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「陽だまりハウスでマラソンを」

「Sein letztes Rennen」...aka「Back on Track」2013 ドイツ
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元オリンピックのマラソン・ランナー、パウルは最愛の妻マーゴと二人で暮らしている。しかしマーゴが病に倒れ途方に暮れる。一人娘のビルギットの仕事は世界中を飛び回るキャビン・アテンダントで超多忙。結局ビルギットは老老介護は無理と判断し両親に老人ホーム入りを薦める。妻と連れ立ってイヤイヤ入居したパウルはやがて施設の規律にうんざりしてしまう...

パウル・アヴァホフにディーター・ハラーフォルデン。
マーゴ・アヴァホフにタチア・ザイプト。
ビルギット・アヴァホフに「ラブ·アクチュアリー/2003」「ヒルデ ー ある女優の光と影/2009」のハイケ·マカチュ。
看護師トビアスに「血の伯爵夫人/2009」「THE WAVE ウェイヴ/2008」のフレデリック・ラウ。
病院の責任者リタに「グッバイ、レーニン!/2003」のカトリーン・ザース
ミュラーにカタリーナ・ローレンツ。
入居者老人ルドルフにオットー・メリース。
同じくモートホルスト夫人にアンネカトリン・ビュルガー。
同じくラビンスキー夫人にマリア・メグデフラウ。
同じくフリッチェンにハインツ・W・クリュッケベルク。
キャビン・アテンダントのジェロームに「裏切りの闇で眠れ/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「WEAPONS/シークレット・ディフェンス/2008」「スウィッチ/2011」「マダム・イン・ニューヨーク/2012」のメーディ・ネブー。
精神科医グレーンヴォルト医師にヨルク・ハートマン。
監督、脚本はキリアン・リートホーフ。

日本で今や社会問題となっている老老介護。やはりドイツでも…
介護人を家に入れるのは気に入らないし、娘に頼るのは無理だし、妻の面倒を一人でみるのも無理と知ったパウルは家を売ってホームに入居する。しかしホームでの老人に対する扱いは子供と一緒。歌を歌ったり、工作したり。ある日、伝説のランナー・パウルは耐えきれずぶち切れる。

老人ホームで、そこに住む老人が施設の庭をランニングする姿はとても滑稽に映る。周りに車いすの人や、杖をついた老人がいるのだから。
パウルはもちろん、頑固一徹のルドルフを始めとして、優雅で美しいが息子に捨てられたモートホルスト夫人や、バイオリニストの娘の自慢話しかしないラビンスキー夫人。そして元詐欺師のフリッチェンなど、個性豊かな老人が微笑ましい。

主人公のパウルを演じるディーター・ハラーフォルデンはドイツの国民的喜劇俳優。78歳でドイツ映画主演最優秀賞を最高齢で受賞。この爺さんスゴい!
そして実際のベルリンマラソンで撮影されたクライマックスシーンはとても感動的で涙がでそうだった。高齢者だから何もしない。何の目的もないといった生き方にメスを入れたパウルに拍手を贈りたい!

いきなりやって来た精神科医に“老人性ウツ”と診断され、怒り心頭のパウルは側にいたミューラーを殴りつけてしまう。彼の行動に危険を感じた病院スタッフはパウルをベッドに縛り付ける。“老人性ウツ”かどうかは定かではないが、ホームが老人をベッドに縛り付ける出来事はTV等で見た事があり、こういった現実に悲しくなる。
上に書いたホームのスタッフで、まだ若くチャーミングなミューラーは老人相手に歌を歌い、工作を教える日々。彼女の“毎日一人で眠って、一人で目覚めるのよ。”という独白が実に胸に染みる。ラストはホームを捨てアフリカに行ってしまったけど…。

ドイツ製作映画は公開されるが、ドイツ舞台の、ドイツ語映画は中々公開されない。本作は「さよなら、アドルフ/2012」以来に観た、ドイツ舞台のドイツ語作品。
もっとドイツ映画公開して欲しいな。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2015-03-31 22:20 | ドイツ | Trackback(2) | Comments(0)

「あなたとのキスまでの距離」

「Breathe In」2013 USA
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キースはN.Y.郊外ウエスチェスターで妻子と暮らす高校の音楽教師。ある日、一家は英国からの留学生ソフィーをホームスティさせることになる…

キース・レイノルズに「ハート・ロッカー/2008」「ザ・ロード/2009」「英国王のスピーチ/2010」「アニマル・キングダム/2010」「プロメテウス/2012」のガイ・ピアース。
ソフィーに「わたしの可愛い人-シェリ/2009」「テンペスト/2010」「博士と彼女のセオリー/2014」のフェリシティ・ジョーンズ。
メーガン・レイノルズに「カポーティ/2005」「その土曜日、7時58分/2007」「チェンジリング/2008」「グリーン・ゾーン/2010」「デビルズ・ノット/2013」のエイミー・ライアン。
ローレン・レイノルズに「もしも君に恋したら/2013」のマッケンジー・デイヴィス。
監督、脚本は「今日、キミに会えたら/2011」のドレイク・ドレマス。

ドラマのオープニングと、エンディングはキース、妻メーガン、娘ローレンの3人でデジカメに収まるという全く同じシーン。仲睦まじい家族の写真が始めと終わりに登場する。なんとなくラストのショットはキースがぎこちない…いや記憶は定かではない。今一度見てみたい。

本当はチェリストになりたかったキース。しかしメーガンと結婚し娘ローレンが生まれる。彼は生活ため高校の音楽教師の職を受け入れるしか方法はなかった。月日がたち娘も高校生に成長。キースは自分の夢を叶えようとチェロのレッスンに精を出す。そんな折、英国からソフィーがやってくる。類いまれなるピアノの才能に恵まれたソフィーながらなぜかピアノ演奏を固くなに拒んでいる。

原タイトル“Breathe In/息を吸う/熱心に聞き入る”はドラマの中に何度か登場する。近いうちにニューヨークでオーケストラのオーディションを受けるキースは日々落ち着かない。そんなキースの緊張を解きほぐすため、ソフィーは“Breathe In”を薦める。妻のメーガンは夫キースの話に耳を傾けようともしないから…。
二人は音楽が大好きってこともあるし、少々変わり者で孤独な留学生ソフィーと、自分の家なのになんとなく居心地が悪いキースは次第に惹かれ合って行く。

上映中の「博士と彼女のセオリー」に乗じて公開されたとしか思えないフェリシティ・ジョーンズがヒロインのラヴ・ロマンス。
本作のフェリシティは家庭を破壊するファム・ファタールを演じている(ラストで破壊は免れる)。ウエスチェスターの景色が美しく、哀愁を帯びた雰囲気に包まれドラマを盛り上げている。

ガイ・ピアースはラッセル・クロウと競演した「L.A.コンフィデンシャル/1997」の刑事役で初めてお目にかかったUK出身のオーストラリア人俳優。「英雄の条件/2000」「メメント/2000」「モンテ・クリスト伯/2002」「ファクトリー・ガール/2006」と幅広く演じる個性派俳優。
本作のようなキャラクターのガイ・ピアースは初めて見た。なにせ恋する男なのだから…それも娘と同世代の女の子に…。
フェリシティ・ジョーンズは1983年生まれなので撮影時は29歳くらい?でも18歳の高校生役違和感ない。「博士と彼女のセオリー」では大学生から母親までを上手く演じていたのを思い出す。
クレジットなしで「ツイン・ピークス/1989~1992」のカイル・マクラクランが出演しているのに驚き。
相変わらずのヒドい(陳腐な)邦題に呆れる。

wowowにて鑑賞
シネマカリテにてレイトショーで期間限定公開(本日迄)
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by margot2005 | 2015-03-27 23:21 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「博士と彼女のセオリー」

「The Theory of Everything」2014 UK
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1963年、英国。ケンブリッジ大学大学院で理論物理を研究するスティーヴン・ホーキングは、ある日パーティで中世スペイン詩を学ぶ魅力的なジェーンと出会う。ユーモアのセンスを持った彼女は才女でもあった。やがてあっという間に惹かれ合う二人はデートを重ねて行く...

スティーヴン・ホーキングに「グッド・シェパード/2007」「美しすぎる母/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」「レ・ミゼラブル/2012」のエディ・レッドメイン。
ジェーン・ホーキングに「わたしの可愛い人-シェリ/2009」「テンペスト/2010」のフェリシティ・ジョーンズ。
ジョナサン・ヘリヤー・ジョーンズに「ヴェニスの商人 /2004」「カサノバ/2005」のチャーリー・コックス。
デニス・シアマに「ニュー・ワールド/2005」「縞模様のパジャマの少年/2008」「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-/2010」「戦火の馬/2011」「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛/2011」「もうひとりのシェイクスピア/2011」のデヴィッド・シューリス。
ジェーンの母親ベリル・ワイルドに「ミス・ポター/2006」「オレンジと太陽/2010」「戦火の馬/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」のエミリー・ワトソン。
スティーヴンの父親フランク・ホーキングに「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ある公爵夫人の生涯/2008」「ジェーン・エア/2011」「裏切りのサーカス/2011」のサイモン・マクバーニー。
看護士エレイン・メイソンにマキシン・ピーク。
監督は「キング 罪の王/2005」「マン・オン・ワイヤー/2008」「シャドー・ダンサー/2011」のジェームズ・マーシュ。

某新聞評に“ホーキング支えた愛の物語”とある。ALSに冒され車椅子に乗るホーキングと妻のジェーン…ドラマはホント一つの“Love Story”のごとくとても美しく描かれていて驚いた。そしてスティーヴン・ホーキングの研究を良く知らなくともドラマにすんなり入って行ける。

ジェーンは、持てる力の全てを身体の不自由な夫と幼い子供に捧げるがごとく行動する。彼女はバイタリティの固まり。この女性はホントにスゴい!なぁと感心する。25年の結婚生活で3人の子供を授かった夫婦。後に二人は離婚し、それぞれ再婚している。
看護士エレインと出会ったスティーヴンと、独身でミュージシャンのジョナサンと出会ったジェーン。まるで神のお告げのような、そしてとても都合の良いそれぞれの出会いは二人にとって幸せな出会いだったに違いない。
ラスト、女王陛下から大英帝国勲章を受けるため3人の子供たちと集まったスティーヴン&ジェーンのシーンが爽やかだった。

オスカー主演男優賞をゲットしたエディ・レッドメインが素晴らしい!授賞式で“Oh My God!”と非常に驚き、体中で喜びを表現していたエディの姿を思い出す。オスカー像を抱きしめながら、会場にいる妻に向かって“家族ができたよ!”なんて言いつつ、“毎日磨いて大事にしよう!”なんてことも言っていた。英国人のユーモアはやはり上手いなぁ!と感嘆する。

「グッド・シェパード」ではあまり印象が残らなかったが、ジュリアン・ムーアと共演した「美しすぎる母」の息子トニー役で強烈なイメージを残したエディ・レッドメイン。映画の内容もキャラクターも衝撃だったわけだが…。「ブーリン家の姉妹」ではメアリー・ブーリンの夫ウイリアム役が似合っていた。そしてケン・フォレットの小説“大聖堂”をTVドラマ化した「ダークエイジ・ロマン 大聖堂/2010」のエディも素敵だったのを思い出す。彼は古典もの似合う俳優だ。シアターの予告で観たエディ初のSFアドベンチャー「ジュピター/2015」が気になる。
ケンブリッジ大学のデニス・シアマ教授役のデヴィッド・シューリスや、ジェーンの母親を演じるエミリー・ワトソンなど脇を固める俳優たちも豪華。

監督のジェームズ・マーシュはこれまで観た映画とは全く違ったイメージの素晴らしいドラマを作ったものだ。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-03-25 23:02 | UK | Trackback(13) | Comments(2)

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

「Chef」 2014 USA
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カールはL.A. の星付き一流レストランのシェフ。ある日評論家マービンに酷評され怒り心頭。あげく、新たに生み出した斬新なメニューをオーナー、リバに却下された後クビを宣告される。再びやって来たマービンに文句を付けようと、レストランに乗り込んだカールはで諍いを起こす。その一部始終をレストランの客がYou Tubeに公開したため、カールとマービンンの諍いはweb上で大拡散してしまったのだ。結局カールは新たな仕事先までも失ってしまうハメに…

出演(カール・キャスパー)、製作、監督、脚本に「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き/2006」「アイアンマン・シリーズ/2008~2013」「カウボーイ&エイリアン/2011」のジョン・ファヴロー。
イネスに「ジゴロ・イン・ニューヨーク/2013」のソフィア・ベルガラ。
マーティンに「コレラの時代の愛/2007」「セントアンナの奇跡/2008」「悪の法則/2013」のジョン・レグイザモ。
パーシーにエムジェイ・アンソニー。
モリーに「ヒッチコック/2012」のスカーレット・ヨハンソン。
トニーに「ブルージャスミン/2013」「PARKER/パーカー/2013」のボビー・カナヴェイル。
ラムジーに「カサノバ/2005」「フロスト×ニクソン/2008」
「2012/2009」
「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」のオリヴァー・プラット。
リバに「主人公は僕だった/2006」「新しい人生のはじめかた/2006」のダスティン・ホフマン。
マービンに「ゾディアック/2006」「ラッキー・ユー/2007」「アイアンマン・シリーズ」「インクレディブル・ハルク/2008」「路上のソリスト/2009」のロバート・ダウニー・Jr。

カールには元妻イネスとの間に一人息子パーシーがいる。レストランをクビになり、新たな仕事にも就けないカールは息子に顔向けできない。そんなある時、イネスが、“マイアミで仕事があるんだけど一緒に行かない?”とカールに誘いをかけてくる。マイアミはイネスの父親が住む街でもあり、カール、イネス、そしてパーシーの三人でマイアミを訪れることになる。そしてカールは地元のキューバサンドの美味しさに感動してしまう。イネスの薦めと、イネスの元々夫マービンの助けも借りフードトラックに挑戦しようと考える。

元妻の元夫の助けを借りるところがなんとも面白いし、マービン役のロバート・ダウニー・Jr.が貫禄たっぷり。
レストランのオーナー、リバ役のダスティン・ホフマンを始めとして、モリー役のスカーレット・ヨハンソンや、評論家ラムジーを演じるオリヴァー・プラットなどの存在もドラマに味を添える。
パーシー役のエムジェイ・アンソニーが抱きしめたいくらいキュート。

wowowで見たハリウッド・コメディ「ハニーVSダーリン 二年目の駆け引き」や、「泥棒は幸せのはじまり/2013」なぞ猛烈にくだらない駄作。そんなのにも出演するジョン・ファヴロー...本作では別人ってイメージで、頑張るお父さん役がスゴくいい。
あまり期待しないで観に行ったので、美食と共にドラマの主軸でもある、父子愛がとても素敵だった。元妻イネスとヨリを戻しそうな雰囲気もナイス。

ドラマに登場する目にも鮮やかで美味しいそうな料理の数々。サンドイッチ大好き人間なのでオフィシャル・サイト覗いた所キューバサンドのレシピあり。エンディングのクロックムッシュの作り方シーンに目が点。料理人って外科医のような手さばきも必要なのかも知れない。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2015-03-21 23:15 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(2)

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

「The Imitation Game」2014 USA/UK
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1939年、英国はヒトラー率いるドイツに宣戦布告し第二次世界大戦が始まる。ドイツと戦うには敵の暗号機“エニグ マ”の解読以外に勝利は望めない。ある時、MI6の元にチェスの英国チャンピオンを始めとした天才的な頭脳を持つエリートが集められる。その中の一人がケンブリッジ大学キングス・カレッジで学んだ数学者アラン・チューリング。自信家で協調性に欠ける彼は一人で電子操作の解読マシーンを作り始める。子供の頃から孤独だったチューリングは、マシーンにかつてたった一人の友人だったクリストファーの名前をつけ、暗号を解き始める。そんな折、チューリングの発案でクロスワード・パズルが得意なジョーンがチームに加わる。社交的なジョーンが加わりチューリングは仲間との絆を深めて行く...

アラン・チューリングに「それでも夜は明ける/2013」のベネディクト・カンバーバッチ。
ジョー ン・クラークに「はじまりのうた/2013」のキーラ・ナイトレイ。
ヒュー・ アレグザンダーに「マッチポイント/2005」「敬愛なるベートーヴェン/2006」「ウォッチメン/2009」「シングルマン/2009」「イノセント・ガーデン/2013」のマシュー・グード。
ジョ ン・ケアンクロスに「ダウントンアビー/2010~204」「グランドピアノ 狙われた黒鍵/2013」のアレン・リーチ。
ピーター・ヒルトンに「17歳の肖像/2009」「ミスター・スキャンダル/2013」のマシュー・ビアード。
デニストン中佐に「ラヴェンダーの咲く庭で/2004(監督、脚本)」「タロット・カード殺人事件/2006」「ドラキュラzero/2014」のチャールズ・ダンス。
スチュアート・ミンギスに「ビトレイヤー/12013」のマーク・ストロング。
ロバート・ノック刑事に「007/慰めの報酬/2008」「007 スカイフォール/2012」「ブロークン/2012」のロリー・キニア。
監督は「ヘッドハンター/2011」のモルテン・ティルドゥム。

「ヘッドハンター」の監督とベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマはとても見応えがあった。機械には機械で対抗するよりないと考えたアラン・チューリングが作ったコンピューターは当然のことながらバカでかい!何せ時代は1939年なのだから…。そしてチューリングはコンピューターの原型となるモデルを考案した一人であるそう。
ドラマはチューリングの戦争中と戦後の姿、そして学生時代を交差しながら描かれる。交差が少々頻繁な気もするが、ストーリーが分らなくなることはない。
チューリングには人には言えない重大な秘密があったようで...あの時代では罪とされていた彼の性癖。戦後、ジョーンがチューリングを救い出そうとするが、自殺してしまったという彼の最期が実にお気の毒。

オスカー主演男優賞にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチ。受賞は叶わなかったけど、本作での演技は素晴らしかった。映画は初日に鑑賞。カンバーバッチ、ファンが多くいた多分...。
ベネディクト・カンバーバッチを初めて見たのは「アメイジング・グレイス/2006」。英国の政治家で元首相のウイリアム・ピット役が似合っていた。その後、「つぐない/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」と続き、初めての主演映画「僕が星になるまえに/2010」「ミスティック・アイズ/2010」に到達。TVドラマ「SHERLOCK(シャーロック)/2010~」は見逃がしてしまったが「パレーズ・エンド/2012」はしっかりと見た。彼は時代ものが似合う俳優だ。2010年に作られたドキュメンタリー「Van Gogh: Painted with Words」もBSで見ている。
カンバーバッチの魅力は何と言ってもあのsexyなバリトン・ボイスに尽きる。

ヒュー・ アレグザンダーを演じるマシュー・グードは「チェイシング・リバティー/2004」以来の大ファン。マシュー・グードよりカンバーバッチの方が年上だったとは知らなかった。
M16のスチュアート・ミンギス役のマーク・ストロングの出演も嬉しい。
始め誰か分らなくて困ったが、見ている間に思い出した彼...「ダウントン・アビー」の運転手ブランソン役のアレン・リーチ初のシアターだった。
ダグレイ・スコット&ケイト・ウィンスレットの「エニグマ/2001」と言う映画があり、観ているが登場人物は全く別人。

日比谷みゆき座にて
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by margot2005 | 2015-03-19 22:32 | MINI THEATER | Trackback(24) | Comments(4)

「アメリカン・スナイパー」

「American Sniper」2014 USA
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“ネイビー・シールズ 最強の狙撃手”の半生を描いた戦争ドラマ。

クリス・カイルに「アメリカン・ハッスル/2013」のブラッドリー・クーパー。
タヤ・カイルに「アルフィー/2004」「カサノバ/2005」「ザ・ガール ヒッチコックに囚われた女/2012」のシエナ・ミラー。
ジェフ・カイルにキーア・オドネル。
ビグルスにジェイク・マクドーマン。
マーク・リーに「96時間/リベンジ/2012」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ/2015」のルーク・グライムス。
ムスタファにサミー・シーク。
監督、製作に「チェンジリング/2008」「グラン・トリノ/2008」「インビクタス/負けざる者たち/2009」のクリント・イーストウッド。

テキサス州で生まれたカイルは幼い頃より父親に狩猟を教わりながら育った少年。ある時、クリスは父親に“お前は弱い羊たちを守る牧羊犬になれ、狼にはなるな”そして“おまえには射撃のギフト(才能)がある。”と教えられる。大人になりTVでアメリカ大使館爆破を目の当たりにし祖国を守ろうと誓う。ネイビー・シールズに入り特訓に特訓を重ねた末クリスは驚異的な狙撃手となる。2001年にアメリカ同時多発テロが起こり、それをきっかけにイラク戦争が始まりクリスも戦地へ派遣される。

4度も戦地に駐留し、帰還後PTSDに悩まされたクリスは同じ悩みを抱える退役軍人たちとの交流を始める。銃を撃つことでストレスを発散させている彼ら…あれは非常に驚きだった。
そしてラスト、なんと悲惨な最期だろうとかわいそうになった。

戦争映画は苦手なので本作は観るかどうか少々迷った。でも主演のブラッドリー・クーパーはお気に入り俳優の一人だし、監督はクリント・イーストウッドと言うことでシアターへ行った。
エンディングが始まる…なんとNo Music…エンディングに音楽がないととても考えさせられる。監督はそれを狙ったのだろうか?
シアターの予告編を始めとして、新聞の映画評とか、いろんなメディアで目にし、聞いてしまったこの映画のあらすじ。鑑賞前“160人以上の敵を射殺した英雄クリス・カイル”に少々イヤなイメージを抱いていたが、味方の兵士を守ることを使命とし、それを貫き通した姿に少々感動。仲間だったビグルスの死を知り元射撃オリンピック選手であるムスタファと対決するシーンはとても見応えある。
クリスは少年の頃、父親から“守る人間になれ!”と教えられたことを決して忘れなかった。

ブラッドリー・クーパーが素晴らしくて、ナイス・キャスティング。彼は再び体重を増やしてクリスを演じた。ラストに本人の写真が登場するが、似ていて驚き。体重増やしたのも納得。シアターで久しぶりに見たシエナ・ミラーがobasan化している。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2015-03-18 21:51 | USA | Trackback(13) | Comments(2)

「パリよ、永遠に」

「Diplomatie」…aka「Diplomacy」2014 フランス/ドイツ
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1944年8月25日深夜、ナチス・ドイツ占領下のパリ。ヒトラーにパリ破壊を命じられた男と、パリを守りたい男の駆け引きが始まる…

スウェーデン総領事ラウル・ノルドリンクに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵/2005」「ミックマック/2009」「風にそよぐ草/2009」「美女と野獣/2014」「愛して飲んで歌って/2014」のアンドレ・デュソリエ。
ディートリヒ・フォン・コルティッツ将軍に「潜水服は蝶の夢を見る/2007」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「サラの鍵/2010」「戦火の馬/2011」のニエル・アレストリュプ。

ハウプトマン・ヴェルナー・エーベルナッハに「白いリボン/2009」「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~/2010」「23年の沈黙/2010」「コッホ先生と僕らの革命/2011」ブルクハルト・クラウスナー。

監督、脚本は「ブリキの太鼓/1979」「スワンの恋/1983」「シャトーブリアンからの手紙/2011」のフォルカー・シュレンドルフ。

「シャトーブリアンからの手紙」を観ていたので公開されたら是非観たいと思っていた一作。
事実を元に描いた密室ドラマは素晴らしかった。二人の俳優も適役だ。

破壊予定の場所を標したパリの地図を広げるコルティッツ将軍…
建物はエッフェル、オペラ、エトワール、ルーヴル、アンバリッド、ノートルダムetc.
駅舎はオルセー(この当時はまだ駅舎)、北、東、リヨン、サン・ラザールetc.
そして橋はポンヌフを除いた33カ所。
今や世界中からの観光客が集まるスポットばかりを破壊しようとしたアドルフ・ヒトラー。ヒトラーはパリが大好きで愛人を伴って二度訪れていたそう。特にオペラ座がお気に入りだったとか。しかしベルリンを破壊されパリに仕返しをしようと目論む。

“パリを破壊せよ!”との命令を受けたドイツ軍パリ防衛司令官コルティッツ将軍。その命令文には“背けば妻子を殺害する!”と明記してあった。ヒトラーに逆らうことなどできないコルティッツはパリ破壊への準備を着々と進めて行く。
そんな折、スウェーデン総領事であるラウル・ノルドリンクが将軍の駐留するホテル、ル・ムーリスにやって来る。中立国であるスウェーデン人外交官ノルドリンクはパリ生まれのパリ育ち。パリを守りたい一心でコルティッツを説得し始める。
“命令に背けば妻子が殺される!”と訴えるコルティッツ。そこでノルドリンクは妻子を中立国であるスイスに行けるよう手配すると約束する。
コルティッツ将軍の部下や、ホテルの従業員が行き交う中二人の交渉は決裂するかに見えたが、コルティッツも最後の最後には折れ破壊作戦中止を宣言する。ノルドリンクの交渉、そして説得によりパリは守られたのだ。

舞台となる超高級ホテル、ル・ムーリスはリヴォリ道りに沿いに建ち窓からチュイルリー庭園が見渡せる超高級ホテル。パリに行った時チュイルリー庭園から何度も目にしているがホテルに足を踏み入れたことは一度もない。ホテルはルーヴルの近くにあり、ドラマの中でも語られるようにここはかつてナポレオン3世が愛人ミス・ハワードと熱い一時を過ごした場所らしい。

ルーヴルがもし破壊されていたら…なんて考えられない。そしてヒトラーはモナリザも狙っていた様子。
そびえるノートルダム寺院には左右上下数カ所に爆弾をしかけ、セーヌ川沿いに立つエッフェルには魚雷を仕掛けたとドラマで語られるシーンに唖然とする。

でも映画を観た後ふと思ったのは、パリを破壊するにあたって“市民を巻き込んでは行けない!”と主張するノルドリンク。結果パリ破壊は免れたが、この後もまだ戦争は続き、1945年2月、連合軍がドイツの美しい街ドレスデンを爆撃した際は大勢の市民が犠牲になったと言う事実を忘れてはならない。
ルネ・クレマンの「パリは燃えているか/1966」という有名な映画がある。1944年8月7日~25日までのパリ解放までを描いたドラマ。本作もパリ解放でエンディングを迎える。俄然「パリは燃えているか」が見たくなった。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて

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by margot2005 | 2015-03-13 23:09 | フランス | Trackback(7) | Comments(3)

「パーフェクト・プラン」

「Good People」2014 UK/USA/スウェーデン/デンマーク
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ロンドン郊外。新天地を求めシカゴから移住して来た請負労働者のトムと小学校教師のアナ夫婦。祖母から相続した屋敷を改築し、子供をもうけて平和に暮らすことが二人のささやかな夢だった。しかしある日、政府よりの外国人労働者の厳しい取締によりアパートからの退去勧告の書類が届く...

トムに「トリスタンとイゾルデ/2006」「告発のとき/2007」「最後の初恋/2008」「ミルク/2008」「食べて、祈って、恋をして/2010」「127時間/2010」のジェームズ・フランコ。
アナに「あの頃ペニー・レインと/2000」「トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合/2006」「NINE/2009」のケイト・ハドソン。
ホールデンに「理想の女/2004」「フィクサー/2007」「ウディ・アレンの夢と犯罪/2007」「ロックンローラ/2008」「ゴーストライター/2010」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう/2011」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」のトム・ウィルキンソン。
ジャックに「ディファイアンス/2008」「96時間/レクイエム/2014」のサム・スプルエル。
カーンに「ミックマック/2009」「最強のふたり/2011」「ムード・インディゴ うたかたの日々/2013」「サンバ/2014」のオマール・シー。
アナの友人サラに「GOAL!/ゴール!/2005」「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-/2010」「恋のロンドン狂騒曲/2010」のアンナ・フリエル。
監督はヘンリク・ルーベン・ゲンツ。

原タイトル「Good People」がちょっと意味深ながらGood Peopleとは誰のこと?とも思った。邦題の「パーフェクト・プラン」はマフィアに挑戦するトム&アナの努力が報われ、まずまずと言ったところ。
某新聞評に“見応えのあるサスペンス…”とあるが、それほどのものではなかった。とにかくシアター(小さい方)がらがら。

ジェームズ・フランコは結構好きな俳優。でも彼の映画をシアターで観たのは「127時間」以来。そしてケイト・ハドソンはこういったシリアスな役柄ではなくコメディが似合う女優。
本作を観に行ったのはジェームズ・フランコもそうだけど、オマール・シーの出演に惹かれたから…いつも良い人役の彼がとても冷徹なフレンチマフィアを演じていてトレ・ビアン!なのだ。ちょっと訛った英語がsexy。
トム・ウィルキンソンは時々悪役を演じるが、この方はやはり良い人が似合う。
ジャック役のサム・スプルエルは「96時間/レクイエム」でもそうだったけど、あの顔では悪役しかキャスティングされないだろうと思わずにはいられないほど悪が似合う。

以下ほぼネタバレ気味に...

トムとアナは階下に住む男が死んでいるのを発見する。彼の死は病死ではなく殺害されたことが判明する。そして部屋を調べ男の遺品を探す中、天井に隙間があるのを見つける。隙間に手をさし入れると重たいバッグが落ちて来た。
経済的に追いつめられた人間が多額の現金を目の前にしたら、良いとか、悪いとかは抜きにして頂いてしまおう!と考えるはず。天井裏から見つけ出した3500万円はトムとアナにとってまるで神からの贈り物のようだった。
ほどなくして刑事ホールデンが事情聴取にやって来る。慌てた二人は金を隠し、階下の男について知っていることは何もないとシラをきり通す。
やがて二人はワケありの金だと疑いながらもとうとう金に手を付けてしまう。バレないように少しずつ…。しかし刑事のホールデンは決してそれを見逃さない。トムとアナを再び訪問したホールデンは、それが麻薬がらみのダーティ・マネーであると説明するのだった。

引退近いホールデンは娘をコカイン中毒で亡くしている。個人的な感情から麻薬がらみの犯罪を許すことができないホールデンと、個人的な状況から金が欲しくてたまらないトムとアナ。手を組みマフィアと闘った3人のラストにほっと一息ついた。

シネマート新宿にて
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by margot2005 | 2015-03-11 23:04 | UK | Trackback(5) | Comments(0)

「愛して飲んで歌って」

「Aimer, boire et chanter」…aka「Life of Riley」2014フランス
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登場人物は医者のコリンとカトリーヌ夫婦。ビジネスマンのジャックとタマラ夫婦。そして農夫のシメオンとモニカ夫婦。
ある日、カリスマ的人気教師ジョルジュ・ライリーが末期ガンに冒されていることが判明する。ジャックはジョルジュの大親友であり、カトリーヌは若かりし頃ジョルジュの恋人だった。そしてモニカはジョルジュの元妻…と、3組のカップルにとってジョルジュは切っても切れない関係にある人物。

カトリーヌに「恋するシャンソン/1997」「ブッシュ・ド・ノエル/1999」「風にそよぐ草/2009」のサビーヌ・アゼマ。
コリンに「パリ、ジュテーム/2006」「クリスマス・ストーリー/2008」「ユキとニナ/2009」「大統領の料理人/2012」のイポリット・ジラルド。
タマラに「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/200」「引き裂かれた女/2007」のカロリーヌ・シオル。
ジャックに「ボン・ヴォヤージュ/2003」「ダニエラという女/2005」「モンテーニュ通りのカフェ/2006」「風にそよぐ草」のミシェル・ヴュイエルモーズ。
モニカに「プチ・ニコラ/2009」「屋根裏部屋のマリアたち/2010」「シャンボンの背中/2009」「プレイヤー/2012」のサンドリーヌ・キベルラン。
シメオンに「あるいは裏切りという名の犬/2004」「アガサ・クリスティーの奥様は名探偵/2005」「ミックマック/2009」「風にそよぐ草」「美女と野獣/2014」のアンドレ・デュソリエ。
ジャックとタマラの娘ティリーに「ぼくを葬る/2005」「最強のふたり/2011」のアルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ。
監督、脚本は「恋するシャンソン」「パリの恋愛協奏曲(コンチェルト)/2003」「風にそよぐ草/2009」のアラン・レネ。

アラン・レネの前作「風にそよぐ草」は色彩がとても美しかった。本作はフランスの有名なコミック作家ブルッチ(Blutch)の絵を背景にしている。まるで舞台の緞帳のように…。
原作は英国の劇作家アラン・エイクボーンの戯曲“お気楽な生活”が元になっている。
舞台は英国のヨークシャー郊外ながら台詞はフランス語、演技者は全てフランス人とちょっと違和感ありながら、90歳の監督が作ったとはとても思えない、ユニークでいて無邪気な味わいがなんとも微笑ましい。

医者のコリンはジョルジュが末期ガンであることを知ってしまい、うっかりカトリーヌに打ち明けてしまったからもう止まらない。おしゃべりで行動的なカトリーヌは早速ジャックとタマラに報告に行く。
集合した4人は愛すべき友人の最期を有意義なものにしてあげようと宣誓する。
一方で農村に暮すシメオンは、余命いくばくもない元夫ジョルジュが気がかりなモニカに嫉妬を募らせている。それはジョルジュが女性に優しくて恋多き男だから…。

誠実なコリンは妻にかつて恋人がいたこと知り驚きを禁じ得ない。タマラは良妻賢母を絵に描いたような女性だが、夫の浮気発覚に俄然怒りを爆発させる。モニカの再婚相手シメオンは彼女が元夫ジョルジュとヨリを戻すのではないかとイライラするばかり…それぞれがぎくしゃくした夫婦関係にありながらジョルジュのことも気がかりでならないわけ。
やがてジョルジュを巡って繰り広げられる女たちのバトルも収まり、彼の葬儀でエンディングを迎える。ちょっと皮肉な大人のドラマは独特のタッチながら結構味わい深い。
このドラマにジョルジュも配役の一人として登場しているが姿は一切映らない。彼はどんな男なのか?と観客に想像力をかき立てさせる手法が上手い。
監督アラン・レネは昨年91歳で亡くなっている。

岩波ホールにて
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by margot2005 | 2015-03-08 23:33 | フランス | Trackback | Comments(0)

「きっと、星のせいじゃない」

「The Fault in Our Stars」2014 USA
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末期がん患者であるヘイゼルは両親に勧められ、ガン患者の集会“サポートグループ”に嫌々ながら参加することになる。そこで彼女は、骨肉腫で片足を切断したオーガスタスと出会う…

ヘイゼルに「ファミリー・ツリー/2011」のシェイリーン・ウッドリー。
オーガスタス(ガス)に「キャリー/2013」のアンセル・エルゴート。
アイザックにナット・ウルフ。
ヘイゼルの母親フラニーに「夫以外の選択肢/2004」 「ザ・マスター/2012」のローラ・ダーン。
ヘイゼルの父親マイケルにサム・トラメル。
ピーター・ヴァン・ホーテンに「インサイド・マン2006」「パリ、ジュテーム/2006」「フェアウェル/哀しみのスパイ/2009」「アンチクライスト/2009」「ミラル/2010」「ハンター/2011」「4:44 地球最後の日/2011」「グランド・ブタペスト・ホテル/2013」「誰よりも狙われた男/2013」のウィレム・デフォー。
リデヴァイに「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族、1,2,3/2011〜2013」のロッテ・ファービーク。
監督はジョシュ・ブーン。

“全米大ヒット感動青春ラブ・ストーリー”と言う映画案内に少々引き、難病ものも苦手だし…しかしシアターで予告を見た限りそうでもなさそうなので、そして巷でも評判の様子。で、観に行ってしまった。

“あなたの母親で良かった!”というフラニーの言葉が胸を打つ。難病の子供を持つ母親の心境って計り知れないほど辛いに決まっている。過去には母親でいるのが辛くて嘆いたこともあるフラニー。残された命はわずかながらも懸命に生きようとする娘に、彼女自身生きる歓びを見いだしのではないだろうか?
スゴく、スゴく辛いドラマながら見終わっても暗い気持ちにならないのがナイスだ。
母親フラニーを演じたローラ・ダーンが良かった。今まで見た彼女の映画の中で一押しの役柄かも知れない。

少々難を言えば、ヘイゼル役のシェイリーン・ウッドリーはとてもキュートながら既に20歳を超えていて17歳役は少々キツいかな?そしてオーガスタス役のアンセル・エルゴートが抱きしめたいくらい可愛い。彼は実年齢とほぼ同じなので違和感なし。オーガスタスがウイットに飛んだ明るい性格で、このドラマを暗くしていないのは彼の力?オーガスタスの友達アイザックも素敵だ。車に卵をぶつけるシーンは痛快。

本作を観にいったもう一つの理由はウィレム・デフォーの出演。性格俳優ウィレム・デフォーの大ファン。色んなジャンルに出演する彼ながらこういった趣向(青春映画)のドラマは初めて観た。ヘイゼルとオーガスタスが訪問するオランダのシーンと、ラストに少し登場するだけだが、この方は存在感のある俳優だとしみじみ思う。とてつもないオーラを持つ俳優なのだから…。

ヘイゼルとオーガスタスがオランダ、アムステルダムでヴァン・ホーテンのパートナー、リデヴァイに案内され“アンネの家”を訪ねるシーンが良いな。収容所で15歳で亡くなったアンネ・フランクとヘイゼルをダブらせた様子が素晴らしい。
池袋で見たので、予想道りシアターは高校生の女の子が多く、映画終了後聞こえて来た会話で、彼女たちが感動しているのがわかった。

シネ・リーブル池袋にて
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by margot2005 | 2015-03-06 23:29 | MINI THEATER | Trackback(12) | Comments(2)