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「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」

「The Good Lie」2014 ケニア/インド/USA
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“誰かのやさしい嘘で、今日も世界は救われる。”

キャリーに「恋人たちのパレード/2011」「デビルズ・ノット/2013」のリース・ウィザースプーン。
マメールにアーノルド・オーチェン。
ジェレマイアにゲール・ドゥエイニー。
ポールにエマニュエル・ジャル。
アビタルにクース・ウィール。
キャリーの友人ジャックに「ミッドナイト・イン・パリ/2011」「ボーン・レガシー/2012」のコリー・ストール。
監督は「ぼくたちのムッシュ・ラザール/2011」のフィリップ・ファラルドー。

ドラマは1983年に始まったスーダンの内戦で親を殺され、家を奪われた後生き残った子供たちが、ケニアの難民キャンプをめざす過酷な旅で始まる。そしてとうとう2000年にアメリカとスーダンが協力し抽選で選ばれた者がアメリカ移民を獲得する。彼らは“ロストボーイズ”と呼ばれた。

キャリーはロストボーイズのマメール、ジェレマイア、ポールに仕事を斡旋するカンザスシティの職員。突然面倒をみるハメになったキャリー...言葉は理解出来るが、電話を見るのも初めての彼らに唖然とし、いらつきながらも次第に心を通わせて行く。

就職先も決まり3人の生活も落ち着いたかに見えたが、いくら働いても誰にも相手にされない不満からポールはヤケになる。おまけにアメリカ入国の際、家族でありながら、異性とは一緒に住めないとのルールでアビタルと引き離された3人は彼女が気がかりでならない。やがてそのような彼らの心情を汲み取ったキャリーは行動を起こす。
人に無関心で生きてきたキャリーは、互いを思いやって生きるロストボーイズの姿に心を揺さぶられたのだろうか?

ゲール・ドゥエイニーとエマニュエル・ジャルは実際にスーダン難民。
スーダン難民キャンプはフランス他合作映画の「約束の旅路/2005」でも描かれていたのを思い出す。

2001年に起こったアメリカ同時多発テロによりケニアの難民キャンプからアメリカへの移民は中止となった。少年時代の10数年間を難民キャンプで過ごし、アメリカへの移民で未来が開けたマメールたち…ドラマはフィクションのようだけど、彼らはとてもラッキーだったに違いない。
ラスト近く、マメールは祖国で生き別れとなった兄テオが気がかりでケニアのナイロビ行きを決心する。そして難民キャンプでテオと再会する。その後マメールの取った行動はとても感動的だった。

異国の文化に戸惑うロストボーイズと、これぞアメリカ人女性といった感じのキャリーとのギャップが実に面白く、ちょっと感動する佳作。
リース・ウィザースプーンを念頭に置いて脚本が書かれた様子。確かにキャリー役がとても似合っている。
スーパーの棚のドッグ・フードを見て“犬用の食べ物!?”と驚き、牧場で“ライオンはいるの?”と質問するロストボーイズがカルチャー・ギャップで笑わせてくれる。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2015-04-30 22:56 | MINI THEATER | Trackback(5) | Comments(2)

「パプーシャの黒い瞳」

「Papusza」2013 ポーランド
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実在のロマの女性詩人パプーシャの生涯を描いた荘厳なる伝記ドラマ。

パプーシャにヨヴィタ・ブドニク。
ディオニズィにズビグニェフ・ヴァレリシ。
イェジ・フィツォフスキに「カティンの森/2007」のアントニ・パヴリツキ。
監督、脚本はヨアンナ・コス・クラウゼ&クシシュトフ・クラウゼ。

雪が積もる道を馬車で移動し、老若男女が集まりたき火を囲む...パプーシャが生まれた1910年〜夫のディオニズィが亡くなる1970年代までを全編モノクロで描いたドラマは少々とっつきにくい。
オープニングはパプーシャの誕生。そして突然60年後に舞台は移り、大臣命令でパプーシャが刑務所から出され音楽会へ連れて行かれるシーンとなる。音楽会で歌われた歌詞はパプーシャが書いた詩。その後、少女時代のパプーシャ、結婚後のパプーシャとめまぐるしくシーンは交錯する。少々頻繁なので映画の半ばくらいまで戸惑いつつ、しかもゆったりと進む白黒ドラマに睡魔に誘われそうだったが、イェジがパプーシャの詩を新聞に掲載した後、迫害に合うパプーシャが気の毒でドラマに惹き付けられて行った。

パプーシャは15歳の時、父親の兄である伯父ディオニズィと強引に結婚させられる。年月が経過したある日、ディオニズィは秘密警察から逃げている作家で詩人のイェジを匿う。それは周りの反対を押し切っての決断だった。放浪民族ロマは文字を持たないが、パプーシャは少女の頃から文字に興味を持ち読み書き習得していた。文字が読めるパプーシャに驚きつつ、彼女の詩の才能を知ったイェジは、詩を書いて送って欲しいと万年筆をプレゼントし別れを告げる。
ずっと迷っていたパプーシャながら、ある日、ワルシャワに住むイェジに詩を書いた手紙を送る。やがて彼はロマ語で書かれた詩をポーランド語に翻訳し出版しようと考え、大物詩人ユリアン・トゥヴィムを訪ねる。そしてとうとうパプーシャの詩が新聞に掲載される。しかしイェジがパプーシャの詩と共にロマに関する論文を本にしたことから、ディオニズィとパプーシャ夫婦は裏切り者扱いされ追放される。白人社会から差別を受けるロマの人間が、白人社会に関心を持たれたパプーシャに憎しみや恨みを投げつけたのだ。

パプーシャとイェジの出会いと別れが悲しい。大きく二人は二度別れを経験している。最初の別れでパプーシャはイェジに惹かれていることを切に感じている。しかし二度目の別れの時イェジの援助を受けていれば…と思わずにはいれない。

ジプシーと呼ばれてきたロマは一般にヨーロッパで生活している。記憶をたどると…「そして友よ、静かに死ね/2011」でジェラール・ランヴァン演じる元ギャングのモモンはフランスのロマ。「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム/2011」でもノオミ・ラパスがやはりフランスのロマのマダムを演じている。

岩波ホールにて
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by margot2005 | 2015-04-29 23:41 | ヨーロッパ | Trackback(1) | Comments(0)

「ギリシャに消えた嘘」

「The Two Faces of January」2014 UK/フランス/USA
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1962年、ギリシャ。米国人青年ライダルはアテネでツアーガイドをしている。ある日、パルテノン神殿で優雅なアメリカ人紳士チェスターと彼の妻コレットと出会う。ライダルはゴージャスなアメリカ人夫婦に魅了され近づいて行く…

チェスターに「アラトリステ/2006」「ザ・ロード/2009」「危険なメソッド/2011」「偽りの人生/2012」「オン・ザ・ロード/2012」のヴィゴ・モーテンセン。
コレットに「マリー・アントワネット/2006」「メランコリア/2011」「オン・ザ・ロード」のキルステン・ダンスト。
ライダルに「マリア/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ロビン・フッド/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のオスカー・アイザック。
ローレンにデイジー・ビーヴァン。
監督、脚本は「ドライヴ/2011」「スノーホワイト/2012」「47RONIN/2013」の脚本家ホセイン・アミニ。
原作はパトリシア・ハイスミスの“殺意の迷宮”。

詐欺師であるチェスターは大勢の投資家から大金をせしめていた。ある時、愛するコレットと旅行中のアテネのホテルにいきなりやって来た男を図らずも殺してしまう。所持品を調べた所彼は探偵だった。やがてチェスターはライダルに救いを求める。チェスターとコレットには親子ほどの年齢差があり、二度目の結婚で若いコレットを自分のものにしたチェスターは、次第に深まるライダルとコレットの親密な関係に嫉妬心を募らせて行く。
嫉妬心むき出しのチェスターを演じるヴィゴの形相が凄みを帯びている。ひょうひょうとした感じのオスカー・アイザック演じるライダルと真逆の風情で見ていて面白い。ヴィゴ・モーテンセンは影のある、ちょっと過激な人物がとてつもなく似合う。

オフィシャル・サイトに“極上のクラシカル・サスペンス”&“ハリウッドの豪華キャストが魅せる、至高の心理作戦”とある。ドラマはエキゾティックな雰囲気で出演者たちも皆適役でありながら、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい/1960」や、マット・デイモンの「リプリー/1999」ほどの盛り上がりはなく、至高の心理作戦とまでは行かない少々地味な作品。どんでん返しとかありか?と期待したけど、悪は裁かれる...で終末を迎える。
個人的にはこういったクラシカルなドラマは好きなので映画を楽しんだのは言うまでもない。
小説は傑作らしいので機会があれば読んでみたい。
ジョン・マルコヴィッチ主演で「リプリー」の後日談を描いた「リプリーズ・ゲーム/2003」という映画もあり。

ヴィゴ・モーテンセン、キルステン・ダンスト、オスカー・アイザックと何れの俳優も60年代にマッチしている。ヴィゴの大ファンてほどではないが、マジで惹き付けられる俳優だ。オスカー・アイザックも好きだし、キルステン・ダンストは現代物よりクラシックな役柄がとても似合う女優。
渋谷のシアターでヴィゴ主演の「約束の地/2014」の予告を観た。来月公開予定で楽しみ。

昨今のギリシャはユーロ離脱とかで大変そうだが、60年代のギリシャは平和そうに映る。ギリシャを始め、マルタ、イスタンブール(トルコ)でロケされた景色が美しい。そしてコレットが纏う60年代のファッションが素敵だ。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-04-25 22:22 | UK | Trackback(4) | Comments(2)

「ラブバトル」

「Mes séances de lutte」…aka「Love Battles」2013 フランス
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フランスの片田舎。父親の葬儀で故郷に戻った女は燐家に足を運ぶ。その家には男が一人で住んでいた。彼女は父親の遺産の整理をするため姉と共にしばらく滞在すると告げるが彼の態度は冷たい。かつてこの地で暮らしていた頃彼女は常に家族に怒りをぶつけていた。ある夜、パニックに陥った女を男が泊めた事があり、彼女はその時男を誘惑したが彼はそれを拒絶した過去があった…

Elle(女)に「恋は足手まとい/2005」「ダニエラという女/2005」「風にそよぐ草/2009」「ゲンズブールと女たち/2010」「漆黒の闇で、パリに踊れ/2012」のサラ・フォレスティエ。
Lui(男)に「太陽と月に背いて/1995」のジェームズ・シエリー。
姉にルイス・スピンデル。
友人にマウ・モラレ。
調律師にビル・レイション。
監督、脚本は「ポネット/1996」「シャルロット・ゲンズブール/愛されすぎて/1992」「不完全なふたり/2005/出演」「誰でもかまわない/2007」のジャック・ドワイヨン。

上に二人の出会いを書いたが、それははっきりと描かれない。かなり曖昧な感じで観ているものに想像させると言った雰囲気。
女は父親の遺産を巡って家族との間に確執を抱えながらかつて誘惑に失敗した男と再会する。彼にとって過去は苦い思い出。彼女は再会した彼を挑発し再び誘惑に挑む。しかし又しても拒絶され、仕方なく男をののしり殴りつける。女はその後毎日彼の家を訪ねるようになる。やがて互いに罵り合ったあとsexすることが日常となる。彼らのsexはまるでバトルのようで、女がバトルとsexで怒りと悲しみを発散させるのは一種の儀式のように見える。

しかしながらこの映画苦し過ぎ。屋敷の部屋の床を這い回り、庭、小屋、あげく森の泥の中で格闘しつつsexする二人に破傷風大丈夫?と気になった。
こんな映画はフランス人しか作らないきっと...いや作れないような気がする。殴り合った後sexするなんて…。

シアターでの上映は先週で終わっている。4/4からの上映なので公開はたった2週間。先週の半ばに鑑賞したが意外に人が入っていた。少々好奇心に駆られる映画ではある?
サラ・フォレスティエには可愛いイメージがあり、映画の中のElleに違和感を感じる。
ジェームズ・シエリーはチャーリー・チャプリンの孫だそう。知らなかった。

ユーロスペースにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2015-04-24 23:53 | フランス | Trackback | Comments(0)

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

「Birdman: Or (The Unexpected Virtue of Ignorance)」2015 USA
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かつて一世を風靡したスーパーヒーロー映画“バードマン”の主人公を演じたリーガンは、いつまでたってもそのイメージが拭えず、その後もぱっとせず今や落ち目の中年俳優。妻シルヴィアとは離婚し、一人娘のサムはドラッグ依存症で退院したばかり。人生最悪状態のリーガンは一旗揚げようと舞台に取り組む…

リーガンに「ビートルジュース/1988」「バットマン/1989」「バットマン リターンズ/1992」のマイケル・キートン。
サムに「マジック・イン・ムーンライト/2014」のエマ・ストーン。
マイクに「幻影師アイゼンハイム/2006」「インクレディブル・ハルク/2008」「ボーン・レガシー/2012」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のエドワード・ノートン。
ジェイクに「ハングオーバー!! シリーズ/2009~2013」のザック・ガリフィナーキス。
ローラに「わたしを離さないで/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「シャドー・ダンサー/2011」「ビトレイヤー/2013」のアンドレア・ライズブロー。
レズリーに「美しい絵の崩壊/2013」のナオミ・ワッツ。
シルヴィアに「あなたとのキスまでの距離/2013」のエイミー・ライアン。
タビサに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」「ウイークエンドはパリで/2013」のリンゼイ・ダンカン。
監督、製作、脚本は「バベル/2006」「BIUTIFUL ビューティフル/2010」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

本作は2015年度のアカデミー作品、監督、脚本、撮影賞を受賞した。マイケル・キートン、主演男優賞は敵わなかったが素晴らしいパフォーマンスで、他の俳優たちも大熱演。

マイケル・キートンの「バットマン」はもちろん観ている。彼は映画版の初代バットマン。「ビートルジュース」も「バットマン」同様ティム・バートン作品で、20数年ぶりにシアターでマイケル・キートンを観た。少し前wowowでミシェル・モナハン主演のサスペンス「ブラインド・フィアー」を観てマイケル・キートンが懐かしかったのを思い出す。冴えない役だったけど…。で、これでマイケル・キートン復活となれば嬉しいな。

アカデミー作品賞に選ばれ、イニャリトゥ始めスタッフ、キャストが登壇。キートンはコメントを求められ“ここに立つだけで十分。”と謙虚に答えていた。主演男優賞はエディ・レッドメインに持っていかれたけど、映画の中にオスカーに値する素晴らしいパフォーマンスのキートンがいる。
エドワード・ノートンはお気に入りハリウッド俳優の一人。しかしわたし自身が惹かれる映画に中々出演してくれない。「グランド・ブタペスト・ホテル」は群像劇だったし、ジェレミー・レナー主演の「ボーン・レガシー」はつまらない作品だった。「幻影師アイゼンハイム」のノートンはスゴく素敵だった。あれからかれこれ10年。彼もおじさんの部類に入ってしまったわけだ。
「ハングオーバー!! シリーズ」でうるさくてウザいキャラを演じたザック・ガリフィナーキスが静かで唖然。俳優が演じるキャラって、その人そのものになってしまってコワい。
ローラ役のアンドレア・ライズブローはオーラのある女優で好き。
エマ・ストーンは「マジック・イン・ムーンライト」よりこちらのキャラが良いな。

リーガンが自ら脚色/演出/主演で手がける舞台劇“愛について語るときに我々の語ること”の配役…リーガンの若い恋人ローラと、レズリーの相手役に抜擢された俳優マイクが実生活で彼女の恋人と言う設定。ローラはリーガンの子供を妊娠中と言うおまけまで付いていて、スキャンダラスな俳優たちの実情が面白い。

映画は舞台劇も含め全編現実と妄想がないまぜになった展開がスゴく斬新。
怪我で降板した俳優の代わりにウディ・ハレルソン、マイケル・ファスベンダー、ジェレミー・レナーなどどうか?とモロ実名で登場したり、ロバート・ダウニーJr.の“アイアンマン”がくだらない!と言う台詞もありかなり手厳しい。メグ・ライアンの整形なんて話もあったけど...。

以下少々ネタバレ...

気になったのはラスト…舞台劇のリーガンは自らを本物の銃で撃って自殺を図り死んでしまう。観客は舞台のパフォーマンスにスタンディングオベーションで答え、辛辣な批評家タビサは舞台劇を絶賛する記事を新聞に掲載する。そしてリーガンが病院で目覚める。銃は鼻をかすっただけだった。元妻が病室でリーガンを見舞っている。その後サムがリーガンのお気に入りの花を持ってやって来る。サムが花瓶を探しに部屋を出た後リーガンは窓から飛び降りてしまう。やがて窓から身を乗り出して父親を見上げるサムの目のアップ...しかし観客の目にリーガンの姿は映らない。
病院のシーンは妄想?リーガン本当は死んでいた?どう解釈すれば良いものかと、頭が???マークになった。
暗いイメージの映画が多いイニャリトゥ作品。少々奇想天外ながら楽しいイニャリトゥ映画は実にナイス。
全編に流れるBack Musicは90%ドラムスで構成されていてとてもドラマにマッチしている。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-04-22 00:15 | MINI THEATER | Trackback(20) | Comments(2)

「間奏曲はパリで」

「La ritournelle」…aka「Paris Follies」2014 フランス
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グザヴィエとブリジット夫婦はノルマンディで畜産業を営んでいる。子供たちが巣立ったため夫婦の会話は乏しい。そんなある日、ブリジットは隣に住むローレットの姪マリオンが開いたパーティに呼ばれ、パリからやって来た彼女の友人スタンと出会い心ときめく...

ブリジットに「沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇/1995・甘い罠/2000」「愛、アムール/2012」「皇帝と公爵/2012」「ラブストーリーズ エリナーの愛情/2013」「ラブストーリーズ コナーの涙/2013」のイザベル・ユペール。
グザヴィエに「ダニエラという女/2005」「サン・ジャックへの道/2005」「画家と庭師とカンパーニュ/2007」「バレッツ/2010」「キリマンジャロの雪/2011」「シャトーブリアンからの手紙/2011」のジャン・ピエール・ダルッサン。
ジェスパーに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/2009」のミカエル・ニクヴィスト。
スタンにピオ・マルマイ。
マリオンに「キリマンジャロの雪/2011」「ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー/2011」のアナイス・ドゥムースティエ。
グザヴィエの妹クリスティーンに「バレッツ」「パリ警視庁:未成年保護部隊/2011」のマリナ・フォイス。
息子グレゴワールにクレモン・メテイエ。
牧場で働くレジにジャン・シャルル・クリシェ。
隣人ローレットに「君を想って海をゆく/2009」のオドレイ・ダナ。
監督、脚本はマルク・フィトゥシ。

スタンを訪ねてパリに向かったブリジットに拍手を送りたい。少々勘違いはあったがあの行動力は素晴らしい!の一言。で、中年男で歯科医のジェスパーとも出会えたわけだし…。
一方で、ブリジットが家を空けた理由が嘘だとわかったグザヴィエはパリを目指す。でも後に理解し合うところは熟年夫婦らしい。

イザベル・ユペールの代表作はやはり「ピアニスト/2001」。明るい役柄が少ないイザベル・ユペールながら、カトリーヌ・ドヌーヴ主演で彼女の妹を演じた「8人の女たち/2002」は素敵な映画だ。ミュージカルってこともあるし…。
「愛、アムール」の後、「3人のアンヌ/2012」「眠れる美女/2012」「デッドマン・ダウン/2013」とwowowで観た。イタリア、フランス合作の「眠れる美女」はシアターで見逃していて…イタリア人俳優トニ・セルヴィッロ主演のこの映画はとても良かった。
本作は年取っても可愛い女性が似合うイザベルが適役。うーんと若い男に好かれたと勘違いするobasanが又可愛い。

シアターで予告を観た限り、パリを舞台にした在り来たりのストーリーかな?と想像していて映画を観るかどうか少々迷っていた。でもジャン・ピエール・ダルッサンとミカエル・ニクヴィストの出演に興味を惹かれシアターへ…想像以上に良かったかな。

ノルマンディの景色はもちろん、パリもたっぷり!セーヌを走るバトー・ムーシュから眺めるノートルダムやエッフェル。ジェスパーとコンコルド広場の観覧車に乗ったり、グザヴィエが訪れるオルセーでも撮影されている。そしてラストにイスラエルとヨルダン間に位置する死海も登場。

フランスってホント酪農業国なんだなとまたまた納得。大事に、大事に育てても結局人間が食べてしまうあの牛たちがとても美しくて驚き。

ホテルの部屋でジェスパーのPCから「ストックホルムでワルツを/2013」のモニカ・ゼタールンドの歌が流れるシーン...スウェーデン人俳優ミカエル・ニクヴィストがデンマーク人を演じ、スウェーデン人シンガーのモニカ・ゼタールンドは素晴らしい!と絶賛してるところがチャーミング。

セーヌ
ノートルダム
オルセー

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-04-20 00:14 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「マジック・イン・ムーンライト」

「Magic in the Moonlight」2014 USA/UK
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1928年のドイツ、ベルリン。スタンリーは中国人の扮装をし華麗なるイリュージョンを披露する英国人の天才マジシャン。ある日、友人ハワードがやって来て、コート・ダジュールに住む大富豪が夢中になっているアメリカ人占い師ソフィーの占いが本物か、それとも偽物か見極めて欲しいと依頼する…

スタンリーに「デビルズ・ノット/2013」のコリン・ファース。
ソフィに「ラブ・アゲイン/2011」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」「アメイジング・スパイダーマン/2012&2014」のエマ・ストーン。
おばヴァネッサに「いつか眠りにつく前に/2007」「新しい人生のはじめかた/2008」「ロビン・フッド/2010」のアイリーン・アトキンス。
ソフィの母ベイカー夫人に「イントゥ・ザ・ワイルド/2007」「ローラーガールズ・ダイアリー/2009」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」のマーシャ・ゲイ・ハーデン。
ブライスに「42 ~世界を変えた男~/2013」のハミッシュ・リンクレイター。
ブライスの母グ レースに「アニマル・キングダム/2010」「世界にひとつのプレイブック/2012」「イノセント・ガーデン/2013」のジャッキー・ウィーヴァー。
スタンリーの友人ハワード・バーカンに「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ある公爵夫人の生涯/2008」「ジェーン・エア/2011」「裏切りのサーカス/2011」「博士と彼女のセオリー/2014」のサイモン・マクバーニー。
スタンリーの恋人オリヴィアに「娼婦ベロニカ/1998」「スパイ・ゲーム/2001」「28週後…/2007」のキャサリン・マコーマック。
監督、脚本は「ブルージャスミン/2013」「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のウディ・アレン。

南フランス、コート・ダジュールに乗り込んだ皮肉屋で頑固ものの英国人スタンリーは若くて美しい占い師ソフィーを紹介される。自分が披露するマジックには必ず仕掛けがあり、スタンリーは、いわゆる魔法や、超能力などこの世に決して実在しないと信じている。しかし“あなたには東洋のイメージが浮かぶ”など次々と透視能力を発揮するソフィーに度肝を抜き、彼女の笑顔に魅せられてしまう。
死んだ人間を呼び出し死者と会話するシーン…あのシーンは他の映画でも見たことがある。一番記憶にあるのはデミ・ムーア主演でスゴくヒットした「ゴースト/ニューヨークの幻/1990」。
本作のテーマは霊を呼び出すオカルトのせい?それとも1920年代のせい?で、今回のロマンティック・コメディは今一つだった。
タイトル「Magic in the Moonlight」は二人が雨宿りする天文台からきていると思うが、あのシーンもそれほどロマンティックかなぁ?といった趣き。前作「ブルー・ジャスミン」はとても良かったのに…。そしてロマンティックと言えば「ミッドナイト・イン・パリ/2011」が一番。パリが舞台だけでロマンティックになってしまうのかも?
でも思い起こせばアレン映画にはオカルトが良く登場する。本作ロマンティック・コメディと言う分野では今一つなのかも知れない。

ヴァネッサを演じるアイリーン・アトキンスが貫禄たっぷり。この女優が一番1920年代にマッチしていて素晴らしい。スゴく久しぶりでお目にかかったキャサリン・マコーマックながら出番は少しで残念。
そして20年代の衣装や調度品が美しい。あの豪邸はもちろんのこと。コート・ダジュールの景色もナイス。

一風変わった趣向ではあるが、ロマンティック・コメディを作り続けるウディ・アレンは今年80歳。そして50代半ばの歳で恋する男を演じ、違和感ないのはコリンとリチャード・ギアくらいのもの。と言うことはこの二人に共通するものがある。それは両者共に家庭的な雰囲気が感じられないのかも知れない?何れにしても二人の大ファン。
コリン・ファースの大ファンなので楽しみにしていた本作ながら少々マンネリズム感が漂っていて…エマ・ストーンもとてもキュートなんだけど…コリン&エマのファンじゃなければおすすめではない。
初日に観に行って、同じシアターで上映していた「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」は満席ながら、こちらは半分くらいの入り。偶然ながらどちらの作品にもエマ・ストーンが出演している。
次のウディ・アレン作品に期待したい。次は(2015製作)再びエマ・ストーンが出演のサスペンス?

シネ・リーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-04-17 23:35 | MINI THEATER | Trackback(12) | Comments(2)

「パレードへようこそ」

「Pride」2014 UK/フランス
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1984年、サッチャー政権下の英国。時の石炭庁総裁は採算のとれない20ヵ所の炭坑の閉鎖を決定する。やがて炭鉱労働者はそれに抗議するためストライキに突入する。そんな中、特にウェールズの炭坑労働者は不況に苦しんでいた。ある日、TVニュースでそれを知ったロンドン在住のゲイの青年マークは彼らを支援しようと立ち上がる…

マークにベン・シュネッツァー。
ジョーに「ディファイアンス/2008」「サンシャイン/歌声が響く街/2013」のジョージ・マッケイ。
ジョナサンに300<スリーハンドレッド>「ジョン・カーター/2012」のドミニク・ウェスト。
ゲシンに「SHERLOCK(シャーロック)/2010~2014」「ジミー、野を駆ける伝説/2014」のアンドリュー・スコット。
マイクにジョセフ・ギルガン。
ステフにフェイ・マーセイ。
ジェフに「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船/2011」「パレーズ・エンド/2012」のフレディ・フォックス
クリフに「アバウト・タイム ~愛おしい時間について~/2013」のビル・ナイ。
ヘフィーナに「ヴェラ・ドレイク/2004」「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ/2005」「フリーダム・ライダーズ/2007」「家族の庭/2010」「マレフィセント/2014」のイメルダ・スタウントン。
ダイに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「ボーン・アルティメイタム/2007」「思秋期/2010(監督、脚本)」「ブリッツ/2011」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」のパディ・コンシダイン。
シアンにジェシカ・ガニング。
監督は「背信の行方/1999」のマシュー・ウォーチャス。

ロンドンの街でゲイ関連本を扱う店を経営するゲシンと俳優であるパートナーのジョナサン。ゲシンの店にいつも集うのはゲイのマークとマイク、それにジェフとレズビアンのステフたち。彼らは仲間たちと炭坑労働者を救うためLGSM(Lesbians and Gays Support the Miners/炭坑夫支援レズ ビアン&ゲイ会)を立ち上げ募金活動を始める。パティシエをめざし料理学校に通う17歳のジョーは誘われるままパレードに参加した後、親に内緒でLGSMに仲間入りしていた。
集まった寄付金を全国炭坑労働組合に送ろうと連絡するもLGSMの説明をするやいなや反感から電話を切られてしまう。そうこうするうちマークは直接炭坑に連絡する事を思いつく。そしてウェールズの炭坑町ディライスが支援に対して“イエス!”と言ってくれたのだ。
やがてディライスの代表としてダイがロンドンにやって来る。ダイは“LGSM”とは何の略?と尋ねた所レズビアン/LesbiansのLだとわかり驚くが、偏見を持たない彼は初めて訪れたゲイクラブで熱く演説する。

寄付金のお礼にと招待され、マークたち一行はミニバスに乗ってウエールズを目指す。しかしウエールズに着いてやはり彼らははみ出しものだと痛感させられる。マークの電話を受けた役場の女性がLGSM(Lesbians and Gays Support the Miners)のLはLONDONのLだと思い込んでいたのだ。でもはるばるやって来た彼らを追い返すわけにはいかない。そこでダイはもちろんのこと役場のヘフィーナが接待役を勤めることになる。支援してくれたロンドンからの客人をもてなすため感謝のパーティが催される運びとなり、ヘフィーナが歓迎会の委員長となる。やがてダイとヘフィーナに続けとクリフも加わりパーティは幕を開ける。

ビル・ナイとパディ・コンシダインの出演に楽しみにしていた一作。しかしながら彼らは主演ではない。主演はゲイのマークと彼の周りのゲイ人間たち。ビル・ナイはウエールズの隠れゲイ役。イメルダ・スタウントンは硬派なドラマよりこういった陽気で賑やかなものが似合う。パディ・コンシダインも優しいキャラで良い感じ。
主演のマークに大抜擢されたベン・シュネッツァーは人を惹き付け華やかで魅力たっぷりの人物で、彼はブリティッシュではなくアメリカンながら素晴らしいキャスティング。

ウエールズの農村の景色が素晴らしく美しいのと80年代のMusicがこれまた素晴らしい。本作は実話に基づいている。ラストで、マークは26歳の若さでエイズで亡くなったと紹介される。しかしエイズに冒されていたジョナサンは65歳の今も元気だそう。
偏見にさらされ続けるゲイ人間たちのドラマの原タイトルが“Pride”というのがなんとも素晴らしい!

ゲイであることを知った母親に絶縁状を突きつけられたウエールズ出身のゲシンがラスト近くで母親と再会するシーンが素敵。母と息子の愛情は不滅だから…。逆に親に内緒でLGSM入ってしまったジョーは家を出てしまう。美形のジェフがウーエルズの少女たちにバービー人形のように扱われたり、ウエールズの主婦シアンがLGSMに激しく入れ込み彼らをサポートする様子が微笑ましくて、ヘフィーナたちおばさんパワーもスゴいし...見所はいっぱいのドラマのラストに感動する。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2015-04-12 23:44 | UK | Trackback(4) | Comments(0)

「ジュピター」

「Jupiter Ascending」 USA/UK
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全人類は10万年も前から宇宙最大の王朝に支配されていた。やがて運命によって導かれた謎の戦士と、王朝の真の継承者が人類の危機に立ち向かって行く...

ケイン・ワイズに「パブリック・エネミーズ/2009」「陰謀の代償/2010」「親愛なるきみへ/2010」「エージェント・マロリー/2011」「マジック・マイク/2012」ホワイトハウス・ダウン「サイド・エフェクト/2013」のチャニング・テイタム。
ジュピター・ジョーンズに「ブラック・スワン/2010」「テッド/2012」「オズ はじまりの戦い/2013」のミラ・クニス。
戦士スティンガーに「「白雪姫と鏡の女王/2012のショーン・ビーン。
バレムに「グッド・シェパード/2007」「美しすぎる母/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「レ・ミゼラブル/2012」「博士と彼女のセオリー/2014」のエディ・レッドメイン。
タイタスに「ノア 約束の舟/2014」のダグラス・ブース。
カリークに「トランス/2013」「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密/2014」のタペンス・ミドルトン。
ジュピターの母アレクサに「THE TUDORS ~背徳の王冠~/2007~2010」「アルバート氏の人生/2011」「ビザンチウム/2012」「おやすみなさいを言いたくて/2013」のマリア・ドイル・ケネディ。
ジュピターの父親マクシミリアン・ジョーンズに「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「ヒッチコック/2012」のジェームズ・ダーシー。
監督、脚本、製作は「マトリックス・シリーズ/1999~2003」「クラウド アトラス/2012」のラナ・ウォシャウスキー&アンディ・ウォシャウスキー。

近未来の地球に住むロシア系のジョーンズ一家の生業は清掃業。一家の一員であるジュピターは来る日も、来る日も他人の屋敷のトイレ掃除に嫌気がさしている。そんなある日、突然現れた謎の戦士ケインに“あなたは宇宙最大の王族の末裔だ。”と宣告される。
一方でその王族をまとめる女王が亡くなり、継承者の一人であり最年長のバレムはジュピターの存在を知り、彼女を亡き者にしようと考える。

ウォシャウスキー姉弟良く考えたな...と思わずにはいられない奇抜なストーリー展開。たまにこういった映画を観るのは気分転換になる。
スター・ウォーズ/エイリアン/アベンジャーズ/マン・オン・スティール(スーパーマン)が合体されたような作品。何はともあれ映像がスゴい!ホントにスゴい!何度か目が眩みそうだった。2Dなのに…。
宇宙篇の背景や衣装が実にファンタスティックで美しい。空を飛べるブーツとか、決して蜂にさされないジュピターのシーンとか、王族が住む神秘的な宮殿でのタイタスとジュピターの結婚式のシーンとか、ビジュアルな場面ばかりが印象に残って、ドラマとしてはそれほどのものではなかった。少々奇抜過ぎるかな?「マトリックス・シリーズ」&「クラウド アトラス」は素晴らしかったのに…。
ラストは実にコミックっぽい。

本作を観たのはオスカー俳優エディ・レッドメインの出演。脇役なので出番は少ないが、クラシック映画が似合うエディのSFは意外にもナイスだ。ダークな役ながらあまりダークに見えないのが彼らしい。
ウクライナ出身のミラ・クニスも適役。チャニング・テイタムはいつもの様に身体で演技している。たくさんの映画に出演している癖ありだけど、ちょっと素敵なショーン・ビーンの出演も見逃せない。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2015-04-10 23:04 | USA | Trackback(7) | Comments(0)

「ブルックリンの恋人たち」

「Song One」 2014 USA
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人類学博士号取得の研究を続けるフラニーはモロッコで遊牧民の文化を研究中。ある日、ニューヨークに住む母親カレンから一本の電話が入り、弟ヘンリーが交通事故に遭い昏睡状態にあるという。ヘンリーとはある事が原因で喧嘩の後疎遠だったが、フラニーは取り急ぎニューヨークへ戻る決心をする…

フラニー・エリスに「レ・ミゼラブル/2012」のアン・ハサウェイ。
ジェイムズ・フォレスターにジョニー・フリン。
ヘンリー・エリスにベン・ローゼンフィールド。
カレン・エリスに「あなたは私の婿になる/2009」「噂のモーガン夫妻/2009」「ブレイブ・ワン/2007」「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~/2011」のメアリー・スティーンバージェン。
監督、脚本はケイト・バーカー・フロイランド。

映画を上映しているのは知っていたけど、かなり地味っぽい作品だし、主演のアン・ハサウェイはあまり好きな女優じゃないしで少々迷っていた。でもなんとなく気になり観に行ったところ中々の感動作でシアターも思ったより入っていた。
ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターを演じるジョニー・フリンは英国の詩人でありミュージシャンで俳優だそう。弾き語りが上手いはずだ。とにかくmusicが素晴らしい!

ニューヨークでストリート・ミュージシャンをするヘンリーは交通事故に倒れる。モロッコから戻った姉のフラニーは実家に戻り母親カレンに言われるままヘンリーの部屋で寝起きするようになる。大学を中退してミュージシャンになると宣言したヘンリーとは喧嘩して以来疎遠になっていた。部屋を見回すと壁にヘンリーが憧れるインディーズ・ミュージシャン、ジェイムズ・フォレスターのポスターが貼ってある。そして彼のギターの中からノートが見つかり、その中にジェイムズ・フォレスターのライヴのチケットが挿んであった。ヘンリーの代わりにライブに行ったフラニーはジェイムズの歌に感動する。ライヴの後ジェイムズと会い、弟ヘンリーはあなたの大ファンながら、今は入院中で今日は来る事ができなかったと伝える。すると翌日、忙しい合間をぬってジェイムズが病院へ見舞いにやって来る。

当然ヘンリーは目覚めるだろうなと思っていたが、やはりで…彼が目覚めるきっかけになったのはきっと音楽に違いない。少々事例は異なるが、以前TVで認知症の人にその人が好きだった音楽を聞かせると記憶が戻るようなことを実験していたのを思い出す。
フラニーは病室に蓄音機(カセットではない)やキーボードを持ち込んでヘンリーに音楽を聴かせる。ニューヨークの街で採取した騒音まで聞かせるのだ。おまけにヘンリーが大好きなマーブル・チョコレートやパンケーキを持ち込んで食べられない彼に匂いを嗅がせる。あのような行為ってとても効果があるのだろうなと思った。
音楽を通して結ばれるフラニーとジェイムズ。あの後二人の未来は?その後の展開を見ているものに委ねるラストが素敵だ。
映画のオフィシャルHPに...“これは偶然にも出会った男女の甘く切ない期間限定のプレミアムな恋。”とあり。

新宿武蔵野館にて(4月中旬まで上映予定)
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by margot2005 | 2015-04-07 23:13 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(2)