<   2014年 05月 ( 12 )   > この月の画像一覧

「ブルージャスミン」

「Blue Jasmine」 2012 USA
a0051234_2020425.jpg

ジャスミンに「ロビン・フッド/2010」のケイト・ブランシェット。
ハルに「私の中のあなた/2009」「恋するベーカリー/2009」「ローマでアモーレ/2012」のアレック・ボールドウィン。
ジンジャーに「ウディ・アレンの夢と犯罪/2007」「17歳の肖像/2009」「わたしを離さないで/2010」「ジェーン・エア/2011」のサリー・ホーキンス。
ジンジャーのボーイ・フレンド、チリに「PARKER/パーカー/2013」のボビー・カナヴェイル。
ジンジャーの元夫アルに「アメリカン・ハッスル/2013」のルイス・C・K。
ジンジャーが出会う男オーギーに「ジュエルに気をつけろ!/2001」のアンドリュー・ダイス・クレイ。
ドワイトに「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー/2013」のピーター・サースガード。
監督、脚本は「ローマでアモーレ/2012」のウディ・アレン。
a0051234_1958059.jpg

a0051234_19584882.jpg

a0051234_1958841.jpg

ニューヨークでリッチな夫ハルとの結婚生活が破綻したジャスミンはサンフランシスコへと旅立つ。妹のアパートへ転がり込み、生活のため渋々歯科医院で働くがあっという間にやめてしまう。セレブな生活が忘れられないジャスミンはPC教室で知り合った女性に誘われパーティに出かけ、そこで出会ったセレブな男ドワイトに目を付ける…

ウディ・アレン作品は色々と観ている。「マッチポイント/2005」以来ヨーロッパが舞台の作品が続き、「人生万歳!/2009」はニューヨークが舞台。その後再びヨーロッパ舞台の作品が続いて、今回の舞台はサンフランシスコ。

血のつながらない姉妹ジャスミンとジンジャーが対照的で面白い。若い頃から上昇志向まっしぐらでリッチな男を捕まえ結婚したジャスミン。一方でジンジャーは、労働者階級に属すシングル・マザーで質素な人生を送っている。そんな上昇志向がなく質素な生活に甘んじる妹ジンジャーの元へ身を寄せたジャスミン。ジンジャーのつきあう男たちに姉という立場でもって難癖を付けるのだ。生活が破綻し転がり込んできた姉をうっとうしく思いながらも迎えるジンジャーという女性が実に心優しい。ジンジャーが夫と別れることになったのは元々ジャスミンの夫にそそのかされて金を巻き上げられたというのに…。

オープニング、ジャスミンが飛行機の中で隣の席に座った女性に、自身のきらびやかだった生活を語って聞かせるシーンから始まる。喋りまくるジャスミンにうんざりの女性。ここでジャスミンの神経はちょっと変?と誰もが思う。
歯科医院で働くジャスミンはなんと場違いな存在だったか!凛とした雰囲気しか持ち合わせないジャスミンにあのユニフォームは全く似合わなくて笑ってしまう。ドワイトとの出会いと別れは最高に面白くて、虚栄心かたまりで、嘘つき女を演じるケイト・ブランシェットの存在感はスゴいの一言。
ラスト、公園のベンチに座る病んだジャスミンのその後が気になった。

ケイト・ブランシェット映画はレビューは書いてないけど「ハンナ/2011」以来。ケイトはお気に入り女優の一人。ケイト主演映画はとても楽しみにしていた。監督はウディ・アレンだし…。オスカー主演女優をゲットしたケイト・ブランシェットはやはり上手い。素晴らしくブルーなジャスミンだった。そしてジャスミンのファッションがナイス!で、映画を観ている間彼女に目が釘付けだったのは言うまでもない。

シネスイッチ銀座にて
[PR]
by margot2005 | 2014-05-31 20:14 | MINI THEATER | Trackback(16) | Comments(2)

「レイルウェイ 運命の旅路 」

「The Railway Man」2013 オーストラリア/UK
a0051234_2113867.jpg

a0051234_21133652.jpg
a0051234_21132880.jpg


a0051234_218357.jpg

エリック・ローマクスに「モネ・ゲーム/2012」のコリン・ファース。
パトリシア・ローマクスに「オーストラリア/2008」「ペーパーボーイ 真夏の引力/2012」「イノセント・ガーデン/2013」のニコル・キッドマン。
若きエリックに「戦火の馬/2011」のジェレミー・アーヴァイン。
フィンレイに「宮廷画家ゴヤは見た/2006」「天使と悪魔/2009」「ドラゴン・タトゥーの女/2011」「メランコリア/2011」のステラン・スカルスガルド。
若きフィンレイに「もうひとりのシェイクスピア/2011」のサム・リード。
永瀬隆に「上海の伯爵夫人/2005」「最終目的地/2009」の真田広之。
若き永瀬に石田淡朗。
原作はエリック・ローマクスの“泰緬鉄道 癒される時を求めて”。

鉄道オタクのエリック・ローマクスは偶然列車で出会った女性パトリシアと恋に落ち結婚する。新居に落ち着いた二人は幸せな日々を送っていた。しかしエリックにには誰にも、もちろんパトリシアにも話せないトラウマを抱えていた...

第二次世界大戦で捕虜となったエリックは計り知れないトラウマに今だ苦しめられている。ある日、それを知ったパトリシアは退役軍人会のフィンレイを訪ね彼らの恐ろしい過去を知る。英国軍兵士だったエリックはシンガポールの戦いで日本軍に破れ捕虜となる。そしてタイとビルマ(ミャンマー)を結ぶ“泰緬(たいめん)鉄道”建設に駆り出され悪夢のような労働を課せられる。
ある日、機械に強いエリックはラジオを作ろうと思い立ち、盗んだ車の部品でそれを作り上げる。エリックはフィンレイたちと懐かしい英語の放送に耳を傾け、しばしの安らぎを見いだしていた。そしてそれはもちろん彼らの秘密だった。しかしエリックたちの秘密をスパイ行為と判断した日本人将校は永瀬に通訳をさせ、真実を語らせるため拷問にかける。

捕虜になり捕らえられたエリックたち。日本兵に“並んで番号を言え!”と命令され“one,tow three,...ten”まで言った次、elevenという代わりにJack,Queen…と続けるのだ。捕虜となってもユーモアを忘れない英国人のウイットには感服する。

互いに中年になってから再会したエリックと永瀬。エリックは憎悪をむき出しにするが、永瀬はただの通訳に過ぎなく、命令に背く事はできなかったと懇願する。過去に拷問を受けた場所で永瀬に復讐するはずだったエリックも、あまりにも長い年月が経ち永瀬を許すしかなかった。
エンディングで永瀬が亡くなるまでエリック・ローマクスとの交流が続いたと記されていた。

ニコル・キッドマンはダメなんだけど、大好きなコリン・ファースが主演なので観たかった一作。戦争のため憎しみを覚えた一人の男と、憎しみの引き金となった一人の男、時を経た二人の和解の重厚なドラマ。邦画は一切見ないがジャパニーズ・アクター真田広之が光る。

角川シネマ有楽町にて(5/23で上映終了)
[PR]
by margot2005 | 2014-05-25 22:09 | UK | Trackback(6) | Comments(0)

「ある過去の行方」

「Le passé」…aka「The Past」2013 フランス/イタリア
a0051234_23273047.jpg

アンヌ・マリーに「ブラウン夫人のひめごと/2002」「アーティスト/2011」「タイピスト!/2012」のベレニス・ベジョ。
サミールに「予言者/2009」のタハール・ラヒム。
アーマドにアリ・モサファ。
リュシーに「エディット・ピアフ~愛の讃歌~/2007」のポリーヌ・ビュルレ。
監督、脚本は「彼女が消えた浜辺/2009」「別離/2011」のアスガー・ファルハディ。
a0051234_23281113.jpg
a0051234_23275481.jpg
a0051234_2327468.jpg
a0051234_23301171.jpg

ある日、パリに住むアンヌ・マリーは4年ぶりにテヘランから戻って来た元夫アーマドを空港へ迎えに行く。本当に来るとは思わなかったのでホテルの手配もしなかったと言い訳するアンヌ・マリー。家に着き、アーマドはアンヌ・マリーが新しい恋人と暮らしていることを知る...

しかしながらアンヌ・マリーという女性にはなんと複雑な過去があるのだろう...と感心してしまう。原タイトルもそのものずばり“過去”。
まず彼女には二人の娘がいる。そして正式に離婚しようとしている夫アーマドは二人の娘の父親ではない。アンヌ・マリーにとってアーマドは二人目の夫ということが分る。現在一緒に暮らしている恋人はクルーニング店を経営するサミール。アンヌ・マリーは彼との間の子供を妊娠中。サミールは子持ち男で妻は昏睡状態で入院中。昏睡状態に陥ったのは彼女の自殺に奇縁する。彼女を自殺に追いやった原因は他でもないアンヌ・マリーの娘リュシーのメール(アンヌ・マリーとサミールのメールを転送)。リュシーは母の恋人サミールが気に食わないのだ。

本作は早く観たかったのだが中々観に行けなくて終了してしまったら…なんて思っていたけど間にあった。
「彼女が消えた浜辺」も「別離」も監督の祖国イランが舞台だが、こちらはフランス、パリが舞台のドラマで元夫のアーマドがイランから戻って来る所から始まる。
ドラマの中でアーマドがパリは合わなくてテヘランに戻ったという台詞があり、彼はパリにいてもイランからの移住者たちとの交流が深かった様子が窺える。アンヌ・マリーの二人の子供たちの父親はおそらくフランス人だと想像するが、リュシーはイラン人のアーマドが大好きなのだ。アーマドになら何でも話せる、とても信頼関係のある間柄。リュシーは母親とアーマドに離婚して欲しくなかったのだ。アンヌ・マリーは子供のことなど何も考えず自らの情熱のみで生きている身勝手な女。思春期の娘がいるというのに、この女性は自分のことしか考えていない。ラストはやはりそうか…であった。

「予言者」から4年、タハール・ラヒムは素敵な俳優に、そして「アーティスト」「タイピスト!」のベレニス・ベジョの暗い役はなんか彼女らしくなくて違和感ありだった。映画の役柄って強烈なるイメージを残すんだなぁと実感する。

新宿シネマカリテにて(既に上映終了)/Bunkamura ル・シネマにて5/30まで上映予定
[PR]
by margot2005 | 2014-05-22 00:05 | フランス | Trackback(6) | Comments(0)

「バチカンで逢いましょう」

「Omamamia」2012 ドイツ
a0051234_23135112.jpg

マルガレーテに「バグダッド・カフェ/1987」「ローズ家の戦争/1989」のマリアンネ・ゼーゲブレヒト。
ロレンツォに「美しき家、わたしのイタリア/2003」「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「007/慰めの報酬/2008」のジャンカルロ・ジャンニーニ。
マリーにアネット・フリヤー。
マルティナに「ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~/2010」のミリアム・シュタイン。
シルヴィオに「ポー川のひかり/2006」のラズ・デガン。
ディノにジョヴァンニ・エスポジート。
マリーの夫ジョーに「トランスポーター3 アンリミテッド/2008」のポール・バーレット。
監督は「飛ぶ教室/2003」のトミー・ヴィガント。
a0051234_23154591.jpg
a0051234_23153256.jpg
a0051234_23151939.jpg
a0051234_23151187.jpg
a0051234_2315015.jpg

未亡人のマルガレーテ(オマ)は心配性の娘マリーの提案で老人ホームに入れられそうになっている。彼女の夫が亡くなりマリーが二人の住んでいた家を売り払ってしまったのだ。老人ホームなんて冗談じゃないと、マリーに相談もせず孫娘マルティナのいるローマへと旅立つ。理由はバチカンでバイエルン出身の法王に一目会うため。オマの孫娘マルティナはローマで厳格なカトリックのファミリーの家でナニーをしているはずだった。だが、マルティナの住む家の扉をノックした途端現れたのはタトゥーだらけの男と一緒に住む孫娘だった…

ドイツ、バイエルン出身の法王に会うためローマへと旅立ったオマ。法王に会うためバチカンに赴くが、そこで目が不自由な男と出会う。心優しいオマは彼に優しく接するが、本当は目が見えていたのだ。
一方で街中のドイツ・レストランに入りオーダーする。しかしながらレストランの調理人ディノの料理は全くもって美味しくなく、文句をいいながらキッチンに入り本当のドイツ料理を作り始める。そしてディノの店のオーナーがバチカンで遭遇した、目の不自由な振りをした男ロレンツォだったことが分る。

マリアンネ・ゼーゲブレヒトの「バグダッド・カフェ」は公開の際観に行った。少し前wowowでディレクッターズ・カット版を放映していてまたまた見ることができた。「バグダッド・カフェ」以来25年もたっているのにこのおばさん最高!ちょっと太った女性って年取ってもチャーミングだなぁと切に思う。

本作舞台がローマなのでとてもとても観たかった一作。そしてラズ・デガンの出演に驚き。「ポー川のひかり」ではイエス・キリストのような風貌の哲学教授だったのに、こちらではタトゥー・アーティストのロッカーなのだから…。でもラズ・デガンは相変わらずゴージャス。
ドイツ人のヒロインが織りなす、ローマの街でロケされたドラマはわたし的に大満足だった。カイザーシュマーレン食べたい!

新宿武蔵野館にて(5/30迄上映)
[PR]
by margot2005 | 2014-05-21 00:00 | ドイツ | Trackback(6) | Comments(0)

「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」

「The World's End」2013 UK/USA
a0051234_20563563.jpg

脚本、出演(ゲイリー・キング)に「M:i:III/2006」「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!/2007」「恋愛上手になるために/2007」「宇宙人ポール/2010」のサイモン・ペッグ。
アンディ・ナイトリーに「キンキー・ブーツ/2005」「パイレーツ・ロック/2009」「宇宙人ポール」のニック・フロスト。
スティーヴン・プリンスに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「ボーン・アルティメイタム/2007」「思秋期/2010(監督、脚本)」「ブリッツ/2011」のパディ・コンシダイン。
ピーター・ペイジに「シャーロック・ホームズ/2009」「アリス・クリードの失踪/2009」「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-/2010」のエディ・マーサン。
オリヴァー・チェンバレンに「こわれゆく世界の中で/2006」「恋愛上手になるために/2007」のマーティン・フリーマン。
サム・チェンバレンに「プライドと偏見/2005」「17歳の肖像/2009」のロザムンド・パイク。
ガイ・シェパードに「あぁ、結婚生活/2007」「リメンバー・ミー/2010」「ゴーストライター/2010」「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)/2011」「愛さえあれば/2012」のピアース・ブロスナン。
監督、脚本は「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!/2007」のエドガー・ライト。

ある日、冴えない中年オヤジのゲイリーは悪友たちを訪ねる。それは学生時代に果たせなかった”パブ・クロール(パブのはしごのみ)”を達成するため!ゲイリーに誘われ渋々集合した元悪友のアンディ、ス ティーヴン、ピーター、そしてオリヴァー。おまけでオリヴァーの妹サムが加わり珍道中が始まる。そしてそこは英国郊外の街、ニュートン・ヘイヴン...

一晩で12軒のパブのはしごとはなんと英国的な発想か!そして飲みだけで終わらないところが彼らの映画。案の定パブで争いが始まり、相手の首を絞めると、折れた首から青い血が流れる。やがて何ものかに操られたエイリアンが次から次と現れ、その中にはゲイリーたちの若かりし頃の姿の者もいたりして…。

「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のメンバーたち集合のSFアクション・コメディ。ビール飲むだけて終わるわけないと想像していたが、あの展開には唖然!
ばかばかしいほどくだらないけどまぁいいか...と納得せずにはいられない「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のメンバーたち。
元ジェームズ・ボンドのピアース・ブロスナンの出演もナイス。ロザムンド・パイクは「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬/2001」同様意外やコメディが似合うのだ。
サイモン・ペッグ&ニック・フロストの「宇宙人ポール」が最高に面白かったので、SFアクション・コメディのこちらも期待したが「宇宙人ポール」ほどではなかったかな。で、ゾンビ・パロディ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド/2004」は未見。
たまにこういったおばか映画を観るのは気分転換に良い感じ。あぁ!ビール飲みたい!

渋谷シネクイントにて(5/23迄)
[PR]
by margot2005 | 2014-05-20 21:21 | UK | Trackback(8) | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「いつか行くべき時が来る」

「Un giorno devi andare」...aka「There Will Come a Day」2012 イタリア/フランス
a0051234_23231172.jpg

a0051234_23233715.jpg
a0051234_23232553.jpg

アウグスタに「息子の部屋/2001」「輝ける青春/2003」「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「カイマーノ/2006」のジャスミン・トリンカ。
アウグスタの母アンナに「ムッシュ・カステラの恋/1999」のアンヌ・アルヴァロ。
アウグスタの祖母アントニアに「もうひとつの世界/1998」のソニア・ゲスネル。
宣教師フランカにピア・エングレベルト。
ジャナイーナにアマンダ・フォンセカ・ガルヴァン。
監督は「やがて来る者/2009」のジョルジョ・ディリッティ。

イタリア、トレントに住むアウグスタは子供を亡くし夫にも去られた深い悲しみを抱えブラジル、アマゾンに渡る。アマゾン川沿いの村でキリスト教を布教する宣教師のフランカはアウグスタの母アンナの友人。異国の地でポルトガル語を覚えながらフランカと行動を共にするが、地元の宣教師たちの姿に違和感を感じ下船する。そしてマナウスの町にやって来たアウグスタはスラム街に間借りをし、貧しくとも温かい人々と交流するうち、彼女の心は次第に癒されていくのだった。
ラスト、ブラジル、アマゾンの奥地で一人瞑想?にふけるアウグスタはまるで女シッダールタ(釈迦)にように見える。

アウグスタ、母アンナ、祖母アントニア三世代の女性。そして宣教師フランカに、マナウスのスラム街で間借りした家の娘ジャナイーナ...ドラマの中の女性たちは皆心に悲しみを抱えていて少々悲しいドラマだが、徐々に癒されていくアウグスタに観ている方もほっとする。全体的に宗教色がかなり濃いので少々の違和感は否めない。

しかしながらアマゾンの大自然が雄大!の一言!アウグスタが滞在したマナウスは2014 FIFAワールドカップの開催都市の一つ。ドラマを見ていてかなりの都会だと分るが、貧富の差が凄まじいことに驚く。
本作で30歳の女性を演じるジャスミン・トリンカは1981年生まれ。「イタリア的、恋愛マニュアル」ではとてもキュートだった彼女も、落ち着いた大人の女性に変身していて素敵だ。
同じくジャスミン・トリンカ主演の「ミエーレ/2013」も観たかったのだが時間が取れなくてあきらめた。
[PR]
by margot2005 | 2014-05-16 23:31 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

「8月の家族たち」

「August: Osage County」2013 USA
a0051234_1814392.jpg

バイオレットに「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙/2011」のメリル・ストリープ。
バーバラに「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~/2009」「食べて、祈って、恋をして/2010」のジュリア・ロバーツ。
ビルに「インポッシブル/2017」のユアン・マクレガー。
ジーンに「リトル・ミス・サンシャイン/2006」「幸せのレシピ/2007」「幸せの1ページ/2008」「私の中のあなた/2009」のアビゲイル・プレスリン。
チャールズに「カンパニー・メン/2010」のクリス・クーパー。
マティ・フェイに「パリ、ジュテーム/2006」「ストレンジャー/2010」のマーゴ・マーティンデイル。
リトル・チャールズに「それでも夜は明ける/2013」のベネディクト・カンバーバッチ。
カレンに「ローラーガールズ・ダイアリー/2009」のジュリエット・ルイス。
スティーブに「理想の恋人.com/2005」「幸せのポートレート/2005」「ゾディアック/2005」「イノセント・ガーデン/2013」のダーモット・マローニー。
アイビーに「愛についてのキンゼイ・レポート/2004」のジュリアンヌ・ニコルソン。
ジョナに「フローズン・リバー/2008」のミスティ・アッパム。
ベバリーに「アメリカ,家族のいる風景/2005」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」のサム・シェパード。
監督は「カンパニー・メン/2010」のジョン・ウェルズ。
製作はジョージ・クルーニー他。

オクラホマに住む母親バイオレットから父親が失踪したとの知らせを受け3人の娘が集合する。8月のオクラホマはうだるような暑い日が続いている。長女のバーバラは別居中の夫ビルと、娘ジーンを伴い、三女のカレンはフィアンセ、スティーブと一緒。次女のアイビーは日頃から母親の近くに住み面倒を見ている。やがて失踪した父親が死体となって発見される。それは自殺だった。葬儀にはバイオレットの妹マティ・フェイと夫のチャールズが参加する。葬儀の後マティ・フェイの息子リトル・チャールズも現れのバイオレット家に集合する。リトル・チャールズは葬儀に遅れたことを執拗に謝罪し会食が始まる…そして騒動が起きるのだ。

バイオレットは口腔ガンを煩い治療中。ガンと診断された時なぜ自分の元に駆けつけなかったか?と早速娘たちに非難を浴びせる。夫と不仲のバーバラ。カレンのフィアンセは実に怪しい男。アイビーはなぜ結婚しないのか?と娘たちに責め立てるバイオレット。とうとうバイオレットとバーバラが取っ組み合いの喧嘩を始める。家族のバトルはスゴい!歯に衣を着せぬ母親。母親に負けじと闘う長女。後先考えずに発言する肉親のいがみ合いは恐ろしい。

“舌が痛い!痛い!”と言いながらタバコを吸いまくり、わめき散らすバーオレットが鬼の形相。薬物中毒でハイになっているのかも…そういや娘のバーバラがトイレに薬を捨ていたりして…。
メリル・ストリープは好きじゃないといつも書いているが、やはりこの女優はスゴい。鬼ママ役がぴったりなのだから…。
原作が戯曲ということで台詞が多いのは当然のこと。好みは別れるかも知れないがわたし的にはこういったドラマは好きではない。俳優に惹かれて観に行ったけど…。お気に入りのUK俳優ユアン&カンバーバッチの出演には大満足。

TOHOシネマズ・シャンテにて
[PR]
by margot2005 | 2014-05-16 22:12 | MINI THEATER | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「無用のエルネスト」

「L'ultima ruota del carro」…aka「The Fifth Wheel」2013 イタリア
a0051234_23224115.jpg

エルネストに「ナポレオンの愛人/2006」「NINE/2009」「家の主たち/2012」のエリオ・ジェルマーノ。
友人ジャチントにリッキー・メンフィス。
妻アンジェラに「ローマでアモーレ/2012」のアレッサンドラ・マストロナルディ。
エルネストの父親にマッシモ・ヴェルトミュラー。
監督は「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「昼下がり、ローマの恋/2011」のジョヴァンニ・ヴェロネージ。

エルネストの人生で彼の存在は“無用の代物”というタイトルが寂しいがドラマはハート・ウォーミング・コメディ。
子供時代サッカーも勉強もダメなエルネストは父親から“無用の代物”と烙印される。
生きて行くために室内装飾、学校給食の調理、引っ越し屋、エキストラとあらゆる職業に就いたエルネストは父親と一緒に室内装飾の仕事に就いている時出会ったアンジェラと結婚し息子をもうける。室内装飾の仕事を辞め、一時期調理の仕事もしたが、それも辞め幼なじみの友人ジャチントに誘われ引っ越し屋を始める。やはり一時期ジャチントの誘いで社会党議員が経営する会社に就職するが、汚職の摘発で会社は倒産。またもや引っ越し屋に逆戻りしてしまう。

78年、父親と室内装飾をしていた折、モーロ首相暗殺事件に遭遇したり、82年、ワールドカップでイタリアが優勝して驚喜するエルネスト。そして引っ越し屋時代に知り合った現代美術の画家との出会いと別れなどなどのエピソードを挟みながら展開するドラマは少々ダラダラとしてはいるがまぁまぁのストーリーだった。

エリオ・ジェルマーノはイタリア映画祭2007の「ナポレオンの愛人/2006」で初めてお目にかかった。「家の主たち/2012」で久方ぶりにお目にかかり、イタリア映画祭2010で上映された「我らの生活/2010」をwowowでの放映で見ることができた。これが中々素敵なドラマで時間があればレビューを書こうと思う。
本作もエリオ・ジェルマーノが主演で70年代~2010年代までの40年を演じている。
[PR]
by margot2005 | 2014-05-14 23:26 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「マフィアは夏にしか殺らない」

「La mafia uccide solo d'estate」…aka 「The Mafia Only Kills in Summer」2013 イタリア
a0051234_2315938.jpg

a0051234_23145046.jpg
a0051234_23144055.jpg
a0051234_23145910.jpg

監督、出演(アルトゥーロ)はピエルフランチェスコ・ディリベルト/Pif。
フローラに「副王家の血筋/副王家の一族/2007」「恋するローマ 元カレ/元カノ/2009」「バッグにはクリプトナイト/2011」のクリスティーナ・カポトンディ。
子供時代のアルトゥーロにアレックス・ビスコンティ。
子供時代のフローラにジネヴラ・アントーニ。
新聞記者フランチェスコに「輝ける青春/2003」のクラウディオ・ジョエー。

イタリア映画祭2009で観た「運命に逆らったシチリアの少女/2008」はパレルモ舞台のシリアスなマフィアものだったが、こちらはコメディ。「イル・ディーヴォ/2008」の主人公ジュリオ·アンドレオッティがアルトゥーロの憧れの人というのも笑える。
“恋をしたらマフィアに殺される…”なんて信じていたアルトゥーロが同級生フローラに一目惚れする。アンドレオッティの言葉に感化され“恋心を伝えるのは墓地で…”と決めていたアルトゥーロはそれが叶う。しかしフローラは銀行家の父親と共にマフィアの手が届かないスイスに引っ越すことになる。時がたち青年となったアルトゥーロはスイスからパレルモに戻りキリスト教民主党の代議士リーマの秘書となったフローラと再会する。やがて彼女の推薦で代議士の広報担当記者の職を得るが、リーマに対する見解の相違でフローラに見限られる。そして1992年。アルトゥーロは反マフィアの治安判事ファルコーネとボルセッリーノが暗殺され、判事の死を嘆く市民たちのデモの中にフローラを見つける。とうとう結婚した二人に息子が生まれ、アルトゥーロは息子を伴いマフィアの凶弾に倒れた記念碑を訪ねる。

パレルモ出身のPifの初監督作品。ドラマは1969年に生まれ、多感な少年時代を送った後フローラと結婚し、息子の父親となったアルトゥーロの人生を描いている。
マフィアにまつわる史実は実写が使われていて興味深い。日本人にとっては馴染みが薄いマフィアの世界だが、アルトゥーロのフローラ一筋のラヴストーリーを絡めながら、それもコメディとして描かれているので、かなり面白かった。
ポスターは憧れのアンドレオッティに扮したアルトゥーロが学校で仮装大賞をゲットした際の姿。
[PR]
by margot2005 | 2014-05-07 23:27 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)

イタリア映画祭2014...「南部のささやかな商売」

「Una piccola impresa meridionale」2013 イタリア
a0051234_19444187.jpg

a0051234_194511100.jpg

a0051234_1944535.jpg

監督、出演(コンスタンティーノ)にロッコ・パパレオ。
アルトゥーロに「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」「ローマでアモーレ/2012」のリッカルド・スカマルチョ。
マニョーリアに「見つめる女/2004」「気ままに生きて/2006」「ココ・シャネル/2008」「ブルーノのしあわせガイド/2012」のバルボラ・ボブローヴァ。
ヴァルヴォーナに「カラヴァッジョ 天才画家の光と影/2007」サラ・フェルバーバウム。
ローザ・マリアにクラウディア・ポテンツァ。
ステッラに「ライフ・イズ・ビューティフル/1997」「もうひとつの世界/1999」のジュリアーナ・ロヨディチェ。
アルトゥーロの父親エマヌエーレに「イル・ディーヴォ/2008」のジョルジュ・コランジェリ。
ラッファエーレにジョジョヴァンニ・エスポジト。

元神父のコンスタンティーノは50歳。女性を好きになったが、それは神父の姿に惚れられただけで捨てられてしまう。故郷に帰り聖職を退いたことを母に告げるや、恥さらしは家に置けないと隠遁生活を命じられる。古ぼけた灯台の家にたどり着き静かに暮らすはずだったが、次から次へとコンスタンティーノに難題が降り掛かる…

まずコンスタンティーノの妹ローザ・マリアの夫アルトゥーロがやってくる。彼はローザ・マリアが恋人を作り家を出て行ったと告白する。そうこうするうち母ステッラの家事を手伝うヴァルヴォーナの姉マニョーリアが押し掛けてくる。彼女は元娼婦で今では引退し、静かに暮らしたいと灯台の家に居着いてしまう。そんなある日、家の屋根の修理にやって来たラッファエーレとジェニファール、そしてラッファエーレの娘メラも敷地に停めた車の中で生活し始め、やがて家の持ち主ステッラも加わりあり得ない共同生活が始まる。

敬虔なる元神父と、元娼婦が同居するハメになることから始まり、ローザ・マリアの恋人がヴァルヴォーナだったりして、混乱極まることこの上ない。
やがて元娼婦のマニョーリアが金を溜め込んでいて出資し、灯台の家を改築してホテルにするドラマはユーモラスに語られとても面白い。エマヌエーレの葬式さえユーモラスになるのだから。
リッカルド・スカマルチョは濃い所なんぞコリン・ファレルに似てるなぁ!といつも思う。
コルシカ島の南に位置するサルデーニャが舞台。トリップアドバイザーで観光案内見ていたら行きたくなるサルデーニャへ…。
a0051234_2020932.jpg
a0051234_20195582.jpg

a0051234_20224594.jpg
a0051234_2022307.jpg

[PR]
by margot2005 | 2014-05-06 19:59 | 映画祭 | Trackback | Comments(0)