「ほっ」と。キャンペーン

<   2014年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧

「グランド・ブタペスト・ホテル」

「The Grand Budapest Hotel」2013 USA/ドイツ
a0051234_19452063.jpg
a0051234_1945653.jpg

ムッシュ・グスタヴ・Hに「007 スカイフォール/2012」のレイフ・ファインズ。
ミスター・ゼロ・ムスタファに「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌/2013」のF・マーレイ・エイブラハム.
若き日のゼロにトニー・レヴォロリ。
監督/脚本/原案/製作は「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ/2001」「ライフ・アクアティック/2005」「ダージリン急行</2007」「ムーンライズ・キングダム/2012」のウェス・アンダーソン。

時は1932年。ヨーロッパの最高級ホテルであるグランド・ブタペスト・ホテルには究極のサービスでもてなすコンシェルジュ、ムッシュ・グスタヴ・Hがいる。ある日、移民のゼロ・ムスタファがムッシュのベルボーイ見習いとして働き始める。ムッシュに付かず離れずで忠実に仕事をこなすゼロ。そんな折、ムッシュにぞっこんの富豪のマダムDが殺害され、彼女の遺言により名画がムッシュに贈られることになる…

マダムD、息子ドミトリーと彼に雇われる殺し屋ジョプリング、マダムの館の執事セルジュ・Xとメイドのクロチルド。それぞれティルダ・スィントン、エイドリアン・ブロディ、ウイレム・デフォー、そしてウェス・アンダーソン初のフランス人俳優マチュー・アマルリックとレア・セドゥがナイス・キャスティング。特にマチューは良かった。

ゼロのガールフレンド、アガサ役のシアーシャ・ローナンがキュート。彼女が作る菓子もとてもキュートなのだ。そしてティルダ・スィントンの怪演と、ウイレム・デフォー演じる殺し屋がダークなのに可笑しくて最高。エドワート・ノートンの存在も面白かった。少々「ムーンライズ・キングダム」とかぶってはいたが...。

ムッシュがマダムDの殺人容疑で逮捕され刑務所に収監される。ハーヴェイ・カイテル演じるルートヴィヒに助けられ脱獄に成功したムッシュがゼロと共に疑惑を暴く様には大いに笑わせてもらった。真に笑ったウェス・アンダーソン映画は今回初めてかも知れない。
ウェス・アンダーソンの描く世界は絵本のようだが、本作は今迄で最高に美しい。何せグランド・ブタペスト・ホテルはピンクだ。ウェス・アンダーソンのもう一つの世界は乗り物。ホテルの玄関にたどり着くために乗るケーブルを始めとして、列車や車、スキーにソリまで登場する。そしてやはり「ダージリン急行」のインドの列車の旅を思い出した。

とにかく出演陣が上ポスターにあるようにとてもとてもゴージャス!
ウェス・アンダーソンとは相性が合わないながら本作はキャストの豪華さにパスすることなどできなかった。しかしながら主演のレイフ・ファインズ初コメディ映画はスゴく面白くて、巷で宣伝しているのか?初日の最終回、ミニ・シアターがなぜか?満員で驚いた。

舞台は仮想の国ズブロッカ共和国でロケはドイツ、ザクセン州(州都ドレスデン)。
本作の中では東ヨーロッパの歴史(ナチズムや難民)が語られ、映画のエンディングにオーストリアのユダヤ人作家シュテファン・ツヴァイクの名前が記されている。

TOHOシネマズ・シャンテにて
[PR]
by margot2005 | 2014-06-29 20:20 | MINI THEATER | Trackback(23) | Comments(4)

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」

「Inside Llewyn Davis」2013 USA/UK/フランス
a0051234_23574.jpg

a0051234_2352281.jpg

a0051234_2351499.jpg

a0051234_2353179.jpg

ルーウィン・デイヴィスに「マリア/2006」「ワールド・オブ・ライズ/2008」「ロビン・フッド/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」のオスカー・アイザック。
ジーン・バーキーに「プライドと偏見/2005」「17歳の肖像/2009」「わたしを離さないで/2010」「SHAME -シェイム-/2011」のキャリー・マリガン。
ロー ランド・ターナーに「お買いもの中毒な私!/2009」「アーティスト/2011」「アルゴ/2012」のジョン・グッドマン。
ジョニー・ファイヴに「オン・ザ・ロード/2012」のギャレット・ヘドランド。
バ ド・グロスマンに「アマデウス/1984」「誘惑のアフロディーテ/1995」のF・マーレイ・エイブラハム。
ジム・バーキーに「ソーシャル・ネットワーク/2010」「人生の特等席/2012」のジャスティン・ティンバーレイク。
トロイ・ネルソンに「Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?/2004」のスターク・サンズ。
ミッチにイーサン・フィリップス。
製作/脚本/監督/編集は「パリ、ジュテーム/2006」「バーン・アフター・リーディング/2008」のジョエル&イーサン・コーエン。

1961年、NY、グリニッジビレッジ。しがないフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィスには金も家もなく知人の家を泊まり歩く日々。ある日、泊めてもらった知人ミッチの家から猫が逃げだし、NYの街を探すハメに…一方で友人のガールフレンド、ジーンから妊娠を告げられる…

コーヒー・ハウスで歌うルーウィンには家も家族もない。彼に音楽がなければホームレスってとこか?
ジーンから妊娠を告げられる。もちろんルーウィンに子供を養う収入などなく、おまけに彼女にはジムがいる。ジーンに罵倒されアパートへも入れてもらえない。過去にもガールフレンドを妊娠させたルーウィンは実にだらしのない男だが、音楽に関しては頑固なまでにポリシーを曲げないのだ。

「マリア」で初めてお目にかかったオスカー・アイザック。「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋」でロシアから亡命してきたエフゲニ役がとても素敵で、オスカー・アイザックという俳優を意識した。本作は主演俳優でオスカー・アイザックあってのドラマかと思える。

とにかく生で歌うオスカー・アイザックが上手い!「SHAME -シェイム-」でも歌っていたキャリー・マリガンも上手い。シンガーのジャスティン・ティンバーレイクがキャリーやスターク・サンズと歌うPPMの反戦歌“Five Hundred Miles”は実に懐かしい。
“宇宙になんか行きたくない!”と訴える“Please Mr. Kennedy”や、イングランド国王ヘンリー八世の三番目の妻ジェーンがお産に挑むが中々生まれず、その後産褥死で亡くなる様を歌う“The Death Of Queen Jane”が可笑しくて最高!

『60年代にボブ・ディランらとともにニューヨーク・グリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活躍したデイヴ・ ヴァン・ロンクをモデルに…』とあるがボブ・ディランは知っていてもデイヴ・ ヴァン・ロンクのことは全く知らない。『感動の音楽ドラマ…』とあるようにとても感動した。ジョエル&イーサン・コーエンがこのような映画を作るなんてちょっと驚き。
ジョエル&イーサン・コーエン映画は「ファーゴ/1996」が初めて。それはスゴく面白くてコーエン兄弟のファンになった。オスカーをゲットした「ノーカントリー/2007」も味な作品だったし、ブラック・コメディの「「バーン・アフター・リーディング」は正にコーエン兄弟の世界で、出演陣もとても豪華で映画を楽しんだのは言うまでもない。

TOHOシネマズ・シャンテにて
[PR]
by margot2005 | 2014-06-26 23:15 | MINI THEATER | Trackback(10) | Comments(0)

「美しい絵の崩壊」

「Adore」…aka「Two Mothers」2013 オーストラリア/フランス
a0051234_22551687.jpg

リルに「夫以外の選択肢/2004」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」「愛する人/2009」「映画と恋とウディ・アレン/2011」「ドリーム・ハウス/2011」「インポッシブル/2012」のナオミ・ワッツ。
ロズに「こわれゆく世界の中で/2006」「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「消されたヘッドライン/2009」「50歳の恋愛白書/2009」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「声をかくす人/2011」のロビン・ライト。
イアンに「もうひとりのシェイクスピア/2011」のゼイヴィア・サミュエル。
トムに「アニマル・キングダム/2010」のジェームズ・フレッシュヴィル。
ロズの夫ハロルドに「ダークナイト ライジング/2012」「アニマル・キングダム」のベン・メンデルソーン。
イアンの妻ハンナにソフィー・ロウ。
トムの妻マリーにジェシカ・トヴェイ。
原案、監督に「恍惚/2003」「ココ・アヴァン・シャネル/2009」のアンヌ・フォンテーヌ。
原案、脚本は「危険な関係/1988」「つぐない/2007」「わたしの可愛い人-シェリ/2009」「危険なメソッド/2011」の脚本家クリストファー・ハンプトン。
原作はドリス・レッシングの“グランド・マザーズ”。

オーストラリア東海岸に住むリルとロズは大親友で家も近く、それぞれに一人息子がいる。母親同様息子たちも大親友で、家族ぐるみの付き合いが続いている。やがて二人の息子イアンとトムは母親自慢の美しい青年に成長する。リルは亡夫の会社を引き継ぎ船会社を経営している。一方でロズも画廊を持ち充実した生活を送る日々。そんなある日、ロズの夫ハロルドから都会への引っ越しの話が持ちかけられる…

リルは既に夫を亡くしていたが、イアンに“愛している!”と言われ、美しく若い男の誘惑に勝てなかったロズにはまだ夫がいた(後に別れている)。夫ハロルドがいながら若い男と、それも親友の息子…イアンはロズのことを母親のようだとも語っている…と関係を持ったなんて、なんとインモラル!なのだろうと思いながらもドラマを楽しんだ。
監督はもちろん女性。本作は男性の感性では描けないのでは?と切に感じる。そういや「恍惚」も女性が創る女性の世界だ。

浜辺にいるTwo Mothersが、“見て!美しいわ!わたしたちが創ったアドニスよ!”自分たちの息子をアドニス(ギリシャ神話に登場する美少年)!呼ばわりするTwo Mothersが恐ろしい。やがてその後アドニスたちと抜き差しならない関係を持ってしまうTwo Mothersも恐ろしいし、息子が結婚し、祖母となっても全く変わらないTwo Mothersがますます恐ろしい。原作のタイトル“グランド・マザーズ”が興味深い。
レズビアンの噂を逆利用し、本能のままに生きるTwo Mothersがスゴ過ぎる。
邦題は少々違和感ありかな?

映画を観終わってメリナ・メルクーリ主演の「死んでもいい(Phaedra)/1962」を思いだした。
ギリシャ海運王の娘フェードラは義理の息子アレキシスを愛してしまい、彼の未来の妻に嫉妬し自殺を図る。そしてアレキシスも車の事故で亡くなる…といった破滅の恋物語。
その後40年が経過し本作は「死んでもいい」より以上に禁断の恋のように思えるが、21世紀の今なら許されるのだろうか?…なんて思ってしまった。

ロビン・ライトはお気に入り女優の一人だが、多分一番好きな女優かも知れない。あの憂いを帯びた彼女の雰囲気が素晴らしく素敵。

新宿武蔵野館にて
[PR]
by margot2005 | 2014-06-22 23:42 | MINI THEATER | Trackback(6) | Comments(2)

「カニバル』

「Caníbal」2013 スペイン/ルーマニア/ロシア/フランス
a0051234_23535444.jpg
a0051234_23534772.jpg
a0051234_23533937.jpg
a0051234_23533179.jpg
a0051234_23532490.jpg

カルロスに「ボルベール<帰郷>/2008」のアントニオ・デ・ラ・トレ。
アレクサンドラ/ニーナに「七つの慈しみ/2011」のオリンピア・メリンテ。
監督、製作、脚本はマヌエル・マルティン・クエンカ。

有能な仕立て屋のカルロスは真面目で孤独を愛する紳士。しかし一方では美しい女性を見つけ殺害し、切り刻んで肉片を冷蔵庫に保存し、調理して食すという“カニバリズム”愛好家でもあった。東欧からやって来た隣人ニーナに目を付けたカルロスはいつものように山荘で彼女を殺害する。しかしニーナが行方不明になったことを知った姉アレクサンドラがカルロスに救いを求めてくる...

IMDbのジャンルはスリラーで、allcinemaではホラー/ロマンスとなっている。血も飛び散らないし、全く残忍なシーンが登場しないホラー映画なんて初めて観た気がする。ポスターにも“LOVE STORY”とある。

舞台はスペイン、グラナダ。ラスト近くでキリスト教徒たちが聖母マリアの像を担ぎ練り歩く姿が映る。それを窓から眺めるカルロスは罪を悔い改めようとしていたのだろうか?連続殺人は完全犯罪だし...。

ニーナとアレクサンドラは双子姉妹ながら正確が全く違う。派手で強引なニーナに比べ、アレクサンドラはおとなしく誠実な女性。やがて次第にカルロスはアレクサンドラに惹かれて行く。そして愛してしまったと知ったカルロスは、自身の欲求(殺して切り刻む)を満たす事ができず苦悩するのだ。

ラストはどうなるのだろう?とスゴく興味深かった。やはりあの形で神はカルロスに罰をくだしたのだろう。きっと…。

“スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞では作品・監督・主演男優賞を含む8部門にノミネートされ た。”とあるが、その通りカルロス役のアントニオ・デ・ラ・トレが素晴らしい。
イタリア映画祭2012で観た「七つの慈しみ」では少女のイメージだったオリンピア・メリンテが美しい女性に変身している。

ほぼ全シーン寒い季節が舞台。たった一人の仕事部屋や、雪の山荘が静寂かつ平穏で、カルロスが連続殺人鬼であることなど忘れてしまう。背景もとても美しく、やはり本作はラヴ・ストーリーなのだろう。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
[PR]
by margot2005 | 2014-06-15 00:04 | スペイン | Trackback | Comments(0)

「マンデラ 自由への長い道」

「Mandela: Long Walk to Freedom」 2012 UK/南アフリカ
a0051234_21274454.jpg

a0051234_21283822.jpg
a0051234_2128748.jpg
a0051234_21275783.jpg

ネルソン・マンデラに「ロックンローラ/2008」「プロメテウス/2012」のイドリス・エルバ。
ウィニー・マンデラに「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」「マイアミ・バイス/2006」「フェイク シティ ある男のルール/2008」「おじいさんと草原の小学校/2010」「007 スカイフォール/2012」のナオミ・ハリス。
ウォルター・シスルに「インビクタス/負けざる者たち/2009」「おじいさんと草原の小学校/2010」のトニー・キゴロギ。
Ahmed Kathradaにリアード・ムーサ。
デクラーク大統領にジス・ドゥ・ヴィリエ。
監督は「ブーリン家の姉妹/2008」「おじいさんと草原の小学校/2010」のジャスティン・チャドウィック。

1918年に南アフリカに生まれたネルソン・マンデラはヨハネスブルグで法律を学ぶ。弁護士となったネルソンは差別される黒人に疑問を抱き反アパルトヘイトを掲げるANC(African National Congress/アフリカ民主会議)に入党する。
最初の妻エヴリンとの間に子供が生まれ、幸せな日々を送っていたがエヴリンはANCに身を投じ不在がちなネルソンを責めるのだった。やがて二人の結婚生活は破綻し、その後二番目の妻となるウイニーと出会う。投獄されたネルソンを励まし、支えるウイニーに強く惹かれ二人は結婚する...

ネルソン・マンデラものは「マンデラの名もなき看守/2007」「インビクタス/負けざる者たち/2009」以来三作目。
本作でネルソン・マンデラを演じるイドリス・エルバはアフリカ系UK人。「プロメテウス」で宇宙船の船長を演じていたのを思い出す。こちらは全く違ったキャラクターで、20代から70代のネルソン・マンデラ役はかなりナイス。
「マンデラの名もなき看守」でマンデラを演じたデニス・ヘイスバートより本作のイドリス・エルバが断然良かった。

最初の妻エヴリンはネルソンの行動に理解を示さなかったが、ウイニーは彼を全面的に理解し、共に闘うことを選ぶ。しかし二人は老後になってから別れて、ネルソン・マンデラはその後三回目の結婚をしている。

「マンデラの名もなき看守」は投獄され、後に自由を手にするマンデラを描き、主演はジョゼフ・ファインズ演じる看守のジェームズ・グレゴリー。「インビクタス/負けざる者たち」は大統領になってからのマンデラを描き、主演はマット・デイモン演じるラグビー選手のフランソワ・ピナール。しかし本作はネルソン・マンデラ自身の著書“自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝”が原作の伝記映画でとても見応えがある。
エンディングに流れるU2の“Ordinary Love”が胸にずしんとくる。

映画を観て上映している丸の内ルーブルが8月で閉館と知った。
[PR]
by margot2005 | 2014-06-14 22:10 | UK | Trackback(3) | Comments(0)

「とらわれて夏」

「Labor Day」2013 USA

“この愛は、 罪ですか?”
a0051234_19212519.jpg

アデルに「ホリデイ/2006」「リトル・チルドレン/2006」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「愛を読むひと/2008」「おとなのけんか/2011」のケイト・ウインスレット。
フランクに「アメリカン・ギャングスター/2007」「告発のとき/2007」「ミルク/2008」「ブッシュ/2008」「恋のロンドン狂騒曲/2010」のジョシュ・ブローリン。
ヘンリー(少年時代)に「チェンジリング/2008」「ネスト/2009」のガトリン・グリフィス。
ヘンリー(青年時代)に「マイ・ブラザー/2009」「華麗なるギャッビー/2012」のトビー・マグワイア。
監督、製作は「サンキュー・スモーキング/2006」「JUNO/ジュノ/2007」「マイレージ、マイライフ/2009」「ヤング≒アダルト/2011」のジェイソン・ライトマン。

レイバーデイ(9月の第一月曜日)を週末に控えたアメリカ東部の小さな町に住むアデルはシングルマザー。夫に去られ息子ヘンリーとの穏やかな生活が続くが、傷つく心は癒されない。そんなある日、スーパーマーケットに買い出しに行った二人はケガをした怪しげな男に声をかけられる。やがて男に、車に乗せ家に連れて帰れと脅される。その男はフランクという逃亡者だった。しかしアデルは優しい逃亡者フランクに惹かれ始める…

主演のケイト・ウィンスレットもジョシュ・ブローリンも苦手で観るのを躊躇していたが、少々気になって観に行ってしまったところ、意外なる秀作ミニシアター作品で見応えあった。作り手(監督)がよかったのかも?そして“桃のタルト”が作りたくなる。
少々ネタバレ...
“桃のタルト”によって十数年後にアデルとフランクを再び巡り会わすエンディングが素敵だ。それには青年となったヘンリーも一役買っていたわけ。

ドラマの中でフランクが服役した理由が語られる。アデルの若い頃とフランクの妻の若い頃をダブらせて描く様はナイスだ。フランクもアデル同様心に悲しみを背会っていたのだ。
フランクも心優しいが、アデルの息子ヘンリーも実に優しい。思春期の彼は彼で色々と悩みはあるるだろうに、夫に去られうちひしがれている母を労る姿が健気でジーンとくる。

“あと三日、きみと過ごせるなら、刑が重くなっても構わない。”...なんてスゴく陳腐な台詞だがこのドラマにマッチしていて素敵だ。

TOHOシネマズ・シャンテにて(既に上映終了)
[PR]
by margot2005 | 2014-06-08 19:55 | MINI THEATER | Trackback(11) | Comments(0)

「ニューヨーク 冬物語」

「Winter's Tale」2014 USA

“ありえない愛を生きた男の 100年にわたる物語――”
a0051234_23262371.jpg

a0051234_23282455.jpg
a0051234_23281652.jpg
a0051234_23274675.jpg

ピーター・レイクに「ウォルト・ディズニーの約束/2013」のコリン・ファレル。
ベバリー・ペンに「ダウントン・アビー/2010〜2012」シリーズのジェシカ・ブラウン・フィンドレイ。
パーリー・ソームズに「マン・オブ・スティール/2013」のラッセル・クロウ。
バージニアに「リトル・チルドレン/2006」「ブラッド・ダイヤモンド/2006」「帰らない日々/2007」「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」のジェニファー・コネリー。
ア イザック・ペンに「キング 罪の王/2005」「グッド・シェパード/2006」「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「バンテージ・ポイント/2008」「インクレディブル・ハルク/2008」「ロビン・フッド/2010」「最高の人生をあなたと/2011」のウイリアム・ハート。
ウィラに「栄光への脱出/1960」「スーパーマン・リターンズ/2006」のエヴァー・マリー・セイント。
Young Manに「マジック・マイク/2012」のマット・ボマー。
Judgeに「幸せのちから/2006」「7つの贈り物/2008」のウイル・スミス。
ハンプストン・ジョン(ピーターの養父)に「ダンス・ウイズ・ウルブス/1990」「トランス・アメリカ/2005」のグレアム・グリーン。
監督、製作、脚本「ビューティフル・マインド/2001」「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「天使と悪魔/2009」の脚本家アキヴァ・ゴールズマン。

オープニング、移民を希望するYoung Manは結核と診断され申請を却下される。妻と共に祖国へ引き返すしかない彼は幼い子供をボートに乗せアメリカに残して行く。
幼い頃に両親と生き別れたピーターは生きるためニューヨークの裏社会を牛耳るパーリー・ソームズの手下となり盗みの日々に甘んじている。
ある日、ピーターは盗みに入った豪邸で見つけた美しい令嬢ベバリーに一目惚れしてしまう。身分の差など何のその、恋に落ちた二人を引き離すことなど誰もできなかった。しかし彼女は余命わずかの重い病に冒されていた。ベバリーと出会い生きる歓びを知ったピーターは奇跡を願ったが叶わず、彼女は亡くなってしまう。
100年後、記憶を失った男ピーターはニューヨーク、セントラル・パークで幼い女の子アビーと出会う。彼女はガンに冒され余命幾ばくもなかった。

あり得ないラヴ・ストーリーの原作はマーク・ヘルプリンの書いた“Winter's Tale/ウィンターズ・テイル”。そういやシェイクスピアが書いた“Winter's Tale/冬物語”なんて本もあるが...ドラマの中でロミオとかシーザーという名前の男が登場したりするのは作者の意図か?
ドラマには天使と悪魔が出てくる。天使はHorseで悪魔はパーリー・ソームズ。そしてJudge/裁判官もいるのだ。
ラスト、ピーターが100年間なぜ生きていたのか?彼に与えられた使命は…と次々にに解明されエンディングを迎える。
ファンタジーのようなラヴ・ストーリーは中々素敵だった。コリンが主演ということが一番大きな理由かも知れないが…。そしてやはりこの原作小説を是非読んでみたいと思った。
出番は少ないながらウイル・スミスの存在が素晴らしい。

ピーターが“盗みに入ったがやめた。”と言うとベバリーが“ならばお茶でもいかが!”と返すやりとりはとても英国風な感じでナイス。でも、少々難を言えば病に冒されたベバリー役のジェシカ・ブラウン・フィンドレイがちょっと太めでミスキャストだったかも?
アキヴァ・ゴールズマンの「ビューティフル・マインド」はもちろん観ている。主演はラッセル・クロウで、彼の妻を演じたのがジェニファー・コネリーだった。本作はアキヴァ・ゴールズマンの初監督作品。

コリン・ファレルのラヴ・ストーリーなんて初めて観た…と思っていたら本人が”初めてのラヴ・ストリー。”とコメントしている記事があった。少し前BSで放送の“エレンの部屋”に出演したコリンが本作を語っていた...“共演者が素晴らしかったんだ!”と興奮気味に語ったその共演者とは…映画の中で“Horse!”と呼ばれる馬のことだった。確かにあのHorseは美しかった。

丸の内ピカデリーにて
[PR]
by margot2005 | 2014-06-02 23:44 | USA | Trackback(4) | Comments(0)