客にも音を聞かせないよう一時サイレント状態になる。それはとてもニクい演出で感動を呼ぶ。酪農一家が主人公とは農業国フランスらしくて素敵。

世の中にこんな良い子いるの?と思うくらい良い子ちゃんのポーラ。両親が気がかりな娘と、娘の将来を思う両親。少々出来過ぎながら、深い家族愛があふれるドラマに感動する。
本作はフランスで大ヒットしたと言う。個人主義のフランス人でも愛情深い家族のドラマには弱いんだと知った次第。

ポーラ・ベリエ役のルアンヌ・エメラはシンガーだそう。どうりで歌上手いはず。本作が映画デビューとのこと。ちょっと太めで愛くるしいところが田舎娘ポーラ役にぴったり。
ルアンヌ・エメラももちろんナイスなキャスティングだけど、ロドルフ&ジジ夫婦役の、フランソワ・ダミアン&カリン・ヴィアールが最高!耳の不自由なキャラを実に楽しく演じている。
カリン・ヴィアールは「愛の犯罪者」での屈折したマダム役より、こういった騒々しいキャラが実似合う女優。
「タンゴ・リブレ 君を想う」で究極に優しい男を演じたフランソワ・ダミアンが、本作では妻を愛してやまない夫を好演していてまたまた素敵。

シネリーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-11-19 23:44 | フランス | Trackback(3) | Comments(0)

「ローマに消えた男/自由に乾杯」

「Viva la libertà」...aka「Long Live Freedom」2013 イタリア
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ある日、党大会の演説で痛烈な野次を浴び精神的に追いつめられた左翼野党書記長エンリコは、妻アンナや腹心の部下アンドレアにも知らせず突然行方をくらましてしまう。マスコミには病気で入院中と嘘をつき、失踪を隠し続けるアンドレアはあることを知る。エンリコにはジョヴァンニという哲学者の双子の兄弟がいたのだ。ジョヴァンニの巧みな弁舌を聞いたアンドレアは彼を代役に仕立て、政局を乗り切ろうと考える...

エンリコ/ジョヴァンニに「湖のほとりで/2007」「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-/2008」「それは息子だった/2012」のトニ・セルヴィッロ。
アンドレアに「ナポレオンの愛人/2006」「錆び/2011」「司令官とコウノトリ/2012」「家の主たち/2012」のヴァレリオ・マスタンドレア。
ダニエルに「ミュンヘン/2005」 「ぼくを葬る/2004」「明日へのチケット/2005」「華麗なるアリバイ/2007」「家の主たち」のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ。
アンナに「13才の夏に僕は生まれた/2005」「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女/2009」のミケーラ・チェスコン。
党員エヴェリーナに「カイマーノ/2006」「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男-」のアンナ・ボナユート。
監督、原案、脚本は「そして、デブノーの森へ/2004」のロベルト・アンド。

大統領とかくれんぼしたり、首相(女性)とタンゴを踊ったりするジョヴァンニは双極性障害(躁うつ病)で精神科病院から退院したばかり。
一方で政局を放棄してパリへ逃亡したエンリコはかつての恋人ダニエルのアパルトマンに身を寄せる。ダニエルの夫は有名な映画監督で、彼女自身も映画製作の仕事に関わっている。ダニエルと共に撮影に赴き現場の人々と交流したり、ダニエルの娘と仲良くなったりするうちエンリコの心が癒されて行く。そうエンリコは映画が好きだったのだ。

ごく普通の仕事に就いている人でもストレスはたまる。ましてや公的な人で、常に言動を注目されているとしたら…それはそれは猛烈なるストレスがたまっているに違いない(個人差はあるだろうが…)。で、エンリコは逃げ出したのだ。
ラストはとても爽快で素敵だった。

エンリコとジョヴァンニ、ダブル・キャストのトニ・セルヴィッロが秀逸。
「湖のほとりで」では穏やかで心優しい刑事。「イル・ディーヴォ -魔王と呼ばれた男」ではイタリアの元首相ジュリオ・アンドレオッティ役が強烈な印象を残した。そして昨年のイタリア映画祭で観た「それは息子だった」ではパレルモ舞台のブラック・コメディで、クレージーな主人公が実に似合っていた。
レビューは書いていないが「よせよせ、ジョニー/2007」「ゴモラ/2008」「海の上のバルコニー/2010」などでもお目にかかったトニ・セルヴィッロは今イタリアを代表する俳優のひとりなのだろう。

アンドレアを演じるヴァレリオ・マスタンドレアはお気に入りイタリア人俳優の一人。平凡な顔(ヨーロッパ人に多い?)なのであまり印象には残らないが、中々チャーミングな俳優だ。

イタリア映画祭2014で鑑賞/恵比寿ガーデンシネマにて上映中
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by margot2005 | 2015-11-18 20:49 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「トランスポーター イグニション」

「The Transporter Refueled」 2015 フランス/中国/ベルギー
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ある日、運び屋フランクが謎の美女アンナの依頼を受ける。運ぶブツは約束とは違う3人の美女。やがてフランク、シニアも加わり巨大犯罪組織に立ち向かう...

フランク・マーティンにエド・スクライン。
フランク・シニアに「ROME [ローマ]/2005~2007」「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船/2011」のレイ・スティーヴンソン。
アンナにロアン・シャバノル。
ジーナにガブリエラ・ライト。
マリアにタティアナ・パイコヴィッチ。
キャオにウェンシア・ユー。
巨大犯罪組織のカラゾフに「シャネル&ストラヴィンスキー/2009」「愛のあしあと/2011」「黒いスーツを着た男/2012」のラシャ・ブコヴィッチ。
監督は「フルスロットル/2014」のカミーユ・ドゥラマーレ。
製作、脚本、キャラクター創造に「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛/2011」のリュック・ベッソン。

ジェイソン・ステーサムの“トランスポーター、シリーズ”の大ファン。シリーズ最後の「トランスポーター3 アンリミテッド/2008」は2009年上映で、もうそのような時がたったのかと…ジェイソンが年とったのも納得。
フランソワ・ベルレアン演じるフランス警察のインスペクター、タルコニとジェイソン、フランクのコンビがとても良かった。
今回はフランクと彼のパパがコンビ。フランク、エドは最高にクールなのだけど、パパ役のレイ・スティーヴンソンの存在が大きくて少々霞んでしまっているのが悲しい。「ローマ」~かれこれ10年。レイ・スティーヴンソンがあんな大きな息子のパパ役とは年齢的に合わないものの、意外に親子役は違和感なし。

車のトランクから新しいシャツを取り出し着替えるシーンは毎度おなじみのフランクのsexyな姿でうっとりする。
巨大犯罪組織から巨額な€をせしめたアンナが、ジーナ、マリア、キャオ3人の家族に送金するさまは痛快だった。あのあり得ない世界は?リュック・ベッソンの世界?

ジェイソン版もスタイリッシュだったけど、こちらもとってもスタイリッシュな展開で楽しめる。“トランスポーター、シリーズ”は映像作品の年齢制限などもうけていないながら、きっちりと大人の鑑賞に答えてくれるところが嬉しいが、それもリュック・ベッソンの世界。

ジェイソン・ステーサムが飛び板飛び込みの元オリンピック代表に対し、エド・スクラインはイギリス海峡を泳いだスイマー。二人ともナイスなバディはスイミングのおかげかも知れない。
エド・スクラインは今回初めてお目にかかった英国人俳優。彼が出演する「タイガー・ハウス/2015」をヒューマントラストシネマ渋谷で上映していた(期間限定レイトショー公開)…残念見に行けば良かった。

新宿バルト9にて
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by margot2005 | 2015-11-17 20:47 | フランス | Trackback(4) | Comments(0)

「裁かれるは善人のみ」

「Leviafan」2014 ロシア
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自動車修理工のコーリャは荒涼としたロシアの小さな港町に、若くて美しい妻リリアと一人息子のロマと共に貧しいながらも平和に暮らしている。ロマの母親は既に亡くなり、コーリャはリリアと再婚していた。しかしロマは若い継母に懐かず反撥ばかりで父親の頭を悩ませている。そんなある日、コーリャの友人で弁護士のディーマがモスクワからやって来る。町に開発計画が持ち上がり、ヴァディム市長はコーリャの土地を強引に買収しようと目論んでいたが、祖父の代から住んでいる土地を離れたくないコーリャはそれに反撥し裁判沙汰になっている。ディーマの努力にも関わらず、市とコーリャの間で行われた訴訟の結果はコーリャの敗北だった…

コーリャ(ニコライ)・セルゲーエフにアレクセイ・セレブリャコフ。
リリアに「エレナの惑い/2011」のエレナ・リャドワ。
ディーマ(ドミトリー)・セレズニョフに「360/2011」のヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ。
ヴァディム市長に「12人の怒れる男/2007」のロマン・マディアノフ。
コーリャの息子ロマにセルゲイ・ポホダーエフ。
リリアの友人アンジェラにアンナ・ウコロワ。
アンジェラの夫パーシャに「エレナの惑い」アレクセイ・ロズィン。
監督、脚本は「父、帰る/2003」「ヴェラの祈り/2007」「エレナの惑い」のアンドレイ・ズビャギンツェフ。

憎々しげな悪徳市長ヴァディムの法を犯した行動に唖然とする。
中盤前くらいにリリアとディーマが不倫の関係にあることが描かれる。リリアを愛してやまないコーリャはどうしようもないながらも二人の関係を許すことになる。
かつては親友だった弁護士のディーマは卑怯にも逃げ出してしまった。心から妻子を愛する“善人”のコーリャが気の毒でならない。
コーリャは町中で出会った神父に“神はどこにいるのか?”と聞く。次から次へと不幸に見舞われるコーリャにとって神の存在など信じられなかったに違いない。

リリアの死に市長はからんでいたのだろうか?と想像逞しくなるが、ドラマの中で結果は明かされない。
ラスト、ヴァディム市長たちが祈りを捧げるロシア正教会のシーンを見て、彼らにとっての宗教の重さをしみじみと感じる。

原タイトルは“リヴァイアサン/巨大なもの”。スクリーンにコーリャ一家が住む近くの浜辺に白骨化し波に洗われる“リヴァイアサン”が何度か現れる。それはドラマを象徴するかのように、悲しげに映る。寒々とした海辺の町の映像が美しい。
上映時間は2:20。でもドラマに引き込まれていたので長さは全く感じなかった。
邦題は意味深い。

昨年の12月に「ヴェラの祈り」と「エレナの惑い」が公開された時に見たかったが叶わなかった。機会があれば見てみたい。

新宿武蔵野館にて
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by margot2005 | 2015-11-13 00:22 | ヨーロッパ | Trackback(6) | Comments(0)

「アクトレス ~女たちの舞台~」

「Clouds of Sils Maria」2014 フランス/ドイツ/スイス
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ヴァレンティンはチューリッヒに向かう特急列車の中で常に携帯電話で話している。彼女は大女優マリア・エンダースの個人秘書でマリアのスケジュール調整におおわらわなのだ。マリアは自分を発掘してくれた劇作家、ヴィルヘルム・メルヒオールの代わりに、彼の功績を称える賞を受け取るためチューリッヒに向かっている。ヴァレンティンは私生活においてもマリアを助けなくてはならない存在。そんな折、ヴィルヘルム・メルヒオールが71歳で亡くなったとの知らせが入る...

マリア・エンダースに「おやすみなさいを言いたくて/2013」のジュリエット・ビノシュ。
ヴァレンティンに「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」「スノーホワイト/2012」「オン・ザ・ロード/2012」「アリスのままで/2014」のクリステン・スチュワート。
ジョアン・エリスに「キック・アス/2010」「キャリー/2013」のクロエ・グレース・モレッツ。
演出家クラウスに「HELL/2011」のラース・アイディンガー。
俳優ヘンリク・ヴァルトにハンス・ツィジシュラー。
ジョアンのボーイフレンド、クリストファーに「ブルックリンの恋人たち/2014」のジョニー・フリン。
監督、脚本は「クリーン/2004」「パリ、ジュテーム/2006」「夏時間の庭/2008」のオリヴィエ・アサヤス。

大女優マリア・エンダースを演じるジュリエット・ビノシュの貫禄に圧倒される。メイクをしてシャネルのドレスを纏いウイッグをつけた時と、ノーメイクにTシャツにパンツ姿のマリア。女優の大変身ぶりをジュリエットが見せてくれる。
マリア役のジュリエット・ビノシュはもちろんながら、彼女の個人秘書ヴァレンティン役のクリステン・スチュワートがとても良かった。貫禄のジュリエット・ビノシュに抵抗するかのようにナイスだ。

ドラマの中で“マローヤのヘビ”の舞台台本を読み合うシーンは、ヘレナ対シグリッドなのだけど、一瞬、マリア対ヴァレンティンに見え奇妙な錯覚を覚えることしばしばだった。あの二人のシーンは素晴らしい展開だった。
スキャンダルまみれでパパラッチに追いかけ回されるハリウッド女優ジョアン・エリス。演じるクロエ・グレース・モレッツは本人そのまんまのイメージで中々素敵なキャスティング。
クリステン・スチュワートのセザール賞助演女優賞受賞も納得の演技。“トワイライト”シリーズの彼女が飛んでしまっている。

若い頃憧れた俳優ヘンリク・ヴァルトと、今や大女優となったマリア…かつては誘惑されることに喜びを覚えたマリアが、ヘンリクに辟易している。二人の出会いと会話が面白い。
映画の中でクロエ・グレース・モレッツとジョニー・フリンのサプライズなカップルが楽しめる。ジョニー・フリンの出番が少なくて残念だったけど...。
そして何といってもラスト大自然の中“マローヤのヘビ”と呼ばれる気象現象(雲の流れ)が素晴らしく美しい!

シネマカリテにて
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by margot2005 | 2015-11-11 00:17 | フランス | Trackback(5) | Comments(2)

「ボーダレス ぼくの船の国境線」

「Bedone März」…aka「Borderless」2014 イラン
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監督、脚本はアミルホセイン・アスガリ。

イランとイラクの国境沿いの立ち入り禁止区域に浮かぶ廃船。有刺鉄線の向こうには銃を携える米兵が巡回している。廃船に一人で暮らす少年は魚や貝を獲り、干物やアクセサリーに加工して売り日々の糧を稼いでいる。ある日、国境の反対側から突然一人の少年が現れる。言葉の通じない二人は互いに反撥し合うが、ある時を境に奇妙な同居生活が始まり、次第に連帯感が芽生え始める。やがてそこに一人の米兵が割り込んで来る。イラクの少年は米兵に銃を向け敵意をむき出しにするが、イランの少年はそれをいさめようとするのだ。

ドラマが始まる…一人の少年が廃船の中で生活している。彼の他誰もいないので当然台詞はなし。聞こえてくるのは少年がたてる音のみ。このサイレント状態はいつまで続くのか?と、少々眠気を催しそうだったが、廃船に侵入者がやって来たところからスクリーンから目が離せなくなる。

主要なる登場人物はイランの少年とイラクの少年(本当は少女)、そして米兵の3人。それぞれに違う国籍を持つ3人の言葉は通じない。
少年と少女に家族はいない。戦争で奪われてしまったのだ。一方で米兵には愛する妻と幼い子供たちの家族がいる。米兵は、言葉が通じないにも関わらずイランの少年に家族の写真を見せ、好きでここにいて戦争をしているのではないと訴える。
辛くて、辛くて感極まり泣き出す米兵に対し、とても冷静なイランの少年に心揺さぶられる。
とてもリアルで身につまされる反戦映画だった。
ラスト、イランの少年が廃船に戻った時、辺りは荒らされ誰もいなかった。あのラストはどう解釈すれば良いのだろう?しばし呆然となった。

新宿武蔵野館にて(11/13迄上映)
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by margot2005 | 2015-11-10 21:37 | アジア | Trackback | Comments(0)

「アデライン、100年目の恋」

「The Age of Adaline」2015 USA/カナダ
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1937年、29歳のアデラインは車の事故に遭い、一度心臓は止まるが雷の直撃により生き返る。やがてそれが原因でアデラインの老いがストップしてしまう…

アデラインに「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「50歳の恋愛白書/2009」「ザ・タウン/2010」「野蛮なやつら/SAVAGES/2012」のブレイク・ライブリー。
エリスに「フィレーネのキライなこと/2003」「わたしに会うまでの1600キロ/2014」のミキール・ハースマン。
ウィリアムに「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国/2008」「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官/2009」「小さな命が呼ぶとき/2010」「42 〜世界を変えた男〜/2013」のハリソン・フォード。
キャシーに「ジェイン・オースティンの読書会/2007」「新しい人生のはじめかた/2008」「マシンガン・プリーチャー/2011」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のキャシー・ベイカー。
フレミングに「ファウンテン 永遠に続く愛/2006」「ブッシュ/2008」「やさしい嘘と贈り物/2008」「インターステラー/2014」のエレン・バースティン。
監督は「セレステ∞ジェシー/2012」のリー・トランド・クリーガー。

名前を変え、髪型を変え、娘のフレミングとも別れて暮らすアデライン。かつて恋もしたが、自身の特性を知られたくないため別れるしか方法がなかった。年月が経過したある夜、大晦日のパーティで魅力的な独身男性エリスと出会い心乱れる。恋してしまってははならないと誓うアデラインながら彼のアタックに抵抗できない。やがてエリスに誘われるまま彼の両親の家を訪れたところ、紹介されたエリスの父親は遥か昔に愛したウィリアムだった。
この後の展開は予想通りながら、ハッピー・エンドの結末に嬉しくなる。シアター女性だらけだったのも納得。斜め前にいた男性は途中で挫折したのか?席に戻って来なかった。

中年になっても容貌は全く変わらず、娘と一緒だと姉妹のように映るアデラインは周りの人々から怪しまれFBIに拉致されそうになる。
永遠の美は女性の憧れかも知れないが、FBIに追いかけられてヒロインが逃げ出すのも理解できる。捕まったら標本(人体実験??)にされてしまうのだから…。

最近ロマンティックな映画の公開は極端に少ないので、しばしとてもロマンティックな雰囲気に浸れて幸せだった。
アデライン役のブレイク・ライブリーがクラシックな雰囲気をも持ち合わせていてナイスなキャスティング。彼女が纏う1930年代から21世紀現在のファッションも美しい。

「フィレーネのキライなこと」で知ったオランダ人俳優のミキール・ハースマン。「わたしに会うまでの1600キロ」での出番は少なかったけど、本作ではたっぷりの出演で中々素敵な俳優だ。
他にハリソン・フォードにキャシー・ベイカー&エレン・バースティンと豪華な名優の競演。出演陣がとても素晴らしくて、ファンタジーっぽいドラマも素敵で、久々に映画に魅せられた。
ハリソン・フォードは大好きなハリウッド俳優。来月公開される「スター・ウォーズ/フォースの覚醒/2015」のハリソンが楽しみ。

シネリーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-11-06 00:35 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(0)