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「砂漠でサーモン・フィッシング」

「Salmon Fishing in the Yemen」2011 UK
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ある日、退屈な毎日を送る、冴えない水産学者アルフレッド・ジョーンズ博士のもとへ投資会社のコンサルタント、ハリエットからの依頼が舞い込む。それは“イエメンで鮭釣りを!”というかなりあり得ない企画だった…

アルフレッド・ジョーンズ博士に「エージェント・マロリー/2011」のユアン・マクレガー。
ハリエットに「アジャストメント/2011」のエミリー・ブラント。
パトリシア・マクスウェルに「ルパン/2004」「ブーリン家の姉妹/2008」「ずっとあなたを愛してる/2008」「お買いもの中毒な私!/2009」「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ/2009」「サラの鍵/2010」のクリスティン・スコット・トーマス。
大富豪シャイフ・ムハンマドに「シリアナ/2005」のアムール・ワケド。
ロバート・マイヤーズに「ワン・デイ 23年のラブストーリー/2011」のトム・マイソン。
メアリー・ジョーンズにレイチェル・スターリング。
監督は「カサノバ/2005」「HACHI 約束の犬/2008」「親愛なるきみへ/2008」のラッセ・ハルストレム。
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”イエメンでフィッシング”ながらロケ地はモロッコ。そしてスコットランド。スコットランドのシーンはとても美しい!
英国でベストセラーとなったポール・トーディ原作の”イエメンで鮭釣りを”が読みたくなる。

始めは”そのような企画は無理だ!”とはねつけたジョーンズ博士だったが、上司から“この企画を引き受けるなら、報酬は今までの二倍だ!“とか”やらないなら首だ!”と脅かされ、渋々企画書にサインしてしまう。
そして荒唐無稽な企画にのせられてしまったジョーンズ博士は提案する…“砂漠の国イエメンで鮭釣りをするにはまず水と鮭の稚魚が必要となる!”と。そして水の用意はばっちり出来るが、鮭の稚魚が問題となってしまう。英国の鮭の稚魚をイエメンに送ろうとしたところ猛反対が起きたのだ。そこで中国から稚魚を仕入れることになる。しかしそれは養殖の鮭の稚魚。そこで再びジョーンズ博士は“養殖の鮭は川を逆上れない!”と主張する。しかし結果は見ての通り。あのシーンは感動だった。養殖でも鮭は鮭なんだと納得した。
しかしながらアラブのリッチマンは計り知れないくらいリッチなのだと再認識した次第。

妻との関係も、仕事も冷えていたジョーンズ博士がハリエットと出会い、生きる喜びを取り戻して行く。その過程がとてもナイスなのだ。ユアン・マクレガーは40歳を過ぎてますます素敵な俳優になっていく。
若くてハンサムなロバートと、ミドル・エイジでちょっとくたびれたジョーンズ博士をハカリにかけるハリエットがニクい。
大富豪とジョーンズ博士の友情も清々しく美しかった。

主演のユアンはもちろん、ハリエットを演じるエミリー・ブラントも大好きな英国女優。二人の出演で是が非でも観たかった一作。
首相広報官マクスウェル役のK・S・トーマスは穏やかな役柄より強い女がむちゃくちゃ似合う。ひょっとして地なのかも知れない?
そしてロバート役のトム・マイソンは「ワン・デイ 23年のラブストーリー」での記憶が全くないが、かなりゴージャス。

映画を観たのは例によって平日の最終回。有楽町の大きなシアターはガラガラで、万人に受ける映画でもないのになぜこのような大きなシアターで公開されたのか?少々疑問?
わたし的には大満足だったが…。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2012-12-17 00:42 | UK | Trackback(21) | Comments(3)

「恋のロンドン狂騒曲」

「You Will Meet a Tall Dark Stranger」2010 USA/スペイン

ロンドンを舞台にウディ・アレンが描く皮肉たっぷりの群像コメディ。
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サリーに「夫以外の選択肢/2004」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」「愛する人/2009」「映画と恋とウディ・アレン/2011」「ドリーム・ハウス/2011」のナオミ・ワッツ。
ロイに「アメリカン・ギャングスター/2007」「告発のとき/2007」「ミルク/2008」「ブッシュ/2008」のジョシュ・ブローリン。
ヘレナに「ブリジッド・ジョーンズの日記/2001」のジェマ・ジョーンズ。
アルフィに「プルーフ・オブ・マイ・ライフ/2005」「最終目的地/2009」のアンソニー・ホプキンス。
グレッグに「ボーダータウン/報道されない殺人者/2006」「私が、生きる肌/2011」「エージェント・マロリー/2011」のアントニオ・バンデラス。
ディアに「スラムドッグ$ミリオネア/2008」「ミラル/2010」のフリーダ・ピント。
シャーメインに「華麗なる恋の舞台で/2004」「ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!/2007」のルーシー・パンチ。
占い師ク リスタルに「旅する女/シャーリー・バレンタイン/1989」のポーリーン・コリンズ。
ジョナサンに「ブラザー・グリム/2005」のロジャー・アシュトン・グリフィス。
監督、脚本は「映画と恋とウディ・アレン/2011」のウディ・アレン。
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とてもロマンティックだった「ミッドナイト・イン・パリ/2011」の前に製作されたこちらには少々期待していた。そしてそれはかつてのアレン映画らしく皮肉たっぷりの展開で…ドタバタしているところもアレン流か?例によって登場人物が喋りまくっている。
中心になる軸はサリーかと思える。
美術を学んだサリーはアート・ギャラリーを持つのが夢だが、現在は雇われの身に甘んじている。おまけに女好きでsexyなギャラリーのオーナー、グレッグに魅せられる日々。
サリーの夫ロイは医者の資格を持つにも関わらず作家に転向し、売れたのは処女小説のみで後はスランプ状態。ストレス解消のため自宅の窓越しに見えるエキゾティックで若い娘を盗み見るうち彼女に夢中になる。
サリーの母親ヘレナは40年連れ添った夫に捨てられ占いに癒しを求めるが、占い師クリスタルはインチキ商売の様子。
サリーの父親アルフィはアンチエイジングに目覚め、娘よりも若いコールガール、シャーメインにぞっこんで結婚してしまう。

ディアはフィアンセがいるのに、彼を捨ててロイを選んだり、サリーがグレッグに相手にされなかったりと意外な展開が笑える。そしてアルフィは妻へレナに復縁を望むが彼女は知り合ったジョナサンと意気投合してしまって相手にしてもらえない。

”Tall Dark Stranger”って“見知らぬ素敵な男”といったイメージ。西洋の良い男の条件としてまず背が高くて、ヘアーはダークが良いらしい。赤毛とかブロンドの男は男らしくないのかも知れない。良くない意味で“黒い騎士”とも言っていた。

アレン映画らしく至る所にシニカルな表現が炸裂する。
占いにハマりまくっているヘレナは“私の前世は英国王室よ!”なんて言い出しサリーはあきれ返るしかない。
家のローン支払いを援助してくれている義母ヘレナにも我慢できないロイは訪ねて来た彼女に“家から出て行ってくれ!”なんて追い出す始末。ロイもアルフィも妻と元妻を無視し放題なのだ。ロイは意外にも勝利を納めるがアルフィは罰があたった様子。
でもディアをゲットした幸せなロイには何れ明らかになるスゴい問題(事件)があった。それも妻をないがしろにした罰?
サリーはグレッグに愛されていると思い込んでいたようだが、後から現れた新進画家に奪われとてもお気の毒だった。
ヘレナが出会う男ジョナサンが”Tall Dark Stranger”とは真逆で最高。
ディアのファッションが全て赤というのも印象的だった。

TOHOシネマズ日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2012-12-16 21:48 | MINI THEATER | Trackback(9) | Comments(2)

「007 スカイフォール」

「Skyfall」 2012 UK/USA
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ジェームズ・ボンドに「ドリーム・ハウス/2011」のダニエル・クレイグ。
ラウル・シルヴァ(ティアゴ・ロドリゲス)に「宮廷画家ゴヤは見た/2006」「コレラの時代の愛/2007」「それでも恋するバルセロナ/2008」「食べて、祈って、恋をして/2010」「BIUTIFUL ビューティフル/2010」のハビエル・バルデム。
ギャレス・マロリーに「英雄の証明/2011」のレイフ・ファインズ。
イヴに「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト/2006」「マイアミ・バイス/2006」「フェイク シティ ある男のルール/2008」「おじいさんと草原の小学校/2010」のナオミ・ハリス。
Mに「007/カジノ・ロワイヤル/2006」「007/慰めの報酬/2008」「NINE/2009」「ジェーン・エア/2011」のジュディ・デンチ。
Qに「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男/2005」「アイム・ノット・ゼア/2007」「ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~/2009」「テンペスト/2010」のベン・ウィショー。
セヴリンにベレニス・マーロウ。
キンケイドに「プロヴァンスの贈りもの/2006」「ボーン・アルティメイタム/2007」「その土曜日、7時58分/2007」のアルバート・フィーニー。
監督は「アメリカン・ビューティ/1999」「ロード・トゥ・パーディション/2002」「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで/2008」のサム・メンデス。
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オープニング、イスタンブールのグランバザールの屋根の上を疾走するバイク・チェイスは別の映画で観たシーンと全く同じで、赤茶色(オレンジっぽい)のレンガで作られた屋根の間から見えるアヤソフィアは実に絵になる。で、イスタンブールは格好の撮影スポットなのかも知れない。上海も出て来る。
“007”映画ではヨーロッパやアジアの著名なスポットで撮影された美しい景色を見ることも楽しみの一つ。ロンドンの街でももちろん撮影されているし、本作ではボンドの生まれ故郷という設定でスコットランドも登場する。しかしながらマカオのカジノはスゴかったけど、あれは作りもの??

「ドリーム・ハウス」のレビューにも書いたようにダニエル・クレイの大ファン。ダニエル映画のレビューを2作連続で書くなんてことは滅多にあることではない。こんなことブログを初めて最初で最後かも?
エンド・クレジットにあったようにジェームズ・ボンドが着るスーツはトム・フォード製。身体がスーツに合っているというより、スーツが身体に合っていると言う方がふさわしい。一部の隙もないのだ。もうもう完璧。スーツはやはり英国のジェントルマンに着ていただきたい。「シングルマン/2009」のコリン・ファースも素敵だったけど、ダニエルのスーツ姿は完璧。

スカイフォールという名前は何処から来るのか?と想像していたらかつてジェームズが育った屋敷の名称。スコットランドのスカイフォールでアルバート・フィーニー演じる屋敷の番人キンケイドが登場する。キンケイドはジェームズ・ボンドもMも知らないという設定が実に面白い。Mのこと“エマ”と呼んでいたし...。
数年前だったか?昨年か定かではないが、ジュディ・デンチの“Mもそろそろ引退かしら?”という記事があった。そして今回Mが死と共に引退する。
“まだニキビがあるじゃないか!”と若いQをからかうボンド。そして“世代交代だね!”とも言っていた通り、Qが猛烈に若返ってベン・ウィショーになった。Mはギャレス・マロリーを演じたレイフ・ファインズ。レイフも大好きなUK俳優の一人だが、いやいや昨今の彼はやはりお年だなぁと思わずにはいられない...まだ50際なのに...気の毒ながらヘアーのせい??
007映画にもう一人必要な人がいる。それはMの秘書ミス・マニーペニー。エンディングで内勤となったイヴがミス・マニーペニーとして紹介される。
ボンドがMを乗せてスコットランドへと走るアストン・マーチンがそれはそれは懐かしかった。
常々ジェームズ・ボンドはショーン・コネリーと思っていたけど、鍛え上げたバディもアクションもOKなダニエル・クレイグ、ボンドは文句なしに素晴らしい!

サム・メンデスの「ロード・トゥ・パーディション」でポール・ニューマン演じるマフィアのボス、ジョン・ルーニーの情けないくらい軟弱な息子コナーに扮していたのがブレイク前のダニエル・クレイグ。あれから10年、なんと素敵な俳優になったことだろう。
ハビエル・バルデムの存在感ありまくりはあのデカイ顔から来るのかも知れない。この方悪役のイメージからはほど遠いが、ガラスばりの独房に閉じ込められたラウル・シルヴァは「羊たちの沈黙/1991」のハンニバルと被ってしまった。
イヴを演じるナオミ・ハリスはどこかで観た、観たと思っていたら「おじいさんと草原の小学校」のジェーン。女優てこうも変身するものかと驚き。
セヴリン役のベレニス・マーロウはパリ生まれのフレンチ&カンボジアンのハーフで妖艶な魅力をたっぷり振りまいている。
グラミー賞2012年で最多6部門を受賞し“グラミー・クイーン”となったアデルの歌うテーマも素敵だ。

丸の内ピカデリーにて
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by margot2005 | 2012-12-09 23:02 | UK | Trackback(23) | Comments(2)

「ドリーム・ハウス」

「Dream House」 2011USA

妻子をこよなく愛するウィルは出版社に勤める有能な編集者。ある日、ウィルは長い時間を家族と過ごすため会社を辞め郊外に買った屋敷で小説を書く第二の人生を始めようとしていた...
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ウィル・エイテンテンに「ドラゴン・タトゥーの女/2011」のダニエル・クレイグ。
アン・パターソンに「夫以外の選択肢/2004」「ザ・バンク 堕ちた巨像/2009」「愛する人/2009」「映画と恋とウディ・アレン/2011」のナオミ・ワッツ。
リビーに「ナイロビの蜂/2005」「ファウンテン/2006」「マイ・ブルーベリー・ナイツ/2007」のレイチェル・ワイズ。
ジャック・パターソンに「マーガレットと素敵な何か/2009」のマートン・ソーカス。
謎の男ボイスに「ゾディアック/2006」「ザ・シューター/極大射程/2007」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生/2008」のイライアス・コティーズ。
クロエ・パターソンにレイチェル・G・フォックス。
ドクター・グリーリーにジェーン・アレクサンダー。
監督は「マイ・レフトフット/1989」「父の祈りを/1993」「マイ・ブラザー/2009」のジム・シェリダン。

シネマ・サンシャイン池袋で映画を観たのは何年ぶりだろうと考えるくらい前のこと。以前はハリウッド大作などを上映していて良く観に行ったシアターの一つだが、昨今は邦画の上映が多いようだ。都内ではお台場と西新井と池袋でしか上映がなかったのでここで観るしかなかった。

オープニング、会社を去るウィルを見送る人の中になぜか怪しいまなざしで彼を見つめる人物がいたりしてなぜに?と思っていた。会社のビルディングのドアで偶然出くわした年配の女性はウィルに温かい言葉をかけていたが後に彼女は別人に扮して出てくる。
映画のオフィシャル・サイトに新ジャンル“ヒューマン・サイコ・スリラー”が誕生した…とあるが中々goodなネーミング。

本作の予告は全く観ていない。大好きなダニエル・クレイグ主演ということで迷うこともなく観に行った。
映画の共演で結婚に至ったレイチェル・ワイズがドラマの中でもダニエルの妻を演じている。“君はなんて美しいんだ!いつまでもそのままでいて欲しい!”と言う夫に”それは、無理だわ!”と答える妻。もちろん全て台詞なのだろうけど…ダニエルがレイチェルに向かって言う台詞がほぼ二人だけの世界って感じ。
夫が妻に何度も何度も“美しい!”とか“愛している!”と言うのだ。しかしこの会話には意味があるのだと後で分かった。

いつものように前知識なしで映画を観たので途中からどうなるこれ??で、中盤、いきなり変化したのはウィルのヘアー・スタイル。それからはあれよあれよと真実が暴かれて行く。そのプロットはかなりありきたりで…ちょっとネタばれするが…やはり“ghost”だったのだと納得する。
メラメラと燃え上がる屋敷に飛び込み妻に“君と一緒にいたい!”と言う夫。“あなたは行って(生きて)!”と答える妻。そして、とどめに“いつもあなたと一緒よ!”と宣う妻…陳腐な台詞炸裂ながらダニエル、ファンなので許してしまった。
撮影されたカナダの雪景色が謎めいたストーリーにマッチしてナイスだったのは言うまでもない。

レイチェル・ワイズを初めて観たのはキアヌー・リーヴス主演の「チェーン・リアクション/1996」。あれから15年。レイチェル・ワイズは年々素敵な女優になっていく。
「危険なメソッド/2011」のサラ・ガドンが出演していたようで…でもシンディって役柄記憶になし。

シネマ・サンシャイン池袋にて
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by margot2005 | 2012-12-05 23:45 | USA | Trackback(8) | Comments(2)

「映画と恋とウディ・アレン」

「Woody Allen: A Documentary」 2012 USA

ウディ・アレン公認のヒューマン・ドキュメンタリー。
出演/ウディ・アレン&彼の映画に出演したたくさんの俳優や映画関係者たち。
監督、脚本、製作はロバート・B・ウィード。
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ウディ・アレンの映画デビュー作(脚本と出演)「何かいいことないか子猫チャン/1965」はTVで見たことがある。ピーター・オトゥール、ピーター・セラーズ、ロミー・シュナイダーといった名優が出演したドタバタ・コメディ。
アレンはこの映画の脚本を書いたが、それは改ざんされドタバタ・コメディになってしまったという。そしてそれに憤慨し、今後一切脚本には手を入れないで欲しいと直訴したそう。

アレン映画で個人的に好きな作品…「アニー・ホール/1978」「マンハッタン/1979」「カイロの紫のバラ/1985」「ハンナとその姉妹/1986」「ウディ・アレンの重罪と軽罪/1989」「誘惑のアフロディーテ/1995」「夫たち、妻たち/1992」「ブロードウェイと機関銃/1994」「メリンダとメリンダ/2004」そして「マッチポイント/2005」「それでも恋するバルセロナ/2008」「ミッドナイト・イン・パリ/2011」といったところか。
ミア・ファーロー主演の「カイロの紫のバラ」はウディ・アレン映画の中で一番の名作かと思える。

ウディ・アレンは高校生の時、既にニューヨーク・ポストやニューヨーク・デイリー・ミラーにギャグを投稿しプロ並みの収入を得ていた。その頃に40ドル(当時のレートは1ドル360円)で買ったタイプライターを何と今でも使っている。
本作を観てスタンダップ・コメディアンから脚本家、俳優そして監督となったアレンの確かな才能を再び知った次第。

ユダヤ人であることからのコンプレックスや差別をネタにし、それを辛辣なジョークにしてコメディを書いている。映画は基本的に人間ドラマ(もちろんサスペンスもあり)でほぼ全編台詞で構成されている。
それは家族の物語であったり、恋人、友人etc.ドラマの中に登場する人々を面白可笑しく、時に皮肉も交えて描くのだ。とにかく台詞が膨大!常にアドリブOKなスタンダップ・コメディアンだった人が脚本を書いているのだから台詞が多いのは当然のことなのかも知れない。
以前“ウディ・アレンの映画に出演すると膨大な台詞を覚えなくてはならない…”のようなコメント記事を見たことを思い出す。

ドキュメンタリーの中でアレンのミューズたちがコメントする。“彼と出会い大好きになったわ!”と言うダイアン・キートン。一時期恋人だったキートンとは早々に破局を迎えている。その後ミア・ファーローと浮き名を流し同居生活を始めるが、アレンの浮気によってこの恋も終わってしまう。日本のTVや新聞でも醜聞は伝えられたのでこのゴシップは覚えている。
ウディ・アレンって個人的に顔がダメで間違ってもつきあいたいタイプではなのだが、この方女性にはモテるようだ。現在も30歳以上年下のSoon-Yi Previn(ミア・ファーローの元養女)と結婚しているし、ダイアン・キートンと出会う前にも二度結婚している。彼は恋多き男だったのか?

本作でアレンは「それでも恋するバルセロナ」のヒロイン二人、スカーレット・ヨハンソンとペネロペ・クルスを絶賛している。スカーレット・ヨハンソンは「マッチポイント」の後、ヒュー・ジャックマンと共演の「タロット・カード殺人事件/2006」にも出演していたし、お気に入り女優なのかな?
「マッチポイント」は世界的にスマッシュ・ヒット作だったようで、私的にもこの作品はスゴく!面白かった。
ダイアン・キートンを筆頭に、ウディ・アレン映画に出演した俳優たちが彼との思い出(素顔)をとても楽しそうに語るシーンを今一度見てみたくなった。

TOHOシネマズ・日比谷シャンテにて
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by margot2005 | 2012-12-03 23:19 | MINI THEATER | Trackback(4) | Comments(0)