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「ぼくを探しに」

「Attila Marcel」2013 フランス
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アッティラ・マルセル/ポールに「美しき棘/2010」のギョーム・グイ。
マダム・プルーストに「最強のふたり/2011」「わたしたちの宣戦布告/2011」のアンヌ・ル・ニ。
アニー伯母に「ブロークン・イングリッシュ/2007」のベルナデット・ラフォン。
アンナ伯母に「トリコロール/青の愛/1993」「母の身終い/2012」のエレーヌ・ヴァンサン。
ミスター・コエーリョにルイス・レゴ。
アニタにファニー・トゥーロン。
脚本/音楽/監督は「パリ、ジュテーム/2006」のシルヴァン・ショメ。
 
幼い頃に両親をなくしたショックで話すことができなくなったポール。33歳になった今も伯母二人と住み、彼女たちが教えるダンス教室でピアノを弾いている。ある日、同じアパルトマンに住むマダム・プルーストのハーブティを飲んだポールは赤ん坊の頃の幸せな記憶がよみがえり始める。やがてマダムに促され何度も記憶を呼び戻す旅に出る…

シルヴァン・ショメのアニメ「ベルヴィル・ランデブー/2002」と「イリュージョニスト/2010」」は未見。アニメの監督だけあって映像はとてもカラフルで素晴らしく綺麗。
奇想天外なストーリーながらファンタジックで、ハートウオーミングも加味された素敵なコメディ・ドラマ。もうどうしようもないほどポールを大事にしている伯母二人はなぜ?…しかしラストで理由が分り少々唖然とする。まぁコメディだから…。
ポール夢の中に出てくる両親アッティラとアニタの存在がナイス。

映画に登場する甘いお菓子…ポールがいつも食べているシュケットや、マダム・プルーストがハーブティと共に出すマドレーヌ、ジャンボン・サンドも美味しそうで、フランス映画を観るとフランス・パンが食べたくなる。で、やっぱり“PAUL”にパンを買いに行ってしまった。

ポールを始めとして、彼らのファッションがスゴくカラフルだったり、マダム・プルーストの部屋で育つ野菜やハーブの緑が鮮やかだったり、色彩がとても綺麗で惹き付けられる。

ギョーム・グイはレア・セドゥ主演の「美しき棘」で初めて見たフランス俳優。ハリウッド俳優のイライジャ・ウッドに似てる?本作で彼はアッティラ・マルセルと、その息子ポールを演じている。二人が対照的な人物で、最初同一人物だと分らなかったが、どちらもぴったりのキャラ。

シネリーブル池袋(9/5迄上映予定)
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by margot2005 | 2014-08-31 21:15 | フランス | Trackback(6) | Comments(0)

「大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院」

「Die große Stille」…aka「Into Great Silence」2005 フランス/スイス/ドイツ
脚本/撮影/編集/監督はフィリップ・グレーニング。
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「家族の灯り/2012」以降の岩波ホール上映映画は観ていないので、本作を岩波で上映されることは知らなかった。でもたまたま知ってしまった本作…映画を観る前に公式HPは決して見ない主義ながらこちらはつい見てしまった。ドキュメンタリーってこともあったので…。
公式HPを見て俄然興味を覚え公開されたら一番に観に行こうと思っていた。7月は色々と忙しくて8月に入ってから観に行った所スゴい人が入っていて驚いた。
本作を上映するにあたり、岩波ホールは当たるか?外れるか?どちらかの見解だったそう。だがふたを開けてみると当たりだったわけ。
観たのはウイークディの最終回ながらシアターはほぼ満員。観る人限られそうな映画ながらここまで人が入っているなんて想像もしなかったから…やはり本作もどこかで宣伝していたのだろうか?

フランス、アルプス山脈に建つグランド・シャルト ルーズ修道院の荘厳さに終始圧倒される。
ある日、新しい修行僧がやって来る。修道院長は修行僧に末永く神に仕えるよう訓示を与る。その際、“この地での生活が合わないと感じたらいつでも去って良い。”と諭す。その言葉はとても胸に沁みた。スーパー級に戒律の厳しい修道院は誰にでも合うというものでもないし…
そして修道院長の下に集まった修道士たちは新入りの二人にハグをしつつ心から歓迎する。あのシーンはとても素敵だった。

一日の大半を一人(もちろん一人部屋)で過ごし、祈りの時意外は沈黙を守る。会話が許されるのは日曜日の数時間だけ。用事で村へ出かけても村人と会話をしてはならないし、飲み食いも御法度。唯一泉の水だけは飲む事が許される。
食事はもちろん自給自足だし、修行僧が纏う僧衣を裁断するシーンもあった。俗世間から完全に遮断された世界で、修行僧がフランスパンを抱える姿が少々違和感ありながら、ここはフランスなんだと再納得する。
ある時、雪埋もれた修道院の裏山で即席ソリに興じ、はしゃぐ修行僧たち。あのシーンで初めて笑う彼らを見、観客もつい一緒になって一瞬笑ってしまった気がする。

映画を観て一番気になったのは、この修道院にやって来る人たちってどのような人なのだろう?と、とても、とても興味を覚えた。
そして見終わって「神々と男たち/2010」を思い浮かべた。
そう「神々と男たち」でも何度も祈りのシーンがあり、彼らが唱える聖書の一節がミュージカルのように素敵なのだ。
盲目の修行僧が、自身が盲目になったことを神に感謝し、神を絶賛する姿でラストを迎えるあたりは宗教映画だなぁ...と確信した。
2006年に数々の賞に輝いたというこのドキュメンタリーは素晴らしく荘厳で169分の長さも意外に感じなくて、全く宗教心などないながらしばしキリスト教の世界に浸った。

岩波ホールにて(既に上映終了/ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテにて上映中)
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by margot2005 | 2014-08-28 21:51 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

「ジゴロ・イン・ニューヨーク」

「Fading Gigolo」2013 USA
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監督、脚本、出演(フィオラヴァンテ)に「グッド・シェパード/2006」「セントアンナの奇跡/2008」「サブウェイ123 激突/2009」のジョン・タートゥーロ。
マレーに「ブルージャスミン/2013」のウディ・アレン。
アヴィガルに「ハートブレイカー/2010」のヴァネッサ・パラディ。
ドヴィに「コレラの時代の愛/2007」「ディファイアンス/2008」「大統領の執事の涙/2013」のリーヴ・シュレイバー。
Dr. パーカーに「氷の微笑/1992」のシャロン・ストーン。
セリマに「ニューイヤーズ・イヴ/2011」のソフィア・ベルガラ。

マレーは祖父の代から続くブルックリンの本屋をつぶしてしまう。ある日、彼は同じく失業中の友人フィオラヴァンテに男娼ビジネスをしないかと持ちかける。そしてジゴロ役はフィオラヴァンテで、マレーはポン引き役。愛に飢えた女性ターゲットに始めたビジネスは軌道に乗りフィオラヴァンテは裕福な女性たちを夢中にさせていくのだった...

ジョン・タートゥーロ主演映画のレビューを書くのは初めて。ジョン・タートゥーロといえば…コーエン兄弟の「バートン・フィンク/1991」、ロバート・レッドフォードが作った「クイズ・ショウ/1994」と「愛のエチュード/2000」が思い浮かぶ。「愛のエチュード」でエミリー・ワトソンを相手に向かえ天才チェスプレーヤーのルージンを演じた彼は素晴らしかった。

本作はウディ・アレンの出演なしには考えられない一作かと…。寡黙なタートゥーロ&一方的に喋るアレンの凸凹コンビがとても微笑ましい。そしてタートゥーロ演じるジゴロのフィオラヴァンテがユダヤ教ラビの未亡人に恋をするあたりもとても微笑ましいな。彼らを見て嫉妬に燃えるポリスマンのドヴィの存在も忘れてはならない。演じるリーヴ・シュレイバーは結構好きな俳優。
ヴァネッサ・パラディはどうも好きになれないフランス女優。シャロン・ストーンの映画レビューも初めて書いた。レズ・フレンドのセリマ役のソフィア・ベルガラの存在にかすんで見えたシャロンはお気の毒。

ユダヤ教とsexが主軸となっている本作は、独特の雰囲気を醸し出し、中々素敵なラヴ・ストーリーとなっている。
日本の映画会社は同時期公開の「マダム・イン・ニューヨーク」と似たようなタイトルを付けたが、原タイトル“色あせる(衰える)ジゴロ”が最高。

TOHOシネマズ・シャンテにて(既に上映終了/TOHOシネマズ・みゆき座にて本日迄上映<8/28>/シネマート新宿にて9/5迄上映予定)
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by margot2005 | 2014-08-28 19:10 | MINI THEATER | Trackback(8) | Comments(0)

「マダム・イン・ニューヨーク」

「English Vinglish」…aka「Madame in New York」2012 インド
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シャシにシュリデヴィ。
夫サティシュに「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日/2012」のアディル・フセイン。
フランス人ローランに「裏切りの闇で眠れ/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「スウィッチ/2011」のメーディ・ネブー。
シャシの姪ラーダにプリヤ・アーナンド。
監督、脚本はガウリ・シンデー。
「華麗なるギャツビー/2012」のアミターブ・バッチャンが飛行機でシャシの隣席の男性役で特別出演している。

インド人の主婦シャシは菓子作りが得意。家事しか脳がないと夫に思われることが実に辛い。英語が話せないことから娘にも軽蔑され憤懣やるかたない日々。しかしそんなある日、ニューヨークに住む姪の結婚式に招待される。シャシは手伝いのため一人ニューヨークに旅立つ。飛行機の中でも、入国審査でも不安だらけ。なんとか姪の家にたどり着きニューヨークの街に繰り出すが、言葉の壁にぶち当たり悲しい思いを体験することに。そんな矢先“4週間で英語が話せる!”という広告に惹かれシャシはスクールの門を叩く…

シアターで何度も予告を見て公開されたらすぐに観に行こうと思いつつ先々週末の金曜日にシアターへ駆け込んだ所、レディース・デイで満席だった。で、あきらめる他なくて、同じ銀座で上映中の、観る予定などなかった「マレフィセント」観るハメに...。そして数日後ようやっと本作を観る事が叶った。

最近wowowでインド映画特集している。実はインド映画(歌って踊るのがどうも…)って苦手。レビューは書かないながらも昨年観た「きっと、うまくいく/2007」は中々素敵なインド映画だった。その他、過去に観た中では「スタンリーのお弁当箱/2011」も良かったな。本作はそれ同様に素敵なインド映画となった。本作歌って踊るシーン少しあり。
シュリデヴィはインドの国民的大女優だそうで、彼女とても50歳には見えなくて美しくて若くて驚く。

夫はビジネスマンで当然ながら英語を話す。キリスト教の学校へ通う娘も英語が話せ、幼い息子も英語が理解出来る。同居する夫の母親とシャシだけが英語を理解すとことができない。シャシは一人取り残される気持ちが募るばかり。夫には家事さえできればOK…のように扱われているし…。しかし一人ニューヨークへ行き、誰にも(ラーダだけ知っていて協力を惜しまない)内緒で英語を学ぶシャシに拍手を贈りたくなる。姪の結婚式でのシャシのスピーチはとても素敵だった。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2014-08-05 23:04 | アジア | Trackback(10) | Comments(2)