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「ゴーン・ガール」

「Gone Girl」2014 USA
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ミズーリの田舎町で誰もが羨む結婚生活を送るニックとエイミー夫婦。しかし5回目の結婚記念日にエイミーが突如失踪する。警察に通報し捜査が始まる中、ニックは何が何だかわからないまま捜査担当のボニー刑事に妻殺しの疑いをかけられていることを知り愕然とする…

ニック・ダンに「トゥ・ザ・ワンダー/2012」のベン・アフレック。
エイミー・ダンに「プライドと偏見/2005」「17歳の肖像/2009」「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/2013」のロザムンド・パイク。
マーゴット・ダンにキャリー・クーン。
ボニー刑事に「サンキュー・スモーキング/2006」「しあわせの隠れ場所/2009」のキム・ディケンズ。
デジー・コリンズに「2番目に幸せなこと/2000」のニール・パトリック・ハリス。
弁護士ターナー・ボルトにタイラー・ペリー。
監督は「ゾディアック/2006」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」のデヴィッド・フィンチャー。

監督がデヴィッド・フィンチャーということで楽しみにしていた一作。映画の宣伝も激しくて、シアターでも何度も予告を観た。初日に観たにも関わらずやっとレビューを書くことができた。
オフィシャルによると“男と女の刺激的サイコロジカル・スリラー”とある。一方で理解出来ないのが“本当に大切なものはいつも失って初めてわかる”という映画サイトの文字…エミリーはニックにとって大切な人だったのか?最初はかなりその様子。ニックがエミリーに強引にアプローチし、口説く様子はかなり大胆。やがて自分のものとなったエイミーながら、まさかあのような女だったとはニックも夢にも思わなかっだろう。ひたすら人々に注目されることが大好きで、自分中心のエイミー。そんな彼女が田舎で暮らすことなどできるはずもない。病気の母親のために故郷へ戻る決心をしたニック。生まれ育ったニューヨークの街を去る時のエイミーの表情を今も思い出す。あれからあの夫婦はオカシクなっていったのじゃないかなぁ?

小さな街を震撼させるエイミー失踪事件。地元民はエイミー探しを始め、TV局が押し寄せる。
そこで以下ネタバレ…

夫を徹底的に懲らしめようと復讐を誓う妻。でも妻の筋書き通りに事は運ばなかった。仕方なくというより先を読みつつ夫の元に戻るエイミー。案の定彼女はまたしても注目を浴び夫を操り始める。彼女は“完璧なエイミー”として注目されることに喜びを感じる女。こんな女を妻にした男は実にお気の毒。ベン・アフレックがぴったりのキャスティング。

ベン・アフレックはお気に入りハリウッド俳優の一人。実はこの映画を観る前、彼の出演する「ランナーランナー」を観ている。都内での上映も既に終わっているが中々素敵な映画だったのでレビュは書いておきたい。

本作のアフレックもナイス!自身のどこかのレビューに“ベン・アフレックは年々素敵な俳優になっていく。”と書いたがホントその通り。
サイコパス女、エイミーを演じるロザムンド・パイクは可愛い顔して、罪もない男のクビをかっ切るなんてなんと大胆で激しくて最高。初めて観た彼女の映画「007 ダイ・アナザー・デイ/2002」でも悪い女を演じていたの思い出す。でも一転して「プライドと偏見」のジェーン役もぴったりの素敵なUK女優。
デヴィッド・フィンチャー映画は「セブン/1995」「ゲーム/1997」「ファイト・クラブ/1999」「パニック・ルーム/2002」なんか好き。

TOHOシネマズ日劇にて
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by margot2005 | 2014-12-31 13:00 | USA | Trackback(22) | Comments(4)

「ランナーランナー」

「Runner Runner」2013 USA
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ある日、プリンストン大学の天才学生リッチーはオンライン・ポーカーで大負けする。それは学費に充てた全財産だった。頭にきたリッチーはサイトを調べ尽くし疑念を抱く。やがてシステムの不正に気付き、サイト・オーナーの拠点である中米コスタリカへ乗り込む…

リッチー・ファーストに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のジャスティン・ティンバーレイク。
レベッカ・シャフランに「007/慰めの報酬/2008」「ロックンローラ/2008」「パイレーツ・ロック/2009」「アリス・クリードの失踪/2009」「タイタンの戦い/2010」「アンコール!!/2012」「ビザンチウム/2012」のジェマ・アタートン。
アイヴァン・ブロックに「ゴーン・ガール/2014」のベン・アフレック。
シェイバースに「ヘイヴン/堕ちた楽園/2004」「ハート・ロッカー/2008」「アジャストメント/2011」「崖っぷちの男/2011」のアンソニー・マッキー。
ハリー・ファーストに「ホーム・アローン/1990」のジョン・ハード。
監督は「リンカーン弁護士/2011」のブラッド・ファーマン。

抗議に執念を燃やす貧乏大学生を、金と美女により操るカジノ王アイヴァン・ブロック。まずお詫びの印として賭けた金の全額返済と、残りの学費の肩代わりをオファーする。そしてリッチーの類いまれなる才能を評価したアイヴァンは彼をカジノ経営にも参加させるのだ。しかし有頂天になるリッチーの前にFBIが現れる。FBIのシェイバースに脅されたリッチーはアイヴァンの不正を追及するハメに…。

この映画は中々面白かった。シアターで予告を観ていたのとベン・アフレックの出演に惹かれ…でも主演はジャスティン・ティンバーレイク。彼はシンガーとしては大好きだが、俳優としてはそれほどでもない。でも本作は今迄観たティンバーレイク映画では一番良かった。wowowで観たクリント・イーストウッドの「人生の特等席/2012」の彼もナイスだったのを思い出す。
本作でのベン・アフレックは完璧なる悪役。このような役柄は初めてだと思う。
ジェマ・アタートンが妖艶かつダイナミック・バディでドラマを盛り上げているのも忘れてはならない。
リッチーの父親ハリー役のジョン・ハードが実に懐かしい。
中米コスタリカが舞台ながらロケはプエルトリコ。海やカジノのロケーションが素晴らしく美しい!

TOHOシネマズ・シャンテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2014-12-29 23:22 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

「6才のボクが、大人になるまで」

「Boyhood」2014 USA
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テキサスの田舎町に住むメイソンは、シングル・マザーのオリヴィアと、姉サマンサの三人暮らし。ある時、オリヴィアは自身のキャリアアップのため再び大学で学ぶ決心をし母親の住むヒューストンへと住まいを移す。そこへ訪ねて来たのは離婚した元夫のメイソン。離婚しても彼は子供を思う優しい父親だった…

オリヴィアに「救命士/1999」「デブラ・ウィンガーを探して/2002」のパトリシア・アークエット。
メイソンにエラー・コルトレーン。
サマンサにローレライ・リンクレイター。
メイソンの父親に「その土曜日、7時58分/2007」「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「クロッシング/2009」「ビフォア・ミッドナイト/2013」のイーサン・ホーク。
オリヴィアの二度目の夫ビルにマルコ・ペレラ。
オリヴィアの三番目の夫テッドにスティーヴン・チェスター・プリンス。
監督/製作/脚本は「スクール・オブ・ロック/2003」「バーニー/みんなが愛した殺人者/2011」「ビフォア・ミッドナイト/2013」のリチャード・リンクレイター。

こちらもお子様主演映画ながら、シアターで何度も予告を見て少々気になっていた一作。一人の少年の6歳から18歳迄の12年間の成長記録とでもいうのかスゴくユニークな手法が素晴らしく良かった。
とにかくパトリシア・アークエットが懐かしくて、懐かしくて…彼女の映画を見たのは「デブラ・ウィンガーを探して」以来。

メイソンが大学へと旅立つ時母オリヴィアは“次の行事は私の葬式ね!”と叫ぶように宣う。あの台詞がたまらない。子育てが終了した母親のその後って何もないに等しいのかも知れない。でも息子は言い返す“後40年は生きるよ!”と…。自らの経験からオリヴィアと息子のやりとりは胸にズシンと来た。息子が家から出て行くのって母親にとって今生の別れのように感じる。オリヴィアはどうしようもない疎外感を感じていたに違いない。でも離婚を繰り返す母親に育てられながらもメイソンは実に良い子に育ったものだと感心しきりだった。

メイソン演じるエラー・コルトレーン…6歳の幼い少年から18歳の大学生迄、数年に渡り何度か撮影した様子。幼い頃に両親の離婚を経験し、その後母親の結婚によりステップ・ファーザーとなった男はアル中で、暴力を振るうろくでなし。母親の三番目の夫もふがいない男で、その男と別れ、二度と結婚しなそうな母親を見てメイソンはきっと胸をなでおろしたに違いない。

メイソン中心に描かれるが、母親オリヴィアと父親メイソンの変化を見るのも面白い。彼の姉サマンサも…。
オリヴィアは大学教授という職を持ち自立しているはずなのに男がいないとダメな女性。子供たちの父親であるメイソンの後に2回結婚し、二人ともどうしようもないダメ男ばかり。マジで男運の悪い女性かと気の毒になる。しかしながらオリヴィアの結婚相手の選び方がワンパターンで、自分が学んだ大学の教授と、自分が教えた大学の教え子だなんて...。

父親メイソンの存在。メイソンとオリヴィアがどうして別れたのか定かではないが、この父親が実に子供たちを大事にするのだ。父と子の絆をしっかりとつなぎ止めるように。オリヴィアには子育て放棄だと罵られても、子供には良い父親であり続ける姿が好感を持てる。少々いいとこどりって感じでもあるけど。演じるイーサン・ホークがぴったりの配役で素晴らしい。パトリシア・アークエットも素晴らしかった。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2014-12-14 20:40 | MINI THEATER | Trackback(11) | Comments(4)

フランス映画(ベルギー含む)

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
夏時間の庭
ナルコ
ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
肉屋
西のエデン
ニューヨーク、恋人たちの2日間
ニューヨークの巴里夫(パリジャン)
パーソナル・ショッパー
バード・ピープル
ハートブレイカー
裸足の季節
バツイチは恋のはじまり
母たちの村
母の身終い
パパの木
PARIS(パリ)
パリ空港の人々
パリ、恋人たちの影
パリ、恋人たちの2日間
パリ、ジュテーム
パリ20区、僕たちのクラス
パリは燃えているか
パリよ、永遠に
パリより愛をこめて
バレッツ
引き裂かれた女
曳き船
美女と野獣
100歳の少年と12通の手紙
ヴィオレット-ある作家の肖像-
フェアウェル/哀しみのスパイ
プチ・ニコラ
譜めくりの女
プライスレス 素敵な恋の見つけ方
ブラウン夫人のひめごと
フランコフォニア ルーヴルの記憶
フランドル
故郷よ
プレイー獲物ー
プレイヤー
フレンチなしあわせのみつけ方
ブリジット
ブルゴーニュで会いましょう
ブロークン
ベル&セバスチャン
ヴェルサイユの子
ホーリー・モーターズ
ぼくを葬る
ぼくを探しに
ぼくの大切なともだち
ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール
ボヴァリー夫人とパン屋
マーガレットと素敵な何か
迷子の警察音楽隊
マイ・ブルーベリー・ナイツ
マドモアゼル/仕立て屋の恋
Mommy/マミー
マリー・アントワネットに別れをつげて
マリア・カラスの真実
マルセイユの決着
ミックマック
皆さま、ごきげんよう
未来の食卓
未来よ こんにちは
ミラル
みんな誰かの愛しい人
みんなで一緒に暮らしたら
ムースの隠遁
ムード・インディゴ うたかたの日々
ムーン・ウォーカーズ
娘と狼
女神の見えざる手
めぐりあう日
メニルモンタン 2つの秋と3つの冬
メビウス
メルシィ!人生
もうひとりの息子
モリエール 恋こそ喜劇
モンテーニュ通りのカフェ
約束の旅路
約束の葡萄畑 あるワイン醸造家の物語
やさしい嘘
やさしい人
屋根裏部屋のマリアたち
闇を生きる男
柔らかい肌
誘拐者
ユキとニナ
夜明けの祈り
予言者
よりよき人生
ラヴ・イズ・イン・ジ・エアー
ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて
ラブ・トライアングル 秘密
ラブバトル
ランジェ公爵夫人
Ricky リッキー
ルノワール 陽だまりの裸婦
ルパン
恋愛睡眠のすすめ
ロシアン・ドールズ
ロゼッタ/息子のまなざし
ロバと王女
ロフト
ロルナの祈り
WEAPONS/シークレット・ディフェンス
若き人妻の秘密
我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜
わたしたちの宣戦布告
わたしはロランス
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by margot2005 | 2014-12-14 20:24 | REVIEW/フランス2

「天才スピヴェット」

「El extraordinario viaje de T.S. Spivet」…aka「The Young and Prodigious T.S. Spivet」2013 フランス/オーストラリア/カナダ
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少年T.S.スピヴェットは昆虫博士の母親と牧場を経営するカウボーイの父親、そしてアイドルを目指す姉グレーシーと双子の弟レイトンの4人でモンタナの田舎に暮らしている。T.S.は10歳にして天才ながら、彼の家族も学校の教師もそれに気づいていない。ある日、ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館から電話が入る…

T.S.スピヴェットにカイル・キャトレット。
クレア博士に「カンバセーションズ/2005」「英国王のスピーチ/2010」「レ・ミゼラブル/2012」のヘレナ・ボナム・カーター。
G.H.ジブセンに「マリー・アントワネット/2006」「ローマでアモーレ/2012」のジュディ・デイヴィス。
テカムセ・E・スピヴェットに「シルク/2007」「X-ファイル:真実を求めて/2008」のカラム・キース・レニー。
グレーシーにニーアム・ウィルソン。
レイトンにジェイコブ・デイヴィーズ。
トゥー・クラウズに「ミックマック/2009」のドミニク・ピノン。
監督、脚本は「ロング・エンゲージメント/2004」「アメリ/2001」「ミックマック/2009」のジャン・ピエール・ジュネ。

虫に夢中の母親と、カウボーイに夢中の父親。そしてレイトンは父親自慢の息子で、グレーシーも自分のことしか考えていない。そんな家族に不慮の事故が起こる。銃の暴発によりレイトンが亡くなるのだ。T.S.は自分じゃなくて父親のお気に入りだったレイトンが亡くなったことにショックを受ける。そして銃の暴発は自分のせいだと…。

家族の中でT.S.はスゴく疎外されていると感じていたに違いない。で、スミソニアンのジブセンの誘いに乗り、正にアメリカ横断の旅に出る。
ちょっと調べてみたらモンタナ州(ミズーラ)~ワシントンD.C.まで飛行機で8時間半くらいかかる。電車で、おまけに貨物列車に乗っていったのだからスゴい!
ラスト、スミソニアンのジブセンにしてやったクレアと、T.S.を愛してやまないテカムセの出現に胸が熱くなる。
道中出合うトゥー・クラウズとのやりとりも微笑ましくてナイス。

モンタナからワシントンD.C.までアメリカ横断の大冒険ながらロケ地はカナダ。お子様映画は見ない主義ながらジャン・ピエール・ジュネ作品ということで観に行った。金曜日のレディース・ディの日に2Dで鑑賞。ジャン・ピエール・ジュネ映画だしそれほど混まないかな?なんて思っていたらスゴい人で驚き。シネスイッチの割引デーはいつも混んでいる確かに…。

映像が綺麗で楽しくて「アメリ」や「ミックマック」の監督が作った作品だなぁとしみじみ思った。
T.S.スピヴェット役のカイル・キャトレットがとてもチャーミングな少年で、彼あっての本作かと思える。北京語やロシア語、ラテン語も含め6カ国語を操るスーパ・ボーイらしい。
ヘレナ・ボナム・カーターはいつもナイスだけどジュディ・デイヴィスが最高。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2014-12-14 19:52 | フランス | Trackback(9) | Comments(0)

「デビルズ・ノット」

「Devil's Knot」2013 USA
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1993年、アメリカ、アーカンソー州ウエスト・メンフィス。ある日、3人の少年が行方不明になり、その後、うっそうとした緑に囲まれる“ロビン・フッドの森”と呼ばれる場所で死体となって発見される。やがて地元警察で猟奇殺人として捜査が始まる…

ロン・ラックスに「レイルウェイ 運命の旅路/2013」のコリン・ファース。
パム・ホッブスに「恋人たちのパレード/2011」のリース・ウィザースプーン。
パムの夫テリー・ホッブスに「GOAL!/ゴール!/2005」「さよなら。いつかわかること/2007」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界/2012」「アメリカン・ハッスル/2013」のアレッサンドロ・ニヴォラ。
バーネット判事に「華麗なる恋の舞台で/2004」「カポーティ/2005」「デジャヴ/2006」「アイム・ノット・ゼア/2007」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」のブルース・グリーンウッド。
ダミアン・エコールズにジェームズ・ウィリアム・ハムリック。
ジェイソン・ボールドウィンにセス・メリウェザー。
ジェシー・ミスケリー・Jr.にクリストファー・ヒギンズ。
クリス・モーガンに「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命/2012」「クロニクル/2012」のデイン・デハーン。
ヴィッキー・ハッチソンに「ワールド・ウォー Z/2013」のミレイユ・イーノス。
ロンの妻マーガレット・ラックスに「チェンジリング/2008」のエイミー・ライアン。
ジョン・マーク・バイヤーズに「ロビン・フッド/2010」「フルートベール駅で/2013」 「ノア 約束の舟/2014」のケヴィン・デュランド。
監督は「秘密のかけら/2005」「クロエ/2009」のアトム・エゴヤン。

映画を観てから少々時間が経っているのでウェブサイトを覗いた。そこに“相関図”があり、人物関係を思い浮かべる。
コリン・ファースが演じるロン・ラックスは事件の弁護人ではなく私立探偵。しかし裁判に出席し、ダミアン、ジェイソン、ジェシーは冤罪ではないか?との疑問を募らせていく。
近所に住むシングル・マザー、ヴィッキーや、少年たちにアイスキャンディーを売っていた青年クリスの証言。そしてマスコミに吠える少年クリストファーの継父ジョンや、無関心な態度を取るパムの夫(少年スティーヴィーの継父)など、怪しい人物が多々登場する。登場した中で一番怪しいのはレストランの女性トイレにこもった血だらけのアフリカン・アメリカンの男。ダミアン、ジェイソン、ジェシーの3人は近所の悪ガキということで逮捕されたに過ぎないのだから。
ラストでの犠牲者の母親パムと私立探偵ロンのやり取りが実に興味深い。

コリン・ファース&アトム・エゴヤン作品ということで観に行った次第。
ドラマはウェブサイトによると…“今なお真犯人は野放しになっ ていると囁かれている。”とあり、ベストセラー・ノンフィクションを原作としている。本作を見れば一目瞭然。なぜに?彼らを犯人と決めつけるのだろうか?と誰しもが疑問に思うこと間違いない。
事件解明に私立探偵のロンがもう少し何かをするか...とも思ったけど意外や無しで...離婚調停中の妻とのシーンなど織り込んであるのがどうも不可解。
とても陰鬱ですっきりとしない、後味の悪いドラマだった。なので上映期間(4週間)も短かったのかも知れない。

リース・ウィザースプーン映画は「クルーエル・インテンションズ/1999」以来何作か観ているが全てwowowで…シアターで観たい!と思うほどの映画に出演しないし、それほど魅力も感じない女優だし…。
パムの夫役のアレッサンドロ・ニヴォラはちょっと気になる俳優の一人。コリンは大好きな俳優ながら本作ではどうってことなかったな。

TOHOシネマズ・シャンテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2014-12-13 23:40 | MINI THEATER | Trackback(2) | Comments(0)

「ストックホルムでワルツを」

「Monica Z」…aka「Waltz for Monica」2013 スウェーデン
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スウェーデンの田舎町ハーグフォッシュに住む電話交換手のモニカはシングルマザー。一人娘のエヴァ・レナを両親に預け、時折ストックホルムのジャズクラブでシンガーとしてステージにたつ忙しい日々を送っている。そんな折、モニカの歌を聞いた評論家がニューヨークで歌わないかと誘いをかけてくる。母親放棄の娘モニカに父親は厳しい態度を取るが、いつかシンガーとしての成功を夢見る彼女はその誘いを受けニューヨークへと旅立つ。しかしニューヨークでは無惨な結果に終り、帰宅したモニカに父親はシンガーをやめ、エヴァ・レナのために生きるよう宣告する…

モニカ・ゼタールンドにエッダ・マグナソン。
ストゥーレ・オーケルベリにスベリル・グドナソン。
モニカの父親ベントにシェル・ベリィクヴィスト。
モニカの娘エヴァ・レナに「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~/2012」のNadja Christiansson。
マリカにヴェラ・ヴィタリ。
監督はペール・フリー。

モニカ・ゼタールンドは確固たる信念の持ち主であった。頑なまでに自分の生き方を主張し、目的に向かってがむしゃらに突き進むかなりの自己中人間。一時期父親との不和が激しかったが、そこは親子…最後は父親も娘のことを認めることになる。そしていつも側にいて気になるベーシストのストゥーレ。彼との愛が成就したラストに一安心した。

スウェーデンを代表するモニカ・ゼタールンドのことはもちろん初めて知った。この方きっと 国民的シンガーだったのだろう。
ジャズを母国語で歌うという発想は中々素晴らしい。それはニューヨークでエラ・フィッツジェラルドと出会い…“あなたの大ファンです!”なんて言ったモニカに“英語で歌って意味は理解出来てるの?”と言われたことからきている。“白人にソールミュージックが歌えるの?”と言われたようなもの。あの時モニカは相当傷ついただろうと察する。でもそれごときでめげるモニカではない。
やがて母国語で歌ったジャズのスタンダードナンバーがヒットしスター街道まっしぐら!そして舞台女優としての才能も開花させ人気を得る。
男を手玉に取るのが非常に上手いモニカ。演じるのは女優初仕事というエッダ・マグナソン。彼女は正統派 スウェーデン美人でご本人にも似ていてナイス・キャスティング。

映画のウェブサイトに“北欧中を熱い感動の涙で包んだ…”とある。“ワルツ・フォー・デビー”が流れるエンディング…私的にもしばし感動に浸った。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2014-12-11 00:10 | ヨーロッパ | Trackback(7) | Comments(2)

「ドラキュラzero」

「Dracula Untold」...aka「Dracula Year Zero」2014 USA
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15世紀、東ヨーロッパ、トランシルヴァニア地方。君主のヴラドは美しい妻と一人息子をこよなく愛し幸せな日々を送っていた。しかしある時オスマン帝国の皇帝メフメト2世がオスマン軍のためにヴラドの息子も含む100人の少年を差し出せと要求してくる…

ヴラド・ドラキュラに「タイタンの戦い/2010」「ブリッツ/2011」「インモータルズ -神々の戦い-/2011」「推理作家ポー 最期の5日間/2012」のルーク・エヴァンス。
ミレナに「危険なメソッド/2011」「ドリーム・ハウス/2011」「複製された男/2013」のサラ・ガドン。
オスマン帝国皇帝メフメト2世に「ある公爵夫人の生涯/2008」「17歳の肖像/2009」「デッドマン・ダウン/2013」のドミニク・クーパー。
ヴラドの息子にアート・パーキンソン。
マスター・ヴァンパイアに「タロット・カード殺人事件/2006」「ラヴェンダーの咲く庭で/2004(監督、脚本)」のチャールズ・ダンス。
監督はゲイリー・ショア。

ドラキュラ(ヴァンパイア)もの大好きなので楽しみにしていた一作。ドラキュラのモデルとなったルーマニアのトランシルヴァニア地方にあるブラン城はBSの旅番組で見たことがある。一般公開しているその城を一度見てみたい!とは思っているが…本作のロケ地は北アイルランド。
実在の君主ヴラド・ドラキュラには“串刺し公”の異名があり、ドラマの中でも激しく串刺しの場面が登場し、ダークでファンタジーな世界まっしぐらの本作はスゴく興味深い。演じるルーク・エヴァンスがこれまたクールでドラマを盛り上げている。マスター・ヴァンパイアとの洞窟のシーンやCGを駆使したコウモリなどダークな場面はとても見応えがある。

ウエールズ出身のルーク・エヴァンスは現在35歳ながら老けてるのか?ヘンリー・カヴィルの「インモータルズ -神々の戦い-」でも父親役(ゼウス)だったし…。顔的に落ち着いた雰囲気があるのだろう。ドミニク・クーパーが年上なのに若く見えるのは童顔のせいも知れない。
ルーク・エヴァンス映画はジェイソン・ステイサムの「ブリッツ」以外古典ものばかり観ているが、wowowで見た「ワイルド・スピード EURO MISSION/2013」の彼がクールでファンになった。お気に入りUK俳優に入れたい。
ドラキュラ映画といえばフランシス・フォード・コッポラ の「ドラキュラ/1992」が一番記憶にある。ドラキュラ役はゲイリー・オールドマン。クリストファー・リーの「吸血鬼ドラキュラ/1958」はTVで見たことがある。

サラ・ガドンもルーク・エヴァンス同様古典ものが似合う。
エンディング、21世紀ロンドンの街で出会う二人(ヴラドとミレナ)のシーンが素敵だった。

TOHOシネマズ日劇にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2014-12-09 00:13 | USA | Trackback(8) | Comments(0)

イチョウ並木

先週の金曜日の昼下がり、友人と青山一丁目で地下鉄を降り絵画館前のイチョウ並木を散歩した。10数年ぶりに訪れたこのスポット。平日なのに人だらけ!以前はあのように人だらけではなかった記憶が...で、人を避けイチョウだけ撮りたかったので、歩道に落ちた枯葉の撮影はあきらめた。でもあの美しい黄葉は一見の価値あり。
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by margot2005 | 2014-12-08 23:45 | Trackback(1) | Comments(2)

「オオカミは嘘をつく」

「Big Bad Wolves」2013 イスラエル
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森の中でかくれんぼする一人の少年と二人の少女。鬼になった少年は一人の少女を見つけ、もう一人の少女を探し当てる。しかしそこに少女の姿はなく片方の靴だけが残されていた。やがてそれは凄惨な少女暴行殺人事件へと発展する。
連続殺人事件を捜査する刑事のミッキは高校の宗教学の教師であるドロールを最重要容疑者と断定する。ミッキは同僚と共に不法極まりない取り調べでドロールを追いつめるが、決して口を割ろうとはしない。しかしミッキの拷問とも思える取り調べがYou Tubeに流れ署長に呼ばれた彼は停職処分となる…

ミッキにリオル・アシュケナージ。
ギディにツァヒ・グラッド。
ドロールにロテム・ケイナン。 
ギディの父親ヨラムにドヴ・グリックマン。
ミッキの同僚ラミにメナシェ・ノイ。
署長にドゥヴィール・ベネデック。
馬に乗った男(アラブ人)に「ワールド・オブ・ライズ/2008」のカイス・ナシェフ。
エティにナティ・クルーゲル。
監督、脚本はアハロン・ケシャレス&ナヴォット・パプシャド。

ポスターにあるように...“昔々あるところに幼い女の子がいました...”で始まるのはシャルル・ペローの童話“赤ずきん/Little Red Riding Hood”。で、やはり狼は嘘をつくのだ。

定職処分になったミッキが黙っているワケがない。密かに行動開始したミッキはドロールの家の前に張り込み執拗に追いつめる。しかしそこへ現れたのは他ならぬ被害者である少女の父親ギディ。そしてここからドラマは“Big Bad Wolves”へとまっしぐらに駆け抜ける。

原タイトルの“大きな悪い狼たち”…狼は複数になっているところがミソ。邦題の“オオカミは嘘をつく”はなんとなく結末が予想されてしまうのではないか?と想像したがやはりで…でも全ては語られず見るものに委ねられる。

クエンティン・タランティーノが絶賛したというドラマはかなりの凄まじさ。次に何が起こるのか?と興味津々で息も付けない展開に、エンドロールが始まるやいなや思い切り息をついてしまった。シアターも混んでいたし...。
スーパー級に緊迫したムードの中、ちょっと一休みって感じでユーモアを交える(鼻歌を歌いながらケーキを焼いたり、携帯でママと会話したりして...)辺りは実に上手い。アハロン・ケシャレス&ナヴォット・パプシャドのデビュー作「ザ・マッドネス 狂乱の森/2010」が是非見たいものだ。

ギディが不動産屋エティから買った新しい家はアラブ人が多く住む地域。エティはこのようなアラブ人が多い物騒な地域になぜギディは家を買ったのだろう?と疑問を抱くが、家が売れたことを喜ぶあまり余計な詮索はしない。やがてギディが住み始めた新しい家に馬に乗ったアラブ人が通りかかる。近隣者として挨拶に来たアラブ人に何食わぬ顔で挨拶を交わすギディ。そうギディは新しく買った家の地下室でとんでもない秘密を隠していたから…。

イスラエル人とアラブ人が交わらないのは世界中の人々が知っている現実。ドラマで彼らのよそよそしい態度を見れば一目瞭然。ミッキとアラブ人の遭遇も出てくるが、そのやり取りはぎこちなくて面白い。十字軍の頃からの確執は今だ続くといった様子。

被害者の父親であるギディの執念とも思える行動も然ることながら、突然訪問した父親ヨラムの行動に背筋が凍る。なんと似た親子だろう!と感嘆せずにはいられない。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2014-12-04 00:08 | ヨーロッパ | Trackback(7) | Comments(0)