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「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」

「Locke」2013 UK/USA
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“この道の先に果たすべき約束がある…”

アイヴァン・ロックに「ロックンローラ/2008」「裏切りのサーカス/2011」「ダークナイト ライジング/2012」「チャイルド44 森に消えた子供たち/2014」のトム・ハーディ。
ベッサンに「思秋期/2010」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」「私が愛した大統領/2012」のオリヴィア・コールマン。
カトリーナに「アンナ・カレーニナ/2012」「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のルース・ウイルソン。
ドナルに「SHERLOCK(シャーロック)/2010~2014」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」「パレードへようこそ/2014」のアンドリュー・スコット。
ガレスに「ジャックと天空の巨人/2013」のベン・ダニエルズ。
エディに「インポッシブル/2012」のトム・ホランド。
ショーンに「ブロークン/2012」のビル・ミルナー。
監督、脚本は「堕天使のパスポート/2002:脚本」「イースタン・プロミス/2007:脚本」「ハミングバード/2012」「マダム・マロリーと魔法のスパイス/2014:脚本」のスティーヴン・ナイト。

見たい、見たいと思いながら中々見に行けなくて、公開以来1ヶ月以上たってしまったがやっと見ることができた。
原タイトルは主人公の名前。
アイヴァン・ロックは愛する妻カトリーナと二人の息子と幸せな日々を送っている。ヨーロッパ最大級となる建設プロジェクトの現場監督であるアイヴァンは着工を翌日に控え、今夜は家族と共に過ごす予定だった。サッカーを見ながら…。しかし一本の電話が彼の人生を狂わせる。

今、旬の俳優トム・ハーディが素晴らしくて少々感動してしまった。
ドラマはトム・ハーディの一人芝居。ベッサンとカトリーナ役に声だけ出演のオリヴィア・コールマンやルース・ウイルソン...ぴったりの配役で顔が浮かびそうだった。
そもそもスティーヴン・ナイトは脚本家出身で、初めて監督作はジェイソン・ステーサム主演の「ハミングバード」。それは中々素敵な映画だった。そして本作は前作とは全く趣が違うワンシチュエーション・ドラマ。
病院で一人ぽっちで不安極まりない妊婦のベッサン。アイヴァンの妻であるカトリーナと二人の息子。アイヴァンの上司ガレスと彼の部下のドナル...夜のハイウエイをロンドンに向けて走るBMWの中で電話でのやり取りだけで成り立つドラマは素晴らしく斬新。
今迄見たトム・ハーディ映画のキャラクターは個性的なものが殆ど。しかし本作は普通の働き盛りの男役。それがとても素敵に似合ってスゴく良かった。

時折アイヴァンの独白も挟み込まれる。それは全て彼の父親に向けられたもので、父親との間にかなりの確執があったように映る。だからアイヴァンは生まれてくる子供の父親になることを正しいことと判断しそれにしがみついたのかも知れない。
しかしロンドン出張中にワインを飲み過ぎたせいで43歳の女性と関係を持ってしまった代償はあまりにも大きかった。
ベッサンはアイヴァンに“愛している!”と訴えるが、彼は“愛していない。”と返すのだ。でも、でも彼女の元へ駆けつけようとしている。一方で妻には“愛している!”“帰るところは君のいる家だ。”と主張する。これって男のわがままだろうか?
過去に一度だけの関係と言い訳する夫に、一度だけじゃないわよね?と迫り、本当にあなたの子なの?と再び迫る妻の気持ちが良く理解できてズシンとくる。

IMBbの“No turning back/後戻りできない”というTaglineがナイス。
TOMATOMETERは91%。

ちょっとネタばれ…
アイヴァンが頑なまでにこだわった“生まれてくる子供の父親になるという、男としてすべき正しいこと”。しかしたった一度の過ちを妻は許してくれなかった。やるせないラストが胸を打つ。


恵比寿ガーデンシネマにて
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by margot2005 | 2015-07-30 21:21 | UK | Trackback(4) | Comments(0)

「踊るアイラブユー♪」

「Walking on Sunshine」2014 UK/USA/イタリア
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イタリア、プーリア州の海辺の町。ある日、姉マディの結婚式に出席するため妹のテイラーがロンドンからやって来る。やがてマディが紹介したフィアンセはテイラーの3年前の初めての恋の相手ラフだった…

マディにアナベル・スコーリー。
テイラーにハンナ・アータートン。
ラフにジュリオ・ベルーチ。
ダグに「いつか晴れた日に/1995」「ユアン少年と小さな英雄」のグレッグ・ワイズ。
エレーナにレオナ・ルイス。
リルにケイティ・ブランド。
監督はマックス・ギーワ&ダニア・パスクィーニ。

「サンシャイン/歌声が響く街/2013」に続くUK版ミュージカルで舞台はイタリア、プーリア。
ほぼ10年ぶりくらいに見たエマ・トンプソンの夫グレッグ・ワイズが懐かしい。ハンナ・アータートンはジェマ・アータートンの妹だそう。そしてイタリア人のジュリオ・ベルーチがスーパー級にゴージャス!
シアターで何度も、何度も予告編を見ていてちょっと気になっていた一作。結末も予想出来るとてもシンプルなストーリー。でもたまに頭を空っぽにしてこういった映画を見ると爽やかな気分になる。

ミュージカル・ラヴコメディの本作の楽しみは登場する80年代のヒット・ポップス。あの時代のmusicはとてもとても懐かしくて大感激!プーリアの景色は美しいし言うことなし。
ジョージ・マイケルの“Faith”って女性が歌うのも中々素敵。ロクセットの“It Must Have Been Love”は80年代で一番好きな曲だし、マドンナや今は亡きホイットニー・ヒューストン、デュラン・デュラン、シンディ・ローパー、ワム!etc.ヒット作のオンパレードにしばし酔いしれた。そして今だ活躍中のマドンナってやはりスゴい!
musicはもちろん最高ながらダンスも良かった。マックス・ギーワ&ダニア・パスクィーニが作った英国のダンス・ムービー「ストリートダンス」シリーズが見てみたい。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-07-28 23:54 | UK | Trackback | Comments(0)

「ハッピーエンドが書けるまで」

Stuck in Love」2012 USA
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美しい海辺の町で高校生の息子と暮らす小説家のビルは離婚した妻エリカが忘れられず、彼女が新しい夫と暮らす家を覗き見するのやめることができない。一方で隣人のトリシアとはsexフレンドだが、それ以上でも以下でもない関係。娘サマンサは作家志望の大学生で、時々父親の家にやって来る…

ビルに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「グリーン・ゾーン/2010」「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)/2011」のグレッグ・キニア。
エリカに「リトル・チルドレン/2006」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「帰らない日々/2007」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「ニューヨーク 冬物語/2014」のジェニファー・コネリー。
サマンサに「しあわせの隠れ場所/2009」「白雪姫と鏡の女王/2012」「シャドウハンター/2013」「あと1センチの恋/2014」のリリー・コリンズ。
ルイスに「幸せのセラピー/2007」「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船/2011」「ウォールフラワー/2012」「ノア 約束の舟/2014」のローガン・ラーマン。
ラスティに「きっと、星のせいじゃない/2014」のナット・ウルフ。
ケイトに「陰謀のスプレマシー/2012」のリアナ・リベラト。
トリシアに「だれもがクジラを愛してる。/2012」のクリステン・ベル。
監督は「きっと、星のせいじゃない/2014」ジョシュ・ブーン。

両親の離婚で愛が信じられないサマンサは深い関係に陥らないようsexだけを楽しんでいる。そんな彼女が大学でチャーミングな青年ルイスと出会う。しかし彼に猛烈にアプローチをかけられ戸惑いまくる。
奥手なラスティはガールフィレンドもいないオタク。父親にけしかけられ、あるパーティで密かに想いを寄せていたケイトと遭遇する。
再婚したエリカの夫婦関係は決して上手くいっているとは言えない状態。
ビルとエリカ、サマンサとルイス、そしてラスティとケイトのLoveの行方は??

一時は売れた小説家のビルは子供たちにも良い作品を書いて欲しいと願っている。
サマンサが処女作を出版する一方で、彼女が内緒で投稿したラスティの作品がスティーヴン・キングに認められたりと、ラストはハッピー!ハッピー!で邦題そのもの。で、少々出来過ぎ?

全く見るつもりはないながら新宿で上映していたのでシアターに行ってしまった。グレッグ・キニアもちょっと好きなハリウッド俳優だし…。
ジョシュ・ブーンの「きっと、星のせいじゃない」の大ヒットと、同じく大ヒットした「あと1センチの恋」のリリー・コリンズの出演にDVDスルーにならずに公開されたのかも知れない。
あのスティーヴン・キングが電話で声だけ出演している。
ロケされたノースカロライナのビーチが美しい。

新宿シネマカリテにて
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by margot2005 | 2015-07-25 20:11 | MINI THEATER | Trackback(1) | Comments(4)

「ボヴァリー夫人とパン屋」

「Gemma Bovery」2014 フランス/UK
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パリの出版社で働いていたマルタンは父親の家業を継ぐためノルマンディの田舎に戻り、妻ヴァレリーと共にパン屋を営んでいる。静かな田舎で単調な日々を送るマルタンのそんなある日、彼の家の隣に英国人夫婦が引っ越して来る。夫婦の性はボヴァリーで、妻の名前はジェマで夫はチャーリーだった…

マルタン・ジュベールに「親密すぎるうちあけ話/2004」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」「PARIS (パリ)/2008」「しあわせの雨傘/2010」「屋根裏部屋のマリアたち/2010」「危険なプロット/2012」のファブリス・ルキーニ。
ジェマ・ボヴァリーに「ランナーランナー/2013」のジェマ・アタートン。
チャーリー・ボヴァリーに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」タイタンの戦い/2010」「エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~/2012」「ビトレイヤー/2013」「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のジェイソン・フレミング。
ヴァレリー・ジュベールに「マドモアゼル/2002」「プロヴァンスの贈りもの/2006」のイザベル・カンディエ。
エルヴェに「マイ・マザー/209」のニールス・シュナイダー。
エルヴェの母に「ボン・ヴォヤージュ/2003」「夏時間の庭/2008」「ホーリー・モーターズ/2012」のエディット・スコブ。
マルタンの息子ジュリアンに「シモンの空/2012」のケイシー・モッテ・クライン。
ジェマの元恋人パトリックにメル・レイド。
隣人ウィジーに「モディリアーニ 真実の愛/2004」「ストーン・カウンシル/2005」「ずっとあなたを愛してる/2008」「皇帝と公爵/2012」のエルザ・ジルベルスタイン。
夫ランキンに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」のピップ・トレンス。
監督、脚本は「恍惚/2003」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「美しい絵の崩壊/2013」のアンヌ・フォンテーヌ。

ギュスターヴ・フローベールの小説“ボヴァリー夫人”はシャルル&エマが夫婦。エマが浮気をする相手の男はロドルフ。
“ボヴァリー夫人”のストーリー…年上の夫と結婚したエマは平凡な田舎の生活に幻滅し、若い男と不倫し、贅沢な物品を買いあさったあげく、男に捨てられ借金地獄に陥りヒ素を飲んで自殺する。

以前ロシアのアレクサンドル・ソクーロフの「ボヴァリー夫人/2009」を見たが、原作にかなり忠実に描いてある。
本作のボヴァリー夫人はとてもチャーミング。マルタンの妄想もわかるし、若いエルヴェがジェマに夢中になるのも良くわかる。しかし二人の関係が続いて小説のような悲劇が起きてはマズいと感じたマルタンが、勝手に内緒で別れの手紙を書くわけだが、エルヴェがジェマと別れるきっかけとなったのは彼の母親の存在と言うのが実に今っぽい。
ジェマがネズミ退治にヒ素を使おうとするが、マルタンがそれを必死に止める様も可笑しくて笑ってしまう。妄想ロマンティック・コメディと名付けたい。

ファブリス・ルキーニは素敵な映画に出演するお気に入りフランス人俳優の一人。前作「危険なプロット」でもドラマは妄想の世界。ジェマに魅せられるパン屋のオヤジ、マルタンが実に似合っている。ラスト、息子ジュリアンのいたずらで勘違いした“アンナ・カレーニナ”はトレ・ビアンだった。
フランス、ノルマンディの田舎が美しい!あのルーアン大聖堂も登場する。

ジェマの着るワンピースが実にキュート。淡い色のワンピースがノルマンディの景色に溶け込んでいる。ひらひらしたワンピースにゴム長という姿は少女のものだけど、ジェマのその姿は妖艶そのもの。マルタンがジェマに魅せられるのも良くわかる。シアターは銀座という場所もあるがおじさんが多かった。貴族の息子エルヴェが住むシャトーもゴージャス。上写真。
マルタンの作るパンが美味しそうで、彼が食べていたクロワッサンが猛烈に食べたくなった。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2015-07-22 00:50 | フランス | Trackback(2) | Comments(2)

「フレンチアルプスで起きたこと」

「Force Majeure」…aka「Turist」「Snow Therapy」2014 スウェーデン/フランス/ノルウェー/デンマーク
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有能なスウェーデン人ビジネスマン、トマス一家は、5日間のスキー・バカンスを過ごすためフランスの高級リゾート地にやってくる...

トマスにヨハネス・バー・クンケ。
妻エバにリーサ・ローヴェン・コングスリ。
娘クララにクララ・ヴェッテルグレン。
息子ハリーにヴィンセント・ヴェッテルグレン。
トマスの友人マッツに「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車/2014」のクリストファー・ヒヴュ。
マッツの恋人ファンニにファンニ・メテーリウス。
監督、脚本はリューベン・オストルンド。

人為的な雪崩や、家族がバスルームで歯磨きするシーンにヴィヴァルディの“四季”の夏バージョンが流れる。圧倒的なヴァイオリンの調べがそれらのシーンに効果音として素晴らしくマッチし、見ている者にインアパクトを与えるのだ。雪崩のシーンはともかくとして家族の歯磨きシーンにヴィヴァルディは笑える。
コメディ・ヒューマンドラマだけど少々ブラック入ってる感じで大笑いするほどのものではない。ハッピーにスキー・バカンスを過ごす家族に突如襲う不穏な空気…それを作ったのは他でもない一家の主であるトマス。

初日、ゲレンデのトマス一家はハッピーモードで記念撮影。そしてバカンス2日目…昼食をとるトマス一家はホテルの絶景テラス・レストランにいる。そこへいきなり爆発音が轟きレストラン客のまさに目の前の雪山で雪崩が起きる。人工的な雪崩のため皆そのダイナミックな光景にカメラのシャッターをきりまくっている。しかし雪崩は予想外に勢いを増しテラスに襲いかかってくる。身の危険を感じたエバは泣き叫ぶ子供たちを守ろうと必死になりトマスに助けを求めるが、彼はその場から一人で逃げ出してしまっていた。

トマスの取ったあり得ない行動が気になるエバはレストランで出会ったカップルに、ことの顛末を話して聞かせる。しかしトマスはワケのわからないいいわけを並べ立てるばかり。証拠写真もあるのに...エバは夫への不満が募る。そうこうするうち、トマスの友人マッツが若い恋人を連れてやって来る。夕食の後子供たちのいない席でワインを飲みながらエバは再び雪崩の話を始める。そしてやはりここでも釈然としないトマスの説明にエバの不満はエスカレート。マッツはトマスをかばおうと躍起になるが、逆にマッツの恋人ファンニまでが“あなたもきっと逃げ出すわね!”と宣う始末。

シアターで何度か予告を見て少々気になっていた一作。
フランスや全米で絶賛されTOMATOMETERは92%とスゴいけど、わたし的には絶賛ってほどのものではなかったかな。西洋人とは感性が違うのかもしれない。
Englishタイトルの“不可抗力/観光客”の他にフランスでの公開タイトル“スノー・セラピー”が面白い。マッツと二人で滑りに興じた雪山で感情を爆発させたり、子供や妻の前で泣きわめいたりとトマスの姿は実に凄まじかった。トマスってひょっとして情緒不安定男だったのかな?

ラスト、バスのシーンでも毅然とした態度を取ったのはエバとマッツ…トマスって男は実に情けない。バカンスが終わったあの家族、その後はどうなったのだろう?
映画公開二週めの水曜割引デーのシアターは満席だった。
ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-07-18 23:30 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「アリスのままで」

「Still Alice」2014 USA/フランス
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アリスはコロンビア大学で教鞭をとる50歳の大学教授。高名な言語学者として知られるアリスは、ある日、講演中に一つの言葉が思い出せず困惑する。そしてジョギング中自分の大学のキャンパスで道に迷ってしまったのだ。異変に気づいたアリスは神経科を訪ね脳の検査を受ける。検査の結果は若年性アルツハイマー病で、それは遺伝性のものでもあった...

アリスに「メイジーの瞳/2012」「フライト・ゲーム/2014」のジュリアン・ムーア。
ジョンに「私の中のあなた/2009」「恋するベーカリー/2009」「ローマでアモーレ/2012」「ブルージャスミン/2013」のアレック・ボールドウィン。
長女アナに「ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~/2004」「綴り字のシーズン/2005」「スーパーマン・リターンズ/2006」「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」のケイト・ボスワース。
次女リディアに「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「ニュームーン/トワイライト・サーガ/2009」「スノーホワイト/2012」「オン・ザ・ロード/2012」のクリステン・スチュワート。
長男トムに「フリーダム・ライターズ/2007」「恋するベーカリー」のハンター・パリッシュ。
アナの夫チャーリーに「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のシェーン・マクレー。
監督、脚本はリチャード・グラツァー。

映画を見終わってすぐに、アルツハイマー型認知症と診断された女性が主人公の「アウェイ・フロム・ハー 君を想う/2006」を思い出した。サラ・ポーリー監督の「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」の主人公フィオーナはおそらく60代の女性の設定。本作のアリスはもっと若い。

アリスは50歳で遺伝性の若年性アルツハイマー病と宣告される。スゴく怖い病気だなとぞっとする。ドラマはもちろんアリスの病気の進行を描くが、家族が深い愛情でアリスを支える姿が美しい。
夫ジョンが妻アリスの変化に戸惑いつつもアリスを守ろうと頑張る姿や、ラスト、娘リディアの母親に対する深い愛情に胸を打たれる。でもこの映画は見ていて同性として少々辛過ぎる。

アリスは何れ自分が誰かわからなくなる前に二つのことをする…認知症の人々が収容されるホームの見学と、PCに家族に迷惑をかけないよう自分が取るべき行動を書き残す。
ドラマの中で近い将来ボケて行く自分を思い浮かべ「ガンだったら良かったのに…」と言うアリスの言葉が痛烈で、哀れでとても気の毒だった。

他の映画のレビューでも書いたけどジュリアン・ムーアってあまり好きな女優ではない。でも色んな役を上手く演じる彼女ってやはり演技派なのかなぁ?とこのドラマを観て確信した。
アカデミー主演女優賞をゲットしたジュリアン・ムーア。オープニングとエンディングでは別人の形相で大熱演している。
夫役のアレック・ボールドウィンや次女リディアを演じるクリステン・スチュワートがナイス・キャスティング。長女アナ役のケイト・ボスワースが少々懐かしい。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2015-07-13 23:37 | USA | Trackback(12) | Comments(2)

「チャイルド44 森に消えた子供たち 」

「Child 44」2014 USA/UK/チェコ/ルーマニア/ロシア
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“犯罪など存在しなかったこの世の楽園で、44人の子供の変死体が発見される。共通の<しるし>を残して…。”

レオ・デミドフに「ロックンローラ/2008」「裏切りのサーカス/2011」「ダークナイト ライジング/2012」のトム・ハーディ。
ライーサ・デミドワに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/2009」「プロメテウス/2012」「パッション/2012」「デッドマン・ダウン/2013」のノオミ・ラパス。
ワシーリーに「デンジャラス・ラン/2012」「29歳からの恋とセックス/2012」「ロボコップ/2014」「ラン・オールナイト/2015」のジョエル・キナマン。
ネステロフ将軍に「赤ずきん/2011」「裏切りのサーカス」「ダークナイト ライジング」のゲイリー・オールドマン。
クズミン少佐に「オーシャンズ13/2007」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」「ブラック・スワン/20101」「危険なメソッド/2011」「トランス/2013」「美女と野獣/2014」のヴァンサン・カッセル。
ブロツキーに「パブリック・エネミーズ/2009」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」「ホワイトハウス・ダウン/2013」のジェイソン・クラーク。
ウラジミールに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「ボーン・アルティメイタム/2007」「思秋期/2010(監督、脚本)」「ブリッツ/2011」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」「パレードへようこそ/2014」のパディ・コンシダイン。
アレクセイに「デンジャラス・ラン/2012」「ゼロ・ダーク・サーティ」ファレス・ファレス。
イワンに「しあわせな孤独/2002」「ある愛の風景/2004」「天使と悪魔/2009」「真夜中のゆりかご/2014」のニコライ・リー・コス。
監督は「デンジャラス・ラン」のダニエル・エスピノーサ。
原作はトム・ロブ・スミスの「チャイルド44 森に消えた子供たち」。

映画が始まってまだスクリーンが暗い中…“There is no murder in heaven/天国に殺人は存在しない”と記される。
映画を見終わってオフィシャル・サイトを覗いた所、INTRODUCTIONのトップに共通の“しるし”のことが書かれていた。
そうまさにこの共通の“しるし”が鍵となる。サスペンス・ドラマは多くを語れないからレビューになんて書こうかと思案する。
紆余曲折を経て互いの愛情を確信したレオとライーサ...ラストに感動する。

前評判がスゴかったみたいでanマンデイの日に観に行ったらシアター完璧満席だった。不条理な世界のとてもスリリングなサスペンス・ドラマは137分と少々長めながらどっぷりとドラマに浸かってしまってあっという間だった。
原作小説は2009年版『このミステリーがすごい!』で1位に輝いたそう。小説読んでみたい。

スターリン政権下にある1953年のソ連、モスクワ。国家保安省(MGB)のエリート捜査官レオはライーサと結婚し穏やかな生活を送っていた。ある夜、戦友アレクセイの息子が無惨な死体で発見される。事故ではなく殺人の可能性は明らかだったが、上司のクズミン少佐は“理想国家のソ連にこのような犯罪は存在しない”という理由で、ただちに事故死扱いするよう命じる。しかしレオの中では疑念がくすぶり払いのけることができない。そんな折、妻のライーサにあらぬスパイ容疑がかけられ、レオはプレッシャーに陥るが自分の妻を告発することなどできるはずもない。そして妻への告発を拒否したレオに地方への左遷命令が下される。

ソ連の首都モスクワでエリート捜査官として反体制派を取り締まっていたレオが田舎町に赴任する。やがてその田舎町でも事件が起き、被害者の少年はアレクセイの息子同様の殺され方だった。しかし町の警察署長であるネステロフ将軍は、首都モスクワからやって来た上から目線のレオに警告を発し事件を封印しようとする。アレクセイの妻に“息子は殺されたのよ!”と言われたことが忘れられないレオは犯人を捕らえようと決断する。一方でライーサには国家保安省に勤めるレオが怖くて求婚を断れきれなかった過去があり、いつか彼から逃げ出そうと考えていたが、レオの真摯な決断に手を貸そうと考え始める。

スパイ容疑で拷問の上銃殺されるブロツキーや、モスクワ時代のライーサの学校の同僚イワンの裏切り等、誰を信じて良いのかわからない展開がスゴくスリリングだ。

主人公のトム・ハーディは「ロックンローラ」ではキャラクターがそのものずばりのハンサム・ボブで、「裏切りのサーカス」ではブロンドの甘いマスク。そして「ダークナイト ライジング」のベイン役で強烈なイメージを残した。本作のキャラクターは彼にぴったりの役所ってイメージ。
ちょっと気になるスウェーデン人俳優ジョエル・キナマンは悪の権化のようなワシーリーを演じていて「ラン・オールナイト」の善い人が飛んでしまったが、シャープな彼の顔つきが役柄にマッチしている。そういえばノオミ・ラパスもスウェーデン人で、英国、フランス、デンマーク等Internationalな俳優オンパレード。
ゲイリー・オールドマン良いな。
映画の舞台はソ連(ロシア)でロケ地はチェコ。

wowowで見た「欲望のバージニア」はアメリカの暗黒時代とギャング映画のせいで途中で挫折。トム・ハーディの記憶はほとんどない。今現在都内では彼の映画が3本公開されている。「マッドマックス 怒りのデス・ロード/2015」はパスしそうだけど、恵比寿で上映されている「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分/2013」はとても見たい。

日比谷みゆき座にて
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by margot2005 | 2015-07-11 20:56 | USA | Trackback(10) | Comments(0)

「グローリー/明日への行進」

「Selma」2014 UK
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キング牧師の“セルマの大行進”を描いた重厚なる感動の実話。

マーティン・ルーサー・キング・Jr.に「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」「大統領の執事の涙/2013」のデヴィッド・オイェロウォ。
コレッタ・スコット・キングに「アベンジャーズ/1998」「プライド&グローリー/2008」のカーメン・イジョゴ。
リンドン・B・ジョンソン大統領に「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「パーフェクト・プラン/2013」のトム・ウイルキンソン。
大統領の側近リー・ホワイトに「リトル・イタリーの恋/2003」「パブリック・エネミーズ/2009」「アバター/2009」「テッド/2012」のジョヴァンニ・リビシ。  
ジョージ・ウォレス州知事に「インクレディブル・ハルク/2008」「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け/2012」「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札/2014」のティム・ロス。
SCLC(南部キリスト教指導者会議)のジェイムズ・ベベルに「ウォンテッド/2008」「フェイク シティ ある男のルール/2008」「ラン・オールナイト/2015」のコモン。
同じくラルフ・アバナシーに「リンカーン/2012」のコールマン・ドミンゴ。
黒人(アフリカン・アメリカン)女性アニー・リー・クーパーに「プレシャス/2009」「大統領の執事の涙」のオプラ・ウィンフリー。
連邦政府の弁護士ジョン・ドアーに「GOAL!/ゴール!/2005」「さよなら。いつかわかること/2007」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」「アメリカン・ハッスル/2013」「デビルズ・ノット/2013」のアレッサンドロ・ニヴォラ。
アラバマ州の弁護士フレッド・グレイに「アメリカン・ギャングスター/2007」「大統領の執事の涙」のキューバ・グッディング・J.r.。
監督はエヴァ・デュヴァネイ。

映画は1963年に起きたアラバマ州バーミングハムでのバプティスト教会爆破事件から始まる。
先月サウスカロライナ州チャールストンで起こった教会銃乱射事件を思い出した。そこはかつてキング牧師が演説を行ったこともある教会だそう。50年たった今でもまだヘイトクライムが起こるアメリカってちょっと悲しい。

1965年2月。アラバマ州マリオンで黒人(アフリカン・アメリカン)の集会が開かれ、それを阻止しようとした州警察が参加者を襲うという事件が起こる。殴られる母親と祖父をかばって白人警察官を殴り返したジミーは追いつめられ叩きのめされる。瀕死の重傷を負い病院へ運ばれるが、どの病院も彼の手当をしようとはせずジミーは死んでしまう。黒人たちは激しい怒りを覚え、キング牧師はジミーの葬儀で大演説する。

今から50年前の1965年3月7日。アラバマ州セルマから州都のあるモンゴメリーへと、黒人の選挙権を求め平和的なデモ行進をしていた人々が、警官隊に暴力で弾圧される。“血の日曜日事件”と呼ばれたその出来事はアメリカ全国でTV放送され、国民に衝撃をもたらす。やがてキング牧師の呼びかけに大勢の人々が集まり、人種の壁を超えた歴史的な大行進へとつながって行く。

世界が認めた受賞理由が“アメリカ合衆国における人種偏見を終わらせるための非暴力抵抗運動”としてノーベル平和賞をキング牧師に与えたというのに、その後も本国では認めらない現実に驚く。ドラマはキング牧師の暗殺まで描くのか?と思っていたが、原タイトル通り「Selma」での出来事を感動を込めて描いている。

アカデミー作品賞の候補にもなった本作の主人公マーティン・ルーサー・キング・Jr.の生涯を描いたドラマは過去にないそうだ。スパイク・リー監督、デンゼル・ワシントン主演の「マルコムX/1992」を思い出した。本作にもほんの少しマルコムXが登場する。
リンカーン記念堂前での有名なスピーチ“I Have a Dream”と、ノーベル平和賞を受賞した事実は知っているが“セルマの大行進”は詳しくは知らない。そういえば「大統領の執事の涙」でもキング牧師が大きく関わった公民権運動が語られていてデヴィッド・オイェロウォやオプラ・ウィンフリーが出演している。
デヴィッド・オイェロウォはキング牧師役似合っている。
ジョヴァンニ・リビシの老けぶりに驚き。
エンディングに流れるコモンとジョン・レジェンドの「Glory」はアカデミー賞歌曲賞を受賞した。
ドラマにも出演するコモンってスゴくクール。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-07-09 21:42 | UK | Trackback(8) | Comments(2)

「悪党に粛清を」

「The Salvation」2014 デンマーク/UK/南アフリカ/スウェーデン/ベルギー
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1870年代のアメリカ西部。元兵士のジョンは兄ピーターと共にデンマークから新天地を求めこの地にやって来た。以来7年が経過し事業も軌道にのったある日、祖国から呼び寄せた妻と息子が到着する。やがて再会に喜ぶ3人が駅馬車で家路に向かおうとしていた折、刑務所帰りのならず者ポールが乗りこんできて外国から来たばかりのジョンの妻を愚弄し、家族を銃で脅したあげくジョンを馬車から突き落としてしまう…

ジョンに「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」のマッツ・ミケルセン。
マデリンに「007/カジノ・ロワイヤル/2006」のエヴァ・グリーン。
デラルー大佐に「P.S.アイラヴユー/2007」のジェフリー・ディーン・モーガン。
ピーターに「未来を生きる君たちへ/2010」「エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~/2012」「ヒプノティスト-催眠-/2012」「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~/2012」「ホビット 竜に奪われた王国/2013」のミカエル・パーシュブラント。
コルシカ人に「エリザベス/1998」「マルセイユの決着/2007」「エリックを探して/2009」「スウィッチ/2011」のエリック・カントナ。
知事キーンに「ニュー・ワールド/2005」「かけひきは、恋のはじまり/2008」のジョナサン・プライス。
保安官マリックに「リプリー 暴かれた贋作/2005」のダグラス・ヘンシュオール。
ポールにマイケル・レイモンド・ジェームズ。
監督、脚本はクリスチャン・レヴリング。

デラルー大佐は多数の子分を抱え町を牛耳っている。知事や保安官はデラルーの言いなりで住民は日々不満を募らせていた。人の命は駅馬車以下...という不条理の世界。
そんな折、デラルーの弟でマデリンの夫でもあるポールが死体となって発見される。殺害したのはジョンで、それは妻子を殺された彼の復讐劇だった。
“目には目を歯には歯を”“やるか、やかれるか”…ピーターは途中でやられてしまって残念だったけど、ジョンのデラルー一味をやっつける復讐劇が最高に盛り上がって面白い!
ドラマのテーマは“男の美学”とでもいうのか?シアターはおじさんで超満員だった。
極めつけのラスト...マデリンを伴って去って行くジョンのクールな姿に惚れ惚れする。

マッツ・ミケルセン&ミカエル・パーシュブラントの出演にスゴく楽しみにしていた一作。
デンマーク版ウエスタンってどんなの?と想像を膨らませていたが映画は最高!
1960年代〜70年代にイタリア製西部劇マカロニ・ウエスタン(Spaghetti Western)なるものがあった。それらの名作の中にあのクリント・イーストウッドが出演している。ジュリアーノ・ジェンマとかフランコ・ネロの作品をTVで何作か見た記憶がある。ちょっと調べてみたら、大半のものはユーゴスラビア(当時)とかスペインで撮影されていたそう...知らなかった。
本作のロケ地は南アフリカ。ラスト、真っ黒なオイル湧くシーンはアメリカの大地そのものに見える。

何はともあれマッツとミカエルが最高にクールなのだ。全くクールじゃないのがエリック・カントナ…なぜか?彼に西部劇は似合わない。もうホント浮いていて可笑しかった。
デラルー大佐役のジェフリー・ディーン・モーガンが凄みを帯びたワルそのもので「P.S.アイラヴユー」のキャラが飛んでしまった。
エヴァ・グリーンは一言も喋らないけど存在感あり。
オフィシャルHPでも見れるけど新宿武蔵野館ロビーの奥に置いてあるTVでマッツの英語のインタビューが見られる。
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新宿武蔵野館にて
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by margot2005 | 2015-07-05 23:59 | ヨーロッパ | Trackback(6) | Comments(0)

「ターナー、光に愛を求めて」

「Mr. Turner」2014 UK/フランス/ドイツ
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ロマン主義の巨匠ジョゼフ・マロ—ド・ウィリアム・ターナーを描いたヒューマン・ドラマ。

ジョゼフ・マロ—ド・ウィリアム・ターナーに「美しき家、わたしのイタリア/2003」「魔法にかけられて/2007」「英国王のスピーチ/2010」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」のティモシー・スポール。
ハンナ・ダンビーにドロシー・アトキンソン。
ソフィア・ブースに「人生は、時々晴れ/2002」のマリオン・ベイリー。
ウィリアム・ターナー・シニアに「英雄の証明/2011」のポール・ジェッソン。
天文学者メアリー・サマヴィルに「家族の庭/2010」「はじまりは五つ星ホテルから/2013」のレスリー・マンヴィル。
サラ・ダンビーに「家族の庭」「ビトレイヤー/2013」のルース・シーン。
美術評論家ジョン・ラスキンに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」のジョシュア・マクガイア。
監督、脚本は「秘密と嘘/1996」「ヴェラ・ドレイク/2004」「家族の庭/2010」のマイク・リー。

ジョゼフ・マロ—ド・ウィリアム・ターナーは1775年ロンドン、コヴェント・ガーデンの理髪師の息子として生まれた。映画では説明されていないが彼には精神疾患を持つ母親がいて、彼女のその姿を見るのに耐えられなかったらしい。
ターナーにまつわる女性…若い頃の恋人サラとの間に生まれた娘が二人いるが共に暮らすことはなかった。晩年ロンドンのチェルシーで共に暮らしたソフィアが心の支えだったのかも知れない。ターナーの家政婦ハンナは生涯彼に尽くし、一方的な愛を捧げたように映る。サラや娘たちと一緒に住まないで父親と暮らしたターナーは父親しか愛さなかったのかも知れない。

「ハリー・ポッター」シルーズで広く知られるティモシー・スポールながら、そのシリーズはほとんど見ていないので、彼のキャラクターもよくわかっていない。わたし的には「魔法にかけられて」やwowowで見た「ラブ・パンチ/2013」などコメディが似合う俳優というイメージ。しかし本作では自信家で偏屈な男を大熱演している。
「画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密/2012」より本作の方が良かったかな?
英国とウエールズでロケされた景色がドラマに溶け込んで素晴らしく美しい。
時の女王ヴィクトリアに“汚い絵ね。”と酷評されたにも関わらず、国に寄贈したのはたくさんの人々に自分の絵を見て欲しかったに違いない。

2013年の秋に上野の東京都美術館で催された”ターナー展”で見た数々の絵画を思い起こした。あの時、結構たくさんの絵画が紹介されていてた。
BSの旅番組で見たロンドンのテート・ブリテン美術館にターナー専用の展示室があるのでいつか見てみたいものだ。
映画に登場する美しい景色の数々…ターナーはスケッチ旅行でコッツウォルズを最初に訪れたとBS番組で紹介されていた。

女王が“汚い絵ね。”といったターナーの絵...晩年はモネと同じく目が良く見えていなかった様子。似たような絵画をよくもあんなにたくさん描いたのものだと感嘆する。
全体的にかなり見応えのある映画で主演俳優のティモシー・スポールが素晴らしかった。
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ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-07-05 00:12 | UK | Trackback(2) | Comments(0)