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「黒いスーツを着た男」

「Trois mondes」…aka「Three Worlds」2012 フランス/モルドヴァ
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貧しい家庭に育ったアルは努力を重ね自動車整備工からディーラーにまで登り詰める。経営者の娘との結婚も決まっており、結婚式を10日後に控えたある夜、職場の友人フランク、マルタンと共にパリの街で遊んだ帰り人をはねてしまう。アルはフランクに言われるがまま現場を走り去るが、アパルトマンから一人の女性が事故を目撃していた...
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アルに「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「スペシャル・フォース/2011」「アンナ・カレーニナ/2012」のラファエル・ペルソナ。
ジュリエットに「食料品屋の息子/2007」「ミステリーズ 運命のリスボン/2010」のクロティルド・エスム。
ヴェラに「ロルナの祈り/2008」「最高の人生をあなたと/2011」のアルタ・ドブロシ。
アルの友人フランクに「アンプロフェット/予言者/2009」「愛について、ある土曜日の面会室/2009」「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」のレダ・カテブ。
アルの友人マルタンに「最後のマイウエイ/2012」のアルバン・オマル。
アルのフィアンセ、マリオンに「水の中のつぼみ/2007」「メゾン ある娼館の記憶/2011」のアデル・エネル
マリオンの父親に「ルビー&カンタン/2003」のジャン・ピエール・マロ。
ヴェラの夫アドリアンに「シャネル&ストラヴィンスキー/2009」「愛のあしあと/2011」のラシャ・ブコヴィッチ。
ジュリエットの恋人フレデリックに「クリスマス・ストーリー/2008」「愛、アムール/2102」のローラン・カペリュート。
監督、脚本は「彼女たちの時間/2001」のカトリーヌ・コルシニ。

本作も「タイピスト!/2012」同様フランス映画祭2013で公開された作品。配給がつく作品ばかりの上映で最近のフランス映画祭は食傷気味。

原タイトルは“3人の世界”…アル/ジュリエット/ヴェラがある事故により出会う。
アルは誠実な人間ながら弱い人間でもある。どうしようもない立場に置かれたアルはジュリエットに助けを求める。ヴェラとの話し合いをジュリエット任せにするが、ジュリエットでそれを受け入れてしまう。二人の取る行動を理解するのは難しい。10日後に結婚予定のアルがジュリエットに“君が忘れられない!”なんて言ってsexしちゃう感情はフランス人そのもの??
やがてラスト近く、警察署に突き出そうとしたにも関わらず、アルを許してしまったヴェラも不思議だが、彼女が移民であることがこのドラマの大きなポイント。ジュリエットもヴェラもアルの魅力に骨抜きにされてしまったのかも知れない。

加害者/目撃者/被害者...とくれば普通警察が介入するわけだが、3人だけで片付けてしまおうと考えるストーリーはあり得ないけど、映画だから...。

主演のラファエル・ペルソナーズはフランスでアラン・ドロンの再来といわれているそうだが、そんなにハンサムかなぁ?アラン・ドロンは綺麗過ぎて好きじゃないが、ラファエルはそれほど美形じゃないと思う。でも愛嬌があって親しみやすい雰囲気が素敵な俳優だ。
かなり記憶は薄れているが「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」で初めてお目にかかったラファエル。その後wowowで日本未公開の「スペシャル・フォース/2011」を観たが、それは戦争映画でラファエルの役柄はフランス特殊部隊の一人であまり印象に残らなかった。

ヒューマントラストシネマ渋谷にて
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by margot2005 | 2013-09-29 23:59 | フランス | Trackback(5) | Comments(2)

「マン・オブ・スティール」

「Man of Steel」2013 USA/カナダ/UK
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クリプトン星に生まれたカル=エルは、父親ジョー=エルによって地球へと送られる。やがてカンザスに住むケント夫妻に拾われクラークと名付けられた少年は巨大なパワーを持っていた…
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クラーク・ケント/カル=エルに「トリスタンとイゾルデ/2006」「人生万歳!/2009」「インモータルズ -神々の闘い-/2011」「シャドー・チェイサー/2012」のヘンリー・カヴィル。
ロイス・レインに「魔法にかけられて/2007」「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「ダウト ~あるカトリック学校で~/2008」「サンシャイン・クリーニング/2008」「ジュリー&ジュリア/2009」「ザ・マスター/2012 」のエイミー・アダムス。
ジョー=エルに「レ・ミゼラブル/2012」のラッセル・クロウ。
ララ・ロー=ヴァンに「ミュンヘン/2005」「ヴァンテージ・ポイント/2008」「天使と悪魔/2009」のアイェレット・ゾラー。
ジョナサン・ケントに「カンパニー・メン/2010」のケヴィン・コスナー。
マーサ・ケントに「理想の恋人.com/2005」「ハリウッドランド/2006」「最後の初恋/2008」のダイアン・レイン。
ゾッド将軍に「ワールド・トレード・センター/2006」「その土曜日、7時58分/2007」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」「バッド・ルーテナント/2009」「マシンガン・プリーチャー/2011」のマイケル・シャノン。
ペリー・ホワイトに「M:i:III/2006」「ラスベガスをぶっつぶせ/2008」のローレンス・フィッシュバーン。
ファ オラ=ウルに「パンドラム/2009」のアンチュ・トラウェ。
ネイサン・ハーディ大佐に「プリティ・ブライド/199」のクリストファー・メラー。
監督は「300/2007」「ウォッチメン/2009」のザック・スナイダー。

ケント夫婦に拾われ、クラークとなったカル=エルは成長し、自分探しの旅に出る。そして南極でロイス・レーンと遭遇する。スーパンマン誕生の物語であり、後にクラークが記者となるデイリー・プラネットのジャーナリスト、ロイス・レーンとの出会いのドラマでもある。
スーパンマン大好きなのと、ヘンリー大好きなのとで楽しみにしていた一作。
クリストファー・リーヴの「スーパーマン」シリーズ(1~4)は全て観たかどうか記憶にない。「スーパーマン4/最強の敵/1987」以来20年ぶりに作られたのが「スーパーマン・リターンズ/2006」。しかしシリーズ化されることなく1作で終わり。ヘンリーは初めてノン・アメリカンのスーパーマン。続は既にある様子。

“スーパーマン”ではなく“マン・オブ・スティール”というタイトルもgood。クラーク・ケントは鋼鉄の男なのだ。ロイスがクラークのコスチュームの胸にある“S”に見える文字から彼を“スーパーマン”と名付ける件が印象的。

かつてマーロン・ブランドが演じた、クラークの実父ジョー=エル役のラッセル・クロウが貫禄。それに引きかえ育ての父親ジョナサン・ケント役のケヴィン・コスナーがショボい。80年代後半から〜90年代の初めまでケヴィンのファンだったのに…。
クラークの育ての母親マーサ役のダイアン・レインの老けぶりにも驚き。
ダイアン・レインが出演した「ハリウッドランド/2006」でもスーパンマンが描かれている。それはTVでスーパーマンを演じたジョージ・リーヴスの謎の死を描いたサスペンスで、ジョージ・リーヴスを演じたベン・アフレックがナイスだったのを思い出す。

クリプトン星からやって来たゾッド将軍とファ オラ=ウルがスーパーマンと闘うシーンはこれでもか、これでもかの破壊力。
ラスト、NYの街をむちゃくちゃにしたにも関わらずデイリー・プラネット社に現れるクラーク・ケント。デイリー・プラネット社のビルは被害に遭わず、無事だったんだと理解した次第。
新しいスーパーマンの新しいコスチュームに赤いショーツがない。過去のスーパーマンのトレード・マークだったが、今から思えばあの赤いショーツ(パンツ)ダサイことこの上なかった。

映画を観終わって、そうか監督は「300」と「ウォッチメン」のザック・スナイダーで、プロデューサーが「ダークナイト ライジング/2012」のクリストファー・ノーランなのか...全体的な雰囲気からしても納得だな…と感じた。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2013-09-25 00:51 | USA | Trackback(12) | Comments(4)

「素敵な相棒 フランクじいさんとロボットヘルパー」

「Robot & Frank」 2012 USA

近未来。ある日、息子が持ち込んだロボットとやむなく一緒に暮らすようになったフランク。偏屈なフランクとロボットとの共同生活は波乱ありだったが、元泥棒のフランクは彼を相棒に強盗計画を思いつく…
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フランクに「スーパーマン・リターンズ/2006」「フロスト×ニクソン/2008」「運命のボタン/2009」「アンノウン/2011」のフランク・ランジェラ。
ジェニファーに「アルフィー/2004」「NOEL ノエル/2004」「魔法にかけられて/2007」「告発のとき/2007」「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け/2012」のスーザン・サランドン。
ハンターに「スーパーマン・リターンズ」「魔法にかけられて」「幸せになるための27のドレス/2008」「運命のボタン」のジェームズ・マースデン。
マディソンに「インクレディブル・ハルク/2008」「ザ・レッジ -12時の死刑台-/2011」のリヴ・タイラー。
ロボットの声に「エレジー/2008」「17歳の肖像/2009」のピーター・サースガード。
監督はジェイク・シュライアー。

本作は中々素敵な映画だった。いくらロボットが生活を助けてくれようとも、家族の愛には敵わないというラスト…映画はそれを語りたかったに違いない。

映画を観ていて少々違和感ありだったのが、フランクと元妻ジェニファーとの出会い。ドラマでは二人はとっくに別れ、それぞれが単身で暮らしているという設定。とりあえずフランクは物忘れがヒドいボケ老人。でもそれって別れた妻ジェニファーまで忘れていたということか?息子ハンターと娘マディソンは覚えているのに…その辺りの描き方は少々あやふやだったが、まぁドラマなのだから致し方ない。

しかしながらフランクは実に幸せなボケ老人だなとしみじみ思う。
父親が気がかりな息子は遠方から車を飛ばし様子を見にやって来る。一週間に一回?だったか?
娘も父親を気にして時折Skypeしてくるなんてかなりラッキーな老人かと思える。
やがてとうとうというか父親にロボットを与える息子。近未来このような事が現実に起こるのだろうか?人間と会話し、家事全般引き受けてくれるロボットなんて、まるでコンパニオンのようでナイスだ。

泥棒フランクに加担するロボット…悪事を働いても罪悪感を感じる心はインプットされていないところがフランクにとって非常に都合が良い。このロボットはデキ過ぎな上、風貌は愛嬌があり、ロボットの声を演じるピーター・サースガードの話し振りが、優しく、温和でドラマにマッチしている。

過去に色んな映画で観て来たフランク・ランジェラは現在75歳。この方ハリウッドの名脇役の一人かも知れない。主演映画って初めて観たかも?
本作で脇を固めるスーザン・サランドン、ジェームズ・マースデン、リヴ・タイラーのキャスティングも良かった。
かつて美少女だったリヴ・タイラーも既にアラフォー…「魅せられて/1996」「アルマゲドン/1998」「オネーギンの恋文/1999」のリヴが懐かしくなる。
ジェームズ・マースデンも中々ナイスな俳優だ。

角川シネマ有楽町にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-09-21 20:42 | MINI THEATER | Trackback(7) | Comments(0)

「スマイル、アゲイン」

「Playing for Keeps」 2012 USA
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製作、出演(ジョージ)に「英雄の証明/2011」のジェラルド・バトラー。
ステイシーに「幻影師アイゼンハイム/2006」「バレンタインデー2010」「トータル・リコール/2012」「ヒッチコック/2012」のジェシカ・ビール。
ジョージとステイシーの息子ルイスにノア・ロマックス。
カール・キングに「ザ・ワーズ 盗まれた人生/2012」のデニス・クエイド。
パティ・キングに「宮廷料理人ヴァテール/2000」「ベラミ 愛を弄ぶ男/2012」のユマ・サーマン。
デニースに「幸せのレシピ/2007」「理想の彼氏/2009」のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
バーブに「ファミリー・ツリー/2011」のジュディ・グリア。
ステイシーのフィアンセ、マットに「僕と彼女とオーソン・ウエルズ/2008」のジェームズ・タッパー。
監督は「最後のキス/2001」「幸せのちから/2006」「7つの贈り物/2008」のガブリエレ・ムッチーノ。

ヨーロッパ、サッカーの元スター選手だったジョージはケガで引退後、新たなビジネスにも失敗し、何もかも失ってしまう。しかし別れた妻子が気がかりで彼らが住むヴァージニアの小さな街へ引っ越して来る。やがて愛する息子ルイスと過ごしたいため地元の少年、少女サッカーのコーチを引き受ける…

ジェラルド・バトラー主演てことで観に行った次第。華やかな女優陣の競演に加えデニス・クエイドまで出演していて、作ったのはイタリア人のガブリエレ・ムッチーノ。
オフィシャルによると“世代を問わず笑って泣けるハートウオーミングなヒューマンドラマ”とあるがそんな…泣けるなんて代物じゃない。

ジョージをターゲットにしたヒマありのリッチなママたちがドタバタするコメディって感じ。演じる女優たち…キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ユマ・サーマン、ジュディ・グリア。女の闘いは凄まじい!
そして別れた妻ステイシーを取り戻したいと願いながらも、よそ見しまくりのジョージ役のジェラルド・バトラーがぴったりの役柄。
ラストにジョージは絶対妻子を取り戻すだろうなと思えるストーリーは見え見えで、ジェラルド・バトラー主演映画ってどうしてこうも駄作ばかりなのか?「エンド・オブ・ホワイトハウス/2013」も観たけどレビューは書いていない。

ジェラルド・バトラーって歌唱力もあれば、筋肉マンもOKだし、ロマンティックなコメディから、果ては古典までこなす。色々できる俳優ゆえ、これっていうのがないのかも知れない。「ロックンローラ/2008」のチンピラ役なんか適役かと...。

有楽町スバル座にて(既に上映終了/2週間限定公開)
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by margot2005 | 2013-09-17 23:53 | MINI THEATER | Trackback(3) | Comments(0)

「タイピスト!」

「Populaire」…aka「Typist!」2012 フランス
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1958年、春。21歳のローズには雑貨屋を営む父親が決めたフィアンセがいたが、彼と結婚し、つまらない主婦で一生を終えるなんてあり得ないことだった。ある日、ローズは家を飛び出しノルマンディのリジューへ行く。そして保険会社を経営するルイ・エシャールの秘書に応募する。秘書に採用されたローズは有頂天だったが、ルイは彼女が秘書向きではないと判断し、解雇しようとする。しかしローズにはタイプの早打ちという隠れた才能があった。そこでルイがローズに与えた使命はタイプ早打ちコンテストに出場し優勝することだった...
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ルイ・エシャールに「ハートブレイカー/2010」のロマン・デュリス。
ロー ズ・バンフィルに「ある子供/2005」「譜めくりの女/2006」「暗闇の女たち/2007」「マンク~破壊僧~/2011」のデボラ・フランソワ。
マリー・テイラーに「ブラウン夫人のひめごと/2002」「アーティスト/2011」のベレニス・ベジョ。
ボブ・テイラーにショーン・ベンソン。
マダム・エシャール(ルイの母親)に「恋愛睡眠のすすめ/2005」「輝ける女たち/2006」「華麗なるアリバイ/2007」「オーケストラ/2009」のミュウ・ミュウ。
監督、脚本はレジス・ロワンサル。

本作は確か初日に観たはず。そしてレイトショーのシアターがかなり混んでいたことが記憶に残っている。
ロマンのファンなのと、シアターにかかった予告を幾度か見た限り、デボラ・フランソワが過去に見た役柄とはうって変わった、ドジでチャーミングな女性役。是が非でも観たかった一作。で、やはり素敵な映画で、50年代のファッションやインテリアもオシャレだったけど、パリの街中を走るクラシックな車にはおどろき!だった。

かつてワープロも、もちPCもない時代、家にタイプライターがあった。力を込めて打たないと紙に印字されないマシーン…特訓したというデボラのタイプの早打ち。それは数ヶ月間、毎日だったそう。気が変になりそうなほどタイプライターと格闘するなんて俳優の仕事は半端じゃない。そしてタイプ打ちとピアノのレッスンは確かに共通点ありそう。

過去のデボラといえば…「ある子供」は貧困で悲惨なまだ年若い母親役。「譜めくりの女」では復讐に燃えた少々サイコな女役。そして「マンク~破壊僧~」ではヴァンサン・カッセル演じる僧侶を誘惑する怪しくも美しい修道士(本当は女)役。そして「暗闇の女たち」は戦争ものだし...とにかくどれここれも暗い役柄ばかり。本作のデボラを観て過去の彼女がトンでしまった。デボラには明るくて、ドジな女性が限りなく似合う。

ロマン・デュリスはお気に入り俳優の一人。先だってwowowで放映していた未公開映画の「ビッグ・ピクチャー 顔のない逃亡者/2010」のロマンもナイスだった。
彼はコメディもシリアスもOKな俳優だが、インパクトのある濃い顔のせいか、どの映画のどの役柄も同じように見えてしまうところが残念。でも、オドレイ・トトゥと共演の「ムード・インディゴ うたかたの日々/2013」が来月公開予定。きっとまた観に行くことだろう。

原タイトルの“Populaire”はタイプライターの機種名だそう。ピンクのタイプライターとローズのピンクのドレスがとてもとてもキュートだったな。
ルイ・エシャールは第二次世界大戦で落下傘部隊に所属しボブ・テイラーと出会っている。マリーはルイのかつての恋人で、マリーの夫はアメリカン…といった背景もニクい演出。
ベレニス・ベジョはエレガントなマダム役がとっても似合っていて素敵。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2013-09-15 23:54 | フランス | Trackback(15) | Comments(4)

「ニーナ ローマの夏休み」

「Nina」 2012 イタリア
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ローマ郊外の小さな学校で音楽教師をしているニーナは、北京留学に備えナポリ出身のデ・ルーカ教授に書を習っている。ある日、バカンスに出かける友人パオロ一家の愛犬オメロの世話を頼まれる…
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ニーナに「ただ、ひとりの父親/2008」「ミラノ、 愛に生きる/2009」のディアーヌ・フレリ。
ファブリツィオにルカ・マリネッリ。
デ・ルーカ教授に「よせよせ、ジョニー/2007」のエルネスト・マイウー。
エットレに「バッグにはクリプトナイト/2011」のルイジ・カターニ。
パオロに「人生、ここにあり!/2008」のアンドレア・ボスカ。
監督、脚本はエリザ・フクサス。

舞台は観光客が全く行かないであろうと思えるローマ郊外の“エウル/EUR ”地区。映画のオフィシャルによると…ここはかつてローマ万国博覧会(1942年開催予定)会場だったが、第二次世界大戦により中止となったスポットらしい。1930年代から建設された新都心地域ということで、ホントにここはローマ??と思えるほどの別世界。

石畳が残る旧市街のローマとは対照的な地域なので無味乾燥のイメージがつきまとう。でもそれがこのドラマにとてもマッチしているのだ。住人はバカンスに出かけたため、街を歩く人などいない。
ある時、ニーナはオメロの世話のため住み込んだアパートで小さな管理人エットレと出会う。やがて、犬や少年はOKだが同世代の男性との付き合いは苦手なニーナはハンサムなチェリスト、ファブリツィオに遭遇。

毎日オメロと散歩に出かけ、街のケーキ屋で丸ごと買ったケーキを、少しオメロにあげて、後は一人で食べる。そんなニーナは孤独を愛しているのかも知れない。でもある日、ファブリツィオと出会い次第に恋に落ちていく。

上にも書いたように無味乾燥に映る場所での恋の始まりがとてもユニークで新鮮。そして淡々と描かれる物語が斬新で興味深い。
しかしながら観るものに訴えるものは欠けているような気もした。だからかどうか上映期間も1ヶ月たらずだったな。

新宿シネマカリテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-09-11 22:29 | イタリア | Trackback | Comments(0)

「トゥ・ザ・ワンダー」

「To the Wonder」 2012 USA
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小説家志望のアメリカ人ニール、ウクライナ生まれのフランス人シングルマザーのマリーナ、そしてニールの幼なじみジェーンが織りなす神秘的なラヴ・ストーリー。
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ニールに「アルゴ/2012」のベン・アフレック。
マリーナに「パリ、ジュテーム/2006」「007/慰めの報酬/2008」「故郷よ/2011」「陰謀のスプレマシー/2012」のオルガ・キュリレンコ。
ジェーンに「幸せのポートレート/2005」「あぁ、結婚生活/2007」「消されたヘッドライン/2009」「きみがぼくを見つけた日/2009」「シャーロック・ホームズ/2009」「ミッドナイト・イン・パリ/2011のレイチェル・マクアダムス。
クインターナ牧師に「007 スカイフォール/2012」のハビエル・バルデム。
監督、脚本は「天国の日々/1978」「ニュー・ワールド/2005」「ツリー・オブ・ライフ/2011」のテレンス・マリック。

ベン・アフレックのロマンス映画は久方ぶりだが、テレンス・マリック版なので少々趣が異なっている。
テレンス・マリックは“水”が好きなのだろうか?「ニュー・ワールド」も「ツリー・オブ・ライフ」もそうだったけど本作にも水のシーンがよく出て来る。オープニングのモンサンミッシェル、そしてセーヌ…。
シアターで何度も観た予告編。かれこれ10年前のノルマンディの旅で修道院モンサンミッシェルを見た。再び神秘的なモンサンミッシェルが見たくて本作を観に行ったのかも知れない。オープニングとエンディングに登場するモンサンミッシェルはやはり神々しいの一言!

パリでシングルマザーのマリーナと出会ったニールは恋に落ちる。モンサンミッシェルを旅し二人は永遠の愛を確信する。やがてニールはマリーナと娘タチアナを、彼の住むオクラホマに呼び寄せる。しかしマリーナもタチアナもオクラホマの地に馴染むことができない。そして二人の間にだんだんと葛藤が芽生え始まる。マリーナは地元民から厚い信頼を受けるクインターナ牧師に悩みを打ち明けるが、彼は彼で信仰に揺らぎ苦悶していた。

マリックの世界にはキリスト教が不可欠。本作でもフランスの修道院モンサンミッシェルと、オクラホマの小さな町の教会のクインターナ牧師を登場させている。クインターナ牧師を演じるハビエル・バルデムも適役。
ベン・アフレックに神秘は似合わないが、二人の女性の間で葛藤するニール役は素敵だ。
オルガ・キュリレンコはこのドラマにとてもマッチしている。
レイチェル・マクアダムスが過去に観た彼女と違った印象で素敵だ。10月に公開されるブライアン・デ・パルマ監督の「パッション/2012」でのヒロイン役のレイチェルが楽しみとなった。

パリとモンサンミッシェルでのニールとマリーナ、そしてオクラホマでのニールとジェーンのラヴ・シーンがとても神秘的かつ幻想的。フランスでは水のシーンが美しかったが、オクラホマの放牧された馬が走る緑の大地も美しかった。

「ツリー・オブ・ライフ」は長くてマリックの世界を途中で挫折しそうだったが、こちらは112分で意外に最後まで興味を惹かれた。ラスト、再び映し出されるモンサンミッシェルが“Wonder”の世界。

TOHOシネマズシャンテにて
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by margot2005 | 2013-09-08 23:55 | MINI THEATER | Trackback(9) | Comments(0)