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「イノセント・ガーデン」

「Stoker」 2013 UK/USA
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インディア・ストーカーに「ディファイアンス/2008」「アメリア 永遠の翼/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジェーン・エア/2011」「アルバート氏の人生/2011」のミア・ワシコウスカ。
イヴリン・ストーカーに「インベージョン/2007」「オーストラリア/2008」「NINE/2009」のニコール・キッドマン。
チャーリー・ストーカーに「マッチポイント/2005」「敬愛なるベートーヴェン/2006」「ウォッチメン/2009」「シングルマン/2009」のマシュー・グード。
リチャード・ストーカーに「理想の恋人.com/2005」「幸せのポートレート/2005」「ゾディアック/2005」のダーモット・マローニー。
ジ ン・ストーカーに「アニマル・キングダム/2010」「世界にひとつのプレイブック/2012」のジャッキー・ウィーヴァー。
マクガーリック夫人に「リトル・チルドレン/2006」「ラッキー・ユー/2007」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」のフィリス・サマーヴィル。
監督は「オールド・ボーイ/2003」のパク・チャヌク。
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シアターで何度も、何度も予告編を観た一作。
ニコール・キッドマンがダメなので観ないつもりだったが、お気に入り俳優のマシュー・グードの出演には抗えなかった。マシューのこのような役柄は初めてだが、謎の笑いを浮かべる怪しい姿が似合っている。
ヒロイン、インディア役のミア・ワシコウスカには「アリス・イン・ワンダーランド/2010」のイメージがつきまとい可憐という言葉がハマる。本作も可憐なのだが、少々狂気をおびたダークなインディアが恐ろしい。ラストのインディアはダーク一色で絶好調だ。
一方で謎の笑いを浮かべながら次々と殺人を犯すチャーリー…彼の行動はブラックなのだけど、なぜか憎めなくて実に可笑しかった。
そしてイヴリンの存在も忘れてはならない。自分より娘を愛する夫に不満を募らせていた彼女は夫が亡くなっても喪に服すどころかチャーリーといちゃついている。
とにかく3人が3人とも変?なのだ。

中盤以降でチャーリーの過去が明かされる。かつて、幼い弟を砂に埋めた後大の字になって砂をこするチャーリーの仕草と、インディアがベッドで同じ仕草をするシーン…結局インディアとチャーリーは同じ感性を持つ人間ってことで、残虐なことを平気でやってのける性格も一緒だったわけ。

母親のイヴリンが娘のインディアに向かって“Who Are You?”なんて台詞も飛び出し、この母娘はリチャードがいなくては何も分り合えない関係。母親と心が通じ合わないなんて哀し過ぎる。

基本的にこういうドラマはあまり好みではない。
テネシー州で撮影されたドラマの背景や屋敷が美しく...全体的に耽美の世界...チャーリー役のマシューも美しくゴージャスで…その辺は楽しめたかな?
ポスターにもあるように“Do not disturb the family/この家族を邪魔しないで”というTaglineが最高!

TOHOシネマズ・シャンテにて(7/4まで上映)
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by margot2005 | 2013-06-30 00:04 | UK | Trackback(15) | Comments(0)

「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」

「The Place Beyond the Pines」 2012 USA
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天才ライダーのルークは移動遊園地で死をもいとわぬ危険なバイクショーを日々の糧とし、一人孤独に生きている。そんな彼がある日偶然、かつての恋人ロミーナと出会う。ロミーナに自分の子供がいることを知ったルークは、バイクショーの仕事を辞め彼女の住む町へと向かう。しかしロミーナには夫がいた。
一方で新米警察官のエイヴリーは初仕事で銀行強盗ルークを追いつめる...
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ルークに「ラースと、その彼女/2007」「ブルー・バレンタイン/2010」のライアン・ゴズリング。
エイヴリーに「そんな彼なら捨てちゃえば?/2009」「ニューヨーク、アイラヴユー/2008」「世界にひとつのプレイブック/2012」「ザ・ワーズ 盗まれた人生/2012」のブラッドリー・クーパー。
ロミーナに「アンダーカヴァー/2007」「ザ・クリーナー 消された殺人/2007」「バッド・ルーテナント/2009」「恋と愛の測り方/2011」「ホーリー・モーターズ/2012」のエヴァ・メンデス。
ルークの息子ジェイソンにデイン・ハーン。
エイヴリーの息子AJにエモリー・コーエン。
警察官デルカに「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官/2009」「陰謀の代償/2010」 のレイ・リオッタ。
修理工ロビンに「ニュー・ワールド/2005」「ノウイング/2009」「アニマル・キングダム/2010」「ダークナイト ライジング/2012」のベン・メンデルソーン。
ロミーナの夫コフィに「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」のマハーシャラ・アリ。
エイヴリーの妻ジェニファーに「マリー・アントワネット/2006」「ノウイング」のローズ・バーン。
エイヴリーの上司ビルに「華麗なる恋の舞台で/2004」「カポーティ/2005」「デジャヴ/2006」「アイム・ノット・ゼア/2007」のブルース・グリーンウッド。
監督、脚本は「ブルー・バレンタイン/2010」のデレク・シアンフランス。

「きみに読む物語/2004」で初めてお目にかかったライアン・ゴズリング。その後「ラースと、その彼女」「ブルー・バレンタイン」「幸せの行方/2010」「スーパー・チューズデイ〜正義を売った日/2011」「ドライヴ/2011」と観てきた。ゴズリングはハリウッドでsexy俳優NO.1の俳優ながら個人的にどうも好きになれない一人。大好きなブラッドリー・クーパーの出演に惹かれて観に行ったが、親子二代にわたる素晴らしいドラマだった。それぞれの主人公を単独に描き、ルークとエイヴリーが絡むのはルークの最後だけ…という手法も中々斬新。
後半のドラマで15年が経過し、それぞれの息子が出会う。やがてルークの息子ジェイソンは父親の過去を知り憎悪をむき出しにする。
父親を殺された息子の復讐は哀しくもある。そして警察官として職務を全うしたエイヴリーながら、ジェイソンに追いつめられる彼自身もまた哀れなのだ。
ジェイソンが父親のバイクに乗って走り去るあのラストは素敵だった。

貧困から抜け出すため銀行強盗になったルーク。そして父親を知らないまま育ったジェイソン。
警察官エイヴリーの父親はリッチな検事でAJは生まれながらのエリート。
前半はルークの物語。後半はエイヴリーの物語と、あえて二分化して描いたヒューマン・ドラマはとても重厚で、現代ものながら、アメリカ、NY州の田舎が舞台の上、父親と息子の二代にわたる因縁がテーマでもあるため古典ドラマの雰囲気をも感じ取れる素晴らしい展開に141分あっという間だった。
ブラッドリー・クーパー主演てわけでもないけど後半がより盛り上がるのが嬉しい。

ルークという人間はとても傲慢な男。恋人ロミーナを捨てたにも関わらず、自分の子供がいると知った途端復縁を迫る。しかしロミーナの夫コフィはルークとの間に生まれたジェイソンを我が子のように可愛がり育てていた。根無し草のように生きて来たルークに生活力はなく、かつて愛したルークと生きるか、今現在の幸せを維持するか迷うロミーナの気持ちはとても複雑だ。エヴァ・メンデスがロミーナ役を好演している。
ルーク役のライアン・ゴズリングとエイヴリーを演じるブラッドリー・クーパーは素晴らしいキャスティング。
脇を固める悪徳警察官役のレイ・リオッタと、修理工ロビン役のベン・メンデルソーンの存在が光るのは言うまでもない。

ヒューマントラストシネマ有楽町にて(7/5迄)
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by margot2005 | 2013-06-29 19:05 | MINI THEATER | Trackback(12) | Comments(2)

「愛さえあれば」

「Den skaldede frisør」…aka「Love Is All You Need」2012 デンマーク/スウェーデン/イタリア/フランス/ドイツ
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フィリップに「あぁ、結婚生活/2007」「リメンバー・ミー/2010」「ゴーストライター/2010」「ケイト・レディが完璧(パーフェクト)な理由(ワケ)/2011」のピアース・ブロスナン。
イーダに「未来を生きる君たちへ/2010」「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮/2012」のトリーヌ・ディルホム。
イーダの夫ライフに「未来を生きる君たちへ」のキム・ボドゥニア。
フィリップの息子パトリックにセバスチャン・イェセン。
イーダの娘アストリッドにモリー・ブリキスト・エゲリンド。
フィリップの亡妻の妹ベネディクテに「しあわせな孤独/2002」のパプリカ・ステイーン。
監督、原案に「しあわせな孤独」「ある愛の風景/2004」「アフター・ウエディング/2006」「悲しみが乾くまで/2008」「未来を生きる君たちへ」のスザンネ・ビア。
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スザンネ・ビア作品ということで観に行った次第。そしてスザンネ・ビアらしからぬ大人のラヴ・ストーリーは、舞台となったイタリア、ソレントのレモン畑の香りが漂うばかりに爽やか。しかしただ爽やかなだけではない。
主人公の男女にはそれぞれツライ体験がある。フィリップは愛する妻を交通事故で亡くして以来立ち直れていない。一方でイーダは乳がんと闘った末、髪は抜け、おまけに夫は若い女と浮気をしている。
そしてある日、フィリップとイーダはデンマーク、コペンハーゲンの空港で遭遇する。それというのも、フィリップの息子パトリックと、イーダの娘アストリッドが結婚することになり、空港では花婿の父と花嫁の母の出会いだった。この辺りはかなり出来過ぎだけど、映画だから許してしまった。

イタリア舞台のデンマーク映画で、ピアース・ブロスナンのキャスティングに興味を惹かれた。ブロスナンはデンマークで知り合った女性と結婚したUK人の実業家フィリップ役。

少々ネタバレする...コペンハーゲンで出会った二人はイタリア、ソレントで再会し惹かれ合うが、その地では結ばれない。コペンハーゲンに戻ってからフィリップはイーダにアプローチをかける。でもそこでもイーダはすぐにフィリップを受け入れないのだ。やがて大ラス、夫ライフにさよならしたイーダは再びイタリアに向かう。あの展開はスゴく良かった。
感動のドラマってほどではなかったが、今迄観たスザンネ・ビア作品のなかで一番ロマンティックな作品かな。

イーダ役のトリーヌ・ディルホムはニ作品でお目にかかっている。前作「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」は時代物ということもあるが、本作の彼女は中々素敵だ。
原タイトルは“ハゲの美容師”とそのものズバリのタイトルだが、髪が伸びてベリー・ショートのイーダがとてもチャーミングに映る。
しかしながらピアース・ブロスナンはそろそろ60歳だというのに実にsexyなのだ。元ジェームズ・ボンドならでは…。

TOHOシネマズ・シャンテにて(6/27迄)
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by margot2005 | 2013-06-28 00:26 | ヨーロッパ | Trackback(5) | Comments(0)

「モネ・ゲーム」

「Gambit」2012 USA
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ハリー・ディーンは英国在住の美術鑑定士。大富豪のシャバンダーに雇われる身だが、常に無能呼ばわりされ、日々仕返しを狙っていた。やがて巨匠モネの代表作“積みわら”の連作には消えた一枚があった…と贋作を使い完璧なる詐欺計画を思いつく...
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ハリー・ディーンに「裏切りのサーカス/2011」のコリン・ファース。
PJ・プズナウスキーに「ホリデイ/2006」「べガスの恋に勝つルール/2008」「私の中のあなた/2009」「運命のボタン/2009」のキャメロン・ディアス。
大富豪シャバンダーに「ダイ・ハード/1988」「ラヴ・アクチュアリー/2003」のアラン・リックマン。
ハリーの相棒ネルソン少佐に「カルテット!人生のオペラハウス/2012」のトム・コートネイ。
美術鑑定士マーティンに「プラダを着た悪魔/2006」「ジュリー&ジュリア/2009」のスタンリー・トゥッチ。
監督は「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」のマイケル・ホフマン。
脚本は「パリ、ジュテーム/2006」「ノーカントリー/2007」「バーン・アフター・リーディング/2008」のジョエル&イーサン・コーエン。

大好きなコリン・ファース主演なので少々期待したが…これってなぜか印象に残らない、どうってことのない映画で寂しかった。観てからかなりの時間が経過し、レビュー書くのはやめにしようかとも思ったけど…。
モネの“積みわら”はパリのオルセーで見た記憶があるが、連作はヨーロッパやアメリカの美術館にあり、個人所有者もいるらしい。だから贋作を考える輩が登場するのだろう。

クライム・コメディに分類される本作。クライム(犯罪)ながらそれほどワルでもないし、コメディのワリには笑えないしで…映画は中途半端でどうってことなかったがコリン・ファースは相変わらずゴージャス!
ドラマの中でコリンがキャメロンに“Young Lady!”なんて呼びかけるシーンがあり、少々ひいてしまった。昨今のキャメロンはYoung Lady!”にはちょっと無理がある?
大富豪シャバンダーの存在もはっきりしないし、演じるアラン・リックマンも好きじゃない。反対にハリーの相棒ネルソン少佐の存在は良かった。観たけどレビューは書いていない「カルテット!人生のオペラハウス」でのレジー役が素敵だったトム・コートネイ。

元映画のシャーリー・マクレーンとマイケル・ケイン競演の「泥棒貴族」は60年代傑作コメディとある。機会があれば見てみたい。

新宿 シネマカリテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-20 00:18 | MINI THEATER | Trackback(12) | Comments(2)

「エージェント・ハミルトン ~ベイルート救出大作戦~」

「Hamilton: Men inte om det gäller din dotter」…aka「Agent Hamilton 2 - In persönlicher Mission」2012 スウェーデン
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ある日、スウェーデン情報局のエヴァの娘がテロ組織に誘拐される。カール・ハミルトンは少女の代父(ゴッドファーザー)でもあった...
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カール・ハミルトンに「未来を生きる君たちへ/2010」「ヒプノティスト-催眠-/2012」のミカエル・パーシュブラント。
Mouna Al Fatharにサバ・ムバラク。
エヴァに「歓びを歌にのせて/2004」のフリーダ・ハルグレン。
「ドレスデン、運命の日/2006」のジョン・ライトがサウジアラビア出身のUK人役で出演している。
監督はトビアス・ファルク。

例によって期間限定レイトショーのみの公開。最近通うようになったヒューマントラストシネマ渋谷での上映で、期間限定レイトショーながらシアター満席だった(一番小さなシアター)。
本作は本国スウェーデンで大ヒットしたスパイ・アクションシリーズの第二弾。昨年8月に公開された第一弾「エージェント・ハミルトン 〜祖国を愛した男〜/2012」は観ていない。何はともあれ、主演が最近気になるスウェーデン人俳優ミカエル・パーシュブラントで観たかった一作。

穏やかな役柄しか見たことがないミカエル・パーシュブラントがシークレット・エージェントだなんて??だったがコレが中々似合っている。アクションよりも頭脳で挑むシーンの方が多いのもミカエル・パーシュブラントならではの魅力なのかも知れない。
本作も、前作「エージェント・ハミルトン 〜祖国を愛した男〜/2012」も既にDVDになっている。

ドラマは幼い少女がイスラムのテロ組織に誘拐されることから始まる。テロ組織に挑むハミルトンの頭脳作戦が秀逸。ヨーロッパや中東を舞台に繰り広げられる展開も素晴らしい(スウェーデン、ストックホルム/UK、ロンドン以外のロケはスペイン)。
しかしながら幼い少女にイスラムの教えを洗脳するテロ組織たちが実に恐ろしい。

ハミルトンの相棒役で、ヨルダン出身のサバ・ムバラクがスゴくクールなのと、「歓びを歌にのせて」でのレナ役が印象的だったフリーダ・ハルグレンが懐かしい。

ヒューマントラストシネマ渋谷にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-19 21:46 | ヨーロッパ | Trackback | Comments(0)

「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」

「En kongelig affære」…aka「A Royal Affair」 2012 デンマーク/スウェーデン/チェコ・リパブリック
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18世紀後半。英国王ジョージ3世の妹カロリーネは15歳でデンマーク王クリスチャン7世と結婚する。しかしクリスチャンは精神を病んでおり、カロリーネは結婚生活に絶望を感じ、次第に孤立して行くのだった...
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ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセに「偽りなき者/2012」のマッツ・ミケルセン。
王妃カロリーネ・マティルデに「アンナ・カレーニナ/2012」のアリシア・ヴィキャンデル。
デンマーク王クリスチャン7世にミケル・ボー・フォルスゴー。
ユリアーネ・マリーエに「未来を生きる君たちへ/2010」のトリーヌ・ディルホム。
監督、脚本は「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」の脚本家ニコライ・アーセル。

“デンマークでは王室史上最大のスキャンダルとして誰もが知る18世紀後半の実話…”ということながら日本人であるが故、もちろんそんなこと知らなかった。
王妃カロリーネは英国王ジョージ2世の孫にあたり、英国王ジョージ3世の妹。

精神を病んだ夫に絶望した妻は夫の侍医であるドイツ人医師ヨハンと密通を重ねる。野心家のヨハンは啓蒙主義に心酔しており、国王クリスチャンをも操り宮廷を支配するまでになる。しかしクリスチャンの父親であるフレデリク5世の妻ユリアーネと、摂政フレデリクも黙ってはいなかった。

しかしながら、一介の侍医が摂政となり、それが持続するなんてあり得るのだろうか?精神を病んだ国王と孤独な王妃の心をつかんだのは認めるけど...。
ヨハンのラストはあれが当然の姿かと思える。

侍医ヨハンを演じるマッツ・ミケルセンはヨーロッパのお気に入り俳優の一人。若い王妃と恋に落ちる役どころは...少々お年かな?とも思ったけど、あの時代年の差が激しいカップル(あの時代はもちろん男が年上)は多々いたようなので違和感ないのかも知れない。
マッツ・ミケルセンは時代物も似合うが、私的にマッツ映画は現代物が好き。「偽りなき者」のルーカスは素晴らしかった。

王妃カロリーネ役のアリシア・ヴィキャンデルは「アンナ・カレーニナ」のキティ役で記憶に新しいスウェーデン出身のチャーミングな女優。

デンマーク王フレデリク5世(クリスチャン7世の父親)の妻ユリアーネ・マリーエはクリスチャン7世の実母ではないので、ちょっと意地悪なおばさんのノリで君臨している姿が以外にユーモラスに描かれていて面白い。

デンマークの歴史にはそれほど興味がないので、デンマーク王室史上最大のスキャンダルといわれても、そうなんだ…くらいの感覚しかないが、ロケされた景色が素晴らしく美しくかった。で、やはりこれだからヨーロッパ映画はやめられない。ロケーションはチェコ・リパブリック。

渋谷 Bunkamura ル・シネマにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-18 00:39 | ヨーロッパ | Trackback(6) | Comments(4)

「ビトレイヤー」

「Welcome to the Punch」 2013 UK/USA
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捜査官マックス・ルインスキーは強盗の主犯であるジェイコブ・スターンウッドを追いつめるが、逆に脚を撃たれ逃走されてしまう。やがて3年が経過。アイスランドで隠遁生活を送っていたスターンウッドは、事件に巻き込まれた息子ルアンからの突然の電話でロンドンへ戻る決心をする。スターンウッドがロンドンへ戻って来る情報を得たマックスは彼を捕らえるまたとないチャンスにかけるのだった...
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マックス・ルインスキーに「つぐない/2007」「ジェイン・オースティンの秘められた恋/2007」「ウォンテッド/2008」「終着駅 トルストイ最後の旅/2009」「声をかくす人/2011」のジェームズ・マカヴォイ。
ジェイコブ・スターンウッドに「ゼロ・ダーク・サーティ/2012」のマーク・ストロング。
マックスの同僚サラ・ホークスに「わたしを離さないで/2010」「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋/2011」「シャドー・ダンサー/2011」のアンドレア・ライズブロー。
ロイ・エドワーズに「BOY A/2007」「思秋期/2010」「戦火の馬/2011」のピーター・ミュラン。
マックスの上司トーマス・ガイガーに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「ブーリン家の姉妹/2008」「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」「ブリッツ/2011」のデヴィッド・モリッシー。
マックスの同僚ディー ン・ウォーンズに「恋のロンドン狂騒曲/2010」のジョニー・ハリス。
マックスの同僚ネイサン・バートニックに「デス・パズル/2005」「つぐない」「バンク・ジョブ/2008」のダニエル・メイズ。
監督はエラン・クリーヴィー。

ロンドンが舞台のクライム・サスペンスなので是非みなきゃと思った一作だったが、展開に面白みが少なく、深みにかけるというのか、クライム・サスペンスのわりには盛り上がりにかけ残念だった。でもロケされたロンドンの街は見応えあり。

主人公の捜査官マックスを演じるジェームズ・マカヴォイはお気に入りUK俳優の一人だが、この方どうもオーラが足りない。強盗スターンウッド役のマーク・ストロングに完全に食われてしまっている。
マーク・ストロングは「ワールド・オブ・ライズ」以来のファンだが、この方最近露出が多くて、出演映画はかなり観ている感じ。殆ど脇役であるのが実に残念。しかしながら本作は主演のマカヴォイ同様かなりの出番がありクールなマーク・ストロングを堪能出来る。悪なんだけど息子には甘い父親といった役柄がぴったり。

ハゲは好きじゃないがマーク・ストロングは許せてしまうのだ。かつてハゲで許せるのはエド・ハリスだった。ブルース・ウイリスは好きじゃないし...。でも昨今ではマーク・ストロングが最高に許せるスキン・ヘッド・ジェントルマンである。

少々ネタバレするが…
中盤でマックスの同僚サラがあっけなく殺され、あげく、マックスの同僚たちが皆裏切り者だなんて…特にトーマス・ガイガーの裏切りはハリウッドの刑事物にありがちな展開で、もうちょっとひねって欲しかった気もする。そんな中でマックスとスターンウッドのラストはとても良かった。

マックスの同僚サラ役のアンドレア・ライズブローは地味というのか?現代物はパットしない。この方「ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋」のヒロイン、ウォリス役が強烈過ぎて、他の役柄はどれもこれも霞んでしまう。
そしてピーター・ミュランがスターンウッドの元仲間ロイ役で出演しているのは嬉しい驚きだった。

新宿 シネマカリテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-14 23:49 | UK | Trackback(5) | Comments(2)

「ホーリー・モーターズ」

「Holy Motors」 2012 フランス/ドイツ
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オスカーに「ポンヌフの恋人/1991」「ロング・エンゲージメント/2004」「ミスター・ロンリー/2007」のドニ・ラヴァン。
セリーヌに「ボン・ヴォヤージュ/2003」「夏時間の庭/2008」のエディット・スコブ。
スーパーモデルのケイ・Mに「アンダーカヴァー/2007」「ザ・クリーナー 消された殺人/2007」「バッド・ルーテナント/2009」「恋と愛の測り方/2011」のエヴァ・メンデス。
オスカーの昔の恋人ジーン(エヴァ)に「ムーラン・ルージュ/2001」のカイリー・ミノーグ。
オスカーの姪エリーズ(レア)にエリーズ・ロモー。
あざのある男に「ランジェ公爵夫人/2007」「ローマ法王の休日/2011」のミシェル・ピッコリ。
監督、脚本、出演は「ポンヌフの恋人」「ポーラX/1999」「ミスター・ロンリー」のレオス・カラックス。
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5月は観たい映画が多くて、本作はパスする予定だった。しかしながらパリが舞台…いややはり観に行かねばならないと思い、上映終了にぎりぎり間にあった。
鬼才レオス・カラックスの「ポーラX」は若くして亡くなったギョーム・ドパルデュー主演の素晴らしい作品。お気に入りフランス映画の一つでもある。「ポンヌフの恋人」も然り。「ミスター・ロンリー/2007」は奇想天外過ぎて食傷気味だったが、本作は奇想天外ながらも展開が面白かった。シンガーのカイリー・ミノーグとハリウッド女優のエヴァ・メンデスのキャスティングもナイス。

ペール・ラシェーズ墓地で撮影中のスーパーモデルのケイ・Mのシーン…演じるエヴァ・メンデスがとてもゴージャスで驚き。こんなエヴァ・メンデスは初めて見た。ペール・ラシェーズ墓地でエヴァと出会ったオスカー…その後の展開もとてもミステリアスで惹き付けられる。

サマリテーヌはパリ旅行の際買い物をした(2002年&2004年)。今では廃墟のこのデパートは改装後オープンするらしい。ちょうどポンヌフの渡り口に立つ老舗デパートの看板はそのままで、ジーンがそこから飛び降りるシーンは実に印象深い。

とにかく本作は全てのシーンがミステリアスでデカダンスでシュールで、幻想的であり、怪奇の世界でもある。オスカー役のドニ・ラヴァンが役柄にぴったり。リムジン・ドライヴァーの老女セリーヌの存在が素敵だ。そして出番は少ないながらミシェル・ピッコリの存在も忘れてはならない。

ドニ・ラヴァンとジュリエット・ビノシュの「ポンヌフの恋人/1991」が見たくなった。そして「ポーラX」も…。
案の定、映画の中のパリの夜景が綺麗で、またしてもパリに行きたくなった(下写真/ポンヌフ&サマリテーヌ)。

新宿 シネマカリテにて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-12 23:58 | フランス | Trackback(2) | Comments(0)

「ヒプノティスト-催眠-」

「Hypnotisören」…aka「The Hypnotis」2012 スウェーデン
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ストックホルム郊外の学校で教師の惨殺死体が発見される。やがてその教師の自宅でも妻と幼い娘が殺され、かろうじて長男だけが一命を取り留める…
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エリックに「未来を生きる君たちへ/2010」のミカエル・パーシュブラント。
シモーヌに「カサノバ/2005」「愛を読むひと/2008」「リメンバー・ミー/2010」のレナ・オリン。
ヨーナ警部にトビアス・ジリアクス。
ヨセフの実母リディアにアンナ・アスカラーテ。
医師ダニエラにヘレーナ・アフ・サンデバリ。
ヨセフにヨナタン・ボークマン。
監督は「カサノバ」「HACHI 約束の犬/2008」「親愛なるきみへ/2008」「砂漠でサーモン・フィッシング/2011」のラッセ・ハルストレム。

ヨーナ警部は一家惨殺事件解明に名乗りを上げる。一人生き残ったヨセフが収容される病院で、医師のダニエラからエリックの存在を知ることになる。その後、ヨセフには家族と離れて暮らす姉がいることも判明。やがてヨーナ警部は彼女を保護し、ヨセフの出生の秘密を知る。
ドラマはヨセフの出生の秘密が鍵で興味深い展開に大満足だった。

本作は監督がラッセ・ハルストレムというのが興味深くて観に行った。映画は面白い展開のサスペンス・ドラマだったがあっという間に上映終了してしまった。上映期間も短かったが、上映時間もレイト・ショーのみ。テーマがテーマなので万人受けしないかとも思えたが、シアター(一番小さいアターで上映)満席だった記憶が…。
スウェーデン出身のラッセ・ハルストレムの本国製作映画は初めて。監督の妻レナ・オリンが催眠療法の第一人者であるエリックの妻役。エリック役のミカエル・パーシュブランは「未来を生きる君たちへ」で印象に残ったとても素敵なスウェーデン人俳優。

スウェーデンでベストセラーとなった小説が原作のミステリー。一家惨殺のシーンから始まるサスペンスはかなり衝撃的で、マジでその後の展開を期待した。そして期待通り、催眠療法によって昏睡状態の人間に供述を得ようとする様がスゴく斬新で興味深く、素晴らしいサスペンス・ドラマだった。
雪に埋もれる北欧スウェーデン…尋常でないドラマは酷寒の地でより一層盛り上がりを見せる。

昏睡状態の人間に催眠術をかけ話させるってスゴい!の一言。普通、昏睡状態の人間は当然ながら話せない。しかし催眠療法によっては人間話すことが出来るのだ。嘘みたいだけど…。

ヒューマントラストシネマ渋谷にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-07 00:16 | スペイン | Trackback | Comments(0)

「孤独な天使たち」

「Io e te」…aka「Me and You」2012 イタリア
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ロレンツォにヤコポ・オルモ・アンティノーリ。
オリヴィアにテア・ファルコ。
アリアンナ(母親)に「輝ける青春/2003」のソニア・ベルガマスコ。
祖母に「ラスト・タンゴ・イン・パリ/1972」のヴェロニカ・ラザール。
精神科医に「ミラノ、 愛に生きる/2009」のピッポ・デルボーノ。
監督、脚本は「ドリーマーズ/2003」のベルナルド・ベルトリッチ。
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「ドリーマーズ」はシアターではなくwowowで観た。「ドリーマーズ」のレビューに、監督はあの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」のベルナルド・ベルトリッチと書いている。
ベルトリッチ映画は、「ラストエンペラー/1987」「シェリタリング・スカイ/1990」「リトル・ブッダ/1993」「魅せられて/1996」「シャンドライの恋/1998」etc.と見て来た。先だって「暗殺の森/1970」がwowwoで放映されていたが、40年前の映画はどうも辛気くさくて途中で挫折。そしてベルナルド・ベルトリッチって監督は以外に色んなジャンルの映画を作る人。

本作は「ドリーマーズ」同様若い男女の物語だが雰囲気は全く違っている。孤独が好きな14歳のロレンツォと、彼の異母姉オリヴィアが、アパートの地下の一室で7日間暮すドラマ。

ドラマの中で父親はロレンツォの前に姿を現さない。そして母親には必死で反抗しているようだが(まぁ14歳だから当然のこと)、病院にいる祖母のことはとても愛している。学校では問題児扱いされ、スキー合宿をボイコットするくらいだからきっと友達などいないのだろう。孤独で一人が好きな少年ロレンツォは、大好きな音楽と本を抱え地下室に潜り込む。しかし孤独を楽しむロレンツォの元へ意外な闖入者が現れる。それは異母姉のオリヴィアだった。彼女はアヴァンギャルドな新進フォトグラファーで、美しく奔放で、おまけにドラッグ依存症。

ドラマの大半は地下の密室のシーン。最初はその存在に反撥していたロレンツォが、次第に禁断症状に苦しむオリヴィアを気遣い、優しさを示すようになる。一方で、オリヴィアは子供扱いしていたロレンツォに救いを求める。
ラスト、二人が地下室を出て夜明けの街を歩くシーンが素敵だった。ロレンツォはオリヴィアと過ごした7日間できっと成長したに違いない。

映画初出演というロレンツォ役のヤコポ・オルモ・アンティノーリのニキビだらけの顔がキュートだった。


シネスイッチ銀座にて(既に上映終了)
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by margot2005 | 2013-06-03 23:30 | イタリア | Trackback(1) | Comments(0)