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「偽りの人生」

「Todos tenemos un plan」…aka「Everybody Has a Plan」2012 アルゼンチン/スペイン/ドイツ
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ブエノスアイレスに住む医師のアグスティンは妻クラウディアと共に裕福で幸せな生活を送っている。ある日、クラウディアは養子探しにアグスティンの病院を訪れる...
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ペドロ/アグスティンに「アラトリステ/200」「ザ・ロード/2009」「危険なメソッド/2011」のヴィゴ・モーテンセン。
クラウディアに「瞳の奥の秘密/2009」のソレダ・ビジャミル。
ロサにソフィア・ガラ・カスティリオーネ。
アドリアンにダニエル・ファネゴ。
ルーペンに「瞳の奥の秘密」のハビエル・ゴディーノ。
監督、脚本はアナ・ピターバーグ。

ヴィゴ・モーテンセンは50歳を過ぎているがホント若い。「危険なメソッド」での偉大なる心理学者フロイトは初老役だったが、本作では年齢不詳ながら、若いロサが夢中になるほど素敵な男なのだ。

アグスティンは医者という社会的地位がある上、美しくてリッチな妻までいる。しかし彼は現在の生活に不満を抱いているのだ。夫婦には子供がいないため、妻は養子を迎える事を望んでいる。しかしその件で妻と諍いをし、アグスティンは自室にこもって出て来ない。彼の行動はかなり子供っぽい振る舞いかと思える。

社会的地位があって裕福、だからって人間幸せってわけではない。人生をやり直そうなんて考えていたアグスティンはその一人か?“誰もが計画を持っている。”という原タイトルが非常に意味深。そしてそこへ運良く違った人になれる機会が訪れる。

アグスティンは最初、末期ガンに苦しむ兄から自分を殺してくれという依頼に躊躇していた。しかし風呂場で突然兄の首を絞めてしまう。発作的かも知れないが、きっと兄に成り済ますことを考えていたに違いない。で、事は上手く運びまんまと兄に成り済ましたアグスティンだったが、人生はそうそう上手くは行かない。アグスティンは兄ペドロが犯罪に関与していたとは知る由もなかったのだから。

顔つきが完璧に似ていても、一卵性双生児とはいえ性格は異なる。刑務所でペドロと会ったクラウディアは、彼が夫のアグスティンだと確信する。そりゃそうだ、夫婦なら分らないはずがない。
そして夫が彼自身を捨てたことにヒドいショックを受ける妻。それは夫婦であることを否定されたわけだから...。あのシーンのクラウディアはあまりにも気の毒だった。

ロケーションされたブエノスアイレスのティグレ。風光明媚な観光地らしいが、映画の中ではとても暗くて別の場所かと見まがうばかり。そして暗い雰囲気をだすため、撮影にあえて寒い次期を選んだのは正解である。

ヴィゴ・モーテンセンのスペイン語映画は4作目とのことだが、個人的に観たのは「アラトリステ」以来。デンマーク、ハーフのヴィゴはなんとなく理由はないけど英語よりスペイン語が似合う。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2013-07-31 22:17 | 中・南米 | Trackback(7) | Comments(2)

「熱波」

「Tabu」2012 ポルトガル/ドイツ/ブラジル/フランス
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“最後に一目、会いたい人…”
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アウロラにラウラ・ソヴェラウ。
若き日のアウロラにアナ・モレイラ。
ヴェントゥーラにエンリケ・エスピリト・サント。
若き日のヴェントゥーラに「ミステリーズ 運命のリスボン/2010」のカルロット・コッタ。
アウロラの夫にイヴォ・ミューラー。
ピラールにテレサ・マドゥルガ。
サンタにイザベル・カルドーゾ。
監督、脚本、編集はミゲル・ゴメス。

ドラマは第一部“楽園の喪失”と第二部“楽園”に分けて描かれる。

第一部:“楽園の喪失”舞台はポルトガル/リスボン
ピラールは平和の祈りに参加したり、カトリックの社会活動団体に協力したりする敬虔なるクリスチャン。そして隣人である孤独な老人アウロラが気がかりだが、自分勝手でわがままな彼女に悩まされてもいる。そんなある日アウロラが病に倒れ、“ヴェントゥーラに一目会いたい!”と言い残し亡くなる。アウロラのメイドのサンタと共にヴェントゥーラ探しに奔走したピラールはついに彼を見つけ出す…

第二部:“楽園”舞台はアフリカ大陸/ポルトガルの植民地(ロケーションはモザンビーク)
アウロラの父親はアフリカでの事業に成功し財をなすが、若くして脳卒中に倒れ亡くなってしまう。母親はアウロラを生んだ後亡くなったため、天涯孤独の身となり、メイドや家庭教師と共に気ままな日々を送っている。やがて大学の卒業パーティで出会った男性と結婚したアウロラは、何不自由ない幸せな生活を満喫していた。しかしある日、流れ者のヴェントゥーラに出会い、彼女の心の奥底に眠っていた情熱がメラメラと燃えあがる...

フランスで絶賛されたという究極のラヴ・ストーリーは第一部も、第二部も白黒。そして第二部は年老いたヴェントゥーラの語りで、アウロラやヴェントゥーラ、その他の人々の台詞はない。それはまるで無声映画を観ているようで、観る者の想像力を刺激し、アウロラとヴェントゥーラの恋が究極の域にまで盛り上がる。

ポスターはアウロラが新婚の夫からプレゼントされたペットのワニ。
ある日、ワニが隣人ヴェントゥーラの家に逃走する。ヴェントゥーラはアウロラにワニを送り届け、少しおしゃべりをして帰って行く。しかしワニが再び逃走しアウロラはヴェントゥーラの家へ走りドアをノックする。開けた途端いきなりアウロラに歩み寄りキスをするヴェントゥーラ、やがて二人は狂おしいほどに惹かれ合うが、アウロラは夫の子供を妊娠中だった。
二人を結び付けたのはペットのワニ。後に“ダンディ”と命名される。

映画のタイトル「TABU」はアウロラとヴェントゥーラの住まいがある地域の山の名前でもある。隣人を愛してしまった二人は密かに逢い引きを重ねる。会えない時は互いに手紙で愛の言葉を交わし、死ぬほど愛していると伝え合う。“恋は盲目”とはよくいったもので、周りが見えない二人は、許されぬ恋にのめり込んで行く。
やがて事の真相を知ったヴェントゥーラの友人が二人を引き離す。別れる決心をしたヴェントゥーラだったが、アウロラに再会した途端恋の炎は再燃し、二人はとうとう逃避行してしまう。
その後の展開は観てのお楽しみ。だだし、第一部を観れば二人が結ばれなかったことが想像出来る。

伯爵夫人を含め数多の女性との恋に生きてきたヴェントゥーラが、他でもない妊娠中の人妻にぞっこんになるという...恋とは不思議なものだ。
バックに60年代の大ヒット曲でThe Ronettesの“Be My Baby”と“Baby, I Love You” が流れる(The Ronettes盤ではない)。恋するアウロラとヴェントゥーラの気持ちを現すこの選曲がパーフェクト。
映画の中でヴェントゥーラは4人組のバンドのドラマー。ヴェントゥーラ役のカルロット・コッタは自らもバンドを持っているそうだ。
「ミステリーズ 運命のリスボン」で貴族アルヴァロ・デ・アルブケルケを演じたカルロット・コッタは実にゴージャス。「ミステリーズ 運命のリスボン」での出番は少なかったが、本作では第二部ほぼ全般に出演している。
ポルトガル人俳優なんて滅多にお目にかかることはないが、カルロット・コッタの出演する映画を又観てみたい。

渋谷 シアター・イメージフォーラムにて
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by margot2005 | 2013-07-22 22:16 | スペイン | Trackback(3) | Comments(0)

「スタンリーのお弁当箱」

「Stanley Ka Dabba」…aka「Stanley's Tiffin Box」2011 インド
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スタンリーにパルソー。
英語教師ロージーにディヴィヤ・ダッタ。
歴史教師ズーチーに「スラムドッグ$ミリオネア/2008」のラジェンドラナート・ズーチー。
科学教師アイヤルにディヴィヤ・ジャグダレ。
校長にラフール・シン。
監督、製作、脚本、出演(国語教師ヴァルマー)はアモール・グプテ。
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ボリウッド映画って観た記憶がない。本作は歌もダンスもないながら本国インドで大ヒットを飛ばしたらしい。子供が主人公の映画はあまり観ないのだが、インド料理に興味を惹かれて…彼らが食べる実に美味しそうなインドの家庭料理の数々にレシピが欲しくなった。

顔に痣を作り、水道水を飲んで空腹を満たすスタンリー…あくまでも映画の中の話だが、ムンバイに住む貧困家庭の子供たちにとってそれは現実でもある。

主人公のスタンリーは母親も父親も亡くなりおじに引き取られた身の上。おじには厄介者扱いされているが、スタンリー少年は実に明るくてクラスの人気者。

スタンリーは級友に、母親が家にいなくて弁当を作ってもらうことが出来ない…なんて大嘘をつきながら水で空腹を満たしたり、弁当を持ってこれないので家に食べに帰るなんて嘘を適当に並べている。しかし家に帰って食べるという嘘はすぐにバレてしまい、級友は一緒に食べようと自分たちの弁当を差し出す。しかしその現場を目撃した国語教師ヴァルマーは“弁当を持ってこれない生徒は学校に来る資格がない!”と宣告する。このヴァルマーという男は強者で、自分も日々人の弁当を横取りするくせに、スタンリーをいじめるのだ。

ラスト、スタンリーがおじの家で、虐待にも等しい扱い受けつつ重労働に勤しむ姿に、児童就業率が極めて高いムンバイの子供たちの現実を改めて知り驚いたが、このドラマは監督アモール・グプテのメッセージなのだろう。

憎々しげにスタンリーをいじめる国語教師ヴァルマーを演じるアモール・グプテはスタンリー役のパルソーの実の父親だそう。そしてパルソーがとてもキュート。

シネスイッチ銀座にて
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by margot2005 | 2013-07-21 19:57 | アジア | Trackback(3) | Comments(0)

「愛のあしあと」

「Les bien-aimés」…aka「Beloved」 2011 フランス/UK/チェコ・リパブリック
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1960年代のマドレーヌは高級靴店で働くかたわら、娼婦となりチェコ人の青年医師ヤロミルと出会い恋に落ち結婚する。やがて彼の故郷であるチェコのプラハに移住し、女の子をもうける。しかし夫は浮気症で、おまけに当時チェコは“プラハの春”の真っただ中。やがてマドレーヌは娘ヴェラを連れパリに戻り再婚するが、ヤロミルもマドレーヌに未練が残っていて追いかけて来る。
2000年代のヴェラはフランス人の恋人クレモンがいるにも関わらずライヴ・ハウスで出会ったアメリカ人のドラマー、ヘンダーソンに一目惚れする...
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ヴェラに「ゼロ時間の謎/2007」「クリスマス・ストーリー/2008」「美しい人/2008」「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~/2011のキアラ・マストロヤンニ。
マドレーヌに「しあわせの雨傘/2010」のカトリーヌ・ドヌーヴ。
若き日のマドレーヌに「ぼくの妻はシャルロット·ゲンズブール/2001」「情痴アヴァンチュール/2005」「パリ、ジュテーム/2006」「モリエール 恋こそ喜劇/2007」「引き裂かれた女/2007」「ある秘密/2007」「ジャック·メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック·エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1/ Part2/2008」のリュディヴィーヌ・サニエ。
クレモンに「ドリーマーズ/2003」「愛の残像/2008」「美しい人」「灼熱の肌/2011」のルイ・ガレル。
ヤロミルに「アマデウス/1984」「宮廷画家ゴヤは見た/2006」のミロス・フォアマン。
若き日のヤロミルに「シャネル&ストラヴィンスキー/2009」のラシャ・ブコヴィッチ。
ヘンダーソンに「幸せのポートレート/2005」「ジェシー・ジェームズの暗殺/2007」「ラースと、その彼女/2007」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」「恋人たちのパレード/2011」のポール・シュナイダー。
監督、脚本は「美しい人/2008」のクリストフ・オノレ。

映画はかなりドラマティックだ。それはミュージカル仕立てになっているからかも知れない。ストーリーは結構重くて、ツラいシーンも多々あるが、意外や意外で、パリの街、橋の上でいきなり歌い出すヴェラとマドレーヌには笑ってしまったりもする。

60年代、70年代、90年代、そして2000年で構成されるラヴ・ストーリー。アムール大国のフランス人はホント“アムール”が大好き。再婚したにも関わらず別れた夫と密会を重ねる母マドレーヌ。恋人がいながら偶然出会った男に夢中になるヴェラ。この母娘の感性はそっくり。
演じるのが実際の母娘のドヌーヴ&キアラというのも面白い。
ハリウッド映画で良くお目にかかるヘンダーソン役のポール・シュナイダーはとても美味しい役割で、いつも恋多き男を演じるルイ・ガレルが形無しだ。

プラハの春や同時多発テロのニューヨーク、などのエピソードを織り込んで、二世代にわたる女性たちの“アムール”は決して終わらない。
ヴェラが必死で愛するヘンダーソンがゲイという設定がニクい。

オープニング、マドレーヌは素敵なパンプスを見つける。そしてかれこれ40年後、パリの街で同じパンプスをはくマドレーヌ…それがストーリーのキーワードとなっていてオシャレだ。

wowowにて鑑賞
新宿K'Sシネマにて(期間限定公開終了)
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by margot2005 | 2013-07-16 00:24 | フランス | Trackback(1) | Comments(0)

「25年目の弦楽四重奏」

「A Late Quartet」2012 USA
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結成25年目を迎えた“弦楽四重奏団フーガ”。ある日、リーダー格のピーターがパーキンソン病に冒されていることを告白する...
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ロバートに「カポーティ/2005」「M:i:III/2006」「チャーリー・ウイルソンズ・ウォー/2007」「その土曜日、7時58分/2007」「ダウト ~あるカトリック学校で~/2008」「パイレーツ・ロック/2009」「ザ・マスター/2012」のフィリップ・シーモア・ホフマン。
ジュリエットに「カポーティ」「イン・トゥ・ザ・ワイルド/2007」「路上のソリスト/2009」のキャサリン・キーナー。
ピーターに「ディア・ハンター/1978」「ヘアスプレー/2007」のクリストファー・ウオーケン。
ダニエルに「ハンティング・パーティ/2007」「だれもがクジラを愛してる/2012」のマーク・イヴァニール。
アレクサンドラに「28週後…/2007」「ジェーン・エア/2011」のイモージェン・プーツ。
監督、製作、脚本はヤーロン・ジルバーマン。

クリストファー・ウオーケン/フィリップ・シーモア・ホフマン/キャサリン・キーナー…彼らは性格俳優であり、癖のある俳優でもあるが、それぞれに名優である。
若い頃のクリストファー・ウオーケンって好きじゃなかったが、最近の彼は好き。
フィリップ・シーモア・ホフマンは苦手な俳優の部類に入るが、彼の出演する映画はなぜか観たい映画に分類され観に行ってしまう。
キャサリン・キーナーは「マルコヴィッチの穴/1999」以来のファンで素敵な女優。
ウクライナ出身のマーク・イヴァニールと、とてもキュートなUK女優イモージェン・プーツもナイスなキャスティング。

クラシックには疎いので、ベートーヴェンものは有名な交響曲か、ピアノ&ヴァイオリン協奏曲しか知ない。“弦楽四重奏曲第14番”など初めて聞いたかも知れないが、その音色は素晴らしく美しい。そしてクラシックに疎くとも十分に楽しめるヒューマン・ドラマだ。

25年目にして分裂の危機に陥った“弦楽四重奏団フーガ”。世界的に有名な4人は、25年間演奏活動を続けてきた。ところがある日、ピーターがパーキンソン病と診断される。手を動かすのが不自由になってきた人間にチェロが弾けるわけがない。ピーターは引退宣言するが、他のメンバーに衝撃が走り“弦楽四重奏団フーガ”そのものがヤバい状態に陥ってしまう。
第二ヴァイオリン奏者のロバートとビオラ奏者のジュリエットは夫婦。そしてジュリエットはロバートに“あなたは決して第一ヴァイオリニストにはなれない…と禁句をはいてしまう。長年第二に甘んじてきたロバートは妻の言葉に怒り心頭し、勢いで浮気に走る。
一方で完璧主義者の第一ヴァイオリニストのダニエルはロバートとジュリエット夫婦の娘アレクサンドラにヴァイオリンを教えている。やがてアレクサンドラはダニエルと関係を持ち、それが母親に知られてしまう。
優雅にベートーベンの弦楽四重奏を奏でる彼らの生活が次第に泥沼に陥って行く姿が観ていて面白い。

一波乱も二波乱もあった後演奏会が催される。途中、演奏について行けなくなったピーターは、観客に自らの引退を表明し、新しいメンバーを紹介し去って行く。あのシーンはとても素敵だった。

角川シネマ有楽町にて
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by margot2005 | 2013-07-13 22:27 | MINI THEATER | Trackback(6) | Comments(2)

「アンコール!!」

「Song for Marion」…aka「Unfinished Song」「The Choir」2012 UK/ドイツ
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ロンドンに住むアーサーは近所でも評判の頑固オヤジで、一人息子のジェームズともソリが合わない。一方で妻のマリオンは社交的で近所の人気者でもある。ある日、老人でなりたつ合唱団“年金ズ”のメンバーであるマリオンの病気が再発し、代わりにアーサーが参加することになる...
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アーサーに「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」「ウォンテッド/2008」「ゲットスマート/2008」「ワルキューレ/2008」「アジャストメント/2011」のテレンス・スタンプ。
マリオンに「上海の伯爵夫人/2005」「いつか眠りにつく前に/2007」「つぐない/2007」「ジュリエットからの手紙/2010」「ミラル/2010」「英雄の証明/2011」「もうひとりのシェイクスピア/2011」のヴァネッサ・レッドグレーヴ。
エリザベスに「007/慰めの報酬/2008」「ロックンローラ/2008」「パイレーツ・ロック/2009」「アリス・クリードの失踪/2009」「タイタンの戦い/2010」のジェマ・アタートン。
アーサーとマリオンの息子ジェームズに「28日後…/2002」「アメリア 永遠の翼/2009」のクリストファー・エクルストン。
監督、脚本はポール・アンドリュー・ウィリアムズ。

musicを通して心に安らぎを覚え、穏やかな人間に変わっていくアーサーの姿が素敵なヒューマン・ドラマ。
観たけどレビューは書かずじまいの「カルテット!人生のオペラハウス/2012」同様こちらも老人映画。でも本作のほうが見応えあった。平日の最終回にも関わらず観客が多くて驚く。

テレンス・スタンプと言えば語らずにいられない「コレクター/1965」。大昔TVで見たこのサイコ・スリラーはかなり衝撃的だった(今見たらどうってことないかも知れないが…)。その後たくさんのスタンプ映画の中で印象的だったのは「プリシラ/1994」と「イギリスから来た男/1999」かな。そして彼の主演作品ってかなり久しぶりかと思える。

スタンプ演じるアーサーは頑固オヤジだが、妻にはめっぽう弱い。しかしながらなぜにあれほど一人息子に冷たいのか?少々疑問だったが、家族には色々事情があるから致し方ない。
妻を亡くした夫と母親を亡くした息子。父親が息子に距離を置くから互いに慰め合うことも出来ない。マリオンの墓参りで遭遇したアーサーとジェームズの互いを避けんばかりの行動は見ていて悲しかった。男ってホント頑固なんだから…。

老夫婦を演じるテレンス・スタンプ&ヴァネッサ・レッドグレーヴが貫禄だ。孤独な老人役のスタンプは初めて見た気がする。本当は寂しいのだが、気持ちを素直に現すことができない頑固オヤジが実に似合っている。
レッドグレーヴは人が良くて皆に愛されるマリオンを好演している。どちらかと言えばこの二人は癖のある個性派俳優のイメージだったが、やはり年にはかなわないのか、じいさん、ばあさんとなると雰囲気は変化し、素敵なお年寄りといった趣が素敵だ。

主人公はアーサーだが、ボランティアで老人たちのコーラス指導をする音楽教師エリザベスがもう一人の主人公。キュートなのに、同世代との恋愛が下手で、子供と老人にしか愛されないという設定がドラマにぴったり。演じるジェマ・アタートンがとても可愛い。
スタンプの歌う”Lullaby”とレッドグレーヴの“True Colours”がナイス!二人ともスゴく上手い!!

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2013-07-11 23:18 | UK | Trackback(8) | Comments(4)

「インポッシブル」

「Lo imposible」…aka「The Impossible」2012 スペイン
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2004年、12月。英国人夫婦のヘンリーとマリアはクリスマス休暇のため3人の息子を連れタイのリゾート地を訪れる。楽しいクリスマス・イヴもクリスマス・ディも終わり、引き続き家族はヴァカンスを楽しんでいた。しかしクリスマス・ディの翌日スマトラ島沖で巨大地震が発生し、津波が一家を襲う。一緒にいたマリアとルーカスは助かるが、マリアは脚に重傷を負っていた...
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マリアに「夫以外の選択肢/2004」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」「愛する人/2009」「映画と恋とウディ・アレン/2011」「ドリーム・ハウス/2011」のナオミ・ワッツ。
ヘンリーに「砂漠でサーモン・フィッシング/2011」のユアン・マクレガー。
長男ルーカスにトム・ホランド。
次男トマスにサミュエル・ジョスリン。
三男サイモンにオークリー・ペンダーガスト。
老婆に「みんなで一緒に暮らしたら/2011」「永遠のこどもたち」のジェラルディン・チャップリン。
監督は「永遠のこどもたち/2007」のファン・アントニオ・バヨナ。

シャンテで予告編上映の際、主演のナオミ・ワッツとユアン・マクレガーが“日本の皆さん...”と語るシーンを何度も見て少々気になっていた一作。津波に呑み込まれるシーンがリアルで、観るかどうか迷っていたが、ユアンのファンなのと、シャンテで上映ということで観に行った。
確かに津波のシーンはかなりの迫力。CGだと分ってはいるが、津波によって被害にあったマリアとルーカスの姿は真に迫るものがある。オスカーにノミネートされたナオミ・ワッツは迫真の演技。本作がデビュー作というルーカス役のトム・ホランドも頑張っている。

実話だから皆助かることは分っているが、二転三転する展開に母親マリアは死んでしまうのか?父親ヘンリーは下の息子たちと死んでしまったのか?など余計なことが脳裏をかすめ、ラスト近くで家族全員が無事再会した時はほっとした。

2004年、スマトラ島沖地震に遭遇した家族の実話なのでラストに実際の家族の写真が映し出される。
離ればなれになりながらも必死で家族を捜し、自らが持つ全ての体力と、全ての精神力をかけ懸命に生き残るため奔走する姿に感動する。

老婆が次男トマスと星を見ながらおしゃべりする台詞の中に原タイトル“インポッシブル”という言葉が登場するのが意味深だ。そのワンシーンにだけ出演しているジェラルディン・チャップリンはぎりぎり60代ながら。この方マジで老婆の雰囲気。

ナオミ・ワッツが素晴らしかったと書いたが、夫ヘンリーを演じたユアンも素晴らしかったな。ユアンはファミリーマン役も似合うのだ。そして、長男ルーカスを演じたトム・ホランドはデビュー作とは思えないほどの名演技で、母親を案じ、父親と弟たちを探す健気な姿が涙を誘う。

マリアの完璧な治療のためチューリッヒ保険が手配したプライベート・ジェットでシンガポールへと向かうエンディングに、次回からの私自身の海外旅行保険はチューリッヒにしようと誓った。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2013-07-08 23:50 | スペイン | Trackback(13) | Comments(0)

「パパの木」

「The Tree」 2010 フランス/オーストラリア/ドイツ/イタリア
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ドーンに「最終目的地/2009」のシャルロット・ゲンズブール。
ピーターに「キラー・エリート/2011」のエイデン・ヤング。
ジョージに「マーガレットと素敵な何か/2009」「ドリーム・ハウス/2011」のマートン・ソーカス。
長女シモーンに「ハンター/2011」のモーガナ・デイヴィーズ。
長男ティムに「ボビーとディンガン/2005」のクリスチャン・バイヤーズ。
次男ルーにトム・ラッセル。
三男チャーリーにガブリエル・ゴッティング。
監督、脚本は「やさしい嘘/2003」のジュリー・ベルトゥチェリ。
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シャルロット・ゲンズブールは美人じゃないけど何か惹き付けるものを持った素敵な女優。本作はオーストラリアが舞台なので台詞は英語。ドラマの中でシャルロットは全くフランス語を話さないが、父親がフランス人で、フランスからやって来たという設定になっている。
長女シモーン役のモーガナ・デイヴィーズは「ハンター」でもそうだったが、繊細な表情や感情を表現することが出来るスゴい女の子だ。本作は「ハンター」以前の作品。
タスマニア島が舞台の「ハンター」はロケーションが美しかった。本作はオーストラリアのクイーンズランド州の大草原が舞台。オーストラリアには行ったことがないが…広い!の一言!

ある日突然夫が心臓発作で亡くなる。4人の子供を残して夫が死んでしまった妻って…体験したことがないのでなんとも分らないが…“貴方(夫)なしにこれからどう生きればいいの?”と思うに違いない。このドラマのヒロイン、ドーンもその通りで、夫亡き後ウツ状態で引きこもってしまう。
おまけに生活のため今迄働いたこともないドーンは仕事を探すはめになる。夫は保険に入ってなかったのか?なんてことが脳裏をかすめるが、ドラマの舞台はオーストラリア。

働き始めたドーンは雇い主のジョージに誘われバーでお酒を飲む。家に帰ると“今迄何処にいたの?”と問いつめるシモーンの冷たい態度にやましさを覚えるが、ジョージとの逢い引きをやめることはできなかった。
最愛の父親を亡くしたシモーンが母親に訴える。目で、態度で…“ジョージとは会わなで…”と…。
シモーン役のモーガナ・デイヴィーズは撮影時7歳半だったらしいが、上にも書いたようにインパクトある演技にただ脱帽する。

タイトル“パパの木”とはドーン一家が住む家の側にある大きなイチジクの木のこと。車を運転中心臓発作を起こしたピーターはイチジクの木にぶつかり事切れる。車にはシモーンが同乗していた。イチジクの木の下で亡くなった父親は、その木にいると信じて疑わなかったシモーン。やがて木に登り喋り始めた彼女は夜になっても下りてこない。娘を心配するドーンは、反対に娘に導かれ木に登り始める。
シモーンは父親がいると信じるイチジクの木を住処にする。それは母親が、知らない男ジョージと親しくしていることへの抵抗でもあった。やがて父親の死から1年が経過し、大きな嵐がやって来て家屋敷が倒れてしまう。
ラスト、ドーンは車でジョージとすれ違うが、彼に頼らず子供たちと共に生きていこうと決心した様子がとても爽やかで、素敵なエンディングだった。

シネスイッチ銀座にて(7/19まで)
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by margot2005 | 2013-07-07 00:51 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

Viva!イタリア...「ハートの問題」「最後のキス」「もう一つの世界」

「ハートの問題」
「Questione di cuore」...aka「A Matter of Heart」2009 イタリア
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アルベルトに「日々と雲行き/2007」のアントニオ・アルバネーゼ。
アンジェロに「家の鍵/2004」「気ままに生きて/2006」のキム・ロッシ・スチュワート。
アンジェロの妻ロッサーナにミカエラ・ラマゾッティ。
アルベルトの恋人カルラにフランチェスカ・イナウディ。
看護士ロレダーナにキアラ・ノスケーゼ。
監督、脚本は「いつか翔べるように/2006」のフランチェスカ・アルキブージ。
「恋愛マニュアル/イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「わが人生最良の敵/2006」のカルロ・ヴェルドーネや、フランチェスカ・アントネッリ、ステファニア・サンドレッリが本人役で出演している。

ある夜、脚本家のアルベルトは心臓に違和感を感じ病院を訪ねる。手術の後、救急救命室に運ばれた彼の隣に心臓発作を起こした重傷患者アンジェロが運び込まれる。おしゃべりなアルベルトは、一命を取り留めて隣に横たわるアンジェロに話し始める。“同類相哀れむ”のノリで意気投合した二人は退院後に再会し交遊を深めて行く…

舞台はローマ。脚本家として成功したアルベルトの住まいはとても瀟洒なマンション。しかし人気脚本家ながら思うように脚本が書けないアルベルトは収入が激減、貯金もなくお金に困っている。おまけに退院後、恋人カルラはアルベルトに見切りをつけ出て行ってしまう。
一方で、アンジェロは3人目の子供を妊娠中の妻を持つファミリーマン。地道に自動車修理工場を営む彼はもちろん自宅も、湖の別荘も貯金もたっぷりある。
そんな全く違った二人が意気投合し友情が芽生える。アンジェロは自身の行く末を案じ、アルベルトに家族を託そうと考えるがそう簡単には行かない。

病気を通して描かれる男の友情物語。おしゃべりなアルベルトと寡黙なアンジェロのコンビが実に良い。病気がテーマながらこの二人がしばし笑わせてくれる。
それぞれを演じるアントニオ・アルバネーゼとキム・ロッシ・スチュワートもナイスなキャスティング。キムは「家の鍵」も「気ままに生きて」も父親役。イケメン・イタリアンの彼、意外や父親が似合うのだ。


「最後のキス」
「L'ultimo bacio」…aka「The Last Kiss」2001イタリア
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カルロに「ぜんぶ、フィデルのせい/2006」「対角に土星/2007」「娘と狼/2007」のステファノ・アルコシ。
ジュリアに「向かいの窓/2003」「心の中の獣/2005」「コレラの時代の愛/2007」「勝利を(愛の勝利を ムッソリーニを愛した女)/2009」のジョヴァンナ・メッゾジョルノ。
アンナに「ハモンハモン/1992」「魅せられて/1996」「裸のマハ/1999」のステファナ・サンドレッリ。
パオロに「赤い肌の大地/2008」のクラウディオ・サンタマリア。
アドリアーノに「トリノ、24時からの恋人たち/2004」のジョルジョ・パソッティ。
アルベルトにマルコ・コッチ。
マルコに「家の鍵/2004」「題名のない子守唄/2006」「対角に土星」「セントアンナの奇跡/2008」「天使と悪魔/2009」のピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
フランチェスカにマルティナ・ステラ。
監督、脚本はウイル・スミス主演の「幸せのちから/2006」「7つの贈り物/2008」のガブリエレ・ムッチーノ。

10年以上前の作品なので俳優陣が驚くばかりに若い!20代のジョヴァンナ・メッゾジョルノは輝くばかりに美しくて、美しくて目が釘付けになる。ステファノ・アルコシは高校生にモテモテのイケメン(字幕では確か...)を演じ、ハリウッド大作でもおなじみのピエルフランチェスコ・ファヴィーノはさわやかな青年ってイメージで目を見張る驚きであった。
10年後を描いた「もう一度キスを/2010」が未見なのがとても残念。
ガブリエレ・ムッチーノってハリウッド映画ではスゴくマジな作品の監督であるのに、イタリアでこんなドタバタ映画を作っていたとは知らなかった。

結婚などせずとも良い関係が築かれていた3年来の恋人ジュリアの妊娠宣言。突然の成り行きに動揺したカルロが取った行動はとんでもない。結婚して、子供が出来て…っていうならまだ分かるけど、恋人が妊娠した途端若い女の子に夢中になる男って?ちょっと信じられない。大人になれない自己中な男かと察する。
父親の重圧に耐えられなくなったアドリアーノもまたまた大人になれない男。子供に夢中で夫を顧みない妻も少々問題ありだけど…セックスレスっていうのも男にとってツライ試練?
ストーカーまがいの行動で元カノの家に押し掛けるパオロはかなりクレイジーだ。
快楽のみ優先して手当たり次第メイク・ラヴするアルベルトに心はないのか?

大人になれない男のオンパレードは多いに笑える。
カルロとジュリアを中心に、カルロの男友達とジュリアの母親アンナを上手く登場させ、そしてキュートなフランチェスカとカルロの秘密の逢い引きもさらっと描かれ、とても面白いラヴ・コメディだった。

しかしイタリア女性のクレイジーにヒステリックなサマには脱帽!カルロに詰め寄るジュリアの形相が凄まじいことこの上ない。娘ジュリアの妊娠で老いを感じた母親アンナもまた、ミドルエイジ・クライシスでもって夫婦間の不満を一気に爆発させる。いきなり一時期恋人(愛人)だった男を訪ね、“今でも愛している!”と訴えるが、彼はアンナとの情事が終わった後結婚し、父親になっていた。アンナは引き下がるしかなかった。“今更遅いのよアンナ!”と悪魔の声が聞こえそう。
そして高校生のフランチェスカは大人の魅力(ちっとも大人じゃないのに…)のカルロに一目惚れし彼を誘惑し始める。彼女もまたとっても情熱的なのだ。
まともなマルコが実に素敵に見えた。


「もう一つの世界」
「Fuori dal mondo」…aka「Not of This World」1998 イタリア
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カテリーナに「恋愛マニュアル/イタリア的、恋愛マニュアル/2005」「カイマーノ/2006」「題名のない子守唄/2006」 「対角に土星/2007」のマルゲリータ・ブイ。
エルネストに「カイマーノ」「ジョヴァンナのパパ/ボローニャの夕暮れ/2008」「元カノ/カレ/2009」のシルヴィオ・オルランド。
テレーザにカロリーナ・フレスキ。
監督、脚本に「映画のようには愛せない/私が望む人生/2004」のジュゼッペ・ピッチョーニ。

終生誓願を11ヶ月後に控えた修道女カテリーナは、ある日公園で新生児を拾う。小さなクリーニング店を経営するエルネストは口やかましい経営者ゆえ従業員から疎まれ、経営にも、自身の健康にも不安を抱かえている。そして家庭不和から家出した少女テレーザは警察官の恋人の元に身を寄せ新しい生活を始めようとしていた…

舞台はミラノ。なんの接点もないカテリーナ、エルネスト、テレーザの3人が、公園に捨てられた新生児によって交差して行く。
カテリーナが預かり、病院へ送った新生児が包まれていたセーターにはエルネストの店のタグがついていた。カテリーナはエルネストに接触し、二人はセーターから手掛かりを見つけ出す。
エルネストはひょっとして自分の子供かも知れないと思い始め、カテリーナは赤ん坊に会いに行くたびに母性愛が芽生え、このまま子供も持たないで生涯を送って良いものか自問する。カテリーナは赤ん坊を引き取り育てたい欲望に負けそうになるが、誓いを破ることはなかった。
家族のいないエルネストは次第に自分の子供であったらと願い、カテリーナと出会ったことにより彼の頑なな心も解けて行く。怒りっぽかったエルネストが終盤近くでは顔つきまで優しくなっていて、演じるシルヴィオ・オルランドは上手い。もちろんマルゲリータ・ブイも。
「映画のようには愛せない/私が望む人生/2004」はお気に入り映画。同じ監督だったとは...。

3作品はイタリア映画祭2010/2011にて鑑賞済み。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて公開中(7/19迄)
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by margot2005 | 2013-07-05 23:06 | イタリア | Trackback | Comments(2)

「ローマでアモーレ」

「To Rome with Love」2012 USA/イタリア/スペイン
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ローマ、ヴェネチア広場にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂近くで交通整理する警察官の語りからドラマは始まる。やがてアメリカからやって来た旅行者ヘイリーがカンピドーリオ広場でローマに住むミケランジェロに道を尋ねる。道案内を申し出たミケランジェロと急接近したヘイリーはローマで恋に落ちる…
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監督、脚本。出演(ジェリー)に「映画と恋とウディ・アレン/2011」のウディ・アレン。
フィリスに「地球は女で回っている/1997」「マリー・アントワネット/2006」のジュディ・デイヴィス。
ミケランジェロに「ミラノ、 愛に生きる/2009」のフラヴィオ・パレンティ。
ヘイリーに「ミルク/2008」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」のアリソン・ピル。
ジョンに「グッド・シェパード/2006」「ディパーテッド/2006」「私の中のあなた/2009」「恋するベーカリー/2009」のアレック・ボールドウィン。
レオポルドに「ライフ・イズ・ビューティフル/1998」「人生は、奇跡の詩/2005」のロベルト・ベニーニ。
アンナに「NINE/2009」のペネロペ・クルス。
ジャックに「ハンティング・パーティ/2007」「ソーシャル・ネットワーク/2010」のジェシー・アイゼンバーグ。
サリーに「ミスター・アーサー/2011」のグレタ・ガーウィグ。
モ ニカに「JUNO/ジュノ」2007」「ローラーガールズ・ダイアリー/2009」のエレン・ペイジ。
アントニオにアレッサンドロ・ティベリ。
ミリーにアレッサンドラ・マストロナルディ。
ミケランジェロの父親役でオペラ・シンガーのファビオ・アルミリアート、そしてホテルの強盗役で「輝ける青春/2003」「西のエデン/2008」「あしたのパスタはアルデンテ/2011」「昼下がり、ローマの恋/2011」のリッカルド・スカマルチョが出演している。

ローマの街で突如恋に落ちたミケランジェロとヘイリーのカップル。そしてアメリカからやって来たヘイリーの両親ジェリーとフィリス。
ローマに住むミケランジェロの父親は葬儀屋を営んでいるがシャワーを浴びながらオペラを歌うのが最大の趣味。ジェリーは元オペラ演出家で、彼の歌声に魅せられ売り出すそうと考える。

ローマに観光客としたやって来たアメリカ人建築家のジョンは、若い頃住んでいたトラストテヴェレを訪れるが右も左も分らない。しかしそこでローマに住むアメリカ人ジャックと出会い道案内してもらう。
一方でジャックは恋人サリーと同居中。そこへ突然サリーの友人で売れないアメリカ人女優のモニカが現れる。

アントニオとミリー夫婦は田舎から親戚を訪ねローマへとやって来る。ホテルへ落ち着いたもののミリーは美容院へ出かけ一人残される。そんなアントニオの部屋にコールガールのアンナがやって来る。

レオポルドはローマに住む一市民。ところがある日突然TV局のカメラの放列を浴び、何がなんだか分らないまま一日にして有名人になってしまう。

オムニバスではないので4つの物語は絡まないで互いに並行し同時進行して行く。スペイン階段近くにオープニングに登場したローマっ子の警察官が再び現れエンディングを迎える。
ローマ好きにはたまらない一作。

ウディ・アレンお得意のドタバタ・コメディ復活。夫婦役のアレンとデイヴィスの掛け合いが絶妙。
レオポルドのある日突然有名人…というのは良く分からないが、演じるベニーニは相変わらずうるさいoyajiでスクリーンでは懐かしい。
いつも背後霊のようにジャックの側に現れるジョンの存在も面白いし、演じるアレック・ボールドウインってとても癖のある俳優。
オペラ・シンガーのファビオ・アルミリアートが劇中シャワーを浴びながら歌うシーンには大いに笑えた。
アレンのミューズ、ペネロペ・クルスのナイス・バディ(少々太った…)にはマジで圧倒される。
ミケランジェロを演じたフラヴィオ・パレンティは実にゴージャスで、今回お気に入りヨーロッパ人俳優の仲間に入れた。

ロケーションはカンピドーリオ広場コロッセオ・トレヴィの泉テルミニ駅トラストテヴェレ/ヴィッラ・ディ・クインティーリ/ボルケーゼ公園/ヴェネト通り/スペイン階段...またローマに行きたくなった。

渋谷 Bunkamura ル・シネマにて
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by margot2005 | 2013-07-01 00:12 | MINI THEATER | Trackback(15) | Comments(6)