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「アルバート氏の人生」

「Albert Nobbs」 2011UK/アイルランド/フランス/USA
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19世紀、アイルランドを舞台に女性でありながら男性として生きたアルバート・ノッブスの人生を描いたヒューマン・ドラマ。

出演(アルバート・ノッブス)/共同製作、脚本に「いつか眠りにつく前に/2007」のグレン・クローズ。
ヘレン・ドウズに「ディファイアンス/2008」「アメリア 永遠の翼/2009」「キッズ・オールライト/2010」「ジェーン・エア/2011」のミア・ワシコウスカ。
ジョー・マキンスに「幻影師アイゼンハイム/2006」「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」のアーロン・ジョンソン。
ヒューバート・ペイジに「キャリントン/1995」のジャネット・マクティア。
ベイカー夫人に「恋のロンドン狂騒曲/2010」のポーリーン・コリンズ。
ホロラン医師に「イン・マイ・カントリー/2004」「プルートで朝食を/2005」「グリーン・ゾーン/2010」「推理作家ポー 最期の5日間/2012」のブレンダン・グリーソン。
ヤレル子爵に「マッチポイント/2005」「M:i:III/2006」「奇跡のシンフォニー/2007」「パリより愛をこめて/2010」のジョナサン・リス・マイヤーズ。
ヒューバートの妻キャスリーンに「トリスタンとイゾルデ/2006」「新しい人生のはじめかた/2008」「シャーロック・ホームズ/2009」のブロナー・ギャラガー。
監督は「パッセンジャーズ/2008」「愛する人/2009」のロドリゴ・ガルシア。
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グレン・クローズといえばマイケル・ダグラスの「危険な関係/1988」での強烈なるストーカー女や、ジェフ・ブリッジスの「白と黒のナイフ/1985」で、容疑者を愛してしまった女弁護人役が印象的。ロビン・ウイリアムズの「ガープの世界/1982」から始まってロバート・レッドフォードの「ナチュラル/1984」、ジェレミー・アイアンズの「運命の逆転/1990」メル・ギブソンの「ハムレット/1990」etc.と並べたらきりがない。「ミーティング・ヴィーナス/1991」「彼女を見ればわかること/1999」「美しい人/2005」なんかも良かったな。とにかくグレン・クローズは20世紀の名女優の一人。
本作でオスカー主演女優賞にノミネートされたが、残念なことに受賞したのはメリル・ストリープだった。
いずれにしろアルバート・ノッブス役は完璧。グレン・クローズには強くてコワくてキレそうな女のイメージがつきまとうが、これでそれは払拭された感じ。男性の格好をしているせいなのか?意外にも小さく見える。

19世紀の英国を描いた小説はかなり読んでいる。こちらはアイルランドが舞台だがまぁほぼ同じシチュエイションかと思える。裕福でない女性が働いて金を得るにはかなりキツい世の中だったはず。で、アルバートは男になりすまして人生を送ることになる。長年働き貯まった金で小さなタバコ・ショップを経営することが彼女の夢だった。かなりの額の金がたまり、目を付けておいた不動産にも手付けを払い目標は目の前にあった。しかしながらある出来事によって彼女の夢は断たれてしまう。あのような結末になるなんて知らなかったので、アルバートのラストはあまりにも哀しかった。

女を捨て男になったアルバート。それは生きるためだった。長年男として生きてきた人間はやはり女性が好きになるのだろうか?映画でアルバートがレズビアンであるとかいったいきさつは説明されない。でもレズビアンのヒューバート・ペイジに出会い、彼女の生き方にいたく感動し、ヒューバートの妻キャロライン亡き後は一緒に暮らそうと迫ったりもしている。そしてメイドのヘレンに夢中になる辺りも意味深だ。ヘレンを利用してアルバートから金を巻き上げようと図るジョーのずる賢さに唸る。

アルバートとヒューバートがドレスを着込んでビーチを走るシーンがある。二人とも日頃着慣れている男性の衣装が身に付いているのか、ドレスを着ているにも関わらず男っぽい走り方だったのが可笑しかったのを思い出す。

ラスト、恋人に捨てられ一人で子供を育てているヘレンに“君の面倒は見る。”と宣うヒューバートが実にナイスだった。

グレン・クローズとジャネット・マクティアはもちろんのこと、ヘレン役のミア・ワシコウスカ、新米ボイラーマンのジョーを演じるアーロン・ジョンソンを始めとして、ドクター役のブレンダン・グリーソンにベーカー夫人のポーリーン・コリンズ。そして出番は少ないながら、貴族を演じたジョナサン・リス・マイヤーズやキャスリーン役のブロナー・ギャラガーなど誰もかれも素晴らしい配役。
ヒューバートを演じるジャネット・マクティアの男ぶりには度肝を抜かれる。女性が演じているのは解っていたが、かなり男っぽい。

TOHOシネマズ・日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2013-01-30 23:57 | UK | Trackback(8) | Comments(2)

「96時間/リベンジ」

「Taken 2」2012 フランス
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ブライアン・ミルズに「96時間/2008」「クロエ/2009」「アンノウン/2011」「ダークナイト ライジング/2012」のリーアム・ニーソン。
キムに「ジェイン・オースティンの読書会/2007」「96時間」のマギー・グレイス。
レノーアに「96時間」のファムケ・ヤンセン。
ムラドに「ザ・シューター/極大射程/2007」のラデ・シェルベッジア。
監督は「トランスポーター3 アンリミテッド/2008」「コロンビアーナ/2011」のオリヴィエ・メガトン。
製作、脚本は「アンジェラ/2005」「96時間」「トランスポーター3 アンリミテッド」「アデル/ファラオと復活の秘薬/2010」「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛/2011」のリュック・ベッソン。
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本作を観たのは前作が面白かったのと、舞台がイスタンブールだということに惹かれた。「007 スカイフォール/2012」もイスタンブールで撮影されていたが、こちらのイスタンブールのシーンはほぼ全編。世界遺産アヤ・ソフィア、クルージングするボスポラス海峡に花火があがり、ホテルのスイート・ルームから見える景色は絶景。トルコ行ってみたい!!

レノーアと共に目隠しをされ拉致されたブライアンは車に押し込まれる。暗闇の中ブライアンは車がターンしたり進んだ秒をカウントし、辺りに聞こえる物音に耳をすます。後に繋がった電話でキムにイスタンブールの地図を広げさせ自身が何処にいるか絞り込む。そしてキムに手榴弾を投げさせ、爆発音を聞いて、ホテルから自分がいる場所を測るなんてスゴい技だ。さすが元CIAエージェント。
雑踏のチェイス・シーンや、情け容赦なく銃をぶっ放すブライアン…ストレス解消にはもってこいの単純明快なるアクション・ムービーにしばし時を忘れた。

前作はもちろん観ている。主演のリーアム・ニーソンはジャスト60歳。いや若い。とても60歳には見えない。リーアム・ニーソンはレイフ・ファインズと良く間違われるという記事を読んだ。二人は友人で10歳の年の差があるのに間違われるって?顔それほど似ているようには思えないのだが…でもやはりレイフ・ファインズって老けてるっとことなのだ。髪の毛は恐ろしい。

前回は拉致された娘を取り戻すため奔走する父親役。今回は拉致された元妻を取り戻すため奔走する夫役。前作で出て来たレノーアの夫は本作に登場しない。現在この夫婦は上手くいっていなくて、そこにつけ込んだ元夫が元妻と愛する娘を旅に誘う。ストーリーは素晴らしくシンプルで都合良く出来ている。ブライアンは元妻レノーアと和解して愛する娘キムとも心置きなく会えてハッピー、ハッピーで映画は終了する。でもひょっとしてムラドの親族がブライアンを抹殺するために次作も作られるのだろうか?なんて想像してしまった。

ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて
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by margot2005 | 2013-01-27 22:45 | フランス | Trackback(19) | Comments(4)

「シェフ! ~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」

「Comme un chef」…aka「The Chef」 2012 フランス/スペイン
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カリスマシェフ、アレキサンドル・ラガルドと、天才的な舌を持つペンキ職人ジャッキー・ボノが織りなすハートウオーミング・コメディ。

アレクサンドル・ラガルドに「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ/2005」「ダ・ヴィンチ・コード/2006」「バレッツ/2010」「黄色い星の子供たち/2010」のジャン・レノ。
ジャッキー・ボノにミカエル・ユーン。
ジャッキーのフィアンセ、ベ アトリスに「黄色い星の子供たち」のラファエル・アゴゲ。
レストランのオーナー、スタニスラス・マテールに「暗闇の女たち/2007」「スフィンクス/2010」のジュリアン・ボワッスリエ。
アレクサンドルの娘アマンディーヌに「ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路/2010」のサロメ・ステブナン。
監督、脚本はダニエル・コーエン。
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昨年から観たかった映画をやっと観ることができた。そして上映館のテアトル銀座が今年の5月で閉館されることも知った。ここのところ都内のミニシアターの閉館が相次いで寂しいことこの上ない。銀座1丁目にあるこのシアターもヨーロッパ映画の上映が多いのでお気に入りの一つだった。シアターのクロージング作品がケン・ローチの「天使の分け前」と聞いて少々嬉しくなった。

ジャン・レノのシェフ役は以前にフランス映画祭で観たジュリエット・ビノシュと共演の「シェフと素顔と、おいしい時間/2002」なんて映画があったのを思い出す。
レノの前作は「黄色い星の子供たち」。彼はシリアスな役柄よりコメディが似合う。スティーヴ・マーティンの「ピンクパンサー2/2009」も良かったし、CMのドラえもんもぴったりだし…。

今年こそ冬のパリに行こうと計画を立てていたのだが土壇場でキャンセルした。結局2月も3月も諸事情で無理なので秋になりそう。秋が無理なら来年になるかも知れない。行けなかったのがとても残念。映画のラストに登場する、エッフェルが一番美しく見えるというトロカデロ広場前のシーンを見てため息がでた。

天才的な舌を持つジャッキー・ボノ。演じるミカエル・ユーンは初めてお目にかかったフランス人俳優。彼はコメディ俳優なのかな?良く知らないけど…
レノとユーンのカップルが日本人のフリして(かなり無理があったが…)ライバルのレストランで食事をするシーン…日本人から見るとあれは相当強烈。フランス人にとって日本人を表現するにはあの衣装しかないのかも知れないが、21世紀なのだから!と少々突っ込みたくなる。

フランス映画を観るとマジでフランス料理が食べたくなる。ましてや舞台はパリの高級三ツ星レストラン。でも正直言って最近フランス料理のレストランなど全く行っていない。たまにイタリアンのレストランに行くことはあるが...で、家でバゲットにハムを挟んで我慢するしかない。

テアトル銀座にて
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by margot2005 | 2013-01-26 20:08 | フランス | Trackback(9) | Comments(4)

「恋するローマ 元カレ/元カノ」

「Ex」2009 イタリア/フランス

イタリア映画祭2010で上映された「元カノ/カレ/2009」の続か?と勘違いして観に行ったのだが、続ではなく映画祭で観たものと同じ作品だった。“恋するローマ〜”なんて頭についてるから別映画だとばっかり...。
レビューはかなり面白いイタリアン・コメディと絶賛している。
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以前にも映画祭で観た「イタリア的、恋愛マニュアル/2005」の続か?と勘違いして観に行ってしまったことがある。またしても同じ間違いをするなんて…でもどうして忘れた頃に一般公開するのか?謎?
そして公開されてる新宿のミニシアターの、それも小さい方の劇場はガラガラだった。イタリアン・コメディって日本人に受けない??

本作はローマが舞台。イタリア人は南の方の人間がおしゃべりらしい。2012年のイタリア旅行の記事にも書いた気がする...ほんとマジでイタリア人てうるさいほど喋る。それも男が...。

大学教授セルジョに「人生、ここにあり!/2008」のクラウディオ・ビシオ。
裁判所の調停員ルカに「カイマーノ/2006」「ジョヴァンナのパパ(ボローニャの夕暮れ)/2008」のシルヴィオ・オルランド。
妻ロレダーナにカルラ・シニョーリス。
レストランを経営するコッラードにジャンマルコ・トニャッツィ。
恋人エリザに「題名のない子守唄/2006」のクラウディア・ジェリーニ。
パリの旅行者で働くマルクに「クララ・シューマンの愛/クララ・シューマン 愛の協奏曲/2008」「ミステリーズ 運命のリスボン/2012」のマリク・ジディ。
恋人ジュリアに「副王家の血筋/副王家の一族/2007」「バッグにはクリプトナイト/2011」のクリスティアーナ・カポトンディ。
医者のパオロにファビオ・デ・ルイージ。
恋人モニークに「我が至上の愛 〜アストレとセラドン〜/2007」のセシル・カッセル。
刑事ダヴィデにアレッサンドロ・ガズマン。
ドン・ロレンツォにフラヴィオ・インシンナ。
離婚調停中のフィリッポにヴィンチェンツォ・サレンメ。
同じく妻カテリーナにナンシー・ブリッリ。
監督、原案、脚本にファウスト・ブリッツィ。

シネマート新宿にて
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by margot2005 | 2013-01-18 23:18 | イタリア | Trackback | Comments(2)

「レ・ミゼラブル」

「Les Misérables」 2012 UK
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ミュージカルなので突然歌い出す。最近突然歌い出すミュージカルって観ないので、久方ぶりにとても新鮮な感動を覚えた。

ジャン・バルジャンに「ファウンテン 永遠に続く愛/2006」「タロット・カード殺人事件/2006」「彼が二度愛したS/2008」「オーストラリア/2008」のヒュー・ジャックマン。
ジャベールに「スリーデイズ/2010」のラッセル・クロウ。
ファンテーヌに「プラダを着た悪魔/2006」「ジェイン・オースティン 秘められた恋/2007」「ゲットスマート/2008」「パッセンジャーズ/2008」「レイチェルの結婚/2008」「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」「ダークナイト ライジング/2012」のアン・ハサウェイ。
コゼットに「クロエ/2009」「ジュリエットからの手紙/2010」「親愛なるきみへ/2010」のアマンダ・サイフリッド。
マリウスに「グッド・シェパード/2007」「美しすぎる母/2007」「ブーリン家の姉妹/2008」のエディ・レッドメイン。
テナルディエに「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習/2006」「ブルーノ/2009」のサシャ・バロン・コーエン。
マダム・テナルディエに「カンバセーションズ/2005」「英国王のスピーチ/2010」のヘレナ・ボナム・カーター。
テナルディエの長女エポニーヌにサマンサ・バークス。
マリウスの仲間アンジョルラスにアーロン・トヴェィト。
少女時代のコゼットにイザベル・アレン。
監督は「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~/2005」「英国王のスピーチ/2010」のトム・フーパー。
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とにかく皆歌が上手いのだ。ラッセルの歌声はかなり久しぶりに聞いた気がする。オーストラリア映画以来かも…。ラッセルの歌声はとても優しくて甘くてうっとりとしてしまう。うっとりするような内容ではないにも関わらず…。
ヒューとかアマンダが上手いのは過去に聞いているので当然かと思えるが、エディが上手くて驚いた。そしてアンジョルラスを演じたアーロン・トヴェィトの歌唱力はスゴかったな。そして、そしてアン・ハサウェイも…。
脇をかためるサシャ・バロン・コーエンとヘレナ・ボナム・カーターの存在を忘れてはならない。

本国フランスではジャン・ギャバンやリノ・ヴァンチュラ、ジャン・ポール・ベルモンド版の”レ・ミゼラブル”があるようだが、ジェラール・ドパルデューがジャン・バルジャンを演じた作品を是非見てみたいものだ。
リーアム・ニーソンがジャン・バルジャンで、ジェフリー・ラッシュがジャベールに扮した「レ・ミゼラブル/1998」はもちろん観ている。リーアム、バルジャンもかなり良かった。ヒュー、バルジャンも良かったけど、やはりフランス人俳優のジャン・バルジャンが見てみたい…とは書いたけど、ヒューのジャン・バルジャンは確かにすばらしかった。この方ハリウッドで有名になる前はミュージカル俳優なので感情豊かに歌い上げるのはお得意のもの。いつかヒューがオスカーの司会をした時、本作でファンテーヌを演じるアン・ハサウェイを舞台にあげ素晴らしいデュエットを披露していたのを思い出す。
ミュージカルにはあまり感心がないので、日本版ミュージカルの“レ・ミゼラブル”は見たことがない。有楽町の大きなシアターはかなりの入りだった(カップルと女性多し)。映画が終了し出口へ向かう女性集団の中に“日本のミュージカルも良いけど、映画すごく良かったわ!”と宣う人々がいて、やはりミュージカル“レ・ミゼラブル”見てる人がこの映画観に来ていたんだと納得。

有楽町 TOHOシネマズ日劇にて
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by margot2005 | 2013-01-15 23:02 | UK | Trackback(22) | Comments(6)

「もうひとりのシェイクスピア」

「Anonymous」 2011 UK/ドイツ/USA
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“匿名の”という原タイトル…数々の名作を後世に残した偉大なる劇作家ウィリアム・シェイクスピア…彼の戯曲は別人が書いたという説があった。
1.彼自身による自筆の原稿は存在しない
2.公式の文書には6つの違った署名が存在する
3.遺言書は本や戯曲のことに一切触れていない
“果たして彼は本当に存在したのだろうか?”…
確かに怪しい。そしてシェイクスピアの戯曲を書いたのはオックスフォード伯エドワードという設定で物語は進んで行く...

オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアに「Jの悲劇/2004」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」「パイレーツ・ロック/2009]のリス・エヴァンス。
若き日のオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアに「ロックンローラ/2008」「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-/2010」のジェイミー・キャンベル・バウアー。
エリザベス1世に「上海の伯爵夫人/2005」「いつか眠りにつく前に/2007」「つぐない/2007」「ジュリエットからの手紙/2010」「ミラル/2010」「英雄の証明/2011」のヴァネッサ・レッドグレーヴ。
若き日のエリザベス1世に「ドラゴン・タトゥーの女/2011」のジョエリー・リチャードソン。
ウィリアム・セシルに「ニュー・ワールド/2005」「縞模様のパジャマの少年/2008」「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-2010」「戦火の馬/2011」「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛/2011」のデヴィッド・シューリス。
サウサンプトン伯ヘンリー・リズリーにゼイヴィア・サミュエル。
エセックス伯ロバート・デヴァルーにサム・リード。
ロバート・セシルにエドワード・ホッグ。
劇作家ベン・ジョンソンに「マリー・アントワネット/2006」のセバスチャン・アルメストロ。
ウィリアム・シェイクスピアに「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」「プロメテウス/2012」のレイフ・スポール。
案内人に「英国王のスピーチ/2010」のデレク・ジャコビ。
監督、製作は「インデペンデンス・デイ/1996」「パトリオット/2000」「デイ・アフター・トゥモロー/2004」「2012/2009」のローランド・エメリッヒ。

16世紀末、 エリザベス1世統治下のロンドン。
戯曲を書く夫に対して“何をしてるの?くだらないものを書いて!”…なんてとがめる妻。ともあれ貴族が小説家になるなんてあり得ないことだった。しかしオックスフォード伯エドワードは書くことを決してやめなかった。やがて劇作家ベン・ジョンソンに自ら書いた原稿を渡し、秘密を守るよう約束させる。そして、エドワードから渡された戯曲“ヘンリー5世”がロンドンのローズ座で上演される。上演後、聴衆は拍手喝采し作者の登場を促す。その時ジョンソンを差し置いて名乗ったのは他でもない劇団の俳優ウイリアム・シェイクスピアだった。

この映画の予告も何度も、何度も観た。それはここで上映される映画は90%の割合で観ているシアターTOHOシネマズ・シャンテだから。
主演がリス・エヴァンスにも惹かれたし、著名なる劇作家ウイリアム・シェイクスピアには別人がいたという説がとても興味深かった。シェイクスピアの著名なる物語は何度も読んだり、映画化されたものは大概観ている。先だってwowowでローレンス・オリヴィエ版「ハムレット/1948」とローレンス・ハーヴェィ版「ロミオとジュリエット/1954」の放映があったばかり。
「ヴェニスの商人/2004」「テンペスト/2010」のレビューあり。
エセックス伯が描かれている映画はヘレン・ミレンがエリザベスを演じた「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜/2001」
シェイクスピア生誕の地ストラトフォード・アポン・エイヴォンを訪れたことがある(下写真)。

ヴァネッサとジョエリー母娘はとても良く似ていて、老いたエリザベスと、若いエリザベスをそれぞれ演じていてパーフェクトなキャスティング。しかし中年のオックスフォード伯と若き日のオックスフォード伯が似てなくて…親子じゃないから致し方ないが、若いエドワードを演じたジェイミー・キャンベル・バウアーと、サウサンプトン伯役のゼイヴィア・サミュエル、果てはエセックス伯のサム・リードまでが被ってしまってこんがらがってしまって困った(特にエセックス伯はエリザベスの愛人の一人だったし...)。あの時代(物語は16世紀末)の衣装を着た男性は区別がつきにくい。
時代物得意で、エリザベス王朝の物語は本でも、映画でも良く知っているつもりだが、時系列で描かれていないため得意の分野でもこんがらがってしまった。この時代背景を理解していない人は人物関係を確認してから観た方が良さそう。

「ノッティングヒルの恋人/1999」で初めてお目にかかったリス・エヴァンス。貴族がこんなにも似合うとは驚き。それに主演だし…リスの主演映画って初めて観たかもしれない。ロバート・カーライルと共演の「家族のかたち/2002」のダメ男役のリスがナイスだったのを思い出す。貴族とダメ男を完璧に演じ分けるリスは素晴らしい俳優。
エリザベスの宰相であったウィリアム・セシルを演じたデヴィッド・シューリスはかなりの老け役だったが上手い。リス・エヴァンス同様デヴィッド・シューリスの時代物も中々のもの。
ローランド・エメリッヒは私的にディザスター・ムービーのイメージが強く、上に書いた作品は全てそう。このような映画も作るのだと少々驚き。
時代物大好きなので、登場人物にやや翻弄されながらも素晴らしいドラマを楽しむことが出来た。
ポスターの“シェイクスピアは詐欺師だった?”というTaglineがイケてる。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2013-01-05 21:43 | UK | Trackback(12) | Comments(2)

「マリー・アントワネットに別れをつげて」

「Les adieux à la reine」…aka 「Farewell, My Queen」 2012 フランス/スペイン

革命前のヴェルサイユを舞台に王妃と、彼女の朗読係を勤めたシドニー・ラボルドの愛憎ドラマ。
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シドニー・ラボルドに「美しい人/2008」「ロビン・フッド/2010」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」のレア・セドゥ。
マリー・アントワネットに「戦場のアリア/2005」「敬愛なるベートーヴェン/2006」「ハンティング・パーティ/2007」「マンデラの名もなき看守/2007」「すべて彼女のために/2008」「イングロリアス・バスターズ/2009」「アンノウン/2011」のダイアン・クルーガー。
ガブリエル・ド・ポリニャック夫人に「8人の女たち/2002」「ボン・ヴォヤージュ/2003」のヴィルジニー・ルドワイヤン。
ルイ16世に「夜風の匂い/1999」「神々と男たち/2010(監督)」のグザヴィエ・ボーヴォワ。
カンパン夫人に「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール/2001」「キングス&クイーン/2004」のノエミ・ルボフスキー。
ベルサイユの公文書保管人モローに「甘い罠/2000」「アメリ/2001」のミシェル・ロバン。
監督、脚本は「トスカ/2001」「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)/2002」のブノワ・ジャコー。
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ブノワ・ジャコーの映画は「アドルフ(イザベル・アジャーニの惑い)」以来。貴族の世界を描いたそれは19世紀が舞台の華麗なるLove Storyだった。本作はフランス革命に揺れる1789年のヴェルサイユが舞台。ヒロインはマリー・アントワネットではなく、彼女の朗読係のシドニー・ラボルド。演じるレア・セドゥーはフランス映画祭2009で上映された「美しい人」で初めてお目にかかった。教師から愛される高校生を演じたレアはとても妖艶で魅力的だったのを思い出す。
マリー・アントワネットは1793年、37歳で処刑される。これはその4年前の物語。アントワネット役はドイツ人女優のダイアン・クルーガー。
そして「8人の女たち」でカトリーヌ・ドヌーヴの長女を演じたヴィルジニー・ルドワイヤンが10年の歳月を経て妖艶なる美女となっている。

“フランス革命”と“マリー・アントワネット”関連本は何冊か読んでいる。“マリー・アントワネット”は遠藤周作が書いたものがとても興味深かった。藤本ひとみ版の“マリー・アントワネット”も中々のもの。しかしながらマリー・アントワネットの朗読係は初めて知った。

残念ながらストーリーが散漫で盛り上がりにかけ、とても端折ってある感じで映画的にはそれほど面白くなかった。王妃とシドニー、そして、一人勝ちで寵愛を受けたポリニャック夫人と王妃の関係をもう少し深く描いていただきたかった。王妃に心酔し、身も心も捧げるというシドニーの気持ちがドラマから伝わってこなかった。ポリニャック夫人も同様。
ある時、シドニーの気持ちを知っているにも関わらず“一人の女性を好きになったことがある?”なんて聞く王妃の残酷さが恐ろしい。で、革命前に王妃を捨て夫婦でオーストリアに亡命してしまったポリニャック夫人はもっと残酷な人だ。

まぁとにかくフランスが好きで、ヴェルサイユが好き…そうじゃなきゃ主演のレア・セドゥーのファン…それ以外は観てもつまらないだろう。シアター内、数席離れた両隣どちらも男性だった。レアのファン?
ヴェルサイユで撮影されたシーンは美しい。鏡の間、グラン・カナルやプチ・トリアノンでも撮影されていて懐かしかった。ヴェルサイユには二度行ったが、今一度行ってみたい、
鏡の間や絢爛豪華な衣装は見応えあり。

TOHOシネマズ・シャンテにて
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by margot2005 | 2013-01-02 23:10 | フランス | Trackback(7) | Comments(4)

HAPPY NEW YEAR!

今年もよろしくお願いします!
そしていつもながらマイブログを見に来てくださる皆様に感謝したいと思います!
今年はまたパリに行きたくて古い写真を...

昨年シアターで観た映画は118本。その内フランス映画27本、UK映画17本、イタリア映画9本、ドイツ映画2本、そしてスペインを始めとしたヨーロッパ映画は15本。他は全てUSA製作映画。
コロンビア&スペイン合作の「ヒドゥン・フェイス/2011」はとてもミステリアスで素晴らしい映画だった。2月にDVDになる予定。

MYBESTは10本選ぶのが難しくて20本にした。下から観た順番に...

砂漠でサーモン・フィッシング
チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~
ウォリスとエドワード 王冠をかけた恋
思秋期
ミステリーズ 運命のリスボン
最終目的地
アイアン・スカイ
わたしたちの宣戦布告
ヒドゥン・フェイス
ヘッドハンター
闇を生きる男
あの日 あの時 愛の記憶
私が、生きる肌
ジェーン・エア
ル・アーヴルの靴みがき
裏切りのサーカス
アーティスト
ルート・アイリッシュ
SHAME -シェイム-
メランコリア
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レビューを書かなかった映画たち…

「魔弾の射手/2010」
スイス製作のウェーバーの傑作オペラを映画にした作品。普段オペラなど見れないのでシアターに観にいった次第。しかし上映はヒューマン・トラスト・シネマ有楽町の小さい方のシアター。ここの小さい方はホントに小さくて…迫力がなくてがっくりだった。

「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム/2011」
「シャーロック・ホームズ/2009」を観ていたのとの、ノオミ・パラスの出演に惹かれたため…まぁ映画はかなり派手目で主演のロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが勝手に楽しんでるといった感じ?


「第九軍団のワシ/2010」
ローズマリー・サトクリフのベストセラー小説“第九軍団のワシ”も知らずに観に行ったためストーリーについて行けなくて困った。ローマ時代が舞台ということのみの興味では全くダメだったな。

「マリリン 7日間の恋/2011」
マリリン・モンローは大好きな女優で、彼女の映画はかなり見ている(全てBS&WOWOW)。自叙伝も何冊か読んだし、「王子と踊り子」ももちろん見ている。モンロー役のミシェル・ウイリアムズは中々良かったな。

「ドライヴ/2011」
ライアン・ゴズリングは本国ではsexy俳優NO.1に選ばれるくらいの人気ものだが、この方どうも好きじゃない。デンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフンが監督するストーリーにもあまり惹かれなかった記憶が…。

「ダーク・シャドウ/2012」
主演はジョニー・デップ。ミシェル・ファイファー/ヘレナ・ボナム・カーター/エヴァ・グリーン/ジャッキー・アール・ヘイリーと豪華な出演陣で、ティム・バートンのファンタジーの世界に一時魅せられた。

「スノー・ホワイト/2012」
白雪姫の意地悪な継母を演じたシャーリーズ・セロンがぴったり!(他に誰が?)で、大胆にアレンジされたグリム童話“白雪姫”はナイスだった。クリム・ヘムズワースの隠れファンだし。しかしながらクリム・ヘムズワースって時代物と現代物で全く印象が異なる俳優で面白い(ロングヘアーのせい?)

「アベンジャーズ/2012」
全く観るつもりなどなかったのだが、クリム・ヘムズワースの出演を知り観に行った。これぞハリウッド映画!

「デンジャラス・ラン/2012」
ファンなのでデンゼル・ワシントン映画は外せない。デンゼルも少々お年だなの一作。ライアン・レイノルズが頑張っていた。

「白雪姫と鏡の女王/2012」
こちらの白雪姫の継母役はジュリア・ロバーツ。シャーリーズ・セロンの継母とは真逆のコミカルなジュリア・ロバーツの継母がイケてる。あのフィル・コリンズの娘リリー・コリンズがとってもキュートな白雪姫役。

「ボーン・レガシー/2012」
マット・デイモンの“ボーン・シリーズ”は大好きな映画だった。マットが出演しない”ボーン”映画は観るまいと思っていたが、エドワード・ノートンが出演しており観に行くことに…しかしやはり観なきゃ良かった。ストーリーはあるのか?みたいにつまらなくて、ジェレミー・レナーのアクション・シーンはまぁまぁだったけど、あのラストって?まさか?続があるわけ?

「アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち/2011」
エレン・バーキンが懐かしくて…でもうるさいことこの上ない群像ドラマ。主人公の母親リンが自分本位の性格でイヤになる。デミ・ムーアを久方ぶりでみたが、この方強烈なオーラを放つ女優だ。
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by margot2005 | 2013-01-02 01:07 | TRIP | Trackback(21) | Comments(6)